JP3965565B2 - 燃焼装置、並びに、湯水加熱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼装置および当該燃焼装置を採用した湯水加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給湯装置等に代表される湯水加熱装置には、石油等の液体燃料を噴霧して燃焼させる燃焼装置が多用されている。図19は、燃料を噴霧して燃焼させる燃焼装置を内蔵した給湯装置の内部構造を示す正面図である。図19において、130は給湯装置であり、131は燃焼装置である。図19に示す燃焼装置131では、燃焼ケース132を有し、燃焼ケース132の下方に、熱交換器133が設けられている。熱交換器133は、燃焼ケース132に水管が挿通されたものであり、燃焼装置131において発生した燃焼ガスと熱交換を行うことにより水管内の湯水を加熱するものである。
【0003】
燃焼装置131は、燃料噴射ノズル135とノズル収納筒136と燃焼筒137と送風機138とを有する。燃料噴射ノズル135は、ノズル収納筒136内に収納され、外部から供給された燃料を燃焼筒137内に噴霧するものである。燃料噴射ノズル106から噴霧された燃料は、燃焼筒137内で火炎を形成して燃焼する。
【0004】
ノズル収納筒136内には、前記した燃料噴射ノズル135の他に、点火プラグ140が内蔵されており、当該点火プラグ140によって噴射ノズル135から噴射された燃料が点火される。
【0005】
燃焼筒137は図19に示す様に二段形状の筒体であり、ノズル収納筒136に接続された第1燃焼筒141と、当該第1燃焼筒141に連続する第2燃焼筒142とから構成されている。第1燃焼筒141の周部には、燃焼筒137の内部に空気を導入するための空気導入口143が複数設けられている。
【0006】
第2燃焼筒142は、第1燃焼筒141よりも大径の筒であり、両者の軸心は略一致している。第2燃焼筒142と第1燃焼筒141の接続部分は段状となっている。第2燃焼筒142の周部にも、前記した第1燃焼筒141と同様に内部に空気を導入するための空気導入口145が複数設けられている。
【0007】
第2燃焼筒142と、熱交換器133との間には、燃焼室146が形成されている。燃焼室146は、第1燃焼筒141および第2燃焼筒142において燃料が燃焼することにより発生した燃焼ガスが通過する部分である。燃焼室146の周囲には、高温の燃焼ガスによる燃焼室146の外壁の過熱を防止すべく、水管147が巻き付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、給湯器等の湯水加熱装置の製造コストを削減し、さらに小型化を図るため、湯水加熱装置の大部分を占める燃焼装置の製造コストをより一層削減すると共に燃焼装置の小型化が切望されている。
【0009】
従来の燃焼装置131において、燃焼筒137と熱交換器133との間に位置する燃焼室146は、燃焼筒137における燃焼駆動を安定化させるために必要なものではあるが、燃焼装置131全体に占める体積比率が大きい。そのため、燃焼室146を小型化すれば燃焼装置131全体を大幅に小型化することができる。
【0010】
また、従来の燃焼装置131では、燃焼室146は周囲に水管147を巻き付けたものであり製造に手間を要するため、組み立てが困難であり製造コストが高く付くという問題を有する。さらに、燃焼装置131では、水管147の表面温度が露点よりも低下すると、空気中に含有されている水蒸気が凝縮し、水管147や燃焼ケース132の表面にドレンが付着する。水管147や燃焼ケース132は、表面に付着したドレンにより経年劣化を引き起こす恐れがある。
【0011】
そこで本発明においては、上記した問題に鑑み、従来よりも構成がシンプルであり、燃焼駆動時に燃焼部やバーナケースがさほど高温とならない燃焼装置および当該燃焼装置を備えた湯水加熱装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、液体燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段を収納する噴霧手段収納部と、当該噴霧手段収納部に連続し、前記噴霧手段により噴霧された燃料を燃焼させる燃焼部と、空気を供給する空気供給手段と、前記燃焼部内に空気を導入する空気導入口とを具備した燃焼装置において、前記燃焼部を収納するバーナケースを有し、前記燃焼部は、主として液体燃料が燃焼することにより火炎が形成される火炎形成部と、火炎形成部において発生した燃焼ガスが通過する燃焼空間部とを有し、バーナケースの内側には空気整流手段が設けられ、空気流路が形成されており、空気供給手段により空気流路に導入された常温の空気を燃焼部の径方向に向けて流し、前記燃焼空間部の側面に空気を優先的に供給でき、空気供給手段によりバーナケース内に導入されたばかりの常温の空気が、燃焼空間部の近傍に集中的に導入されることを特徴とする燃焼装置である。
【0013】
本発明の燃焼装置において、燃焼空間部は、火炎形成部において発生した高温の燃焼ガスが通過する部位であり、非常に高温となる。しかし本発明の燃焼装置では、バーナケースと燃焼部との間であって燃焼空間部の側面に空気を導入する構成であるため、燃焼空間部は外部から流入した空気によって冷却され過度に高温とならない。
【0014】
また、上記した構成によれば、従来の燃焼装置のように燃焼部に水管等を巻き付けなくても、燃焼部を充分冷却することができるため、燃焼装置の部品点数を削減し、製造コストを抑制できる。さらに、本発明の燃焼装置は、燃焼部がシンプルな構成であるため、製造工程を簡略化できる。
【0015】
上記したように、従来技術の燃焼装置の大部分は燃焼部に水管等を巻き付けることにより燃焼部を水冷するものであり、燃焼部と水管との間にドレンが発生し、このドレンにより燃焼部が経年劣化する恐れがある。しかし、本発明の燃焼装置は燃焼部を空冷するものであるため、燃焼部にはドレンが付着しない。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置において懸念されるドレンによる燃焼部の劣化が起こらない。
【0016】
さらに、本発明の燃焼装置は、バーナケースと燃焼部との間に空気層が形成される。一般的に、空気は金属に比べて熱伝導率が低いため、燃焼部の持つ熱は前記空気層によって遮断され、外部にはほとんど伝播しない。従って、上記した構成によればバーナケースの過熱および減肉を防止することができる。
【0017】
また、請求項2に記載の発明は、液体燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段を収納する噴霧手段収納部と、当該噴霧手段収納部に連続し、前記噴霧手段により噴霧された燃料を燃焼させる燃焼部と、空気を供給する空気供給手段と、前記燃焼部内に空気を導入する空気導入口とを具備した燃焼装置において、前記燃焼部を収納するバーナケースを有し、前記燃焼部は、主として液体燃料が燃焼することにより火炎が形成される火炎形成部と、火炎形成部において発生した燃焼ガスが通過する燃焼空間部とを有し、前記燃焼部とバーナケースとの間には、燃焼部の一部又は全部を包囲する整風手段が設けられており、当該整風手段は、整風手段の内側へ空気を導入する空気導入部を有し、バーナケースの内側には空気整流手段が設けられ、空気流路が形成されており、空気供給手段により空気流路に導入された常温の空気を燃焼部の径方向に向けて流し、前記燃焼空間部の側面に空気を優先的に供給でき、空気供給手段によりバーナケース内に導入されたばかりの常温の空気が、燃焼空間部の近傍に集中的に導入されることを特徴とする燃焼装置である。
【0018】
上記した構成によれば、燃焼部と整風手段との間であって、前記燃焼空間部の側面に導入された空気により燃焼空間部を空冷することができ、燃焼部が過度に高温とならない。
【0019】
上記したように、本発明の燃焼装置は燃焼部を空冷するものであるため、燃焼空間部にはドレンが付着しない。そのため、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置において懸念されるドレンによる燃焼部の劣化が起こらない。
