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JP3982874B2 - 画像データ処理方法及びシステム - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ又はプリントシステムによって再現する前に、孤立したサブピクセルを排除する誤差拡散プロセスに関する。更に詳細には、本発明は孤立したサブピクセルの生成を排除してこの孤立したサブピクセルの排除を補うように、拡散した誤差値を調整するための、誤差拡散プロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】
誤差拡散は、階調画像を2値(バイナリ)画像に変換するために一般的な技術である。しかしこのプロセスは、プリンタを、その有効サイズに拘わらずブラック画素及びホワイト画素が再現されることのできる理想的な装置と想定したものである。図1は従来の誤差拡散プロセスのブロック図を表す。
【0003】
図22に図示されたように、入力グレイビデオは加算器10に入力され、ここでFIFO11に格納された低速走査誤差(先の画素の走査ラインの処理より生じた誤差を表す)は、入力グレイビデオに加算される。更に、誤差分配回路15からの高速走査誤差もまた、加算器10で入力グレイビデオに加算される。誤差分配回路15からの高速走査誤差は、同じ走査ラインの先の画素の処理より生じた誤差を表す。修正入力グレイビデオ(PixN )は次に比較器14に供給され、この比較器14は修正入力グレイビデオを閾値と比較する。閾値との比較に基づいて、比較器14は1又は0のどちらかの2値出力を出力する。修正入力グレイビデオは、減算回路12及び乗算器14にも供給される。減算回路12はブラックリファレンス値と修正入力グレイビデオ値との差を表す値を生成する。この差も乗算器14に供給される。乗算器14は、比較器14からの2値出力に基づいて現在処理された画素の画素誤差として、差値又は修正入力グレイビデオ値のどちらかを選択する。この画素誤差は誤差分配回路15に供給され、この回路15は複数の重み付け係数を用いて誤差を様々な隣接画素に分配する。
【0004】
しかし、近年のプリンタ性能の向上に伴い、従来の誤差拡散は再現画像にアーチファクトを生じさせることなく容易に使用することができない。例えば、多くのプリンタは今は高アドレス可能出力を用いており、2つ以上の2値(バイナリ)ビットが各グレイ画素入力のために生成される。一般に、複数ビットが高速走査方向(1本の走査ラインが印刷される方向)に生成される。
【0005】
高アドレス可能度は、画像データのオリジナル画素1つにつき画像データの2つ以上のサブピクセルを生成する可能度であり、装置が1つの分解能で画像データを処理するが、より高い分解能で印刷する場合に重要である。このような状況において、本発明は低分解能画像のために設計された処理システム(低分解能はより速くかつより低コストで処理されることができる)、及びレーザーパルス操作を介して高分解能で印刷することができるプリント装置を、利用する。例えば、画像は本発明の高アドレス可能度プロセスを用いて600x600x8で処理され、2400x600x1で印刷されることができる。上記の例において、高アドレス可能度指数部は4である。画像が600x600x8で処理されて1200x600x1で処理されれば、高アドレス可能度指数部は2である。
【0006】
このような高アドレス可能環境において、従来の誤差拡散プロセスは、多くの孤立したサブピクセルを含む画像を生成する可能性がある。孤立したサブピクセルは、高速走査方向に両隣りの2つのサブピクセルとは異なるサブピクセル、即ちホワイトサブピクセルに囲まれたブラックサブピクセル、である。一見これは問題ではないように見えるが、ゼログラフィーは単一の孤立したサブピクセルを効果的に印刷するほど感度が高くないので、再現画像に好ましくないアーチファクトが生成される。
【0007】
ゼログラフィックシステムがサブピクセルを再現できないことによって生じたこのような1つのアーチファクトは、出力データにおけるグレイレベルのシフトである。更に詳細には、ゼログラフィックプリンタの感度が足りないためにプリントされない孤立したサブピクセルは望み通りに光の吸収を付加せず、従って認識された実際のグレイレベルは元の画像のグレイレベルと等しくならないので、グレイレベルシフトが生じる。
【0008】
