JP3965520B2 - ドア - Google Patents
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Description
そして、これらドアの使用環境に着目してみると、季節により使用環境の温度、湿度が異なると共に1日の単位でみても朝、夕又は昼夜では使用環境の温度、湿度が異なり、加えてドア自体に日光が照射されているか否かでも使用環境の温度、湿度が異なり、更には暖房、冷房を使用しているか否かでも使用環境の温度、湿度が異なる。つまりドア自体が激しい温度、湿度の変化の中に置かれている。
このような使用環境の温度、湿度が変化するとドアを構成する材料の内部応力が主として水分の変動により変化することになるから、反りの問題が生ずる。
より詳細に説明すると、本発明は金属角パイプを設けること、空気出入孔又は空気流路の確保を設けることの双方を必要構成としている。つまり、金属角パイプによると、反りに対して復元力を与えるとともに最大変形量,変形残留量の大きさを一定以下に抑えるが、それだけであると限度があり、ハイドア用とするには不向きとなる。又空気出入孔によると、内部空間内の空気の温度,湿度を均等化したり、内部空間内の空気の状態を速やかに元に戻したりする効果があるものの、それだけであると変形のくり返しによって、最大変形量も,残留変形量も次第に大きくなっていくことが判った。従って空気出入孔の形成だけではハイドア用にするには不向きである。ところが、この2つを備えると、有効に反りを防止できハイドア用の反りを防止するものとして十分機能するものである。
図1〜図7は本発明をフラッシュタイプのドアの一例に適用した例であり、図1〜図7に示す第一の実施例に於いて、1はフラッシュタイプドア全体を示し、このフラッシュタイプドア1は、左右各々の縦桟を2本として構成したもので、符号2a,2bは左の縦桟、符号2c,2dは右の縦桟を示している。これら左右の縦桟2a,2bと2c、2d間は上部に於いては、上桟3aによって結合され、下部に於いては二本の下桟3b,3cによって結合されている。これにより桟部材4が構成される。この実施例の場合、上下の高さが2400mm程度ある、いわゆるハイドアを例にしてある。
まず前提として、上記内部空間5中に、縦桟2a,2b又は2c,2dに沿って縦に金属製の角パイプ9a,9bを設けるようにしたものである。その際に、上記金属角パイプ9a、9bは、当該金属角パイプ9a又は9bの各々の上端Aと上桟3aの間に間隔Mが形成されるようにすると共に、当該金属角パイプ9a又は9bの各々の下端Bと下桟3bの間に間隔Nが形成されるように、上記上下端A、Bを上桟3a又は下桟3bに接することなく配設している。この金属製の角パイプ9a,9bは、図示の実施例では断面コ字状のスチールパイプを用いた例を示してあるが、口字状又は他の異形の金属角パイプを用いてもよい。
さて、この金属角パイプ9a,9bは、使用環境の温度、湿度の急激な変化や、使い方によってドアが一時的に反ったり、捻られたりして、一時的に変形した場合に、その反りや、捻りをその復元力により元に復元させる機能を発揮させる為に設けられている。
とりわけ、季節変動、朝夕の時間変動等に応じてドア使用環境の温度、湿度が急激に変わった時とか、日光の照射の有無や暖、冷房の使用の有無によってドア使用環境が変わった時にこの不具合が表われる。
ところがこの発明のように上下桟3a,3b,3cに空気出入孔13を複数形成して、内部空間5中に、縦桟2a、2b各々に沿って少なくとも一本の金属パイプ9a又は9bを配設するに際し、金属角パイプ9a又は9bの各々の上端Aと上桟3aの間に間隙M及び、金属角パイプ9a又は9bの各々の下端Bと下桟3bの間に間隙Nを形成して、この上下端A、Bを上桟3a又は下桟3bに接することなく配設すると、この空気出入孔13を通してドアの内から外、外から内に空気が出入するので、内部空間5内の空気の温度、湿度が自然にドアの上下にわたって均等化する。従がって上述した過酷なドア使用の環境変化が生じても、ドア上下にわたる内部空間5内の空気の温度、湿度はその変化に応じて内外空気の循環により各部均等化し易くなり、ドア上下方向の表面材8a,8bの内外の温度差、湿度差は各部ほぼ均一となり、反りや捻りを防止する。
この為に中桟6にも空気出入孔17を形成する。