【0020】
本発明の燃焼装置は、燃焼部の周囲を空気層によって包囲するものであり、さらにその空気層の外部に整風手段を設けたものである。即ち、本発明の燃焼装置においては、燃焼部が空気層と整風手段の2層によって包囲されている。そのため、燃焼部の持つ熱は空気層および整風手段によって形成される2層の断熱構造によって遮断され、外部にはほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼部からの熱の漏洩を最小限に抑制すると共に、バーナケースの過熱を防止することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、バーナケースの内側に、空気供給手段により導入された空気の流れ方向を燃焼部の軸方向に向ける整流部と、当該整流部に沿って流れる空気の流れ方向を燃焼部の径方向に偏向する偏向部とを有する空気整流手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置である。
【0022】
本発明の燃焼装置は、バーナケース内に導入された空気の流れ方向を規制する空気整流手段を具備している。そのため、上記した構成によれば、空気供給手段から導入された比較的低温の空気を所望の位置に優先的に供給することができる。従って、上記した構成によれば燃焼駆動に伴い加熱され高温になると想定される燃焼空間部等の部位に、空気供給手段によって導入された比較的低温の空気を優先的に供給し、効率良く冷却することができる。
【0023】
液体燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段を収納する噴霧手段収納部と、当該噴霧手段収納部に連続し、前記噴霧手段により噴霧された燃料を燃焼させる燃焼部と、空気を供給する空気供給手段と、前記燃焼部内に空気を導入する空気導入口とを具備した燃焼装置において、前記燃焼部を収納するバーナケースを有し、バーナケースは、仕切り部材とダンパと遮熱部材とを具備しており、前記空気供給手段に連続した1次空気室と、ダンパを介して前記1次空気室と連続した2次空気室と、空気循環部とに分割されており、2次空気室は、燃焼駆動が進行すると内部が次第に高温となる部分であり、空気循環部は、前記1次空気室と連続し、2次空気室を包囲し、1次空気室内に導入された常温の空気が循環するものであることを特徴とする燃焼装置は、空気循環部内を1次空気室内に導入された比較的低温の空気が循環する。そのため、2次空気室は空気循環部との熱交換により冷却され高温とならない。
【0024】
また、上記した燃焼装置は、2次空気室の周囲を空気循環部内を流れる空気により形成される空気層によって包囲するものである。そのため、燃焼部の持つ熱は空気循環部によって形成される空気層によって遮断され、外部にはほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼部の熱が外部に漏洩せず、バーナケースが過度に高温となるのを防止することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、燃焼部が、噴霧手段収納部に接続された第1燃焼部と、当該第1燃焼部に連続し、第1燃焼部よりも開口面積が大きい第2燃焼部とにより構成される火炎形成部と、前記第2燃焼部に連続し、第2燃焼部よりも開口面積の大きい燃焼空間部とにより構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0026】
かかる構成によれば、燃焼時に発生する火炎に的確に空気を供給することができ、燃焼状態を安定化することができる。
【0027】
また、本発明の燃焼装置は、主として燃料の燃焼により火炎が形成される第1燃焼部および第2燃焼部に、高温の燃焼ガスが通過する燃焼空間部が連続したものである。そのため、上記した構成によれば、燃焼装置の構成部品点数を削減し製造コストを低減すると共に、製造工程を簡略化することができる。
【0028】
請求項5に記載の発明は、燃焼空間部が、周囲に空気導入口を有することを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置である。
【0029】
本発明の燃焼装置は、燃焼部が主として燃料の燃焼により火炎が形成される第1燃焼部および第2燃焼部に、高温の燃焼ガスが通過する燃焼空間部が連続したものであり、上記した従来技術の燃焼装置131における燃焼筒137に相当する部位と、燃焼室146に相当する部位とが一体化されたものと見なすことができる。かかる構成によれば、燃焼装置の構成部品点数を削減し、製造コストを低減すると共に、製造工程を簡略化することができる。
【0030】
一方、本発明の燃焼装置は、燃焼空間部の周囲に複数の空気導入口が設けられたものであり、当該空気導入口から導入された新しい空気は、燃焼に際して2次空気として供される。そのため、本発明の燃焼装置において燃焼空間部は、従来技術の燃焼装置131の燃焼筒137に相当する機能をも果たすことができる。即ち、本発明の燃焼装置は、3段構成の燃焼部を備えた燃焼装置と見なすこともできる。
【0031】
本発明の燃焼装置において、燃焼空間部は、従来技術の燃焼装置131の燃焼室146の機能に加えて、燃焼筒137の機能を果たすことができるため、燃焼筒137に相当する燃焼部を小型化することができる。また、本発明の燃焼装置は、従来の燃焼装置に比べて燃焼空間部の分だけ燃焼筒137に相当する部位が大きく、燃焼状態をより一層安定化することができる。従って、上記した構成によれば、燃焼装置全体を小型化しつつ、燃焼状態を安定化することができる。
【0032】
また、上記した構成によれば、燃焼部において燃焼しきれずに燃焼空間部に至った未燃ガスにも、燃焼空間部の周囲に設けられた空気導入口から空気を供給し、燃焼することができる。そのため、本発明の燃焼装置は、未燃成分の排出量が少なく、エネルギー変換効率が高い。
【0033】
本発明の燃焼装置において、燃焼空間部の周囲に設けられた空気導入口から流入した空気は、火炎の形成方向と交差する方向に流れるため、燃焼部に形成される火炎の長さが短くなる場合が想定される。そのため、上記した構成によれば、燃焼空間部を従来の燃焼装置の備える燃焼室に比べて小型化しても、安定した燃焼状態を維持できる。従って、上記した構成によれば、燃焼性能を劣化させることなく、燃焼装置を小型化することができる。
【0034】
上記した本発明の燃焼装置は、燃焼空間部と整風手段との間に、空気供給手段により導入された空気により空気層が形成されていることを特徴とするものであってもよい。
【0035】
上記した構成の燃焼装置は、燃焼空間部が金属に比べて熱伝導率が小さい空気層と、整風手段とにより包囲されている。即ち、上記した構成の燃焼装置は、燃焼空間部が空気層および整風手段からなる2層構造の断熱構造を有している。そのため、燃焼ガスにより燃焼空間部が加熱されても、この熱は外部に漏洩せず、バーナケースの過剰な昇温を防止することができる。
【0036】
請求項6に記載の発明は、燃焼部と、湯水を加熱する熱交換部とを有し、燃焼部において発生した燃焼ガスを熱交換部に送り、熱交換部で湯水を加熱する湯水加熱装置において、燃焼部には請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置が装着されており、湯水が流通する水管は、燃焼空間部から離れた位置を経由して熱交換部内に挿通されていることを特徴とする湯水加熱装置である。
【0037】
本発明の湯水加熱装置は、上記した燃焼装置を備えたものであり、当該燃焼装置の燃焼部はバーナケース内に導入される空気によって空冷され低温となるため、湯水加熱装置の主要部分である燃焼装置がほとんど故障しない。
【0038】
本発明の燃焼装置は、燃焼空間部の周囲に水管が配設されていないため、従来の燃焼装置に比べて構成部品の点数が少なく、製造コストを削減することができる。また、本発明の燃焼装置は、燃焼空間部の周囲に水管が設置されていないため、燃焼空間部の周囲にはドレンが付着しない。そのため、本発明の燃焼装置は、ドレンによる燃焼空間部の腐食や劣化が起こらない。
