Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP3943335B2 - アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP3943335B2 - アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類 - Google Patents

アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類 Download PDF

Info

Publication number
JP3943335B2
JP3943335B2 JP2000576044A JP2000576044A JP3943335B2 JP 3943335 B2 JP3943335 B2 JP 3943335B2 JP 2000576044 A JP2000576044 A JP 2000576044A JP 2000576044 A JP2000576044 A JP 2000576044A JP 3943335 B2 JP3943335 B2 JP 3943335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heteropolysaccharide
weight
range
salt
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000576044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002527072A (ja
Inventor
カンティアニ ロベール
セネシャル アラン
ヴァズラン ソフィ
シェヴァレルオ ポール
シモン ジャンリュック
Original Assignee
ダニスコ・エーエス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダニスコ・エーエス filed Critical ダニスコ・エーエス
Publication of JP2002527072A publication Critical patent/JP2002527072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3943335B2 publication Critical patent/JP3943335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/73Polysaccharides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/04Polysaccharides, i.e. compounds containing more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic bonds

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【0001】
本発明は、少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)I-2001(又はDSM 12095)菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体と、前記菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体によって同化されることができる炭素源とを含む培地中での発酵によって得ることができることを特徴とする、ヘテロ多糖類(HP)に関する。
【0002】
多くの産業分野において、ゲルを形成することができる改善されたレオロジー特性並びに広い温度及びpH範囲にわたって高い安定性を有する化合物であって、それらが添加される媒体との適合性が高いものについて、絶え間なく研究されている。
細菌発酵によって得られる化合物の場合、この化合物が良好な生産性を有することもまた重要である。
【0003】
様々な分野においてゲルを用いることを必要とする用途があるので、ゲルは特に魅力的な系であり、従ってゲル化できるということは非常に有利なことである。
例えば、農業食品産業は広範なゲル化製品(クリーム、ヨーグルト、各種ゼリー、アイスクリーム等)を提供し、製薬産業は活性成分の担体又は増粘剤としてゲルを用いる。
全く別の分野において、塗料は、静置時にゲルの特性を持っていれば滴り落ちることはなく、他方で塗料刷毛で容易に塗り広げられる(レオ流体化プロフィール)。
また、水性ゲルはクロマトグラフィー担体として又はコンタクトレンズの製造用にも用いられる。
【0004】
キサンタンガムのような細菌を起源とするヘテロ多糖類はすでに報告されており、レオロジー特性が優れているために極端な温度及びpH条件下において用いられている。しかしながら、これらのヘテロ多糖類は溶液状での用途において好適ではあるが、常にゲルをもたらすわけではない。
媒体のゲル化は、媒体の成分の架橋の後に3次元網目構造が形成されるときに起こることが知られている。
【0005】
従来、このゲル化は、媒体に追加のカチオン、特にアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属タイプ(例えばカルシウム及び/若しくはマグネシウム)のカチオンを添加することによって、pHを酸性若しくは塩基性pHに転換させることによって、別の化合物、特に別の多糖類(例えばキサンタンとカロブとの組合せ)を添加することによって、又は温度を変えることによって、もたらされている。
【0006】
どんな用途が検討されるとしても、前記のゲル化条件は、
・追加のカチオン又は補助添加剤(これはゲルを得るために導入しなければならない)と組成物中に存在するその他の成分との間の相互作用のせいで最終ゲルの安定性及び適合性を損なうことがあり、
・高い温度及び/又はpH変化のせいで組成物中に存在するヘテロ多糖類及び/又はその他の成分を変質させることがある。
【0007】
本発明の範疇において、用語「ゲル」とは、液体中に分散されるヘテロ多糖類鎖が少なくとも部分的に会合することの結果として生じる擬似固体(固体に近い挙動)を意味する。応力振動数範囲ωにおいて、擬似固体ゲルは一般的に、それらの固体成分に関しては弾性率G’(ω)(貯蔵弾性率とも称される)によって、それらの液体又は粘性成分に関しては粘性弾性率G”(ω)(損失弾性率とも称される)によって、特徴付けられる。
【0008】
機械的値G’(ω)及びG”(ω)は、歪み調節式流動計を用いて振動態様で操作して測定することができる。非限定的な指標として、例えばRheo-Fluid Spectrometer(登録商標)流動計を挙げることができる。
G’及びG”はまた、応力調節式流動計について振動態様で操作して測定することもできる。非限定的な指標として、例えばCARRIMED(登録商標)流動計を挙げることができる。
【0009】
この測定の原理は、最初に機械的応力に対するゲルの応答が歪みの関数として直線的である可逆的な機械的歪みの範囲を決定し、次にこの決定された直線範囲に含まれる所定の値の機械的歪みをこのゲルに加えることから成る。流動計が振動数ωの掃引を行う。
【0010】
歪みと位相が一致するゲルの応力応答は、弾性率G’(ω)を与える。G’(ω)は、弾性の形でゲルによって蓄えられるエネルギーに相当し、回復することができる。
歪みと90°の角度で位相がずれたゲルの応力応答は、粘性弾性率G”(ω)を与える。G”(ω)は、粘性流によって消散するエネルギーに相当し、回復することができない。
【0011】
ゲルは、掃引される応力振動数(ω)の範囲全体でG’/G”比が10以上であり、即ちゲルの弾性が高いままであり、且つG”(ω)値が10Pa以上である場合に、強い真のゲルであると言われる。
【0012】
本発明の目的は正に、非常に良好なレオロジー特性{特に増粘及び擬塑性(レオ流体化)特性の点で}を有し且つ媒体に追加のカチオンを添加する必要なくpHを転換させる必要もなく40℃以下の温度において真のゲルを作る能力を有するヘテロ多糖類を提供することにある。
【0013】
本発明の目的はまた、低濃度において非常に良好なレオロジー特性を有するヘテロ多糖類を提供することにもある。
【0014】
従って、本発明は、少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体と、前記菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体によって同化されることができる炭素源とを含む培地中での発酵によって得ることができることを特徴とする、ヘテロ多糖類(HP)に関する。
【0015】
アグロバクテリウム・ラジオバクター菌株は、ブダペスト条約に従って1998年4月3日にCollection Nationale de Culture des Microorganismes(CNCM)に寄託されており、I-2001の番号の下で公に入手できる。これはまた、1998年4月21日にDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellculturen GmbH(DSMZ)にも寄託されており、DSM 12095の番号の下で公に入手できる。
