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JP3942200B2 - 自己校正ディジタル印刷方法及び自己校正ディジタル印刷装置並びに自己校正ディジタル・カラー印刷方法 - Google Patents
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JP3942200B2 - 自己校正ディジタル印刷方法及び自己校正ディジタル印刷装置並びに自己校正ディジタル・カラー印刷方法 - Google Patents

自己校正ディジタル印刷方法及び自己校正ディジタル印刷装置並びに自己校正ディジタル・カラー印刷方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自己校正ディジタル印刷方法及び自己校正ディジタル印刷装置並びに自己校正ディジタル・カラー印刷方法に関し、とりわけ、ディジタル・カラー・プリンタの現場における校正に関するものである。
【0002】
【技術背景】
現在販売されている市場占有率の高いパーソナル・コンピュータには、カラー・イメージを見るための高解像度のカラー・ディスプレイが備わっている。熱式インク・ジェット・テクノロジを利用すれば、パーソナル・カラー・プリンタは、こうしたディスプレイにおいて見られるカラー・イメージに近似することが可能である。インク・ドットのサイズとインク・ドットのカラー配置を精密に制御することによって、カラー・ハーフトーン・イメージを印刷することができる。しかし、インク、用紙、及び、小滴の体積の変動性によって、所望のシェード及びカラー・トーンを正確に再現する上での問題が生じる。同様の問題は、カラー・レーザ・プリンタのようなピグメント・インクまたはピグメント・ドライ・トナーを用いる他の印刷機構においても生じる。こうしたピクセル・カラー、濃度、及び、ドット・サイズの変動によって、再現の質が劣化し、カラー歪みが生じることになる。
【0003】
インク及び用紙の変動は別にして、まさにディジタル印刷の性質によって、他の問題が生じることになる。限られた数の、不連続のドット・サイズによる所定のカラー・インクだけしか用いられないので、通常印刷できない「中間」カラーに適したトーンを発生するには、階調の平均化または平滑化技法が必要になる。こうした平均化技法を利用したシステムは、空間解像度と引き換えに階調の正確さを得る。これらの技法は、一般に、ディジタル・ハーフ・トーニング法と呼ばれる。これらの方法のうち任意のもののアルゴリズムに従って、ドットがパターンまたは集合をなすように用紙上に分配されて、白い用紙と完全にインクで覆われた状態の間の強度を示す視覚的印象が形成される。カラーの変化を平滑化するためのこうした技法の1つが、ピクセルにおける所望のカラー濃度とその実際の印刷濃度の間における差、すなわち、誤差が、隣接するピクセルに分散される誤差拡散法である(Pro.SAIDのVol.17/2(1976年第2四半期)pp75−77における、フロイド(Floyd,R.W.)及びシュタインベルク(Steinberg,L.)による「An Adaptive Algorithm for Spatial Gray Scale」参照)。分散される誤差は、隣接するピクセルの印刷ドット・サイズの計算に組み込まれ、さらに、次の計算における任意の誤差の拡散に関して、同様のプロセスを受けることになる。しかし、誤差の拡散を正確に実施するためには、利用可能なピクセル濃度について精確な知識が必要になる。他の方法では、例えば、クラスタ化ドット・ディザ(Clustered Dot Dither)またはスーパ・ピクセル・アルゴリズム(Super−pixel algorithm)のように、ドット・グループを利用する。この場合、所望の印刷濃度に最も近似したドット・パターンが選択され、誤差処理は、行われない。用紙上におけるカラーを近似させるためのこうした方法及びアプローチにもかかわらず、塗布されるカラー濃度は、インク及び用紙の選択によって影響され、印刷方法の公差や安定性によって変動する。
【0004】
これまで、数組の利用可能なドット・サイズを備えた、パーソナル・カラー・プリンタが設計されているが、プリンタの校正は、工場で行われ、プリンタの耐用期間中にインク/用紙の組み合わせに変化があるにもかかわらず、工場での校正に依存してきた。工場での校正プロセスでは、光学濃度計、比色計等のような比較的高価な実験装置を用いて、選択された用紙上における印刷サンプルを測定することになるのが一般的である。こうした工場での集中した校正手順にもかかわらず、多少異なる用紙または新しいバッチ(batch)のインクを利用すると、忠実な再現が行われる保証はない。標準濃度計を利用して、工場でプリンタの再校正を行うことができるものと考えられるが、パーソナル・カラー・プリンタのユーザが、用紙またはインクの変更毎に、再校正のため、工場にプリンタを送り返すのは実際的ではない。同様に、標準濃度計を利用して、現場でプリンタの再校正を行うことが可能という考えもあるが、標準濃度計は、比較的高価であり、実験装置ではよくあることであるが、頻繁な保守を必要とする。従って、用紙またはインクの変更毎に、こうした標準濃度計をパーソナル・カラー・プリンタのユーザに送って、現場でプリンタの再校正を行うのは、実際的ではない。
【0005】
図5は、テストを受ける対象サンプルのカラー濃度の測定における標準として用いられる、典型的な標準濃度計100のコンポーネント及び動作を表した部分ブロック図である。本明細書で説明のように、典型的な濃度計には、米国規格協会(ANSI)及び国際標準化機構(ISO)のような組織によって開発された厳格で、均一な規格を遵守するように構成されたコンポーネントが含まれている。こうした構成をとると、濃度計のコンポーネントのサイズ、重量、保守、及び、コスト、さらに、濃度計全体のサイズ、重量、保守、及び、コストが大幅に増すことになる。例えば、典型的な濃度計には、頻繁な交換を必要とする、比較的高価な光源104が含まれている。濃度計のコンポーネントの規格に従って、光源は、特定のスペクトル・エネルギ分布の長期にわたる安定性を保つように構成されている。例えば、3000゜Kのプランキアン(Plankian)・スペクトル・エネルギ分布で動作するランプからの流入を可能にするタングステン・フィラメント・ランプに関する基準が、既に説明されている。濃度計の光源をなす発光体に関する実例としての規格が、2856K ANSIとして産業界では既知のところである。高温動作のため、3000゜Kのタングステン・フィラメント・ランプは、平均故障間隔(MTBF)が短くなり、実験装置の保守スケジュールの一部として、頻繁に交換しなければならない。こうした保守要件は、実験室及び工場のような集中化施設において用いられる装置の場合には許容することができるが、現場でカラー・プリンタの校正を行う消費者が用いる装置の場合には、極めて不都合である。
【0006】
図5に示すように、光源は、光源からの光の焦点を細い平行光線のビーム110に合わせる働きをする、コリメータ・ハウジング102に取り付けられた精密すりガラス・レンズ106を介して光を供給する。該レンズを介して送り出される光線は、コリメータ・ハウジングの精密加工されたアパーチャ108を介して投射される。アパーチャの寸法によって、テストを受ける対象サンプルの照射域のサイズが決まる。照射域の望ましいサイズに関して、各種規格が定義されている。
【0007】
光線が対象サンプル112に投射されると、光線114として示された電磁放射線は、被テスト対象サンプル112から反射する。反射光線114を検出するため、回転可能なスペクトル・フィルタ装置116が設けられている。フィルタ装置116には、テストを受ける対象サンプルのスペクトル応答を解析するために用いられる、複数の濃度計フィルタ118、119、120、及び、122を含めることが可能である。図5には、赤の濃度計フィルタ118、中性の濃度計フィルタ119、緑の濃度計フィルタ120、及び、青の濃度計フィルタ122が示されている。濃度計フィルタは、部分的には、特定の濃度計フィルタ規格に従ったスペクトル透過率特性を備えるように構成されているため、比較的高価である。例えば、実例としての濃度計フィルタ規格には、該産業においてANSIステータスTカラー応答(ANSI Status T Color response)として知られるものがある。
【0008】
図5に示すスペクトル・フィルタ装置116には、図示のように、フィルタ118、119、120、及び、122だけでなく、一方の端部が、スペクトル・フィルタを間隔をあけて配置した回転式「ホイール」126に接続されている、シャフト124も含まれている。シャフト124のもう一方の端部は、手動回転式ノブ128に接続されている。濃度計100の実際の機械的構成では、ノブ128は、ユーザが、ホイール126を手動で回転させて、所望に応じて、個々のフィルタを選択的に位置決めするのに、利用しやすくされるであろう。図5の場合、赤のフィルタ118は、図示のように、それを通る反射光先14の一部を透過させるのに適した配置が施されている。
【0009】
