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JP3982766B2 - ステッピングモータの制御装置 - Google Patents
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本発明は,パルス列の位置指令によって位置決め制御を行うステッピングモータの制御装置,特にステッピングモータのマイクロステップ制御装置に関する。
特開平6−343294号公報 従来,ステッピングモータの駆動装置としては,特開平6−343294号公報に記載されたものがある。図5に従来のステッピングモータ駆動装置の構成を示す。
図5において,59はステッピングモータ,51は外部から印加されるパルス列指令を回転方向信号U/Dに応じて外部から印加されるパルス列指令P*をアップ又はダウンカウントするアップダウンカウンタ,52a,52bはアップダウンカウンタ2の計数値に応じた励磁信号のデータを記憶したROM,53a,53bはROMのデータを電圧信号に変換するD/Aコンバータ,54a,54bはD/Aコンバータの電圧を増幅しステッピングモータを駆動する駆動アンプである。
上記の構成において,アップダウンカウンタの計数値をROM52a,52bのアドレスと,前記アドレス値で検索したROM52a,52bのデータを電圧に変換しステッピングモータに印加する。ここでROM52a,52bのデータを疑似正弦波にし,疑似正弦波一周期の分割数を多くすることによりステッピングモータを滑らかに回転させることができる。
しかしながら,上記従来の構成では,ステッピングモータを滑らかに回転させるためには,ROMの疑似正弦波一周期の分割数で駆動する必要があり,上位コントローラの位置情報も疑似正弦波一周期の分割数(位置移動量/指令1パルス)に合わせる必要がある。このため,ステッピングモータを高速に駆動したい場合には,上位コントローラから出力するパルス列指令の周波数を高くする必要があり,これに応じて周波数の高いパルス列指令を出力できる高価な上位コントローラを使用しなくてはいけないという課題があった。また,周波数の低いパルス列指令でステッピングモータを高速に駆動したい場合には,疑似正弦波一周期の分割数を少なくする方法が取られるため,低速時にステッピングモータを滑らかに回転させることができなくなり,振動が発生するという課題もあった。
本発明は,上記従来の課題を解決するものであり,マイコン等を外部から印加されるパルス列指令とは非同期であるところの一定サンプリング周期で精度の高いマイクロステップ用のデータを生成し,滑らかな回転をするステッピングモータの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は,外部から印加されるパルス列指令に従い正弦波状階段電流を通電するステッピングモータの駆動装置において,前記パルス列指令のステップ数を計数し位置指令に変換するカウンタと,前記カウンタの計数値を保持するラッチ回路と,前記ラッチ回路のラッチ信号及び基準クロック信号を発生する基準信号発生部と,パルス列指令の発生からラッチ信号発生までの時間間隔を前記基準クロック信号で計測する計数回路と,パルス列指令のパルス間隔を前記基準クロック信号で計測する計数回路とを具備し,前記パルス列指令のステップ数と,パルス列指令のパルス間隔を計測する計数回路で計測した指令パルス間隔情報と,パルス列指令の発生からラッチ信号発生までの時間間隔を計測する計数回路で計測した時間差情報とを用いて位置指令の補正値を算出してステッピングモータ駆動時に前記パルス列指令のステップ数に補正値を加算し,ステッピングモータ停止時に前記パルス列指令のパルス間隔を前記基準クロック信号で計測する前記計数回路のオーバーフロー情報から前記位置指令の補正値を零として前記パルス列指令のステップ数に加算してマイクロステップ駆動を行うものである。
これにより,ステッピングモータは,マイクロステップ分解能を低く(粗く)した位置指令で駆動した場合においても低速度領域を滑らかに回転させ,振動を低減することができる。
図4はパルス列指令と位置指令の関係を示す説明図である。(ア)はパルス列指令P*(m−1)が印加されたとき位置指令としてθ*(m−1)の意味を持つことを示している。(ア’)はパルス列指令P*(m)が印加されたとき位置指令としてθ*(m)の意味を持つことを示している。(ア’’)はパルス列指令P*(m+1)が印加されたとき位置指令としてθ*(m+1)の意味を持つことを示している。従来のステッピングモータ駆動装置は前記パルス列指令の1パルスあたりのステップ角をθdとする階段状の軌跡を持つ位置指令に従ってモータが動作するめ,振動的となる。また,(ア)に対して(イ)は位置指令をサンプリングパルスt(n)でサンプリングした場合であり,同じく(ア’)に対して(イ’)は位置指令をサンプリングパルスt(n+6)でサンプリングした場合であり,同じく(ア’’)に対して(イ’’)は位置指令をサンプリングパルスt(n+13)でサンプリングした場合をそれぞれ示しており,(ア)に対してT2(n),(ア’)に対してT2(n)’,(ア’’)に対してT2(n)’’だけそれぞれ時間がずれている。ステッピングモータは平均回転数ω=θd/T1(n)で回転している場合,t(n)時点では位置指令はθ(n)ではなく更にΔθ(n)だけ進んだ位置であると考えられるから,(ウ)の位置が望ましい。つまり,パルス列指令P(n)で与えられる位置指令θ(n)をサンプリングパルスt(n)でサンプリングしたときにΔθ(n)の誤差が生じる。このサンプリング誤差はパルス列指令とサンプリングパルスが非同期であるからサンプリング毎に変化して指令に振動成分が発生してしまうという問題もある。
