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JP3960962B2 - 地盤改良装置 - Google Patents
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Description

本発明は、地盤を掘削しながらセメントミルク等の固化材と土壌とを撹拌混合して軟弱地盤等を改良するための地盤改良装置に関する。
従来、地盤改良装置として、2つのスプロケットの間に掛架した無端チェーンに所定の間隔で複数の固定された撹拌羽を設け、これらの固定された撹拌羽を無端チェーンと共に地中で周回させるとともに、固化材供給管を介してセメントミルク等の固化材を地中に供給することによって、掘削した土壌と固化材とを撹拌混合するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−204868号公報 特開2002−212941号公報
上述の従来の地盤改良装置の固定された撹拌羽は、無端チェーンに取り付けるための平板部分と、該平板部分と一体的に形成した垂直板部分とを有している。これら垂直板部分等を有することによって、地中を下方に掘削し、かつ、掘削された土壌と固化材とを混合撹拌している。
しかし、地盤を掘削する垂直板部分が、無端チェーンに取り付けられた平板部分に対して一体的に固定して形成されていることから、地盤改良の対象となる地盤が、粘着力のやや大きい粘性土や火山灰質の粘性土(ローム土)等の土質から成る場合には、垂直板部分に粘着力の大きな土壌が付着したままの状態となって、掘削や撹拌の能力の低下を招いたり、あるいは、固定された撹拌羽全体を包み込むように多量の土壌が付着し、無端チェーンが地中を空回りして土壌の撹拌混合を行なうことができなくなるいわゆる共回り現象が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、地盤改良の対象が粘性土等の共回り現象の生じ易い土壌であっても、共回り等が生じ難く、掘削や撹拌混合を良好に行なうことのできる地盤改良装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、放射状に延びる複数の撹拌棒を固着させた回転自在の軸体を有する回転自在翼を用いれば、粘性土等の粘着力の大きな土壌であっても、共回り等が生じることなく、掘削や撹拌混合を良好に行なうことができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[3]を提供するものである。
[1] 作業車両(母機)から延設された可動アームの下端に装着するための地盤改良装置であって、上記可動アームの下端に取り付けるための支持体と、該支持体の上部に配設された駆動スプロケットと、上記支持体の下部に配設された従動スプロケットと、上記駆動スプロケットと上記従動スプロケットの間に掛架された無端チェーンと、該無端チェーンの外周面上に設けられた複数の回転自在翼とを含み、上記回転自在翼が、上記無端チェーンに取り付けるための枠体と、該枠体に回転自在に支持された軸体と、該軸体に固着された放射状に延びる複数の撹拌棒とからなり、上記枠体が、一対の側板部分を備えており、該一対の側板部分の各々が、上記無端チェーンの延びる方向に対して平行に延びる平板状に形成され、かつ上記軸体を挿通して支持するための貫通孔を有することを特徴とする地盤改良装置。
[2] 上記撹拌棒が、上記軸体から互いに正反対の方向に延びる2本を一対として、上記軸体の軸線方向に等間隔に3〜9対、設けられており、かつ、これらの撹拌棒が、上記軸体の軸線から放射状に所定の角度ずつ順次ずらすようにして設けられている前記[1]に記載の地盤改良装置。
[3] 上記撹拌棒が、上記軸体の延びる方向と垂直の方向に延びるように設けられている前記[1]又は[2]に記載の地盤改良装置。
本発明の地盤改良装置によれば、回転自在な軸体に固着された放射状に延びる複数の撹拌棒が、無端チェーンの周回に伴う移動とは別に、軸体の回転による回動によって土壌を撹拌するので、地盤改良の対象が粘性土等であっても、回転自在翼全体に多量の土壌が付着して共回りする現象等が生じ難く、掘削や撹拌混合を良好な状態で行なうことができる。
以下、図面を参照して本発明の地盤改良装置の実施形態の例を説明する。
図1は、本発明の地盤改良装置を装着した作業車両の一例を示す全体図、図2は、本発明の地盤改良装置の内部構造を示す正面図、図3は、本発明の地盤改良装置の構成部品である回転自在翼の構造を示す正面図、図4は、図3に示す回転自在翼の撹拌棒の配置を説明するための図、図5は、図3に示す回転自在翼の左側面図である。