【0016】
アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)の純粋培養は、25℃〜30℃の範囲、より特定的には25℃〜28℃の範囲の温度に保温されたペトリ皿中で約24時間実施することができる。
【0017】
アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)によって同化されることができる炭素及び窒素源は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース、マンノース、メリビオース、スクロース、ラフィノース、マルトトリロース、マルトース、ラクトース、ラクツロース、メチル−β−ガラクトピラノシド、メチル−α−ガラクトピラノシド、セロビオース、ゲンチオビオース、メチル−β−D−グルコピラノシド、メチル−α−D−グルコピラノシド、エスクリン、リボース、アラビノース、キシロース、パラチノース、ラムノース、フコース、メレジトース、D(+)アラビトール、L(−)アラビトール、キシリトール、ズルシトール、タガトース、グリセロール、ミオイノシトール、マンニトール、マルチトール、ツラノース、ソルビトール、アドニトール、リキソース、エリトリトール、D(−)タルタレート、D(+)マレート、L(−)マレート、cis−アコニテート、trans−アコニテート、2−ケト−D−グルコネート、N−アセチルグルコサミン、キネート(キナ酸エステル)、ベタイン、スクシネート、フマレート、グリセレート及びグルコサミンから選択することができる。
【0018】
菌株のための可能な維持媒体の中では、Difco MYアガー(寒天)(参照番号0712-01-8)タイプの維持媒体が特に有利であると考えられる。このDifco MYアガー(寒天)培地は、次の組成を有する:
・バクト酵母抽出物 3g
・モルト(麦芽)抽出物 3g
・バクトペプトン 5g
・バクトデキストロース 10g
・バクトアガー 20g。
【0019】
菌株を保存するためには、少なくとも1回の予備培養工程を先に行うのが好ましい。用語「予備培養工程」とは、多糖類を産生することなく細菌菌株を成長させ増殖させることから成る工程を意味するものとする。
【0020】
一般的にヘテロ多糖類(HP)は、グルコース及び/又はその誘導体のモチーフ(部分構造、単位)、ガラクトース及び/又はその誘導体のモチーフ、グルクロン酸及び/又はその塩のモチーフ、酢酸及び/又はその塩のモチーフ、並びにピルビン酸及び/又はその塩のモチーフを含むということを示すことができている。
【0021】
ヘテロ多糖類の成分モチーフは、基準としてのグルコースを1として
・ガラクトース及び/又はその誘導体0.2〜5、
・グルクロン酸及び/又はその塩0.1〜3、
・酢酸及び/又はその塩0〜5、
・ピルビン酸及び/又はその塩0.01〜2
のモル割合で存在するのが一般的である。
【0022】
より特定的には、前記モチーフは、基準としてのグルコースを1として
・ガラクトース及び/又はその誘導体0.5〜4、好ましくは0.8〜2、
・グルクロン酸及び/又はその塩0.2〜2、好ましくは0.4〜1、
・酢酸及び/又はその塩0〜4、好ましくは0〜3、
・ピルビン酸及び/又はその塩0.01〜2
のモル割合で存在させる。
【0023】
前記のグルクロン酸、酢酸及びピルビン酸は塩の形にあることができる。塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩を挙げることができる。
【0024】
上に特定した原料組成を決定することを可能にしたヘテロ多糖類(HP)の分析方法の原理は、このヘテロ多糖類(HP)の加水分解後の成分要素(単糖類及び酸)の測定並びに内部又は外部キャリブレーションを用いたクロマトグラフィー分析である。
【0025】
単糖類分析は、次の態様で実施した。ヘテロ多糖類(HP)100mgを密封管中で1Mトリフルオル酢酸5ミリリットルを用いて105℃において3〜6時間加水分解する。
【0026】
この操作に続いて、蒸発乾固させ、乾燥残渣を内部標準としてソルビトール15mgを含有させたピリジン5ミリリットル中に取り出す。次いでピリジン溶液1ミリリットルに対してヘキサメチルジシラザン0.9ミリリットルを用いてシリル化を行う。このシリル化は、トリフルオル酢酸0.1ミリリットルによって触媒される。
【0027】
次いで0.14μのフィルム厚さを有するメチルシリコーン相を装填した長さ25m、直径0.25mmのガラス毛細管カラムを用いてFID(水素炎イオン化検出)ガス相クロマトグラフィーによって単糖類分析を実施する。用いたガス媒体は、2ミリリットル/分の流量の水素である。
【0028】
ピルビン酸分析は、1N塩酸5ミリリットルを用いてヘテロ多糖類(HP)50mgを105℃において1時間加水分解し、次いでケトグルタル酸(内部標準となる)2mgを添加し、蒸留水で25ミリリットルに調節することによって得られた原溶液を用いて実施される。この操作に続いて、2,4−ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)との反応を次のようにして行う。
・前記溶液1ミリリットルに、2N塩酸中に7mg/ミリリットルのDNPH溶液1ミリリットルを添加する。
・反応時間を5分間とする。次いで
・アセトン2ミリリットル及び水−アセトニトリル混合物6ミリリットルを添加する。
【0029】
次いで、直径5μのC−18グラフト化シリカを装填した長さ250mm、直径4.6mmのカラムを用いて高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって分析を実施する。用いた溶離剤は、0.2モル/リットルホスホン酸とアセトニトリルとの容量比50/50の混合物である。流量は2ミリリットル/分とする。
ピルビン酸の検出は、375nmの紫外線光を用いて実施する。
【0030】
酢酸の分析は、次のようにして行う。最初に、2N塩酸5ミリリットルを用いてヘテロ多糖類(HP)100mgを105℃において1時間加水分解し、次いで内部標準として5mg/ミリリットルのプロピオン酸の溶液5ミリリットルを添加し、この混合物に脱イオン水15ミリリットルを添加する。分析は、長さ250cm、直径4.6mmの5μC−18グラフト化シリカカラムを用いてHPLCによって実施する。溶離剤は0.02モル/リットルホスホン酸水溶液であり、流量は1.2ミリリットル/分とする。検出は屈折率測定式のものである。
【0031】
グルクロン酸は、「Food Chemical Codex」第4版、第768頁に記載された方法に従って、ガム質物を温塩酸で処理して脱カルボキシルさせることによって放出されるCO2によって分析する。
【0032】
分子量は、直列のTSK PW 4000カラム及びTSK PW 6000カラム(長さ30cm、直径7mmのカラム)を用いて屈折率測定式検出方式の排除クロマトグラフィーによって測定する。溶離剤は0.1モル/リットル硝酸ナトリウム溶液である。ヘテロ多糖類は溶離剤中に約0.015重量%である。5×103〜1.6×106g/モルの範囲(107g/モルまで外挿される)の分子量の単分散多糖類であるプルランを用いてキャリブレーションを実施する。
【0033】
クロマトグラムから導かれる質量分布曲線から、重量平均分子量(Mw)が得られる。この重量平均分子量(Mw)は、一般的に1×105〜8×106g/モルの範囲、好ましくは約8×105〜5×106g/モルの範囲である。この重量平均分子量は、より特定的には約3×106g/モルである。
【0034】
前述のように、HPは、溶液状、特に蒸留水又は都市水中で、非常に良好なレオロジー特性を有する。
かくして、例えば1Hzの振動数において23℃の蒸留水中の1重量/重量%のHP溶液は、0.1〜200Paの範囲のG’値及び0.1〜20Paの範囲のG”値をもたらすことがわかった。
HPは、G’及びG”値が有利にはG’について20〜200Paの範囲、G”について0.5〜15Paの範囲の時に、強いゲル又は真のゲルをもたらす。さらにより一層有利には、G’値は20〜150Paの範囲であり、G”値は0.5〜10Paの範囲である。特に好ましい具体例に従えば、G’値は約100Paであり、G”値は約5Paである(蒸留水中)。
【0035】
HPは水性媒体に粘性を付与し、これは流れレオロジーによって評価される。流れ粘度のレオロジー測定は、応力調節式流動計又は剪断調節式速度流動計{例えばそれぞれRHEOMAT(登録商標)又はCARRIMED(登録商標)タイプの粘度計を用いるもの}を用いて実施される。
【0036】
両方の場合において、装置はHPと水との混合物を不可逆的に歪ませたときのこの混合物の流動時の応力を測定する。この応力から流れ粘度が計算される。
かくして、この装置は、所定の剪断速度における粘性レベルを定量化することができる。
流れ粘度はBROOKFIELD粘度計を用いてもっと簡単に評価することができる。
【0037】
HP流れ粘度のこれらのレオロジー測定はさらに、HP溶液及び/又はそれを含む配合物の流れ閾値を評価することも可能にする。この閾値は、媒体の構造を破壊してそれを流動させるために提供されなければならない力を表わす。
【0038】