【0039】
また、上記した燃焼装置は、燃焼部の持つ熱がほとんど外部に漏洩しない。そのため、本発明の湯水加熱装置は、燃焼駆動により発生する熱が装置内の機器類にほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼装置が放出する熱による湯水加熱装置の構成部品の劣化や損傷を未然に防止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の第1実施形態である給湯器(湯水加熱装置)および燃焼装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態である給湯装置の内部構造を示す正面図である。図2は、第1実施形態の燃焼装置に採用されている燃焼筒を示す斜視図である。図3は、第1実施形態である燃焼装置におけるバーナケースの内部構造を示す分解斜視図である。図4は図1に示す給湯装置に採用されている燃焼装置をA方向から見た状態を示す斜視図である。図5は、本実施形態の燃焼装置の要部拡大図である。図6は、図1のB部拡大図である。図7〜図9および図11は本実施形態において採用されている整風筒の変形実施例を示す斜視図である。図10は、図9に示す整風筒を本実施形態の燃焼装置に装着した場合における給湯装置の内部構造を示す正面図である。図12は、図11に示す整風筒を本実施形態の燃焼装置に装着した場合における給湯装置の内部構造を示す正面図である。図13(a),(b)は共に本実施形態の燃焼装置において採用されている燃焼筒の変形実施例を示す斜視図である。図14(a)は図1のB部に示す部位の変形実施例を示す断面図であり、同(b),(c)はさらに別の変形実施例を示す断面図である。図15は、本発明の第2実施形態である給湯装置および燃焼装置の内部構造を示す正面図であり、図16はその要部拡大図である。図17は、図15に示す燃焼装置に採用されているバーナケースおよび当該バーナケースに収納されている2次空気室を示す斜視図である。また、図18は、本発明の変形実施形態である給湯装置を示す模式図である。
【0041】
図1において、1は本実施形態の給湯装置であり、2は燃焼装置である。3は本実施形態の燃焼装置2に採用される燃料噴射ノズルである。燃焼装置2は、端部が開放したノズル収納筒5と、ノズル収納筒5の端部に接続された燃焼筒6(燃焼部)とを備えている。ノズル収納筒5および燃焼筒6は、バーナケース7内に収納されている。バーナケース7の上方には、内部に空気を送り込む送風機8が接続されている。また、バーナケース7の内部には、両端が開口した筒状の整風筒10と、整流板11とが収納されている。燃焼筒6およびバーナケース7の下方には、熱交換器12が接続されている。
【0042】
燃料噴射ノズル3は、ノズル収納筒5内に収納されており、液体燃料を燃焼筒6内に霧状にして噴霧する。燃料噴射ノズル3を収納しているノズル収納筒5は、燃料噴射ノズル3を直接収納するノズル収納内筒15と、その外側に設けられたノズル収納外筒16とによる2重構造となっている。ノズル収納内筒15およびノズル収納外筒16には、内部に空気を導入するための空気導入口18,19が設けられている。ノズル収納筒5の内部には、点火プラグ17が設けられており、燃料噴射ノズル3から噴射された燃料は、点火プラグ17によって点火される。
【0043】
燃焼筒6は、図2に示すように3段形状の筒体であり、ノズル収納筒5に接続される第1燃焼筒20と、第1燃焼筒20に連続する第2燃焼筒21と、第2燃焼筒21に連続する燃焼空間部22とにより構成されている。燃焼筒6の第2燃焼筒21は第1燃焼筒20よりも開口面積が大きく、燃焼空間部22は第2燃焼筒22よりも開口面積が大きい。即ち、燃焼筒6は、開口径の異なる3種の円筒体を一体化したものであり、その開口径は燃料噴射ノズル3から噴射される燃料の下流側に位置するものほど大きい。
【0044】
燃焼筒6において、第1燃焼筒20および第2燃焼筒21は、主として燃焼噴射ノズルから噴射された燃料が燃焼することにより火炎が形成される部位であり、火炎形成部24として機能する。即ち、図1に示す燃焼装置2において、火炎形成部24よりも上方に位置する部分は、一般的にバーナと称される部分である。また、火炎形成部24に連続する燃焼空間部22は、火炎形成部において発生した燃焼ガスが通過する部位である。
【0045】
燃焼筒6の第1燃焼筒20と、ノズル収納筒5の境界部分には、両者を仕切る第1フランジ部23が設けられている。第1フランジ部23は、中央に開口25を有する。また第1フランジ部23には、複数の第1気流旋回器26が設けられている。
【0046】
第1気流旋回器26は、円周状に配列された複数の吹き出し口27を有する。さらに、各吹き出し口27には、空気を燃焼筒6の接線方向に向けて導入するための旋回羽根28が設けられている。
【0047】
第1燃焼筒20の本体部30の周部には、図1に示すように燃焼筒6の内部に空気を導入するための空気導入口29が複数設けられている。なお、図2においては空気導入口29を省略し、図示していない。
【0048】
第2燃焼筒21は、図1,2に示すように第1燃焼筒20よりも大径の筒であり、両者の軸心は略一致している。第2燃焼筒21と第1燃焼筒20との接続部分は段状となっており、両者の間には第2フランジ部31がある。第2フランジ部31には、複数の第2気流旋回器32が設けられている。第2気流旋回器32は、円周状に配列された複数の吹き出し口33を有する。さらに、各吹き出し口33には、旋回羽根35が設けられており、空気はこの旋回羽根35に沿って燃焼筒6の接線方向に向けて導入される。
【0049】
第2燃焼筒の本体部36の周部にも、前記した第1燃焼筒の本体部30と同様に、燃焼筒6の内部に空気を導入するための空気導入口37が複数設けられている。なお、図2においては空気導入口37の一部を省略し、図示していない。
【0050】
燃焼空間部22は、図1,2に示すように第2燃焼筒21よりも大径の筒であり、両者の軸心は略一致している。第2燃焼筒21と燃焼空間部22との接続部分は段状となっており、両者の間には第3フランジ部40がある。第3フランジ部40には、第2フランジ部31と同様に複数の第3気流旋回器41が設けられている。第3気流旋回器41は、円周状に配列された複数の吹き出し口43を有する。吹き出し口43は、第2フランジ部31に設けられた吹き出し口33と同様に、図2の姿勢を基準として第3気流旋回器41の時計方向の端部に位置する。
【0051】
燃焼空間部22の端部には、第4フランジ部44が設けられている。第4フランジ部44は、後述する覆蓋部65に係合する。
【0052】
燃焼空間部22の本体部46には、燃焼筒6の内部に空気を導入するための空気導入口47a,47bが複数設けられている。図1に示すように、空気導入口47a,47bは、燃焼空間部22の軸方向の両端側に集中しており、本体部46の全周にわたって略等間隔に設けられている。本体部46の第2燃焼筒21側に設けられている空気導入口47aは、主として火炎形成部24内に空気を導入するためのものである。また、空気導入口47は、空気導入口47aと同様に燃焼筒6内に空気を導入するものであり、主として燃焼空間部22を空冷するための空気を導入するためのものである。
【0053】
整風筒10は、図1および図3に示すように両端が開口した円筒体であり、その下端は後述する覆蓋部65に接合されている。また、整風筒10の開口径rは、燃焼筒6の燃焼空間部22の外径ra よりも一回り大きい。さらに詳細には、開口径rは、外径ra の1.1倍程度である。開口径rは、外径ra の1.1倍〜1.5倍程度であることが望ましく、1.1倍〜1.3倍程度であることが最も好ましい。また、整風筒10の高さHは、燃焼筒6の高さhよりも低い。
【0054】
整風筒10の一方側の端部には、外側に向けてフランジ部48が設けられている。整風筒10は、図3に示すように後述する覆蓋部65の略中心部に設けられた燃焼筒固定孔68に挿通されており、覆蓋部65の裏面側にフランジ部48を溶接接合することにより固定されている。また、図3に示すように、燃焼筒6は、整風筒10と軸心が略一致するように整風筒10の上方から挿通されており、燃焼空間部22および火炎形成部24は整風筒10によって取り囲まれている。
