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JP3979322B2 - プリンタ、印刷システム、及び、サーバ - Google Patents
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JP3979322B2 - プリンタ、印刷システム、及び、サーバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、印刷システム、及び、サーバに関し、特に、ある特定の領域に位置するプリンタであれば印刷データの印刷を認める広域印刷をすることのできるプリンタ、印刷システム、及び、サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
1つのサーバから、ある印刷データをネットワークを介して、複数のプリンタに配信する広域印刷をすることのできる印刷システムが知られている。このような印刷システムにおいては、サーバが印刷データを生成し、複数のプリンタを指定して印刷データを送信したり、同報通信により印刷データを送信したりすることにより、印刷データを配信している。
【0003】
このような広域印刷システムにおいては、様々なコンテンツを印刷データとして、複数のプリンタに配信することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サーバが配信する印刷データの中には、ネットワークに接続されているすべてのプリンタで印刷できるのではなく、ある特定の領域に限って印刷ができるようにしたい場合がある。例えば、ある会社の敷地内に複数のプリンタが設置されている場合において、この敷地内に設置されているプリンタには印刷データの印刷を認めるが、それ以外の場所に設置されているプリンタには印刷データの印刷を認めたくない場合がある。
【0005】
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、印刷データを受信したプリンタであっても、特定の領域に設けられているプリンタでなければ、その印刷データを印刷できないようにし、印刷データのセキュリティを確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るプリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するプリンタ位置情報を取得するための、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、当該プリンタの位置する空間が、所定の大きさの複数の領域に区切られており、前記第1プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第1領域情報とする、第1領域特定手段と、前記第1領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域公開鍵を生成する、広域公開鍵生成手段と、前記広域公開鍵生成手段で生成した広域公開鍵を送信する、広域公開鍵送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この場合、印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記第2プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第2領域情報とする、第2領域特定手段と、
前記第2領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域秘密鍵を生成する、広域秘密鍵生成手段と、前記広域秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第1選択印刷実行手段と、を備えるようにしてもよい。
【0008】
この場合、前記広域公開鍵生成手段が前記広域公開鍵を生成する際に、この広域公開鍵に対応する広域秘密鍵が生成されたとしても、破棄するようにしてもよい。
【0009】
さらに、前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記第1領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれており、前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記第2領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれているようにしてもよい。
【0010】
この場合、前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれており、前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれているようにしてもよい。
【0011】
また、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用公開鍵を生成する、専用公開鍵生成手段と、前記専用公開鍵生成手段で生成した専用公開鍵を送信する、専用開鍵送信手段と、を備えるようにしてもよい。
【0012】
この場合、印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第4プリンタ位置情報とする、第4プリンタ位置情報取得手段と、前記第4プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用秘密鍵を生成する、専用秘密鍵生成手段と、前記専用秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第2選択印刷実行手段とを備えるようにしてもよい。
【0013】
さらに、前記専用公開鍵生成手段が前記専用公開鍵を生成する際に、この専用公開鍵に対応する専用秘密鍵が生成されたとしても、破棄するようにしてもよい。
【0014】
また、前記専用公開鍵生成手段が生成する専用パスフレーズには、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれており、前記専用秘密鍵生成手段が生成する専用パスフレーズにも、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれているようにしてもよい。
【0015】
本発明に係るサーバは、サーバと、このサーバに接続されるプリンタとを有する印刷システムであって、前記プリンタは、当該プリンタの設置されている場所を特定するプリンタ位置情報を取得するための、プリンタ位置情報取得手段と、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、当該プリンタの位置する空間が、所定の大きさの複数の領域に区切られており、前記第1プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第1領域情報とする、第1領域特定手段と、前記第1領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域公開鍵を生成する、広域公開鍵生成手段と、前記広域公開鍵生成手段で生成した広域公開鍵を前記サーバに送信する、広域公開鍵送信手段と、を備え、前記サーバは、前記広域公開鍵送信手段から送信された前記広域公開鍵を受信する、広域公開鍵受信手段と、前記広域公開鍵受信手段で受信した前記広域公開鍵を保持する、広域公開鍵保持手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
この場合、前記サーバは、印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、前記広域公開鍵保持手段から、前記印刷データの印刷を認める領域に属するプリンタの前記広域公開鍵を読み出す、広域公開鍵読み出し手段と、前記広域公開鍵読み出し手段で読み出した前記広域公開鍵を用いて、前記印刷データを暗号化し、印刷送信用データを生成する、第1印刷送信用データ生成手段と、前記第1印刷送信用データ生成手段で生成した前記印刷送信用データを、前記印刷データの印刷を認める領域に属するプリンタに送信する、印刷送信用データ送信手段と、を備え、前記プリンタは、前記印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、前記第2プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第2領域情報とする、第2領域特定手段と、前記第2領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域秘密鍵を生成する、広域秘密鍵生成手段と、前記広域秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第1選択印刷実行手段と、を備えるようにしてもよい。
【0017】
この場合、前記広域公開鍵生成手段が前記広域公開鍵を生成する際に、この広域公開鍵に対応する広域秘密鍵が生成されたとしても、破棄するようにしてもよい。
【0018】
