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JP3940926B2 - 波長多重光増幅装置 - Google Patents
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JP3940926B2 - 波長多重光増幅装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる波長の光信号を多重化した波長多重光信号を増幅する波長多重光増幅装置に関する。
光波長多重伝送システムは、異なる波長の光信号を多重化し、光ファイバからなる光伝送路により伝送するものであり、多重化された光信号の数に応じた大容量伝送を可能とするものである。
又光波長多重伝送システムに於いては、波長多重光信号を増幅する光増幅装置が必要であり、多重化されたそれぞれの光信号に対しても、所定の出力レベルとなるような増幅特性とすることが要望されている。
光信号を直接増幅する光増幅器は、エルビウム(Er)ドープドファイバを用いた構成が一般的である。これは、光通信システムに於いて広く用いられている1.55μm帯の光信号の増幅を行うことができるから、送信器のポストアンプや、受信器のプリアンプ或いは中継器としてのインラインアンプ等に適用して、伝送距離の増大を低コストで実現できる有力な手段として注目を浴びている。
又光波長多重伝送システムは、伝送容量の増大を容易に実現することができる技術として、特に上述の1.55μm帯での波長多重が有望視されているが、異なる波長の光信号の多重,分離のために挿入する光デバイスでの損失が伝送距離を減少させるという問題を有していた。そこで、この損失を補償する意味でも、光増幅器を適用することが効果的であり、波長多重技術と光増幅技術との組み合わせは、長距離且つ大容量の光信号伝送を可能にする有力な手段として期待されている。
従来の光増幅器の光出力制御方法としては、光出力一定制御方式が一般的に用いられている。図12は、従来の光増幅器制御方式の例を示したものであって、1はエルビウムドープドファイバ(EDF)、2はEDF1に励起光を供給する励起レーザダイオード(LD)、3は信号光と励起LD2からの励起光とを合波し、信号光出力を分波するための合分波器、4は励起LD2を駆動するための駆動回路である。
信号光入力は、入力側とEDF1とを分離するためのアイソレータ5を経てEDF1に入力される。EDF1に於いては、合分波器3を経て加えられている励起光の存在状態で、信号光を増幅して出力する。増幅された信号光によって、アイソレータ6を経て信号光出力を発生する。
出力側に挿入された分岐器7を介して光出力の一部を分岐し、受光素子8で電気信号に変換し、レベル検出器9によってそのレベルを検出する。そして比較器10に於いて検出されたレベルと基準電圧VREF とを比較し、誤差に応じて駆動回路4を制御して励起LD2を駆動することによって、励起LD2からの励起光の強度を制御し、信号光出力を一定に保つ。
この際、入力側に挿入された分岐器11を経て光入力の一部を分岐し、受光素子12で電気信号に変換し、入力断検出回路13でそのレベルをチェックすることによって、光入力断を検出したとき、シャットダウン信号を発生して駆動回路4の動作を停止させ、励起LD2からの励起光をオフにする。これは光入力がない場合には、光出力を一定にするための制御系の利得が増大して、雑音のみを増幅する状態となるが、この状態で光入力が復旧すると、過大な光出力が発生して、受信側に悪影響を及ぼすおそれがあるためである。
図13は、従来の波長多重光増幅器の例を示したものであって、14は光ファイバ、15は半導体レーザ増幅器、16は半導体レーザ増幅器15の光出力の一部を分岐する分岐器である。17は半導体レーザ増幅器15を駆動する駆動回路、18は分岐器16で分岐された光から一部の信号光を分離する分波器、19は光入力を電気信号に変換する受光素子、20は半導体レーザ増幅器15の利得を制御する利得制御回路である。
信号光入力には、波長多重光信号λ1,λ2 の他にモニタ光λm を含んでいる。分波器18は分岐器16で分岐された信号光出力からモニタ光λm を分離し、受光素子19はこれを電気信号に変換する。利得制御回路20はこの電気信号のレベルを図示されない基準電圧と比較して、誤差信号に応じて駆動回路17を制御することによって、半導体レーザ増幅器15の利得が一定になるようにする。
このように従来の波長多重光増幅器に於いては、単一波長の光増幅器と同様に、光出力を一定とする制御方式が用いられており、従って全体としての光出力レベルは常に一定である。