【0055】
整風筒10の周部には、整風筒10の外部側を流れる空気を内部側に取り込むための空気導入口49が複数設けられている。空気導入口49は、整風筒10の全周にわたって略等間隔に設けられている。
【0056】
整風筒10には、図1,図3に示すように、整流板11が装着されている。整流板11は、送風機8からバーナケース7内に導入された空気の流れ方向を燃焼筒6の軸方向に向けて流す整流壁部50と、整流壁部50に沿って流れる空気を燃焼筒6の径方向に偏向する偏向壁部51とを有する。整流壁部50と偏向壁部51とは互いに略直交している。
【0057】
整流壁部50の端部にはフランジ52,52が設けられており、偏向壁部51の端部にはフランジ53,53が設けられている。整流壁部50のフランジ52は、折り返し幅がXであり、バーナケース7の側面に面接している。そのため、整流壁部50はバーナケース7の側面から距離Xだけ離れて平行であり、これにより、整流壁部50とバーナケース7の側面との間に燃焼装置2の上下方向に連通した空気流路55が形成されている。偏向壁部51のフランジ53は、バーナケース7の側面に面接すると共に、覆蓋部65に当接している。そのため、偏向壁部51は覆蓋部65の被覆部66から距離Yだけ離れて平行であり、これにより、燃焼筒6の径方向に連通した空気流路56が形成されている。空気流路55,56は連続した空間である。空気流路55を流れる空気は、覆蓋部65に衝突することにより流れ方向が偏向され、偏向壁部51および覆蓋部65に沿う方向、即ち燃焼筒6の径方向に流れる。
【0058】
偏向壁部51には、略半円状で整風筒10の断面形状に略一致する半円形状の切り欠き部57がある。整流板11は、偏向壁部51の切り欠き部57が整風筒10に沿うように設置される。
【0059】
上記したノズル収納筒5、燃焼筒6、整風筒10および整流板11は、図1に示すようにバーナケース7の内部に収納されている。バーナケース7は、天面側および底面側が開口した筒状体であり、断面形状が四角形である。バーナケース7は、図4に示すように天面側および底面側にフランジ60,61を有する。バーナケース7の天面側には、図1に示すように天板62が被覆されている。
【0060】
天板62は、バーナケース7の天面側にあるフランジ60に固定されており、バーナケース7の天面側を閉塞している。バーナケース7を被覆している天板62には、送風機8が固定されている。天板62には上記した空気流路55に相当する位置に開口(図示せず)が設けられており、当該開口を通じて送風機8からバーナケース7内において上下方向に連通した空気流路55に空気が送り込まれる。また、天板62の略中央には燃料噴射ノズル3を挿通するための貫通孔(図示せず)が設けられている。燃料噴射ノズル3は、前記貫通孔を通じてバーナケース7内に挿通されている。
【0061】
バーナケース7の底面側のフランジ61には、熱交換器12の天面側を被覆する覆蓋部65が固定されている。覆蓋部65は、熱交換器12の平面形状に略合致する形状を有し、図4に示すように熱交換器12の天面を被覆する被覆部66と、熱交換器12の側面に係合する係合部67とを有する。被覆部66の略中央には、燃焼筒6の燃焼空間部22の外径と略一致する燃焼筒固定孔68が形成されている。燃焼筒6は、図4に示すように覆蓋部65の裏面側(図4では上方側)から燃焼筒固定孔68に挿通されており、第4フランジ部44を被覆部66に溶接することにより固定されている。また、被覆部66には、バーナケース7の内部と、バーナケース7の下方に接続された熱交換器12とを連通する空気孔70が設けられている。空気孔70は、燃焼筒固定孔68よりも係合部67に近い位置に設けられている。
【0062】
バーナケース7の下方には、熱交換器12が接続されている。熱交換器12は、従来技術の燃焼装置100において採用されているものと同一であり、外観が略直方体である熱交換器本体71に水管72を挿通したものである。また、水管72は、熱交換器12の上側に位置する燃焼筒6の燃焼空間部22から離れており、燃焼空間部22には直接接触していない。そのため、本実施形態の燃焼装置2においては、水管72の表面に付着するドレンが燃焼空間部22をはじめとする燃焼筒6に付着しない。従って、燃焼筒6および燃焼空間部22は、水管72の表面に付着するドレンによる腐食が起こらない。
【0063】
続いて本実施形態の給湯器1および燃焼装置2における空気の流れについて説明する。上記したように、本実施形態において燃焼装置2は送風機8を備えており、燃焼量に応じた量の空気がバーナケース7の天板62に設けられた開口からバーナケース7内に導入される。バーナケース7内に導入された空気は、バーナケース7の側面および整流板11により構成される上下方向に連通した空気流路55内に流れ込む。空気流路55内に導入された空気は、整流板11の整流壁部50に沿って下方に流れる。空気流路55内を流れる空気は、図5に示すように覆蓋部65に衝突するなどして流れ方向を整風筒10の径方向に偏向し、偏向壁部51と覆蓋部65とにより構成される空気流路56内に流れ込む。空気流路56内を流れる空気の一部は、空気流路56に面している整風筒10の空気導入口49から整風筒10の内部に導入される。空気導入口49から整風筒10の内部に導入された空気は、燃焼ガスにより加熱され高温となった燃焼空間部22の外側に至る。燃焼空間部22の外側に導入された空気の一部は、空気導入口47から燃焼空間部22の内部に流入する。燃焼空間部22の内部に流入した空気は、燃焼空間部22を空冷すると共に、その一部は燃焼筒6内を上昇して火炎形成部24における燃焼駆動に供される。
【0064】
燃焼空間部22の外側に流入した空気の残部は、燃焼空間部22と接触することにより燃焼空間部22を冷却すると共に、燃焼空間部22の外側を包囲する空気層を形成する。そのため、燃焼空間部22の外側には、前記空気層と整風筒10による2重の断熱層が形成され、燃焼空間部22の持つ熱はほとんど外部に漏出しない。
【0065】
空気流路56内を流れる空気の残部は、図5に矢印で示すように覆蓋部65に沿って流れる。覆蓋部65に沿って流れる空気の一部は、整風筒10の周部に複数設けられている空気導入口49のうち下方側にあるものから整風筒10の内部に導入される。整風筒10の内部に導入された空気は、上記したのと同様にして燃焼空間部22を空冷すると共に、燃焼空間部22から放出される熱の漏出を防止する。
【0066】
覆蓋部65に沿って流れる空気の一部は、被覆部66に複数設けられた空気孔70から熱交換器12側に流れる。空気孔70から熱交換器12側に流出した空気は、図6に示すように熱交換器本体71の壁面に沿って熱交換器12のケース(熱交換器本体71)内であって、熱交換器本体71の側壁の近傍部分に集中的に流れ込む。熱交換器本体71の内側には、熱交換器本体71の側壁に沿って空気層が形成される。この空気層は、熱交換器本体71を空冷すると共に、熱交換器12からの熱の漏出を防止する。
【0067】
覆蓋部65に沿って流れる空気の残部は、バーナケース7の側面に衝突するなどして、その流れ方向が図1に矢印で示すようにバーナケース7の上方に偏向される。バーナケース7内を上昇した空気の一部は、一次空気としてノズル収納筒5の空気導入口18,19から導入される。即ち、ノズル収納内筒15の空気導入口18から空気が導入され、燃料噴射ノズル3の近傍において燃料と混合される。一次空気と混合された燃料は、開口25から燃焼筒6内に噴霧される。
【0068】
また、バーナケース7内を上昇した空気の一部は、図5に示すように整風筒10と燃焼筒6との隙間から整風筒10の内側に流入する。整風筒10に上方から流入した空気の一部は、二次空気として燃焼筒6の内部に流入する。即ち、整風筒10内に流入した空気の一部は、第2気流旋回器32,第3気流旋回器41および燃焼筒6の空気導入口29,37から燃焼筒6の内部に流入し、燃焼筒6内に噴霧された燃料を燃焼するための2次空気となる。
