JP3972682B2 - 電子部品格納ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムコンデンサやコイル等の大型電子部品を、ECUハウジング内に収納するのに好適な電子部品格納ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルムコンデンサ等の大型電子部品をECUハウジング内に収納する際、図4に示すような格納ケースを用いることが知られている。
【0003】
この格納ケース3は、大型電子部品2の4つの側面及び底面を覆うように器状に形成された格納部4を複数有している。その複数の格納部4のそれぞれに、大型電子部品2が格納される。格納ケース3には、インサート成形等により、バスバー(金属導体)5が一体的に固定されている。複数の格納部4にそれぞれ格納された大型電子部品2のリード端子6は、バスバー5に抵抗溶接等の手段により接合され、電気的に接続される。
【0004】
このような電気的接続を施した後に、格納ケース3は、ECUハウジング1内の所定位置に収容される。ECUハウジング1は、図4に示すように、格納ケース3の外形形状に応じた凹部を有している。従って、格納ケース3がこの凹部に挿入されることにより、大型電子部品2は、ECUハウジング1内において固定、保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示す従来の大型電子部品の格納構造によれば、ECUハウジング1は、大型電子部品2を格納する凹部に関して、大型電子部品2の大きさに、格納ケース3の壁の厚さ分を加えた大きさにする必要ある。従って、ECUハウジング1の設置場所等の関係から、ECUハウジング1自体の大きさに制約が設定された場合、その制約された大きさに収めることが困難になる場合が生ずる。
【0006】
この問題に対する対応策として、ECUハウジング1や格納ケース3の壁の厚みを薄くして対応することが考えられるが、その厚みの縮小にも、強度等の関係から限界があるため、決定的な対策とはならない。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、電子部品を格納する格納ケースによるハウジングサイズの拡大を抑制することが可能な電子部品格納ユニットを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電子部品格納ユニットは、
電子部品と、
電子回路が形成された回路基板と、
電子部品と回路基板とを収容するハウジングとからなる電子部品格納ユニットであって、
ハウジングは、電子部品を収容するための凹部を有し、当該凹部が形成された部位は、回路基板の収納部位よりも外側に向かって突き出しており、
電子部品は、対向する2つの壁面にそれぞれ形成された突部を有し、
対向する2つの壁面に形成された突部と嵌合される溝部を有する一対の保持部と、電子部品の対向する2つの壁面間において両壁面に垂直に交わる複数の面のうちの1つの面と並行に延びて一対の保持部を連結する連結部とからなる格納ケースをさらに備え、
格納ケースは、一対の保持部及び連結部により、電子部品の3つの面のみを取り囲んだ状態で電子部品を格納し、電子部品は、格納ケースに格納された状態で、ハウジング内の凹部に収納されることを特徴とする。
【0009】
従来、立方体形状の電子部品を格納するケースは、電子部品の底面及び4つの側面を取り囲む器状に形成されていた。このため、電子部品の5つの面の周りにケースがあり、電子部品の格納場所において、ケースの厚さが占める領域の影響が大きかった。
【0010】
これに対し、請求項1に記載の電子部品格納ユニットは、格納ケースが、一対の保持部と、この一対の保持部を連結する連結部とからなるため、格納ケースは電子部品の3つの面を取り囲むのみである。これにより、格納ケースの小型化が可能になり、ハウジングへの収納の際、ハウジング内のより狭い空間内への収容も可能になる。
【0011】
さらに、格納ケースは、電子部品の3面のみを取り囲むものであるが、格納ケースの保持部は、電子部品の対向する2つの壁面に形成された突部と嵌合される溝部を有する。従って、格納ケースは、電子部品の3面のみを取り囲むものでありながら、従来の器状の格納ケースと同等の保持性能を備えている。
【0012】
請求項2に記載のように、格納ケースは、一対の保持部と連結部とからなる電子部品を格納するための格納部を複数有し、当該複数の格納部は相互に連結されて構成されても良い。これにより、複数の電子部品が共通の格納ケースに一括して格納できるので、ハウジング内への組み付けが容易になる。
