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JP3967945B2 - 光海底ケーブルと海底中継器との接続方法及び接続工場 - Google Patents
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光海底ケーブルと海底中継器との接続方法及び接続工場 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光海底ケーブルと海底中継器との接続方法と、接続工場とに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の光ファイバの周りに補強用の抗張力体や絶縁材を配置し、さらにシース加工を施して完成される光海底ケーブルは、通常、海底の状態が穏やかな水深500m以上深い深海に無外装の状態で敷設される。一方、海底に岩盤や岩、珊瑚等があり、潮流、波浪のような自然現象によって影響を受けやすい海底、又は海岸に沿う海底では、前記無外装の光海底ケーブルを使用すると外傷を受けるおそれがあることから、無外装の光海底ケーブルに代えて、無外装の光海底ケーブルの周りに外装を施した外装光海底ケーブルが使用される。本発明は、海底に敷設される無外装の光海底ケーブル又は外装光海底ケーブルに関する。
【0003】
完成した相当数の無外装の光海底ケーブル又は外装光海底ケーブル(以下、単に光海底ケーブルという)は、光伝送システム設計及び海洋調査結果等の要求に基づいて所定の順番に並べられ、順番において隣り合った2つの光海底ケーブル相互間に海底中継器が接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
1つの光海底ケーブルの長さが数十キロメートルあることと、外径が20−60ミリあることから、完成した光海底ケーブルをコイル状に巻いて仮置きするタンクは、光海底ケーブルをコイル状に巻いて仮置きするのに必要な高さ、例えば5−6メートルの高さとなり、光海底ケーブルをタンクに搬入する経路及び海底中継器を接続した光海底ケーブルを出荷する経路は、光海底ケーブルの剛性に対応して光海底ケーブルをタンクに搬入し、またタンクから搬出できるように、前記タンクより高い高さ、例えば9−10メートルとなっている。
【0005】
従来、海底中継器の中継器仮置き場所や、光海底ケーブルと海底中継器とを接続する接続室は、タンクと同一フロアに設置されていた。そのため、接続作業をするときと、接続作業をしてから問題が生じている。概略平面の図11に示すように、タンク50内に仮置きされた光海底ケーブル51の端部は、実線のように交差した状態でタンク50から横方向へ引き出され、接続室52において海底中継器53と接続されていた。光海底ケーブル51を交差した状態で引き出すのは、光海底ケーブル51が剛性を有することと、タンク50から接続室52までの距離が工場の大きさなどによって制限されることから、仮想線のように光海底ケーブル51を引き出すことができなかったことによる。その結果、光海底ケーブル51と海底中継器53とを接続した後、海底中継器53を反転する必要があり、労力の浪費となっていた。また、接続した後、長さが1−1.5メートルで重量が250−300キログラムある海底中継器53の両端から光海底ケーブル51を長く垂らした状態で反転しながら、海底中継器53及び光海底ケーブル51を高い位置にある出荷経路までつり上げ、出荷経路に載せる作業が難しく、危険を伴っていた。
【0006】
本発明は前記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、海底中継器を接続する際の作業性を改善すると共に、海底中継器を接続した光海底ケーブルを出荷経路に載せやすくし、作業の危険性を少なくすることができる、光海底ケーブルと海底中継器との接続方法と、接続工場とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本願発明は次の構成とした。請求項1に係る発明の要旨は、光海底ケーブルと海底中継器とを接続する方法であって、前記光海底ケーブルを仮置きする仮置き場所と、前記仮置き場所よりも高い位置に設けられた、前記海底中継器を仮置きする中継器仮置き場所と、前記光海底ケーブル及び海底中継器を搬入出荷する搬入経路及び出荷経路と、前記中継器仮置き場所と実質的に同じ高さで前記中継器仮置き場所から水平方向へ間隔をおいて設けられた、前記光海底ケーブルと前記海底中継器との接続作業をする接続室とを備え、