【0069】
第2気流旋回器32および第3気流旋回器41から流入した空気は、底面視で時計回りに旋回する気流を発生する。燃焼筒6内に噴霧された燃料や未燃焼ガスは、第2気流旋回器32および第3気流旋回器41において発生した気流に巻き込まれながら混合する。その結果、燃料噴射ノズル3から噴霧された燃料は、第2気流旋回器32,第3気流旋回器41や空気導入口29,37から流入した2次空気と充分混合され、完全燃焼すると共に高温の燃焼ガスを発生する。火炎形成部24において発生した燃焼ガスは、火炎形成部24に連続する燃焼空間部22に流れ込み、熱交換器12側へと流れる。
【0070】
一方、整風筒10の上方から整風筒10の内側に流入した空気の残部は、燃焼空間部22の外側に流れ込む。燃焼空間部22の外側に流れ込んだ空気は、整風筒10の空気導入口49から流入した空気と同様に、燃焼空間部22を空冷すると共に燃焼空間部22の外側に空気層を形成する。即ち、整風筒10と燃焼空間部22との隙間に流れ込んだ空気の一部は燃焼空間部22の外側を空冷し、一部は空気導入口49から燃焼空間部22の内部に導入され、内側から燃焼空間部22を空冷する。さらに、整風筒10と燃焼空間部22との隙間に流れ込んだ空気の一部は、燃焼空間部22の外側に空気層を形成し、燃焼空間部22の持つ熱の漏出を防止する。
【0071】
上記したように、本実施形態の燃焼装置2は、送風機8によりバーナケース7内に導入された空気の流れ方向を規制する整流板11を具備している。そのため、バーナケース7内に導入されたばかりの常温の空気は、燃焼駆動に伴い発生した燃焼ガスにより加熱され高温になった燃焼空間部22の近傍に集中的に導入される。
【0072】
上記したように、整風筒10と燃焼空間部22との間に供給された空気は比較的低温である。また、燃焼空間部22の外側に供給された空気の一部は、燃焼空間部22の周囲に設けられた空気導入口47から燃焼空間部22の内部に流入する。そのため、燃焼装置2では、燃焼空間部22の外側に供給された空気により燃焼空間部22を冷却すると共に、燃焼空間部22の内部に流入した空気によっても燃焼空間部22を空冷することができる。そのため、燃焼装置2においては、燃焼空間部22を比較的低温に維持することができる。
【0073】
また、本実施形態の燃焼装置2においては、燃焼空間部22の外側に供給された空気により、燃焼空間部22と整風筒10との間に比較的低温の空気層が形成される。また、空気導入口47から燃焼空間部22の内部に流入した空気は、燃焼空間部22の内壁近傍に空気層を形成する場合がある。そのため、本実施形態の燃焼装置2では、少なくとも燃焼空間部22の外側に空気層と整風筒10による2重の断熱層が形成される。バーナケースと燃焼部との間等に形成される空気層は、金属に比べて熱伝導率が低いため、燃焼空間部22の持つ熱の大部分は前記空気層によって遮断され、外部にはほとんど伝播しない。従って、燃焼装置2においては、燃焼空間部22の持つ熱が空気層と整風筒10によって遮断され、外部にはほとんど漏洩しない。
【0074】
燃焼装置2においては送風機8から断続的に常温の外気が導入されるため、燃焼空間部22の外側に形成される空気層は順次低温の空気と入れ替わる。そのため、本実施形態の燃焼装置2において、燃焼空間部を包囲する空気層は常に低温であり、燃焼空間部22を効率よく冷却すると共に燃焼空間部22の持つ熱の漏洩を確実に防止することができる。
【0075】
本実施形態の燃焼装置2は、従来の燃焼装置のように水管等を巻き付けるなどしなくても燃焼空間部22を充分冷却することができる。そのため、燃焼装置2は、従来の燃焼装置に比べて部品点数が少なく、製造工程を簡略化すると共に製造コストを抑制できる。
【0076】
また上記したように、燃焼空間部22は、バーナケース7内に導入された空気により形成される空気層により充分空冷される。そのため、燃焼空間部22の周囲には熱交換器本体71に挿通されている水管72が存在せず、水管72の表面に付着するドレンが燃焼空間部22に付着しない。従って、上記した構成によれば、ドレンによる燃焼空間部22の腐食や劣化が起こらない。
【0077】
また、上記した燃焼装置2においては、熱交換器12の天面側(燃焼筒6側)を被覆する覆蓋部65に空気孔70を設けることにより、バーナケース7内に導入された常温の空気を熱交換器12の内壁に沿って送り込むことができ、この空気により熱交換器本体71を空冷することができる。またさらに、熱交換器12内に送り込まれた空気は、熱交換器本体71の内壁面近傍に空気層を形成するため、この空気層が断熱層として機能し、熱交換器12からの熱の漏出が防止される。よって、本実施形態の燃焼装置2は、熱交換器12における熱交換効率が高い。
【0078】
上記した実施形態においては、送風機8から導入されたばかりで比較的低温の空気を燃焼空間部22の近傍に集中させるために整流板11を設けた構成を例示したが、本発明の燃焼装置は整流板を設けない構成とすることも可能である。
【0079】
また、上記実施形態において採用されている整風筒10は、図3に示すように周部全体に空気導入口49を設けた構成であるが、整風筒10はこれに限定されるものではなく、適宜の形状、構成とすることが可能である。その一例として、燃焼筒10を、図7に示すように一端側(燃焼空間部22側)に空気導入口49を集中的に設けた構成や、図8に示すように一端側(燃焼空間部22側)にのみ空気導入口49を設けた構成とすることも可能である。かかる構成によれば、バーナケース内に導入された空気をより優先的に燃焼筒10と燃焼空間部22との間に導入することができ、燃焼空間部22を効率的に冷却することができる。
【0080】
また、整風筒10は送風機8の吹き出し口から遠ざかるほど、空気の流路が広くなる構成とすることも可能である。さらに詳細には、整風筒10を、図9に示すように空気導入口49に代わって空気導入口49よりも大きな貫通孔75を一端側(燃焼空間部22側)に一つあるいは複数設け、図10に示すようにこの貫通孔75を送風機8の吹き出し口から遠ざかる方向(図10中左側)に向けた構成としてもよい。また、整風筒10は、図11に示すように一端側に空気を整風筒10内に導入するための切り欠き76を設け、図11に示すように切り欠き76を送風機8の吹き出し口から遠ざかる方向(図11中左側)に向けた構成としてもよい。かかる構成によれば、貫通孔75および切り欠き76から整風筒10内に空気を導入するまでの空気流路を長く設定でき、バーナケース7を効率よく冷却することができる。
【0081】
上記実施形態において、燃焼装置2は、整風筒10を燃焼空間部22側にフランジ部48を設けた構成とし、フランジ部48を覆蓋部65に固定したものであり、バーナケース7の天板62と整風筒10の天面との間には隙間がある。そのため、送風機8から導入された空気は、整風筒10の上方側から整風筒10の内側に流れ込み、燃焼筒6内に2次空気を確実に導入でき、燃焼駆動を安定して行える。しかし、本発明は上記した構成に限定されるものではなく、例えば図11,12に示すようにフランジ部48を整風筒10の上方側(ノズル収納筒5側)に設けた構成とすることができる。この場合、バーナケース7の下方側、即ち覆蓋部65と整風筒10の下方側との間に隙間が生じ、この隙間から整風筒10の内部に空気を導入できる。そのため、かかる構成によれば、送風機8から導入されたばかりの空気を燃焼空間部22の近傍に優先的に導入することができ、燃焼駆動に伴い高温となる燃焼空間部22を確実に冷却することができる。
【0082】
また、上記実施形態においては、整風筒10の高さHがバーナケース7の高さh'(天板62側から覆蓋部65側に至る長さ)よりも低く、整風筒10と天板62あるいは覆蓋部65のいずれかとの間に隙間が形成される構成であった。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図10に示すように整風筒10の高さHが天板62側から覆蓋部65側に至る長さh'と略同一のものであっても良い。かかる構成によれば、バーナケース7内に流入した空気を燃焼空間部22の近傍に優先的に導入することができ、燃焼駆動に伴い高温となる燃焼空間部22を確実に冷却することができる。