本発明の地盤改良装置1は、図1に示すように、作業車両2から延設された可動アーム3の下端に装着されており、可動アーム3が上下方向に移動するのに伴って地中を昇降し、軟弱土等からなる地盤5を掘削して、土壌と後述の固化材とを撹拌混合し、建造物基礎等に適する改良土6にするものである。
作業車両2には、スラリー状または粉体状のセメント等の固化材を貯留タンクから掘削場所に供給するための固化材供給管4が導かれている。固化材供給管4は、作業車両2から可動アーム3を伝って地盤改良装置1の従動スプロケット12付近に達し、固化材を地中に吐出する。
地盤改良装置1は、図2に示すように、可動アーム3の下端に取り付けるための支持体10と、支持体10に支持される駆動スプロケット11及び従動スプロケット12と、これらのスプロケット11,12間に掛架される無端チェーン13等を備えている。
支持体10は、可動アーム3に対して相対運動を行なわない固定された部分であり、可動アーム3との連結部分の下方に形成された略水平に延びる天井壁19と、天井壁19の前後の縁から垂下する一対の側壁20と、側壁20の下部にてこれら一対の側壁20の間に固定されて垂下する連結部21と、連結部21に装着された張力輪23等から構成されている。ここで、張力輪23は、無端チェーン13を側方に若干張り出させて所定の張力を保持するための案内手段である。
駆動スプロケット11は、一対の側壁20の間であって連結部21のやや上方に配設されており、モータ(図示せず)を駆動源とする駆動軸18によって回転する。なお、駆動軸18は、連結部21に設けられた軸受(図示せず)によって支持されている。
従動スプロケット12は、連結部21の下部にて回転自在に支持されている。なお、従動スプロケット12の軸は、連結部21に設けられた軸受(図示せず)によって支持されている。
駆動軸18が駆動して駆動スプロケット11が回転すると、無端チェーン13は、張力輪23に案内されながら、駆動スプロケット11と従動スプロケット12の間を周回する。
可動アーム3が所定の掘進速度で地中を降下し、かつ、無端チェーン13が所定の回転速度で周回している状態において、無端チェーン13の外周面上に所定の間隔で固着されている回転自在翼14は、無端チェーン13の下端を通過する際に地盤を新たに掘削し、かつ、無端チェーン13と共に周回する過程で、掘削された土壌と、固化材吐出部25から下方に吐出されるセメントミルク等の固化材とを撹拌混合して、改良土6にする。
従動スプロケット12の近傍には、圧縮空気を供給するための空気供給管の端部である空気噴射部22が設けられている。空気噴射部22は、従動スプロケット12の下端付近に向けて圧縮空気を噴射する。圧縮空気の噴射領域は、例えば、図2中の符号24で示す範囲である。圧縮空気は、従動スプロケット12の下端付近を通過する回転自在翼14(図2中に矢印Aとして進行方向を示す。)に土壌が付着することを防止するとともに、土中における回転自在翼14の軸体16及び撹拌棒17(図3参照)の回転に対する抵抗を低減する作用を有する。
回転自在翼14は、図3〜図5に示すように、枠体15と、枠体15に回転自在に支持された軸体16と、軸体16に固着された撹拌棒17とからなる。
枠体15は、図3に示すように、断面が略U字状に形成された部材であり、無端チェーン13に固着された平板状の底板部分15aと、底板部分15aの両縁部にて略垂直に上方に折曲して延びる一対の側板部分15bとから形成されている。一対の側板部分15bの各々には、軸体16を挿通して支持するための貫通孔が穿設されている。
なお、一対の側板部分15bは各々、図5に示すように、無端チェーン13(図中の矢印は無端チェーンの進行方向を示す。)の延びる方向に対して平行に延びる平板状に形成されている。無端チェーン13の延びる方向における枠体15の前後には、側板部分15bの如き板状のものは形成されておらず、それゆえ、枠体15に支持された軸体16と撹拌棒17とからなる回転体は、土壌に直接接触して、掘削及び撹拌混合を行なうことができる。
軸体16は、枠体15の側板部分15bによって回転自在に支持されている。軸体16としては、例えば、適宜の径を有する鋼製の丸棒を所定の長さに切断したものを用いることができる。なお、軸体16には、枠体15に対して位置決めするための円環状リブ26が固着されている。
撹拌棒17は、軸体16よりも小径の棒状体または板状体であり、例えば、適宜の径を有する鋼製の丸棒、角棒等を所定の長さに切断したもの、または鋼製の平板を所定の形状に切断したものを用いることができる。