例えば、グレイスイープ(grey sweep)が1より大きい高アドレス可能度指数、例えば2を用いて印刷された場合、画像はグレイからグレイ、明るいグレイ、白への円滑なグラジエントとして現れる。しかし、このようなグレイスイープが従来の誤差拡散及び1より大きな高アドレス可能度指数部を用いて印刷された場合、ダークな端部付近の画像に非連続性が現れる。この非連続性は、あるグレイレベルが比較的少ない孤立したサブピクセルを生成するが、隣接するグレイレベルはより多くの孤立したサブピクセルを生成することによるものである。孤立したサブピクセルを大部分有する領域は、サブピクセルが忠実に再生されないためより明るく見える。
【0009】
孤立したサブピクセルが再現できないことによる他の悪影響は、あるグレイレベルがホワイトをかけた領域を有することである。この悪影響は、多くの孤立したサブピクセルが局部的に印刷されることによって引き起こされる。言い換えると、孤立した画素はプリンタによって有効に再現されることができないため、生成された出力文書においてこれらの孤立した画素はホワイト領域となる。従って、プリンタによって多くの孤立したサブピクセルが適切に再現されなければ、グレイ領域は完全にホワイトになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は画像データを処理するために高アドレス可能度誤差拡散を用いる場合に、孤立したサブピクセルを取り除くことによって孤立したサブピクセルを再現できないプリンタを補うシステムを提案する。本発明はまた、サブピクセルのデータストリームにおける修正を行うために誤差拡散プロセスにおける伝搬された誤差のアップデートを提案する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様は、画像データを処理する方法である。この方法は、第一分解能を有する画像データの画素を受け取り、受け取った画像データの画素を複数のサブピクセルに変換し、この複数のサブピクセルは第二分解能を表し、この第二分解能は第一分解能よりも高い。複数のサブピクセルは閾値処理されて各画素のためのサブピクセル値のグループ及び閾値誤差値を生成する。この方法は、閾値処理プロセスからのサブピクセル値のグループが孤立したサブピクセルを含むパターンを生成するときに、閾値処理プロセスからのサブピクセル値のグループが孤立したサブピクセルを含むパターンを生成して、孤立したサブピクセルを含まないパターンを生成するようにサブピクセル値のグループを修正するかどうか決定する。
【0012】
本発明の第二の態様は、画像データを処理するためのシステムである。このシステムは、第一分解能を有する画像データの画素を複数のサブピクセルに変換するための手段を含み、この複数のサブピクセルは第二分解能を表し、この第二分解能は第一分解能よりも高く、複数のサブピクセルを閾値化して各画素のためのサブピクセル値のグループ及び閾値誤差値を生成するための手段を含み、サブピクセル値のグループが孤立したサブピクセルを含むパターンを形成するかどうかを決定するための孤立サブピクセル手段を含み、及び、修正されていないサブピクセル値のグループが孤立したサブピクセルを含むパターンを形成する場合に孤立したサブピクセルのないパターンを生成するようサブピクセル値のグループを修正する手段を含む。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明において示された図面について詳細に説明する。各図面は、本発明を説明するためのものであり、従って、例示目的のためにのみ提示されたものであって、本発明の範囲を限定するものではない。記載及び図面において、同じ参照番号は同じ装置、回路、又は同等の機能を発揮する回路を表す。
【0014】
孤立したサブピクセルを取り除く実際の概念について論じる前に、本発明のの展望をよく理解してもらうために、高アドレス可能度誤差拡散について述べる。
【0015】
先に述べたように、本発明の誤差拡散プロセスは、高アドレス可能度誤差拡散プロセスである。従来の誤差拡散プロセスを先に述べたような高アドレス可能度環境に拡張するために、より高い空間的分解能で2値化(閾値処理)を行い、かつ元の低空間的分解能で誤差演算及び伝搬を行う。プロセスをこのように分割することによって、孤立したサブピクセルの数を実質的に無くし、若しくは低減し、これによって高画像品質を維持する。本発明のこの高分解能/低分解能方法について以下更に詳細に述べることとする。
【0016】
高アドレス可能度の特徴は、画素間の補間、サブピクセルの生成を含むことに注意されたい。この補間によって、高アドレス可能度誤差拡散プロセスに効果を与える。更に詳細には、補間のされる方法に応じて、本発明の高アドレス可能度誤差拡散プロセスを用いて、2つの異なる出力を得ることができる。これらの異なる出力のそれぞれを以下に述べる。
【0017】
第一補間スキームの例は図23に表されており、ここでサブピクセルは0〜N−1で表されている。図23において、高アドレス可能度指数部Nは4である。
【0018】