各フィルタは、ホイールを回転させて、所望のフィルタと濃度計の光電検出素子132とのアライメントをとることによって、個々に選択することが可能である。一般に、反射光線114は、光電検出素子132に感受されるように選択されたフィルタを通る際に、フィルタリングが施される。フィルタリングを施した光線に応答して、光電検出素子132は、アナログ電子処理及び調整回路に結合された、ライン対134に電流信号を送り出す。光電検出素子132は、電流信号の大きさが、該光電検出素子によって検出される光線130の強度にほぼ比例するようになっている。
【0010】
アナログ処理及び調整回路は、受信した電流信号に応答して、カラー濃度値を送り出す。カラー濃度値は、さらに、処理及び調整回路に結合されたディスプレイ装置に表示される。例えば、図5に示すように、増幅器136は、ライン対134において受信する電流信号に応答して、出力電圧を発生する。第1の校正パラメータは、増幅器136の利得を調整して、電圧信号ライン138の出力電圧の大きさを変えることによって、変更される。増幅器の利得調整回路要素については、図5に、第1の可調整抵抗器139で代表して示されている。ライン138における増幅器からの出力電圧は、入力信号として、対数電圧変換器140に加えられる。対数電圧変換器140は、対象サンプル及びスペクトル・フィルタ装置116の特定の構成に関する光学濃度測定値に対応する出力を出力ライン142に送り出す。第2の校正パラメータは、対数電圧変換器140の利得を調整して、信号ライン142における電圧の大きさを変えることによって、変更される。対数電圧変換器の利得調整回路要素については、図5に、可調整抵抗器144で代表させて示されている。ディスプレイ装置146は、光学濃度測定値を表示するため、出力ライン142に結合されている。
【0011】
濃度計を構成するコンポーネントは、厳格な規格に従って構成されているが、構成要素であるコンポーネントのわずかな変動及びドリフトを補償するため、定期的に、濃度計に多少の校正を施すことが必要になる。少しばかりの校正調整を施すことによって、各濃度計毎に、他の全ての濃度計によって生じる測定値にぴったりと一致する、テストを受ける対象サンプルのカラー濃度測定値が得られるようにすることが可能である。ちょっとした変動及びドリフトを補正するために、濃度計のアナログ処理及び調整回路は、少数の校正パラメータを変更することによって、わずかな校正調整が施されるように構成されているのが普通である。例えば、図5の濃度計に示す増幅器及び対数変換器の調整回路139、144は、第1と第2の校正パラメータを変更することによって、比較的軽微な校正調整を可能にする。同様に、他の標準濃度計は、さらに、第3と第4の校正パラメータを変更することによって、小規模の校正調整を追加する。標準濃度計の校正は、該濃度計のコンポーネントが、既に、厳格で、均一な規格を遵守して構成されているので、比較的単純である。しかし、前述のように、こうした構成をとると、濃度計のコンポーネントのサイズ、重量、保守、及び、コスト、さらに、濃度計全体のサイズ、重量、保守、及び、コストが大幅に増すことになる。
【0012】
【発明の目的】
本発明の目的は、上記のような問題点を解消する自己校正ディジタル印刷方法及び自己校正ディジタル印刷装置並びに自己校正ディジタル・カラー印刷方法を提供することにあり、具体的には、用紙、及び、インクのカラー、ドット・サイズ、及び、濃度における通常の変更にもかかわらず、カラー・イメージを忠実に再現することが可能な、小形、軽量で、信頼性があり、安価なカラー・プリンタを提供することにある。また、本発明のもう1つの目的は、現場で自己校正可能で、正確なカラー再現を行うことのできる、改良形ディジタル・カラー・プリンタについての技術を提供することにある。本発明のさらにもう1つの目的は、こうしたプリンタによって得ることの可能な、正確で、詳細なカラー・イメージによって、該産業界において長年にわたり切望されてきた要求を満たし、多数のユーザに対して、多目的の、忠実で、安価なカラー印刷装置についての技術を提供することにある。
【0013】
【発明の概要】
本発明によれば、インク、用紙、及び、プリンタの公差の変動によって生じる不正確な再現の問題を克服する方法及び装置が提供される。プリンタには、光センサー・アセンブリ、アナログ・ディジタル変換器、コンピュータ、両方ともメモリに納められた、カラー補正手段(またはルック・アップ・テーブル)とディジタル・ハーフトーン手段(またはルック・アップ・テーブル)、及び、プリント・ヘッドと関連電子回路から成る印刷機構が含まれている。
【0014】
新しいインクまたは新しい用紙で印刷する前に、プリンタの現場校正を実施するため、まず、光センサー・アセンブリが校正される。センサー・アセンブリは、アセンブリの各種センサー・フィルタを介して、既知の色域のカラーを光学的に検出するアセンブリに基づく、調整値の変換行列を構成することによって校正される。各種センサー・フィルタは、それぞれが、それぞれのスペクトル透過率特性を備えている。色域は、プリンタに組み込まれるか、または、プリンタの外部に設けられ、1つまたは2以上のカラー・パッチを含んでいる。
【0015】
光センサー・アセンブリの校正が済むと、印刷機構の校正が行われる。まず、印刷機構によって、カラー印刷テスト・パターンが印刷される。次に、校正されたセンサー・アセンブリが、アセンブリの各種スペクトル・フィルタを介して、新たに印刷されたテスト・パターンを光学的に検出する。これらのセンサー・アセンブリには、スペクトル・フィルタに光学的に結合されて、スペクトル・フィルタを透過した光に応答し、電気信号を発生する光電検出素子が含まれている。一般に、アナログ・ディジタル変換器は、センサー・アセンブリに結合されて、電気信号をディジタル・フォーマットによるセンサー値に変換する。コンピュータには、アナログ・ディジタル変換器に結合されて、センサー値を受信する印刷制御プロセッサ(PCP)が含まれている。従って、印刷制御プロセッサが、カラー印刷テスト・パターンに基づくセンサー値を受信し、これに応答して、変換行列及び受信センサー値に基づく校正カラー濃度値を発生する。
【0016】
印刷制御プロセッサは、次に、校正されたカラー濃度値に基づく1つ以上のルック・アップ・テーブルまたは方法パラメータを生成する。印刷制御プロセッサは、まず、カラー補正テーブルを生成し、次に、印刷制御プロセッサは、インク/用紙相互作用及びプリンタ公差のために生じるドット・サイズ、濃度、または、カラーの変動を処理するため、カラー補正テーブルを用い、同時に、イメージ・カラー情報に修正を加える。さらに、印刷制御プロセッサは、選択されたディジタル・ハーフトーン・アルゴリズムまたはルック・アップ・テーブルを実行する。カラー・プリント・テスト・パターン情報を用いて、ルック・アップ・テーブルとアルゴリズムの両方または一方が再生されると、印刷制御プロセッサは、新しい印刷条件を反映するため、イメージ・データ・ファイルに修正を施す。結果得られる補正プロセスによって、カラー・データと、該データを用紙上に印刷されたインク・ドットの適切な分布に変換する方法の両方に対して、調整が加えられる。
【0017】
光センサー・アセンブリは、光電センサー素子、センサー・フィルタ、及び、広スペクトル光源から、コンパクトに、かつ、安価に製造される。結果得られるセンサー及び関連色域及び印刷テスト・パターンによって、ディジタル・カラー・プリンタを現場で校正するための安価で、耐久性のある装置が得られることになる。情報処理のための既存のプリンタ制御電子回路を借用した単純な構造によって、コストが高く、かさばる実験室スタイルの校正装置の必要がなくなる。さらに、自己校正方法及び装置は、ディジタル・カラー印刷プロセスに適している。本特許出願において開示し、請求する自己カラー印刷プリンタによって、詳細なカラー・イメージを忠実に再現するための高度で、きわめて正確で、比較的安価な計器が得られることになる。
【0018】
望ましい実施例に関する以下の説明を研究し、添付の図面を参照することによって、本発明の他の目標及び目的の認識、及び、本発明のより完全で、包括的な理解が可能になる。
【0019】
【実施例】
図1は、本発明の装置及び方法を具現化した自己校正カラー・プリンタの略ブロック図である。本発明によれば、コンピュータによって、適合する印刷媒体に着色剤を選択的に塗布することによって、印刷を行う印刷機構の制御を行う。図示のように、印刷機構には、印刷用紙216に印刷するためのカラー・プリント・ヘッド212に結合されたプリント・ヘッド電子装置232が含まれている。印刷制御プロセッサ(PCP)222は、印刷工程を制御するため、プリント・ヘッド電子装置232に結合されている。印刷制御プロセッサ222は、それぞれ、カラー濃度標準値224、校正ソース・ファイル225、カラー補正ルック・アップ・テーブル226、誤差拡散ルック・アップ・テーブル228、及び、4×4の変換行列230を記憶するために用いられる、記憶装置のメモリ・ブロック223にアクセスする。
【0020】