この第4の実施例の場合、ハニカム構造の芯材7の周りに隙間20を形成し(ハニカム構造の芯材7の構成片18に空気出入孔19を形成することなく。)、内部空間5中に於けるドア上下にわたる空気の流れをよくしたものである。そして実施例1と同一の構成部分は同一の符号を付してある。この第4の実施例の場合も、ドアの内部空間5とドアの外とは複数の空気出入孔13並びに、金属角パイプ9a、9bの上端Aと上桟3aの間の間隙M及び金属角パイプ9a、9bの下端Bと下桟3bの間の間隙Nによって連通し、内部空間5に於いては隙間20によって空気の流れ路が区画されるからドアの上下にわたる空気の温度、湿度がほぼ均一化される。従って金属角パイプ9a,9bの復元力による反り防止と相まってドアの反りがよりよく防止される。尚、芯材7の周りの隙間20は、芯材を間隔を置いて(密にすることなく)配置したりして空気の流れ路が形成される隙間であればよい。つまり、芯材7の最外周である必要はない。又芯材7の周りに隙間20を形成した上で、更に実施例1と同様に構成片18に空気出入孔19を設けてもよい。
この参考例の特徴は、金属角パイプ9a,9bを用いると共に、心材7の周りに隙間20を設け、金属パイプ9a又は9bの各々の上端Aと上桟3aの間に間隙M及び、金属パイプ9の下端Bと下桟3bの間に間隙Nを形成するものの、上下桟3a,3b,3cに空気出入孔を特に設けない場合の例である。このようにすると、内部空間5中に実質的に空気が閉じ込められるけれども、芯材7の周りに隙間20が形成してあるから、空気はその隙間20を流れ路として上下に循環する。即ち、空気は暖められると上昇することになるから、逆に冷却せしめられると下降することになるから、そこに空気の流れが生ずる。芯材7でドアの内部空間5中を全て充てんしてしまうと、この空気の流れが生じない為、内部空間5中に偏って温度の高い空気や湿気を多く含む空気が存在し、ドアの上下にわたる内部空間5中の空気の分布が温度,湿度の点に於いて不均一となる。その結果ドアの上下にわたる表面材に反りが生じ易くなるが、この実施例のように内部空間5中の芯材7の周りに隙間20があると、そこを流路として空気が上下に流れるから、内部空間5中の空気の分布が温度,湿度の点に於いて均質化傾向に向い、ドアの反りの生起が防止される。尚、上下桟3a,3b,3cに空気出入孔を形成しない場合、この実施例の他に図示していないが、且つ芯材7の周りに隙間20を形成しないが、芯材7の構成片18に空気出入孔19を形成して、芯材7を通して内部空間5中に空気の流れを生ぜしめるようにしてもよいし、芯材7の空気出入孔19を形成すると共に、その芯材7の周りにこの実施例のように隙間20を区画してもよいものである。
尚、この実施例では框組風デザインドアなので、内部空間29中に芯材を入れない例を示したが、芯材を入れる特殊な場合等に於いて、その芯材に空気出入孔を形成したり、芯材の周りに隙間を形成したりしてもよい。
先ず、比較例を説明すると、図18,図19,図20は各々順番にフラッシュタイプドアの比較例1,2,3を示し、図18は金属角パイプ9a,9bを備えるものの、上下桟3a,3b,3cに空気出入孔が無く、而もハニカム構造の芯材7にも空気出入孔が無く、更に芯材7の周りにも何等隙間のない従来タイプである。図19の例は逆に、上下桟3a,3b,3cに空気出入孔13を形成すると共に中桟6にも空気出入孔17を形成してあるが、金属角パイプを備えていないフラッシュタイプのドアである。図20の例は、図19の例のドアが縦桟を左右各々2本として示したのに比し、左右各々の縦桟2a,2cと2本としてのものであって他は図19の比較例と同一である。
尚、この図18〜図20の比較例に於ける構成部分と実施例1の構成部分とが同一のところは同一の符号を付してある。
これから判る通り、金属角パイプを設けることと、上下桟に設けた空気出入孔を介してのドア内外の空気の流通による内部空間中の空気の温度,湿度分布の均等化を図ることとの双方が機能し、ドアの反りが防止される。
試験方法は、実際の施工に合わせて、熱による変形のない剛性のある躯体に設置し、ドアの片方の全面に700Kcal/m2hrのふく射熱を8時間照射し、その後16時間放置する。この24時間を1サイクルとして5サイクルの加熱繰返しを行い、各ドアの最大変形量と変形残留量の測定を行なった。