図23に表されたように、値P0とP1とを結ぶ線が引かれている(iの下付き文字は簡略化のために省略されている)。更に、閾値128を表す破線が引かれている。(ここでも、ビデオ信号の範囲は0〜255であるが、あらゆる範囲及びあらゆる閾値が使用されてもよいことに注意されたい)。P0とP1とを結ぶラインと閾値128を表す破線との交点は、どのサブピクセルが再現即ちプリントされるかを決定する。交点のX座標は等式X=N(128−P0)/(P1−P0)によって決定及び正規化される。
【0019】
次に、どのサブピクセルをONにするかを決定する。Xが0以下で且つP1が128以上であれば、全てのサブピクセルはONにセットされ、或いは全てのサブピクセルはOFFにセットされる。この決定は、画素の完全な再現又は非再現を表す。全体の画素の部分的再現を決定するために、サブピクセル分析が行われなければならない。この場合、値Xを個々のサブピクセル値と比較しなければならない。
【0020】
図23に図示されたように、Xの値は必ずしも全部の数若しくはサブピクセルまで演算する必要はなく、これによってあらゆる分析が断片的な成分を含むようになることに注意されたい。これを避けるために、Xは全部の数又はサブピクセル値に変換される。この変換のために、nはXの切捨て整数値に等しくさせられる。次にこの値n及びXは、どのサブピクセルをONにして、どのサブピクセルをOFFにするかを決定するために、使用される。更に詳細には、Xが0より大きくてNより小さく、且つP1が128未満であれば、0〜nまでのサブピクセルのみがONにセットされ、残りのサブピクセルはOFFにセットされる。或いは、0〜nまでのサブピクセルがOFFにセットされ、残りのサブピクセルはONにセットされる。XがN以上であり且つP0が128以上であれば、全てのサブピクセルはONに、或いはOFFにセットされる。
【0021】
この閾値処理プロセスは誤差を生成し、この誤差は下流の画素に送られる必要がある。更に、先に述べたように、この誤差は元の低分解能入力である必要がある。元の分解能への変換は、所望の出力(P0+P1)/2と実出力、即ちb* 255/Nとの差を決定することによって実現され、ここでbはONにされたサブピクセルの数である。変換された誤差は次に重み付け係数のセットによって乗じられ、下流画素に分配される。
【0022】
図24は、上記の補間及び分配プロセスを実行するのに使用される実際の方法を表している。図24において、修正されたスクリーンビデオ入力信号はステップS10でN個のサブピクセル値に分割される。値P0i 及びP1i はステップS20で上記のように演算される。次に、交点のX座標はステップS30で、128とP0の差に値Nを乗じてこの積をP1とP0の差で除算することによって決定及び正規化される。正規化された値XはステップS40で値0と比較される。Xが0以下であれば、ステップS50は値P1を値128と比較する。値P1が128以上であれば、全てのサブピクセルはステップS60でONの状態にセットされる。しかし、P1が128未満であれば、ステップS70で全てのサブピクセルはOFFの状態にセットされる。
【0023】
一方、ステップS40でXが0より大きいと決定すれば、ステップS90はXの整数値を決定し、この整数値をYと等しくセットする。ステップS100で、整数値Yは値0及びNと比較される。値Yが0とNとの間であれば、ステップS110はP1値が128以下であるがどうか決定する。P1値が128以下であれば、ステップS120はサブピクセル0〜YをONの状態にセットし、サブピクセルY+1〜NをOFFの状態にセットする。しかし、ステップS110でP1値が128より大きいと決定すれば、ステップS130はサブピクセル0〜YをOFFの状態に、及びサブピクセルY+1〜NをONの状態にセットする。
【0024】
ステップS100が、値Yは値0〜Nの間でないと決定すれば、ステップS140はP1値が128以上であるかどうかを決定する。P1値が128以上であれば、ステップS160は全てのサブピクセルをONの状態にする。しかし、ステップS140で、P1値が128未満であると決定すれば。ステップS150は全てのサブピクセルをOFFの状態にセットする。
【0025】
ステップS60、S70、S120、S130、S150、又はS160のどれかでの処理が完了すると、本発明の誤差拡散方法は、ステップS170に進む。ステップS170で、ONのサブピクセルの数が算出され、Zに等しくセットされる。次に、ステップS180で下流の画素に送られる誤差が演算される。即ち、誤差は元の低空間的分解能を表すように演算される。ステップS180で誤差の演算をすると、ステップS190はこの誤差に重み付け係数を乗じ、この重み付けされた誤差項を下流の画素に分配する。
【0026】