安価で、信頼性のある光センサー・アセンブリ210が、Advanced Micro Devices AM6112 12ビットA/D変換器のようなアナログ・ディジタル変換器220に結合されている。図1に示すように、信号ライン218a〜218dは、センサー・アセンブリ210の各光電検出素子からアナログ・ディジタル変換器220に電気信号を伝送する。アナログ・ディジタル変換器220は、電気信号を所望の精度のディジタル・フォーマットによるセンサー値に変換する。一般に、センサー値は、中性センサー値、赤センサー値、緑センサー値、及び、青センサー値から構成される。本質的には、マイクロプロセッサである、プリンタ制御プロセッサ222は、センサー値を受信して、後述するように、適合する校正テーブルを構成する。プリンタ制御プロセッサ222は、精通した任意の処理アーキテクチャに基づいて構成することができるので、該プロセッサ222は、機械言語命令に従ってデータ処理を行い、装置を制御することが可能である。
【0021】
さらに詳細に後述するように、自己校正を行う場合、カラー・プリンタは、センサー・アセンブリ210を利用して、既知の色域217及びカラー印刷テスト・パターン214を個々に分析する。カラー印刷テスト・パターン214は、印刷機構によって印刷される各種パターンをなすインク・ドットのパッチから構成される。これらのパッチは、カラー・イメージの印刷に用いられる可能性のあるインク塗布及び多色重ね刷りの範囲を含むように作成される。
【0022】
望ましい実施例の場合、センサー・アセンブリ210には、4つの検出素子/フィルタ対が含まれており、各対毎に、それぞれ、分析される任意の対象に関する中性、赤、緑、及び、青(N、R、G、B)のカラー濃度のうちの1つを検出するようになっている。本校正方法は、実際のプリンタの動作を利用して、補正方法に関する正確な情報源を提供するものである。従って、センサー・アセンブリ210は、既知の色域217のカラー濃度を検出して、メモリに記憶されている色域に関する既知のカラー濃度の標準値に照らしてセンサーの校正を行う。校正が済むと、センサー・アセンブリは、カラー印刷テスト・パターン214のカラー濃度を検出して、印刷機構の校正に必要なデータを提供する。
【0023】
図2は、図1に示すカラー・プリンタに関連して用いられる校正及び印刷方法を表したブロック・フローチャートである。該方法の最初のステップは、図2のステップ50に示すように、センサーの校正を行うことである。図2のステップ48における判定により、センサー・アセンブリの校正がすんでいる場合、センサー校正ステップ50をスキップすることが可能である。センサー・アセンブリ210を校正するため、印刷制御プロセッサ222は、該論述において簡潔に〔t〕で表現される、変換行列を構成する。変換行列〔t〕は、アナログ・ディジタル変換器からの4つのセンサー値を、校正されたカラー濃度値に変換する際に用いられる。変換行列〔t〕は、現場で生じた校正カラー濃度値が、工場の標準濃度計によって測定可能なカラー濃度値に極めて近似したものになるように構成されている。従って、変換行列〔t〕によって、はるかに高価で信頼性が低い標準濃度計の代わりに、安価で信頼性の高い光センサー210を利用することが可能となる。
【0024】
中央施設であらかじめ発生した測定値からカラー濃度標準値を導き出し、現場校正時における後続の検索に備えて、記憶装置に記憶しておくのが望ましい。例えば、カラー濃度標準値は、工場において、色域に関する各パッチまたは代表的なパッチのカラー濃度を測定する標準濃度計から導き出される。色域を4つのパッチから構成して、色域の第1、第2、第3、及び、第4のパッチを標準濃度計によって測定し、本明細書では、それぞれの行列〔D〕、〔D〕、〔D〕、〔D〕で表現される、それぞれ、カラー濃度標準値の集合の構成要素である、第1、第2、第3、及び、第4の部分集合が得られるようにするのが望ましい。行列〔D〕、〔D〕、〔D〕、〔D〕は、4×1の行列であることを特徴とし、各行列には、それぞれのパッチの中性、赤、緑、及び、青(NRGB)カラー濃度測定に対応する、それぞれ4つの要素が含まれている。図1に示すように、カラー濃度標準値の集合224は、センサー・アセンブリの校正時に用いるため、プリンタの記憶装置(メモリ・ブロック223)に記憶される。
【0025】
図2に示すフローチャートによれば、センサー校正ステップ50において、プリンタ制御プロセッサが、既知の色域の4つのパッチのそれぞれの上に光センサー・アセンブリ210を順次位置決めし、各パッチのカラー濃度を検出することによって、センサー値の第1の集合の構成要素である部分集合を発生する。センサー・アセンブリ210の各光電検出素子からの電気信号は、アナログ・ディジタル変換器220によって、センサー値に変換される。従って、NRGBセンサー値から成る4つの部分集合が、生じる。色域の第1のパッチに対応するNRGBセンサー値を含む第1の部分集合は、本明細書では、4×1の行列〔V〕で表現される。同様に、それぞれ、色域の第2、第3、及び、第4のパッチに対応するNRGBセンサー値を含む、第2、第3、及び、第4の部分集合は、本明細書では、それぞれ、4×1の行列〔V〕、〔V〕、及び〔V〕で表現される。
【0026】
色域の4つのカラー・パッチのそれぞれについて、印刷制御プロセッサ222は、それぞれ、4つの式の集合を発生し、この結果、本明細書において、それぞれ4つの式から成る4つの集合として論述する、全部で16の式が得られることになる。この16の式は、本明細書でさらに詳細に後述する、濃度計及びセンサー・アセンブリ210の実用的な簡略化モデルに基づくものである。センサー・アセンブリ210には、4つのフィルタ/センサー対が含まれるので、該センサー・アセンブリ210の校正には、少なくとも4つのパッチが必要になる。望ましい実施例の場合、色域には、4つのカラー・パッチ(中性、シアン、黄、マゼンタ)だけしか含まないようにして、空間及び検出時間といった資源を節約して利用し、同時に、16の式を解くのに十分な基底が得られるようにするのが有効である。標準的な行列表記法を利用して、印刷制御プロセッサ222によって生じる、それぞれ4つの式からなる4つの集合を書くと、行列乗算の積の、10を望ましい底とする対数が次のように表現される。
【0027】
【数1】
Figure 0003942200
【0028】
ここで、〔D〕、〔D〕、〔D〕、〔D〕、〔V〕、〔V〕、〔V〕、〔V〕及び、〔t〕は、前述の通りである。印刷制御プロセッサは、変換行列の未知の16の調整定数について、16の式を解くことによって、変換行列を構成するように適正なプログラミングが施されている。4×4の変換行列230が構成されると、センサー・アセンブリ210の校正が行われる。
【0029】
センサー・アセンブリ210の校正は、比較的高度で、重要な校正である。センサー・アセンブリ210には、厳格な濃度計のコンポーネント規格とは関係なく構成された安価なコンポーネントが含まれているので、望ましい実施例の場合には、こうした重要な校正が必要になる。従って、4×4の変換行列230には、濃度計のコンポーネント標準規格に対するセンサー・アセンブリ210のコンポーネントの大幅な変動及びドリフトを補償する、16の調整定数が含まれている。
【0030】
校正されたセンサー・アセンブリ210は、カラー印刷テスト・パターンを印刷することと、校正されたセンサーによってカラー印刷テスト・パターン214を検出することと、新しい校正テーブルを生成することから構成される印刷機構の校正時に、利用される。図2のステップ52における判定によって、印刷に用いられる用紙及びインクに関して、プリント・ヘッド212の校正が済んでいるということになれば、こうしたステップをスキップすることが可能である。1つ、2つ、及び、3つのインク・カラーの組み合わせから構成される、カラー印刷テスト・パターン214の印刷が行われる(ステップ54参照)。プリント・ヘッド212は、例えば、レーザ印刷、液晶光弁印刷等の、着色剤を塗布する任意の印刷テクノロジに従うことが可能である。望ましい実施例の説明を簡略化するため、カラー・インク・ジェット・プリント・ヘッドについて説明する。インク・ジェット・プリント・ヘッドは、インク・ジェット・ヘッド及びインク・リザーバの集合体から構成され、各印刷インク毎に1つのヘッド/リザーバ対をなしている。本発明の方法については、4色プリンタに関して説明するが、当該技術の専門家には明らかなように、同じ方法及び装置が、任意の数のカラーによる印刷に適応するし、精密なシェーディングを施したグレイ出力を発生するグレイ・スケール・プリンタにも用いることが可能である。
【0031】
テスト・パターン検出ステップ56において、プリンタ制御プロセッサは、光センサー・アセンブリ210の位置決めを制御して、カラー印刷テスト・パターン214の各パッチの上に該センサー・アセンブリ210を順次位置決めし、各パッチのカラー濃度を検出することによって、センサー値の第2の集合の構成要素をなす部分集合が発生するようにする。センサー・アセンブリ210の各光電検出素子が、アナログ・ディジタル変換器220によって、センサー値に変換される。一般に、印刷制御プロセッサ222は、変換行列を用いて、センサー値のそれぞれの部分集合をカラー印刷テスト・パターン214の各パッチ毎に校正カラー濃度値変換することによって、適合する命令を実行する。とりわけ、印刷テスト・パターン214の各パッチ毎に、印刷制御プロセッサ222は、変換行列と各パッチに対応するセンサー値の部分集合との行列積の対数のマイナス1倍を計算して、各パッチ毎に校正されたカラー濃度値を発生する。センサー・アセンブリの校正が済むと、カラー印刷テスト・パターンから導き出された校正カラー濃度値は、別様であれば、標準濃度計を用いて工場で測定されるであろう校正カラー濃度とぴったり一致することになる。印刷制御プロセッサ222は、校正ソース・ファイル(CSF)225にデータとしてカラー印刷テスト・パターン214の校正カラー濃度値を記録する。
