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JP3964560B2 - 自動改札機 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動改札機の挿入口から差込んだ乗車券、定期券、プリペイドカード等(以下、「カード類」と記す。)を、カード類処理ユニットで搬送しつつ識別して取出口まで運ぶ自動改札機に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動改札機のカード類処理ユニットは、挿入口から差込んだカード類を取出口まで搬送しながらカード類の内容を識別するもので、カード類の内容を識別するためのセンサや、カード類を搬送するための搬送ベルトを備えている。
【0003】
カード類を円滑に搬送したりカード類の内容を正確に識別するためには、カード類処理ユニットを定期的に保守点検して、例えばセンサを清掃したり搬送ベルトの緩みをチェックする必要がある。
以下にカード類処理ユニットの保守点検について詳しく説明する。
【0004】
図6は従来の自動改札機の正面図であり、自動改札機100の筐体101に内蔵したカード類処理ユニット102を保守点検する例を示す。
先ず、カード類処理ユニット102の上部103を修理点検するには、上カバー105を矢印aの如く改札通路106側に開く。上カバーは小さいカバーなので、上カバー105から隣の自動改札機107までの隙間Sを比較的大きく確保することができる。この隙間Sに作業者が入り込んでカード類処理ユニット102の上部103を保守点検する。
【0005】
次に、カード類処理ユニット102の下部104を保守点検する例を説明する。ここで、カード類処理ユニット102の下部104も、上部103の保守点検と同様に上カバー105を開けただけで保守点検できることが好ましい。
しかし、上カバー105でカード類処理ユニット102の下部まで覆うようにすると、上カバー105が大きくなり過ぎて、上カバー105を開けたときに上カバー105から隣の自動改札機107までの隙間Sが小さくなる。このため、隙間Sに作業者が入り込むことができないので、この構造ではカード類処理ユニット102の下部104を保守点検することができない。
【0006】
そこで、カード類処理ユニット102の下部104を修理点検するときには、上カバー105を矢印aの如く開けた後、カード類処理ユニット102の下部104が露出するまでカード類処理ユニット102を矢印bの如く十分に持上げる。このときには十部に広い隙間Sを確保することができるので、この隙間Sに作業者が入り込んでカード類処理ユニット102の下部104を保守点検すれば良い。
【0007】
この様にカード類処理ユニット102を昇降する装置として、例えば特開平8−77399号公報「カード類処理ユニット昇降装置」が提案されている。この技術の要部(図1の簡略図)を以下に再掲して説明する。なお、符号は新たに振り直した。
【0008】
図7は従来の自動改札機の側面図であり、修理点検位置まで持上げたカード類処理ユニット102を実線で示し、使用位置にセットしたカード類処理ユニット012を想像線で示す。なお、図6と同一部材については同一符号を付した。
一対のガススプリング108,108をカード類処理ユニット102の底面102aに取付け、ガススプリング108,108のガス圧を利用してカード類処理ユニット102を昇降する。ガススプリング108,108のガス圧を利用することで、カード類処理ユニット102を小さな力で昇降させることができる。このため、作業者の作業負担を軽くすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カード類処理ユニット102の下部104を保守点検するときには、カード類処理ユニット102を昇降させなければならないので、カード類処理ユニット102の保守点検に時間がかかる。
また、カード類処理ユニット102を小さな力で昇降させるために、ガススプリング108,108等の昇降装置を自動改札機100に設ける必要があるので、自動改札機100の構成が複雑になる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、カード類処理ユニットの保守点検を短い時間でおこなうことができ、かつ構成を簡素にすることができる自動改札機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1は、自動改札機(1)の筐体(6)にカード類処理ユニット(2)を内蔵し、このカード類処理ユニット(2)の側面(3)の下半分(3a)を覆うセンタカバー(10)と;このセンタカバー(10)を開閉させる為にセンタカバー(10)の下端(10a)を筐体(6)に連結する第1ヒンジ(12)と;カード類処理ユニット(2)の側面(3)の残部(3b)及び上面(4)を覆う断面L字状の上カバー(14)と;この上カバー(14)を前記センタカバー(10)とは独立して開閉させるために上カバー(14)の下部を前記筐体(6)内部の支点(18)に連結した第2ヒンジ(20,21)と;を備えた自動改札機とした。