【0013】
請求項3に記載のように、連結部は、回路基板の収納部位に面する電子部品の面に並行に延びるように設けられるとともに、電子部品の面の一部にのみ対応する大きさを有し、その形成位置は、凹部よりも上方に設定されていることが好ましい。連結部は、主に一対の保持部を連結するために用いられるものであるため、連結部が電子部品の面全体を覆う必要はない。そのため、この連結部の大きさを、回路基板の収納部位に面する電子部品の面の一部のみに対向するように形成し、かつその形成位置を凹部よりも上方に設定することにより、一層、ハウジング内における電子部品及び格納ケースの収容スペースを小さくすることが可能になる。
【0014】
請求項4に記載のように、格納ケースには、電子部品に電気的に接続されたバスバーが固定されており、回路基板に形成された電子回路とバスバーとをワイヤー接続することが好ましい。このようにすると、ハウジング内に収容された電子部品と、回路基板に形成された電子回路との接続を容易に行うことができる。特に、格納される電子部品が複数ある場合には、バスバーによって予めそれらの接続を行うことができるので、ハウジング収納後に行われる接続箇所を低減することができる。
【0015】
請求項5に記載の電子部品格納ユニットは、保持部には、突部の底面を受ける受け部が下端部に形成され、受け部の底面位置が電子部品の底面位置と同等となるように、突部の底面位置を、電子部品の底面位置よりも高い位置に設定することを特徴とする。このようにすると、格納ケースを含めた電子部品の高さ寸法を短縮できるので好ましい。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
【0021】
(第1実施形態)
図1(a)は本実施形態による電子部品格納ユニットの要部の構成を示す斜視図、図1(b)は図1(a)に示した電子部品格納ユニットの側面図、及び図1(c)は図1(a)に示した電子部品格納ユニットの上面図である。
【0022】
図1(a)〜(c)において、ハウジング11は、電子部品12及び各種の素子や配線により電子回路が形成された回路基板17を収容するものであり、その端部には、大型の電子部品12を収容するために凹部11aが形成されている。このハウジング11は、例えばアルミダイカストによって構成することができる。
【0023】
電子部品12は、例えばフィルムコンデンサやコイル等の体格の大きい部品であり、複数の電子部品が格納ケース13に格納された状態で、格納ケース13とともにハウジング11内に収容される。このように、複数の電子部品12を共通の格納ケース13に一括して格納すれば、ハウジング11内への組み付けを容易に行うことができる。
【0024】
格納ケース13は、樹脂材料から構成され、インサート成形等により、バスバー(金属導体)15が一体的に固定されている。格納ケース13に格納された複数の電子部品12は外部との接続のためのリード端子16を有し、このリード端子16は、抵抗溶接等の手段によりバスバー15に接合される。この結果、複数の電子部品12は、ハウジング11内に収容される前にバスバー15によって電気的接続が行われた状態となる。
【0025】
このような電気的接続を施した後に、格納ケース13は、ハウジング11内の凹部に収容される。これにより、電子部品12は、格納ケース13によってハウジング11内において固定、保持される。
【0026】
ハウジング11内には、電子回路が形成された回路基板17も収容されており、その回路基板17上の電極であるランド21とバスバー15とが、ワイヤー18によって接続される。上記したように予めバスバー15を利用して、電子部品12の電気的接続を行っておくことにより、電子部品12をハウジング11内に収容した後の配線の接続を簡単に行うことができる。
【0027】
次に、本実施形態の特徴部分である、格納ケース13及びその格納ケース13に格納される電子部品12について詳細に説明する。
【0028】
電子部品12は、図1(a),(c)に示されるように、対向する2つの側面のそれぞれの略中央に、底面から上面にかけて伸びる突部12aを有している。なお、電子部品12のリード端子16は、この突部12aの上面から取り出されている。
【0029】
格納ケース13は、電子部品12の対向する2つの側面をそれぞれ保持する一対の保持部19及びこの一対の保持部19を連結する連結部20とからなる。なお、図1(a)〜(c)に記載した例では、2つの電子部品12をまとめて格納ケース13に格納するために、2つの電子部品12間に存在する格納ケース13の保持部19が連結され、一体として構成されている。