【0032】
図2のフローチャートのステップ58に従って、プリンタ制御プロセッサ222は、校正ソース・ファイル225のデータを利用して、通常の印刷工程時に用いられるカラー補正ルック・アップ・テーブル226及び誤差拡散ルック・アップ・テーブル228を生成する。まず、印刷制御プロセッサ222は、校正ソース・ファイル225のデータに1次または2次χ(カイ)二乗多項当てはめを実施することによって、カラー補正ルック・アップ・テーブル226を生成する。換言すれば、プリンタ制御プロセッサ222は、一次フィルタ濃度の多項式展開に関して、所定のインク量の適合する近似関数展開を計算するため、カラー印刷テスト・パターン214の4つのパッチについて推定される校正カラー濃度値に適合する回帰技法を利用する。例えば、プリンタ制御プロセッサ222は、赤、緑、青、及び、中性フィルタ濃度の多項式展開に関して、シアン・インク量の適合する関数展開を計算する。プリンタの通常の動作時にイメージを印刷する場合、イメージの各ピクセルは、1組のRGBカラー濃度によって表される。カラー補正ルック・アップ・テーブル226は、プリンタ校正ステップ(新ルック・アップ・テーブル生成ステップ)58において導き出された、計算された多項式展開を利用して、これらの標準RGBカラー濃度のそれぞれを適合するシアン、マゼンタ、黄、及び、黒の一次フィルタ濃度に変換する。特定のインクの一次フィルタ濃度は、相補形カラー・フィルタを介して測定された濃度である。例えば、シアン・インクは、スペクトルの赤領域における吸収が強く、その存在は、赤フィルタを利用することによって、最も有効に示される。
【0033】
プリンタについて計算が済むと、プリント・ヘッドに固有の一次フィルタ濃度に、印刷可能なグレイ濃度に対する前述のフロイド及びシュタインベルクのアルゴリズムに基づいてハーフ・トーン処理が施される。誤差拡散アルゴリズムを迅速に実施するため、校正ソース・ファイル・データ225によって修正されるアルゴリズム・パラメータは、誤差拡散ルック・アップ・テーブル228に記憶することができる。望ましい実施例の場合、プリンタの誤差を隣接ピクセルに拡散することによって、用紙位置におけるより忠実な印刷カラー濃度を得るため、黒と白の両方(グレイ・スケール)のプリンタ、並びに、多色用途にも用いることの可能な前述したフロイド及びシュタインベルクのアルゴリズムが実施される。ディジタル・プリンタにとりわけ当てはまることだが、ほとんどのプリンタは、連続可変量のインクを印刷することはできない。代わりに、個別のドット・サイズの分散が行われる。任意のカラーを得るために、プリンタの制限された個別のドット・サイズ集合に対応しない、任意のドット・サイズを配置しようとすれば、印刷されるドットと所望のドットの間にカラー濃度の誤差が生じることになる。フロイド及びシュタインベルクのアルゴリズムは、該誤差を隣接ピクセルに拡散するための方法の1つである。こうしてその先行値と拡散誤差の合計をなす、隣接ピクセルは、さらに、利用可能な最も近い印刷ドット・サイズと、やはり、その隣接ピクセルに拡散することになる残留誤差に分解される。
【0034】
印刷されるカラーの誤差を拡散するこうした方法が成功するか否かは、利用可能な印刷カラー濃度に対する正確な知識によって決まる。やはり、プリンタ、インク、及び、用紙の変動性によって、個別の印刷ドット・サイズ(及びカラー濃度)が変化し、印刷すべき最も近いドット・サイズがどれか、及び、どれだけ大きい誤差を拡散しなければならないかといった計算に影響を及ぼすことになる。望ましい実施例の場合、プリンタ校正ステップ(新ルック・アップ・テーブル生成ステップ)58において得られる情報によって、利用可能なカラー・ドット・サイズ及び濃度が正確に与えられることにより、前述のフロイド及びシュタインベクルのアルゴリズムが更新され、この結果、各イメージ・ピクセルを印刷可能なドット及び拡散すべき誤差に正確に分解することが可能になる。前述のように、誤差拡散ルック・アップ・テーブル228は、校正ソース・ファイル225のデータから生成されるので、印刷可能な全てのカラーにおいて、利用可能なドット・サイズに関する正確なしきい値レベルが得られることになる。従って、カラー補正ルック・アップ・テーブル226によって、ピクセルの所望のカラーを印刷可能なインクに分解することが可能になると、誤差拡散ルック・アップ・テーブル228によって、インク濃度の個々のリストを、個別のインク・ドット・サイズ及び拡散可能なインク濃度誤差に分解することが可能になる。このようにして、新しいルック・アップ・テーブルの生成が済むと、プリンタの校正が完了する。
【0035】
図2のフローチャートのブロック(ステップ)60によれば、まず、カラー補正ルック・アップ・テーブル226を、次に、誤差拡散ルック・アップ・テーブル228をイメージ内の各ピクセルに適用することによって、イメージの処理が行われる。イメージの処理が済むと、プリンタ制御プロセッサ222は、プリンタに固有のフォーマット指令によってイメージ・データにフォーマッティングを施し、次に、ブロック(ステップ)62に従って、プリント・ヘッド電子制御アセンブリ232を利用し、これらの指令によってプリント・ヘッドの駆動を行う。プリント・ヘッド212は、用紙を横切って移動し、カラー補正し、誤差拡散したカラー・イメージを印刷する。カラー補正し、誤差拡散したカラー・イメージの印刷は、完了するまで続行される。
【0036】
図3(A)及び(B)には、図1に関連して述べた光センサー・アセンブリ210の望ましい実施例が示されている。センサー・アセンブリ210には、ハウジング438、中央に取り付けられた光源436、及び、光源436に隣接して、ハウジング438内に取り付けられた光電検出素子440、442、444、446が含まれている。図3(A)に示すように、センサー・アセンブリ210の光源436は、ハウジング438の中央に取り付けられているので、これによって生じる光は、センサー・アセンブリ210に隣接して配置された、分析を受ける対象に投射される。光源436の光学軸及び各検出素子440,442,444,446の光学軸は、アセンブリに隣接して配置された対象とほぼ同じ平面に位置する、単一のポイントに収束する。光源の光学軸は、対象の平面の垂線と同一線上に向け、各検出器のそれぞれの光学軸が、対象の平面の垂線に沿ってそれぞれ45゜の角度をなすように向けるのが望ましい。センサー・アセンブリ210のフィルタ448,450等及び検出素子440,442,444,446をハウジング438内に取り付けることによって、基板から反射する光のそれぞれの部分は、各フィルタ448,450等を透過して、それぞれの検出素子440,442等によって検出される。望ましい実施例の場合、各光電検出素子は、安価なフォトダイオードから構成される。
【0037】
各検出素子440、442、444、446は、複数の関連したスペクトル・フィルタのそれぞれを通る反射光を受けるように、ハウジング438内に取り付けられる。例えば、図3(A)には、中性センサー・フィルタ448を通る反射光を受ける第1の検出素子440、及び、赤のセンサー・フィルタ450を通る反射光を受ける第2の検出素子442が示されている。同様に、第3の検出素子444が、緑のセンサー・フィルタ(図示せず)を通る反射光を受け、第4の検出素子446が、青のセンサー・フィルタ(図示せず)を通る反射光を受ける。
【0038】
本明細書に説明するように、望ましい実施例の場合、センサー・アセンブリ210のコンポーネントは、多くの重要な点で、濃度計のコンポーネントとは異なる。濃度計とは異なり、センサー・アセンブリ210には、小形、軽量で、信頼性に富み、比較的安価で、厳格な濃度計のコンポーネント規格とは無関係に構成されたコンポーネントが含まれている。前述のように、こうした厳格な規格を遵守して濃度計コンポーネントを構成することによって、濃度計コンポーネントのサイズ、重量、保守、及び、コスト、さらに、濃度計全体のサイズ、重量、保守、及び、コストが大幅に増すことになる。濃度計のコンポーネントの規格に従って、光源は、特定のスペクトル・エネルギ分布の長期にわたる安定性を保つように構成されている。例えば、3000゜Kのプランキアン・スペクトル・エネルギ分布で動作するランプからの流入を可能にするタングステン・フィラメント・ランプに関する基準が、既に説明されている。濃度計の光源をなす発光体に関する実例としての規格が、2856K ANSI(米国規格協会)として産業界では既知のところである。高温動作のため、3000゜Kのタングステン・フィラメント・ランプは、平均故障間隔(MTBF)が短くなり、実験装置の保守スケジュールの一部として、頻繁に交換しなければならない。こうした保守要件は、実験室及び工場のような集中化施設において用いられる装置の場合には許容することができるが、現場でカラー・プリンタの校正を行う消費者が用いる装置の場合には、極めて不都合である。
【0039】
濃度計光源の標準スペクトル・エネルギ分布には、可視スペクトルの波長にわたる値が含まれているが、濃度計光源の全スペクトル分布は、本明細書では、簡潔に〔E〕で表現される。理論上の想定では、濃度計光源の標準スペクトル・エネルギ分布は、標準的な行列表記法を用いて、n×nの行列で適正に表現すると、次のようになる。