また従来、2波長の信号光の増幅を行なう波長多重光増幅器に於いて、波長1.535μm帯の信号光と、波長1.55μm帯の信号光とを使用するものが知られている。これは、エルビウムドープドファイバを用いた光増幅器の場合、1.54μm付近を境として、1.52〜1.54μmの領域と、1.54μm〜1.57μmの領域とに利得の高い部分があるためである。
図14は、従来の2波長多重光増幅器の構成例を示し、図12と同一符号は同一名称のものであり、21は波長1.535μm帯の信号光と波長1.55μm帯の信号光とを合波する合波器、22は波長多重光信号と励起光との合分波を行なう波長多重(WDM)カプラである。
合波器21は、波長1.535μm帯の信号光1と、波長1.55μm帯の信号光2とを合波し、アイソレータ5を経てEDF1に入力する。励起LD2からの励起光をWDMカプラ22を経てEDF1に入力した状態で、信号光1と信号光2の増幅が行なわれ、アイソレータ6を経て出力される。
図15は、図14に示された2波長多重光増幅器に於ける利得特性を示したものであって、(a)は波長1.48μm帯の励起光による励起(以下1.48μm励起と略す)を行なった場合の利得特性を示し、(b)は波長0.98μm帯の励起光による励起(以下0.98μm励起と略す)を行なった場合の利得特性を示している。1.48μm励振を行なった場合は、(a)に示すように1.55μm帯側の利得が大きくなる結果、1.535μm帯側の光伝送が困難になるおそれがある。また、0.98μm励振を行なった場合は、1.535μm帯側の利得が大きくなる結果、1.55μm帯側の光伝送が困難になるおそれがある。
図16は、波長多重光増幅器に於ける利得測定系の構成例を示したものであって、図14に於けると同じものを同じ番号で示し、23は光出力のスペクトル分布を測定する光スペクトルアナライザである。
合波器21に於いて、信号光1(λ=1.56μm)と、信号光2(λ=1.53μm〜1.57μm)とを合波し、アイソレータ5を経てEDF1に入力する。励起LD2からの励起光(λ=1.48μmまたは0.98μm)をWDMカプラ22を経てEDF1に入力した状態で、信号光2の増幅が行なわれて、増幅された信号光2はアイソレータ6を経て光スペクトルアナライザ23に入力され、光スペクトルを分離してそれぞれの光出力レベルを測定される。
米国特許第5345332号明細書
図12に示された従来の光増幅器をそのまま波長多重光の増幅に使用した場合は、トータルとしての光出力レベルが一定であるため、1信号光あたりの光レベルは、(1/多重信号数)となる。従って、光信号の数が変化すると、受信部に於いて所要光レベルを確保できないことがある。また、システム運用中に、何らかの原因によって、ある波長の光信号が断になった場合には、光増幅器に於いてその分のパワーが他の波長の信号光に配分されるので、受信光レベル変動(増大)を生じて、受信部に於いてエラーを発生する可能性がある。逆に、光信号の数を増加した場合には、他の波長信号光のレベル変動(減少)を引き起こす。これは従来の波長多重光増幅器に於ける第1の問題点である。
また、波長多重光信号に対する光増幅器の動作として、現状では利得の波長依存性を無視することができない。さらに、光端局装置の送信光源出力のばらつきや、合分波器の挿入損失のばらつき、あるいは伝送路ファイバの損失のばらつき等が加算されることによって、受信側に於いて各波長光のレベル差を生じ、受信部に於いて所要受信レベルを得ることができない場合が生じるという問題がある。一般的には、レベルの低い波長信号光の方が受信エラーを発生しやすい。これは従来の波長多重光増幅器に於ける第2の問題点である。
図13に示された従来の波長多重光増幅器に於いては、モニタ光のレベルを監視することによって、トータルの光出力が一定になるように制御しているが、上記第2の問題点によって、必ずしも主信号とモニタ光の利得が一致しないために、光出力が一定にならない場合がある。また信号光以外にモニタ光が必要なためコスト増となるだけでなく、主信号系が正常でも、モニタ系が故障すると、制御不能になる等の問題がある。
図17は、波長多重光増幅器に於ける利得特性を説明するものであって、(a)はN2 /(N2 −N1)が小さい場合、(b)はN2 /(N2 −N1 )が大きい場合を示している。ここでN1 は基底状態にある光子数、N2 は励起状態にある光子数である。また、縦軸は放射エネルギーN2 σe (σeは放射断面積)と吸収エネルギーN1 σa (σa は吸収断面積)とを示し、横軸は信号光波長(μm)である。
