JP3947484B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の筐体と第2の筐体とが連結部を介して連結した携帯端末装置に関するもので、特に、第1の筐体と第2の筐体を回動機構を備えた連結部を用いて連結し、使用者に対して第1の筐体と第2の筐体のそれぞれ所定の面を略同一方向に向けた状態のまま相対的に回動可能に構成した携帯端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在携帯端末装置には、PDC(Personal
Digital Cellular:携帯電話)、PHS(Personal
Handy-Phone System)、CDMA(Code
Division Multiple Access)、GSM(Global
System for Mobile Communication)、手帳並みの大きさのPDA(個人向け小型携帯情報端末:Personal Digital Assistants)や携帯型のパソコンなど、いろいろな種類のものが作られている。そしてこういった携帯端末装置においては、小型化あるいは操作用キーを設けた操作部が一緒に収納した物に押されて誤動作するのを防止するため、図15に一例として携帯電話の場合を示したように、不使用時は表示部面と操作部面とが相対するよう図15(B)のようにヒンジ装置などで折り畳み、使用時に、図15(A)のように表示部面と操作部面とを開くようにしたものがある。すなわちこの図15において、61は表示部筐体、62は操作部筐体、63は表示部、64はキー操作部、65はヒンジ部、66はスピーカー、67はマイク、68はアンテナである。
【0003】
しかしながら、前記した現在の各種の携帯端末装置は、高機能化してインターネットや電子メール、スケジュール管理等がおこなえるようになり、この図15(B)のように、表示部面と操作部面とが相対するように折り畳んだ状態では、使用者は表示部63を見ることができない。そのため、例えば電子メール等の着信があった場合や単にスケジュールなどを見る場合、表示部筐体61と操作部筐体62を開いた状態にして表示部63上の電子メールやスケジュール等を見る必要があり、その都度開閉動作が必要であって、携帯端末装置として使用するためには不便であった。
【0004】
そのため特許文献1乃至3には、表示部筐体と操作部筐体を折り畳んで重ね合わせた状態でも表示部面を見ることができるようにするため、表示部筐体において、操作部筐体と相対した面とは逆の面(表示部筐体における使用者側の面)に表示部を設け、表示部筐体と操作部筐体の端部を回動機構を備えた連結部を用いて連結して表示部面と操作部面とが使用者に対して同一方向を向いた状態で相対的に回動できるようにした携帯端末装置や、表示部筐体を一度開いた後に表示部を回転させ、更に表示部筐体と操作部筐体を折り畳んで重ね合わせることにより、重ね合わせた状態でも表示部を見られるようにした携帯端末装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−288860号公報
【特許文献2】
特開2002−158758公報
【特許文献3】
特許第3189818号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1から特許文献3には、いずれも回動機構を備えた連結部に関して実用化できるほどの具体的な開示が無く、この連結部を備えた携帯端末装置の製品化のために、新たな連結部の発明創作が求められていた。
【0007】
尚、特許文献3に記載された装置は、表示部を閉じたままでもメールやスケジュールを見たり通話することが可能であるが、この状態から使用状態にするためには一旦表示部を開いた後、更に回動させる必要があり、余計な動作をさせねばならない分使い勝手が悪い。また、スピーカーやマイクを2対必要とし、表示部筐体と表示部筐体の連結機構も回転軸を2つ設けるなど、複雑で、高価にならざるを得ない。
【0008】
そのため本発明においては、新たな連結部を備えた携帯端末装置を提供することが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、
少なくとも表示部を有する第1の筐体と、少なくとも操作部を有する第2の筐体とを有し、前記第2の筐体の操作部が前記第1の筐体により覆われるように重ねられた状態で、両筐体を貫く方向に延びる第1の軸線回りに回動可能に連結すると共に、前記第1の軸線に直交する第2の軸線回りに前記第1の筐体を前記第2の匡体に対して揺動可能に構成する連結部を介して前記両筐体を連結する携帯端末装置であって、
前記連結部は、
前記第2の筐体に固定される取付穴を備えたベース部材と、
該ベース部材の取付穴に一端側が嵌入され、前記第1の軸線回りに回動可能に取り付けられる回動部材と、
前記第2の軸線を揺動軸として前記回動部材に対して揺動可能に取り付けられ、前記第1の筐体に固定される揺動部材とから構成され、
前記ベース部材にはガイド面を備えると共に、前記第1の筐体側には前記ガイド面と当接する突起部を備え、かつ、前記揺動部材には、前記回動部材の前記第2の軸線を挟んで前記突起部と反対側の位置を付勢する弾性部材を備え、該弾性部材の付勢力によって前記突起部を前記ガイド面に押圧するように構成したことを特徴とする。
【0010】
このように携帯端末装置の連結部を、ベース部材の取付孔に一端側が嵌入されて第1の軸線回りに回動可能に取り付けられる回動部材と、第2の軸線を揺動軸として前記第1の筐体に固定される揺動部材と、ベース部材に設けたガイド面と、前記第1の筐体側に設けたガイド面と当接する突起部と、回動部材の揺動軸線を挟んで前記突起部と反対側の位置を付勢する弾性部材とで構成し、弾性部材の付勢力によって前記突起部を前記ガイド面に押圧するように構成したことにより、簡単、安価な構成で、第1の筐体と第2の筐体とを容易に相対的に回動させられると共に、前記第1の筐体に固定された揺動部材によって前記第1の筐体を第2の筐体に対して揺動させることができ、かつ、弾性部材によって突起がガイド面に当接しながら回動するから、第1の筐体と第2の筐体は互いに揺動可能でありながら常時一定の関係を保って回動させることができる。