この場合、前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記第1領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれており、前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記第2領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれているようにしてもよい。
【0019】
また、前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれており、前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれているようにしてもよい。
【0020】
また、前記プリンタは、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用公開鍵を生成する、専用公開鍵生成手段と、前記専用公開鍵生成手段で生成した専用公開鍵を前記サーバに送信する、専用開鍵送信手段と、を備え、前記サーバは、前記専用公開鍵送信手段から送信された前記専用公開鍵を受信する、専用公開鍵受信手段と、前記専用公開鍵受信手段で受信した前記専用公開鍵を保持する、専用公開鍵保持手段とを備えるようにしてもよい。
【0021】
この場合、前記サーバは、前記専用公開鍵保持手段から、前記印刷データ生成手段で生成した前記印刷データの印刷を認めるプリンタの前記専用公開鍵を読み出す、専用公開鍵読み出し手段と、前記広域公開鍵読み出し手段で読み出した前記専用公開鍵を用いて、前記印刷データ生成手段で生成した前記印刷データを暗号化し、印刷送信用データを生成する、第2印刷送信用データ生成手段と、前記第2印刷送信用データ生成手段で生成した前記印刷送信用データを、前記前記印刷データの印刷を認めるプリンタに送信する、印刷送信用データ送信手段と、を備え、前記プリンタは、前記印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第4プリンタ位置情報とする、第4プリンタ位置情報取得手段と、前記第4プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用秘密鍵を生成する、専用秘密鍵生成手段と、前記専用秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第2選択印刷実行手段と、を備えるようにしてもよい。
【0022】
この場合、前記専用公開鍵生成手段が前記専用公開鍵を生成する際に、この専用公開鍵に対応する専用秘密鍵が生成されたとしても、破棄するようにしてもよい。
【0023】
この場合、前記専用公開鍵生成手段が生成する専用パスフレーズには、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれており、前記専用秘密鍵生成手段が生成する専用パスフレーズにも、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれているようにしてもよい。
【0024】
本発明に係るサーバは、当該サーバに接続されるプリンタの位置する空間が、所定の大きさの複数の領域に区切られており、同一の領域に属するプリンタであれば同一の公開鍵となる広域公開鍵を保持する、広域公開鍵保持手段と、各プリンタ毎に異なる公開鍵となる専用公開鍵を保持する、専用公開鍵保持手段と、印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、ある領域に位置するプリンタであれば前記印刷データの印刷を認める広域印刷である場合には、前記印刷データをその領域の広域公開鍵で暗号化して、印刷送信用データを生成する、第1印刷送信用データ生成手段と、ある位置にある特定のプリンタにのみ前記印刷データの印刷を認める専用印刷である場合には、前記印刷データをそのプリンタの専用公開鍵で暗号化して、印刷送信用データを生成する、第2印刷送信用データ生成手段と、生成された前記印刷送信用データを送信する、印刷送信用データ送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
なお、本発明は、プリンタを制御するための制御方法、印刷システムを制御するための制御方法、サーバを制御するための制御方法として実現することもできる。さらには、そのようにプリンタ、印刷システム、及び、サーバを制御するためのプログラムやそのプログラムを記録した記録媒体として実現することもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る印刷システムは、ネットワークに接続されているプリンタが、自分専用の専用公開鍵と、ある特定の領域内に位置しているプリンタの間では共通となる広域公開鍵とを用意し、これら専用公開鍵と広域公開鍵とをサーバに通知しておく。サーバは、特定のプリンタに対してのみ印刷を許可する印刷データを送信する場合には、そのプリンタ専用の専用公開鍵を用いて印刷データを暗号化して送信し、特定の領域にあるプリンタであれば印刷を許可する印刷データを送信する場合には、その領域の広域公開鍵を用いて印刷データを暗号化して送信する。広域公開鍵で暗号化された印刷データは、特定の領域にあるプリンタでは印刷できるが、その領域以外にあるプリンタでは印刷できないこととなる。より詳しくを、以下に説明する。
【0027】
まず、図1に基づいて、本実施形態に係る印刷システムの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る印刷システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
この図1に示すように、本実施形態に係る印刷システムは、ネットワーク10に接続されたサーバ20と、同じくネットワーク10に接続されたプリンタA〜Dとを備えている。本実施形態においては、ネットワーク10は、TCP/IP(transmission control protocol/internet protocol)を用いたインターネットにより構成されている。但し、ネットワーク10の態様は、インターネットに限るものではなく、例えば、イーサーネット等のLANや、インターネットとLANとの混在により構成されていてもよい。
【0029】
サーバ20は、例えば、ホストコンピュータやサーバコンピュータと呼ばれる各種のコンピュータにより構成されている。本実施形態では、特にサーバ20は、印刷データを公開鍵(専用公開鍵又は広域公開鍵)を用いて暗号化することにより印刷送信用データを生成し、この印刷送信用データをネットワーク10を介して、プリンタA〜Dのうちの任意のプリンタに送信する。このネットワーク10に接続されるサーバ20の台数は任意であり、1台でもよく、複数台でもよい。また、このサーバ20は、印刷画像データをコンテンツとして蓄積してあるコンテンツサーバ等で構成されていても良いし、コンピュータに限らず、例えば、撮影した画像を印刷する必要のあるデジタルカメラで構成されていても良い。
【0030】
また本実施形態においては、プリンタA〜Dはいわゆるネットワークプリンタである。本実施形態においては、特にプリンタA〜Dは、印刷送信用データをサーバ20から受信し、この印刷送信用データを秘密鍵(専用秘密鍵又は広域秘密鍵)で復号し、復号ができた場合にのみ、印刷送信用データを復号して得られる印刷データに基づく印刷を行う。
【0031】
本実施形態においては、プリンタA〜Dは、ネットワーク10に直接接続されており、各プリンタA〜Dは固有のネットワークアドレスを有している。したがって、サーバ20は、このネットワークアドレスを指定することにより、印刷送信用データをプリンタA〜Dのそれぞれに送信することができる。
【0032】
但し、この図1においては、プリンタA〜Dをネットワーク10に直接接続しているが、プリンタサーバやコンピュータを介して接続するようにしてもよい。また、このネットワーク10に接続されるプリンタの台数は任意であり、1台でもよく、複数台でもよい。
【0033】
図2は、プリンタA〜Dの内部構成を説明するためのブロック図である。この図2では、1台のプリンタの内部構成を示している。
【0034】
この図2に示すように、プリンタA〜Dは、CPU(Central Processing Unit)40と、RAM(Random Access Memory)42と、ROM(Read Only Memory)44とを備えており、これらは互いに内部バス46を介して接続されている。また、この内部バス46には、通信用のインターフェース48が接続されており、この通信用のインターフェース48を介して、上述したネットワーク10にプリンタA〜Dが接続されている。さらに、内部バス46には、インターフェース50が接続されており、このインターフェース50には印刷エンジン52が接続されている。
【0035】
また、内部バス46には、位置検出部54が接続されている。この位置検出部54は、プリンタA〜Dが設置されている位置を特定する機能を有する。本実施形態においては、例えば、GPS(global positioning system)により構成されており、このプリンタA〜Dが設置されている位置の緯度、経度、高度が特定できるようになっている。現時点におけるGPSの精度は、緯度、経度、高度において、それぞれ±10m程度であると言われている。