【0030】
格納ケース13の保持部19には、電子部品12の2つの側面に形成された突部12aに対応して、溝部19aが形成されている。この溝部19aに、電子部品12の突部12aを嵌合することにより、電子部品12を格納ケース13内において確実に固定することができる。
【0031】
なお、突部12aは、電子部品12の底面から上面にかけて側面と同等の高さを有しており、保持部19には、突部12aの底面を受ける受け部19bがその下端部に形成されている。このため、図1(b)に示すように、受け部19bの厚さ分だけ、保持部19の底面位置が電子部品12の底面位置よりも低くなっている。しかしながら、電子部品12の側面に形成する突部12aは、必ずしも側面と同等の高さを有する必要はない。従って、突部12aの底面位置を電子部品12の底面位置よりも高い位置となるように突部12aを形成しても良い。この場合、保持部19に突部12aの底面を受ける受け部19bを形成した場合であっても、その保持部19(受け部19b)の底面位置が、電子部品12の底面位置と同等となるように、突部12aの底面位置及び保持部19の受け部19bの厚さ等を設定すると、格納ケース13を含めた電子部品12の高さ寸法を短縮できるので好ましい。
【0032】
上記のように、電子部品12の対向する2つの側面に突部12aを形成し、格納ケース13がその突部12aと嵌合される溝部19aを備えた保持部19を有することにより、格納ケース13は、電子部品12の3つの面を取り囲むのみで電子部品12を確実に格納ケース13内に固定することが可能となった。これにより、格納ケース13の小型化が可能になり、ハウジング11への収納の際、ハウジング11内のより狭い空間内へ収容することができる。
【0033】
さらに、格納ケース13の連結部20は、それが並行して延びる電子部品12の面の一部にのみ対向する大きさを有しており、その形成位置は、ハウジング11の凹部11a内ではなく、その凹部11aの上方にしている。これにより、ハウジング11の凹部11aの幅は、なんら格納ケース13の厚さを考慮する必要がなく、ほぼ電子部品12の厚さに設定することができる。
【0034】
このように、連結部20の大きさを、電子部品12の面の一部のみに対向するように形成することにより、ハウジング11と干渉しないように連結部20を取回すことが可能となるため、さらに、ハウジング11内における電子部品12及び格納ケース13の収容スペースを小さくすることが可能になる。
【0035】
(第2実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態のように、電子部品12の2つの側面に突部12aを形成する等の、電子部品12の形状の変更が困難な場合に有効なものである。
【0036】
図2は、第2実施形態にかかわる電子部品格納ユニットの要部構成を示す斜視図である。図2において、6面体形状の電子部品32は格納ケース33に格納される。この格納ケース33は、電子部品32の4つの側面をそれぞれ保持する側面保持部35と、これら側面保持部35を連結するとともに電子部品32の底面を保持する底面保持部36とから構成されている。底面保持部36は、4つの側面保持部35を連結するために、略十字状に形成されている。このように、格納ケース33は、電子部品32の底面及び4つの側面の計5面を取り囲むように構成されている。
【0037】
格納ケース33の4つの側面保持部35は、電子部品32の側面全体を保持するのではなく、側面中央付近のみを保持するものであり、側面保持部35同士は互いに分離されている。
【0038】
上記のように構成される格納ケース33は、電子部品を格納した状態で、ハウジング31に収容される。ハウジング31は、側面保持部35に対応した位置において、側面保持部35と嵌合可能な大きさを有する溝部34が、ハウジング31のコーナー部の2箇所に設けられている。この溝部34は、ハウジング31内外の通気を確保するための呼吸溝としても利用されるものである。
【0039】
格納ケース33の2つの側面保持部35は、ハウジング31のコーナー部に形成された2ヶ所の溝部34に嵌合され、格納ケース33がハウジング31内に固定される。
【0040】
このように、本実施形態においては、格納ケース33の側面保持部35をハウジング31の溝部34に嵌め込むようにしたため、格納ケース33が電子部品32の5面を取り囲みながら、ハウジング31内における電子部品32及び格納ケース33を収容する空間を極力コンパクトにすることができる。
【0041】