流れレオロジーはまた、調節剪断が増大するときのHP溶液及び/又はそれを含む配合物の流動し易さ(擬塑性又はレオ流体化挙動)を定量化することもできる。
【0039】
例えば、23℃においての1%(重量/重量)NaCl含有蒸留水中のHPの1%(重量/重量)溶液は、0.1s-1の剪断速度において100〜5000Pa・sの範囲、より特定的には200〜2000Pa・sの範囲の流れ粘度値をもたらすということがわかった。
同様の条件下で、10s-1の剪断速度においては、0.5〜300Pa・sの範囲、より特定的には5〜150Pa・sの範囲の流れ粘度値がもたらされる。
【0040】
これらの流れレオロジーデータは、配合物が素練りされる時や、移し替えられる時、オーバーランする時等のこの配合物の挙動を象徴する。
【0041】
HPを媒体に組み込むことによって得られるゲルは治癒性ゲルであり、即ち剪断後、強剪断後でさえ、“破壊された”ゲルは再形成して初期特性を回復する能力(当初の強さを維持する能力)を有する。
【0042】
HPから得られるゲルの治癒力は圧縮測定によって評価され、この圧縮測定は例えば直径12.7mmの円筒状測定体から成るETIA T2テキスチャライザーについて、侵入速度0.05mm/s、押込み深さ15mmで実施される。ピストンをゲル中に同じ場所において数回、異なる時間間隔で押込み、圧縮力を記録する。ゲルの弾性を象徴する初期スロープ(mN/mmで表わされる)を測定する。
【0043】
例えば、蒸留水中にHP1%(重量/重量)でゲルを調製する。このゲルを次いで24時間貯蔵した後に、室温(約25℃)において又は約6℃の冷却時において圧縮測定を実施する。
圧縮測定は、0分、5分、15分及び24時間の異なる時間間隔で、各測定の間で5分間待機して、実施する。
【0044】
どの測定時間(t=0分、5分、15分及び24時間)でも、スロープは一定のままであり、約45±1mN/mmである。
このことは、ゲルの弾性が安定であり、同じゲル強度を維持しながら、ゲルが全時間を通じて連続的に数回治癒する能力を有するということを意味する。
【0045】
本発明はまた、前記のヘテロ多糖類(HP)の製造方法にも関する。
この製造方法は、まず最初に、アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株、その組換え体又はその突然変異体によって同化されることができる少なくとも1種の炭素源を含む培地の発酵から成る。
【0046】
発酵培地には、前記の同化されることができる炭素源に加えて、少なくとも1種の有機又は無機窒素源及び随意としての1種以上の無機塩を含有させることができる。
この培地にアグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株を通常の態様で接種する。
【0047】
発酵培地の一構成成分である有機炭素源としては、前記の糖類に加えて、澱粉(加水分解されたものが有利である)、澱粉水解物のような糖類、これら糖類の混合物及びこれら糖類の内の少なくとも1種を含む混合物を挙げることができる。
より特定的には、グルコース、スクロース、澱粉(有利には加水分解されたもの)、澱粉水解物、ラクトース、これらの糖類の混合物及びこれら糖類の内の少なくとも1種を含む混合物を挙げることができる。グルコース及びスクロースがさらにより一層好ましい糖類である。
【0048】
発酵培地中の炭素源濃度は、1〜100g/リットルの範囲にすることができ、15〜60g/リットルの範囲にするのが好ましい。
【0049】
有機窒素源としては、カゼイン及びカゼイン塩、魚水解物、小麦、トウモロコシ又は大豆粉、酵母抽出物(パン酵母、ビール酵母、乳汁酵母等)、コーンスティープリカー(CSL)、尿素並びにジャガイモ蛋白質を挙げることができる。
無機窒素源としては、硝酸アンモニウム又はナトリウム、及び燐酸又は硫酸アンモニウムを挙げることができる。
また、有機窒素源と無機窒素源との混合物を用いて発酵を行うこともできる。
【0050】
発酵培地中の窒素含有源(有機、無機又はこれら2種の混合物)濃度は、1〜80g/リットルの範囲にすることができ、3〜50g/リットルの範囲にするのが好ましい。
【0051】
発酵培地にはまた、痕跡量の元素、例えば痕跡量の鉄及び/又はカルシウム及び/又はマンガン及び/又はマグネシウム塩並びにビタミン及びヌクレオチドが含有されていてもよい。
【0052】
発酵は、1〜4バールの範囲の圧力、25℃〜35℃の範囲、好ましくは25℃〜30℃の範囲の温度で、有気条件下で実施することができる。
【0053】
発酵培地のpHは、5〜9の範囲であることができ、6〜8の範囲にするのが好ましい。このpHは、その場合に応じて水酸化ナトリウム、水酸化カリウム若しくはアンモニア水のような塩基によって、又は硫酸、燐酸、塩酸若しくは硝酸のような酸によって、調節することができる。
【0054】
発酵タンク又は容器中に入れられた発酵培地は、撹拌するのが有利なことがある。この撹拌は、例えば相互振盪機、回転式振盪機、撹拌スピンドル又は泡カラムを用いて実施することができる。発酵時間は通常は30時間以上であり、一般的には40〜100時間の範囲である。
【0055】
発酵収率は、用いた炭素源に対する産生されるヘテロ多糖類の重量として一般的に40重量%以上、より特定的には55〜75重量%、特に特定的には60〜75重量%である。
【0056】
発酵後に、ヘテロ多糖類(HP)を次の工程に従って発酵マスト(発酵液)から分離することができる:
(i) 発酵終了時におけるマストを80℃〜120℃の範囲の熱処理に10〜60分間付す;
(ii) 少なくとも部分的に水混和性の有機液体を用いてヘテロ多糖類(HP)を沈殿させる;
(iii) 前記有機液体から前記ヘテロ多糖類(HP)を分離する。
【0057】
工程(i)において、ヘテロ多糖類(HP)を含有する発酵マストを有利には80℃〜120℃の範囲の温度に10〜60分間、好ましくは15〜45分間加熱する。
【0058】
前記の熱処理に付されるマストは、6〜8の範囲のpHを有するのが有利である。
しかしながら、このpHは必要ならば場合に応じて塩基又は酸によって調節することができる。
これらは、発酵培地のpHを調節するために用いられる前記の塩基及び酸から選択することができる。
【0059】
本発明の好ましい具体例に従えば、工程(i)から誘導されたマストを熱処理の温度と同じ温度に保つ。
【0060】
工程(ii)において、工程(i)において得られたマストからヘテロ多糖類(HP)を、有利には、少なくとも部分的に水混和性であり且つヘテロ多糖類(HP)が不溶性又は事実上不溶性である有機液体を用いた沈殿によって、回収する。
【0061】
本発明に従って好適な液体の例としては、アセトン並びに1〜6個の炭素原子を有するアルコール、例えばエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタノール又はそれらの混合物を挙げることができる。
より特定的には、HPの沈殿はイソプロパノールを用いて実施される。
【0062】
用いる有機液体の容量は、処理されるべきマストの容量の少なくとも2倍にするのが一般的である。
【0063】
有機液体によるヘテロ多糖類(HP)の沈殿はまた、ナトリウム、カリウム又はカルシウムの硫酸塩、塩化物又は燐酸塩のような塩の存在下で実施することもできる。
【0064】
特定的な具体例に従えば、沈殿は、40〜60℃の範囲の温度において行うことができる。
【0065】
沈殿したヘテロ多糖類(HP)は、次いで工程(iii)において有機液体から分離することができる。
分離方法自体は臨界的ではなく、例えば濾過、遠心分離又は絞り取り(essorage)のような通常の既知の分離方法から無差別に選択することができる。
【0066】
得られるファイバーは、例えばアセトン又はエタノール、プロパノール若しくはイソプロパノールのようなアルコールを用いて随意に脱水することができる。
この脱水操作を実施するのに必要なアルコールの重量は、処理されるべきファイバーの重量の1〜10倍であるのが一般的である。
【0067】
脱水されたファイバーは、さらに濾過、遠心分離又は絞り取り操作に付すことができる。
適宜に前記ファイバーを乾燥させ、粉砕し且つ/又は篩分けして、ヘテロ多糖類(HP)のパウダーを得ることができる。
【0068】
より一層純粋なパウダーを得ることが意図されるならば、発酵マスト又は前記の方法に従って得られたパウダーから再形成された水溶液のいずれかを1種以上の酵素を用いて処理することができる。
この目的に適した酵素の例としては、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リポプロテアーゼ、セルラーゼ及びキチナーゼを挙げることができる。
【0069】
酵素を用いた精製と組み合わせて又はこれの代わりに、様々な濾過、遠心分離若しくは透析のような物理的精製方法又は様々なクロマトグラフィー技術を行うことができる。
【0070】
発酵マスト又は前記のヘテロ多糖類(HP)の再形成溶液(随意に精製処理されたもの)は、濃縮することができる。
濃縮は、ある場合、特にそれによって輸送コストが減少する場合に、有利であることがある。さらに、濃縮された溶液はヘテロ多糖類(HP)パウダーよりも迅速に用いることができる。
濃縮は、当業者に周知のすべての技術によって、特に蒸発、限外濾過又はダイアフィルトレーションによって、実施することができる。
