JP3973343B2 - 多方向入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作軸の操作により複数の電気部品を同時に操作することができる多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多方向入力装置は、図19に示すように、箱型のケース31を有し、このケース31の上板31aには、中央部に孔31bが形成されている。また、ケース31内には、第1、第2連動部材32、33が互いに直交する方向に支持されて回動可能になっている。
前記第1連動部材32は、略コ字状に形成された連結部32aを有し、この連結部32aの長手方向に第1の長孔32bが貫通形成されている。また、連結部32aの一方の端部の下部には、連結部32aの長手方向と平行方向に係止爪32cが突出形成されている。また、連結部32aの両端部の下部には、係止爪32cと直交する方向に突起32d、32dが突出形成されいる。
【0003】
前記第1連動部材32の下部には、第1連動部材32と直交する方向に第2連動部材33が配設され、この第2連動部材33は、棒状の連結部33aを有し、この連結部33aには、長手方向に第2の長孔33bが貫通形成されている。
また、連結部33aの一方の端部には、連結部33aの長手方向と平行方向に係止爪33cが突出形成されている。前記連結部33aの両端部で係止爪33cと直交する方向には、突起33d、33dが突出形成されている。前記第2の長孔33bには、軸支孔33eが貫通形成されている。
前記ケース31の孔31aには、操作軸34が挿通されており、この操作軸34は、棒状の円柱部34aを有し、この円柱部34aの下部に平坦部34bが形成され、この平坦部34bから下方に突出する突起34cが設けられている。また、平坦部34bには支持孔34dが貫通形成されている。
なお、図19においては、側板31dに取り付けられる可変抵抗器35は、図示を省略している。
【0004】
前記ケース31の図示左側の一方の側板31c、及びこの一方の側板31cと直交する側の他方の側板31dには、回転形電気部品である例えば可変抵抗器35が取付可能になっており、この可変抵抗器35は基板35aと摺動子受け35bとからなり、この摺動子受け35bには第1、第2連動部材32、33の係止爪32c、33cが係合可能な係合孔35cが設けられている。
【0005】
また、第1、第2連動部材32、33の下方には、略正方形の押し上げ部材36が配設され、この押し上げ部材36には、第1連動部材32の突起32dが当接可能な当接部36aと、第2連動部材33の突起33dが当接可能な当接部33cが、それぞれ隅部寄りに突出形成されている。また、押し上げ部材36の央部には孔36cが貫通形成されている。
また、押し上げ部材36の下部には、コイルバネ37が配設され、このコイルバネ37が下部の底板38に弾性付勢されて取り付けられている。そのために、押し上げ部材36は、常に上方の第1、第2連動部材32、33側に押し上げ可能になっている。
【0006】
このような構成の従来の多方向入力装置の操作軸34を、図20Aに示すように、矢印A方向に傾動操作すると、軸支部分であるピン39を支点として、平坦部34bが第2の長孔33bに沿って傾動し、図20Bに示す第1連動部材32が両端部の支持部32e、32fを支点として回動して、係止爪32cに係止している可変抵抗器35を操作可能になっている。
また、図20Bに示すように、操作軸34を矢印B方向に傾動操作すると、操作軸34は、円柱部34aが第1連動部材32の第1の長孔32bに沿って移動し、図20Aに示す第2連動部材33が、支持部33f、33gを支点として回動して、係止爪33cに係止している可変抵抗器35を操作可能になっている。
【0007】
このような、操作軸34の矢印A、又はB方向に加えていた力を解除すると、コイルバネ37の弾性力で、押し上げ部材36が上方に押し上げられて、第1、第2連動部材32、33が回動して初期の姿勢に復帰すると共に、操作軸34が垂直状の中立位置に自動復帰する。
【0008】
このような従来の多方向入力装置は、操作軸34の傾動操作で、ケース31に取り付けた2個の可変抵抗器を同時に操作することができ、例えばパソコンのディスプレ−上のカーソル等の入力操作を容易に行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来の多方向入力装置は、第1連動部材32の連結部32aが、第2連動部材33の上方に第2連動部材33を跨いで形成されているので、図20Aに示すように、ケース31の上板31aと第2連動部材33との間の隙間を、連結部32aが回動できるように大きくしなければならなかった。そのために、従来の多方向入力装置の薄型化が難しかった。