【0083】
上記実施形態においては、バーナケース7の内部で燃焼筒6の周囲に相当する位置に整風筒10を設け、さらに整流板11を設けた構成を有する燃焼装置1を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、整風筒10あるいは整流板11のいずれか一方のみを具備した構成であっても良い。燃焼装置1をかかる構成とした場合であっても、燃焼空間部22の周囲に空気を導入し、燃焼空間部22を確実に冷却することができる。
【0084】
また、本実施形態の燃焼装置2において、燃焼筒6は、第1燃焼筒20、第2燃焼筒21および燃焼空間部22を一体化したものであり、下方に向かうに従い開口径が拡大する形状であり、各部に複数の空気導入口29,37,46を設けた構成である。そのため、燃料の燃焼により発生する火炎に空気導入口29,37,46から的確に空気を供給することができ、燃焼筒6内に形成される火炎を安定化することができる。
【0085】
上記したように、本実施形態の燃焼装置2は、従来技術の燃焼装置131の燃焼筒137に相当する部位が第1燃焼筒20と、第2燃焼筒21とにより構成されており、2段の燃焼部を具備した燃焼装置と見なすことができる。しかし、燃焼装置2は、第2燃焼筒21に連続する燃焼空間部22の周囲に複数の空気導入口47a,47bが設けられたものであり、特に空気導入口47aから導入された新しい空気は、燃焼に際して2次空気として供される場合がある。そのため、燃焼装置2は、第1燃焼筒20、第2燃焼筒21、並びに、燃焼空間部22により構成される3段の燃焼部を備えた燃焼装置と見なすこともできる。
【0086】
上記したように燃焼空間部22は、主として燃焼ガスが通過する燃焼空間部としての機能に加えて、火炎が形成される燃焼部としての機能も果たすことができる。そのため、本実施形態の燃焼装置2は、燃焼筒6の占有体積が、従来技術の燃焼装置131の燃焼筒137と燃焼室146との占有体積に比べて小さく、燃焼装置2全体をコンパクトな構成とすることができる。また、燃焼装置2は、従来技術の燃焼装置131に比べて燃焼空間部22の分だけ燃焼筒137に相当する部位が大きく、燃焼状態をより一層安定化することができる。従って、燃焼装置2は、装置全体を小型化しつつ、燃焼状態を安定化することができる。
【0087】
燃焼装置2は、第1燃焼筒20および第2燃焼筒21において燃焼されず燃焼空間部22に至った未燃ガスに、燃焼空間部22の空気導入口47a,47bから空気を供給し、燃焼することができる。そのため、燃焼装置2は、従来技術の燃焼装置に比べて未燃成分の排出量が少なく、エネルギー変換効率が高い。
【0088】
燃焼装置2において、燃焼空間部22の周囲には複数の空気導入口47a,47bが設けられており、この空気導入口47a,47bから流入した空気は、燃焼空間部22の軸心に対して交差する方向に流れる。即ち、燃焼装置2では、空気導入口47a,47bから流入した空気が、燃焼筒6内に形成される火炎の形成方向と交差する方向に流れる。そのため、本実施形態の燃焼装置2は、燃焼筒6内に形成される火炎の長さが従来技術の燃焼装置において形成される火炎よりも短くなる。従って、本実施形態の燃焼装置2は、燃焼空間部22を従来技術の燃焼装置131が備える燃焼室146に比べて小型化しつつ、安定した燃焼状態を確保できる。
【0089】
また、本実施形態の燃焼装置2は、第1燃焼部20および第2燃焼部21と燃焼空間部22とが一体化されたものであるため、燃焼装置2の製造工程を簡略化することができる。なお、上記した実施形態において、燃焼筒6は、円筒形状である第1燃焼部20、第2燃焼部21および燃焼空間部22を一体化した3段形状を有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図13(a)に示すように、略円錐形の形状等いかなる形状を有するものであっても良い。
【0090】
また、本発明の燃焼装置2は、熱交換器12に接続される部位である燃焼空間部22の形状を、図13(b)に示すように熱交換器12の開口部に沿う形状、(本実施形態では矩形状)とすることも可能である。かかる構成によれば、上記実施形態において例示した覆蓋部65を省略し部品点数を削減することができる。また燃焼空間部22の形状を熱交換器12に沿う形状とすれば、燃焼空間部22を流れる高温の燃焼ガスを熱交換器12全体に均等に供給することができる。そのため、前記した構成によれば、熱交換器12における熱交換効率をより一層向上することができる。またさらに、前記した構成によれば、高温の燃焼ガスが熱交換器12の局所に偏在しないため、熱交換器12に作用する熱応力が局所に集中しない。従って、前記した構成によれば、熱交換器12の歪みや減肉を最小限に抑制することができる。
【0091】
本実施形態の給湯装置1は、上記した燃焼装置2を備えたものであるため、燃焼駆動により発生する熱が給湯装置1を構成するの機器類にほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼装置2が放出する熱による給湯装置1の構成部品の劣化や損傷を未然に防止することができる。
【0092】
また、上記した実施形態では、熱交換器12を被覆する覆蓋部65に空気孔70を設け、バーナケース7内を流れる空気の一部を熱交換器本体71の側壁近傍に導入する構成を例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図14(a)に示すように覆蓋部65の裏面側に断面視が略L字状の鋼材により形成されたガイド部材73等を熱交換器本体71の側壁に沿うように取り付け、バーナケース7側から導入された空気の流路を形成しても良い。また、バーリング加工等により空気孔70の周囲に覆蓋部65の裏面側に向けて突出したバーリング壁を形成し、当該バーリング壁により空気を熱交換器本体71の側壁側に案内する構成としても良い。かかる構成によれば、バーナケース7側から熱交換器12側に導入された空気を確実に熱交換器本体71の内壁近傍に導入することができ、熱交換器本体71の冷却効果が一層向上する。また、図14(b)に示すように、燃焼筒6の端部にある第4フランジ部44の端部を屈曲させ、ガイド部材73に代わる空気案内フランジ74を成形しても良い。また、図14(c)に示すように、覆蓋部65に複数の空気孔70を設け、その最も中心側に位置する空気孔70に相当する位置にガイド部材73や空気案内フランジ74を設けても良い。
【0093】
続いて、本発明の第2実施形態の給湯装置および燃焼装置について説明する。なお、本実施形態の給湯装置および燃焼装置は、上記第1実施形態の給湯装置1および燃焼装置2とほぼ同様の構成を有するため、共通する部分については同一の符号を付し、詳細の説明については省略する。
【0094】
図15は、本実施形態の給湯装置および燃焼装置の内部構造を示す正面図である。図16は、本実施形態の給湯装置に採用されている燃焼装置の要部拡大図である。また、図17は、図15に示す燃焼装置に採用されているバーナケースおよび当該バーナケースに収納されている2次空気室を示す斜視図である。
【0095】
本実施形態の給湯装置80は、図15に示すように上記した給湯装置1と同様に燃焼装置81を内蔵している。燃焼装置81は、上記した燃焼装置2と同様に、ノズル収納筒5と、燃焼筒6とを備えており、ノズル収納筒5および燃焼筒6は、バーナケース7内に収納されている。バーナケース7の上方には、内部に空気を送り込む送風機8が接続されている。また、燃焼筒6およびバーナケース7の下方には、熱交換器12が接続されている。
【0096】
本実施形態の燃焼装置81は、バーナケース7およびバーナケース7の内部構成が上記した燃焼装置2と大きく異なる。以下、燃焼装置81におけるバーナケース7の内部構成を中心として説明する。
【0097】