【0036】
但し、この位置検出部54は、GPSを用いた構成に限らず、例えば、無線LANによりこのプリンタA〜Dがネットワーク10に接続されている場合には、このプリンタA〜Dが収容されている無線基地局に基づいて、プリンタA〜Dの位置を特定するようにしてもよい。
【0037】
また、例えば、PHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信技術を利用して、プリンタA〜Dの位置を特定するようにしてもよい。さらに、GPSとPHSとを併用し、室内でGPSの電波が正常に受信できない場合には、PHSの電波に基づいて、位置を特定するようにしてもよい。
【0038】
図3は、サーバ20の内部構成を説明するためのブロック図である。この図3に示すように、本実施形態に係るサーバ20は、コンピュータ本体60とディスプレイ62とを備えて構成されている。
【0039】
コンピュータ本体60は、CPU64と、RAM66と、ROM68とを備えており、これらは互いに内部バス70を介して接続されている。また、この内部バス70には、通信用のインターフェース72が接続されており、この通信用のインターフェース72を介して、上述したネットワーク10にサーバ20が接続されている。
【0040】
さらに、内部バス70には、インターフェース74が接続されており、このインターフェース74には大容量記憶装置であるハードディスク76が接続されている。また、内部バス70には、インターフェース78が接続されており、このインターフェース78から延びるケーブル80を介して、上述したディスプレイ62が接続されている。
【0041】
次に、本実施形態に係る印刷システムにおいて、サーバ20がプリンタA〜Dとの間で、特定の位置にある特定のプリンタにのみ印刷データの印刷を認める専用印刷と、ある領域内に位置するプリンタであれば印刷データの印刷を認める広域印刷を行う場合の処理とを、概略的に説明する。
【0042】
まず、本実施形態の前提として、図4に示すように、本実施形態に係るプリンタの位置する空間は、所定の大きさの複数の領域に仮想的に区切られているものとする。1つの領域の大きさは、X方向(経度)の幅Wが20kmであり、Y方向(緯度)幅Hも20kmである。Z方向(高度)は本実施形態では用いないようにしているが、Z方向も用いるようにしても構わない。本実施形態においては、プリンタが位置する空間は、このような20km四方の領域が複数、メッシュ状に仮想的に配置されて構成されているものとする。
【0043】
さらに、この一辺が20km四方の領域からなる空間に、プリンタA〜Dは、図4に示すように配置されているものとする。すなわち、プリンタA、プリンタB及びプリンタCは1つの領域に属しているが、プリンタDは別の領域に属している。
【0044】
各プリンタA〜Dは、位置検出部54からその時点のプリンタの位置情報であるプリンタ位置情報を取得し、このプリンタ位置情報を用いて、自分専用の専用公開鍵と、領域内に位置するプリンタの間で共通の広域公開鍵とを生成する。
【0045】
具体的には、専用公開鍵を生成する場合には、図5に示すように、プリンタA〜Dは、プリンタ位置情報のX方向の位置とY方向の位置と自らの機器固有情報とを用いて、専用パスフレーズPPを生成する。本実施形態においては、機器固有情報の後ろに、X方向の位置を結合し、その後ろにY方向の位置を結合することにより、専用パスフレーズPPを生成する。そして、この専用パスフレーズPPを用いて、公開鍵暗号法により公開鍵(専用公開鍵)と秘密鍵(専用秘密鍵)を生成し、この専用公開鍵をサーバ20に通知しておく。但し、専用秘密鍵は保存することなく、破棄する。
【0046】
一方、広域公開鍵を生成する場合には、図6に示すように、プリンタA〜Dは、プリンタ位置情報のX方向の位置とY方向の位置とから、自分が属する領域のX方向の中央値Xm、Y方向の中央値Ymを算出する。本実施形態においては、次のような計算式(1)(2)を用いて、X方向の中央値Xm、Y方向の中央値Ymを算出する。
【数1】
Figure 0003979322
【数2】
Figure 0003979322
【0047】
ここで、XはプリンタのX方向の位置、YはプリンタのY方向の位置、X0はこの空間のX軸の原点からメッシュのX軸がどれだけオフセットしているかを示す量、Y0はこの空間Y軸の原点からメッシュのY軸がどれだけオフセットしているかを示す量、Wは1つの領域のX方向の幅、Hは1つの領域のY方向の幅である。すなわち、図4に示すように、プリンタが位置する仮想上の空間の原点(0、0)と、複数の領域から構成されているメッシュの原点には、X0、Y0分のずれが存在する場合もあるのである。また、各プリンタA〜Dは、X0、Y0、W及びHについては、サーバ20から各プリンタに事前に通知されているものとする。或いは、各ユーザが各プリンタに予め設定してあるものとする。
【0048】
続いて、プリンタA〜Dは、X方向の中央値Xmと、Y方向の中央値Ymと、1つの領域の大きさを特定する情報(W、H)とを用いて、広域パスフレーズWPを生成する。本実施形態においては、X方向の中央値Xmの後ろに、Y方向の中央値Ymを結合し、その後ろにX方向の領域の幅(ここでは20km)を結合し、その後ろにY方向の領域の幅(ここでは20km)を結合することにより、広域パスフレーズWPを生成する。そして、この広域パスフレーズWPを用いて、公開鍵暗号法により公開鍵(広域公開鍵)と秘密鍵(広域秘密鍵)を生成し、この専用公開鍵をサーバ20に通知しておく。但し、広域公開鍵は保存することなく、破棄する。
【0049】
なお、広域パスフレーズWPを生成手法は、この例に限られるものではない。要は、同じ領域に属するプリンタの間では同じ広域パスフレーズWPが用いられ、異なる領域に属するプリンタとの間では異なる広域パスフレーズWPが用いられるようにすればよい。
【0050】
サーバ20に通知された専用公開鍵と広域公開鍵とは、サーバ20のハードディスク76に形成された公開鍵テーブルTB10に格納される。図7は、本実施形態に係る公開鍵テーブルTB10の構成を示す図である。
【0051】
この図7に示すように、公開鍵テーブルTB10では、各プリンタ毎に、広域公開鍵と専用公開鍵とが格納され、保持される。図7から分かるように、プリンタA〜Cの広域公開鍵がともに「PKEY1」であり、共通になる。なぜなら、図6に示したように、これらのプリンタA〜Cの間では、X方向の中央値XmとY方向の中央値Xmが同じになるので、広域公開鍵を生成する際に使用する広域パスフレーズWPが同じになるからである。一方、プリンタDは、これらプリンタA〜Cの間とX方向の中央値Xmが異なるので、広域公開鍵を生成する際に使用する広域パスフレーズWPも異なるものとなる。このため、プリンタDの広域公開鍵は、プリンタA〜Cと異なるものとなる。
【0052】
これに対して、各プリンタA〜Dの専用公開鍵は、各プリンタA〜D毎に異なるものとなる。なぜなら、図5に示したように、専用公開鍵を生成する際に使用する専用パスフレーズPPは、各プリンタA〜D毎に異なるものとなるからである。図7の例では、各プリンタA〜Dに対応して、それぞれ、専用公開鍵「PKEY10」、「PKEY11」、「PKEY12」、「PKEY13」が格納されている。
【0053】
なお、このようにハードディスク78の公開鍵テーブルTB10に公開鍵を格納することにより、サーバ20の電源がオフされて再び電源が投入された場合でも、それ以前に取得した公開鍵をそのままハードディスク78から読み出して使用することができるようになっている。
【0054】
このようにサーバ20が各プリンタA〜Dの専用公開鍵と広域公開鍵とを取得した後に、例えば、専用公開鍵「PKEY10」を送信したときと同じ位置にあるプリンタAに対してのみ印刷を認める印刷データを送信したい場合には、図8に示すように、印刷データD05を生成した後、公開鍵テーブルTB10からプリンタAの専用公開鍵「PKEY10」を読み出して、この専用公開鍵「PKEY10」を用いて印刷データD05を暗号化し、暗号化印刷データD10を生成する。そして、サーバ20はネットワーク10を介して、この暗号化印刷データD10をプリンタAに送信する。
【0055】
プリンタAが専用公開鍵「PKEY10」を生成したときと同じ位置にあれば、再び専用パスフレーズPPを用いて公開鍵暗号法により専用秘密鍵を生成したとしても、同じ専用秘密鍵が生成される。すなわち、専用公開鍵「PKEY10」で暗号化された印刷送信用データD10を復号することのできる専用秘密鍵を、再び得ることができる。このため、プリンタAは、この専用秘密鍵で暗号化印刷データD10を復号し、印刷データD05を取得し、この印刷データD05に基づく印刷を行うことができる。
【0056】
もし、プリンタAが別の場所に移動されていた場合には、図5に示した専用パスフレーズPPにおけるX方向の位置とY方向の位置が異なるものになっているため、この専用パスフレーズPPを用いて公開鍵暗号法により専用秘密鍵を生成したとしても、異なる専用秘密鍵が生成される。すなわち、専用公開鍵「PKEY10」で暗号化された印刷送信用データD10を復号することのできる専用秘密鍵を、得ることができない。このため、プリンタAは、暗号化印刷データD10に基づく印刷を行うことができない。