前記中継器仮置き場所と接続室とは、前記仮置き場所の一方側に位置し、搬入経路及び出荷経路が前記仮置き場所の他方側に位置しており、前記海底中継器と前記搬入経路から搬入された前記光海底ケーブルの接続すべき端部を前記仮置き場所から上方へ引き出して前記接続室に導き、前記接続室において前記光海底ケーブルの端部とを接続する工程と、前記光海底ケーブルが接続された前記海底中継器を前記中継器仮置き場所に移動し、仮置きする工程と、前記光海底ケーブルが接続された前記海底中継器を前記中継器仮置き場所から前記出荷経路に移動し、出荷経路から出荷する工程とを含むことを特徴とする、光海底ケーブルと海底中継器との接続方法に存する。
請求項2に係る発明の要旨は、前記中継器仮置き場所と前記接続室とは防塵機能を有する、壁と水平方向へ一列に配置した開閉可能な複数の扉とで仕切られていることを特徴とする,請求項1に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続方法に存する。
請求項3に係る発明の要旨は、前記接続室内に、高度に清浄な雰囲気に保つ清浄室を設け、一部の接続作業を前記清浄室内で行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続方法に存する。
請求項4に係る発明の要旨は、光海底ケーブルと海底中継器とを接続する工場であって、前記光海底ケーブルを仮置きする仮置き場所と、前記仮置き場所よりも高い位置に設けられた、前記海底中継器を仮置きする中継器仮置き場所と、前記光海底ケーブル及び海底中継器を搬入出荷する搬入経路及び出荷経路と、前記中継器仮置き場所と実質的に同じ高さで前記中継器仮置き場所から水平方向へ間隔をおいて設けられた、前記光海底ケーブルと前記海底中継器との接続作業をする接続室とを備え、
前記中継器仮置き場所と接続室とは、前記仮置き場所の一方側に位置しており、前記搬入経路及び出荷経路が前記仮置き場所の他方側に位置している
ことを特徴とする、光海底ケーブルと海底中継器との接続工場に存する。
請求項5に係る発明の要旨は、前記中継器仮置き場所と前記接続室とを仕切る、壁と、水平方向へ一列に配置した開閉可能な複数の扉とを備えていることを特徴とする、請求項4に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続工場に存する。
請求項6に係る発明の要旨は、前記接続室内に、囲み部材で囲まれた、高度に清浄な雰囲気に保つ清浄室が設けられていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続工場に存する。
請求項7に係る発明の要旨は、前記接続工場は、前記中継器仮置き場所と前記接続室との間を移動可能であるホイストと、前記開閉可能な複数の扉の上方に配置され、前記ホイストの移動通路を開閉可能なホイスト用扉とを備え、前記複数の扉のうち、前記ホイスト用扉の下方に位置する少なくとも1つの扉は、下側の枢着軸線回りを回転可能であり、残りの扉は、上側の枢着軸線回りを回転可能であることを特徴とする、請求項6に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続工場に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
光海底ケーブル10と海底中継器11とを接続する方法は、接続工場の正面状態を示す図1と、接続工場の平面状態を示す図2と、接続室に面している壁及び扉を示す図3と、海底中継器11の接続前の状態を示す図4と、光海底ケーブル10と海底中継器11とを接続した状態を示す図5とを参照すると、基本的には、光海底ケーブル10を仮置きする仮置き場所12を設けること、光海底ケーブル10と海底中継器11との接続作業をする接続室13を仮置き場所12よりも高い位置に設けること、光海底ケーブル10の接続すべき端部10aを仮置き場所12から上方へ引き出して接続室13に導き、接続室13において光海底ケーブル10の端部10aと海底中継器11とを接続することを含む。
【0009】
光海底ケーブル10は前述の無外装の光海底ケーブル又は外装光海底ケーブルであり、それ自体公知の構造を備える。光海底ケーブル10は、最終的に決定した敷設順序又は出荷順序に従って仮置き場所12にコイル状に巻かれて仮に配置される。
【0010】