【0071】
本発明において、ヘテロ多糖類(HP)は、ファイバー又はパウダータイプの固体の形で存在するのが有利である。
【0072】
前述のように、HPは非常に良好なレオロジー特性を有し、特に真のゲルを形成する能力を有する。発酵条件に応じて、特に培地中の成分及びそれらの濃度並びに本方法の工程(ii)における沈殿条件(より特定的には沈殿を塩の存在下で行うかどうか)に応じて、HPは増粘剤として、ゲル化剤として又はそれらの両方として用いることができるという利点を有する。
【0073】
かくして、本発明は、増粘剤及び/又はゲル化剤としての前記のヘテロ多糖類(HP)又は前記の方法によって得られるヘテロ多糖類(HP)の使用にも関する。
【0074】
HPは、例えば石油、農薬、食品、化粧品、紙及び織物産業並びに塗料、コンタクトレンズ、接着剤、インク及び家庭用又は工業用洗剤中の増粘剤及び/又はゲル化剤として用いることができる。
【0075】
化粧品組成物中に用いることができる本発明のヘテロ多糖類(HP)の量は、増粘及び/又はゲル化されるべき水性媒体に依存する。この量は、増粘又はゲル化される水性媒体の重量の約0.01〜5%を占めることができ、約0.1〜0.3%を占めるのが好ましい。
【0076】
用語「化粧品組成物」又は「化粧品配合物」とは、化粧品綱領(Directive Cosmetique)と称される1976年7月27日付けヨーロッパ綱領No.76/768/EECの付録1{「化粧製品のカテゴリーによる例示的リスト」(Illustrative list by category of cosmetic products)}に記載されているもののようなすべての化粧品製品又は製剤を意味するものする。
【0077】
化粧品組成物は、毛髪及び/又は皮膚用の多数のタイプの製品中に配合することができ、例えばムース、ジェル(特にスタイリング用ジェル)、コンディショナー、ヘアースタイリング用配合物、毛髪の櫛通りをよくするための配合物、リンス用配合物、ハンド及びボディーローション、皮膚の潤いを調節する製品、クレンジング乳液、メーキャップ除去用組成物、太陽及び紫外線に対する保護のためのクリーム又はローション、ケアクリーム、抗アクネ製剤、局所麻酔、マスカラ、口唇又はその他の粘膜に適用することが企図される製品、スティック、並びに同じタイプのその他の組成物中に配合することができる。
【0078】
これらの化粧品組成物には、組成物中に約0.5〜99.5%の範囲、一般的には約5〜90%の範囲の濃度で存在するビヒクル又は数種のビヒクルの混合物が利用される。
【0079】
好適なビヒクルの選択は、用いる成分の性状及び組成物の用途に依存し、配合された製品が適用された表面にとどまるべきもの(例えばスプレー、ムース、トニックローション又はジェル)であるか、使用後に濯がれるべきもの(例えばシャンプー、コンディショナー、リンス用ローション)であるかにも依存する。
【0080】
化粧品組成物中に存在させる水性ビヒクルにはまた、C1〜C6アルコール、特にメタノール、エタノール及びイソプロパノールを含有させることもできる。これらにはまた、この組成物中に用いられる様々な成分を水性媒体中に可溶化又は分散させることができる別の溶剤を含有させることもできる。
【0081】
かくして、前記ビヒクルにはまた、非常に様々なその他の溶剤、例えばアセトン、炭化水素、ハロ炭化水素、リナロール、揮発性シリコーン及びエステルを含有させることもできる。水性ビヒクル中に用いることができる様々な溶剤は、互いに混和性であっても非混和性であってもよい。
【0082】
化粧品組成物がスプレー、トニックローション、ジェル又はムースの形にある場合、好ましいビヒクルは、水に加えて、エタノール、揮発性シリコーン誘導体及びそれらの混合物を含むものである。
【0083】
エアゾールスプレー及びムース用の配合物には、均一なムース又は微細スプレーの形の製品を生じさせることができる噴射剤を含有させることもできる。例として、トリクロルフルオルメタン、ジクロルジフルオルメタン、ジフルオルエタン、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタン又はイソブタンを挙げることができる。
【0084】
前記水性ビヒクルは、多くの形を取ることができ、特に油中水エマルション、水中油エマルション及びマルチエマルションを含めてエマルションの形を取ることができ、その所望の粘度は2000000mPa・sまでの範囲であることができる。
【0085】
化粧品組成物には、水性ビヒクルに加えて、用いられる様々な化合物(特に皮膚軟化又は潤い付与特性のために用いられる化合物)を分散させ、乳化させ、可溶化させ及び安定化させるために用いられるある種の界面活性剤を含有させることができる。これらは、アニオン性、ノニオン性、カチオン性、双極性イオン性又は両性タイプのものであることができ、例として、次のものを挙げることができる。
【0086】
アニオン性界面活性剤としては、アルキルエステルスルホネート、アルキルサルフェート、アルキルアミドサルフェート、飽和又は不飽和脂肪酸の塩のようなものを挙げることができる。これは3%〜50%の範囲の量であることができ、5%〜20%の範囲の量であるのが好ましい。
【0087】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン化アルキルフェノール、グルコサミド、グルカミド、N−アルキルアミンから誘導されたグリセロールアミド、ポリオキシアルキレン化C8〜C22脂肪族アルコール、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合から得られた疎水性物質とエチレンオキシドとの縮合から得られた生成物、アミンオキシド、アルキルポリグリコシド及びそのポリオキシアルキレン化誘導体、C8〜C20脂肪酸のアミド、エトキシル化脂肪酸、エトキシル化アミン、エトキシル化アミド、エトキシル化アミドアミンのようなものを挙げることができ、これは0.1%〜30%の範囲の量であることができ、2%〜10%の範囲の量であるのが好ましい。
【0088】
両性又は双極性イオン性界面活性剤としては、ベタイン、スルホベタイン、アミドアルキルベタイン及びアミドアルキルスルホベタインのようなベタインタイプのもの、アルキルサルテイン(sultaine)、脂肪酸と蛋白水解物との縮合生成物、ココアンフォアセテート及びココアンフォジアセテート、アルキルアンフォプロピオネート又はアルキルアンフォジプロピオネート、アルキルポリアミンの両性誘導体のようなものを挙げることができ、これらは0.1%〜30%の範囲の量であることができ、1〜10%の範囲の量であるのが好ましい。
【0089】
また、コンディショナーを存在させることもでき、その量は0.05%〜5%の範囲であることができ、0.1%〜1%の範囲であるのが好ましい。これらの中では、ポリクウォータニウム(polyquaternium)−2、ポリクウォータニウム−7及びポリクウォータニウム−10のようなポリクウォータニウムの名称でよく知られている合成によるもの、ココジモニウム(cocodimonium)ヒドロキシエチルセルロース、グアールヒドロキシプロピルトリモニウム(trimonium)クロリド若しくはヒドロキシプロピルグアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドのような多糖類のカチオン性誘導体、アモジメチコン(amodimethicone)、シクロメチコン(cyclomethicone)のような不揮発性シリコーン誘導体、又はオイル、樹脂若しくはガムのような水不溶性且つ不揮発性のオルガノポリシロキサン、例えばジフェニルジメチコンガムを挙げることができる。
【0090】
化粧品配合物にはまた、付着作用をもたらすために用いることができるフィルム形成特性を有するポリマーを含有させることもできる。これらのポリマーは、0.01〜10%の範囲の濃度で存在させるのが一般的であり、0.5〜5%の範囲の濃度で存在させるのが好ましい。これらは、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンとメタクリル酸メチルとのコポリマー、ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー、ポリエチレングリコールテレフタレート/ポリエチレングリコールコポリマー及びスルホン化テレフタル酸コポリエステルポリマーのタイプのものであるのが好ましい。
【0091】
化粧品配合物にはまた、保護作用を発揮するポリマー系誘導体を約0.01〜10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%の量で含有させることもでき、この誘導体は、例えばセルロース誘導体、ポリアルキレン主鎖上にポリビニルエステルをグラフトさせたもの、ポリビニルアルコール、スルホン化テレフタル酸コポリエステルポリマー、エトキシル化モノアミン又はポリアミン、及びエトキシル化アミンポリマーのようなものである。
【0092】
また、可塑剤を用いることによって化粧品組成物の性能を向上させることもでき、この可塑剤の量は、配合物の0.1〜20%の範囲であることができ、1〜15%の範囲であるのが好ましい。これらの可塑剤の中では、アジペート、フタレート、イソフタレート、アゼレート、ステアレート、シリコーンコポリオール、グリコール、ヒマシ油、又はそれらの混合物を挙げることができる。