【0040】
【数2】
Figure 0003942200
【0041】
ここで、E(λ)は、第1の波長λにおけるスペクトル・エネルギを表し、E(λ)は、第2の波長λにおけるスペクトル・エネルギを表し、等等。一般に、E(λ)は、n番目の波長λにおける標準濃度計の光源をなす発光体のスペクトル・エネルギを表している。
【0042】
センサー・アセンブリ210の望ましい実施例の中央に取り付けられた光源436は、比較的安価であり、厳格な濃度計のコンポーネント規格に関係なく構成されている。例えば、本発明の望ましい実施例の場合、中央に取り付けられた光源436には、約2000゜Kの温度だけに対応するピークを備えたスペクトル・エネルギ分布を示す、安価なレンズ端白熱ランプが含まれている。従って、センサー・アセンブリ210の望ましい実施例の光源436は、標準濃度計の光源をなす発光体とは大幅に異なるスペクトル・エネルギ分布を示す。さらに、センサー・アセンブリ210の望ましい実施例の光源は、標準濃度計の光源をなす発光体の対応する範囲から大きく外れたドリフト率を示す。
【0043】
センサー・アセンブリ210の望ましい実施例の安価な光源(ランプ)436は、特に、濃度計のコンポーネント規格を遵守するように構成されてはいないが、この安価なランプは、それでも、全可視スペクトルの十分な量の光を発生することが可能である。該センサー・アセンブリ210の校正は、便宜上、現場で行われるので、こうした校正を定期的に繰り返すことによって、別様であれば、センサー・アセンブリ210の光源436のドリフト率によって生じるであろう問題点が回避される。部分的には、安価な光源(ランプ)のフィラメントは、標準濃度計の光源に比べて低い温度で動作するため、安価なランプの平均故障間隔は、標準濃度計の光源に比べると長くなる。
【0044】
センサー・アセンブリ210のスペクトル・エネルギ分布には、可視スペクトルの波長にわたる値が含まれているが、センサー・アセンブリ210の光源436のスペクトル分布は、本明細書では、簡潔に〔e〕で表現される。理論上の想定では、センサー・アセンブリの光源のスペクトル・エネルギ分布は、標準的な行列表記法を用いて、n×nの行列で適正に表現すると、次のようになる。
【0045】
【数3】
Figure 0003942200
【0046】
ここで、例えばe(λ)は、第1の波長λにおけるスペクトル・エネルギを表し、またe(λ)は、第2の波長λにおけるスペクトル・エネルギを表す。一般に、e(λ)は、n番目の波長λにおけるセンサー・アセンブリの光源のスペクトル・エネルギを表している。従って、今や明らかなように、スペクトル・エネルギ分布〔e〕を示すセンサー・アセンブリ210の光源436は、標準スペクトル・エネルギ分布〔E〕を示す標準濃度計の光源をなす発光体とは区別される。
【0047】
同様に、望ましい実施例の場合、センサー・アセンブリ210のフィルタ448,450等は、濃度計のフィルタとは区別される。濃度計のフィルタは、部分的には、特定の濃度計のフィルタ規格に従ったスペクトル透過率特性を示すように構成されているので、比較的高価である。例えば、実例をなす濃度計フィルタ規格の1つに、当該技術において、ANSIステータスTカラー応答として知られるものがある。理論上の想定では、濃度計の動作時に、各濃度計フィルタのスペクトル透過率特性は、濃度計の光電検出素子の光学周波数応答によってスケーリングが施されることになる。従って、理論上の想定では、濃度計の濃度計フィルタと光電検出素子のシステム応答の組み合わせは、濃度計の1組の標準センサー感度特性によって適正に表されることになる。1組の標準センサー感度特性には、可視スペクトルの波長にわたる値が含まれているが、この1組の特性は、本明細書では、簡潔に〔S〕で表現される。理論上の想定では、濃度計の1組の標準センサー感度特性は、標準的な行列表記法を用いて、4×nの行列で適正に表現すると、次のようになる。
【0048】
【数4】
Figure 0003942200
【0049】
ここで、N(λ)は、第1の波長λにおける中性濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表し、R(λ)は、第1の波長λにおける赤濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表し、G(λ)は、第1の波長λにおける緑濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表し、B(λ)は、第1の波長λにおける青濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表している。一般に、N(λ)は、n番目の波長λにおける中性濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表し、R(λ)は、n番目の波長λにおける赤濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表し、G(λ)は、n番目の波長λにおける緑濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表し、B(λ)は、n番目の波長λにおける青濃度計フィルタ/検出素子組み合わせの標準感度を表している。
【0050】
望ましい実施例の場合、センサー・アセンブリ210のフィルタ448,450等は、厳格な濃度計のコンポーネント規格に関係なく構成された、比較的安価なフィルタである。従って、望ましい実施例の場合、各センサー・フィルタ448,450等は、標準濃度計フィルタとは大幅に異なる、それぞれのスペクトル透過率特性を示す。望ましい実施例の場合、センサー・アセンブリ210のフィルタ448,450等は、適合する軽量プラスチックによって作られている。理論化すると、センサー・アセンブリ210の動作時に、各センサー・フィルタ448,450等のスペクトル透過率特性は、それぞれの光電検出素子の光学周波数応答によって適正にスケーリングが施されることになる。従って、理論上の想定では、センサー・アセンブリ210のセンサー・フィルタ448,450等と光電検出素子440,442等のシステム応答の組み合わせは、1組のセンサー感度特性によって適正に表されることになる。1組のセンサー感度特性には、可視スペクトルの波長にわたる値が含まれているが、この1組の特性は、本明細書では、簡潔に〔s〕で表現される。理論上の想定では、1組のセンサー感度特性は、標準的な行列表記法を用いて、4×nの行列で適正に表現すると、次のようになる。
【0051】
【数5】
Figure 0003942200
【0052】
ここで、n(λ)は、第1の波長λにおける中性センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表し、r(λ)は、第1の波長λにおける赤センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表し、g(λ)は、第1の波長λにおける緑センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表し、b(λ)は、第1の波長λにおける青センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表している。一般に、n(λ)は、n番目の波長λにおける中性センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表し、r(λ)は、n番目の波長λにおける赤センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表し、g(λ)は、n番目の波長λにおける緑センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表し、b(λ)は、n番目の波長λにおける青センサー・フィルタ/検出素子対の感度を表している。
【0053】
図3(A)及び(B)に示すセンサー・ハウジング438は、適正なアライメントをなすように光源436、検出素子440、442、444、446、及び、関連するセンサー・フィルタを支持して、センサー・アセンブリ210が、しっかりしたユニットとして、図1に示すカラー印刷テスト・パターン214及び色域217を横切ることができるようにする。留意すべきは、プリンタの移動は、例えば、センサー・アセンブリ210とテスト・パターン214の間、または、プリント・ヘッド212と用紙216の間における相対的移動だけしか必要としないということである。本実施例では、用紙を横断するセンサー・アセンブリ210及びプリント・ヘッド212について説明するが、当該技術の専門家には明らかなように、代わりに、用紙が固定センサー・アセンブリ及びプリント・ヘッドを横断するように構成することも可能である。従って、本明細書全体を通じて用いられている、センサー(またはプリント・ヘッド)の「移動」は、固定センサー(またはプリント・ヘッド)と移動用紙または移動色域の間の相対移動を含む概念である。
【0054】