本実施形態の燃焼装置81において、バーナケース7は、図15〜図17に示すようにバーナケース上部82と、バーナケース下部83とにより構成されている。バーナケース上部82は、外観が略直方体であり、底面側が開口している。バーナケース上部82の底面視の形状は、図17に示すように一辺の長さがa1 の正方形である。また、バーナケース上部82の天面85の略中央には、上述した燃料噴射ノズル3の外径と略同一径の貫通孔86が設けられている。また、天面85には、送風機8の送風口と略同一の大きさの開口87が設けられている。バーナケース上部82の底面側には、後述するバーナケース下部83のフランジ部91と面接するフランジ部88が設けられている。
【0098】
バーナケース下部83は、外観が略直方体であり、天面側が開口している。バーナケース下部83の平面視の形状は、上記したバーナケース上部82の底面視の形状と同一であり、一辺の長さがa1 の正方形である。バーナケース下部83の底面90の略中央には、上記した燃焼筒6の燃焼空間部22の外径と略同一径の貫通孔91が設けられている。バーナケース下部83の天面側には、上記したバーナケース上部82のフランジ部88と面接する位置にフランジ部92が設けられている。
【0099】
本実施形態の燃焼装置81においては、バーナケース上部82と、バーナケース下部83との間に、2次空気室93が設けられている。2次空気室93は、略直方体の箱体であり、天面95を除く部分はバーナケース下部83の内部に収納可能な大きさである。天面95は、平面視の形状が長方形であり、長辺の長さがa1 であり、短辺の長さがa2 (a2 <a1 )である。また、2次空気室93の高さlは、バーナケース下部83の高さLよりも低い。
【0100】
2次空気室93には、第1燃焼筒20,第2燃焼筒21の大部分が収納されている。さらに詳細には、2次空気室93には、第1燃焼筒20の空気導入口29よりも上方から第2燃焼筒21の空気導入口47aよりも下方に至る部位が収納されている。
【0101】
2次空気室93の天面95には、天面95の長辺に沿う方向に長いダンパ96が設けられている。ダンパ96は開閉自在であり、ダンパ96の開度を調整することにより2次空気室93内に導入される空気の量を調整できる。また、天面95の略中央には、燃焼筒6の第1燃焼筒20の外径に相当する大きさの貫通孔97が形成されている。また、底面98の略中央には、燃焼筒6の第2燃焼筒21の外径に相当する貫通孔99が形成されている。
【0102】
バーナケース7の内部には、ノズル収納筒5および燃焼筒6が収納されている。即ち、ノズル収納筒5および第1燃焼筒20は、バーナケース上部82内に収納されている。また、2次空気室93内には、第1燃焼筒20の空気導入口29よりも上方から第2燃焼筒21の空気導入口47aよりも下方に至る部位が収納されている。さらに、バーナケース下部83には第2燃焼筒21の空気導入口47aよりも下方の部位が収納されており、第2燃焼筒21の一部は、貫通孔91から下方(熱交換器12側)に向けて突出している。さらに、バーナケース上部82の貫通孔86には、上方から燃料噴射ノズル3が挿入され固定されている。
【0103】
バーナケース7は、図17に示すようにバーナケース上部82とバーナケース下部83と2次空気室93とを重ね合わせ一体化したものである。さらに詳細には、バーナケース上部82のフランジ部88と、バーナケース下部83のフランジ部92とにより、2次空気室93の天面95を挟み込んで固定したものである。
【0104】
バーナケース7の内部には、図16に示すように、バーナケース上部82と2次空気室93の天面95とにより1次空気室100が形成されている。また、2次空気室93の外周面とバーナケース下部83の内周面とにより囲まれる空間によって、空気循環室101が形成されている。上記したように、2次空気室93の天面95は、長辺の長さがa1 であり、バーナケース上部82およびバーナケース下部83のフランジ部88,92と面接しているため、当該部位においては天面95により1次空気室100と空気循環室101とが分離されている。しかし、2次空気室93の天面95は短辺の長さがa2 であるため、前記短辺の両側の部位においては、1次空気室100と空気循環室101とが連通している。
【0105】
本実施形態の燃焼装置81において燃焼駆動が開始すると、送風機8が作動し、開口87から1次空気室100内に空気が送り込まれる。1次空気室100に送り込まれた空気の一部は、一次空気室100内に収納されている第1燃焼筒20の空気導入口29から第1燃焼筒20内に流入する。第1燃焼筒20内に流入した空気は、燃料噴射ノズル3から噴霧された燃料と混合される。
【0106】
またさらに、1次空気室100内に送り込まれた空気の一部は、天面95に設けられたダンパ95から2次空気室93内に流入する。2次空気室93内に流入した空気は、第2燃焼筒21の空気導入口37および燃焼空間部22の上方(第2燃焼筒21側)に設けられた空気導入口47aから第2燃焼筒21内に流入し、第2燃焼筒21内において発生している火炎に2次空気として供給され、燃焼駆動を促進させる。
【0107】
一方、1次空気室100内に供給された空気の残部は、空気循環室101内に流れ込み、内部を循環する。空気循環室101は、1次空気室100とは連通しているが、2次空気室93とは連通していない。そのため、2次空気室93にはダンパ95の開度に応じた量の空気が導入される。従って、本実施形態の燃焼装置2は、第2燃焼筒21内において発生している火炎に供給される2次空気の量をダンパ95の開度によって精度良く調整することができ、安定した燃焼駆動を行うことができる。
【0108】
2次空気室93は、燃焼ガスにより加熱され高温となる燃焼空間部22の一部を収納している。また、2次空気室93は、ダンパ95においてのみ2次空気室93の外部と連通した構造であり、略密閉された空間である。そのため燃焼駆動が進行すると、2次空気室93の内部が次第に高温となると想定される。
【0109】
しかし、本実施形態の燃焼装置81において、2次空気室93は、送風機8から供給された空気が循環する空気循環室101によって包囲されている。さらに、バーナケース7内には常に送風機8から常温の空気が供給されているため、空気循環室101内の空気は常に低温である。そのため2次空気室93は、空気循環室101内を流れる比較的低温の空気により冷却され、さほど高温にならない。従って、燃焼装置81は、燃焼駆動が進行しても2次空気室93や燃焼空間部22がさほど高温とならない。
【0110】
また、2次空気室93は、空気循環室101内を流れる空気により形成される空気層によって包囲されている。そのため、2次空気室93、第2燃焼筒21および燃焼空間部22が持つ熱は、前記した空気層によって遮断され、バーナケース7側にはほとんど伝播しない。従って、上記した構成によれば、燃焼筒6において発生する熱が外部に漏洩せず、バーナケース7の過熱を防止することができる。そのため、本実施形態の燃焼装置81は、燃焼により発生した熱によるバーナケース7や燃焼空間部22が熱変形や減肉が起こらず、長期にわたって安定して使用できる。
【0111】
また、上記した実施形態においては、燃焼装置2,81は熱交換器12内を流れる湯水を瞬間的に加熱する給湯装置1,80を例示した、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図18に示すような貯湯式の給湯装置105であってもよい。
【0112】
給湯装置105は、本体部109の内部に湯水を貯留する貯留部106と、貯留部106を貫通する燃焼ガス通路部107とを備えており、バーナ部108で発生した燃焼ガスを燃焼ガス通路部107に導入して貯留部106内の湯水を加熱することを特徴とするものである。バーナ部108は、燃焼空間部110が接続されている。燃焼空間部110内には、バーナ部108において発生した燃焼ガスが流れ込み、この燃焼ガスは燃焼ガス通路部107側に流れる。燃焼空間部110の周囲には、整風手段111が設けられている。給湯装置105は送風機112を備えており、送風機112から出た空気は、バーナ部108および整風手段111と燃焼空間部110との間に供給される。
【0113】