【0093】
また、カルシウム及びマグネシウム硬度を調節するために、約0.1〜7重量%の量で、金属イオン封鎖剤、より特定的にはクエン酸イオンのようなカルシウムを封鎖するもの、又はポリマー系分散剤、例えばポリカルボン酸の水溶性塩、分子量約1000〜50000のポリエチレングリコールを、これらの組成物に有利に添加することもできる。
【0094】
また、化粧品組成物中には湿潤剤、例えばグリセロール、ソルビトール、尿素、コラーゲン、ゼラチン、及び皮膚軟化剤(一般的にアルキルモノグリセリド、アルキルジグリセリド、トリグリセリド、例えば植物及び野菜から抽出された油若しくは動物を起源とする油又はそれらの水素化誘導体、鉱油又はパラフィン油、ジオール、脂肪酸エステル又はシリコーン類から選択される)を添加することもできる。
【0095】
これらの化合物には、炭酸カルシウムのような無機粒子又はパウダー、二酸化チタン、シリカ、アルミニウム塩、カオリン、タルク、クレー及びそれらの誘導体のようなパウダーの形又はコロイドの形の無機酸化物を組み合わせて添加することができる。
一般的に、これらの成分に1種以上の芳香剤、染料及び/又は不透明化剤(例えば顔料)が添加される。
【0096】
太陽光線及び紫外線による攻撃から皮膚及び/又は毛髪を保護するために、これらの配合物にサンスクリーンを添加することができ、このサンスクリーンは、紫外線を強く吸収する化合物又は酸化亜鉛、二酸化チタン若しくは酸化セリウムのような無機粒子のいずれかである。
【0097】
保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸ナトリウム又は化粧品組成物中に慣用的に用いられている細菌若しくはカビの増殖を防止する任意の化学薬剤のような保存剤を、これらの組成物中に0.01〜3重量%の量で導入するのが一般的である。
時には、水の活性を変性する薬剤及び浸透圧を大きく増大させる薬剤、例えば炭水化物又は塩を用いることができる。
【0098】
化粧品配合物にはまた、別の粘度調整及び/又はゲル化用ポリマー、例えば架橋したポリアクリレート、発酵によって得られるヒドロコロイド、例えばキサンタンガム及びRehozan、ヒドロキシプロピルセルロース又はカルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体、グアール類及びそれらの誘導体等を単独で又は組み合わせて含有させることもできる。
【0099】
本発明は、より特定的には、飲食物配合物中に増粘剤及び/又はゲル化剤としてヘテロ多糖類を使用することに関する。
ヘテロ多糖類(HP)が添加される飲食物配合物は、慣用の液体単純若しくはマルチエマルション、ガスと液体との複合エマルション(オーバーランシステム)、液体と固体との懸濁液、又はこれらの可能性を組み合わせた任意のその他の系である。
これらの配合物において、液体は水又は少なくとも一部水を含む液体であるのが有利である。
【0100】
飲食物配合物は、そのタイプの応じて慣用の飲食物調製方法を実施することによって得られる。かくして、HP(有利にはファイバー又はパウダータイプの固体の形にあるもの)をその配合物に必要なその他の成分と混合する。必要ならば全体的な混合物をホモジネートすることができる。
【0101】
配合物を調製する温度自体は臨界的ではない。HPを含む配合物は、その使用についての特性を何ら損なうことなく滅菌することができる。HPの別の利点は、前もって成分を加熱する必要なく飲食物配合物を調製することができるということである。
【0102】
HPは、飲食物配合物の多様性(pH、イオン強度、組成)に関係なく適合性のままであり、その特性を実質的に維持する。
【0103】
本発明の主題であるヘテロ多糖類(HP)に関連した有利なレオロジー特性、及び広いpH範囲内で40℃以下の温度において真のゲルを作ることができる能力はまた、HPが単独で又は別の添加剤と組み合わせて用いられた配合物に対して、前記添加剤のみを含む配合物のものに近いテキスチャーを付与することも可能にする。
【0104】
飲食物配合物のテキスチャーを特徴付けるための測定可能なパラメーターは、レオロジー的性状のものであり、本質的に弾性率(G’)及び粘性弾性率(G”)並びに所定剪断速度における流れ粘度を測定することから成る。G’及びG”並びに前記粘度は、上で定義したものである。
【0105】
これらのレオロジー特徴付けの目的は、配合物を互いに比較するためにそれらの粘弾性及び/又は擬塑性挙動を示すことである。
【0106】
HP(有利にはファイバー又はパウダータイプの固体の形にあるもの)は、それを含む配合物にレオ流体化プロフィールを付与する能力を有する。
HPはまた、機械的応力を加えた後に治癒することができる真のゲルを作る能力も有する。
【0107】
配合物について測定されたG’及びG”弾性率並びに前記粘度は、蒸留水中でのHPについて測定されたものとは異なることがあるということに留意すべきである。
【0108】
例えばフラン(カスタードプリン)のような乳製品系のゲル化されたデザートでは、有利なことに、通常のゲル化剤(特にゼラチン)を少なくとも部分的にHPに置き換えることができる。
【0109】
ヴィネグレットソース(フレンチドレッシング)のような塩気と酸味がある媒体中では、含有される水性媒体にHPを少量添加することによって構造付与することができる。
【0110】
砂糖菓子の分野、特にHARIBO(登録商標)タイプのゲル化されたボンボン(キャンデー)においては、有利なことに、例えばゼラチンのようなゲル化剤を少なくとも部分的にHPに置き換えることができる。
【0111】
イオン強度が高い媒体、特に豚肉製品においては、テキスチャーを強化するため、特に例えばソーセージの弾性のある外観を強化するために、カラゲーナンにHPを添加することができる。
【0112】
シャンティイークリーム、トッピング又はアイスクリームのようなオーバーランが予定される配合物においては、HPを増粘及び/又はゲル化剤として用いることができる。
【0113】
同様に、マヨネーズ、野菜ムース又は蛋白質を含むムース、例えば肉若しくは魚ムース、又はメレンゲのようなアルブミンを含むムースのような配合物中にもHPを用いることができる。
HPはまた、増粘及び/又はゲル化剤として、ヨーグルトの組成の一部になることもできる。
【0114】
前記の飲食物用途においては、HPを含有する組成物又は配合物の重量に対してヘテロ多糖類(HP)を0.01〜5重量%の範囲の量で用いるのが一般的であり、0.05〜2重量%の範囲の量で用いるのが好ましい。組成物又は配合物の重量に対してヘテロ多糖類(HP)を0.1〜1重量%の範囲の量で用いるのがさらにより一層好ましい。
【0115】
ヘテロ多糖類(HP)はそれが導入された食品の味を変えないということに注目すべきである。
【0116】
最後に、本発明は、前記のヘテロ多糖類(HP)を含む飲食物組成物又は配合物に関する。
【0117】
以下、実施例によって本発明をさらに例示するが、これら実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0118】
例1
この例は、アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)の純粋培養及びこの菌株の保存条件を記載する。
【0119】
アグロバクテリウム・ラジオバクター I-2001 (又は DSM 12095 )の純粋培養:
アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株を維持するための培地は、Difco MYアガー(参照番号0712-01-8)とする。この培地のすでに準備のできた組成は、次の通りである。
・バクト酵母抽出物 3g
・モルト抽出物 3g
・バクトペプトン 5g
・バクトデキストロース 10g
・バクトアガー 20g。
【0120】
この培地21gを蒸留水1リットル中に希釈する。溶解後に、この培地をオートクレーブ中で121℃において15分間滅菌する。次いでこの培地をペトリ皿中に分配する。
25℃〜30℃の範囲、好ましくは25〜28℃の範囲に保温したペトリ皿上で最低24時間培養を実施する。
【0121】
予備培養−保存:
この菌株を次いで液体窒素凍結(LNF)法によって−196℃において凍結したチューブの形で保存する。
液体窒素凍結(LNF)のために、次の組成を有するPYG10培地上で予備培養を実施する。
・モルト抽出物 3g *1
・酵母抽出物 3g *1
・大豆ペプトン 5g *1
・グルコース 10g *2
・ミネラルウォーター qs1リットル *3
*1 Oxoidから入手。
*2 Prolaboから入手。
*3 全体が1リットルになるのに足りる量。以下同じ。
【0122】
この培地を調製するために、すべての成分をミネラルウォーター中に分散させる。10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この培地をオートクレーブ中で120℃において20分間滅菌する。
回転式振盪装置を220rpm、振幅50mmで用いて28℃において24時間インキュベートした後に、この培養物に純粋な無菌グリセロールを10容量%添加する。次いでこの培養物を、1ミリリットル〜10ミリリットルの範囲、好ましくは2ミリリットル〜4ミリリットルの範囲の容量の極低温管中に分配する。