【0011】
そして前記ガイド面の好適な実施例は、前記ガイド面が傾斜面であって、前記回動部材の回動に伴って前記突起部を前記傾斜面に沿って移動させることにより、前記傾斜面の傾斜に応じて前記揺動部材が揺動して前記第1の筐体と前記第2の筐体とのなす角度を徐々に増加するようにすることである。
【0012】
また、前記ガイド面の更に好適な他の実施例は、前記ガイド面の少なくとも一部が傾斜面であって、前記第1の筐体を前記第2の筐体に対して前記第1の軸線回りに回動させ、前記突起部を前記傾斜面に沿って移動させることにより、前記第1の筐体が前記第2の筐体に対して前記第2の軸線回りに揺動するようにすることである。
【0013】
また、前記2つの筐体を互いに重ね合わせた状態のとき、前記突起部を収納する凹部を前記ベース部材に備えることにより、しっかり密着させることができる。
【0014】
また、ガイド面は、前記凹部と前記ガイド面とが曲面によって滑らかに繋がっていることにより、第1の筐体と第2の筐体を相対的に回動させるとき、滑らかに回動させることが可能となる。
【0015】
そして、前記回動部材の回動に伴って前記突起部が前記凹部から前記ガイド面に移動することにより、前記揺動部材が所定角度分揺動するようにすることができる。
【0016】
また、前記2つの筐体を互いに重ね合わせた状態から第1の筐体を第2の筐体に対して前記第1の軸線回りに180度回動させる際に、前記第1の筐体が前記第2の筐体に対して徐々に傾斜することが好ましい。
【0017】
そして、前記弾性体はコ字状をした線材からなり、その両端に巻き線部を備えるねじりバネであって、前記ねじりバネの巻き線部を前記揺動部材に取着し、かつ前記ねじりバネのコ字状中央部で前記回動部材の揺動軸を挟んで前記突起部と反対側の位置を付勢するようにすることが好ましい。
【0018】
そして、前記回動部材の一端に突起を備える板バネを固着すると共に、少なくとも前記2つの筐体を互いに重ね合わせた状態のときに前記突起が嵌入される窪みを前記ベース部材に設けたことにより、第1の筐体と第2の筐体を互いに回動させたとき、確実に停止させることができる。
【0019】
そして前記回動部材を中空とし、この中空部に前記第1の筐体と前記第2の筐体間の配線材を配置したことにより、連結部に接点を設けたりすることなく配線材により、確実に信号や電源を一方の筐体から他方の筐体に伝えることができる。
【0020】
また、前記第1の筐体の表示部が前記第2の筐体の操作部と同じ方向を向いているようにすることにより、常時表示部を見ることができ、使い勝手を大きく向上させた携帯端末装置を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0022】
以下、第1の実施形態について説明する。図1は本発明の携帯端末装置の一例である携帯電話機を示す図で、同図(A)は閉じた状態を示す平面図、同図(B)は開いた状態を示す平面図、図2は本発明に係る携帯端末装置の第1の実施形態を説明するための斜視図、図3は本発明に係る携帯端末装置の第1の実施形態の機構を説明するための構成図、図4は本発明の携帯端末装置の第1の実施形態の分解図で、(A)は上方から見た図、(B)は下方から見た図、図5は本発明の携帯端末装置の第1の実施形態の断面図で、(A)は第1の筐体と第2の筐体が互いに重ね合わされた状態の場合、(B)は第1の筐体と第2の筐体とを互いに略180度回動させた状態の図である。
【0023】
図中同一構成要素には同一番号を付してあり、1は表示部13を備えた第1の筐体、2は操作部15を備えた第2の筐体、3は第1の筐体1と第2の筐体2を連結する連結部、11、12はスピーカー、13は液晶表示装置等の表示部、14はマイク、15は複数のキーからなる操作部、16はアンテナ、10は携帯端末装置である。
【0024】
本発明に係わる携帯端末装置10は、図1に示すように、第2の筐体2の操作部15が第1の筐体1により覆われるように重ねられた状態で、前記連結部3により両筐体1、2を貫く方向に延びる第1の軸線回りに回動可能に連結してある。
第2の筐体2における第1の筐体1との対向面2aには、操作部15とマイク14を備え、マイク14は連結部3と反対側の端部に配置してある。また、第1の筐体1における第2の筐体2と反対の外面1b側には、表示部13と、この表示部13を挟んで配置される2つのスピーカー11、12を備え、一方のスピーカー11は連結部3の近傍に、他方のスピーカー12は連結部3と反対側の端部にそれぞれ配置してある。そのため、第1の筐体1の表示部13及びスピーカー11、12を有する外面1bは、第2の筐体2の操作部15及びマイク14を有する対向面2aと略同じ方向を向いた状態で回動させることができるようになっている。
【0025】
それ故、本発明の携帯端末装置10によれば、両筐体1、2を開いた状態だけでなく、両筐体1、2を重ね合わせた閉じた状態においても表示部13を外部に露出させて情報を見ることができる。なお、第2の筐体2には出し入れ可能にアンテナ16を収容してあり、連結部3近傍の端面より出し入れすることができるようになっている。
【0026】
次に、本発明の携帯端末装置10の回動動作について図2乃至図5を基に詳細に説明する。
【0027】