以下に、本発明の高アドレス可能度誤差拡散方法の実施に関する第二の補間方法を述べる。
【0027】
第二の補間方法において、修正された画素値はP0i =Vi +ei 及びP1i =vi+1 +ei である。図25は本発明の高アドレス可能度誤差拡散方法の第二バージョンのための値P0及びP1を表す。
【0028】
図26は、本発明の高アドレス可能度誤差拡散方法の第二補間バージョンで使用されるプロセスを表す。図26においてと同様、入力修正ビデオ信号は、ステップS10でN個のサブピクセルユニットに分割される。ステップS200で、P0及びP1値は先に述べたように算出される。ステップS210で、Y及びZ値は0と等しくセットされ、ここでYはONにされるサブピクセルの数を表し、Zは高アドレス可能度係数を表す。ステップS220でZはNと比較され、修正ビデオ信号内の全てのサブピクセルが閾値処理されたかどうか決定する。サブピクセルが閾値処理されたままであると決定すれば、プロセスはステップS230に進み、ここで次のサブピクセル値が算出される。ステップS240は次にこの算出されたサブピクセル値を閾値、即ち128と比較する。このサブピクセル値がこの閾値以上であれば、ステップS260はこのサブピクセル値をONの状態にセットし、ステップS270はONにされたサブピクセルの数を表すY値をインクリメントする。しかし、サブピクセル値が128未満であれば、ステップS250はサブピクセル値をOFFにセットする。
【0029】
ステップS250又はステップS270のどちらかでの処理が完了すると、プロセスはステップS280に進み、高アドレス可能度値Zがインクリメントされる。このサブルーチンは、修正ビデオ信号内の全てのサブピクセル値が閾値と比較されるまで、繰り返される。全てのサブピクセル値の比較が完了すると、プロセスはステップS290に進み、ここでONのサブピクセルの数が算出される。ステップS300で、閾値処理プロセスより生じた誤差が算出され、この値は元の低空間的分解能を表す。誤差を算出すると、ステップS310はこの誤差に重み付け係数を乗じ、この誤差を下流の画素に分配する。
【0030】
上記のよううにサブピクセルのON又はOFF特性を決定するために、サブピクセル値は幾つかの比較ステップによって処理される。高アドレス可能度誤差拡散プロセスを実施するために使用される回路の実際の構造の例を次に記載する。
【0031】
図1〜図7は、特定の補間スキームを使用した高アドレス可能度誤差拡散を行うために必要な演算ステップを図示している。まず、図1に図示されたように、画素値Vi 及びVi+1 が得られる。実画素値は図1にグラフで表されており、画素値Vi はサブピクセル位置0における画素値を表し、画素値Vi+1 はNサブピクセルにおける画素値を表す。図1において、処理されるべき画像データのマルチレベルグレイ値を表す通常の8ビットのデータワードを使用した場合、画素値は0〜255の範囲である。画像データのグレイレベル値を表すために任意の範囲、例えば0〜511、0〜127等の範囲を使用することが可能であることに注意されたい。
【0032】
最初の画素値Vi 及びVi+1 を得た後、拡散された誤差成分ei (先の画素の2値化プロセスから蓄積された誤差)が画素値Vi 及びVi+1 に加算される。誤差成分ei は2つの成分eFIFO及びeFBから成ることに注意されたい。ここでeFIFOはラインバッファに格納された合計の誤差成分であり、及びeFBはフィードバック誤差成分である。誤差成分ei の加算は、図2にグラフで表されている。
【0033】
拡散された誤差成分を加算した後、補間サブピクセル値が図3に図示されたように算出される。例えば、補間サブピクセル値はBn =P0i +n(P1i −P0i )/Nであり(n=0〜N−1)、Nは選択された高アドレス可能度指数部である。P0i はVi +ei に等しく、P1i はVi+1 +ei に等しいことに注意されたい。
【0034】
補間サブピクセル値を算出した後、各補間サブピクセル値は閾値レベルと比較される。図4に表された例において、閾値は128である。この閾値は、所望の結果によって、画像データの範囲内のいかなる値でもよい。この例において、128以上の値を有するの各サブピクセルはONにセットされる。
【0035】
次に、所望の出力(P0i +P1i )/2が算出される。所望の出力のこの演算は、図5にグラフで表されている。所望の出力を算出した後、実出力が算出される。この例において、実出力はn* 255/Nに等しく、nは図10に図示された比較の結果ONにされたサブピクセルの数である。算出された実出力をグラフで表したものが図6に図示されている。いったん所望の出力及び実出力が算出されると、誤差拡散方法は誤差を算出し、この誤差は下流に送られる。この誤差は(所望の出力)−(実出力)で算出される。この演算をグラフで表したものが図7に図示されている。