図17に於いて、放射エネルギーN2 σe と吸収エネルギーN1 σa との差は、光増幅器の利得を示している。図示のように、N2 /(N2 −N1)が小さい場合、すなわち基底状態の分布が十分小さく、励起状態の分布が十分大きいときは、波長1.535μm付近の利得g(λ=1.535μm)が、波長1.55μm付近の利得g(λ=1.55μm)より大きくなる。逆にN2 /(N2 −N1)が大きい場合、すなわち励起状態の分布が十分大きくないときは、g(λ=1.535μm)がg(λ=1.55μm)より小さくなる。
励起光として、波長1.48μm帯の光を使用する場合は、放射断面積が1.45μm付近まで裾をひいているため、基底状態の分布を0に近づけることが難しい。特に2波長多重でポストアンプに適用する場合は、N2 /(N2 −N1)が大きくなり、g(λ=1.535μm)が、g(λ=1.55μm)より小さくなってゲインチルトを生じる。
図18は、ゲインチルトの例を示したものであって、1.48μm励振で信号光1と信号光2の一括増幅を行なう場合を示し、縦軸は信号光2の光出力、横軸は信号光2の波長である。図中に於いて、Aは信号光1を入射せずに信号光2のみの波長を変化させた場合を示し、Bは信号光1の波長を1.56μmで固定して入射し、信号光2の波長を1.53μmから1.57μmまで変化させた場合を示している。
このように、単一信号光のみの場合はほぼ平坦な増幅特性を示すのに対し、2波長一括増幅の場合は、波長が短い領域に於いて信号光2の光出力が低下して、ゲインチルトを生じる。
一方、励起光として、波長0.98μm帯の光を使用する場合は、基底状態の分布を十分小さくすることができ、利得の波長特性は図17に示された放射断面積の形に近づく。これは、波長0.98μm帯の励起光に対しては、波長1.48μm帯の励起光の場合と異なり、励起波長付近の放射がないためである。
図19は、波長多重光増幅器に於ける利得特性の変化を示したものであって、0.98μm励振の場合を示している。(a)は信号光小または励起光大の状態を示し、(b)は信号光大または励起光小の状態を示している。
図19に於いて(a)に示すように、信号光小または励起光大の状態では、1.535μm付近の利得が、1.557μm付近の利得より大きくなり、(b)に示すように、信号光大または励起光小の状態では、1.535μm付近の利得が、1.55μm付近の利得より小さくなる。
図20は、励振波長の変化によるdG/dλの変化の傾向を示したものである。1.48μm励振の場合は、基底状態へ戻る遷移確率がある分、信号光パワーを大きくしていったとき、図19に於ける(a)の領域から(b)の領域に移行するのが、0.98μm励振の場合と比較して早い。
図20に於いて、点線で示す領域では、0.98μm励振の場合は、図19(a)に示された形を保っているが、1.48μm励振の場合はゲインチルトを生じる、図19(b)に示された形となる。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するもので、第1の波長帯域の信号光と第2の波長帯域の信号光とを含む波長多重信号光を増幅出力し、各波長帯域の信号光に対する利得差を少なくすることを目的とする。
本発明の波長多重光増幅装置は、第1の波長帯域の信号光と第2の波長帯域の信号光を含む波長多重信号光を増幅出力する希土類添加光ファイバと、前記希土類添加光ファイバに第3の波長の光を入射して励起する第1の励起手段と、前記希土類添加光ファイバに前記第3の波長と異なる第4の波長の光を入射して励起する第2の励起手段と、前記希土類添加光ファイバより出力される波長多重光信号を分岐し、前記第1の波長帯域の信号光と前記第2の波長帯域の信号光とを分離し、各波長帯域の光信号の強度を検出する出力信号光強度検出手段と、前記出力信号光強度検出手段からの情報を基に、前記出力信号光強度検出手段に検出される前記第1の波長帯域の信号光と前記第2の波長帯域の信号光との強度差が少なくなるように、前記第1及び第2の励起手段の出力光強度を制御する光出力制御手段とを備えている。
又前記第3の波長の光と前記第4の波長の光とを、それぞれ前記希土類添加光ファイバの異なる位置に入射して励起する構成を有するものである。
第1の波長帯域の信号光と第2の波長帯域の信号光との増幅出力レベルをほぼ同一とすることができるから、受信側に於いて、所要の受信光レベルを確保できなくなり、又は受信光レベルが過大となって受信処理にエラーが発生すること等の悪影響を防止することができる。