1は第1の筐体、2は第2の筐体、7は第1の筐体1に設けられた傾斜部、20は回動機構、21は回動機構20の回動部材40に対して垂直に設けられた揺動軸たる起伏軸41の軸受け用孔22(図3)を有し、第1の筐体1に固定した揺動部材たるブラケット、30は、前記回動部材40の揺動軸たる起伏軸41を挟んで両端がブラケット21にかけられ、第1の筐体1を第2の筐体2側に付勢する略コ字状をした線材で構成した弾性部材たるバネ、31は第1の筐体1と第2の筐体2に設けられた回動機構20を設ける孔、40は第1の筐体1を傾斜させるためにブラケット21の軸受け用孔22に挿通させる揺動軸たる起伏軸41を有した回動部材、42は突起部43と回動止めの凸部51によって第1の筐体1に固定されるレバー、44は回動部材40を回動可能にはめ込んで第2の筐体2の第1の筐体1側に固定され、レバー42の突起部43の当接によって第1の筐体1の回動初期に第1の筐体1と第2の筐体2を離間させた後、第1の筐体1と第2の筐体2に所定の角度を設けるための傾斜面45aを備えたガイド面45と、第1の筐体1と第2の筐体2が互いに重ね合わされた時、レバー42の突起部43を位置決めする凹部46を有したベース部材たるスリーブ、47はフリクションプレート、48は両筐体1、2を互いに重ね合わせた状態と重ね合わせた状態から第1の筐体1を第2の筐体2に対して略180度回動した状態に対応させた位置決め用の係止機構の穴部48aを有し、回動部材40を回動可能にはめ込んで第2の筐体2に固定されているホルダー、49は板バネにより形成され、第1の筐体1と第2の筐体2の位置決め用係止機構を構成する突起50を有し、回動部材40に固定されて回動部材40を第2の筐体2の中で回動できるようにするスプリングプレートである。ここで第1の筐体1と第2の筐体2とを回動可能に連結する連結部3は、回動機構20と、弾性部材であるバネ30と、揺動部材たるブラケット21と、突起部43を備えたレバー42により構成される。尚、起伏軸41の軸が揺動軸となって、第1の筐体1と第2の筐体2とが揺動しつつ、回動部材40の回動軸まわりに回動することとなる。
【0028】
この第1実施形態の携帯端末装置10は、図2にその開閉状態を示したように、第1の筐体1と第2の筐体2を互いに重ね合わせた図2(A)の状態における端部を回動機構20で連結し、前記第1の筐体1と第2の筐体におけるそれぞれの所定の面1a、2aを同一方向に向けた状態で、図2(B)、(C)、(D)のように第1の筐体1を第2の筐体2に対して相対的に回動可能に構成したものである。また、この回動初期に第1の筐体1と第2の筐体2を離間させることにより、第1の筐体1と第2の筐体2の相対する面をこすったり傷を付けたりするのを防止できるものである。更に、第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた位置から略180度回動させたとき、第1の筐体1に対して第2の筐体2が、第1の筐体1における第2の筐体2側に設けられた傾斜部7の角度と略同じ所定角度θを生じるようにしたものである。そのため、図2(D)の状態において、第1の筐体1に表示部を、第2の筐体2に操作部をそれぞれ視認可能に設けると、回動角度にかかわらず表示部が常時視認できると共に、略180度回動した使用状態においては表示部が使用者の方に傾斜しているから操作部の操作がし易く、携帯電話などにおいてはスピーカー(図2には図示せず)とマイク(図2には図示せず)がそれぞれ耳と口に近付いて非常に使いやすくなる。
【0029】
この図2において20は、図4、図5に詳細を示した回動機構であり、21はこの回動機構20における回動部材40に設けられた揺動軸たる起伏軸41を受ける軸受けを有し、第1の筐体1に固定されている揺動部材たるブラケットである。すなわち第1の筐体1は、この揺動部材たるブラケット21の軸受けに挿通された揺動軸たる起伏軸41によって、互いに重ね合わせた状態から第1の筐体1を第2の筐体2から離間させる方向に回動、つまり揺動できるようにされ、さらに回動部材40の軸線を中心として前記図2(B)に8で示した矢印方向に回動できるようになっている。そしてこの回動機構20には、後述するように凹部46、ガイド面45を有したベース部材たるスリーブ44が設けられ、第1の筐体1は回動初期に、第1の筐体1の第2の筐体2側が第2の筐体2から離間する方向の力を受け、第1の筐体1側に備えるレバー42の突起部43が凹部46より押し出され、凹部46と滑らかな曲面で繋がった傾斜面45a上を摺動しながら移動することで、第1の筐体1が第2の筐体2上をこすることなく図2(C)のように回動してゆき、同時に、回動に伴って第1の筐体1と第2の筐体2の角度が徐々に増大してゆく。そして、図2(D)のように第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた位置から略180度回動させると、第1の筐体1の第2の筐体2側に設けられた傾斜部7の角度と略同じ所定角度θとなり、第1の筐体1を第2の筐体2に対して傾斜させることができる。
【0030】
そして第1の筐体1と第2の筐体2、及び回動機構20は、図3及び図5に示したように、第1の筐体1に揺動部材たるブラケット21が固定され、回動機構20が、第2の筐体2の下から第1の筐体1、第2の筐体2に開けられた孔31に挿入されて、回動機構20の図4に示したスリーブ44が第2の筐体2の第1の筐体1側に固定される。またこの回動機構20は、図4、図5に示したように、起伏軸41を有した回動部材40を有し、この回動部材40の揺動軸たる起伏軸41がブラケット21の軸受け用孔22に差し込まれ、ブラケット21が上記起伏軸41を中心に回動することで、第1の筐体1を揺動させることができる。また、弾性部材たるバネ30が回動部材40の揺動軸たる起伏軸41の軸線を挟んで、突起部43が設けられた側と反対側の位置を付勢することにより(図5(A)、(B)を参照)、弾性部材たるバネ30の付勢力によって突起部43をガイド面45に押圧するようになっている。このバネ30は、この起伏軸41の周りからブラケット21に装着されて第1の筐体1を第2の筐体2の方に押しつける力を与えている。さらにこの回動機構20は、突起部43と回転止めの凸部51を有し、突起部43と凸部51をそれぞれ第1の筐体1の孔31に設けた回動止め凹部(孔)33、32(図3)に嵌め合わせるレバー42と、取付穴の周囲に設けられたガイド面45と凹部46を有し、第2の筐体2の第1の筐体1側に固定されるスリーブ44、第2の筐体2の第1の筐体1とは反対側に、前記第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた位置と該位置から略180度回動させた位置とのそれぞれに、位置決め用係止機構の穴48aを有して固定されるホルダー48、弾性体であって、第1の筐体1と第2の筐体2の位置決め用係止機構を構成する突起50を有し、回動部材40に固定されて回動部材40を第2の筐体2の中で回動できるようにする板バネからなるスプリングプレート49などで構成される。