センサー・アセンブリ210の光源は、前述のように、色域217及びカラー印刷テスト・パターン214を、それぞれ、センサーで個々に分析する際、それぞれ、色域217及びカラー印刷テスト・パターン214を照射するために用いられる。カラー印刷テスト・パターン214は、特定のカラー・プリント・ヘッド212によって得ることが可能なカラー及びドット・サイズに対応する。望ましい実施例の場合、インク・ジェット・プリント・ヘッドは、4つのインク、シアン、黄、マゼンタ、及び、黒を利用する。もう1つの望ましい実施例の場合、インク・ジェット・プリント・ヘッドは、3つのインク、シアン、黄、及び、マゼンタを利用する。図4には、用紙の単位正方形部分に印刷されたシアン、黄、及び、マゼンタのインクのドットを示す略拡大図が示されている。図4では、明確に示すため、ドットは、用紙の1単位正方形(1ユニット×1ユニット)上において明確に分離され、重なり合わない円として示されている。しかし、理解しておくべきは、通常の印刷時には、ドットのサイズ及び位置は、特定のカラー外観が得られるように選択されるので、少なくともドットのいくつかが重なり合うことになるので、こうした分離は、分かりやすくするためだけのものでしかない。例示のため、図4の各ドットには、概念上、シアンにはC、黄にはY、あるいは、マゼンタにはMといったように、ラベル付けが施される。
【0055】
理論上の想定では、用紙及びインクは、それぞれ、可視スペクトルの波長にわたる、それぞれのスペクトル反射率特性を示すことになる。組をなす用紙及びインクのそれぞれのスペクトル反射率特性は、簡潔に、〔R〕で表現される。理論上の想定では、1組のスペクトル反射率特性は、標準的な行列表記法を用いて、n×4の行列で適正に表現すると、次のようになる。
【0056】
【数6】
Figure 0003942200
【0057】
ここで、R(λ)は、第1の波長におけるシアン・インクの反射率を表し、R(λ)は、第1の波長における黄のインクの反射率を表し、R(λ)は、第1の波長におけるマゼンタ・インクの反射率を表し、R(λ)は、第1の波長における用紙の反射率を表している。一般に、R(λ)は、n番目の波長におけるシアン・インクの反射率を表し、R(λ)は、n番目の波長における黄のインクの反射率を表し、R(λ)は、n番目の波長におけるマゼンタ・インクの反射率を表し、R(λ)は、n番目の波長における用紙の反射率を表している。
【0058】
図4に関して前述のように、印刷時に用紙上に付着するインク・ドットのサイズ及び位置は、特定のカラー外観が得られるように選択される。従って、理論上の想定では、用紙の単位正方形に印刷されるシアン、黄、及び、マゼンタのインク・ドットは、単位正方形の面積に対して正規化された、地のままの用紙部分と各インクの被着部分に関する1組の面積に関して説明するのが有効であるということになる。この1組の面積は、本明細書では、簡潔に、〔Q〕として表現される。理論上の想定では、この1組の相対面積は、標準的な行列表記法を用いて、n×4の行列で適正に表現すると、次のようになる。
【0059】
【数7】
Figure 0003942200
【0060】
ここで、Qは、シアン・インクの相対的被着面積であり、Qは、黄インクの相対的被着面積であり、Qは、マゼンタ・インクの相対的被着面積であり、Qは、インクの被着していない地のままの用紙部分の相対面積である。
【0061】
理論上の想定では、標準濃度計を利用して、図4に例示のようにインクの塗布された用紙の分析を行う場合、標準濃度計によって、本明細書では、簡潔に〔D〕で表現される、下記のような、対応するカラー濃度値の行列が得られる。
【0062】
【数8】
Figure 0003942200
【0063】
ここで、Nは、濃度計によって得られる中性のカラー濃度値であり、Rは、濃度計によって得られる赤のカラー濃度値であり、Gは、濃度計によって得られる緑のカラー濃度値であり、Bは、濃度計によって得られる青のカラー濃度値である。用紙に被着するインク・ドットのサイズ及び位置は、印刷時に、特定のカラー外観が得られるように選択されるので、濃度計の動作に関する実用的な簡略化モデルは、濃度計によって測定されるカラー密度の変動性は、用紙及びインクの組をなす相対量のメンバの変動性に基づくものであると予測する。従って、理論上の想定では、実用的な濃度計モデルは、本明細書で説明した関連濃度計特性の行列積によって得られ、次のようになる。
【0064】
【数9】
Figure 0003942200
【0065】
ここで、前述のように、〔S〕は濃度計の標準センサー感度特性であり、〔E〕は濃度計の光源のスペクトル分布であり、〔R〕は組をなす用紙及びインクのそれぞれのスペクトル反射率特性であり、〔Q〕は組をなす用紙及びインクの相対量である。
【0066】
同様に、理論上の想定では、本発明のセンサー・アセンブリ210を利用して、図4に例示のようにインクが塗布された用紙の分析を行う場合、センサー・アセンブリ210の各信号毎にアナログ・ディジタル変換を行うことによって、標準的な行列表記法を用いて下記のように表現することの可能な、1組のセンサー値Vが得られることになる。
【0067】
【数10】
Figure 0003942200
【0068】
ここで、Vn0は、中性センサー値であり、Vr0は、赤のセンサー値であり、Vg0は、緑のセンサー値であり、Vb0は、青のセンサー値である。用紙に被着するインク・ドットのサイズ及び位置は、印刷時に、特定のカラー外観が得られるように選択されるので、センサー・アセンブリの動作に関する実用的な簡略化モデルは、センサー値の変動性は、用紙及びインクの組をなす相対量のメンバの変動性に基づくものであると予測する。従って、理論上の想定では、実用的なセンサー・モデルは、本明細書で説明した関連センサー特性の行列積によって得られ、次のようになる。
【0069】
【数11】
Figure 0003942200
従って、以下の式が成立する。
【0070】
【数12】
Figure 0003942200
【0071】
ここで、前述のように、〔t〕は、変換行列であり、〔s〕は、1組のセンサー感度特性であり、〔e〕は、センサー・アセンブリ210の光源のスペクトル・エネルギ分布であり、〔R〕は、組をなす用紙及びインクのそれぞれのスペクトル反射率特性であり、〔Q〕は、単位正方形の面積に対して正規化された、地のままの用紙部分と各インクの被着部分に関する1組の面積である。
【0072】
濃度計の簡略化モデルは、測定されたカラー濃度の変動性が、用紙及びインクの組をなす相対量のメンバの変動性に基づくものであると断定するので、式(〔S〕×〔E〕×〔R〕)は、標準的な行列表記法を用いて、16の濃度計システム定数からなる4×4の行列アレイで、簡略化して、表すことが可能であるという点に留意されたい。さらに、センサー・アセンブリ210の簡略化モデルは、センサー値の変動性は、用紙及びインクの組をなす相対量のメンバの変動性に基づくものであると断言するので、式(〔s〕×〔e〕×〔R〕)は、同様に、標準的な行列表記法を用いて、16の濃度計システム定数からなる4×4の行列アレイで、簡略化して、表すことが可能である。センサー・アセンブリ210のコンポーネントの特性は、濃度計のコンポーネントの特性とは大幅に異なるので、濃度計システム定数の行列は、センサー・システム定数の行列とは大幅に異なることになる。しかし、理論上の想定では、4×4のセンサー・データ変換行列の16の調整定数は、16の調整定数の行列と16のセンサー・システム定数の行列との行列積を求めると、下記のように、16の濃度計システム定数の行列にほぼ等しくなるようになっている。
【0073】
【数13】
Figure 0003942200
【0074】
従って、既に述べた下記の2つの式を代入すると、以下のようになる。
【0075】
【数14】
Figure 0003942200
【0076】
対応する組をなす4つの式を下記のように簡潔に表現することができる。
【0077】
【数15】
Figure 0003942200
【0078】
従って、図4に例示のように、インクを塗布された用紙の場合、標準濃度計によって得られるカラー濃度値の行列は、変換行列と、低コストのセンサー・アセンブリ210を用いて得られる、組をなすセンサー値の行列式との行列積の対数のマイナス1倍にほぼ等しくなる。従って、濃度計及びセンサー・アセンブリの実用的な簡略化モデルは、前述のように、変換行列の構成に用いられる16の式に関する基底を提供する。
【0079】
〔代替実施例〕
代替実施例として、前述のカラー印刷テスト・パターンを印刷するステップ54、これらのパターンを検出するステップ56、及び、新しいルック・アップ・テーブルを生成するステップ58をリアル・タイムで実施することが可能である。すなわち、センサー210とプリント・ヘッド212を、フィードバックを備えた印刷システムとしてタンデムに動作させることが可能である。こうして、インク・ドットが塗布されるにつれて、センサー210及びプリンタ制御プロセッサ222は、用紙または他の印刷媒体に結果生じるカラー濃度を観測して、所望の濃度に達すると、プリント・ヘッド212を停止させる。一般に、リアル・タイム・フィードバックは、より速く、より強力な処理回路222を必要とするが、印刷用途によっては、より効率がよく、正確であることを立証することができる。
【0080】