これらの管を液体窒素中で保存する。
【0123】
例2
この例は、有機窒素源を用いたものと無機窒素源を用いたものとの2つの発酵法に従うヘテロ多糖類の調製及び生産を記載する。
この例には、2つの「予備培養」工程が伴う。これらの工程は、培地100ミリリットルに相当する500ミリリットル三角フラスコ中で行う。
細菌菌株が多糖類を産生する工程に相当する産生工程は、20リットル発酵槽(15リットル利用可能)中で行う。
回転式振盪機の撹拌条件は、速度220rpm、振幅50mmとする。
【0124】
予備培養工程1:
予備培養工程1は、次の組成を有するPYG10培地を用いて実施する。
・モルト抽出物 3g *1
・酵母抽出物 3g *1
・大豆ペプトン 5g *1
・グルコース 10g *2
・蒸留水 qs1リットル
*1 Oxoidから入手。
*2 Prolaboから入手。
【0125】
全体が1リットルになるのに足りる量の蒸留水中にすべての成分を分散させる。滅菌の前に10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この培地をオートクレーブ中で120℃において20分間滅菌する。
滅菌後で極低温管を用いた接種(充分な量)の前に、pHは7.33である。
それぞれの三角フラスコに充分な量の凍結菌株(LNF法で調製して極低温管中に入れておいたもの)を植え付ける。
【0126】
回転式振盪機を用いて(220rpm、振幅50mm)28℃において24時間のインキュベーションの後に、培地は次の特徴を有していた。
・pH=6.82
・粘度=100mPa・s
・28℃において72時間後のMYアガー(Difco培地、参照番号0712-01-8)上で読み取った個体数=1.8×109cfu/ミリリットル。
24時間のインキュベーションの後に、予備培養物1を用いて予備培養物2に対する植え付けを行う。
【0127】
予備培養工程2:
次の組成の培地を用いて予備培養工程2を実施する。
・酵母抽出物 4g *1
・MgSO4・7H2O 0.8g *2
・FeSO4・7H2O 0.01g *2
・MnSO4・H2O Mn2+5ppm*2
・K2HPO4 4g *2
又はNaHPO4 3g *2
・グルコース 10g *2
・脱イオン水 qs1リットル *2
*1 Oxoidから入手。
*2 Prolaboから入手。
【0128】
蒸留水中で100g/リットルのグルコースの溶液を調製し、次いで中性pHで121℃において15分間滅菌する。
残りの成分を全体が900ミリリットルになるのに足りる量の脱イオン水中に分散させ、次いでpHを6.8に調節し、その後に121℃において15分間滅菌する。
滅菌後に、グルコース溶液10ミリリットルを各三角フラスコに添加する。
滅菌後で接種の前に、pHは6.88である。
各三角フラスコに充分な量の予備培養物1を接種する。
【0129】
回転式振盪機を用いて(220rpm、振幅50mm)28℃において24時間のインキュベーションの後に、培地は次の特徴を有していた。
・pH=6.82
・粘度=50〜100mPa・s
・28℃において72時間後のMYアガー(Difco培地、参照番号0712-01-8)上で読み取った個体数=1.6×109cfu/ミリリットル。
24時間のインキュベーションの後に、予備培養物2を用いて産生工程において2つの発酵培地(発酵槽1及び2)に対して植え付けを行う。
【0130】
産生工程:
最終工程は、ヘテロ多糖類(HP)産生工程である。
発酵槽1の培地は、次の組成を有する。
・グルコース 20g *
・CSL 6g *
・MgSO4・7H2O 0.8g *
・MnSO4・H2O Mn2+5ppm*
・K2HPO4 1g *
・消泡剤 0.2ミリリットル
・脱イオン水 qs1リットル
* Prolaboから入手。
【0131】
グルコース→充分なg数のグルコースを3リットルになるのに足りる量の脱イオン水中に溶解させる。10%H2SO4でpHを5に低下させる。この溶液をマリオットフラスコ中でオートクレーブ中で120℃において30分間滅菌する。
窒素+塩→充分なg数のコーンスティープリカー(CSL)、K2HPO415g、MgSO4・7H2O12g、10g/リットルMnSO4・H2O溶液23ミリリットル及び消泡剤3ミリリットルを、7リットルになるのに足りる量の脱イオン水中に溶解させる。10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この混合物をその場で120℃において30分間滅菌する。
1N水酸化ナトリウム→NaOHチップ40gを1リットルになるのに足りる量の蒸留水中に溶解させる。この溶液をマリオットフラスコ中でオートクレーブ中で120℃において30分間滅菌する。
【0132】
すべての成分が28℃になったときに、これらを発酵槽中で混合する。次いで発酵槽に充分な量の予備培養物2を接種する。
発酵槽1中の発酵条件は次の通りである。
撹拌→0〜20時間の間は200rpm、次いで発酵終了時まで400rpm。通気→0〜18時間の間は400リットル/h、次いで24時間〜発酵終了時までは825リットル/h。
温度は28℃に調節する。
pHは1N−NaOHで6.8に調節する。
圧力は大気圧とする。
【0133】
発酵槽2の培地は、次の組成を有する。
・NaNO3 1.2g *
・NH4NO3 0.25g *
・CaSO4・2H2O 0.3g *
・MgSO4・7H2O 0.8g *
・MnSO4・H2O Mn2+5ppm*
・FeSO4・7H2O 0.01g *
・Na2HPO4 1g *
・グルコース 45g *
・消泡剤 0.2ミリリットル
・脱イオン水 qs1リットル
* Prolaboから入手。
【0134】
グルコース→充分なg数のグルコースを3リットルになるのに足りる量の脱イオン水中に溶解させる。10%H2SO4でpHを5に調節する。この溶液をマリオットフラスコ中でオートクレーブ中で120℃において30分間滅菌する。
窒素+塩→NaNO318g、NH4NO33.75g、CaSO4・2H2O4.5g、10g/リットルMnSO4・H2O溶液23ミリリットル、MgSO4・7H2O12g、2g/リットルFeSO4・7H2O溶液75ミリリットル、Na2HPO44.5g及び消泡剤3ミリリットルを、7リットルになるのに足りる量の脱イオン水中に溶解させる。10%H2SO4でこの溶液のpHを6に調節する。この混合物をその場で120℃において30分間滅菌する。
1N水酸化ナトリウム→NaOHチップ40gを1リットルになるのに足りる量の蒸留水中に溶解させる。この溶液をマリオットフラスコ中でオートクレーブ中で120℃において30分間滅菌する。
【0135】
すべての成分が28℃になったときに、これらを発酵槽中で混合する。次いで発酵槽に充分な量の予備培養物2を接種する。
発酵槽2中の発酵条件は次の通りである。
撹拌→0〜20時間の間は200rpm、次いで発酵終了時まで400rpm。
通気→0〜24時間の間は400リットル/h、次いで24時間〜発酵終了時までは825リットル/h。
温度は28℃に調節する。
pHは1N−NaOHで6.8に調節する。
圧力は大気圧とする。
【0136】
発酵結果:
研究した培地に応じて、発酵時間は65〜90時間の範囲とし、イソプロパノールによって沈殿させることができる固形分は15〜26g/kgの範囲であり、用いた炭素源に対する重量収率は33〜60%の範囲である。
【0137】
抽出及び精製:
発酵終了時のマストを純粋なイソプロパノール10%(重量/重量)で安定化させる。次いでこれを中性pH(ここではpH=7)で110℃において25分間熱処理する。熱処理の間にpHは変化しない。
熱処理が終わったら、マストを熱抽出する(温度>80℃)。
沈殿条件は、次の通りである。
・イソプロパノール=53%(重量/重量)
・Na2SO4=0.2%(重量/重量)
・固形分=0.4%(重量/重量)。
沈殿後に、ファイバーを細断し、次いで洗浄し、力価78%のイソプロパノールで脱水する。
次いでこのファイバーを通気インキュベーター中で80〜85℃において、水含有率約10重量%の生成物が得られるまで乾燥させる。
次いでこのファイバーを粉砕して篩分けする。
【0138】
例3
この例の主題は、トッピング用飲食物配合物中における例2において得られたHPの使用にある。
以下の例において、流れ粘度(mPa・s)はBROOKFIELD RVT 20-2粘度計を用いて室温において測定した。
弾性率値(Pa)は、CARRIMED CSL 100応力調節式流動計を用いて得た。これらは振動数0.01〜10Hzの振動システムにおいて測定した。
【0139】
オーバーランの度合い(%)の測定は、次のようにして実施した:
・重さがわかっている容量Vのビーカー中にムースを導入する。このビーカーを3回強くたたき、ムースを水平にする。
・ビーカーを計量して含有されているムースの質量(M)を測定する。
・オーバーランの度合い=[M(g)/V(ml)]×100。
【0140】
次の2つの配合物を調製する。
・配合物3.1=本発明に従うヘテロ多糖類(HP)を含む。
・配合物3.2=カゼイン酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウムを含む。