【0031】
そして、この状態を示した図5の断面図における図5(A)のように、前記第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた状態(閉じた状態)においては、レバー42の突起部43がスリーブ44の凹部46にはまり込んでおり、バネ30の押圧力で回動部材40の突起部43と反対側の位置とブランケット21の距離を広げる方向の力が常に発生しているため、ブラケット21が起伏軸41を中心に揺動し、ブラケット21と共に一体的に動くレバー42の突起部43が上記凹部46内に押し込まれることにより、第1の筐体1が第2の筐体2に押しつけられて、第1の筐体1と第2の筐体2が図2(A)のように密着する。次に、この状態で図2(B)のように第1の筐体1を矢印8方向に回動させると、レバー42の突起部43が凹部46からスリーブ44の傾斜面45aに乗り上げ、第1の筐体1をバネ30の押圧力に抗して押し上げるため、第1の筐体1と第2の筐体2は、一旦、所定距離分離間する。この時、凹部46とガイド面45とを曲面によって滑らかにつなげておくことにより、突起部43の凹部46からガイド面45への移動をスムーズに行うことができる。そして、さらに第1の筐体1を矢印8方向に回動させても、第1の筐体1が第2の筐体2の所定の面2aをこすることなく、図2(C)のように回動してゆき、同時に、回動に伴ってレバー42の突起部43が傾斜面45aに添って徐々に押し上げられ、第1の筐体1と第2の筐体2の角度が徐々に増大してゆく。そして図2(D)のように、第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた位置から略180度回動させた位置(開いた状態)まで第1の筐体1が回動すると、図5(B)のようにレバー42の突起部43がスリーブ44の傾斜面45aにおける一番高いところにきて、第1の筐体1は、第1の筐体1における第2の筐体2側に設けられた傾斜部7の角度と略同じ所定角度θとなる。
【0032】
ここで上記したレバー42の突起部43が、凹部46からスリーブ44のガイド面45たる傾斜面45aに乗り上げることにより、第1の筐体1と第2の筐体2とが離間する所定距離は、第1の筐体1と第2の筐体2の重なり合うそれぞれの面に設けられた操作キー(図示せず)等の筐体表面からの突出量に若干余裕を持った量離間することが好ましい。より具体的には、第1の筐体1と第2の筐体2との回動角度が、0〜10度以内にて揺動角度が5〜15度変化し、回動角度が更に開くに従って、最終的には(略180度開いた状態)、揺動角度が10〜20度になるのが好ましい。より好ましくは、回動角度が5度前後にて揺動角度が10度前後変化し、180度開いた状態にて15度前後の揺動角度が与えられるように設けることが、より使いやすい携帯端末装置を提供するにあたって最適である。
【0033】
また、第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた状態(閉じた状態)の図5(A)と略180度回動させた位置(開いた状態)の図5(B)においては、スプリングプレート49に設けられた突起50がホルダー48に設けられた位置決め用係止機構の穴48aと係合して位置決めされる。そのため第1の筐体1と第2の筐体2は、閉じた状態と開いた状態のそれぞれで、容易に動かないように位置決めされる。尚、この位置決めは、閉じた状態(略0度)と開いた状態(略180度)の2カ所において回動位置が容易に動かないよう位置決めされるが、中間の45度の位置でも位置決めするようにしても良いし、更に細かく、所定角度毎に位置決めするようにしても良い。また、上記実施の形態では、略180度まで回動するものを一例として示したが、360度近く回動するようにしても良いし、360度以上回動するようにしても良い。
【0034】
なお以上の説明では、スリーブ44のガイド面45を傾斜面45aとし、第1の筐体1と第2の筐体2の少なくとも回動初期に、第2の筐体2と第1の筐体1とが傾斜面45aによって離間させられるよう構成した場合を説明したが、例えばこのガイド面54を傾斜面45aとはせず、凹部46を深くし、この凹部46から突起部43を持ち上げたとき、所定角度を第1の筐体1に与えるようにしても良い。
【0035】
図7に、第1の実施形態における第1の筐体1と第2の筐体2との回動動作に伴う、揺動(傾動)角度の変化を示す。同図Aに示したラインが上述した第1の実施形態によるものであり、該ラインの(a)のポイントでは回動角度が0のため、両筐体が閉じた状態にあり、揺動角度は略0度となる。ここで、わずかに5度程度両筐体1、2が回動すると、(b)のポイントに遷移し、両筐体1、2が所定角度として略10度揺動することになる。このとき、レバー42に設けられた突起部43は、ベース部材たるスリーブ44に設けられた凹部46から、傾斜面45aの端の位置に移動している。このときの様子を図7の(a)、(b)に示す。また更に回動を続けると、180度の開ききった状態まで徐々に揺動してゆき、最終的には15度の揺動角度が与えられるようになる。