【0057】
これに対して、サーバ20が、例えばプリンタA〜Cに対してのみ印刷を認める印刷データを送信したい場合には、図9に示すように、印刷データD05を生成した後、公開鍵テーブルTB10からプリンタA〜Cに共通である広域公開鍵「PKEY1」を読み出して、この広域公開鍵「PKEY1」を用いて印刷データD05を暗号化し、暗号化印刷データD10を生成する。そして、サーバ20はネットワーク10を介して、この暗号化印刷データD10をプリンタA〜Cに送信する。
【0058】
プリンタA〜Cが専用公開鍵「PKEY1」を生成したときと同じ領域内にあれば、再び広域パスフレーズWPを用いて公開鍵暗号法により広域秘密鍵を生成したとしても、同じ広域秘密鍵が生成される。すなわち、広域公開鍵「PKEY1」で暗号化された印刷送信用データD10を復号することのできる広域秘密鍵を、再び得ることができる。このため、プリンタA〜Cは、それぞれ、この広域秘密鍵で暗号化印刷データD10を復号し、印刷データD05を取得し、この印刷データD05に基づく印刷を行うことができる。
【0059】
もし、これら3台のプリンタのうち、例えばプリンタAが別の領域に移動されていた場合には、図6に示した広域パスフレーズWPにおけるX方向の中央値XmとY方向の中央値Ymのうちの少なくとも一方が、広域公開鍵「PKEY1」を生成したときと異なるものになっているため、この広域パスフレーズWPを用いて公開鍵暗号法により広域秘密鍵を生成したとしても、異なる広域秘密鍵が生成される。すなわち、広域公開鍵「PKEY1」で暗号化された印刷送信用データD10を復号することのできる広域秘密鍵を、得ることができない。このため、プリンタAは、暗号化印刷データD10に基づく印刷を行うことができない。
【0060】
以上が本実施形態に係る印刷システムにおける専用印刷と広域印刷の処理概念であるが、次に、このような処理を実現するために、サーバ20及びプリンタA〜Dで実行される各処理について詳しく説明する。
【0061】
図10は、サーバ20で実行される公開鍵要求処理を説明するフローチャートである。この公開鍵要求処理は、サーバのROM68又はハードディスク76に格納されている公開鍵要求プログラムをCPU64が読み込んで実行することにより実現される処理である。ここでは、サーバ20からプリンタAに公開鍵を要求する場合を想定して説明する。
【0062】
図10に示すように、この公開鍵要求処理においては、まずサーバ20は、ネットワーク10を介して、プリンタAに接続する(ステップS100)。本実施形態においては、サーバ20は、プリンタAのネットワークアドレスを指定することにより、サーバ20とプリンタAとの間の接続を確立する。
【0063】
次に、サーバ20は、プリンタAへ認証情報を送信する(ステップS102)。本実施形態においては、この認証情報として、サーバを特定するためのサーバIDと、パスワードとの組み合わせを用いている。したがって、サーバ20は、サーバIDとパスワードとを、プリンタAへ送信する。
【0064】
これに続いて、サーバ20は、プリンタAから認証が受け入れられたか否かを示す認証結果を受信するので、この認証結果に基づいて、プリンタAで認証が認められたかどうかを判断する(ステップS104)。認証が認められなかった場合(ステップS104:No)には、この公開鍵要求処理を終了する。
【0065】
一方、認証が認められた場合(ステップS104:Yes)には、サーバ20は、公開鍵取得要求をプリンタAへ送信する(ステップS106)。そして、プリンタAから、プリンタAの専用公開鍵を受信したかどうかを判断する(ステップS108)。プリンタAから専用公開鍵を受信していない場合(ステップS108:No)には、このステップS108を繰り返して待機する。
【0066】
一方、プリンタAから専用公開鍵を受信した場合(ステップS108:Yes)には、この専用公開鍵を公開鍵テーブルTB10(図7参照)に格納する(ステップS110)。
【0067】
次に、サーバ20は、プリンタAから、プリンタAの広域公開鍵を受信したかどうかを判断する(ステップS112)。プリンタAから広域公開鍵を受信していない場合(ステップS112:No)には、このステップS112を繰り返して待機する。
【0068】
一方、プリンタAから広域公開鍵を受信した場合(ステップS112:Yes)には、この広域公開鍵を公開鍵テーブルTB10(図7参照)に格納する(ステップS114)。
【0069】
この公開鍵テーブルTB10に、取得した専用公開鍵と広域公開鍵とを格納することにより、本実施形態に係る公開鍵要求処理は終了する。
【0070】
次に、図11及び図12に基づいて、サーバ20の公開鍵要求処理に対応して、プリンタA〜Dで実行される公開鍵送信処理について説明する。この図11及び図12は、プリンタA〜Dで実行される公開鍵送信処理を説明するフローチャートである。この公開鍵送信処理は、プリンタA〜DのROM44に格納されている公開鍵送信プログラムをCPU40が読み込んで実行することにより実現される処理である。ここでも上述と同様に、サーバ20からプリンタAに公開鍵が要求された場合を想定して説明する。
【0071】
図11に示すように、まず、プリンタAは、サーバ20と接続を確立する(ステップS120)。これは上述したサーバ20側のステップS100に対応している。続いて、プリンタAは、サーバ20から認証情報を受信したかどうかを判断する(ステップS122)。認証情報を受信していない場合(ステップS122:No)には、このステップS122の処理を繰り返して待機する。
【0072】
一方、認証情報をサーバ20から受信した場合(ステップS122:Yes)には、その認証情報がこのプリンタAに予め登録してある認証情報と一致するかどうかを判断する(ステップS124)。具体的には、上述したように、サーバ20からサーバIDとパスワードが認証情報として送信されてくるので、このサーバIDとパスワードが、このプリンタAに予め登録されているサーバIDとパスワードと一致するかどうかを判断する。
【0073】
認証情報が一致しなかった場合(ステップS124:No)には、プリンタAはサーバ20に、認証が受け入れられなかった旨の認証結果を送信し(ステップS126)、この公開鍵送信処理を終了する。一方、認証が一致した場合(ステップS124:Yes)には、プリンタAはサーバ20に、認証が受け入れられた旨の認証結果を送信する(ステップS128)。
【0074】
次に、プリンタAは、サーバ20から公開鍵取得要求を受信したかどうかを判断する(ステップS130)。この公開鍵取得要求を受信していない場合(ステップS130:No)には、このステップS130の処理を繰り返して待機する。
【0075】
一方、サーバ20から公開鍵取得要求を受信した場合(ステップS130:Yes)には、プリンタAは、このプリンタAの機器固有情報を取得する(ステップS132)。ここで、機器固有情報とは、このプリンタAに関して、固有に割り当てられている識別情報であり、例えば、プリンタAの製造シリアルナンバー、MACアドレス等がある。
【0076】
次に、プリンタAは、位置検出部54から、その時点におけるプリンタAのプリンタ位置情報を取得する(ステップS134)。このようにプリンタ位置情報をその都度、位置検出部54から取得することとしているのは、プリンタAが別の場所に移動された場合には、その移動後の位置情報を用いて公開鍵(専用公開鍵、及び、広域公開鍵)を生成するようにするためである。
【0077】
次に、図12に示すように、プリンタAは、機器固有情報とプリンタ位置情報とを用いて専用パスフレーズPPを作成する(ステップS136)。この専用パスフレーズPPの作成手法は種々のものが考えられるが、本実施形態においては、図5を用いて説明したように、単純に、機器固有情報の後ろに、プリンタ位置情報のX方向の位置とY方向の位置とを、つなげることにより、専用パスフレーズPPを作成する。なお、専用パスフレーズPPは、これら機器固有情報及びプリンタ位置情報以外のデータを含んでいてもよい。
【0078】
次に、プリンタAは、作成した専用パスフレーズPPを用いて、公開鍵暗号法により、専用公開鍵と専用秘密鍵とを生成する(ステップS138)。公開鍵暗号法では、使用するパスフレーズが同じであれば、再び、公開鍵(専用公開鍵)と秘密鍵(専用秘密鍵)とを生成しても、同じものが生成されるという性質を有している。続いて、プリンタAは、この生成した専用公開鍵と専用秘密鍵のうち、専用公開鍵のみをサーバ20に送信する(ステップS140)。なお、秘密鍵(専用秘密鍵)は保存されることなく破棄される。
【0079】
次に、プリンタAは、プリンタ位置情報を用いて広域パスフレーズWPを作成する(ステップS142)。この広域パスフレーズWPの作成手法は種々のものが考えられるが、本実施形態においては、図6を用いて説明したように、プリンタAが属する領域のX方向の中央値XmとY方向の中央値Ymの後ろに、各領域のX方向の幅とY方向の幅とを結合することにより、広域パスフレーズWPを作成する。なお、広域パスフレーズWPは、同一の領域に属するプリンタの間で共通になるものであれば、この中央値以外のデータを含んでいてもよい。さらには、同一の領域に属するプリンタの間で共通になるものであれば、この広域パスフレーズWPをこの中央値以外のもので構成するようにしても良い。