撹拌棒17を取り付ける方法としては、例えば、軸体16に撹拌棒17の径に合致する孔を設けた後、この孔に撹拌棒17を差し込んで溶接等で固着させる方法等が挙げられる。この際、撹拌棒17を軸体16に対して着脱可能に取り付けておけば、撹拌棒17が破損したときに撹拌棒17のみを容易に交換することができるので、好都合である。
撹拌棒17は、軸体16の延びる方向と垂直の方向に延びるように設けてもよいし(図3〜図5)、あるいは、軸体16の軸線と垂直な面に対して所定の角度を設けて斜めに取り付けてもよい。
図3〜図5に示す例において、撹拌棒17は、枠体15の外側に位置する撹拌棒a,c,d,b(各2本)と、枠体15の側板部分15bの内側に位置する撹拌棒f,e(各2本)を含む。
撹拌棒17は、軸体16から互いに正反対の方向に延びる2本を対(例えば、図5中のb,b)として、この対を、図3中でb,d,f,e,c,aとして示すように軸体16の軸線方向に等間隔に6つ(撹拌棒の数として12本)設けることによって構成されている。
ここで、撹拌棒a〜fは、図3及び図4に示すように、軸体16の軸線から放射状に所定の角度(30度)ずつ順次ずらすようにして設けられている。すなわち、図4は、図3に示す撹拌棒17を構成する6つの対(a〜f)の配置を、図3の左方から見た状態として示すものであり、撹拌棒a,aを基準として、時計の針の回転方向とは反対方向に向かって、撹拌棒b,b、撹拌棒c,c、撹拌棒d,d、撹拌棒e,e、撹拌棒f,fの順に30度ずつずらして配置していることを示す。図5は、図3に示す回転自在翼14を左方から見た図(ただし、撹拌棒17は、b,dのみを示す。)である。なお、図4及び図5中、符号27は、撹拌棒17の端部の回転軌跡を示す。
なお、撹拌棒17の数は、図3に撹拌棒a〜fとして示す12個に限定されるものではなく特に限定されないが、少なすぎると撹拌力が不十分となり、多すぎると撹拌棒同士の隙間が狭くなって土壌が付着し易くなるので、好ましくは6〜18個、特に好ましくは8〜16個である。
複数の回転自在翼14を有する無端チェーン13は、一対の側壁20の間に1個のみ装着してもよいし、あるいは2個以上装着してもよい。2個以上装着する場合は、駆動スプロケット11、従動スプロケット12、連結部21等を各々、一対の側壁20の間に、無端チェーン13と同じ数だけ並設すればよい。
本発明の地盤改良装置を装着した作業車両の一例を示す全体図である。 本発明の地盤改良装置の内部構造を示す正面図である。 本発明の地盤改良装置の構成部品である回転自在翼の構造を示す正面図である。 図3に示す回転自在翼の撹拌棒の配置を説明するための図である。 図3に示す回転自在翼の左側面図である。
符号の説明
1 地盤改良装置
2 作業車両
3 可動アーム
4 固化材供給管
5 地盤
6 改良土
10 支持体
11 駆動スプロケット
12 従動スプロケット
13 無端チェーン
14 回転自在翼
15 枠体
15a 底板部分
15b 側板部分
16 軸体
17 撹拌棒
18 駆動軸
19 天井壁
20 側壁
21 連結部
22 空気噴射部
23 張力輪
24 圧縮空気の噴射領域
25 固化材吐出部
26 円環状リブ
27 撹拌棒の先端の回転軌跡

Claims (3)

  1. 作業車両から延設された可動アームの下端に装着するための地盤改良装置であって、
    上記可動アームの下端に取り付けるための支持体と、該支持体の上部に配設された駆動スプロケットと、上記支持体の下部に配設された従動スプロケットと、上記駆動スプロケットと上記従動スプロケットの間に掛架された無端チェーンと、該無端チェーンの外周面上に設けられた複数の回転自在翼とを含み、
    上記回転自在翼が、上記無端チェーンに取り付けるための枠体と、該枠体に回転自在に支持された軸体と、該軸体に固着された放射状に延びる複数の撹拌棒とからなり、
    上記枠体が、一対の側板部分を備えており、
    該一対の側板部分の各々が、上記無端チェーンの延びる方向に対して平行に延びる平板状に形成され、かつ上記軸体を挿通して支持するための貫通孔を有することを特徴とする地盤改良装置。
  2. 上記撹拌棒が、上記軸体から互いに正反対の方向に延びる2本を一対として、上記軸体の軸線方向に等間隔に3〜9対、設けられており、かつ、これらの撹拌棒が、上記軸体の軸線から放射状に所定の角度ずつ順次ずらすようにして設けられている請求項1に記載の地盤改良装置。
  3. 上記撹拌棒が、上記軸体の延びる方向と垂直の方向に延びるように設けられている請求項1又は2に記載の地盤改良装置。
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