【0036】
このため、回動初期に突起部43が凹部46を乗り越える際に、両筐体1、2間に筐体表面等の傷が生じない隙間を作ることができ、その後の回動によって、略180度開いた状態にて、最も使いやすい角度までスムーズに回動することができる。ここで図7のラインAとは異なるラインBのように、回動初期、または、回動する前に両筐体を必要な角度まで揺動させ、その後は揺動させることなく、同じ揺動角度を保持したまま回動するようにしても良い。具体的には、図9に示すように、傾斜面45aに代えて平坦部45’を設けるようにすればよい。
【0037】
このように構成することによりラインAのものと比較し、回動初期においてより確実に筐体表面への傷つきを防止できる他、筐体に設ける図示しない操作キーの筐体表面からの突出量を大きく設計できる等の設計自由度をアップでき、更に連結部の構成を簡略化することができる。
【0038】
以上種々述べてきたように第1実施形態によれば、第1の筐体1と第2の筐体2とにおける端部を回動機構20等からなる連結部によって連結し、第1の筐体1と第2の筐体2におけるそれぞれの所定の面1a、2aを同一方向に向けた状態で第1の筐体1を第2の筐体2に対して相対的に回動可能に構成した携帯端末装置10を簡単な構成にて実現することができる。更に、簡単な構成にもかかわらず、第1の筐体1を第2の筐体2に対して相対的に回動させる回動初期に第1の筐体1と第2の筐体2とを離間させることができるため、両筐体1、2の重なり合う面1a、2aに突出して操作キー等を配置することができたり、互いの筐体表面がこすられるといった心配が無くなる。また、第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた状態から相対的に回動させて開いた状態(例えば180度)に所定の角度(例えば傾斜面の傾き相応角)が生じるから、第1の筐体1と第2の筐体2が同一側の面1a、2aを同一方向に向けた状態で回動することと相俟って、使い勝手を大きく向上させられる携帯端末装置10を提供することができる。
【0039】
また、前記傾斜面45aの傾斜は、前記第1の筐体1の回動に伴って第2の筐体2とのなす角度を徐々に増加させて所定の角度に達するよう構成したことにより、非常に少ない力で第1の筐体1と第2の筐体2を相対的に回動させることができる。
【0040】
また、バネ30によりブラケット21を揺動軸をなす起伏軸40を中心に揺動させ、第1の筐体1の突起部43がある側を第2の筐体2側に押圧させるようにしたことにより、第1の筐体1が常に第2の筐体2側に押しつけられる形になり、勝手に開いて誤動作したりすることが防止できると共に、第1の筐体1と第2の筐体2を回動させて開いた状態から互いに重ね合わせた状態(閉じた状態)に戻したとき、第1の筐体1が自動的に第2の筐体2側に押圧されて位置決めすることができるようになる。尚、弾性体としてバネを用いた第1の実施の形態を示したが、ブラケット21とバネ30については図3に示したような形状だけでなく、例えば図6に示したように、両端に巻き線部36を有して略コ字状をした線材からなるねじりバネ35と、このバネ35の巻き線部36を挿通させる軸27及び起伏軸41の軸受け用孔26とを有するブラケット25とで構成し、ねじりバネ35のコ字状中央部で前記回動部材40の揺動軸たる起伏軸41を挟んで前記突起部43と反対側の位置を付勢して、この起伏軸41の周りからブラケット25に装着された第1の筐体1を第2の筐体2の方に押しつける力を与えるようにしてもよい。このように、巻き線部36を備えて、ねじりバネ35を用いることにより、突起部43のガイド面54への付勢力を任意に調整することが出来、特に大きな付勢力が必要な場合に好適である。また、本発明の弾性体は、バネに限定されるものではない。
【0041】
さらに前記回動部材40を中空とし、この中空部に第1の筐体1内部と第2の筐体2内部とにそれぞれ配置した電子部品間を結ぶ電源線や信号線等の配線材を通せるようにしたことにより、回動部分に接点を設けたりすることなく、信号線等の配線材等により確実に信号や電力を第2の筐体2から第1の筐体1に伝えることができる。また、第1の筐体1側に傾斜部7を備えた例を示したが、第2の筐体2側にのみ傾斜部を設けるようにしてもよく、又、特許文献2の図4のように両筐体1、2に傾斜部を設けたものであってもよい。更に、両筐体1、2共に傾斜部を設けず、閉じた状態にて第1の筐体1と第2の筐体2間の距離を或る程度離しておくことにより、開いた状態で両筐体1、2同士が干渉し合わないようにすることもできる。この場合、両筐体1、2間の距離をより離すことにより、開いた状態での両筐体1、2のなす角度を大きく取ることができる。
【0042】
また、前記回動機構20に、少なくとも前記第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた位置と、該位置から略180度回動させた位置とのそれぞれに、位置決め係止機構を設けたことにより、第1の筐体1、または第2の筐体2を回動させても、確実に閉じた位置と開いた位置とで回動を停止させることができる。
【0043】
次に、図面に基づいて本発明の第2の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、前述した第1実施形態と同一符号のものは、同一部材を意味している。
【0044】
図10は第2の実施形態に係る携帯端末装置を説明するための図、図11は第2実施形態に係る携帯端末装置の各筐体間の結合状態を示した図で、(A)は第1の筐体側から見た図、(B)は第2の筐体側から見た図、図12は第2実施形態における連結部の斜視図で、(A)は上方から見た図、(B)は下方から見た図、図13は第2実施形態の回転ロック機構を説明するための図で、(A)はロック時、(B)はロック解除時の図、図14は、第2の実施形態における第1の筐体1と第2の筐体2とを閉じた状態において、所定量揺動させないと、つまり強制離間させないと回動できないようにするロック機構を説明する図で、同図(A)は両筐体が閉じた状態の図、同図(B)は両筐体が強制離間した状態の図である。