【0080】
次に、プリンタAは、作成した広域パスフレーズWPを用いて、公開鍵暗号法により、広域公開鍵と広域秘密鍵とを生成する(ステップS144)。公開鍵暗号法では、使用するパスフレーズが同じであれば、再び、公開鍵(広域公開鍵)と秘密鍵(広域秘密鍵)とを生成しても、同じものが生成されるという性質を有している。続いて、プリンタAは、この生成した広域公開鍵と広域秘密鍵のうち、広域公開鍵のみをサーバ20に送信する(ステップS146)。なお、秘密鍵(広域秘密鍵)は保存されることなく破棄される。これにより、本実施形態に係る公開鍵送信処理が終了する。
【0081】
次に、サーバ20が特定の位置にある特定の1つのプリンタに印刷を実行させたいときに、その印刷データをそのプリンタに送信する場合のサーバ20の処理について説明する。
【0082】
図13は、サーバ20で実行される専用印刷要求処理を説明するフローチャートである。この専用印刷要求処理は、サーバのROM68又はハードディスク76に格納されている専用印刷要求プログラムをCPU64が読み込んで実行することにより実現される処理である。ここでは、サーバ20からプリンタA対してのみ印刷を要求する場合を想定して説明する。
【0083】
この図17に示すように、サーバ20は、ユーザの印刷要求に基づいて、印刷データD05を作成する(ステップS150)。この印刷データD05は、プリンタAが通常のプリンタである場合に、印刷を実際に行うのに必要となるデータである。
【0084】
次に、サーバ20は、ハードディスク76の公開鍵テーブルTB10から、プリンタAの専用公開鍵「PKEY10」を読み出す(ステップS152)。続いて、サーバ20は、プリンタAの専用公開鍵「PKEY10」を用いて、印刷データD05を暗号化して、印刷送信用データD10を生成する(ステップS154)。なお、印刷送信用データD10は、印刷データD05以外のデータを含んでいてもよい。
【0085】
次に、サーバ20は、この暗号化した印刷送信用データD10を、プリンタAに送信する(ステップS156)。具体的には、プリンタAのネットワークアドレスを指定して、ネットワーク10に印刷送信用データD10を送出する。
【0086】
次に、サーバ20は、プリンタAから印刷結果情報を受信したかどうかを判断する(ステップS158)。印刷結果情報を受信していない場合(ステップS158:No)には、このステップS158の処理を繰り返して待機する。一方、印刷結果情報を受信した場合(ステップS158:Yes)には、その印刷結果情報が印刷完了通知であるかどうかを判断する(ステップS160)。
【0087】
この印刷結果情報が印刷完了通知である場合(ステップS160:Yes)には、プリンタAで印刷が正常に終了したことを意味しているので、このサーバ20のユーザにプリンタAで印刷が完了した旨を通知する(ステップS162)。一方、受信した印刷結果情報が印刷完了通知でない場合(ステップS160:No)には、その印刷結果情報が解読不能通知であるかどうかを判断する(ステップS164)。
【0088】
印刷結果情報が解読不能通知である場合(ステップS164:Yes)には、ユーザに、プリンタAで印刷送信用データの復号ができなかったため、印刷が行われなかった旨を通知する(ステップS166)。一方、印刷結果情報が解読不能通知でない場合(ステップS164:No)には、その他の何らかのエラーであると考えられるので、ユーザに、そのエラーの種類に応じた通知を行う(ステップS168)。
【0089】
これらステップS162、ステップS166、及び、ステップS168の通知により、このサーバ20における専用印刷要求処理は終了する。
【0090】
次に、サーバ20が、ある領域内にあるプリンタに印刷を実行させたいときに、その印刷データをそれらのプリンタに送信する場合のサーバ20の処理について説明する。
【0091】
図14は、サーバ20で実行される広域印刷要求処理を説明するフローチャートである。この広域印刷要求処理は、サーバ20のROM68又はハードディスク76に格納されている広域印刷要求プログラムをCPU64が読み込んで実行することにより実現される処理である。ここでは、サーバ20からプリンタA〜Cに対して印刷配信をする場合を想定して説明する。
【0092】
この図14に示すように、サーバ20は、ユーザの印刷要求に基づいて、印刷データD05を作成する(ステップS200)。この印刷データD05は、プリンタA〜Cが通常のプリンタである場合に、印刷を実際に行うのに必要となるデータである。
【0093】
次に、サーバ20は、ハードディスク76の公開鍵テーブルTB10から、プリンタA〜Cに共通の広域公開鍵「PKEY1」を読み出す(ステップS202)。具体的には、公開鍵テーブルTB10から、印刷データD05の印刷を許可する領域にある1台のプリンタ(例えば、図7のプリンタA)の広域公開鍵「PKEY1」を読み出す。どのプリンタの広域公開鍵を読み出すかは、任意である。なお、1つの領域内に位置するプリンタであれば、広域公開鍵は共通であるので、どれか1台のプリンタの広域公開鍵を読み出せば足りる。換言すれば、同一の広域公開鍵のプリンタは、同一の領域内に位置していることになる。
【0094】
続いて、サーバ20は、プリンタA〜Cに共通の広域公開鍵「PKEY1」を用いて、印刷データD05を暗号化して、印刷送信用データD10を生成する(ステップS204)。なお、印刷送信用データD10は、印刷データD05以外のデータを含んでいてもよい。
【0095】
次に、サーバ20は、この暗号化した印刷送信用データD10を、その領域にあるすべてのプリンタに送信する(ステップS206)。この例では、プリンタA〜Cのネットワークアドレスをそれぞれ指定して、ネットワーク10に印刷送信用データD10を送出する。但し、プリンタA〜Cに共通の同報通信アドレスがあるような場合には、同報通信により送信するようにしてもよい。
【0096】
次に、サーバ20は、プリンタA〜Cのいずれかのプリンタから印刷結果情報を受信したかどうかを判断する(ステップS208)。どのプリンタからも印刷結果情報を受信していない場合(ステップS208:No)には、このステップS208の処理を繰り返して待機する。一方、いずれかのプリンタから印刷結果情報を受信した場合(ステップS208:Yes)には、その印刷結果情報が印刷完了通知であるかどうかを判断する(ステップS210)。
【0097】
この印刷結果情報が印刷完了通知である場合(ステップS210:Yes)には、そのプリンタでは、印刷が正常に終了したことを意味しているので、このサーバ20のユーザに、該当するプリンタでは印刷が完了した旨を通知する(ステップS212)。一方、受信した印刷結果情報が印刷完了通知でない場合(ステップS210:No)には、その印刷結果情報が解読不能通知であるかどうかを判断する(ステップS214)。
【0098】
印刷結果情報が解読不能通知である場合(ステップS214:Yes)には、ユーザに、該当するプリンタでは印刷送信用データの復号ができなかったため、印刷が行われなかった旨を通知する(ステップS216)。一方、印刷結果情報が解読不能通知でない場合(ステップS214:No)には、その他の何らかのエラーであると考えられるので、ユーザに、そのエラーの種類に応じた通知を行う(ステップS218)。
【0099】
これらステップS212、ステップS216、及び、ステップS218の通知の後、ステップS206で印刷送信用データD10を送信したすべてのプリンタから、印刷結果情報を受信したかどうかを判断する(ステップS220)。すべてのプリンタから印刷結果情報を受信していない場合(ステップS220:No)、すなわち、印刷結果情報を受信していないプリンタがまだ残っている場合には、上述したステップS208からを繰り返す。
【0100】
一方、すべてのプリンタから印刷結果情報を受信した場合(ステップS220:Yes)には、このサーバ20における広域印刷要求処理は終了する。
【0101】
次に、図15及び図16に基づいて、サーバ20の専用印刷要求処理及び広域印刷要求処理に対応して、プリンタA〜Dで実行される印刷実行処理について説明する。図15及び図16は、プリンタA〜Dで実行される印刷実行処理を説明するフローチャートである。この印刷実行処理は、プリンタA〜DのROM44に格納されている印刷実行プログラムをCPU40が読み込んで実行することにより実現される処理である。ここでも上述と同様に、サーバ20からプリンタAに印刷が要求された場合を想定して説明する。
【0102】
図15に示すように、プリンタAは、印刷送信用データD10をネットワーク10から受信したかどうかを判断する(ステップS270)。何ら印刷送信用データD10を受信していない場合(ステップS270:No)には、このステップS270の処理を繰り返して待機する。
【0103】
一方、印刷送信用データD10を受信した場合(ステップS270:Yes)には、プリンタAは自らの機器固有情報を取得する(ステップS272)。続いて、プリンタAは、位置検出部54から、その時点におけるプリンタAのプリンタ位置情報を取得する(ステップS274)。このようにプリンタ位置情報を、その都度、位置検出部54から取得することとしているのは、プリンタが別の場所に移動された場合には、このプリンタがサーバ20のユーザの意図しない場所に設置されている可能性や、意図した領域内に位置していない可能性があり、このような場合にはプリンタで印刷が行われないようにするためである。