開示の自己校正方法及び装置は、ディジタル・フォーマットで、イメージ・データを得ることが可能な、任意の形態の電子印刷に適用可能である。すなわち、説明の技法及び装置は、結果生じるインク・カラー濃度に精巧な制御を必要とする、レーザ、液晶光弁、インク・ジェット、及び、グレイ・スケール・プリンタにおいて有益に用いることが可能である。本発明については、特定の望ましい実施例に関連して詳述したが、本発明に関連した技術において通常の技能を備えた者であれば、添付の請求項の精神及び範囲を逸脱することなく、さまざまな修正及び強化を加えることが可能である。
【0081】
以上述べたように本発明の自己校正ディジタル印刷方法は、
(1)既知の色域を設けるステップと、
標準の濃度計を利用して、色域のカラー濃度を測定し、結果得られるカラー濃度の標準値をコンピュータに記憶するステップと、
光センサー・アセンブリを用いて色域を検出し、結果得られる、第1の組をなすセンサー値をコンピュータに記憶するステップと、
コンピュータを利用して、カラー濃度標準値及び第1組のセンサー値に基づく変換行列を生成するステップと、
印刷媒体に印刷テスト・パターンを印刷するステップと、
光センサー・アセンブリを利用して、印刷テスト・パターンを光学的に検出し、結果得られる、第2の組をなすセンサー値をコンピュータに記憶するステップと、
コンピュータ及び変換行列を利用して、第2組のセンサー値を1組のテスト・パターンの校正カラー濃度値に変換するステップと、
この1組の校正カラー濃度値に基づく1組の補正パラメータを生成するステップと、
コンピュータ及び1組の補正パラメータを利用して、ディジタル・イメージを処理するステップと、
処理されたディジタル・イメージを印刷するステップと、
から構成されたことを特徴とする。
【0082】
ここで、好適な実施態様として、以下のものが挙げられる。
(2)既知の色域が、4色域であることを特徴とする(1)に記載の印刷方法。
【0083】
(3)色域が、赤パッチ、青パッチ、緑パッチ、及び、中性パッチから成ることを特徴とする(2)に記載の印刷方法。
【0084】
(4)センサー・アセンブリに、
検出される対象を照射するための光源と、
赤色光を透過する赤スペクトル・フィルタ、緑色光を透過する緑スペクトル・フィルタ、青色光を透過する青スペクトル・フィルタ、及び光を透過する中性スペクトル・フィルタから構成される複数のスペクトル・フィルタと、
それぞれ、フィルタのそれぞれを介して、色域及び印刷テスト・パターンを光学的に検出するための、複数の光電検出素子と、
が含まれていることを特徴とする(3)に記載の印刷方法。
(5)変換行列が、16の調整値から成る4×4の変換行列であることを特徴とする(2)に記載の印刷方法。
【0085】
また、本発明の自己校正ディジタル印刷装置は、
(6)媒体に印刷するようになっている印刷機構と、
既知の色域のカラー及び印刷機構によって媒体に印刷されるカラー印刷テスト・パターンのカラーを検出するようになっている光センサー・アセンブリと、
光センサー・アセンブリに結合されて、既知の色域に基づき、センサー・アセンブリの校正を行うセンサー校正手段と、
印刷機構及びセンサーに結合されて、カラー印刷テスト・パターンを検出する校正センサーに基づき、印刷機構の校正を行う印刷校正手段と、
から構成されるてなることを特徴とする。
【0086】
ここで、好適な実施態様として、以下のものが挙げられる。
(7)センサー・アセンブリが、
ハウジングと、
ハウジングに取り付けられて、該アセンブリが色域に隣接する位置にある場合には、色域を照射し、該アセンブリが印刷テスト・パターンに隣接する位置にある場合には、印刷テスト・パターンを照射するようになっているセンサー・アセンブリ光源と、
少なくとも1つのセンサー・フィルタと、
光源に隣接したハウジングに取り付けられ、センサー・フィルタに光学的に結合されて、アセンブリが色域に隣接する位置にある場合には、フィルタを介して送信される、照射された色域のカラーを受信し、アセンブリが印刷テスト・パターンに隣接する位置にある場合には、フィルタを介して送信される、照射されたカラー・テスト・パターンのカラー受信するようになっている少なくとも1つの光電検出素子と、
前記検出素子に結合されて、センサーが色域を検出するのに応答して、第1の組をなすセンサー値を発生し、センサーがカラー印刷テスト・パターンを検出するのに応答して、第2の組をなすセンサー値を発生するアナログ・ディジタル変換器と、
から構成されてなる(6)に記載の印刷装置。
【0087】
(8)センサー校正手段に、
既知の色域のカラー濃度に対応する1組のカラー濃度標準値を記憶するための記憶装置と、
アナログ・ディジタル変換器及び記憶装置に結合されて、第1組のセンサー値とカラー濃度標準値に基づく変換行列を生成することによって、センサー・アセンブリの校正を行う計算手段と、
が設けられてなる(6)に記載の印刷装置。
【0088】
(9)1組のカラー濃度標準値が、色域のカラー濃度を測定する標準の濃度計によって発生したことと、標準の濃度計に、標準スペクトル・エネルギ分布を示す濃度計光源が含まれていること、
センサー・アセンブリ光源のスペクトル・エネルギ分布が、濃度計光源のものとは大幅に異なること、
を特徴とする(8)に記載の印刷装置。
【0089】
(10)1組のカラー濃度標準値が、色域のカラー濃度を測定する標準の濃度計によって発生したことと、標準の濃度計に、それぞれが、それぞれの標準透過率特性を有する、複数の濃度計スペクトル・フィルタが含まれていること、
センサー・フィルタの透過率特性が、濃度計フィルタのものとは大幅に異なること、
を特徴とする(8)に記載の印刷装置。
【0090】
さらに、本発明の自己校正ディジタル・カラー印刷方法は、
(11)既知の色域、光センサー・アセンブリ、及び、印刷機構を設けるステップと、
既知の色域によって光センサー・アセンブリの校正を行うステップと、
校正された光センサーによって印刷機構の校正を行うステップと、
校正された印刷機構を作動させて、印刷媒体に着色剤を選択的に塗布することにより、カラー印刷を行うステップと、
から構成されたことを特徴とする。
【0091】
ここで、好適な実施態様として、以下のものが挙げられる。
(12)印刷機構を校正するステップに、
印刷媒体に着色剤を選択的に塗布する印刷機構によって、カラー印刷テスト・パターンを印刷するステップと、
校正されたセンサー・アセンブリによって、カラー印刷テスト・パターンを光学的に検出するステップと、
印刷テスト・パターンに基づいて、1組のイメージ補正変換パラメータを生成するステップと、
が含まれることを特徴とする(11)に記載の印刷方法。
【0092】
(13)既知のテスト・サンプルで光センサーの校正を行うステップに、
既知の色域のカラーを光学的に検出するセンサー・アセンブリによって、第1組のセンサー値を発生するステップと、
記憶装置に記憶されている、既知の色域のカラー濃度に対応する1組の既知のカラー濃度標準値を検索するステップと、
第1組のセンサー値と既知のカラー濃度標準値に基づく変換行列を生成することによって、センサー・アセンブリの校正を行うステップと、
が含まれることを特徴とする(11)に記載の印刷方法。
【0093】
(14)印刷機構の校正を行うステップに、
印刷媒体に選択的に着色剤を塗布する印刷機構によって、カラー印刷テスト・パターンを印刷するステップと、
テスト・パターンのカラーを光学的に検出する校正されたセンサー・アセンブリによって、第2組のセンサー値を発生するステップと、
第2組のセンサー値と変換行列に基づいて、印刷テスト・パターンの校正された1組のカラー濃度値を発生するステップと、
印刷テスト・パターンの1組の校正カラー濃度値に基づいて、1組のイメージ補正変換パラメータを生成するステップと、
が含まれることを特徴とする(13)に記載の印刷方法。
【0094】
(15)センサー・アセンブリに、光源及び複数のスペクトル・フィルタが含まれること、
既知の色域のカラーを光学的に検出するセンサー・アセンブリによって、第1組のセンサー値を発生するステップに、
センサー・アセンブリの光源によって既知の色域を照射するステップと、
アセンブリの複数のスペクトル・フィルタを介して送信される照射色域のカラーを検出するステップとが含まれること、
を特徴とする(13)に記載の印刷方法。
【0095】
(16)1組のカラー濃度標準値が、色域のカラー濃度を測定する標準の濃度計によって発生したこと、
センサー・アセンブリのコンポーネントの光学特性が、濃度計の対応するコンポーネントの光学特性とは大幅に異なること、
を特徴とする(15)に記載の印刷方法。
【0096】
(17)標準の濃度計に、標準スペクトル・エネルギ分布を示す濃度計光源が含まれていること、
センサー・アセンブリに、そのスペクトル・エネルギ分布が、濃度計光源のものとは大幅に異なる、センサー・アセンブリ光源が含まれていること、
を特徴とする(16)に記載の印刷方法。
【0097】
(18)標準の濃度計に、標準透過率特性を示す濃度計スペクトル・フィルタが含まれていること、
センサー・アセンブリに、その透過率特性が、対応する濃度計フィルタのものとは大幅に異なる、センサー・スペクトル・フィルタが含まれていること、
を特徴とする(16)に記載の印刷方法。
【0098】
(19)カラー印刷のステップに、
1組のイメージ補正パラメータを利用して、ディジタル・イメージを処理するステップと、