【0010】
また、第1、または第2連動部材32、33のそれぞれの突起32d、33dが、押し上げ部材36に当接する位置が、センタからズレているために、操作軸34を傾動させて第1、又は第2連動部材32、33の回動により、押し上げ部材36を押し下げる時に、押し上げ部材36が斜めになって、押し上げ部材36をガイドする、中央の孔36cと底板38のガイド部38aとにキシミが発生する。
そのため、押し上げ部材36をスムーズに押し下げることができず、操作軸34を傾動操作する時の操作フィーリングが悪くなる問題があった。
本発明は前述したような問題点に鑑みてなされたもので、薄型化が可能であると共に、操作軸の操作フィーリングが良い高性能な多方向入力装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明の多方向入力装置は、両端部に第1の支持部がそれぞれ設けられ、両端部に第1の支持部がそれぞれ設けられ、この第1の支持部を中心軸として回動可能で第1の長孔を有する第1連動部材と、両端部に第2の支持部がそれぞれ設けられ、この第2の支持部を中心軸として回動可能で、前記第2の支持部間に第2の長孔が形成された連結部を有し、この連結部の中央部に膨出部を設けると共に、前記膨出部の凹部内側に前記第1連動部材を位置させた状態で前記第1連動部材と直交して配設された第2連動部材と、解放された下部を蓋閉する底板を有し、前記膨出部が前記第1連動部材よりも前記底板側に配置されると共に、前記底板上の空洞内部に前記第1の支持部の中心軸と前記第2の支持部の中心軸が直交した状態で前記第1連動部材及び第2連動部材の前記第1の支持部及び第2の支持部を回動可能に支持する枠体と、前記第1の長孔及び第2の長孔に挿通され、前記第1の長孔内に位置して傾動可能及び第2の長孔内に位置して移動可能となるように、前記第1連動部材の軸支孔に抜け止めされて軸支される操作軸と、前記連結部の前記底板側へ突出した前記膨出部が螺旋状に巻回された巻回部内に位置するように配置され、前記第1連動部材及び第2連動部材を前記底板側から弾性付勢可能なコイルバネと、前記操作軸の傾動により前記第1連動部材及び第2連動部材を介して操作可能な複数の電気部品とを備え、前記操作軸には軸支孔が形成されており、前記操作軸の軸支孔と前記第1連動部材の軸支孔にピンを挿入して操作軸は軸支され、前記操作軸の軸支孔は、前記第1連動部材の両端部側の前記第1の支持部を結ぶ線と同一線上に形成され、前記枠体は前記底板と対向する上板を有し、前記第1連動部材及び第2連動部材のそれぞれの前記第1の支持部及び第2の支持部は、前記枠体の上板から四方に折り曲げられたそれぞれの側板の前記上板から同一高さ位置に支持されている構成とした。
【0012】
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記連結部の膨出部が円弧状に形成され、この円弧状の中心が、前記第1連動部材の前記操作軸を軸支する前記軸支孔の中心線上に位置するようにした構成とした。
【0014】
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記操作軸は、前記コイルバネが前記第1連動部材及び第2連動部材の前記第1の支持部及び第2の支持部に隣接する第1の腕部及び第2の腕部の前記底板側を弾性付勢することにより、前記第1連動部材及び第2連動部材の長手方向とは直交する方向に直立して保持可能となっている構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の多方向入力装置を図面に基づいて説明する。図1は本発明の多方向入力装置の要部断面図で、図2は本発明に係わる第1連動部材の動作を説明する図であり、図3は本発明に関する要部断面図で、図4は本発明に係わる第2連動部材の動作を説明する図であり、図5は本発明の多方向入力装置の上面図であり、図6は本発明に係わる操作軸の図であり、図7は本発明に係わる第1連動部材の上面図であり、図8は図7の断面図であり、図9は図8の下面図であり、図10は図8の側面図であり、図11は本発明に係わる第2連動部材の上面図であり、図12は図11の断面図であり、図13は図12の下面図であり、図14は図12の側面図であり、図15は本発明に係わるバネ受け部材の図であり、図16は本発明に係わる底板の上面図であり、図17は図16の断面図であり、図18は図16の側面図である。