これら配合物の組成を表Iに与える。
【表1】
Figure 0003943335
qs100=全体が100になるのに足りる量
【0141】
水性相:
解凝集パドルを備えたビーカー中で、必要量の水を計量し、上の表に記載したパウダーの混合物を激しく撹拌(500rpm)しながら分散させる。
パウダーの導入後に5分間撹拌を続ける。
【0142】
油性相:
ビーカー中で、脂肪物質及び乳化剤を水浴中で70℃に加熱する。
次いでこの油性相を1000rpmで撹拌しながら前記水性相に添加する。
油性相の導入後に5分間撹拌を続ける。この操作の間、蒸発する分の水を補填する。
次いでこの全体としての混合物をUltra-Turraxを用いて2000rpmで2分間ホモジネートする。
この混合物を10℃より低い温度に冷却し、次いでオーバーランを実施する。これはKENWOOD CHEFタイプの実験室用ミキサーを用いて5℃付近の温度において最大速度3分で行う。
結果を表IIに与える。
【0143】
【表2】
Figure 0003943335
【0144】
これらの結果は、本発明に従うHPを用いた配合物3.1が比較用の配合物3.2のものより低い粘度を有し、そのためにオーバーランしやすいということを示す。
さらに、配合物3.1(本発明に従う)は最初により多くゲル化し(高振動数においてG’がより高い)、改善されたオーバーラン度合いを有する。

Claims (24)

  1. 少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株と株によって同化されることができる炭素源とを含む培地を発酵させることによって得ることができること、並びに、
    グルコースの単位、ガラクトースの単位、グルクロン酸及び/又はその塩の単位、酢酸及び/又はその塩の単位、並びにピルビン酸及び/又はその塩の単位を、グルコース単位を1として
    ・ガラクトース及び/又はその誘導体の単位0.5〜4、
    ・グルクロン酸及び/又はその塩の単位0.1〜3、
    ・酢酸及び/又はその塩の単位0〜5、
    ・ピルビン酸及び/又はその塩の単位0.01〜2
    のモル割合で含むこと
    を特徴とする、ヘテロ多糖類(HP)。
  2. 前記の各単位を、グルコース単位を1として
    ・ガラクトース単位0.5〜4、
    ・グルクロン酸及び/又はその塩の単位0.2〜2、
    ・酢酸及び/又はその塩の単位0〜4、
    ・ピルビン酸及び/又はその塩の単位0.01〜2
    のモル割合で含むことを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ多糖類(HP)。
  3. 前記のグルクロン酸、酢酸及びピルビン酸が塩の形にあることを特徴とする、請求項1又は2に記載のヘテロ多糖類(HP)。
  4. 前記の酸がナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩の形にあることを特徴とする、請求項3に記載のヘテロ多糖類(HP)。
  5. 1×105〜8×106g/モルの範囲の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  6. ×106g/モルの重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  7. 1Hzの振動数において23℃の蒸留水中の前記ヘテロ多糖類(HP)の1%(重量/重量)溶液が0.1〜200Paの範囲のG’値及び0.1〜20Paの範囲のG”値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  8. 1Hzの振動数において23℃の蒸留水中の前記ヘテロ多糖類(HP)の1%(重量/重量)溶液が20〜200Paの範囲のG’値及び0.5〜15Paの範囲のG”値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  9. 前記G’値が20〜150Paの範囲であり且つ前記G”値が0.5〜10Paの範囲であることを特徴とする、請求項8に記載のヘテロ多糖類(HP)。
  10. 前記G’値が100Paであり且つ前記G”値がPaであることを特徴とする、請求項又は9に記載のヘテロ多糖類(HP)。
  11. 23℃においての1%(重量/重量)NaCl含有蒸留水中の前記HPの1%(重量/重量)溶液が0.1s-1の剪断速度において100〜5000Pa・sの範囲の流れ粘度値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  12. 23℃においての1%(重量/重量)NaCl含有蒸留水中の前記HPの1%(重量/重量)溶液が10s-1の剪断速度において0.5〜300Pa・sの範囲の流れ粘度値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  13. ファイバー又はパウダータイプの固体の形にあることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)の製造方法であって、ヘテロ多糖類を発酵マストから次の工程:
    (i) 発酵終了時におけるマストを80℃〜120℃の範囲の熱処理に10〜60分間付す工程;
    (ii) 水混和性有機液体を用いてヘテロ多糖類(HP)を沈殿させる工程;
    (iii) 前記有機液体から前記ヘテロ多糖類(HP)を分離する工程:
    に従って分離することを特徴とする、前記方法。
  15. 前記の工程(i)において熱処理に付されるマストが6〜8の範囲のpHを有することを特徴とする、請求項14記載の方法。
  16. 前記の工程(i)から誘導されたマストを熱処理の温度と同じ温度に保つことを特徴とする、請求項14又は15記載の方法。
  17. 前記の有機液体によってヘテロ多糖類(HP)を沈殿させる工程(ii)をナトリウム、カリウム又はカルシウムの硫酸塩、塩化物又は燐酸塩の存在下で実施することを特徴とする、請求項1416のいずれかに記載の方法。
  18. 前記沈殿工程(ii)を40〜60℃の範囲の温度において行うことを特徴とする、請求項1417のいずれかに記載の方法。
  19. 前記工程(iii)の終わりに得られるファイバーを脱水することを特徴とする、請求項1418のいずれかに記載の方法。
  20. 前記ファイバーを乾燥させ、粉砕し且つ/又は篩分けして、ヘテロ多糖類(HP)のパウダーを得ることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. 請求項1〜13のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)から成る増粘剤及び/又はゲル化剤。
  22. 石油、農薬、食品、化粧品、紙及び織物産業並びに塗料、コンタクトレンズ、接着剤、インク及び家庭用又は工業用洗剤中に用いるための、請求項1〜13のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)から成る増粘剤及び/又はゲル化剤。
  23. 飲食物配合物中に該配合物の重量に対してヘテロ多糖類(HP)0.01〜5重量%の範囲の量で用いられる、請求項21又は22に記載の増粘剤及び/又はゲル化剤。
  24. 石油、農薬、食品、化粧品、紙、織物、塗料、コンタクトレンズ、接着剤、インク及び家庭用又は工業用洗剤分野に用いるための請求項1〜13のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)を含む組成物又は配合物。
JP2000576044A 1998-10-13 1999-10-08 アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類 Expired - Fee Related JP3943335B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR98/12832 1998-10-13
FR9812832A FR2784395B1 (fr) 1998-10-13 1998-10-13 Heteropolysaccharide produit par un agrobacterium radiobacter
PCT/FR1999/002416 WO2000022154A1 (fr) 1998-10-13 1999-10-08 Heteropolysacchardie produit par un agrobacterium radiobacter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002527072A JP2002527072A (ja) 2002-08-27
JP3943335B2 true JP3943335B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=9531512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000576044A Expired - Fee Related JP3943335B2 (ja) 1998-10-13 1999-10-08 アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6509176B1 (ja)