【0104】
次に、プリンタAは、機器固有情報とプリンタ位置情報とに基づいて、専用パスフレーズPPを作成する(ステップS276)。この専用パスフレーズPPの作成手法は、上述した公開鍵送信処理におけるステップS136と同じ手法である必要がある。なぜなら、専用パスフレーズPPが異なると、サーバに送信した専用公開鍵で暗号化された印刷送信用データD10を、専用秘密鍵で復号できなくなってしまうからである。
【0105】
次に、プリンタAは、専用パスフレーズPPを用いて、公開鍵暗号法により専用公開鍵と専用秘密鍵とを生成する(ステップS278)。続いて、プリンタAは、生成された専用秘密鍵を用いて、受信した印刷送信用データD10を復号して、印刷データD05を取得する(ステップS280)。
【0106】
次に、プリンタAは、専用秘密鍵を用いて印刷送信用データD10の復号ができたかどうかを判断する(ステップS282)。復号ができた場合(ステップS282:Yes)には、得られた印刷データD05に基づいて、印刷エンジン52を駆動した印刷を実行する(ステップS284)。具体的には、印刷データD05の言語解釈を行い、印刷エンジン52に適合した印刷要求データを生成する。そして、この印刷要求データを印刷エンジン52に送信することにより、印刷エンジン52で印刷用紙等に印刷が行われる。
【0107】
この印刷が正常に完了した時点で、プリンタAは、印刷が正常に終了した旨の印刷完了通知を、印刷結果情報として、サーバ20に送信する(ステップS286)。そして、上述したステップS270の処理に戻る。
【0108】
これに対して、ステップS282において、印刷送信用データD10の復号ができなかったと判断した場合(ステップS282:No)には、図16に示すように、プリンタAは、プリンタ位置情報に基づいて、広域パスフレーズWPを作成する(ステップS290)。この広域パスフレーズWPの作成手法は、上述した公開鍵送信処理におけるステップS142と同じ手法である必要がある。なぜなら、広域パスフレーズWPが異なると、サーバ20に送信した広域公開鍵で暗号化された印刷送信用データD10を、広域秘密鍵で復号できなくなってしまうからである。
【0109】
次に、プリンタAは、広域パスフレーズWPを用いて、公開鍵暗号法により広域公開鍵と広域秘密鍵とを生成する(ステップS292)。続いて、プリンタAは、生成された広域秘密鍵を用いて、受信した印刷送信用データD10を復号して、印刷データD05を取得する(ステップS294)。
【0110】
次に、プリンタAは、広域秘密鍵を用いて印刷送信用データD10の復号ができたかどうかを判断する(ステップS296)。復号ができた場合(ステップS296:Yes)には、得られた印刷データD05に基づいて、印刷エンジン52を駆動した印刷を実行する(ステップS298)。具体的には、印刷データD05の言語解釈を行い、印刷エンジン52に適合した印刷要求データを生成する。そして、この印刷要求データを印刷エンジン52に送信することにより、印刷エンジン52で印刷用紙等に印刷が行われる。
【0111】
この印刷が正常に完了した時点で、プリンタAは、印刷が正常に終了した旨の印刷完了通知を、印刷結果情報として、サーバ20に送信する(ステップS300)。そして、上述したステップS270の処理に戻る。
【0112】
一方、上述したステップS296で、広域秘密鍵を用いて印刷送信用データD10の復号ができなかったと判断した場合(ステップS296:No)には、解読不能通知を印刷結果情報として、サーバ20に送信する(ステップS302)。そして、上述したステップS270の処理に戻る。
【0113】
以上のように、本実施形態に係る印刷システムによれば、サーバ20は、専用公開鍵を用いて暗号化して送信した印刷送信用データD10の印刷をできるプリンタを、プリンタ位置情報に基づいて限定することができるので、サーバ20のユーザが意図していない位置にあるプリンタで印刷が行われしまうのを回避することができる。例えば、プリンタAが別の場所に移動されたが、ネットワーク10内におけるプリンタAのネットワークアドレスは変更されていない場合に、サーバ20から誤って印刷送信用データD10をこのプリンタAに送信してしまっても、プリンタAではプリンタ位置情報が変更されているため、ステップS276で作成される専用パスフレーズPPが移動前と異なったものになる。このため、この専用パスフレーズPPを用いて生成された専用秘密鍵を用いても、印刷送信用データD10の復号はできず、プリンタAでは印刷が行われない。このため、印刷データD05のセキュリティを高めることができる。
【0114】
一方、プリンタA〜D側においても、本来であればこのプリンタA〜Dで印刷する権限のない者が、印刷データD05をこれらプリンタA〜Dに送信して、大量の印刷をプリンタA〜Dに実行させてしまうのを回避することができる。例えば、何らかの理由で、プリンタAのネットワークアドレスを第三者が知得して、このプリンタAに印刷送信用データD10を送信しようとしても、このプリンタAの専用公開鍵を取得することができない。もし、このユーザが異なる専用公開鍵で印刷データD05を暗号化して印刷送信用データを生成したり、暗号化しないで印刷送信用データを生成したりして、プリンタAに印刷送信用データを送信したとしても、印刷実行処理のステップS282及びステップS296で復号できないと判断されるので、プリンタAに印刷を実行させることができなくなる。このため、プリンタA〜D自体のセキュリティを高めることができる。
【0115】
また、本実施形態においては、専用パスフレーズPPには機器固有情報も含めることとしたので、何らかの理由により第三者が、プリンタA〜Dの位置を知得したとしても、プリンタA〜Dの機器固有情報が分からなければ、プリンタA〜Dで使用されている専用パスフレーズPPを特定することができない。このため、正当な権限なき第三者がプリンタA〜Dで印刷を実行する可能性を、極めて低いものとすることができる。
【0116】
また、本実施形態に係る印刷システムによれば、サーバ20は、複数のプリンタに送信した印刷送信用データD10の印刷ができるプリンタの範囲を、所定の領域に制限することができる。すなわち、本実施形態の例では、所定の領域内にあるプリンタA〜Cのみが印刷できるようにするために、印刷データD05をこれらプリンタA〜Cに共通の広域公開鍵「PKEY10」で暗号化して、印刷送信用データD10を生成した。このため、これらプリンタA〜Cがこの領域内に位置している限り、この印刷送信用データD10を復号することができ、印刷することができる。すなわち、印刷送信用データD10を受信した際に、ステップS290において、ステップS142で生成したのと同じ広域パスフレーズWPが生成されるので、ステップS142で生成したのと同じ広域秘密鍵が生成される。この広域秘密鍵を用いれば、受信した印刷送信用データD10を復号することができる。
【0117】
もし、例えば、プリンタAが別の領域に移動した場合には、プリンタAのネットワークアドレスが変更されていなければ、プリンタAはこの印刷送信用データD10を受信することはできる。しかし、プリンタ位置情報が広域公開鍵を生成したときと異なることとなるので、印刷送信用データD10を受信した際に、ステップS290において、ステップS142で生成した広域パスフレーズWPと同じ広域パスフレーズWPを得ることができない。このため、ステップS144で生成した広域秘密鍵と異なる広域秘密鍵が生成されてしまう。この結果、広域公開鍵「PKEY10」で暗号化された印刷送信用データD10を復号することができないので、印刷をすることもできない。このため、サーバ20が配信した印刷送信用データD10の印刷が認められるプリンタの地理的範囲を、所定の領域に(この例では図4の20km四方の領域に)制限することができる。
【0118】
なお本発明は上記実施形態に限定されずに種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態の広域印刷要求処理においては、広域公開鍵で暗号化した印刷送信用データD10を送信したサーバ20は、各プリンタからの印刷結果情報を待つこととしたが、必ずしもこの印刷結果情報を待つ必要はない。すなわち、印刷送信用データD10を送信したサーバ20は、その時点で広域印刷要求処理を終了するようにしてもよい。
【0119】
また、上述した実施形態においては、プリンタA〜Dは、サーバ20から要求があった場合に、広域公開鍵をサーバ20に送信するようにしたが、サーバ20からの要求がなくとも、プリンタA〜Dの方からサーバ20に広域公開鍵を送信するようにしてもよい。
【0120】
さらに、上述した実施形態における公開鍵送信処理においては、サーバ20の認証情報が、プリンタに登録されている認証情報と一致した場合にのみ、専用公開鍵と広域公開鍵とをサーバ20に送信することとしたが、認証情報を要求せずに、これら専用公開鍵と広域公開鍵とをサーバ20に送信するようにしてもよい。
【0121】