【0016】
まず、本発明の多方向入力装置は、図5に示すように、鉄板等からなる箱形の枠体1がプレス等で折り曲げ形成され、上部が上板1aで覆われ、この上板1aに円形の操作孔1bが設けられ、上板1aの四方には、下方に折り曲げられた側板1c、1d、1e、1fが設けられて、枠体1の内部が空洞になっている。
前記枠体10の空洞内部には、第1、第2連動部材2、4が、互いに直交して十字状に組み合わされて配設されている。
【0017】
前記第1連動部材2を図7〜図10に基づいて説明すると、第1連動部材2は、合成樹脂、又は亜鉛ダイカストからなり、図8に示すように、中央部に半円状の基部2aを有し、この基部2aから図示右方向に突出する一方の腕部2bと、図示左方向に突出する他方の腕部2cとがそれぞれ形成されている。
前記一方と他方の腕部2b、2cの両端部側には、第1連動部材2を枠体1内部に位置させた状態で、側板1c、1eに支持するための円柱状の支持部2d、2fがそれぞれ設けられている。
前記一方の腕部2b側の支持部2dからは、棒状の係合部2eが突出形成され、この係合部2eは、後述する回転型電気部品11に係合可能になっている。
【0018】
また、図7に示す基部2aの中央部には、一方と他方の腕部2b、2c側に延びる第1の長孔2gが貫通形成されている。
また、図8に示す基部2aには、第1の長孔2gと直交する方向に、後述する丸ピン7が嵌合可能な軸支孔2hが貫通形成されている。この軸支孔2hは、図8に示す左右端部側の支持部2d、2fを結ぶ線Cと同一線上に形成されている。
【0019】
また、図7に示す一方と他方の腕部2b、2cから、図示下方に一対の突部2j、2jと、一方と他方の腕部2b、2cから図示上方に一対の突部2k、2kとが、それぞれ略三角形状に形成されて突出している。前記それぞれの突部2j、2kは、後述するバネ受け部材8のリング状の基部8dに当接可能に形成されている。
また、図8に示すそれぞれの支持部2d、2f近傍で、一方と他方の腕部2b、2cの図示下部には、後述するリング状のバネ受け部材8の動きをガイド可能な
ガイド部3が形成されている。
このガイド部3は、図9に示すように、それぞれの支持部2d、2f近傍で、且つ、それぞれの支持部2d、2fと第1の長孔2gとの間に略円環状に形成されている。
また、図8に示すガイド部3を構成する左右のガイド面3aは、テーパ状に形成されている。このような構成の第1連動部材2は、図5に示すように、一方と他方の支持部2d、2fが、枠体1の側板1c、1eに支持されて回動可能になっている。
【0020】
前記第2連動部材4を図11〜図14に基づいて説明すると、第2連動部材4は、合成樹脂等からなり、枠体1内部で第1連動部材2と直交する方向に配設され、図12に示すように、中央部には下向きの円弧状に形成された連結部4aが設けられ、この連結部4aから図示右方向に一方の腕部4bと、図示左方向に他方の腕部4cとがそれぞれ突出形成されている。
前記一方と他方の腕部4b、4cの両端部側には、第2連動部材4を枠体1の側板1d、1fに支持するための、円柱状の支持部4d、4eがそれぞれ設けられている。
前記一方の腕部4b側の支持部4dからは、棒状の係合部4fが突出形成され、この係合部4fは、後述する回転型電気部品11に係合可能になっている。
【0021】
また、第2連動部材4は、図11に示すように、一方と他方の腕部4b、4cから図示下方に一対の突部4h、4hと、一方と他方の腕部4b、4cから図示上方に一対の突部4k、4kとが、それぞれ略三角形状に形成されて突出している。前記それぞれの突部4h、4kは、後述するバネ受け部材8のリング状の基部8dに当接可能に形成されている。
また、図12に示すそれぞれの支持部4d、4e近傍で、一方と他方の腕部4b、4cの図示下面には、後述するリング状のバネ受け部材8の動きをガイド可能なガイド部5が形成されている。
このガイド部5は、図13に示すように、略円環状に形成され、外周側にテーパ状の外面5aが形成され、内周側が円弧状の連結部4aで構成されている。
このような第2連動部材4は、図5に示すように、枠体1の側板1d、1fに支持部4d、4eが支持されて回動可能になっている。
また、第2連動部材4の連結部4aは、第1連動部材2の下方に、この第1連動部材を跨いで配設されている。
即ち、連結部4aは、第1連動部材2の下方に第1連動部材2を跨いで配設されている。
【0022】
また、第1、第2連動部材2、4のそれぞれの支持部2d、2f、4d、4eは、枠体1の四方の側板1c、1d、1e、1dの同じ高さ位置に、それぞれ回動可能に支持されている。