そこでパルス列指令P*(m−1)とP*(m)間を,例えば数1で推定し,位置指令を本来の位置指令に対して数2で補正する。
ただし,Δθ(n)は位置指令の補正値,T1(n)はパルス列指令の間隔を示す計数値,T2(n)はパルス列指令の発生からラッチ信号発生までの時間間隔を示す計数値,θdは外部から印加されるパルス列指令の1パルスあたりのステップ角,θ*(n)はパルス列指令を計数し位置指令に換算した値,θc(n)は補正後の位置指令である。
Figure 0003982766
Figure 0003982766
なお,例えばパルス列指令θ*(m)が入力される前にサンプリングパルスt(n+1)〜t(n+5)が発生した場合には,数1におけるT2(n)に対してT2(n+1)〜T2(n+5)を用いて,図4の(ウ’)で示す状態に補正するようにする。また,ステッピングモータ停止時には,補正値を零としてパルス列指令の1パルスあたりのステップ角θdの倍数の位置に停止するようにする。
本発明の制御装置は,ステッピングモータの低速度駆動時にパルス列指令の1パルスあたりのステップ角の間をサンプリング周期で分割して補正し,振動のない滑らかな回転が得られる。また,位置指令のサンプリング誤差も小さくできるから,広い回転範囲にわたりパルス列指令の揺らぎを抑え安定したサンプリング処理を実現できる。従って,マイコン等の処理速度を高速化せずステッピングモータを滑らかに回転させることができる。
本発明を実施するための最良の形態は,パルス列の位置指令によって位置決め制御を行うステッピングモータの制御装置,特にステッピングモータのマイクロステップ制御に関する装置である。
図1は,本発明の実施例であって,10aは方向指令入力端子,10bはパルス列指令入力端子,20a,20bは第1相及び第2相の電流指令入力端子,1はパルス列指令から位置指令に変換するカウンタ部,2は位置指令補正器,5は加算器,6は乗算器,3は電流指令発生器,4は電流制御器,7はインバータ,8a,8bは第1相及び第2相の電流検出器,9はステッピングモータである。
図5に示す従来技術によるステッピングモータ制御装置に対して位置指令補正器が追加されている。
図1の動作を概説する。外部から位置指令が回転方向とパルス列の形で10a,10bに印加され,パルス列はカウンタ部1で位置指令θ*に変換される。端子10cは,マイクロステップの分割数を決定する信号の入力端子であり,1パルスあたりの回転量に比例するステップ角θdが設定される。位置指令補正部2は方向指令入力U/D,パルス列指令P*を入力として補正量Δθを出力する。補正位置指令θ**は位置指令θ*と補正量Δθを加算器5によって加算した値θcに,1パルスあたりの回転量に比例するステップ角θdを乗算器6によって乗算してマイクロステップの分割数に対応した値としている。補正位置指令θ**の生成法の具体例については詳細を後述する。電流指令発生部3は,端子20a及び20bに設定される電流振幅指令Iαp*及びIβp*と,補正位置指令θ**を入力として電流指令iα*及びiβ*を出力する。
電流制御器4,インバータ7,電流検出器8a及び8bで電流制御部を構成し,ステッピングモータ9の通電電流iαf及びiβfを前記電流指令iα*及びiβ*に一致するようにモータ印加電圧が制御され,マイクロステップ駆動を実現している。
図2はカウンタ部1と位置指令補正部2の詳細説明図である。
カウンタ部1はアップダウンカウンタ11とラッチ回路12で構成され,パルス列指令をアップダウンカウンタ11で計数し,基準信号発生部25で発生するラッチ信号(サンプリング信号に同期した信号)Tsによってラッチ回路12で一定周期毎に2進数値である位置指令θ*に変換される。
位置指令補正部2は,タイミングパルス発生部21,カウンタ22,ラッチ回路24a,ラッチ回路24b,基準信号発生部25,除算器26,及び符号切替え部28で構成される。
位置指令補正部2の動作を図3と対比させながら説明する。基準信号発生部25は,タイミングパルス発生部21の制御信号として基準クロック信号CKsとラッチ信号Tsを発生し,タイミングパルス発生部21は,内部制御タイミング信号pt1,pt2及びpt3を生成する。
pt1は,パルス列指令P*をCKsでサンプリングした信号であり,pt2はCKsの1パルス分だけ時間的に遅れた信号である。また,pt3はTsの立ち下がりエッジで“H”となり,CKsの立ち上がりで“L”に戻る信号である。パルス列指令P*が入力された直後にpt2立ち上がりエッジでカウンタ22がクリアされ,以降次のpt2が発生するまでの期間をCKsで計数する。カウンタ22がクリアされる直前のpt1の立ち上がりエッジのタイミングでカウンタ22の値をラッチ回路24aで保持する。よって,ラッチ回路24aの出力T1はP*の時間間隔に相当する値を保持していることになる。