海底中継器11は、図4及び図5に示すように、全体に筒状を呈しており、増幅器その他の必要機器を収納している。それぞれブーツを有する2つのカップリング15を介して光海底ケーブル10が海底中継器11に接続される。接続室13において、接続すべき2つの光海底ケーブル10の端部10aと海底中継器11とは、それ自体公知のように、水密性と電気絶縁性とを確保しながら光学的、電気的そして機械的に接続される。
【0011】
光海底ケーブル10の仮置き場所12は、上方を開口とした全体に円筒状のタンクであり、フロア17に設置されている。タンクに代えて、周方向に間隔をおいて円形に配置した複数の円柱で仮置き場所12を作ることもできる。図示の実施形態では、タンクは約10メートルの高さを有する。出荷経路16と同じ高さにある搬入経路18を経て搬入された光海底ケーブル10は、タンクの上方からタンク内に降ろされ、コイル状に巻いて配置される。その結果、1単長の光海底ケーブル10毎に2つの端部10aが接続室13の近傍まで延ばされて仮置きされる。
【0012】
接続室13を仮置き場所12より高い位置に設けることは、接続室13を例えば、約10メートルの高さ位置にある出荷経路16とほぼ同じ高さ位置に設置しうることである。これによって、2つの光海底ケーブル10の端部10aを接続した海底中継器11をフロア17から出荷経路16までつり上げる必要がなくなり、作業の容易性を確保できる上、作業の危険性を少なくすることができる。
【0013】
本発明に係る光海底ケーブル10と海底中継器11とを接続する方法はまた、再び図1及び図2を参照すると、海底中継器11を仮置きする中継器仮置き場所19を、光海底ケーブル10を仮置きする仮置き場所12よりも高い位置に設けると共に、光海底ケーブル10と海底中継器11との接続作業をする接続室13を中継器仮置き場所19と実質的に同じ高さで中継器仮置き場所19から水平方向へ間隔をおいて設けること、中継器仮置き場所19に仮置きした海底中継器11を接続室13に移動すると共に、光海底ケーブル10の接続すべき端部10aを仮置き場所12から上方へ引き出して接続室13に導き、接続室13において光海底ケーブル10の端部10aと海底中継器11とを接続することを含む。
【0014】
この方法によれば、海底中継器11のための中継器仮置き場所19を設けているため、相当数の海底中継器11を使用する場合、これら海底中継器11を中継器仮置き場所19に前もって仮置きすることができる。中継器仮置き場所19への海底中継器11の仮置きと、仮置き場所12への光海底ケーブル10の仮置きとは、同時的に行うことが可能である。このようにして、光海底ケーブル10と海底中継器11との接続作業の能率化を図ることが可能となる。また、中継器仮置き場所19を光海底ケーブル10の仮置き場所12よりも高い位置に設けると共に、接続室13を中継器仮置き場所19と実質的に同じ高さで中継器仮置き場所19から水平方向へ間隔をおいて設けているため、接続した海底中継器11及び光海底ケーブル10をフロア17からつり上げることによる問題点を解消する。さらに、中継器仮置き場所19から接続室13まで海底中継器11を実質的に水平に移動するだけでよく、接続作業の単純化を図ることが可能となる。
【0015】
中継器仮置き場所19を備えることによって次のような接続方法が可能となる。例えば、光伝送システム設計に基づいて、ある海底中継器11と接続すべき2つの光海底ケーブル10が特定され、別の海底中継器11と接続すべき2つの光海底ケーブル10が特定されるというように、2つの光海底ケーブル10と海底中継器11との接続関係が定められている場合、海底中継器11を順番に中継器仮置き場所19に積み上げる。一方、各海底中継器11に対応する2つの光海底ケーブル10それぞれの端部10aを海底中継器11と並べて中継器仮置き場所19に仮に配置する。このようにして、間違いのない接続を能率的に行うことができる。
【0016】
中継器仮置き場所19を設ける場合、光海底ケーブル10の端部10aと接続した海底中継器11を中継器仮置き場所19に戻して仮置きすることができる。相当数の海底中継器11とこれよりも1つ多い数量の光海底ケーブル10とを接続する場合、接続室13における接続作業は、一般に、1つの海底中継器11と2つの光海底ケーブル10との接続であるから、既に接続し終わった海底中継器11は出荷まで中継器仮置き場所19に仮置きして保管する。
【0017】
中継器仮置き場所19と接続室13とを、図3に示すように、防塵機能を有する、壁22と、水平方向へ一列に配置した複数の扉23,24と、図示しない天井とで仕切る。仮置き場所12や中継器仮置き場所19は、通常、建屋内に配置するが、石灰、埃その他の微小粒子が浮遊している環境でもある。一方、接続室13における光海底ケーブル10と海底中継器11との接続は、海底中継器11がいわば精密機器であることから、微小粒子が少ない雰囲気で行うことが必要である。そこで、壁22と複数の扉23,24とによって、微小粒子が仮置き場所12や中継器仮置き場所19から接続室13へ進入するのを抑える。