即ち、第1、第2連動部材2、4のそれぞれの支持部2d、2f、4d、4eは、図1、又は図3に示す基準線Dの同一面上に位置して取り付けられている。
また、枠体1に第1、第2連動部材2、4を直交させて組み込んだ時の第2連動部材4の円弧状の連結部4aは、後述する操作軸6を第1連動部材2に軸支する軸支部分である軸支孔2hに円弧中心が位置するようになっている。
【0023】
前記第1の連動部材2の軸支孔2hに軸支される操作軸6は、金属からなり、図6に示すように、平坦状の第1操作部6aと、この第1操作部6aから図示左側に突出する円柱状の第2操作部6bと、第1操作部6aから図示右側に突出する円柱状の摘み部6cとで概略構成されている。
また、第1操作部6aの略中央部には、操作軸6を第1連動部材2の軸支孔2hに軸支するための軸支孔6dが形成されている。
【0024】
このような操作軸6は、第1操作部6aが、第1連動部材2の第1の長孔2g内に位置して傾動可能となっており、第2操作部6bが第2連動部材4の連結部4aの第2の長孔4g内に位置して移動可能となっている。
そして、操作軸6は、図1に示すように、第1操作部6aが第1連動部材2の第1の長孔2g内に挿入され、互いの軸支孔2h、6dを位置合わせした状態で、このそれぞれの軸支孔2h、6dに丸ピン7を一方側から挿入し、丸ピン7の先端部を他方側からカシメ付けると、第1連動部材2に操作軸6が抜け止めされて軸支され、軸支部分である丸ピン7を支点として傾動可能になっている。
【0025】
前記枠体1に、互いに直交して組み込まれた第1、第2連動部材2、4の、円環状のガイド部3、5には、バネ受け部材8が配設されいる。このバネ受け部材8は、樹脂材料からなり、後述するコイルバネ9の上端部側を位置決め可能な、凹状溝からなる位置決め部8aが、リング状の基部8dに形成されている。
またバネ受け部材8は、リング状の基部8dに外周部8bと内周部8cが形成されている。
前記第1、第2連動部材2、4のガイド部3、5にガイドされたバネ受け部材8は、位置決め部8aが下向きになって配設されるようになっている。
【0026】
このようなバネ受け部材8は、第1連動部材2のガイド部3に、外周部8bと内周部8cとがガイド面3aにガイドされ、第2連動部材4のガイド部5に、外周部8bがガイド面5aに、また、内周部8cが円弧状の連結部4aにガイドされるようになっている。
そして、第1、第2連動部材2、4を回動させた時に動くバネ受け部材8の動きを、第1、第2連動部材2、4でガイドするようになっている。
【0027】
また、バネ受け部材8は、外周部8bと内周部8cの両方がガイドされるように説明したが、外周部8b、又は内周部8cだけをガイドするようにしても良い。
即ち、第1、第2連動部材2、4のガイド部3、5は、第1、第2連動部材2、4の支持部2d、2f、4d、4e近傍にバネ受け部材8の外周部8b、又は/及び内周部8cをガイド可能に形成したものであれば良い。
このようなバネ受け部材8は、位置決め溝8aを形成した基部8dの反対側の面に、第1、第2連動部材2、4のそれぞれの突部2j、2k、4h、4kが当接可能になっている。
そして、バネ受け部材8は、操作軸6の傾動動作により、第1、第2連動部材2、4が回動すると、突部2j、2k、4h、4kのいずれかに押圧されて、図2、図4に示すように、コイルバネ9の付勢力に抗して傾斜するようになっている。
【0028】
前記バネ受け部材8は、図1に示すように、コイルバネ9で常に上方に弾性付勢されている。このコイルバネ9は、上端部側がバネ受け部材8の位置決め部8aに位置決めされるようになっている。
前記位置決め部8aの形状は、図15Bにおいて、コイルバネ9の外周部と内周部とを位置決め可能な凹状に形成しているが、コイルバネ9の外周部だけ、又は、内周部だけを位置決め可能なL字状(図示せず)に形成しても良い。
【0029】
また、枠体1は、下部が解放されており、この解放された下部を蓋閉する底板10を有し、この底板10にコイルバネ9の下端部側が弾性付勢するようになっている。このような底板10を図16〜図18に基づいて説明すると、底板10は、外形が略四角形に形成され、中央部には操作軸6を傾動操作時に、誤って押圧荷重が加わった時、操作軸6の下方への動きを規制する規制部10aが円弧状に彫り込み形成されている。
この規制部10aは、操作軸6が誤って下方に凹圧された時、操作軸6の第2操作部6bの下端部が当接して、操作軸6を軸支する第1連動部材2に無理な負荷が加わらないようになっている。