その結果が図17であり、縦軸は変形量(mm)である。このことからも判る通り、実施例1のドアは最大変形量5.06mmでこの試験例の中でも一番小さく、且つ残留変形量も1.26mmで2番目に小さかった。そして実施例2のドアは残留変形量が最小で0.71mm,実施例3のドアは1.27mmであった。これに対して比較例1,2,3は順に残留変形量が2.36mm,2.93mm,3.25mmであった。且つ最大変形量も順に7.09mm,6.96mm,13.7mmと比較的大きく変形した。
これらのことから判明する通り、金属角パイプを設けることと、上下桟に設けた空気出入孔を介してのドア内外の空気の流通による内部空間中の空気の温度,湿度分布の均等化を図ることの双方が機能し、ドアの反りが防止される。特に、いわゆるハイドアと称して上下高さが2400mm程度あるものは、高さが高い(長い)分だけ反りが生じ易いものであるが、上記のようにすれば、反りのないハイドアを容易に提供できる。
もう少し具体的に言うと、比較例1の場合、空気出入孔がなく金属角パイプだけであるから上述したように最大変形量が大きく、又比較例3も金属角パイプがなく空気出入孔だけであるから上述したように最大変形量が大きい。ところが、実施例1,2は上述したように最大変形量も,残留変形量も小さくでき、実施例3は上述したように変形残留量を小さくできる。これは金属角パイプと空気出入孔の双方を備えるからである。
2a,2b,2c,2d 縦桟
3a 上桟
3b,3c 下桟
4 桟部材
5 内部空間
6 中桟
7 芯材
8a,8b 表面材
9a,9b 金属角パイプ
10,11,12 取付部材
13 空気出入孔
14 外
15 端面
16 中央領域
17 中桟に形成された空気出入孔
18 芯材の構成片
19 構成片に形成された空気出入孔
20 芯材7の周りの空気の流れる隙間
21 框組ドア
22a,22b 縦芯材
22c,22d 縦芯材
23a,23b 上下の芯材
24a,24b 縦框
24c,24d 横框
25 表面材
26 中板
27a,27b 金属角パイプ
28 空気出入孔
29 内部空間
30 外
A 金属角パイプの上端
B 金属角パイプの下端
M 金属角パイプの上端と上桟の間の間隙
N 金属角パイプの下端と下桟の間の間隙
Claims (2)
- 左右の縦桟2a,2b間の上下各々に於いて上下桟3a,3bが結合されて成る桟部材4を有し、この桟部材4の内部空間5中に芯材7が収納された態様で表面材8a,8bが表面に接合されて成り、上下桟3a,3bの各々にドアの外14と内部空間5を連通する為の空気出入孔13が形成され、而も上記芯材7の構成片18に、芯材7を通して空気を流通させる為の空気出入孔19が形成されているドアにおいて、
上記空気出入孔13は、上記上下桟3a、3bの各々に、その長手方向に沿って複数形成されて成り、
しかも上記内部空間5中に、上記縦桟2a、2b各々に沿って少なくとも一本の金属パイプ9a又は9bを配設するに際し、
上記金属パイプ9a又は9bの各々の上端Aと上記上桟3aの間に間隙Mが形成されるようにすると共に、上記金属パイプ9a又は9b各々の下端Bと上記下桟3bの間に間隙Nが形成されるように、上記金属パイプ9a又は9bの上下端A、Bを上記上桟3a又は下桟3bに接することなく配設したことを特徴とするドア。 - 左右の縦桟2a,2b間の上下各々に於いて上下桟3a,3bが結合されて成る桟部材4を有し、この桟部材4の内部空間5中に芯材7が収納された態様で表面材8a,8bが表面に接合されて成り、上下桟3a,3bの各々にドアの外14と内部空間5を連通する為の空気出入孔13が形成され、而も上芯材7の周りに空気を流通させる為の隙間20が形成されているドアにおいて、
上記空気出入孔13は、上記上下桟3a、3bの各々に、その長手方向に沿って複数形成されて成り、しかも上記内部空間5中に、上記縦桟2a、2b各々に沿って少なくとも一本の金属パイプ9a又は9bを配設するに際し、
上記金属パイプ9a又は9bの各々の上端Aと上記上桟3aの間に間隙Mが形成されるようにすると共に、上記金属パイプ9a又は9bの各々の下端Bと上記下桟3bの間に間隙Nが形成されるように、上記金属パイプ9a又は9bの上下端A、Bを上記上桟3a又は下桟3bに接することなく配設したことを特徴とするドア。
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