JP3961202B2 - 攪拌翼車付き薬液タンク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピードスプレーヤ等に搭載される薬液タンクに係り、特に、液面と平行に攪拌翼車の回転軸が挿入されている攪拌翼車付き薬液タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の攪拌翼車付き薬液タンクは、例えば、実開平2−104870号公報等にも見られるように、底面から上部まで横断面積が略等しい直方体状とされており、前記底面全体がスピードスプレーヤの車台等に取り付けられる取付面とされている。
また、前記薬液タンクでは、攪拌翼車の回転数が一定であるならば、その外径を大きくすればするほど攪拌性能が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、攪拌翼車の外径を大きくすると、貯留液の水位の低下、言い換えれば、残液量の減少に対して、攪拌翼車が空中に露出する時期が早くなり、泡立ち等の不具合を生じやすくなる。つまり、タンク内に薬液が相当残っているときでも、薬液を補充する必要が生じ、タンク容量を充分に生かしきれない。
また、従来の薬液タンクでは、タンク設計上、ドレーン口をどこにいかなる形態で設けるかといったことにも、難儀する場合が多かった。
【0004】
本発明は、前記の如くの問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、攪拌翼車の外径を可及的に大きくして攪拌性能の向上を図るとともに、残液量の減少に対して攪拌翼車が空中に露出する時期を遅くでき、泡立ち等の不具合が生じにくく、タンク容量を充分に生かしきれ、ドレーン口等を合理的かつ容易に配設することができるようにされた攪拌翼車付き薬液タンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成すべく、本発明に係る攪拌翼車付き薬液タンクは、基本的には、液面と平行に攪拌翼車の回転軸が挿入され、前記攪拌翼車の真下に位置する翼下底面部がタンク取付底面部より低位置に配在されて、前記翼下底面部を最低位とする下方突出凹部が形成され、前記攪拌翼車の一部もしくは全部が前記取付底面部より低位置に配在され、前記翼下底面部から、前記攪拌翼車の回転軸線が伸びる方向に上向きの傾斜底面部が形成され、該傾斜底面部は、その幅が前記翼下底面部から離れるほど狭くされ、前記下方突出凹部における前記翼下底面部及び前記傾斜底面部の左右に位置する両側面部は、上外側に開くように傾斜せしめられていることを特徴としている。
【0006】
他の好ましい態様では、前記攪拌翼車の前記回転軸線が前記取付底面部より低位置に配在されている。さらに好ましくは、前記下方突出凹部にドレーン口が設けられる。別の好ましい態様では、前記攪拌翼車により貯留液が前記回転軸の軸受部側に向けて流されるとともに、該軸受部が設けられた側壁部に沿って拡散せしめられる。
【0007】
このような構成とされた本発明に係る攪拌翼車付き薬液タンクの好ましい態様においては、攪拌翼車の真下に位置する翼下底面部が、タンク取付底面部より低位置に配在されて、前記翼下底面部を最低位とする下方突出凹部が形成されているので、この下方突出凹部内に、前記攪拌翼車の一部乃至全部を入れることが可能となり、そのため、前記攪拌翼車の一部乃至全部を前記取付底面部より低位置に配在できる。
【0008】
この場合、前記下方突出凹部の横断面積は、前記薬液タンクにおける前記取付底面部を通る横断面積よりかなり小さくされるので、前記下方突出凹部に溜められる薬液量は少量となる。
【0009】
そのため、本発明の攪拌翼車付き薬液タンクは、従来の、底面から上部まで横断面積が略等しい直方体状とされて、底面全体がスピードスプレーヤの車台等に取り付けられる取付面とされているものに比して、攪拌翼車の外径を大きくすることができて、攪拌性能を向上でき、しかも、残液量の減少に対して攪拌翼車が空中に露出する時期を遅くでき、そのため、泡立ち等の不具合が生じにくくできて、タンク容量を充分に生かしきれ、さらには、残液が集められる下方突出凹部にドレーン口を容易かつ合理的に設けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1〜図5は、本発明に係る攪拌翼車付き薬液タンクの一実施形態を示し、図1は背面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図2のIII −III 矢視断面図、図4は部分切欠斜視図、図5は図2の要部拡大図である。
【0011】
図示実施形態の攪拌翼車付き薬液タンク10は、貯留液Mの液面Sと平行に攪拌翼車40の回転軸(45)がその軸受部14に挿入され、前記攪拌翼車40の真下に位置する翼下底面部24が、図示しないスピードスプレーヤの車台等に、四本の植込ボルト16により取り付けられる左右の取付底面部22、22より低位置に配在されて、前記翼下底面部24を最低位とする下方突出凹部21が形成され、前記攪拌翼車40の下半分以上が前記取付底面部22より低位置、言い換えれば、前記攪拌翼車40の回転軸線O(軸受部14に軸支された回転軸45の中心軸線)が、前記取付底面部22より低位置に配在されている。
【0012】