上記した給湯装置105においても、整風手段111と燃焼空間部110との間に供給された空気により、燃焼空間部110を空冷することができ、燃焼空間部110の熱変形や減肉を防止することができる。また、給湯装置105においては、整風手段111と燃焼空間部110との間に比較的熱伝導率の低い空気層が形成される。そのため、燃焼空間部110の周囲には、前記空気層および整風手段111により2重の断熱構造が形成されているため、燃焼空間部110において発生した熱はほとんど外部に漏洩しない。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の燃焼装置は、バーナケースと燃焼部との間であって燃焼空間部の側面に空気を導入する構成であるため、燃焼空間部は外部から流入した空気によって冷却され過度に高温とならない。さらに、本発明の燃焼装置では、バーナケースと燃焼部との間に熱伝導率が比較的低い空気層が形成されるため、当該空気層によって燃焼部において発生した熱の漏出を防止することができる。
【0115】
また、特に請求項2に記載の発明において、燃焼装置は、燃焼部の周囲に整風手段を設けたものであるため、燃焼部が空気層と整風手段の2層によって包囲されている。そのため、燃焼部は、空気層および整風手段によって形成される2層の断熱構造によって包囲されているため、燃焼部において発生する熱の漏出を最小限に抑制することができる。
【0116】
請求項3に記載した構成によれば、空気供給手段から導入された比較的低温の空気を所望の位置に優先的に供給し、効率良く冷却することができる。
【0117】
請求項4に記載の発明によれば、製造コストの低減および製造工程の簡略化を図ると共に、燃焼駆動を安定化することができる。
【0118】
請求項5に記載の発明によれば、燃焼装置全体を小型化しつつ、燃焼状態を安定化することができる。
【0119】
請求項6に記載の湯水加熱装置は、上記した燃焼装置を備えたものであるため、前記湯水加熱装置の主要部分を占める燃焼装置がほとんど故障しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である給湯装置の内部構造を示す正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態である燃焼装置に採用されている燃焼筒を示す斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態である燃焼装置におけるバーナケースの内部構造を示す分解斜視図である。
【図4】 図1の給湯装置に採用されている燃焼装置をA方向から見た状態を示す斜視図である。
【図5】 図1の給湯装置に採用されている燃焼装置の要部拡大図である。
【図6】 図1のB部を拡大した正面図である。
【図7】 本発明の一実施形態である燃焼装置において採用されている整風筒の変形実施例を示す斜視図である。
【図8】 本発明の一実施形態である燃焼装置において採用されている整風筒の別の変形実施例を示す斜視図である。
【図9】 本発明の一実施形態である燃焼装置において採用されている整風筒のさらに別の変形実施例を示す斜視図である。
【図10】 図9に示す整風筒を採用した燃焼装置を備える給湯装置の内部構造を示す正面図である。
【図11】 本発明の一実施形態である燃焼装置において採用されている整風筒の別の変形実施例を示す斜視図である。
【図12】 図11に示す整風筒を採用した燃焼装置を備える給湯装置の内部構造を示す正面図である。
【図13】 (a)は本発明の一実施形態である燃焼装置において採用されている燃焼筒の変形実施例を示す斜視図であり、同(b)はさらに別の変形実施例を示す斜視図である。
【図14】 (a)は図1のB部に示す部位の変形実施例を示す断面図であり、同(b),(c)はさらに別の変形実施例を示す断面図である。
【図15】 本発明の第2実施形態である給湯装置および燃焼装置の内部構造を示す正面図である。
【図16】 図15に示す給湯装置に採用されている燃焼装置の要部拡大図である。
【図17】 図15に示す燃焼装置に採用されているバーナケースおよび当該バーナケースに収納されている2次空気室を示す斜視図である。
【図18】 本発明の変形実施形態である給湯装置を示す模式図である。
【図19】 従来の給湯装置および燃焼装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 給湯装置
2 燃焼装置
3 燃料噴射ノズル
5 ノズル収納筒
6 燃焼筒
7 バーナケース
8 送風機
10 整風筒
11 整流板
12 熱交換器
22 燃焼空間部
24 火炎形成部
49 空気導入口
50 整流壁部
51 偏向壁部
93 2次空気室
96 ダンパ
100 1次空気室
101 空気循環室
Claims (6)
- 液体燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段を収納する噴霧手段収納部と、当該噴霧手段収納部に連続し、前記噴霧手段により噴霧された燃料を燃焼させる燃焼部と、空気を供給する空気供給手段と、前記燃焼部内に空気を導入する空気導入口とを具備した燃焼装置において、前記燃焼部を収納するバーナケースを有し、前記燃焼部は、主として液体燃料が燃焼することにより火炎が形成される火炎形成部と、火炎形成部において発生した燃焼ガスが通過する燃焼空間部とを有し、バーナケースの内側には空気整流手段が設けられ、空気流路が形成されており、空気供給手段により空気流路に導入された常温の空気を燃焼部の径方向に向けて流し、前記燃焼空間部の側面に空気を優先的に供給でき、空気供給手段によりバーナケース内に導入されたばかりの常温の空気が、燃焼空間部の近傍に集中的に導入されることを特徴とする燃焼装置。
- 液体燃料を噴霧する噴霧手段と、当該噴霧手段を収納する噴霧手段収納部と、当該噴霧手段収納部に連続し、前記噴霧手段により噴霧された燃料を燃焼させる燃焼部と、空気を供給する空気供給手段と、前記燃焼部内に空気を導入する空気導入口とを具備した燃焼装置において、前記燃焼部を収納するバーナケースを有し、前記燃焼部は、主として液体燃料が燃焼することにより火炎が形成される火炎形成部と、火炎形成部において発生した燃焼ガスが通過する燃焼空間部とを有し、前記燃焼部とバーナケースとの間には、燃焼部の一部又は全部を包囲する整風手段が設けられており、当該整風手段は、整風手段の内側へ空気を導入する空気導入部を有し、バーナケースの内側には空気整流手段が設けられ、空気流路が形成されており、空気供給手段により空気流路に導入された常温の空気を燃焼部の径方向に向けて流し、前記燃焼空間部の側面に空気を優先的に供給でき、空気供給手段によりバーナケース内に導入されたばかりの常温の空気が、燃焼空間部の近傍に集中的に導入されることを特徴とする燃焼装置。
- バーナケースの内側には、空気供給手段により導入された空気の流れ方向を燃焼部の軸方向に向ける整流部と、当該整流部に沿って流れる空気の流れ方向を燃焼部の径方向に偏向する偏向部とを有する空気整流手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
- 燃焼部は、噴霧手段収納部に接続された第1燃焼部と、当該第1燃焼部に連続し、第1燃焼部よりも開口面積が大きい第2燃焼部とにより構成される火炎形成部と、前記第2燃焼部に連続し、第2燃焼部よりも開口面積の大きい燃焼空間部とにより構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。
- 燃焼空間部は、周囲に空気導入口を有することを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置。
- 燃焼部と、湯水を加熱する熱交換部とを有し、燃焼部において発生した燃焼ガスを熱交換部に送り、熱交換部で湯水を加熱する湯水加熱装置において、燃焼部には請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置が装着されており、湯水が流通する水管は、燃焼空間部から離れた位置を経由して熱交換部内に挿通されていることを特徴とする湯水加熱装置。
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