さらに、上述した実施形態においては、セキュリティを確保すべきデータを送信するデータ送信装置としてサーバ20を例示し、そのデータを受信するデータ受信装置としてプリンタA〜Dを例示して、本発明を説明したが、データ送受信システムにおけるデータ送信装置とデータ受信装置の組み合わせは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、データ送受信システムにおけるデータ送信装置が音楽等のコンテンツサーバであり、データ受信装置がコンテンツサーバから送信された音楽等のコンテンツデータの再生装置であってもよい。この場合、コンテンツサーバから送信された送信用データが、再生装置で受信され、再生装置では、この送信用データを広域秘密鍵と専用秘密鍵とで復号し、いずれかの秘密鍵で送信用データが復号できた場合には、送信用データを復号することにより得られたデータを再生し、復号できない場合には、その送信用データに基づく再生をしないこととなる。
【0122】
また、上述した実施形態においては、プリンタA〜Dは位置検出部54を内蔵していることとしたが、この位置検出部54は着脱可能な外付けにしてもよい。
【0123】
また、上述した実施形態では、プリンタA〜Dの印刷媒体が印刷用紙である場合を例に説明したが、印刷媒体はこれに限るものではなく、例えば、OHPシート等の他の印刷媒体であっても本発明を適用することができる。
【0124】
また、上述した実施形態では、専用パスフレーズPPに、プリンタ位置情報に加えて、プリンタの機器固有情報を用いることとしたが、この機器固有情報を用いないようにしてもよい。この場合、例えば、専用パスフレーズPPをプリンタ位置情報のみから構成すればよい。
【0125】
さらに、上述の実施形態で説明した各処理については、これら各処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、このプログラムが記録された記録媒体をサーバ20及び/又はプリンタA〜D、32に読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
【0126】
また、サーバ20及び/又はプリンタA〜D、32は、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、サーバ20及び/又はプリンタA〜Dの備える他のプログラムを活用し、記録媒体にはサーバ20及び/又はプリンタA〜Dが備えるプログラムの中から、上述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を記録するようにしてもよい。
【0127】
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形で伝送されたプログラムは、サーバ20及び/又はプリンタA〜Dに取り込まれて、このプログラムを実行することにより上述した実施形態を実現することができる。
【0128】
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラムを読み込んだサーバ20及び/又はプリンタA〜Dは、そのプログラムの復号化や伸張化を行った上で、実行する必要がある。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷データを受信したプリンタであっても、特定の領域に設けられているプリンタでなければ、その印刷データを印刷できないようにし、印刷データのセキュリティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図。
【図2】本実施形態に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示す図。
【図3】本実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示す図。
【図4】本実施形態におけるプリンタが配置されている空間を、複数の領域で区切った状態を概念的に説明する図。
【図5】本実施形態に係る専用パスフレーズの構成を説明する図。
【図6】本実施形態に係る広域パスフレーズの構成を説明する図。
【図7】本実施形態に係るサーバが保持する公開鍵テーブルの構成を説明する図。
【図8】専用公開鍵を用いて印刷データを暗号化して印刷送信用データを生成し、専用秘密鍵を用いてこの印刷送信用データを復号する概念を説明する図。
【図9】広域公開鍵を用いて印刷データを暗号化して印刷送信用データを生成し、広域秘密鍵を用いてこの印刷送信用データを復号する概念を説明する図。
【図10】本実施形態に係るサーバが実行する公開鍵要求処理を説明するフローチャートを示す図。
【図11】本実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートを示す図(その1)。
【図12】本実施形態に係るプリンタが実行する公開鍵送信処理を説明するフローチャートを示す図(その2)。
【図13】本実施形態に係るサーバが実行する専用印刷要求処理を説明するフローチャートを示す図。
【図14】本実施形態に係るサーバが実行する広域印刷要求処理を説明するフローチャートを示す図。
【図15】本実施形態に係るプリンタが実行する印刷実行処理を説明するフローチャートを示す図(その1)。
【図16】本実施形態に係るプリンタが実行する印刷実行処理を説明するフローチャートを示す図(その2)。
【符号の説明】
A〜D プリンタ
10 ネットワーク
20 サーバ
40 CPU
42 RAM
44 ROM
46 内部バス
48、50 インターフェース
52 印刷エンジン
54 位置検出部
60 コンピュータ本体
62 ディスプレイ
64 CPU
66 RAM
68 ROM
70 内部バス
72、74、78 インターフェース
76 ハードディスク

Claims (19)

  1. 当該プリンタの設置されている場所を特定するプリンタ位置情報を取得するための、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    当該プリンタの位置する空間が、所定の大きさの複数の領域に区切られており、前記第1プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第1領域情報とする、第1領域特定手段と、
    前記第1領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域公開鍵を生成する、広域公開鍵生成手段と、
    前記広域公開鍵生成手段で生成した広域公開鍵を送信する、広域公開鍵送信手段と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第2プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第2領域情報とする、第2領域特定手段と、
    前記第2領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域秘密鍵を生成する、広域秘密鍵生成手段と、
    前記広域秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第1選択印刷実行手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記広域公開鍵生成手段が前記広域公開鍵を生成する際に、この広域公開鍵に対応する広域秘密鍵が生成されたとしても、破棄する、ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記第1領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれており、
    前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記第2領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれており、
    前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
  6. 前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用公開鍵を生成する、専用公開鍵生成手段と、
    前記専用公開鍵生成手段で生成した専用公開鍵を送信する、専用開鍵送信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプリンタ。
  7. 印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第4プリンタ位置情報とする、第4プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第4プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用秘密鍵を生成する、専用秘密鍵生成手段と、
    前記専用秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第2選択印刷実行手段と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記専用公開鍵生成手段が前記専用公開鍵を生成する際に、この専用公開鍵に対応する専用秘密鍵が生成されたとしても、破棄する、ことを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