【0012】
カード類処理ユニットの側面をセンタカバー及び上カバーの2枚で覆うようにしたことで、センタカバー及び上カバーを比較的小さくできる。さらに、上カバーの支点を筐体内部に配置したことで、上カバーを改札通路側に開いたとき、上カバーの改札通路への突出量を抑えることができる。
【0013】
このため、センタカバー及び上カバーを改札通路側に開いたとき、各々のカバーの突出量を抑えることができるので、作業者の作業空間を改札通路に確保することができる。従って、例えば従来のようにカード類処理ユニットを昇降させる必要がないので、保守点検時間を短くすることができる。
【0014】
また、保守点検のときにカード類処理ユニットを昇降させる必要がないので、カード類処理ユニットの昇降をアシストするための昇降装置が不要になる。
さらに、センタカバー及び上カバーを独立して開閉するように取付けたことで、保守点検箇所に合わせて、必要なカバーだけを開けることができ、使い勝手がよくなる。
【0015】
請求項2は、支点(18)をセンタカバー(10)の内側に配置し、かつ第2ヒンジ(20,21)にセンタカバー(10)を跨ぐ略U字形アーム(22)を含めたことを特徴とする。
第2ヒンジに、第1ヒンジを跨ぐ略U字形アームを含めたことで、上カバーを開いたときに、センタカバーに干渉することなく上カバーをカード類処理ユニットの下側に配置することができる。この結果、保守点検を行うとき、上カバーが邪魔にならないので短い時間で保守点検を行うことができる。
【0016】
請求項3は、カード類処理ユニット(2)を、スライドレール(30,31)を介して筐体(6)に取付け、センタカバー(10)並びに上カバー(14)を共に開いた状態でカード類処理ユニット(2)を筐体(6)外へ水平に引出せるようにしたことを特徴とする。
カード類処理ユニットをスライドレールを介して筐体に取付けて、筐体内から改札通路側に水平に引出すこととした。カード類処理ユニットを昇降させる必要がないので、カード類処理ユニットの昇降をアシストするための装置(例えば、ガススプリング)が不要になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した好ましい一実施の形態に基づいて詳細に説明するが、本発明の範囲は、図面に示した実施の形態に限定するものではない。
図1は本発明に係る自動改札機の側面図であり、矢印は自動改札機1の利用者の進行方向を示す。
自動改札機1は、カード類処理ユニット2を内蔵した筐体6と、筐体6の側面中央に配置したセンタカバー10と、センタカバー10を筐体6に連結した第1ヒンジ12と、センタカバー10の上方に配置した上カバー14と、上カバー14を筐体6に連結した前後の第2ヒンジ20,21と、カード類処理ユニット2を支える前後のスライドレール30,31とからなる。以下に各々の構成を詳しく説明する。
【0018】
前後の第2ヒンジ20,21は前後対称なので前側第2ヒンジ21を説明して、後側第2ヒンジ20の説明を省略し、前後のスライドレール30,31は前後対称なので前側スライドレール31を説明して、後側スライドレール30の説明を省略する。
符号8,8は改札通路を開閉するドアであり、符号9,9は下カバーである。
【0019】
図2は本発明に係る自動改札機の正面図であり、自動改札機1を前側から見た姿を示す。なお、想像線は自動改札機1の筐体6を示す。
センタカバー10は、筐体6の改札通路11側に配置したもので、カード類処理ユニット2の側面3の下半分3aを覆う部材である。
第1ヒンジ12は、センタカバー10を開閉させる為にセンタカバー10の下端10aを筐体6に回転自在に連結した部材である。
【0020】
上カバー14は、カード類処理ユニット2の側面3の残部3b及びカード類処理ユニット2の上面4を覆うように断面L字状に形成した部材であり、筐体6の改札通路11側に配置したものである。
なお、符号15はカード類(図示しない。)を差込むための挿入口である。
【0021】
前側第2ヒンジ21は、上カバー14を支点(回転軸)18に回転自在に取付けた略U字形アーム(アーム)22と、回転軸18に取付けた第1ギヤ24と、第1ギヤ24に噛み合った第2ギヤ26と、第2ギヤ26を筐体6に取付けたロッド28と、上カバー14の自重を相殺するためにロッド28に沿って配置したトーションバー(図示しない。)とからなり、上カバー14をセンタカバー10とは独立して開閉させる部材である。