第1の波長帯域、例えば、1.535μmの信号光と、第2の波長帯域、例えば、1.55μmの信号光とを多重化した波長多重光信号を増幅する希土類添加光ファイバ、例えば、エルビウム(Er)ドープ光ファイバと、この希土類添加光ファイバに第3の波長、例えば、0.98μmの光を入射して励起する第1の励起手段と、希土類添加光ファイバに、第3の波長と異なる第4の波長、例えば、1.48μmの光を入射して励起する第2の励起手段と、希土類添加光ファイバより出力される波長多重光信号を分岐して、第1の波長帯域の信号光と第2の波長帯域の信号光とを分離し、各波長帯域の光信号の強度を検出する出力信号光強度検出手段と、この出力信号光強度検出手段からの情報を基に、第1の波長帯域の信号光と第2の波長帯域の信号光との強度差が少なくなるように、第1及び第2の励起手段の出力光強度を制御する光出力制御手段とを備えている。
図1に於いて、図14及び図16と同一符号は同一名称部分を示し、25は光出力制御手段としての光出力制御回路を示す。信号光入力は、分岐器11とアイソレータ5とを介して、光増幅手段としてのEDF1に入力され、励起LD2からの励起光をWDMカプラ22を介してEDF1に入力して、信号光を増幅し、増幅された信号光をアイソレータ6と分岐器7とを介して信号光出力とする。増幅された出力レベルを検出手段としての受光素子8により検出し、その検出信号を光出力制御回路25に入力する。又波長多重光信号に含まれる光信号の数の情報を光出力制御回路25に入力する。光出力制御回路25は、駆動回路4に制御信号を入力し、駆動回路4により励起LD2からの励起光パワーを制御する。それにより、波長多重光信号に含まれる光信号の数の情報に従った増幅出力レベルとなるように制御する。
この際、入力側に挿入された分岐器11を経て信号光入力の一部を分岐し、受光素子12で電気信号に変換し、図示されない入力断検出回路でそのレベルをチェックすることによって、信号光入力の断を検出したとき、シャットダウン信号を発生して駆動回路4の動作を停止させて、励起LD2からの励起光をオフにする。
図1の構成に於いて、光出力レベルを決定する可変リファレンス電圧を、波長多重光信号に含まれる光信号の数の情報に従って変化させて、増幅出力レベルを変化させるように制御する。この際に於ける出力制御方法は、1信号あたりの光出力レベルを常に一定にするものとする。すなわち、1信号あたりPout の光レベルの出力が必要な場合、N個の光信号の多重を行なうときは、光増幅器の光出力レベルを(Pout ×N)とする。
図2に於いて、図1と同一符号は同一名称部分を示し、27は信号光入力に於ける多重信号数に対応するリファレンス電圧を発生するリファレンス電圧発生回路である。このリファレンス電圧発生回路27は、外部から入力される多重信号数情報に応じたリファレンス電圧を発生して、これを光出力制御回路25に与える。光出力制御回路25は、受光素子8から入力された信号光出力レベルに対応する電気信号と可変リファレンス電圧とを比較して、誤差に応じて駆動回路4を制御して、励起LD2に対する駆動電流を出力させる。励起LD2は、駆動電流に応じて強度を制御された励起光を発生し、これによって光出力が多重信号数に応じたレベルで一定に保たれる。
図3に於いて、図2と同一符号は同一名称部分を示し、28は信号光入力を分岐する分岐器、29は波長多重光を各波長λ1 〜λN の成分光に分離する波長分離(WDM)フィルタ、301 〜30Nはそれぞれ波長λ1 〜λN の成分光を電気信号に変換する受光素子、311 〜31Nはそれぞれ波長λ1 〜λN の成分光の入力断を検出する入力断検出回路、32は各入力断検出回路311 〜31N の検出出力から多重信号数の情報を発生する多重信号数情報発生回路である。
信号光入力のモニタ部にWDMフィルタ29を備えて、波長多重光信号をそれぞれの成分光に分離して受光素子によって電気信号に変換し、入力断検出回路によってそれぞれの波長の信号光が入力されているか否かを監視する。そして監視結果に基づいて多重信号数情報発生回路32で多重信号数情報を発生し、リファレンス電圧発生回路27でこの多重信号数情報をもとに光出力制御のためのリファレンス電圧を作成して、光出力制御回路25を介して励起LD2の励起光の強度を制御する。これによって、光出力が多重信号数に応じたレベルで一定に保たれる。