【0045】
図中1は第1の筐体、2は第2の筐体、7は第1の筐体1に設けられた傾斜部、130は回動機構、140は回動部材141に固定され、さらに第1の筐体1に孔149に通したビスなどで固定される回動軸固定部材、142は弾性部材等で構成した腕部143の先端に位置決め用係止機構のための突起144を有し、回動部材141を回動可能とすると共に起伏軸145で回動部材141を揺動又は傾動可能に保持する回動軸傾動保持部材、146は孔150、151で第2の筐体2に固定され、前記クリック機構の突起144を携帯端末装置の開いた状態(図7(c)に示す第1の筐体1と第2の筐体2を傾動させた状態)と閉じた状態(図7(a)に示す同じく重ね合わせた状態)に対応させた位置で位置決めするための凹部147、起伏軸145を受けるための軸受け部などを有する揺動部材たる回動軸保持部材、152は弾性部材等で構成されて回動部材141に固定され、回動部材141が回動軸傾動保持部材142から抜けないようにすると共に回動部材141の回転をロックするための突起148と、両筐体1、2の開いた状態と閉じた状態に対応した位置に設けられた図示しない凹部でクリックして位置決めするためのクリック用突起153、154とを有するスプリングプレートである。
【0046】
第2の実施形態における携帯端末装置は、図10に示したように、第1の筐体1と第2の筐体2を互いに重ね合わせて閉じた状態(A)から、図10(B)に示したように第1の筐体1を矢印9方向に引き上げ、第1の筐体1における第2の筐体2側に設けられた傾斜部7の所定角度だけ強制離間させる。その後、矢印8のように第1の筐体1と第2の筐体2を相対的に略180度回動させ、図10(C)のような開いた状態にする。そのため、例えば第1の筐体1に表示部を、第2の筐体2上に操作キーなどを設けても、第1の筐体1の回動に伴って第2の筐体2上の操作キーをこするといったことが無く、しかも第1の筐体1は第2の筐体2に対して所定角度θだけ傾動しているから、表示部が使用者の方に傾斜していて入力が非常にし易く、マイクやスピーカーを設けた場合も、口と耳にこれらマイクやスピーカーを近づけることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0047】
そして図12に示した回動機構130は、第1の筐体1側は図11(A)に示したように、回動軸固定部材140が孔149に通したビスなどで固定され、第2の筐体2側は図11(B)に示したように、回動軸保持部材146の一部に設けられた固定用腕の孔150、151によって第2の筐体2に固定される。そして回動機構130は、この回動機構130を固定した第2の筐体2の端部側から見た図12(A)、または第2の筐体2の操作面側から見た図13(A)のように、第1の筐体1と第2の筐体2とが重ね合わされた(閉じた状態)においては、回動軸傾動保持部材142の腕部143の先端に設けられた突起144が、図12(A)に示した2つの凹部147のうち、下側の凹部147にはまり、すなわち図12(B)における右側に図示された腕部143の先端に設けた突起144の位置で位置決めされ、回動部材141は、図13(A)でも明らかなように第2の筐体2における第1の筐体1と相対した面側に傾斜している。
【0048】
そのため、図14(A)に示すように回動部材141に固定されたスプリングプレート152に設けられた突起148が、第2の筐体2側に設けられた孔161にはまり、回動部材141の回動をロックしている。またこのスプリングプレート152に設けられた突起153が、回動軸傾動保持部材142に設けられた位置決め用凹部(図12(B)では突起153によって隠されている部分)にはまり、前記した突起148による回動ロックと相俟って、第1の筐体1と第2の筐体2が重ね合わされた状態(閉じた状態)において、第1の筐体1が何かに押されて動いてしまうのを防いでいる。
【0049】
そしてこの状態から前記図10(B)に示したように、第1の筐体1を矢印9方向に引き上げると、まず、図14(B)に示すように回動部材141に固定されたスプリングプレート152に設けられた突起148が、第2の筐体2側に設けられた突起148を受けるための孔161から抜けると共に、図12(B)における腕部143の先端に設けた突起144が下側の位置決め用凹部147から外れ、更に引き上げると、今度は図12(B)における腕部143の先端に設けた突起144が、この図12(B)における147で示した上側の位置決め用凹部141にはまる。そのため回動部材141は、図13(B)に示したように第2の筐体2に対してほぼ直立した姿勢となり、回動軸固定部材140が固定された第1の筐体1は、図10(B)に示したように第1の筐体1における第2の筐体2側に設けられた傾斜部7の所定角度θだけ開き、第1の筐体1と第2の筐体2が強制離間させられる。
【0050】
そして、図10(C)のように開いた状態まで第1の筐体1を回動させると、閉じた状態の場合と同様、スプリングプレート152に設けられた突起153が、回動軸傾動保持部材142に設けられた図示しない位置決め用凹部にはまり、位置決めされる。この状態では前記図10(C)のように、第1の筐体1は第1の筐体1における第2の筐体2側に設けられた傾斜部7の角度と略同じ所定角度θとなっている。そのため、前記したように、第1の筐体1に表示部やスピーカーを、第2の筐体2上に操作キーやマイクなどを設けても、第1の筐体1を回動させるときに第2の筐体2の操作キーなどをこすることなく、表示部が使用者の方に傾斜しているから入力が非常にし易いと共に、スピーカーとマイクがそれぞれ耳と口に近付いて非常に使いやすくなる。
【0051】