  9. 前記専用公開鍵生成手段が生成する専用パスフレーズには、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれており、
    前記専用秘密鍵生成手段が生成する専用パスフレーズにも、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれている、
    ことを特徴とする請求項8に記載のプリンタ。
  10. サーバと、このサーバに接続されるプリンタとを有する印刷システムであって、
    前記プリンタは、
    当該プリンタの設置されている場所を特定するプリンタ位置情報を取得するための、プリンタ位置情報取得手段と、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第1プリンタ位置情報とする、第1プリンタ位置情報取得手段と、
    当該プリンタの位置する空間が、所定の大きさの複数の領域に区切られており、前記第1プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第1領域情報とする、第1領域特定手段と、
    前記第1領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域公開鍵を生成する、広域公開鍵生成手段と、
    前記広域公開鍵生成手段で生成した広域公開鍵を前記サーバに送信する、広域公開鍵送信手段と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記広域公開鍵送信手段から送信された前記広域公開鍵を受信する、広域公開鍵受信手段と、
    前記広域公開鍵受信手段で受信した前記広域公開鍵を保持する、広域公開鍵保持手段と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  11. 前記サーバは、
    印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、
    前記広域公開鍵保持手段から、前記印刷データの印刷を認める領域に属するプリンタの前記広域公開鍵を読み出す、広域公開鍵読み出し手段と、
    前記広域公開鍵読み出し手段で読み出した前記広域公開鍵を用いて、前記印刷データを暗号化し、印刷送信用データを生成する、第1印刷送信用データ生成手段と、
    前記第1印刷送信用データ生成手段で生成した前記印刷送信用データを、前記印刷データの印刷を認める領域に属するプリンタに送信する、印刷送信用データ送信手段と、
    を備え、
    前記プリンタは、
    前記印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第2プリンタ位置情報とする、第2プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第2プリンタ位置情報に基づいて、当該プリンタが属する領域を特定し、これを第2領域情報とする、第2領域特定手段と、
    前記第2領域情報を少なくとも含む広域パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、広域秘密鍵を生成する、広域秘密鍵生成手段と、
    前記広域秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第1選択印刷実行手段と、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の印刷システム。
  12. 前記広域公開鍵生成手段が前記広域公開鍵を生成する際に、この広域公開鍵に対応する広域秘密鍵が生成されたとしても、破棄する、ことを特徴とする請求項11に記載の印刷システム。
  13. 前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記第1領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれており、
    前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記第2領域情報として、当該プリンタが属する領域の中央値に関する情報が含まれている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の印刷システム。
  14. 前記広域公開鍵生成手段が生成する広域パスフレーズには、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれており、
    前記広域秘密鍵生成手段が生成する広域パスフレーズにも、前記領域の幅に関する情報がさらに含まれている、
    ことを特徴とする請求項13に記載の印刷システム。
  15. 前記プリンタは、
    前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第3プリンタ位置情報とする、第3プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第3プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用公開鍵を生成する、専用公開鍵生成手段と、
    前記専用公開鍵生成手段で生成した専用公開鍵を前記サーバに送信する、専用開鍵送信手段と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記専用公開鍵送信手段から送信された前記専用公開鍵を受信する、専用公開鍵受信手段と、
    前記専用公開鍵受信手段で受信した前記専用公開鍵を保持する、専用公開鍵保持手段と、
    を備えることを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の印刷システム。
  16. 前記サーバは、
    前記専用公開鍵保持手段から、前記印刷データ生成手段で生成した前記印刷データの印刷を認めるプリンタの前記専用公開鍵を読み出す、専用公開鍵読み出し手段と、
    前記広域公開鍵読み出し手段で読み出した前記専用公開鍵を用いて、前記印刷データ生成手段で生成した前記印刷データを暗号化し、印刷送信用データを生成する、第2印刷送信用データ生成手段と、
    前記第2印刷送信用データ生成手段で生成した前記印刷送信用データを、前記前記印刷データの印刷を認めるプリンタに送信する、印刷送信用データ送信手段と、
    を備え、
    前記プリンタは、
    前記印刷送信用データを受信した際に、前記プリンタ位置情報取得手段からプリンタ位置情報を取得し、これを第4プリンタ位置情報とする、第4プリンタ位置情報取得手段と、
    前記第4プリンタ位置情報を少なくとも含む専用パスフレーズを用いて、公開鍵暗号法により、専用秘密鍵を生成する、専用秘密鍵生成手段と、
    前記専用秘密鍵を用いて、前記印刷送信用データを復号し、復号できた場合には前記印刷送信用データを復号することにより得られた印刷データに基づく印刷を実行するが、復号できない場合には前記印刷送信用データに基づく印刷を実行しない、第2選択印刷実行手段と、
    を備えることを特徴とする請求項15に記載の印刷システム。
  17. 前記専用公開鍵生成手段が前記専用公開鍵を生成する際に、この専用公開鍵に対応する専用秘密鍵が生成されたとしても、破棄する、ことを特徴とする請求項16に記載の印刷システム。
  18. 前記専用公開鍵生成手段が生成する専用パスフレーズには、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれており、
    前記専用秘密鍵生成手段が生成する専用パスフレーズにも、当該プリンタに関する固有の情報であるプリンタ固有情報がさらに含まれている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の印刷システム。
  19. 当該サーバに接続されるプリンタの位置する空間が、所定の大きさの複数の領域に区切られており、同一の領域に属するプリンタであれば同一の公開鍵となる広域公開鍵を保持する、広域公開鍵保持手段と、
    各プリンタ毎に異なる公開鍵となる専用公開鍵を保持する、専用公開鍵保持手段と、
    印刷データを生成する、印刷データ生成手段と、
    ある領域に位置するプリンタであれば前記印刷データの印刷を認める広域印刷である場合には、前記印刷データをその領域の広域公開鍵で暗号化して、印刷送信用データを生成する、第1印刷送信用データ生成手段と、
    ある位置にある特定のプリンタにのみ前記印刷データの印刷を認める専用印刷である場合には、前記印刷データをそのプリンタの専用公開鍵で暗号化して、印刷送信用データを生成する、第2印刷送信用データ生成手段と、
    生成された前記印刷送信用データを送信する、印刷送信用データ送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ。
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