また,ラッチ回路24bはpt3の立ち上がりエッジのタイミングでカウンタ22の値を保持する。pt3の立ち上がりエッジはTsの立ち上がりエッジにほぼ一致しており,ラッチ回路24bの出力T2はP*が入力されてからTsが発生するまでの時間に相当する値を保持していることになる。
除算器26でラッチ回路24bの出力T2をラッチ回路24aの出力T1で除算し,符号切替え部28によって除算器26の出力を回転方向に対応した符号付情報に変換することで補正量Δθを得る。また,パルス列指令P*が入力されないモータ停止状態においては,カウンタ22がオーバーフローとなり,オーバーフロー信号OVFsを出力して除算器26をクリアする。なお,数1におけるθdはパルス列指令1パルスあたりのステップ角であるからラッチ回路12の最小変化量に相当する。よって,ラッチ回路12の出力θ*と加算する際の数1におけるθdは1となるから,符号切替え部28の出力は数1の演算を実行した結果に相当する。
ラッチ回路12の出力である位置指令θ*と,符号切替え部28の出力である補正量Δθを加算器23で加算した値は,数2の演算結果であるθcに相当し,Δθはθ*の最小桁の更に下位桁で,θcはθ*の下位ビットを直線的に補間し拡張した値となっている。
乗算器6は,加算器5の出力をθd倍し,マイクロステップの分割数に対応した補正後の位置指令θ**に変換するために設けている。つまり,乗算器6の出力は電流指令発生部3の入力であり,正弦波状電流指令の振幅データを検索するアドレス情報として用いられるから,例えば,θd=1とθd=2では,後者は1パルスあたりのアドレスの変化が2倍になるから前者に対して2倍のステップ角で回転するようになる。
なお,図1及び図2には明記していないが,基準信号発生部25のラッチ信号Tsは基準クロック信号CKsを分周したものであり,マイコン等のモータ制御周期と同期させることで,サンプリング処理に伴う振動成分を低減したモータ制御装置を構成することができる。
本発明は位置制御を目的としたステッピングモータの制御装置のほか,パルス列を指令とするステッピングモータの速度制御装置,パルス列を指令とするACサーボモータの位置制御装置,速度制御装置にも使用可能である。
また,パルス列指令の形態は方向信号とパルス列で与えられる場合を例に示しているが,方向別パルス列指令や2相矩形波パルス列指令など,別の指令形態にも適用可能である。
また,本発明はマイコン等を用いて制御を行うモータ制御装置を対象としているが,外部から非同期に入力される信号に対してサンプリング処理を行う制御装置全般に適用可能である。
また,本発明はサンプリング処理を行う制御装置ではマイコン等を搭載してソフトウエア処理を行うことが多いが,ソフトウエアハードウエア処理装置だけに限らず,ハードウエア構成の装置にも適用可能である。
実施例を示した説明図である。 実施例の詳細説明図である。 実施例の詳細説明図の動作タイミング説明図である。 本発明の原理説明図である。 従来のステッピングモータ駆動回路の説明図である。
符号の説明
1 カウンタ部
2 位置指令補正部
3 電流指令発生部
4 電流制御器
5 加算器
6 乗算器
7 インバータ
8a,8b 第1相及び第2相の電流検出器
9 ステッピングモータ
10a 方向指令入力端子
10b パルス列指令入力端子
11 アップダウンカウンタ
20a,20b 第1相及び第2相の電流指令入力端子
21a,21b,21c フリップフロップ(タイミングパルス発生用)
22 カウンタ
24a,24b ラッチ回路
25 基準信号発生部
26 除算器
28 符号切替え部
51 アップダウンカウンタ
52a,52b ROM
53a,53b D/Aコンバータ
54a,54b 駆動アンプ
59 ステッピングモータ

Claims (1)

  1. 外部から印加されるパルス列指令に従い正弦波状階段電流を通電するステッピングモータの駆動装置において,前記パルス列指令のステップ数を計数し位置指令に変換するカウンタと,前記カウンタの計数値を保持するラッチ回路と,前記ラッチ回路のラッチ信号及び基準クロック信号を発生する基準信号発生部と,パルス列指令の発生からラッチ信号発生までの時間間隔を前記基準クロック信号で計測する計数回路と,パルス列指令のパルス間隔を前記基準クロック信号で計測する計数回路とを具備し,前記パルス列指令のステップ数と,パルス列指令のパルス間隔を計測する計数回路で計測した指令パルス間隔情報と,パルス列指令の発生からラッチ信号発生までの時間間隔を計測する計数回路で計測した時間差情報とを用いて位置指令の補正値を算出してステッピングモータ駆動時に前記パルス列指令のステップ数に補正値を加算し,ステッピングモータ停止時に前記パルス列指令のパルス間隔を前記基準クロック信号で計測する前記計数回路のオーバーフロー情報から前記位置指令の補正値を零として前記パルス列指令のステップ数に加算してマイクロステップ駆動することを特徴とするステッピングモータの制御装置。
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