また、操作軸6を傾動させる角度αは、略25°に設定されており、操作軸6を最大に傾動させても、操作軸6の第2操作部6bが、規制部10aから外れないようになっている。
前記規制部10aの外側には、コイルバネ9の下端部を位置決めするための位置決め溝10bが、所定の深さで円環状に彫り込みされている。
【0030】
また、略四角形の側面の略中央部には、角孔10cがそれぞれ貫通形成されている。このそれぞれの角孔10cには、図1に示すような、枠体1の側板1c、1d、1e、1fから下方に延びる取付脚1gが挿通可能になっている。
また、図16に示す略四角形の右側の側面と下部の側面とには、後述する回転型電気部品11を取り付けるための取付壁10dが形成されている。
このような本発明の多方向入力装置は、コイルバネ9がバネ受け部材8を介して、第1、第2連動部材2、4のそれぞれの支持部2d、2f、4d、4f近傍を、下方から上方に弾性付勢している。そのために、垂直状に中立位置に保持している操作軸6を、図2、図4のように傾動させても、コイルバネ9の付勢力で中立位置に自動復帰可能となっている。
【0031】
このような本発明の多方向入力装置の動作を、図1〜図5に基づいて説明すると、まず、図1に示すように、垂直状態で中立位置にある操作軸6を、図2のように矢印E方向に傾動操作する。
すると、第1連動部材2が回動して傾斜し、突部2kがバネ受け部材8を押圧して、バネ受け部材8の図示右側が降下して傾斜すると共に、コイルバネ9の図示右側が圧縮されて撓む。
この時、図3に示す第1連動部材2の係合部4fに係合している回転型電気部品11が回転操作されて、例えば回転型電気部品11が可変抵抗器であれば、抵抗値が可変する。
【0032】
また、図3に示すように、垂直状の中立位置にある操作軸6を、図4のように矢印F方向に傾動操作すると、第2連動部材4が回動して傾斜し、突部4kがバネ受け部材8を押圧して、バネ受け部材8の図示左側が第2連動部材4が傾斜して、突部4kがバネ受け部材8を押圧して、バネ受け部材8の図示左側が降下して傾斜すると共に、コイルバネ9の図示左側が圧縮されて撓む。
この時、図1に示す第2連動部材2の係合部2eに係合している回転型電気部品11が回転操作されて、例えば回転型電気部品11が可変抵抗器であれば、抵抗値が可変する。
また、上記以外の方向に操作軸6を傾動操作しても、上記のような動作の組み合わせで、両方の回転型電気部品11を駆動させることができる。
なお、本発明の実施の形態の説明では、第1、第2連動部材2、4を、枠体1で直接保持しているが、例えば、支持部2d、2fを省略し、回転型電気部品11で間接的に枠体1に保持するようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】
本発明の多方向入力装置は、第2連動部材は、前記第1連動部材と直交して配設され、前記連結部の膨出部が前記第1連動部材よりも前記底板側に配置されると共に、前記連結部の膨出部の凹部内側に前記第1連動部材を位置させた状態で配設され、前記連結部の膨出部をコイルバネの螺旋状に巻回された巻回部内に位置させるようにしたので、第1、第2連動部材と枠体の上板との間の隙間を小さくすることができる。そのために枠体の高さ寸法を小さくすることができ、薄型の多方向入力装置を提供できる。
また、第2連動部材の連結部の膨出部をコイルバネの螺旋状に巻回された巻回部内に位置させているので、コイルバネの巻回部の空きスペースを有効に使うことができると共に、第1、第2連動部材を無理なく回動させることができる。
【0034】
また、第2連動部材の連結部は、円弧状に形成され、この円弧状の中心が第1連動部材の操作軸を軸支する軸支部分に位置するようにしたので、前記操作軸を傾動させた時に、連結部の第2の長孔内を移動する操作軸の第2操作部は、常に同じ位置が第2の長孔内に位置して移動する。そのために、操作軸を傾動をスムーズに行うことができ、操作フィーリングの良い多方向入力装置を提供できる。
【0035】
また、前記第1、第2連動部材のそれぞれの前記支持部は、前記枠体の同一高さ位置に支持されているので、第1、第2連動部材を回動させるときの、操作軸の作動力を均一にでき、操作フィーリングを良くできる。
【0036】
また、前記操作軸は、前記コイルバネが前記第1、第2連動部材の前記支持部近傍を弾性付勢することにより、垂直状の中立位置に保持可能となっているので、操作軸を傾動操作後、操作軸に加えていた作動力を解除すると、操作軸が中立位置に自動復帰する。そのために操作性の良い多方向入力装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する多方向入力装置の要部断面図である。