図4に於いて、図1と同一符号は同一名称部分を示し、35は波長1.48μm帯の励起光を発生する励起LD、36は波長0.98μm帯の励起光を発生する励起LD、37は合波器である。また図5は、利得特性を示したものである。第1の波長帯域、例えば、1.535μmの信号光1と、第2の波長帯域、例えば、1.55μmの信号光2とを合波器21により合波して多重化した波長多重光信号を、アイソレータ5を介して、EDF1(希土類添加光ファイバ、例えば、エルビウム(Er)ドープ光ファイバ)に入力し、第3の波長、例えば、0.98μmの光を入射して励起する第1の励起手段、即ち、励起LD36と、第3の波長と異なる第4の波長、例えば、1.48μmの光を入射して励起する第2の励起手段、即ち、励起LD35とからの励起光を合波器37とWDMカプラ22とを介してEDF1に入射し、EDF1による増幅出力光をアイソレータ6を介して増幅出力光とする。
励起LD36と励起LD35とを、光出力制御手段、即ち、前述の光出力制御回路25により制御して、第1の波長帯域の例えば1.535μmの信号光1と第2の波長帯域の例えば1.55μmの信号光2とに対する利得差を小さくするようにする。即ち、図15の(a)の利得特性と、(b)の利得特性との中間の利得特性を示す図5の実線曲線の特性を得ることができる。
前述の各部の構成による簡単に作用を説明する。(1).波長多重光信号を増幅する際に、光増幅器の光出力レベルを、波長多重光信号の多重信号数に応じて変化させるように制御する。
従って、受信側に於いて、信号光入力が所要レベルに達しない状態になることを避けることができる。またある周波数の信号光が断になった場合に、レベル増大を生じて受信エラーを発生することを防止できる。
(2) .(1) に於ける光増幅器の光出力レベルの制御は、光増幅器に対する励起光のパワーを制御することによって行なうことができる。
(3) .(1) に於ける光増幅器の光出力レベルの制御方法としては、波長多重光信号に於ける1信号あたりの光出力が一定になるように、光増幅器の光出力レベルを制御するようにしてもよい。
(4) .(1) に於ける光増幅器の光出力レベルの制御方法としては、多重信号数に応じた基準入力を外部から与えることによって、光増幅器の光出力レベルを変化させるようにしてもよい。
(5) .(4) の基準入力は、外部からスイッチで切り替えて与えるようにすることができる。
(6) .(1) に於ける光増幅器の光出力レベルの制御方法としては、信号光入力に於ける多重信号数を検出して、検出された多重信号数に応じて光増幅器の光出力レベルを変化させるようにしてもよい。
(7) .(6) に於ける多重信号数の判定は、信号光入力を分岐して波長分離フィルタによって多重されている各波長の信号光を分離して、各波長の信号光の有無を検出することによって行なうことができる。
(8) .(6) に於ける多重信号数の判定は、各波長の信号光に対して予めそれぞれ異なる周波数の変調を施すとともに、光増幅器内に於いて入力光信号を電気信号に変換して得られた信号から各変調周波数の成分を分離して、各変調周波数成分の有無を検出することによって行なうことができる。
(9) .(8) に於ける信号光を変調する変調周波数として、その波長多重光信号を伝送する光ファイバで発生する誘導ブリルアン散乱を抑圧するのに適した周波数とすることによって、誘導ブリルアン散乱の発生を同時に防止することができる。
(10) .本発明の波長多重光増幅器に於いては、多重されている各波長の信号光のレベルを検出して、最低レベルの波長の信号光が所要レベルとなるように光増幅器の利得を制御することによって、すべての波長の信号光の出力レベルが所定値以上になるようにする。
従って波長多重光増幅器に於いて利得の波長依存性がある場合でも、どの波長の信号光でも、受信レベルが所要レベル以下となるために、受信不能になることはない。
(11) .(10)に於ける各波長の信号光のレベルの検出は、各波長の信号光を波長分離フィルタによって分離して、分離された各波長の信号光を電気信号に変換してそのレベルを検出することによって行なうことができる。
(12) .(10)に於ける各波長の信号光のレベルの検出は、各波長の信号光に対して予めそれぞれ異なる周波数の変調を施すとともに、光増幅器内に於いて入力光信号を電気信号に変換して得られた信号から各変調周波数の成分を分離して、各変調周波数成分のレベルを計測することによって行なうことができる。
(13) .(10)の場合に、検出された各波長の信号光の有無を検出する手段を設け、入力がないことを検出された波長の信号光を除いて、最低レベルの波長の信号光が所要レベルとなるように光増幅器の利得を制御することによって、入力があるすべての波長の信号光の出力レベルが所定値以上となるようにしてもよい。