【0022】
回転軸18は、筐体6の改札通路11側の側面6aからL1分内部に配置し、かつセンタカバー10の頂部10bからL2分下側に配置した部材である。
このため、回転軸18は、カード類処理ユニット2の側面に位置することとなり、回転軸18に前記トーションバーを取付けることができない。このため、第1ギヤ24及び第2ギヤ26を配置してカード類処理ユニット2の下部にロッド28を通すことにより、前記トーションバーを取付ける構成とした。このトーションバーは、上カバー14を開閉するときに上カバーの自重を相殺するものである。
【0023】
アーム22は、主要部分を略U字形に形成した部材であって、略U字形の先端22aに上方に延びた直線部23を形成し、直線部23を上カバー14の裏面14aに取付け、基端22bを回転軸18に取付けたものである。
【0024】
図3は図2の3−3線断面図である。
前側スライドレール31は、筐体6に取付部材32,32で水平に取付けたレール34と、レール34内に配置したスライダ36と、スライダ36をレール34内で移動自在に支えたボールベアリング38…とからなり、スライダ36にカード類処理ユニット2を取付けたものである。
【0025】
前側スライドレール31は、図2に示すセンタカバー10並びに上カバー14を共に改札通路11側に開いた状態で、スライダ36をレール34に沿って引出すことにより、カード類処理ユニット2を筐体6の外へ水平に引出すものである。
【0026】
以上に述べた自動改札機1の作用を次に説明する。
図4は本発明に係る自動改札機の第1作用説明図であり、上カバー14を改札通路11側に矢印▲1▼の如く開いて、カード類処理ユニット2の残部3b及び上面4の保守点検をおこなう例を示す。
カード類処理ユニット2を、センタカバー10及び上カバー14の2枚で覆うことで、上カバー14を比較的小さな形状に設定することができる。
【0027】
さらに、回転軸18を筐体6の改札通路11側の側面6aからL1分内部に配置し、かつセンタカバー10の頂部10bからL2分下側に配置した。
従って、上カバー14を改札通路11側に開いたとき、上カバー14の突出量L3を抑えることができ、さらに、上カバー14をカード類処理ユニット2の下側に下げることができる。
【0028】
このため、自動改札機1と隣合う自動改札機40との間の隙間をS1とすると、上カバー14の先端14bから自動改札機40まで隙間S2(S1−L3)を比較的大きく確保することができる。
また、上カバー14をカード類処理ユニット2の下側に下げることにより、上カバー14がカード類処理ユニット2の作業点検のとき邪魔になることはない。
この結果、作業者は、上カバー14を開くだけで改札通路11側からカード類処理ユニット2を保守点検することができるので、短い時間で効率よく保守点検を行うことができる。
【0029】
また、前側第2ヒンジ21のアーム22を、センタカバー10を跨ぐように略U字形に形成したので、上カバー14を改札通路11側に矢印▲1▼の如く開いたときに、上カバー14をセンタカバー10に干渉させることなく、カード類処理ユニット2の下側に配置することができる。この結果、カード類処理ユニット2の保守点検を行うとき、上カバー14が邪魔にならない。
【0030】
図5(a),(b)は本発明に係る自動改札機の第2作用説明図であり、カード類処理ユニット2を筐体6から引出して保守点検をおこなう例を示す。
(a)において、センタカバー10を第1ヒンジ12を中心して矢印▲2▼の如く改札通路11側に開く。
(b)において、上カバー14を回転軸18を中心して矢印▲3▼の如く改札通路11側に開く。
次に、スライダ36をレール34に沿って引出すことにより、カード類処理ユニット2を矢印▲4▼の如く筐体6の外へ水平に引出す。
【0031】
このとき、カード類処理ユニット2は上カバー14の先端14bの手前までしか引出さないので、図4で説明したように、作業者が入り込む作業空間を改札通路11に確保することができる。このため、作業者は、カード類処理ユニット2を昇降させずに作業通路11側から保守点検することができるので保守点検を短い時間で効率よく行うことができる。
また、カード類処理ユニット2を昇降させる必要がないので、カード類処理ユニット2の昇降をアシストするための昇降手段(例えば、ガスシリンダ)を不要にできる。この結果、自動改札機1の構成を簡素にすることができる。
【0032】