さらに、本実施形態では、格納ケース33の側面保持部35は、電子部品32の他の側面を保持する側面保持部35とは分離して、電子部品32の側面の一部である中央付近のみを保持するように設けられている。従って、ハウジング31の内面に形成する溝部34も、それほど大きな領域に渡って形成する必要はない。このため、溝部34におけるハウジング31の厚さが薄くなっても、ハウジング31の強度に対する影響を小さくできる。従って、ハウジング31の強度を保ちながら、より狭い空間に電子部品32及び格納ケース33を収容することができる。
【0042】
なお、上記した第2実施形態においては、ハウジング31のコーナー部に2箇所の溝部34を形成したが、その溝部34は図3に示すように1箇所だけに形成しても良い。また、溝部34を2箇所に形成する場合、必ずしもハウジング31のコーナー部に形成する必要はなく、例えば図1(a)〜(c)に示すようにハウジング31が電子部品32及び格納ケース33を収容するための凹部を有する場合には、電子部品32の対向する2つの側面を保持する側面保持部35に対して2箇所の溝部を形成することができる。
【0043】
また、図2においては図示されていないが、第1実施形態と同様に、第2実施形態における格納ケース33にバスバーを一体的に取り付けたり、複数個の電子部品を一括して格納できるように格納部を複数設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態による電子部品格納ユニットの要部の構成を示す斜視図、(b)は(a)に示した電子部品格納ユニットの側面図、及び(c)は(a)に示した電子部品格納ユニットの上面図である。
【図2】第2実施形態による電子部品格納ユニットの要部の構成を示す斜視図である。
【図3】第2実施形態による電子部品格納ユニットの変形例を示す斜視図である。
【図4】従来の電子部品格納ユニットの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11,31 ハウジング
12,32 電子部品
13,33 格納ケース
15 バスバー
16 リード端子
17 回路基板
18 ワイヤー
Claims (5)
- 電子部品と、
電子回路が形成された回路基板と、
前記電子部品と回路基板とを収容するハウジングとからなる電子部品格納ユニットであって、
前記ハウジングは、前記電子部品を収容するための凹部を有し、当該凹部が形成された部位は、前記回路基板の収納部位よりも外側に向かって突き出しており、
前記電子部品は、対向する2つの壁面にそれぞれ形成された突部を有し、
前記対向する2つの壁面に形成された突部と嵌合される溝部を有する一対の保持部と、前記電子部品の対向する2つの壁面間において両壁面に垂直に交わる複数の面のうちの1つの面と並行に延びて前記一対の保持部を連結する連結部とからなる格納ケースをさらに備え、
前記格納ケースは、前記一対の保持部及び前記連結部により、前記電子部品の3つの面のみを取り囲んだ状態で前記電子部品を格納し、前記電子部品は、前記格納ケースに格納された状態で、前記ハウジング内の凹部に収納されることを特徴とする電子部品格納ユニット。 - 前記格納ケースは前記一対の保持部と前記前記連結部とからなる前記電子部品を格納するための格納部を複数有し、当該複数の格納部は相互に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品格納ユニット。
- 前記連結部は、前記回路基板の収納部位に面する前記電子部品の面に並行に延びるように設けられるとともに、前記電子部品の面の一部にのみ対応する大きさを有し、その形成位置は、前記凹部よりも上方に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品格納ユニット。
- 前記格納ケースには、前記電子部品に電気的に接続されたバスバーが固定されており、
前記回路基板に形成された電子回路と前記バスバーとをワイヤー接続することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子部品格納ユニット。 - 前記保持部には、前記突部の底面を受ける受け部が下端部に形成され、
前記受け部の底面位置が前記電子部品の底面位置と同等となるように、前記突部の底面位置を、前記電子部品の底面位置よりも高い位置に設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子部品格納ユニット。
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