印刷媒体に選択的に着色剤を塗布する校正印刷機構によって、処理されたディジタル・イメージの印刷を行うステップと、
が含まれることを特徴とする(12)に記載の印刷方法。
【0099】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので、以下のような効果を奏することができる。
(1)用紙、及び、インクのカラー、ドット・サイズ、及び、濃度における通常の変更にもかかわらず、カラー・イメージを忠実に再現することが可能な、小形、軽量で、信頼性が高く、しかも安価なカラー・プリンタを提供することが可能となった。
(2)プリンタの校正をメーカや販売店が行う必要がなく、現場で自己校正可能となるので、ユーザにとっても、メーカや販売店にとっても、有用性が高い。特に、正確なカラー再現を行うことができるディジタル・カラー・プリンタの提供が可能となった。
(3)正確で、詳細なカラー・イメージによって、産業界において長年にわたり切望されてきた要求を満たし、多数のユーザに対して、多目的の、忠実で、安価なカラー印刷装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】自己校正カラー・プリンタのブロック図である。
【図2】図1に示すカラー・プリンタに関連して用いられる校正及び印刷方法を示すブロック・フローチャートである。
【図3】(A)は図1にプリンタの一部として示された光センサー・アセンブリの詳細な切断側面図であり、(B)は同じく平面図である。
【図4】用紙の単位正方形部分に印刷されたシアン、黄、及び、マゼンタのインク・ドットを表した拡大図である。
【図5】標準濃度計のコンポーネント及び動作を示す部分ブロック図である。
【符号の説明】
210 光センサー・アセンブリ
212 カラー・プリント・ヘッド
216 用紙
220 アナログ・ディジタル変換器
222 プリンタ制御プロセッサ
436 光源
438 ハウジング
440 光電検出素子
442 光電検出素子
444 光電検出素子
446 光電検出素子
448 中性センサー
450 赤のセンサー

Claims (8)

  1. ディジタル印刷方法であって、
    赤と青と緑と中性との各色の既知のカラー濃度を有するカラー・パッチと、光センサー・アセンブリと、コンピュータと、印刷手段とを設けるステップと、
    前記カラー・パッチのそれぞれのカラー濃度を、標準の濃度計を用いて測定し、結果得られるカラー濃度標準値を前記コンピュータのメモリ手段に記憶するステップと、
    前記光センサー・アセンブリを用いて前記カラー・パッチのカラー濃度それぞれ検出し、結果得られる、赤と青と緑と中性とのカラー・パッチのそれぞれのカラー濃度についての第1の組のセンサー値を前記コンピュータのメモリ手段に記憶するステップと、
    前記コンピュータが、前記カラー・パッチのそれぞれについて、前記カラー濃度標準値と前記第1の組のセンサー値との差を小さくするように、前記光センサー・アセンブリを校正するための光センサー・アセンブリ校正情報を生成するステップと、
    印刷媒体上に、シアンとマゼンタと黄との各インクのカラー・パッチを含む印刷テスト・パターンを印刷するステップと、
    前記光センサー・アセンブリを用いて前記印刷テスト・パターンのそれぞれのカラー・パッチのカラー濃度を光学的に検出して、結果生じる、シアンマゼンタとの各インクのカラー濃度についての第2の組のセンサー値を前記コンピュータのメモリ手段に記憶するステップと、
    前記コンピュータが、前記光センサー・アセンブリ校正情報、前記第2の組のセンサー値用いて前記印刷手段とインクと印刷媒体の変動性によって生じるインク・ドット・サイズおよびインク濃度の差を小さくするための、前記テスト・パターンのシアンとマゼンタと黄との各インクのカラー・パッチのそれぞれについての1組の校正されたカラー濃度値を求めるステップと、
    前記コンピュータ、前記1組の校正されたカラー濃度値基づいて、赤と青と緑と中性とのカラー濃度またはインク量をシアンとマゼンタと黄と黒とのカラー濃度に変換するためのカラー補正ルックアップ・テーブルと、修正されたディジタル印刷の誤差を拡散させるための誤差拡散ルックアップ・テーブルとを決定するステップと、
    前記コンピュータが、前記カラー補正ルックアップ・テーブルおよび前記誤差拡散ルックアップ・テーブルを用いてディジタル・イメージを処理するステップと、
    前記処理されたディジタル・イメージを、前記印刷媒体上に前記インクにより印刷するステップと、
    を備えて成る方法。
  2. 前記光センサー・アセンブリ校正情報の生成が、少なくとも4×4の変換行列を構成して前記コンピュータによって実行される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記光センサー・アセンブリが、
    検出される対象を照明する光源と、
    赤色光を透過する赤スペクトル・フィルタと、緑色光を透過する緑スペクトル・フィルタと、青色光を透過する青スペクトル・フィルタと、光を透過する中性スペクトル・フィルタと、を有する複数のスペクトル・フィルタと、
    前記カラー・パッチと前記印刷テスト・パターンとを前記フィルタの各々を通して光学的に検出する光電検出手段と、
    を備えて成る、請求項1または2に記載の方法。
  4. 校正されたディジタル印刷装置であって、
    媒体上に印刷するようになっている印刷手段と、
    赤と青と緑と中性との各色の既知のカラー濃度を有するカラー・パッチ、及び前記印刷手段によって前記媒体上に印刷されるカラー印刷テスト・パターンのシアンとマゼンタと との各インクのカラー・パッチのカラー濃度を検出するようになっている光センサー・アセンブリと、
    前記光センサー・アセンブリに結合されて、前記カラー・パッチのカラー濃度を検出する前記センサー・アセンブリに応答して、赤と青と緑と中性とのカラー・パッチのそれぞれのカラー濃度について第1の組のセンサー値を発生する出力手段と、
    前記光センサー・アセンブリに結合されて、前記既知のカラー濃度を有するカラー・パッチに基づいて前記光センサー・アセンブリを校正するセンサー校正手段であって、と青と緑と中性とのそれぞれのカラー濃度に対応する1組のカラー濃度標準値を記憶するメモリ装置と、前記出力手段と前記メモリ装置とに結合されて、前記第1の組のセンサー値と前記カラー濃度標準値との差を小さくするように、前記センサー・アセンブリを校正するための光センサー・アセンブリ校正情報を生成する計算手段とを有するセンサー校正手段と、
    前記印刷手段と前記光センサー・アセンブリとに結合されて、前記カラー印刷テスト・パターンのシアンとマゼンタと黄との各インクのカラー濃度光学的に検出した結果生じる、カラー濃度についての第2の組のセンサー値をメモリ手段に記憶し、前記光センサー・アセンブリ校正情報および前記第2の組のセンサー値とを用いて、前記印刷手段とインクと印刷媒体の変動性によって生じるインク・ドット・サイズおよびインク濃度の差を小さくするための1組の校正されたカラー濃度値を求めて、前記印刷手段を校正する印刷校正手段であって、前記計算手段が、前記1組の校正されたカラー濃度値に基づいて、赤と青と緑と中性とのカラー濃度またはインク量をシアンとマゼンタと黄と黒とのカラー濃度に変換するためのカラー補正ルックアップ・テーブルと、修正されたディジタル印刷の誤差を拡散させるための誤差拡散ルックアップ・テーブルとを決定し、前記カラー補正ルックアップ・テーブルおよび前記誤差拡散ルックアップ・テーブルを用いて前記印刷媒体上に前記インクにより印刷するように、前記印刷手段を校正するものである印刷校正手段と、
    を備えて成る装置。
  5. 前記計算手段が、少なくとも4×4の変換行列を発生する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記カラー濃度標準値の組が、前記カラー・パッチのカラー濃度を測定する標準濃度計によって発生され、前記標準濃度計は、標準スペクトル・エネルギー分布を有する濃度計光源を有し、
    前記センサー・アセンブリ光源は、前記濃度計光源とは実質的に異なるスペクトル・エネルギー分布を有している、請求項4または5に記載の装置。
  7. 前記カラー濃度標準値の組が、前記カラー・パッチのカラー濃度を測定する標準濃度計によって発生され、前記標準濃度計は、それぞれが各標準透過特性を有する複数の濃度計スペクトル・フィルタを有し、前記センサー・フィルタは、前記濃度計フィルタのいずれとも実質的に異なる透過特性を有している、請求項4または5に記載の装置。
  8. 前記光センサー・アセンブリが、
    検出される対象を照明する光源と、
    赤色光を透過する赤スペクトル・フィルタと、緑色光を透過する緑スペクトル・フィルタと、青色光を透過する青スペクトル・フィルタと、光を透過する中性スペクトル・フィルタと、を有する複数のスペクトル・フィルタと、
    前記カラー・パッチと前記印刷テスト・パターンとを前記フィルタの各々を通して光学的に検出する光電検出手段と、
    を備えて成る、請求項4乃至7のいずれかに記載の装置。
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