図14(A)の閉じた状態においては、回動部材141の下部のスプリングプレート142に設けられた突起148が、第2の筐体2側に設けられた孔161にはまり込むようになっている。この孔161は、第2の筐体2側のシャーシに設けるか、揺動部材たる回動軸保持部材146等に設けても良い。また、孔161に代わって、突起148の回動を阻止するような突出した規制部材を配置しても良い。
【0052】
図14(B)より明らかなように、両筐体1、2が所定量揺動して強制離間した場合は、突起148が孔161から抜け出て回動部材141が自由に回動することができるようになる。また、第2の実施形態である図12や図13では設けていない弾性部材160、又は162のどちらか一方又は両方を図14に示すように配置しても良い。この弾性部材160、162は、コイルバネ、板バネ等の弾性体であれば何で構成しても良く、常に両筐体1、2が閉じるよう同方向に付勢力を与えることができる。
【0053】
なお以上の説明では、第1の筐体1と第2の筐体2の強制離間に当たり、第1の筐体1と第2の筐体2に所定角度を持たせるよう記載したが、第1の筐体1と第2の筐体2を平行に離間させるようにしても良い。この場合は、回動部材141を伸縮自在、または回動する軸線方向に上下移動自在の機構を具備することで容易に実現することができる。この際、バネ等の弾性部材によって第1の筐体1を第2の筐体2側に押しつける方向に力を加えるようにすると直よい。
【0054】
以上種々述べてきたように第2の実施形態によれば、第1の筐体1と第2の筐体2とにおける端部を回動機構130等からなる連結部で連結し、第1の筐体1と第2の筐体2におけるそれぞれ所定の面を同一方向に向けた状態で回動可能に構成すると共に、連結部に第1の筐体1と第2の筐体2を強制離間させる手段と、強制離間後に前記第1の筐体1と第2の筐体2を回動させる手段を持たせ、回動開始にあたって第2の筐体2と第1の筐体1とを強制的に離間させられるよう構成したから、回動に当たって操作用キーが回動する筐体にこすられるといった心配が無くなり、かつ、表示部に表示される内容を常時見ることができ、非常に使い勝手の良い携帯端末装置を提供することができる。
【0055】
また、前記回動機構130における回動部材141を軸受けに回動可能に保持する部材142は、前記第1の筐体1と第2の筐体2を重ね合わせた状態で第2の筐体2に設けた突起受け部に嵌挿させる突起148を有し、前記第1の筐体1と第2の筐体2を重ね合わせた状態で前記回動部材141の回転をロックするようにし、前記第1の筐体1における第2の筐体2に対する相対的な強制離間によって前記回動ロックを外して回動可能にするようにしたことにより、非常に簡単な機構で、確実に第1の筐体1と第2の筐体2をロックすることができ、ハンドバックやリュックなどに収納した場合でも不用意に第1の筐体1と第2の筐体2が開いて操作キーが押されるとうに起因する誤動作を引き起こすといったことが防止できる。
【0056】
そして、前記回動部材141の傾動又は揺動角度を規定する位置決め手段は、前記軸受け142に設けられ、軸受け保持部材146に設けられた位置決め孔147に係合させる突起を有した弾性体で構成した腕部143としたことにより、第1の筐体1と第2の筐体2を強制離間させたとき、非常に簡単な構成で確実に所定角度もたせることができる。
【0057】
さらに前記回動部材141は中空とし、内部に第1の筐体1内部と第2の筐体2内部とにそれぞれ配置した電子部品間を結ぶ電源線や信号線を通せるようにしたことにより、回動機構130に接点を設けたりすることなく、信号線等のハーネスや線材等により確実に信号や電源を第2の筐体から第1の筐体に伝えることができる。
【0058】
また前記回動機構130に、少なくとも前記第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた位置と、該位置から略180度回動させた位置とのそれぞれに、位置決め係止機構を設けたことにより、第1の筐体1、または第2の筐体2を回動させても、確実に開いた位置、閉じた位置で回動を停止させることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、両筐体の回動と揺動の両動作をさせることができる連結部を有することから携帯端末装置を小型化することができる。また、携帯端末装置を構成する筐体同士を重ね合わせた状態から開くとき、筐体表面や操作部の擦れを生じることもないため、外観意匠を損なうことがない。さらに、表示部を操作部と略同じ方向に向ければ、携帯端末装置を閉じた状態でも表示部の情報を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の携帯端末装置の一例である携帯電話機を示す図で、同図(A)は閉じた状態を示す平面図、同図(B)は開いた状態を示す平面図である。
【図2】 (A)乃至(D)は本発明の第1実施形態を説明するための斜視図である。
【図3】 本発明に係る携帯端末装置の第1実施形態の機構を説明するための構成図である。
【図4】 本発明の携帯端末装置の第1実施形態の分解図で、(A)は上方から見た図、(B)は下方から見た図である。
【図5】 本発明の携帯端末装置の第1実施形態の断面図で、(A)は第1の筐体と第2の筐体が互いに重ね合わされた状態を示し、(B)は第1の筐体と第2の筐体とを互いに略180度回動させた状態を示す。
【図6】 本発明の第1の実施形態におけるブラケットとバネの他の実施例を示した分解図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態、及びその変形例における第1の筐体1と第2の筐体2との回動動作に伴う、揺動(傾動)角度の変化をそれぞれ説明するためのグラフである。