【図2】本発明に係わる第1連動部材の動作を説明する要部断面図である。
【図3】本発明にに関する多方向入力装置の要部断面図である。
【図4】本発明に係わる第2連動部材の動作を説明する要部図である。
【図5】本発明に関する多方向入力装置の上面図である。
【図6】本発明に係わる操作軸の図である。
【図7】本発明に係わる第1連動部材の上面図である。
【図8】本発明に係わる第1連動部材の断面図である。
【図9】本発明に係わる第1連動部材の下面図である。
【図10】本発明に係わる第1連動部材の側面図である。
【図11】本発明に係わる第2連動部材の上面図である。
【図12】本発明に係わる第2連動部材の断面図である。
【図13】本発明に係わる第2連動部材の下面図である。
【図14】本発明に係わる第2連動部材の側面図である。
【図15】本発明に係わるバネ受け部材の図である。
【図16】本発明に係わる底板の上面図である。
【図17】本発明に係わる底板の断面図である。
【図18】本発明に係わる底板の正面図である。
【図19】従来の多方向入力装置の分解斜視図である
【図20】従来の多方向入力装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 枠体
1a 上板
2 第1連動部材
2a 基部
2b 一方の第1の腕部
2c 他方の第1の腕部
2d、2f 第1の支持部
2g 第1の長孔
2h 軸支孔
3 ガイド部
4 第2連動部材
4a 連結部(膨出部)
4b 一方の第2の腕部
4c 他方の第2の腕部
4d、4e 第2の支持部
4g 第2の長孔
5 ガイド部
6 操作軸
6a 第1操作部
6b 第2操作部
7 丸ピン
8 バネ受け部材
8a 位置決め部
8b 外周部
8c 内周部
9 コイルバネ
10 底板
11 回転型電気部品
Claims (3)
- 両端部に第1の支持部がそれぞれ設けられ、この第1の支持部を中心軸として回動可能で第1の長孔を有する第1連動部材と、両端部に第2の支持部がそれぞれ設けられ、この第2の支持部を中心軸として回動可能で、前記第2の支持部間に第2の長孔が形成された連結部を有し、この連結部の中央部に膨出部を設けると共に、前記膨出部の凹部内側に前記第1連動部材を位置させた状態で前記第1連動部材と直交して配設された第2連動部材と、解放された下部を蓋閉する底板を有し、前記膨出部が前記第1連動部材よりも前記底板側に配置されると共に、前記底板上の空洞内部に前記第1の支持部の中心軸と前記第2の支持部の中心軸が直交した状態で前記第1連動部材及び第2連動部材の前記第1の支持部及び第2の支持部を回動可能に支持する枠体と、前記第1の長孔及び第2の長孔に挿通され、前記第1の長孔内に位置して傾動可能及び第2の長孔内に位置して移動可能となるように、前記第1連動部材の軸支孔に抜け止めされて軸支される操作軸と、前記連結部の前記底板側へ突出した前記膨出部が螺旋状に巻回された巻回部内に位置するように配置され、前記第1連動部材及び第2連動部材を前記底板側から弾性付勢可能なコイルバネと、前記操作軸の傾動により前記第1連動部材及び第2連動部材を介して操作可能な複数の電気部品とを備え、前記操作軸には軸支孔が形成されており、前記操作軸の軸支孔と前記第1連動部材の軸支孔にピンを挿入して操作軸は軸支され、前記操作軸の軸支孔は、前記第1連動部材の両端部側の前記第1の支持部を結ぶ線と同一線上に形成され、前記枠体は前記底板と対向する上板を有し、前記第1連動部材及び第2連動部材のそれぞれの前記第1の支持部及び第2の支持部は、前記枠体の上板から四方に折り曲げられたそれぞれの側板の前記上板から同一高さ位置に支持されていることを特徴とする多方向入力装置。
- 前記連結部の膨出部が円弧状に形成され、この円弧状の中心が、前記第1連動部材の前記操作軸を軸支する前記軸支孔の中心線上に位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
- 前記操作軸は、前記コイルバネが前記第1連動部材及び第2連動部材の前記第1の支持部及び第2の支持部に隣接する第1の腕部及び第2の腕部の前記底板側を弾性付勢することにより、前記第1連動部材及び第2連動部材の長手方向とは直交する方向に直立して保持可能となっていることを特徴とする請求項1、又は2記載の多方向入力装置。
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