(14) .光増幅器に於いては、波長1.535μm帯の信号光と波長1.55μm帯の信号光とをエルビウムドープドファイバからなる信号光ラインに伝送する際に、この信号光ラインに波長0.98μm帯の光を入射して励起したときは、波長1.535μm帯の信号光に対する利得が波長1.55μm帯の信号光に対する利得より大きくなり、この信号光ラインに波長1.48μm帯の光を入射して励起したときは、波長1.535μm帯の信号光に対する利得が波長1.55μm帯の信号光に対する利得より小さくなる現象がある。
本発明の波長多重光増幅器に於いては、このような場合に波長0.98μm帯の光と波長1.48μm帯の光とを同時に信号光ラインに入射して励起するようにしたので、波長1.535μm帯の信号光に対する利得と、波長1.55μm帯の信号光に対する利得とを同等にすることができる。
(15) .(14)の場合に、波長0.98μm帯の光と波長1.48μm帯の光とを合波したのちに、信号光ラインに入射して励起するようにしてもよい。
(16) .(14)の場合に、波長0.98μm帯の光と波長1.48μm帯の光とを、それぞれ信号光ラインの異なる位置に於いて入射して励起するようにしてもよい。
図6に於いて、図3と同一符号は同一名称部分を示し、41は多重信号数情報に対応する電圧信号を加算する加算回路、42は多重信号数情報に対応する電圧信号をリファレンス電圧に変換するレベル変換回路であって、これらはリファレンス電圧発生回路27を形成している。43は励起LD2を駆動するトランジスタである。
分岐器28で分岐された光入力を、WDMフィルタ29で各波長λ1 〜λN の成分光に分離し、受光素子301 〜30Nで、各波長λ1 〜λN の成分光のレベルを示す電気信号に変換する。入力断検出回路311 〜31N は、それぞれ波長λ1 〜λN の成分光のレベルを、正常時には1V、断時には0Vに正規化して出力する。加算回路41は入力断検出回路311 〜31N からの出力を加算することによって、波長多重光信号に於ける、多重信号数情報に対応する電圧を発生する。
レベル変換回路42は、多重信号数情報に対応する電圧をレベル変換してリファレンス電圧を発生する。光出力制御回路25は、受光素子8からの光出力レベルを検出した出力電圧と、レベル変換回路42からのリファレンス電圧とを比較して、誤差電圧に応じてトランジスタ43を制御して、励起LD2に対する駆動電流を発生させる。励起LD2は、これによって強度を制御された励起光を発生し、これによって信号光出力が、多重信号数に応じたレベルで常に一定に保たれる。
図7は、波長多重光信号に於ける各波長信号の有無を検出する方式の例を示したものである。光端局装置側に於いて、461 は波長λ1 の光を周波数f1 で変調して変調光信号を発生する変調光信号発生部、462は波長λ2 の光を周波数f2 で変調して変調光信号を発生する変調光信号発生部、47は各波長の光信号を合成して波長多重光信号を発生する波長多重部(WDM MUX)である。48は光信号を伝送する光ファイバである。光増幅器側に於いて、49は分岐器28で分岐された光信号を電気信号に変換する受光素子、501 は変換された電気信号から周波数f1 の信号を抽出する帯域通過フィルタ(BPF)、502 は変換された電気信号から周波数f2 の信号を抽出する帯域通過フィルタ(BPF)、511 は周波数f1 の信号のレベルを判定して、波長λ1 の光信号の有無を示す情報を発生するレベル判定部、512 は周波数f2 の信号のレベルを判定して、波長λ2の光信号の有無を示す情報を発生するレベル判定部である。
光端局装置側に於いて、送信信号ごとに波長識別用の周波数(位相)変調を与える。即ち、波長λ1 の送信光信号には周波数f1 の変調を与え、波長λ2 の送信光信号には周波数f2 の変調を与えて、WDM MUX47により波長多重化した波長多重光信号として送出する。
光増幅器側に於いて、信号光入力の一部を電気信号に変換し、それぞれ帯域通過フィルタ501 ,502 によって周波数f1 ,f2 の成分を抽出し、レベル判定器511 ,512 によりレベル判定を行ない、各波長の信号光の有無、すなわち、波長多重光信号に含まれる光信号の数の情報を得るもので、受光素子49と、帯域通過フィルタ501 ,502 とレベル判定器511 ,512 とにより多重光信号情報検出手段を構成している。一般的には、図6に示すようにWDMフィルタによって、各波長の信号光を分離して、光信号数情報を得るよりも、図7に示すように、一旦電気信号に変換してフィルタによって検出する方式の方が、コスト的には有利である。
なお、光ファイバに於いては、伝送光のスペクトル純度が高くかつそのレベルがある閾値以上の場合、誘導ブリルアン散乱が発生して、光の伝送が妨げられるようになるが、これに対して、信号光に位相または周波数変調を与えてスペクトル帯域を広くすることによって、誘導ブリルアン散乱を抑制しながら、伝送光のレベルを高くすることができるので、図7に示すようにすることによって、誘導ブリルアン散乱の発生を防止する作用を兼ねさせることもできる。