【0018】
さらに、接続室13内に、テントのような囲み部材14で囲んで清浄室13aを設け、この清浄室13aを高度に清浄な雰囲気に保ち、光ファイバの接続や絶縁体モールドのような一部の接続作業を清浄室13a内で行うことが好ましい。ここで、高度に清浄な雰囲気とは、例えば、クリーン度10万クラスを保つことである。このように、壁22や複数の扉23,24によって微小粒子が接続室13へ進入するのを防ぎ、さらに、接続室13内に囲み部材14で囲んで、高度に清浄な雰囲気に保つ清浄室13aを設けることは、大掛かりな設備とすることなく、光ファイバの精度の高い接続を確保するのに有用である。
【0019】
本発明に係る光海底ケーブル10と海底中継器11とを接続する工場は基本的には、再び図1及び図2を参照すると、光海底ケーブル10を仮置きする仮置き場所12と、仮置き場所12よりも高い位置に設けられた、光海底ケーブル10と海底中継器11との接続作業をする接続室13とを備える。そして、好ましい態様ではさらに、海底中継器11を仮置きする中継器仮置き場所19を備える。この好ましい態様では、接続室13は、中継器仮置き場所19と実質的に同じ高さで中継器仮置き場所19から水平方向へ間隔をおいて設けられる。
【0020】
光海底ケーブル10の仮置き場所12は、全体に円筒状のタンクである。このタンクを建屋の一階のフロア17に設置し、タンクよりも高くなるが、タンクの上方でタンクと重ならないような建屋の上階20に中継器仮置き場所19を設け、さらに中継器仮置き場所19と同じ上階20に接続室13を設ける。接続室13は、中継器仮置き場所19から水平方向に間隔をおいていればよく、図2において、中継器仮置き場所19に対して接近、離反する方向となる部位、その他の部位に設けることができる。
【0021】
図示の実施形態では、中継器仮置き場所19と接続室13とは、仮置き場所12の一方側に位置しており、搬入経路18及び出荷経路16が仮置き場所12の他方側で仮置き場所12の上方に位置している。そして、搬入経路18及び出荷経路16は上階20の床面よりも高い位置にある。これは上階20における作業性を考慮した結果であり、例えば、搬入経路18及び出荷経路16を上階20の床面から0.8m程度高い位置に定めることができる。
【0022】
接続工場は、正面状態の図6ないし図8及び図10と、平面状態の図9とに示すように、中継器仮置き場所19と接続室13(図9参照)とを仕切り、防塵機能を有する、フロア21から立ち上がった壁22と、開閉可能な複数の扉23,24,25とを備える。光海底ケーブル10や海底中継器11を接続室13に搬入し、また搬出する際には、扉23,24,25を開くが、接続作業中は扉23,24,25を閉じることによって微小粒子が接続室13内に進入するのを抑える。さらに、接続室13内に囲み部材14で囲んだ清浄室13aを設けることが好ましい。図6ないし図8及び図10において、中継器仮置き場所は紙面の手前側、接続室は紙面の向こう側に位置する。
【0023】
図示の実施形態では、壁22は、水平方向へ一列に配列された複数の扉23,24,25用の開口31を有し、複数の扉23,24,25が開口31を開閉可能に取り付けられている。中継器仮置き場所19と接続室13との間を移動可能であるホイスト26が壁22を貫通して移動できるように配置されている。そして、ホイスト26の移動通路を開閉可能なホイスト用扉27が設けられている。
【0024】
扉23,24は実質的に同じ大きさであるが、ホイスト用扉27の下方に位置する扉23は、下側の枢着軸線28の回りを回転可能に支持されている。これに対して、扉23の側方にある2つの扉24は、上側の枢着軸線29の回りを回転可能に支持されている。残りの複数の扉25は、実質的に同じ大きさであり、上側の枢着軸線29の回りを回転可能に支持されている。ホイスト用扉27は、いわゆる観音開きの扉であり、垂直軸線の回りを回転可能である。図示の実施形態では、扉24と扉25とは大きさが異なっているが、これは同じ大きさとすることもできる。
【0025】