【図8】 (A)、(B)は、本発明の第1実施形態における第1の筐体1と第2の筐体2との回動初期に、レバー42の突起部43がスリーブ44に設けられた凹部46から、ガイド面45aの端の位置に移動する状態を示した図である。
【図9】 (A)、(B)は、本発明の第1実施形態の変形例における第1の筐体と第2の筐体との回動初期にレバー42の突起部43がスリーブ44に設けられた凹部46からガイド面45の端の位置に移動する状態を示した図である。
【図10】 (A)乃至(C)は本発明の第2の実施形態を説明するための斜視図である。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る携帯端末装置の各筐体間の結合状態を示した斜視図で、(A)は第1の筐体側から見た図、(B)は第2の筐体側から見た図である。
【図12】 本発明の第2実施形態における連結部の斜視図で、(A)は上方から見た図、(B)は下方から見た図である。
【図13】 本発明の第2実施形態の回転ロック機構を説明するための斜視図で、(A)はロック時、(B)はロック解除時の図である。
【図14】 本発明の第2の実施形態における第1の筐体1と第2の筐体2とを閉じた状態におけるロック機構を説明する図である。
【図15】 従来の携帯端末の開閉機構を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 連結部
11、12 スピーカー
13 表示部
14 マイク
15 操作部
16 アンテナ
10 携帯端末装置
20 回動機構
21 ブラケット
22 起伏軸の軸受け用孔
30 バネ
31 回動機構を設ける孔
40 回動部材
41 起伏軸
43 突起部
44 スリーブ
45 ガイド面
46 凹部
Claims (11)
- 少なくとも表示部を有する第1の筐体と、少なくとも操作部を有する第2の筐体とを有し、前記第2の筐体の操作部が前記第1の筐体により覆われるように重ねられた状態で、両筐体を貫く方向に延びる第1の軸線回りに回動可能に連結すると共に、前記第1の軸線に直交する第2の軸線回りに前記第1の筐体を前記第2の匡体に対して揺動可能に構成する連結部を介して前記両筐体を連結する携帯端末装置であって、
前記連結部は、
前記第2の筐体に固定される取付穴を備えたベース部材と、
該ベース部材の取付穴に一端側が嵌入され、前記第1の軸線回りに回動可能に取り付けられる回動部材と、
前記第2の軸線を揺動軸として前記回動部材に対して揺動可能に取り付けられ、前記第1の筐体に固定される揺動部材とから構成され、
前記ベース部材にはガイド面を備えると共に、前記第1の筐体側には前記ガイド面と当接する突起部を備え、かつ、前記揺動部材には、前記回動部材の前記第2の軸線を挟んで前記突起部と反対側の位置を付勢する弾性部材を備え、該弾性部材の付勢力によって前記突起部を前記ガイド面に押圧するように構成したことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記ガイド面が傾斜面であって、前記回動部材の回動に伴って前記突起部を前記傾斜面に沿って移動させることにより、前記傾斜面の傾斜に応じて前記揺動部耕が揺動して前記第1の筐体と前記第2の筐体とのなす角度を徐々に増加するようにしたことを特徴とする請求項1に記載した携帯端末装置。
- 前記ガイド面の少なくとも一部が傾斜面であって、前記第1の筐体を前記第2の筐体に対して前記第1の軸線回りに回動させ、前記突起部を前記傾斜面に沿って移動させることにより、前記第1の筐体が前記第2の筐体に対して前記第2の軸線回りに揺動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載した携帯端末装置。
- 前記2つの筐体を互いに重ね合わせた状態のとき、前記突起部を収納する凹部を前記ベース部材に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載した携帯端末装置。
- 前記凹部と前記ガイド面とが曲面によって滑らかに繋がっていることを特徴とする請求項4に記載した携帯端末装置。
- 前記回動部材の回動に伴って前記突起部が前記凹部から前記ガイド面に移動することにより、前記揺動部材が所定角度分揺動することを特徴とする請求項4又は5に記載した携帯端末装置。
- 前記2つの筐体を互いに重ね合わせた状態から第1の筐体を第2の筐体に対して前記第1の軸線回りに180度回動させる際に、前記第1の筐体が前記第2の筐体に対して徐々に傾料することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載した携帯端末装置。
- 前記弾性体はコ字状をした線材からなり、その両端に巻き線部を備えるねじりバネであって、前記ねじりバネの巻き線部を前記揺動部材に取着し、かつ前記ねじりバネのコ字状中央部で前記回動部材の揺動軸を挟んで前記突起部と反対側の位置を付勢するようにしたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載した携帯端末装置。
- 前記回動部材の一端に突起を備える板バネを固着すると共に、少なくとも前記2つの筐体を互いに重ね合わせた状態のときに前記突起が嵌入される窪みを前記ベース部材に設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載した携帯端末装置。
- 前記回動部材を中空とし、該中空部に前記第1の筐体と前記第2の筐体間の配線材を配置したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載した携帯端末装置。
- 前記第1の筐体の表示部が前記第2の筐体の操作部と同じ方向を向いていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載した携帯端末装置。
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