この場合に於ける変調周波数は、ある程度高くないと誘導ブリルアン散乱を有効に抑制することができないとともに、またあまり周波数が高いと、変調光信号発生部に於いて、LDの駆動電流を振幅変調することによって、LDの発生光の周波数変調を行なう際の、振幅変調/周波数変調の変換効率が低下し、周波数変調幅が狭くなって、誘導ブリルアン散乱抑制の効果が低下する。そこで、図7に於ける変調周波数も、このような、誘導ブリルアン散乱抑制のために適した周波数とすることが望ましい。
図8は、ポストアンプとして用いられた場合の波長多重光増幅器を示している。図3および図7に於けると同じものを同じ番号で示し、55は波長多重光信号を各波長の光信号に分離するWDMフィルタ、561,562 はそれぞれ波長λ1 ,λ2の光信号を電気信号に変換する受光素子、571,572 はそれぞれ受光素子561,562 の出力信号のレベルを検出するレベル検出器、58,59は比較器、60〜63はダイオードである。
図8に於いては、簡単のため2波多重の場合を示している。WDMフィルタ55は、分岐器7で分岐された光出力から波長λ1 の光信号と波長λ2 の光信号とを分離し、受光素子561,562 はそれぞれの光信号を電気信号に変換し、レベル検出器571,572 は、それぞれの電気信号のレベルを検出する。
一方、WDMフィルタ29は、分岐器28で分岐された光入力から波長λ1 の光信号と波長λ2 の光信号とを分離し、受光素子301,302 はそれぞれの光信号を電気信号に変換し、入力断検出回路311,312 は、それぞれの電気信号のレベルによって、各波長λ1 ,λ2 の光信号の断を検出する。
比較器58,59は、それぞれレベル検出器571,572 で検出された各波長の光信号のレベルを、基準レベルVREF1, VREF2と比較して、比較結果をダイオード62,63からなる論理回路を経て出力して、駆動回路4を制御する。これによって、最も利得を必要とする波長の光信号によって、励起LD2が出力する励起光の強度にフィードバックがかかって、各波長の光信号のレベル差が少なくなるように制御が行なわれる。
また、入力断検出回路311,312 のいずれかに於いて、対応する波長の光入力の断が検出されて、その出力が0Vになると、ダイオード60,61からなる論理回路によって、断になった波長の光入力に対応する比較器の出力レベルが低下する。その結果、駆動回路4は、光出力が存在する波長の光信号に対応するフィードバック制御に応じて動作して励起LDを駆動し、これによって、EDF1が過大な励起状態になることが防止される。
従って、図8に示された構成によれば、前述の第2の問題点である利得の波長依存性に基づく信号レベル低下を補償することが可能となる。
図9は、第1及び第2の励起手段として、励起LD36と励起LD35とを備えた構成を示し、図4と同一符号は同一名称部分を示す。
図9に示された本発明の実施例は、波長1.535μmの第1の信号光1と、波長1.557μmの第2の信号光2とからなる波長多重光信号を、アイソレータ5を経てEDF1に入力する。一方、第2の励起LD35からの波長1.48μmの励起光と、第1の励起LD36からの波長0.98μmの励起光とを合波器37を介して合波して、WDMカプラ22を介して、EDF1に入力して励起状態にする。
これによってEDF1に於いて波長多重光信号入力に対する増幅作用が行なわれ、増幅された波長多重光信号によって、アイソレータ6を経て信号光出力を発生する。
この際、EDF1は波長1.48μmの励起光と波長0.98μmの励起光とによって励起され、第1の信号光1と第2の信号光2との増幅出力信号光レベルを検出して、第1の励起LD36と第2の励起LD35とを制御することにより、図5に示されたように平坦な利得特性によって、波長1.535μmの信号光と波長1.557μmの信号光とからなる波長多重光信号を増幅することができる。
図10に示された本発明の実施例は、前方励起と後方励起とを組合せたもので、図9と同一符号は同一名称部分を示し、65はWDMカプラである。
図10に於いて、励起LD35からの波長1.48μmの励起光は、WDMカプラ22を介して後方からEDF1に入射され、励起LD36からの波長0.98μmの励起光は、WDMカプラ65を介して前方からEDF1に入射される。
これによって、EDF1は波長1.48μmの励起光と波長0.98μmの励起光とによって励起されるので、図5に示されたように平坦な利得特性によって、波長1.535μmの信号光と波長1.557μmの信号光とからなる波長多重光信号を増幅することができる。