また、前記翼下底面部24から、前記攪拌翼車40の前記回転軸線Oが伸びる方向に、上向きで、その幅が前記翼下底面部24から離れるほど狭くされた傾斜底面部26が形成されるとともに、前記翼下底面部24及び前記傾斜底面部26の左右に位置する両側面部32、32、34、34は、上外側に開くように傾斜せしめられており、前記翼下底面部24、前記傾斜底面部26、前記両側面部32、32、34、34、及び前記回転軸45を軸支する背面部36の下部により、前記下方突出凹部21が形成されており、貯留薬液Mは、前記攪拌翼車40により、図2及び図5において矢印Pで示される如くに、前方に押し出されるようにして循環攪拌されるようになっている。
【0013】
また、前記下方突出凹部21の最低部の一側方には、横向きにドレーン口50が設けられている。
このような構成とされた本実施形態の攪拌翼車付き薬液タンク10においては、攪拌翼車40の真下に位置する翼下底面部24が、取付底面部22より低位置に配在されて、前記翼下底面部24を最低位とする下方突出凹部21が形成されているので、この下方突出凹部21内に、前記攪拌翼車40の下半分以上を入れることが可能となり、そのため、前記攪拌翼車40の下半分以上を前記取付底面部22より低位置に配在できる。
【0014】
この場合、前記下方突出凹部21の横断面積は、前記薬液タンク10における前記取付底面部22を通る横断面積よりかなり小さくされるので、前記下方突出凹部21に溜められる薬液量(残液量)は、少量にとどめることができる。
【0015】
そのため、本実施形態の攪拌翼車付き薬液タンク10は、従来の、底面から上部まで横断面積が略等しい直方体状とされて、底面全体がスピードスプレーヤの車台等に取り付けられる取付面とされているものに比して、攪拌翼車の外径を大きくすることができて、攪拌性能を向上でき、しかも、貯留液Mの減少にともなって攪拌翼車40が空中に露出する時期を遅くでき、そのため、泡立ち等の不具合が生じにくくできて、タンク容量を充分に生かしきれ、さらには、残液が集められる下方突出凹部21、ドレーン口50を容易かつ合理的に設けることができる。
また、前記軸受部14が常時貯留液Mで効果的に冷却されるので、軸受の耐久性も向上し、好適である。
【0016】
図6は、本発明に係る攪拌翼車付き薬液タンクの他の実施形態を示し、図示実施形態の攪拌翼車付き薬液タンク10’では、前記第一実施形態より攪拌翼車40’が傾斜底面部26’寄りに配在され、この攪拌翼車40’により、図の矢印Qで示される如く、貯留液Mが前記第一実施形態とは逆の方向である、回転軸45の軸受部14側に向けて流されるとともに、該軸受部14が設けられた側壁部に沿って前記軸受部14周りに拡散せしめられて、攪拌されるようになっており、前記軸受部14の冷却もより積極的に行なえるようになっている。
【0017】
また、下方突出凹部21’は、前記第一実施形態のものより、更に少容量とされている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明によれば、攪拌翼車の外径を可及的に大きくできて攪拌性能の向上を図ることができるとともに、残液量の減少に対して攪拌翼車が空中に露出する時期を遅くでき、泡立ち等の不具合が生じにくく、タンク容量を充分に生かしきれ、ドレーン口等を合理的かつ容易に配設可能な攪拌翼車付き薬液タンクを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る攪拌翼車付き薬液タンクの一実施形態を示す背面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】図2のIII −III 矢視断面図。
【図4】図1〜図3に示される薬液タンクの部分切欠斜視図。
【図5】図2の要部拡大断面図。
【図6】本発明に係る攪拌翼車付き薬液タンクの他の実施形態を示す、図2に対応する断面図。
【符号の説明】
10 攪拌翼車付き薬液タンク
14 軸受部
21 下方突出凹部
22 タンク取付底面部
24 翼下底面部
26 傾斜底面部
32 側面部
34 側面部
40 攪拌翼車
45 回転軸
50 ドレーン口
S 液面
M 貯留液
O 回転軸線
Claims (4)
- 液面(S)と平行に攪拌翼車(40)の回転軸(45)が挿入され、前記攪拌翼車(40)の真下に位置する翼下底面部(24)がタンク取付底面部(22)より低位置に配在されて、前記翼下底面部(24)を最低位とする下方突出凹部(21)が形成され、前記攪拌翼車(40)の一部もしくは全部が前記取付底面部(22)より低位置に配在されてなる攪拌翼車付き薬液タンクであって、
前記翼下底面部(24)から、前記攪拌翼車(40)の回転軸線(O)が伸びる方向に上向きの傾斜底面部(26)が形成され、該傾斜底面部(26)は、その幅が前記翼下底面部(24)から離れるほど狭くされ、
前記下方突出凹部(21)における前記翼下底面部(24)及び前記傾斜底面部(26)の左右に位置する両側面部(32、32、34、34)は、上外側に開くように傾斜せしめられていることを特徴とする攪拌翼車付き薬液タンク。 - 前記攪拌翼車(40)の前記回転軸線(O)が前記取付底面部(22)より低位置に配在されていることを特徴とする請求項1に記載の攪拌翼車付き薬液タンク。
- 前記下方突出凹部(21)にドレーン口(50)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の攪拌翼車付き薬液タンク。
- 前記攪拌翼車(40)により貯留液(M)が前記回転軸(45)の軸受部(14)側に向けて流されるとともに、該軸受部(14)の周りに拡散せしめられるようにされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の攪拌翼車付き薬液タンク。
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