扉23,24,25とホイスト用扉27とを前述の形態にしたのは、光海底ケーブル10が接続された海底中継器11を接続室13から中継器仮置き場所19に戻す際の便宜に基づく。図7及び図10に示すように、扉23,24,25とホイスト用扉27とを開いた状態にしたとき、すなわち扉23を下方へ回転して固定し、扉24,25を上方へ回転して固定してすべての扉23,24,25を開き、ホイスト用扉27を開いたとき、扉23の上方にホイスト26から垂下するチェーン30が位置するが、扉23が下方へ回転しているため、チェーン30と干渉するのを防ぐことができる。扉24,25を扉23とは異なる取付けとしたのは、光海底ケーブル10の端部10aを中継器仮置き場所19から接続室13へ搬送する際の便宜に基づく。このとき、壁22の開口31の下端にあるゴム34が光海底ケーブル10に損傷を及ぼすのを防ぐ。
【0026】
図7に示すように、扉23,24,25とホイスト用扉27とを開いた状態にし、図8及び図9に示すように、壁22の開口31を経て光海底ケーブル10を接続室13に導く。それに先だって、又はその後、ホイスト26によって海底中継器11を図10のようにつり上げ(図10では、光海底ケーブル10と海底中継器11とを接続した状態で示してあるが、海底中継器11そのもののつり上げは同じである。)、海底中継器11をその軸線が図8の紙面に直交するように旋回し、接続室13に搬入する。海底中継器11が接続室13内の所定位置に到着した後、海底中継器11をその軸線が図8の紙面にほぼ平行するように旋回して接続室13に置く。
【0027】
接続室13内で光海底ケーブル10の端部10aを海底中継器11にカップリング15を介して接続し、海底中継器11にカップリング15を嵌合する。接続が完了した後、図10に示すように、ホイスト26によって海底中継器11をつり上げると、接続された光海底ケーブル10が海底中継器11と一緒に運び出される。運び出された海底中継器11と光海底ケーブル10とは、図2に示した中継器仮置き場所19に仮に保管する。すべての海底中継器11とすべての光海底ケーブル10との接続が完了した後、中継器仮置き場所19において光学的及び電気的にシステム試験を行う。その後、出荷経路16に載せて出荷する。出荷の際、光海底ケーブル10が開口31の下端に当るが、ゴム34を貼り付けてあるため、損傷を防止できる。
【0028】
前記実施形態では、壁22の扉23が下方へ開き、扉24,25が上方へ開いている。これに代えて、すべての扉23,24,25が下方へ開くように形成することもできる。また、複数の扉23,24,25のうち、ホイスト用扉27の下方に位置する扉23が下方へ開いている。これに代えて、扉23,24が下方へ開くように形成することもできる。要するに、少なくとも1つの扉23が下方へ開けばよい。
【0029】
図1に示した実施形態では、出荷経路16は上階20のフロアよりも約0.8m高い位置にある。このように設定すれば、海底中継器11を出荷経路16に載せる作業を容易かつ安全に行うことができるが、これに代えて、上階20のフロア21にロールコンベヤ等を直置きすることもできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、光海底ケーブルと海底中継器との接続作業をする接続室を、光海底ケーブルを仮置きする場所よりも高い位置に設けているため、海底中継器を接続した光海底ケーブルを出荷経路に載せやすく、作業の際の危険性を少なくすることができる。
【0031】
接続室が仮置き場所の上方にあるため、光海底ケーブルの接続すべき2つの端部が交差するように2つの端部を引き出す必要がなく、したがって、海底中継器を接続した後、反転しながら出荷経路に載せる必要がない。これによって、作業性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光海底ケーブルと海底中継器との接続工場の概略を示す正面図である。
【図2】 図1に示した接続工場の平面図である。
【図3】 中継器仮置き場所と接続室との間にある壁と扉を示す正面図である。
【図4】 海底中継器とカップリングとを分解した状態を示す正面図である。
【図5】 海底中継器とカップリングと接続した状態を示す正面図である。
【図6】 中継器仮置き場所と接続室とを仕切る、壁と複数の扉とを示す正面図で、扉が閉じた状態を示している。
【図7】 中継器仮置き場所と接続室とを仕切る、壁と複数の扉とをを示す正面図で、扉が開いた状態を示している。
【図8】 中継器仮置き場所と接続室とを仕切る、壁と複数の扉とを示す正面図で、扉が開き、海底中継器を接続室に搬入している状態を示している。
【図9】 接続室と中継器仮置き場所とを示す平面図である。