EP (1) EP1121453B1 (ja)
JP (1) JP3943335B2 (ja)
CN (1) CN1192113C (ja)
AT (1) ATE314484T1 (ja)
AU (1) AU5991099A (ja)
BR (1) BR9914405A (ja)
CA (1) CA2346512C (ja)
DE (1) DE69929226T2 (ja)
FR (1) FR2784395B1 (ja)
WO (1) WO2000022154A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2841802B1 (fr) * 2002-07-08 2005-03-04 Commissariat Energie Atomique Composition, mousse et procede de decontamination de surfaces
CN102816724B (zh) * 2012-09-04 2014-05-28 光明乳业股份有限公司 一株放射形根瘤菌及其胞外多糖与应用
CN106164098B (zh) * 2013-11-05 2020-11-06 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 杂多糖
CN104946572B (zh) * 2015-07-15 2018-05-08 江南大学 一种热凝性多糖、其发酵菌株及应用
CN110407950B (zh) * 2019-08-28 2021-11-26 广东工业大学 一种利用绿色溶剂提取霉菌胞内多糖的方法
CN113528585B (zh) * 2021-09-08 2023-05-23 河南农业大学 一种非正常死亡猪肉光合生物制氢的方法
CN114230776B (zh) * 2021-12-28 2023-04-11 丹阳市正阳光学有限公司 一种多焦点眼镜片的加工方法
EP4683517A1 (en) * 2023-03-22 2026-01-28 Palsgaard A/S A novel emulsifier powder, method of its production and related uses and products
CN120350078B (zh) * 2025-06-24 2025-09-16 潍坊市海奥斯生物科技有限公司 一种发酵生产可得然胶的方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4211774A (en) * 1977-10-17 1980-07-08 Merck & Co., Inc. Bacterial polysaccharide S-21 and complex thereof
US4247639A (en) * 1979-09-11 1981-01-27 Merck & Co., Inc. Bacterial polysaccharide
CA1173771A (en) * 1980-05-21 1984-09-04 Roger E. Cripps Fluid displacement with heteropolysaccharide solutions, and the microbial production of heteropolysaccharides
FI811807A7 (fi) * 1980-06-20 1981-12-21 Merck & Co Inc Heteropolysakkaridin S-119 valmistus.
US4311601A (en) * 1980-08-13 1982-01-19 Merck & Co., Inc. Use of heteropolysaccharide S-119 as a warp size
GB8325445D0 (en) * 1983-09-22 1983-10-26 Shell Int Research Preparing succinoglucan type of heteropolysaccharide
FR2634219B1 (fr) * 1988-07-13 1992-04-24 Rhone Poulenc Chimie Nouvel heteropolysaccharide bm07, procede permettant son obtention et son application dans divers types d'industries
US5236046A (en) * 1988-10-17 1993-08-17 Texaco Inc. Heteropolysaccharide preparation and use thereof as a mobility control agent in enhanced oil recovery
AU683016B2 (en) * 1992-09-18 1997-10-30 Cultor Ltd. Heteropolysaccharide 35-80
JP3453192B2 (ja) * 1994-06-01 2003-10-06 テイカ株式会社 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株

Also Published As

Publication number Publication date
BR9914405A (pt) 2001-06-26
FR2784395B1 (fr) 2002-12-27
FR2784395A1 (fr) 2000-04-14
ATE314484T1 (de) 2006-01-15
JP2002527072A (ja) 2002-08-27
EP1121453B1 (fr) 2005-12-28
US6509176B1 (en) 2003-01-21
CN1323351A (zh) 2001-11-21
CA2346512C (fr) 2007-03-27
AU5991099A (en) 2000-05-01
EP1121453A1 (fr) 2001-08-08
DE69929226D1 (en) 2006-02-02
DE69929226T2 (de) 2006-08-24
CA2346512A1 (fr) 2000-04-20
WO2000022154A1 (fr) 2000-04-20
CN1192113C (zh) 2005-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10793838B2 (en) Glucosyltransferase enzymes for production of glucan polymers
CN1809593B (zh) 半乳甘露聚糖水解胶体
CN101460065B (zh) 超高性能的澄清化吉兰糖胶
CN101080214B (zh) 制备水解胶体的方法
KR100540103B1 (ko) 카라게닌 조성물 및 그의 제조 방법
CN100496690C (zh) 乳化剂
JP3943335B2 (ja) アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類
JPH09221503A (ja) 界面活性剤への溶解性が改良されたバイオポリマー
US5133979A (en) Plant gum material and use thereof in food products
IL90966A (en) Heteropolysaccharide BM07, process for its preparation and industrial applications thereof
JP3734711B2 (ja) シュードモナス種により産生するヘテロ多糖類
JPH10237105A (ja) 多糖類、その製造方法及びこれを配合した化粧品
JPH0790003A (ja) 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアゾトバクター・ベイジェリンキィーtnm1株
JP3686170B2 (ja) 化粧料
JP3453192B2 (ja) 新規多糖類、その製造方法、新規多糖類の用途およびアグロバクテリウム・ラディオバクターtnm2株
WO2023153370A1 (ja) 水中油型乳化組成物、及び該水中油型乳化組成物が用いられた化粧料
MXPA01003743A (en) Heteropolysaccharide produced by an agrobacterium radiobacter
JP2008220359A (ja) 発酵乳
JPH0840868A (ja) 化粧料
JP2000282090A (ja) 洗浄用組成物
JPH0994454A (ja) 分散剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040609

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041203

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees