JP3971866B2 - カセッテの鉛文字除去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像情報が記録された画像情報記録坦体を収容したカセッテを処理装置に装填する際に、前記カセッテに貼り付けられた鉛文字を除去するためのカセッテの鉛文字除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、人体等の被写体に放射線、例えば、X線を照射してこの被写体の放射線画像情報を写真フイルム(X線写真フイルム)に記録する作業が行われている。そして、この写真フイルムに現像処理が施されることにより可視画像が得られ、この可視画像を使用して医療診断等がなされている。
【0003】
この種の写真フイルムは、通常、カセッテに収容された状態で撮影装置に装填され、このカセッテを通して前記写真フイルムにX線が照射される。次いで、カセッテは、撮影装置から取り出されて現像装置(処理装置)に装填され、このカセッテ内から写真フイルムが送り出されて所定の現像処理が遂行される。
【0004】
ところで、カセッテには、撮影される被写体に関する各種情報、例えば、氏名、撮影年月日および撮影部位等を記載した鉛文字が各被写体に対応して貼り付けられる場合がある。これにより、カセッテ内の写真フイルムには、被写体の放射線画像情報とこの被写体に関する各種情報とが記録され、前記写真フイルムの取り扱い性が向上することになる。
【0005】
一方、最近、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力させるシステムが知られている。蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネルギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によって、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体をいう。
【0006】
この蓄積性蛍光体は、通常、シート状に構成されて蓄積性蛍光体シートとして使用されており、前記蓄積性蛍光体シートが1枚ずつカセッテに収容されて取り扱われている。その際、カセッテには、上記の写真フイルムと同様に、被写体に関する各種情報を記載した鉛文字が各被写体に対応して貼り付けられる場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、放射線画像情報の記録が行われた写真フイルムを収容するカセッテを現像装置に装填する際、あるいは、放射線画像情報を蓄積記録した蓄積性蛍光体シートを収容するカセッテを画像情報読取装置(処理装置)に装填する際に、前記カセッテに貼り付けられている鉛文字を取り外す必要があるが、この取り外し作業を忘れてしまう場合がある。このため、カセッテを装填する各処理機内に鉛文字が残留してしまい、この鉛文字が前記処理機内に落下して写真フイルムや蓄積性蛍光体シートの搬送不良等が惹起されるという問題が指摘されている。
【0008】
また、カセッテに鉛文字が貼り付けられた状態で、このカセッテ内に新たな写真フイルムや蓄積性蛍光体シートが収容され、新たな被写体の撮影作業を継続してしまう場合がある。これにより、写真フイルムや蓄積性蛍光体シートには、異なる被写体に関する各種情報が記録されてしまい、実際に記録された放射線画像情報と前記各種情報とが一致しないという問題がある。
【0009】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、カセッテに貼り付けられた鉛文字が処理機内に残留し、あるいは、落下することを確実に阻止するとともに、前記鉛文字の取り忘れを有効に阻止することが可能なカセッテの鉛文字除去装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカセッテの鉛文字除去装置では、処理装置のカセッテ装填部に回転可能なローラ部材が設けられており、このローラ部材が回転駆動機構を介して前記カセッテに対し該カセッテの装填方向とは反対方向に相対的に回転される。このため、簡単な構成で、カセッテから鉛文字を確実に除去することができる。
【0011】
具体的には、ローラ部材がカセッテの装填方向とは逆方向に回転し、あるいは、前記ローラ部材が前記装填方向に対して該カセッテの装填速度よりも遅い速度で回転する。これにより、ローラ部材は、カセッテから鉛文字を確実に剥離させることが可能になる。
【0012】
ここで、ローラ部材は、外周面から外方に突出し且つ軸方向に沿って延在する複数の突起部を設けた樹脂製ローラである。従って、簡単な構成で、鉛文字の剥離作業が容易かつ確実に遂行される。
【0013】
また、回転駆動機構が、カセッテの装填動作によって装填方向に回転するローラと、このローラの回転をローラ部材に伝達する伝動手段とを備えている。これにより、極めて簡単な構成で、ローラ部材を鉛文字除去方向に確実に回転させることができ、カセッテから鉛文字を除去する作業が効率的に遂行される。
【0014】
さらにまた、回転駆動機構は、カセッテが装填動作中であることを検出する検出手段と、この検出手段からの検出信号に基づいてローラ部材を回転させる回転駆動源とを備えている。従って、装置構成の自由度が一層向上し、装置全体の小型化が図られる。
【0015】
さらに、カセッテから除去された鉛文字を受容する鉛文字回収手段を備えている。このため、鉛文字が処理装置内に不要に落下することを阻止することが可能になる。
【0016】
また、本発明に係るカセッテの鉛文字除去装置では、カセッテ装填部に分離部材が設けられており、カセッテがこのカセッテ装填部に挿入される際に、前記カセッテに貼り付けられた鉛文字が前記分離部材に接触して該カセッテから強制的に除去される。従って、一層簡単な構成で、カセッテから鉛文字を確実に除去することができる。
【0017】
その際、分離部材よりも搬送方向上流側に駆動ローラが配置されており、この駆動ローラの回転作用下にカセッテがカセッテ装填部に自動的に引き込まれる。さらにまた、分離部材よりも搬送方向上流側に押さえローラが配置され、この押さえローラがカセッテの鉛文字が貼り付けられた面とは逆側の面を押圧することによって、前記鉛文字が前記分離部材に押し付けられる。従って、カセッテの浮きを有効に阻止することができ、前記鉛文字を円滑かつ確実に除去することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る鉛文字除去装置10を組み込むフイルム供給装置(処理装置)12の斜視説明図であり、図2は、前記フイルム供給装置12の内部構成説明図である。
【0019】
フイルム供給装置12の前面(操作面)上部には、被写体の放射線画像情報が記録された複数枚の写真フイルム14を収容するマガジン16を装填するためのマガジン装填部18が設けられ、このマガジン装填部18の後方側には、前記写真フイルム14を1枚ずつ送り出すオートフィーダ部20が配置される。
【0020】
図1に示すように、フイルム供給装置12は、マガジン装填部18の下方に位置してカセッテ装填部22を設けており、このカセッテ装填部22にカセッテ24が装填される。カセッテ装填部22の内方には、カセッテ24から取り出された写真フイルム14、およびオートフィーダ部20により搬送された写真フイルム14を、図示しない自動現像機に搬送するためのフイルム搬送部26が配置される。フイルム供給装置12の内部下方側には、それぞれ未使用の写真フイルム14を収容する供給マガジン部28と、この供給マガジン部28から前記未使用の写真フイルム14を一枚ずつ取り出してカセッテ装填部22に配置されているカセッテ24内に送り出すフイルム垂直搬送ユニット30とが装着される。
【0021】
オートフィーダ部20は、マガジン16内に収容されている写真フイルム14を吸着して一枚ずつ取り出す吸着盤32と、前記吸着盤32を介して枚葉された前記写真フイルム14を搬送する複数組のローラ対34とを備え、このローラ対34を介して前記写真フイルム14がフイルム搬送部26を構成する複数組のローラ対36に送り出される。
【0022】
カセッテ装填部22は、カセッテ24を開閉するための開閉手段38と、前記カセッテ24内から写真フイルム14を取り出すための吸着盤40とを備える。カセッテ24には、その撮影面側に鉛文字42が接着テープ等によって貼り付けられている。この鉛文字42は、例えば、0.5mm〜1.0mmの厚さを有している。カセッテ装填部22には、第1の実施形態に係る鉛文字除去装置10が組み込まれている。
【0023】
図3および図4に示すように、鉛文字除去装置10は、カセッテ24に貼り付けられた鉛文字42が通過する位置で回転可能なローラ部材50と、前記ローラ部材50を前記カセッテ24に対し該カセッテ24の装填方向(矢印A方向)とは反対方向(矢印B方向)に相対的に回転させる回転駆動機構52とを備える。
【0024】
ローラ部材50は、外周面から外方に突出する複数の突起部54を設けた樹脂製ローラで構成されている。この突起部54は、ローラ部材50の外周に軸方向に沿って溝を形成することにより設けることもでき、前記ローラ部材50は、いわゆる、羽根付きローラ、あるいは、溝付きローラとして構成されている。
【0025】
回転駆動機構52は、カセッテ装填部22に対しローラ部材50よりも装填方向上流側に配置されるローラ56を備える。このローラ56は回転自在に構成されており、その外周面をカセッテ24に接した状態で前記カセッテ24の装填動作に伴って装填方向(矢印C方向)に回転する。ローラ56は、カセッテ24に接触して回転可能なように所定の摩擦を有する必要があり、例えば、樹脂系材料で形成される。
【0026】
ローラ56の回転軸56aに第1プーリ58が固定され、この第1プーリ58に一端側を掛け渡された第1ベルト60の他端側に第2プーリ62が配置される。第2プーリ62と同軸的に第1歯車64が設けられ、この第1歯車64に噛合する第2歯車66に第3プーリ68が同軸的に設けられる。この第3プーリ68とローラ部材50の回転軸50aに固定された第4プーリ70とに、第2ベルト74が掛け渡される。
【0027】
カセッテ装填部22には、ローラ部材50の装填方向上流側に近接して鉛文字回収用トレイ(鉛文字回収手段)76が設けられる。このトレイ76は、カセッテ24に貼り付けられている鉛文字42の位置および寸法に対応して、その形状および配置位置が設定されている。カセッテ装填部22には、トレイ76の上方に位置して凹部78が形成されている。
【0028】
図2に示すように、供給マガジン部28は、多段に積層された複数の供給マガジン80を備え、各供給マガジン80内には、未使用の複数の写真フイルム14が収容されている。各供給マガジン80は、押し出し手段82を介してフイルム垂直搬送ユニット30側に選択的に押し出される。フイルム垂直搬送ユニット30は、昇降手段84と、供給マガジン80内に収容されている写真フイルム14を1枚ずつ把持するフイルム把持手段86とを備える。
【0029】
このように構成されるフイルム供給装置12の動作について、第1の実施形態に係る鉛文字除去装置10との関連で以下に説明する。
【0030】
先ず、図示しない撮影装置により人体等の被写体の放射線画像情報が記録された写真フイルム14を収容するカセッテ24は、フイルム供給装置12を構成するカセッテ装填部22に装填される。その際、図3および図4に示すように、カセッテ装填部22においてカセッテ24が矢印A方向に移動すると、このカセッテ24の撮影面側が回転駆動機構52を構成するローラ56に接触し、このローラ56が装填方向である矢印C方向に回転する。
【0031】
ローラ56が矢印C方向に回転すると、第1および第2プーリ58、62を介して第1ベルト60が矢印D方向に周回走行する。第2プーリ62に同軸的に設けられた第1歯車64に第2歯車66が噛合しており、第2ベルト74が、第1ベルト60とは反対方向(図4中、矢印E方向)に周回走行する。従って、ローラ部材50は、装填方向とは反対側の矢印B方向に回転し、図5に示すように、このローラ部材50がカセッテ24の撮影面側で矢印B方向に回転する。
【0032】
このため、カセッテ24の撮影面側に貼り付けられている鉛文字42は、回転するローラ部材50の突起部54を介して確実に剥離され、トレイ76に受容される。鉛文字42が除去されたカセッテ24は、カセッテ装填部22内にさらに押し込まれ、図示しないストッパ等を介して所定の位置に配置される。
【0033】
次いで、図2に示すように、開閉手段38が駆動されてカセッテ24の開口部24aがフイルム供給装置12内で開放され、吸着盤40の駆動作用下に前記カセッテ24内の写真フイルム14が取り出される。この写真フイルム14は、吸着盤40に吸着保持された状態でフイルム搬送部26側に送り出され、このフイルム搬送部26を構成する複数のローラ対36に受け渡されて図示しない自動現像機に送り込まれる。
【0034】
一方、供給マガジン部28では、押し出し手段82の駆動作用下に所定の供給マガジン80がフイルム垂直搬送ユニット30側に押し出され、前記フイルム垂直搬送ユニット30を構成するフイルム把持手段86が前記供給マガジン80内の未使用の写真フイルム14を1枚だけ把持する。この状態で、昇降手段84を介してフイルム把持手段86が上方に移動し、このフイルム把持手段86に把持されている写真フイルム14は、カセッテ装填部22において開放されているカセッテ24内に送り込まれる。そして、開閉手段38が駆動されてカセッテ24が閉蓋された後、このカセッテ24がカセッテ装填部22から取り出され、必要に応じて撮影面側に新たな被写体の各種情報を記載した鉛文字42が貼り付けられた後、図示しない撮影装置に送り込まれる。
【0035】
なお、マガジン装填部18にマガジン16が装填されると、オートフィーダ部20を構成する吸着盤32を介してこのマガジン16内から写真フイルム14が1枚ずつ取り出される。この写真フイルム14は、吸着盤32からローラ対34に受け渡された後、フイルム搬送部26を構成するローラ対36を介して図示しない自動現像機に送り込まれる。
【0036】
この場合、第1の実施形態では、カセッテ装填部22にカセッテ24が装填される際、このカセッテ24に接触して回転するローラ56を備えた回転駆動機構52の作用下に、ローラ部材50が前記カセッテ24に対して装填方向とは反対方向(矢印B方向)に回転する。このため、専用の駆動源等を用いる必要がなく、カセッテ24をカセッテ装填部22に装填する動作を行うだけで、カセッテ24に貼り付けられている鉛文字42を前記ローラ部材50を介して容易かつ確実に剥離することができる。
【0037】
これにより、カセッテ24に貼り付けられている鉛文字42がカセッテ装填部22の内部に残留したり、あるいは、フイルム供給装置12内に落下することを回避することが可能になり、前記フイルム供給装置12での搬送不良や故障を確実に阻止することができるという効果が得られる。
【0038】
しかも、カセッテ24をカセッテ装填部22に装填するだけで、このカセッテ24から鉛文字42が確実に取り外されるため、前記鉛文字42の取り忘れを有効に防止することが可能になる。従って、前回使用された鉛文字42が貼り付けられた状態で、新たな被写体の放射線画像撮影が行われることがなく、被写体の放射線画像情報と鉛文字42による各種情報とが不一致となることがない。
【0039】
また、第1の実施形態では、ローラ部材50を介してカセッテ24から剥離される鉛文字42は、このローラ部材50の前方に近接して設けられているトレイ76により回収される。このため、鉛文字42が不要に落下する等の不具合を回避することが可能になる。
【0040】
さらにまた、ローラ部材50の外周には、複数の突起部54が設けられており、この突起部54がカセッテ24の撮影面側に接触した状態で回転するため、カセッテ24から鉛文字42を確実に剥離させることができる。なお、樹脂製のローラ部材50に代替してブラシローラを使用しても、同様の効果が得られることになる。
【0041】
ところで、鉛文字除去装置10を組み込むフイルム供給装置12では、マガジン装填部18を設けているが、この鉛文字除去装置10をカセッテ24のみを装填したフイルム供給装置、すなわち、マガジン装填部18およびオートフィーダ部20を用いないフイルム供給装置に組み込んでもよい。
【0042】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る鉛文字除去装置90の概略斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る鉛文字除去装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。以下、第2乃至第8の実施形態においても同様である。
【0043】
鉛文字除去装置90を構成する回転駆動機構92は、ローラ56に連結される第1プーリ94と、この第1プーリ94よりも大径な第2プーリ96と、前記第1および第2プーリ94、96に掛け渡される第1ベルト98と、前記第2プーリ96と同軸的に設けられる小径な第3プーリ100と、前記第3プーリ100よりも大径な第4プーリ102と、前記第3および第4プーリ100、102に掛け渡される第2ベルト104とを備える。
【0044】
この回転駆動機構92では、カセッテ24が矢印C方向に移動する際にローラ56が矢印C方向に回転し、さらにローラ部材50が同様に矢印C方向に回転する。その際、第1および第2プーリ94、96と第3および第4プーリ100、102の直径をそれぞれ設定することにより、ローラ部材50の回転速度がカセッテ24の矢印A方向への装填速度よりも相当に小さくなり、前記ローラ部材50は、前記カセッテ24に対して相対的に搬送方向とは逆方向に回転することになる。従って、第2の実施形態に係る鉛文字除去装置90では、前述した第1の実施形態に係る鉛文字除去装置10と同様の効果が得られる。
【0045】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る鉛文字除去装置110の概略斜視説明図である。この鉛文字除去装置110は、ローラ部材50と、このローラ部材50をカセッテ24の装填方向とは反対方向(矢印B方向)に回転させる回転駆動機構112とを備える。回転駆動機構112は、カセッテ24がカセッテ装填部22において装填動作であることを検出する、例えば、近接センサ等の検出手段114と、ローラ部材50を鉛文字除去方向に回転させる回転駆動源116とを備え、前記検出手段114および前記回転駆動源116が制御部118に接続される。
【0046】
このように構成される鉛文字除去装置110では、カセッテ24がカセッテ装填部22に配置されて矢印A方向に移動されると、検出手段114が前記カセッテ24を検出する。この検出手段114による検出信号が制御部118に送られ、前記制御部118は回転駆動源116を駆動制御してローラ部材50を矢印B方向に回転させる。このため、カセッテ24に貼り付けられている鉛文字42は、ローラ部材50を介して確実に剥離される。
【0047】
このように、第3の実施形態では、鉛文字42の剥離を確実に行うことができる等、前述した第1の実施形態と同様の効果が得られる他、カセッテ装填部22には、検出手段114および回転駆動源116を配置するだけでよく、設備レイアウトの変更等に容易に対応可能であるという利点がある。
【0048】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る鉛文字除去装置130を組み込む画像情報読取装置132の概略構成説明図である。
【0049】
画像情報読取装置132の前面(操作面)上部には、操作部およびモニタの機能を有するタッチパネル134が設けられ、このタッチパネル134の下方にカセッテ136を着脱自在なカセッテ装填部138が設けられる。カセッテ136は、蓄積性蛍光体シート140を収容する筐体142と、この筐体142の開口部144を開閉自在な蓋体146とを有し、カセッテ装填部138には、前記蓋体146を開閉するための図示しない開閉手段が設けられている。
【0050】
カセッテ装填部138の内部には、カセッテ136内に収容されている蓄積性蛍光体シート140を取り出すとともに、後述する読み取り処理後の前記蓄積性蛍光体シート140を該カセッテ136内に戻す枚葉部148が設けられる。この枚葉部148は、図示しない負圧発生源に連通する複数の吸着盤150を備えている。
【0051】
枚葉部148の下方には、搬送系152を介して消去部154および読取部156が配設される。この搬送系152は、互いに対をなす複数のローラ対158を備えており、このローラ対158により構成される鉛直搬送路上に、消去部154を構成する複数の消去用光源160が配置される。
【0052】
読取部156は、カセッテ136から取り出された蓄積性蛍光体シート140を副走査方向(矢印G方向)に搬送する副走査搬送機構162と、副走査方向に搬送される前記蓄積性蛍光体シート140に対し主走査方向(副走査方向と略直交する方向)にレーザ光Lを照射する光学系164と、このレーザ光Lの照射によって蓄積性蛍光体シート140から生ずる輝尽発光光を光電的に読み取る集光系166とを備えている。
【0053】
副走査搬送機構162は、互いに同期して回転駆動される第1および第2ローラ対168、170を備える一方、集光系166は、蓄積性蛍光体シート140上のレーザ光Lの走査位置に主走査線に沿って配置される光ガイド172と、この光ガイド172の上部に装着されるフォトマルチプライヤ174とを備える。
【0054】
このように構成される画像情報読取装置132の動作について、以下に説明する。
【0055】
先ず、図示しない撮影装置により人体等の被写体の放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート140は、カセッテ136内に遮光して収容された状態で、カセッテ装填部138に挿入される。その際、鉛文字除去装置130を構成するローラ56がカセッテ136に接触して回転し、この回転力が回転駆動機構52を介してローラ部材50に伝達される。このため、ローラ部材50は、カセッテ136の装填方向とは反対方向に回転し、このカセッテ136に貼り付けられている鉛文字42が確実に剥離される。
【0056】
これにより、第4の実施形態に係る鉛文字除去装置130では、蓄積性蛍光体シート140を収容するカセッテ136においても写真フイルム14を収容するカセッテ24と同様に、撮影面側に貼り付けられている鉛文字42を、極めて簡単な構成で、容易かつ確実に剥離させることができるという効果が得られる。
【0057】
ところで、カセッテ136がカセッテ装填部138にセットされると、図示しないロック解除手段により前記カセッテ136の蓋体146が所定の角度位置まで揺動され、開口部144が開放される。次いで、枚葉部148の駆動作用下に吸着盤150がカセッテ136内に移動され、この吸着盤150により前記カセッテ136内の蓄積性蛍光体シート140が吸着される。さらに、吸着盤150が蓄積性蛍光体シート140を吸着保持した状態で、カセッテ136から搬送系152側に移動することにより、この蓄積性蛍光体シート140の先端が前記搬送系152を構成するローラ対158に挟持される。
【0058】
その際、吸着盤150による蓄積性蛍光体シート140の吸着保持が解除される。これにより、蓄積性蛍光体シート140が搬送系152に受け渡され、この搬送系152の作用下に、前記蓄積性蛍光体シート140が、一旦、消去部154を通過して読取部156に搬送される。
【0059】
読取部156では、第1および第2ローラ対168、170が同期して回転駆動されるため、蓄積性蛍光体シート140は、この第1および第2ローラ対168、170を介して副走査方向(矢印G方向)に搬送される一方、光学系164が駆動されてレーザ光Lが前記蓄積性蛍光体シート140に対し主走査方向に照射される。このため、蓄積性蛍光体シート140から輝尽発光光が放出され、この輝尽発光光が光ガイド172からフォトマルチプライヤ174に導かれ、前記蓄積性蛍光体シート140に蓄積記録されていた放射線画像情報が光電的に読み取られる。
【0060】
読取部156により放射線画像情報の読み取り処理が施された蓄積性蛍光体シート140は、搬送系152を介して逆方向に搬送され、鉛直上方向に移動する際に消去部154に設けられた複数の消去用光源160を介して残存する放射線画像情報の消去が行われる。そして、蓄積性蛍光体シート140が枚葉部148を介してカセッテ136内に送り込まれた後、このカセッテ136がカセッテ装填部138から引き出される。その際、蓋体146が、図示しない閉蓋手段を介して筐体142側に閉動されるため、カセッテ136は、開口部144が遮光された状態で画像情報読取装置132から取り出される。
【0061】
図9は、本発明の第5の実施形態に係る鉛文字除去装置180の概略斜視説明図であり、図10は、前記鉛文字除去装置180の側面説明図である。
【0062】
鉛文字除去装置180は、カセッテ24がカセッテ装填部22に挿入される際に、このカセッテ24に貼り付けられた鉛文字42に接触し、前記鉛文字42を強制的に除去するための分離部材182を備える。分離部材182は、合成ゴムや樹脂等で形成されており、カセッテ24の装填方向と交差する方向(矢印H方向)に長尺な断面楔形状を有している。分離部材182は、鉛直方向に延在する鉛直面184を有するとともに、この鉛直面184の上部には、カセッテ24の装填方向に向かって下方に傾斜するテーパ面186が設けられている。
【0063】
このように構成される鉛文字除去装置180では、カセッテ24がカセッテ装填部22に配置されて矢印A方向に移動されると、このカセッテ24に貼り付けられている鉛文字42が分離部材182の上部に接触し、この鉛文字42が前記カセッテ24から強制的に剥離される。従って、第5の実施形態では、略板状の分離部材182を備えるだけでよく、極めて簡単な構成で、鉛文字42の剥離を確実に行うことが可能になるという効果が得られる。
【0064】
図11は、本発明の第6の実施形態に係る鉛文字除去装置190の概略斜視説明図であり、図12は、前記鉛文字除去装置190の側面説明図である。
【0065】
鉛文字除去装置190は、分離部材182と、前記分離部材182よりも装填方向上流側に配置される駆動ローラ192とを備える。この駆動ローラ192は、図示しない回転駆動源に連結されており、カセッテ24をカセッテ装填部22に自動的に引き込む機能を有している。
【0066】
このように構成される鉛文字除去装置190では、カセッテ24がカセッテ装填部22に配置されると、図示しないセンサ等がこれを検知して駆動ローラ192を矢印I方向に回転させる。このため、駆動ローラ192によってカセッテ24がカセッテ装填部22内に自動的に引き込まれ、前記カセッテ24に貼り付けられている鉛文字42が分離部材182に当接し、この鉛部材42が前記カセッテ24から強制的に剥離されてトレイ76に収容される。
【0067】
これにより、第6の実施形態では、カセッテ24がカセッテ装填部22に自動的に引き込まれてこのカセッテ24の装填作業が簡素化する他、極めて簡単な構成で、鉛文字42を確実に除去することができる等、第5の実施形態と同様の効果が得られる。
【0068】
図13は、本発明の第7の実施形態に係る鉛文字除去装置200の概略斜視説明図であり、図14は、前記鉛文字除去装置20の側面説明図である。
【0069】
鉛文字除去装置200は、分離部材182と、この分離部材182よりも装填方向上流側に配置され、カセッテ24の鉛文字42が貼り付けられた面とは逆側の面を押圧する押さえローラ202とを備える。押さえローラ202は、カセッテ24の装填方向と交差する方向(矢印H方向)に長尺に構成されており、例えば、図示しないばね等によって前記カセッテ24側に付勢される。
【0070】
このように構成される鉛文字除去装置200では、カセッテ24がカセッテ装填部22に装填されると、このカセッテ24の上面側(鉛文字42とは反対側の面)が押さえローラ202により押圧される。このため、カセッテ24に浮き等が発生することが有効に阻止され、鉛文字42を分離部材182に確実に当接させることができ、前記鉛文字42の除去作業が一層効率的に遂行されるという効果が得られる。
【0071】
図15は、本発明の第8の実施形態に係る鉛文字除去装置210の概略斜視説明図であり、図16は、前記鉛文字除去装置210の側面説明図である。
【0072】
鉛文字除去装置210は、分離部材182と駆動ローラ192と押さえローラ202とを備えている。この文字除去装置210では、カセッテ24が駆動ローラ192の回転作用下にカセッテ装填部22に自動的に引き込まれるとともに、押さえローラ202により浮きの発生が確実に阻止された状態で、分離部材182を介して鉛文字42の除去作業が効率的かつ円滑に遂行されるという効果が得られる。
【0073】
なお、第7の実施形態あるいは第8の実施形態において、押さえローラ202に代えて、滑り性を有する押し付け部材としてもよい。
【0074】
【発明の効果】
本発明に係るカセッテの鉛文字除去装置では、処理装置のカセッテ装填部に回転可能なローラ部材が設けられ、このローラ部材を回転駆動機構を介してカセッテに対し該カセッテの装填方向とは反対方向に相対的に回転させる。このため、極めて簡単な構成で、カセッテから鉛文字を確実に除去することができ、この鉛文字が、例えば、処理装置内に落下することを確実に阻止することが可能になる。しかも、鉛文字がカセッテから自動的に剥離されるため、この鉛文字の取り忘れを有効に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る鉛文字除去装置を組み込むフイルム供給装置の斜視説明図である。
【図2】前記フイルム供給装置の内部構成説明図である。
【図3】前記鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図4】前記鉛文字除去装置の側面説明図である。
【図5】前記鉛文字除去装置の動作説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る鉛文字除去装置を組み込む画像情報読取装置の概略構成説明図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図10】前記鉛文字除去装置の側面説明図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図12】前記鉛文字除去装置の側面説明図である。
【図13】本発明の第7の実施形態に係る鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図14】前記鉛文字除去装置の側面説明図である。
【図15】本発明の第8の実施形態に係る鉛文字除去装置の概略斜視説明図である。
【図16】前記鉛文字除去装置の側面説明図である。
【符号の説明】
10、90、110、130、180、190、200、210…鉛文字除去装置
12…フイルム供給装置 14…写真フイルム
18…マガジン装填部 22、138…カセッテ装填部
24、136…カセッテ 26…フイルム搬送部
28…供給マガジン部 42…鉛文字
50…ローラ部材 52、92、112…回転駆動機構
54…突起部 56…ローラ
76…トレイ 114…検出手段
116…回転駆動源 118…制御部
132…画像情報読取装置 140…蓄積性蛍光体シート
154…消去部 156…読取部
182…分離部材 192…駆動ローラ
202…押さえローラ
Claims (8)
- 放射線画像情報が記録された画像情報記録坦体を収容したカセッテを処理装置に装填する際に、前記カセッテに貼り付けられた鉛文字を除去するためのカセッテの鉛文字除去装置であって、
前記処理装置のカセッテ装填部に設けられ、前記カセッテに貼り付けられた前記鉛文字が通過する位置で回転可能なローラ部材と、
前記カセッテから前記鉛文字を除去するために、前記ローラ部材を前記カセッテに対し該カセッテの装填方向とは反対方向に相対的に回転させる回転駆動機構と、
を備え、
前記ローラ部材は、外周面から外方に突出し且つ軸方向に沿って延在する複数の突起部を設けた樹脂製ローラであることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。 - 放射線画像情報が記録された画像情報記録坦体を収容したカセッテを処理装置に装填する際に、前記カセッテに貼り付けられた鉛文字を除去するためのカセッテの鉛文字除去装置であって、
前記処理装置のカセッテ装填部に設けられ、前記カセッテに貼り付けられた前記鉛文字が通過する位置で回転可能なローラ部材と、
前記カセッテから前記鉛文字を除去するために、前記ローラ部材を前記カセッテに対し該カセッテの装填方向とは反対方向に相対的に回転させる回転駆動機構と、
を備え、
前記回転駆動機構は、前記カセッテ装填部に対し前記ローラ部材よりも装填方向上流側に配置され、前記カセッテが装填される際に該カセッテに接触して前記装填方向に回転するローラと、
前記ローラの回転を、前記ローラ部材に前記鉛文字除去用の回転として伝達する伝動手段と、
を備えることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。 - 放射線画像情報が記録された画像情報記録坦体を収容したカセッテを処理装置に装填する際に、前記カセッテに貼り付けられた鉛文字を除去するためのカセッテの鉛文字除去装置であって、
前記処理装置のカセッテ装填部に設けられ、前記カセッテに貼り付けられた前記鉛文字が通過する位置で回転可能なローラ部材と、
前記カセッテから前記鉛文字を除去するために、前記ローラ部材を前記カセッテに対し該カセッテの装填方向とは反対方向に相対的に回転させる回転駆動機構と、
を備え、
前記回転駆動機構は、前記カセッテが前記カセッテ装填部で装填動作中であることを検出する検出手段と、
前記検出手段からの検出信号に基づいて前記ローラ部材を鉛文字除去方向に回転させる回転駆動源と、
を備えることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鉛文字除去装置において、前記ローラ部材よりも装填方向上流側に配置され、前記カセッテから除去された前記鉛文字を受容する鉛文字回収手段を備えることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。
- 放射線画像情報が記録された画像情報記録坦体を収容したカセッテを処理装置に装填する際に、前記カセッテに貼り付けられた鉛文字を除去するためのカセッテの鉛文字除去装置であって、
前記処理装置のカセッテ装填部に設けられ、前記カセッテが前記カセッテ装填部に挿入される際に前記カセッテに貼り付けられた前記鉛文字に接触し、該鉛文字を強制的に除去する分離部材を備え、
前記分離部材は、前記カセッテ装填部への前記カセッテの挿入方向と交差する方向に長尺な壁部材であることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。 - 請求項5記載の鉛文字除去装置において、前記カセッテ装填部に対し前記分離部材よりも装填方向上流側に配置され、前記カセッテを前記カセッテ装填部に引き込むための駆動ローラを備えることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。
- 請求項5または6記載の鉛文字除去装置において、前記カセッテ装填部に対し前記分離部材よりも装填方向上流側に配置され、前記カセッテの前記鉛文字が貼り付けられた面とは逆側の面を押圧することにより、該鉛文字を前記分離部材に押し付けるための押さえローラを備えることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。
- 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の鉛文字除去装置において、前記分離部材よりも装填方向上流側に配置され、前記カセッテから除去された前記鉛文字を受容する鉛文字回収手段を備えることを特徴とするカセッテの鉛文字除去装置。
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