【図10】 中継器仮置き場所と接続室とを仕切る、壁と複数の扉とを示す正面図で、扉が開き、接続した光海底ケーブルと海底中継器とを接続室から搬出している状態を示している。
【図11】 従来の仮置き場所から光海底ケーブルを引き出し、海底中継器と接続する状態を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
10 光海底ケーブル
10a 端部
11 海底中継器
12 仮置き場所
13 接続室
13a 清浄室
14 囲み部材
15 カップリング
16 出荷経路
17,21 フロア
18 搬入経路
19 中継器仮置き場所
20 上階
22 壁
23,24,25 扉
26 ホイスト
27 ホイスト用扉
28 下側の枢着軸線
29 上側の枢着軸線
30 チェーン
31 開口
34 ゴム
50 タンク
51 光海底ケーブル
52 接続室
53 海底中継器

Claims (7)

  1. 光海底ケーブルと海底中継器とを接続する方法であって、前記光海底ケーブルを仮置きする仮置き場所と、前記仮置き場所よりも高い位置に設けられた、前記海底中継器を仮置きする中継器仮置き場所と、前記光海底ケーブル及び海底中継器を搬入出荷する搬入経路及び出荷経路と、前記中継器仮置き場所と実質的に同じ高さで前記中継器仮置き場所から水平方向へ間隔をおいて設けられた、前記光海底ケーブルと前記海底中継器との接続作業をする接続室とを備え、
    前記中継器仮置き場所と接続室とは、前記仮置き場所の一方側に位置し、搬入経路及び出荷経路が前記仮置き場所の他方側に位置しており、
    前記海底中継器と前記搬入経路から搬入された前記光海底ケーブルの接続すべき端部を前記仮置き場所から上方へ引き出して前記接続室に導き、前記接続室において前記光海底ケーブルの端部とを接続する工程と、
    前記光海底ケーブルが接続された前記海底中継器を前記中継器仮置き場所に移動し、仮置きする工程と、
    前記光海底ケーブルが接続された前記海底中継器を前記中継器仮置き場所から前記出荷経路に移動し、出荷経路から出荷する工程と
    を含むことを特徴とする、光海底ケーブルと海底中継器との接続方法。
  2. 前記中継器仮置き場所と前記接続室とは防塵機能を有する、壁と水平方向へ一列に配置した開閉可能な複数の扉とで仕切られていることを特徴とする,請求項1に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続方法。
  3. 前記接続室内に、高度に清浄な雰囲気に保つ清浄室が設けられ、一部の接続作業を前記清浄室内で行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続方法。
  4. 光海底ケーブルと海底中継器とを接続する工場であって、前記光海底ケーブルを仮置きする仮置き場所と、前記仮置き場所よりも高い位置に設けられた、前記海底中継器を仮置きする中継器仮置き場所と、前記光海底ケーブル及び海底中継器を搬入出荷する搬入経路及び出荷経路と、前記中継器仮置き場所と実質的に同じ高さで前記中継器仮置き場所から水平方向へ間隔をおいて設けられた、前記光海底ケーブルと前記海底中継器との接続作業をする接続室とを備え、
    前記中継器仮置き場所と接続室とは、前記仮置き場所の一方側に位置しており、前記搬入経路及び出荷経路が前記仮置き場所の他方側に位置している
    ことを特徴とする、光海底ケーブルと海底中継器との接続工場。
  5. 前記中継器仮置き場所と前記接続室とを仕切る、壁と、水平方向へ一列に配置した開閉可能な複数の扉とを備えていることを特徴とする、請求項4に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続工場。
  6. 前記接続室内に、囲み部材で囲まれた、高度に清浄な雰囲気に保つ清浄室が設けられていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続工場。
  7. 前記接続工場は、前記中継器仮置き場所と前記接続室との間を移動可能であるホイストと、前記開閉可能な複数の扉の上方に配置され、前記ホイストの移動通路を開閉可能なホイスト用扉とを備え、前記複数の扉のうち、前記ホイスト用扉の下方に位置する少なくとも1つの扉は、下側の枢着軸線回りを回転可能であり、残りの扉は、上側の枢着軸線回りを回転可能であることを特徴とする、請求項6に記載の光海底ケーブルと海底中継器との接続工場。
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