尚、センタカバー10及び上カバー14を独立して開閉させたことで、カード類処理ユニット2の保守点検箇所に合わせて、センタカバー10や上カバー14を任意に選択して開くことができるの使い勝手がよくなる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の自動改札機によれば、カード類処理ユニットの側面の下半分を覆うセンタカバーと、カード類処理ユニットの側面の残部及び上面を覆う断面L字状の上カバーとを備え、上カバーをセンタカバーとは独立して開閉させるために上カバーの下部を筐体内部の支点に連結した。
【0034】
カード類処理ユニットの側面をセンタカバー及び上カバーの2枚で覆うようにしたことで、センタカバー及び上カバーを比較的小さくできる。さらに、上カバーの支点を筐体内部に配置したことで、上カバーを改札通路側に開いたとき、上カバーの改札通路への突出量を抑えることができる。
【0035】
このため、センタカバー及び上カバーを改札通路側に開いたとき、各々のカバーの突出量を抑えることができるので、作業者の作業空間を改札通路に確保することができる。従って、従来のようにカード類処理ユニットを昇降させる必要はない。
この結果、作業者はセンタカバーや上カバーを開けるだけでカード類処理ユニットを保守点検できるので、保守点検時間を短くすることができる。
【0036】
また、保守点検のときにカード類処理ユニットを昇降させる必要がないので、カード類処理ユニットの昇降をアシストするための昇降装置が不要になる。このため、自動改札機の構成を簡素にすることができる。
さらに、センタカバー及び上カバーを独立して開閉するように取付けたことで、保守点検箇所に合わせて、必要なカバーだけを開けることができ、使い勝手がよくなる。
【0037】
請求項2は、第2ヒンジに、第1ヒンジを跨ぐ略U字形アームを含めたことで、上カバーを開いたときに、センタカバーに干渉することなく上カバーをカード類処理ユニットの下側に配置することができる。この結果、保守点検を行うとき、上カバーが邪魔にならないので短い時間で効率よく保守点検を行うことができる。
【0038】
請求項3は、カード類処理ユニットをスライドレールを介して筐体に取付けて、筐体内から改札通路側に水平に引出すこととした。カード類処理ユニットを昇降させる必要がないので、カード類処理ユニットの昇降をアシストするための装置(例えば、ガスシリンダ)が不要になる。この結果、自動改札機の構成を簡素にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動改札機の側面図
【図2】本発明に係る自動改札機の正面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係る自動改札機の第1作用説明図
【図5】本発明に係る自動改札機の第2作用説明図
【図6】従来の自動改札機の正面図
【図7】従来の自動改札機の側面図
【符号の説明】
1…自動改札機、2…カード類処理ユニット、3…側面、3a…下半分、3b…残部、4…上面、6…筐体、10…センタカバー、12…第1ヒンジ、14…上カバー、18…支点(回転軸)、20…第2ヒンジ(後側第2ヒンジ)、21…第2ヒンジ(前側第2ヒンジ)、22…略U字形アーム(アーム)、30…スライドレール(後側スライドレール)、31…スライドレール(前側スライドレール)。

Claims (3)

  1. 自動改札機(1)の筐体(6)にカード類処理ユニット(2)を内蔵し、このカード類処理ユニット(2)の側面(3)の下半分(3a)を覆うセンタカバー(10)と;
    このセンタカバー(10)を開閉させる為にセンタカバー(10)の下端(10a)を筐体(6)に連結する第1ヒンジ(12)と;
    カード類処理ユニット(2)の側面(3)の残部(3b)及び上面(4)を覆う断面L字状の上カバー(14)と;
    この上カバー(14)を前記センタカバー(10)とは独立して開閉させるために上カバー(14)の下部を前記筐体(6)内部の支点(18)に連結した第2ヒンジ(20,21)と;
    を備えたことを特徴とする自動改札機。
  2. 前記支点(18)をセンタカバー(10)の内側に配置し、かつ前記第2ヒンジ(20,21)にセンタカバー(10)を跨ぐ略U字形アーム(22)を含めたことを特徴とする請求項1記載の自動改札機。
  3. 前記カード類処理ユニット(2)を、スライドレール(30,31)を介して筐体(6)に取付け、前記センタカバー(10)並びに上カバー(14)を共に開いた状態でカード類処理ユニット(2)を筐体(6)外へ水平に引出せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動改札機。
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