図11に示された本発明の実施例は、増幅出力信号光レベルの検出手段を含む構成を示し、図9と同一符号は同一名称部分を示し、67は信号光出力を分岐する分岐器、68は波長1.535μmの信号光と波長1.557μmの信号光と分離するWDMフィルタ、69,70はそれぞれ波長1.535μmの信号光と波長1.557μの信号光を電気信号に変換する受光素子、71は受光素子69,70の出力信号レベルを比較する比較器、72は、比較器71に於ける比較結果に応じて、波長1.48μmの励起光を発生する励起LD35と、波長0.98μmの励起光を発生する励起LD36とのいずれか一方の励起光強度を大きくするように制御するコントローラである。
EDF1による第1の信号光1と第2の信号光2との増幅出力信号光を分岐器67で分岐して、WDMフィルタ68を介して、第1の信号光、即ち、波長1.535μmの信号光と、第2の信号光、即ち、波長1.557μmの信号光とに分離し、電気信号に変換して比較器71に於いてそれぞれのレベルを比較する。比較の結果、例えば、波長1.535μmの信号光の方が光レベルが高い場合は、励起LD35を制御して波長1.48μmの励起光の強度を増大させ、逆に、波長1.557μmの信号光の方が光レベルが高い場合は、励起LD36を制御して波長0.98μmの励起光の強度を増大させるように制御する。
このようにすることによって、信号光出力に於ける波長1.535μmの信号光のレベルと、波長1.557μmの信号光のレベルとの差を最小に保つことができる。
前述のように、本発明の波長多重光増幅装置は、波長多重光信号に含まれる光信号の数の情報に従った増幅光出力レベルになるように、光出力制御手段によって励起LDの励起光パワーを制御するので、受信側に於いて、所要受信光レベルを確保できなくなったり、または受信光レベルが過大になってエラーを発生する等の悪影響が生じることを防止できる。
又異なる周波数で変調した光信号を波長多重化した波長多重光信号をEDF1等の光増幅手段により増幅する時に、変調周波数成分を周波数対応に検出して、波長多重光信号に含まれる光信号の数の情報を求めるものであるから、自動的に、光信号の数の情報を求めてEDF1等の光増幅手段を制御し、光信号数に従った光出力レベルとなるように制御することができる。
本発明の原理的構成を示す図である。 本発明の原理的構成を示す図である。 本発明の原理的構成を示す図である。 本発明の原理的構成を示す図である。 原理的構成の利得特性を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 従来の光増幅器制御方式の例を示す図である。 従来の波長多重光増幅器の例を示す図である。 従来の2波長多重光増幅器の構成例を示す図である。 図14に示された2波長多重光増幅器に於ける利得特性を示す図である。 波長多重光増幅器に於ける利得測定系の構成例を示す図である。 波長多重光増幅器に於ける利得特性を説明する図である。 ゲインチルトの例を示す図である。 波長多重光増幅器に於ける利得特性の変化を示す図である。 励振波長の変化によるdG/dλの変化の傾向を示す図である。
符号の説明
1 エルビウムドープドファイバ(EDF)
2 励起レーザダイオード(LD)
4 駆動回路
5 アイソレータ
6 アイソレータ
7 分岐器
8 受光素子
11 分岐器
12 受光素子
22 波長多重(WDM)カプラ
25 光出力制御回路

Claims (1)

  1. 第1の波長帯域の信号光と第2の波長帯域の信号光を含む波長多重信号光を増幅出力する希土類添加光ファイバと、
    前記希土類添加光ファイバに第3の波長の光を入射して励起する第1の励起手段と、
    前記希土類添加光ファイバに前記第3の波長と異なる第4の波長の光を入射して励起する第2の励起手段と、
    前記希土類添加光ファイバより出力される波長多重光信号を分岐し、前記第1の波長帯域の信号光と前記第2の波長帯域の信号光とを分離し、各波長帯域の光信号の強度を検出する出力信号光強度検出手段と、
    前記出力信号光強度検出手段からの情報を基に、前記出力信号光強度検出手段に検出される前記第1の波長帯域の信号光と前記第2の波長帯域の信号光との強度差が少なくなるように、前記第1及び第2の励起手段の出力光強度を制御する光出力制御手段と
    を備えたことを特徴とする波長多重光増幅装置。
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