【0036】
図7に図示されたように、誤差はei+1 =(P0i +P1i )/2−(n* 255/N)として算出される。この場合、誤差ei+1 は本発明の2値化プロセスより生じた誤差を表す。全ての従来の誤差拡散プロセスと同じように、2値化プロセスより生じた誤差は下流の画素に分配される。下流画素への誤差ei+1 の分配は、図8に表されている。この例において、誤差の分配は誤差拡散係数のセットを使用し、これによって簡単なビットシフトによる高速処理が可能になる。図8は各画素位置に関する係数を表す。
【0037】
図9において、スクリーン処理された入力ビデオ信号は分割され、ラッチ101内にラッチされて、スクリーン処理された画素値V0i 及びV1i を生成する。V0i は上記のラッチされたスクリーン入力ビデオ信号V1i を表し、V0i は同じ走査線内のスクリーン処理された画素値V1i の直前のスクリーン処理された画素値を表す。スクリーン処理された画素値V0i は誤差成分ei と共に加算器103に供給される。更に、誤差成分ei はスクリーン処理された入力ビデオ信号V1i と共に加算器105に供給される。加算器103は出力信号P0i を生成し、この出力信号P0i は2の補数回路107に供給されて負のP0i が生成される。負のP0i はPl i 値と共に加算器109に供給されて、Pl i −P0i の値を生成する。負のP0i は加算器111にも供給されて閾値と合計される。この例では、閾値は128である。
【0038】
加算器111からこの合計は乗算器115に供給され、(128−P0i )値が高アドレス可能度指数部値Nで乗算される。この積は、次に除算回路117によって加算器109からの合計で除算される。この商はデコーダ119に供給される。デコーダ119の実際の関数は図10にグラフで表されている。
【0039】
更に詳細には、図10に表されたように、デコーダ119はP0i /P1i ラインと値128との交点を決定する。この交点の決定から、デコーダ119はONにされるサブピクセルの数nを決定する。デコーダ119からの解は2値化された出力としてプリンタエンジン及び乗算器121に供給される。乗算器121はデコーダ119からの出力に(−225/N)値を掛ける。加算器123内で乗算器121の積は加算器113によって生成された合計に加算される。加算器113は値P0i とP1i を加算して値P1i +P0i を生成する。
【0040】
加算器123の解は誤差成分ei+1 を表し、この誤差成分ei+1 は簡単なビットシフト回路125に供給されて様々な誤差値を生成し、この誤差値は分配プロセスで使用される。ビットシフト回路125によって生成された誤差値は誤差分配回路127に供給され、ここで半分の誤差ErrB は同じ走査線内の次の画素に分配され、及び、誤差の残り半分ErrA は誤差分配回路127内に設定された重み付け係数に従って次の走査線内の様々な画素に分配される。
【0041】
図11は本発明で実施される2つの並列演算を表す。更に詳細には、図11はスクリーン処理された画素値Vi 及びVi+1 が、一つのサブピクセルのための所望の出力演算の開始と平行して得られるところが表されており、所望の出力は拡散された誤差成分eFIFO又はeFBを含まないで算出される。
【0042】
これらの並列演算が完了した後、本発明の好適な実施の形態は、図3と同じように補間サブピクセル値を算出する。しかし、補間サブピクセル値のこの演算に平行して、所望の出力が誤差成分eFIFOを加算することによって算出され続ける。これは図12にグラフで表されている。
【0043】
次に、誤差成分eFIFOは図13に表されたように、スクリーン処理された画素値Vi 、Vi+1 及び補間サブピクセルに加算される。同時に(これと平行して)全ての可能な実サブピクセル出力が、拡散された誤差成分eFBを含まないで所望の出力から減算される。換言すると、N個の可能な実際のサブピクセル出力は、図12で算出された所望の出力から減算されて、N個の可能な誤差出力ep を生成する(所望の出力−実出力=誤差ep )。図13に図示された演算は、図14に図示された演算と平行して行われる。
【0044】
誤差成分eFBはスクリーン処理された画素値Vi 、Vi+1 及び図15に表されたような様々な補間サブピクセル値に加算される。フィードバック誤差成分eFBが図15で加算されると同時に、誤差成分eFBは図16に図示されたように全ての可能なサブピクセルの所望の出力に加算される。換言すると、誤差成分eFBは図14に図示された演算より生じたN個全ての誤差解(ep )に個々に加算される。
【0045】
これらの並列演算を完了した後、次のステップは図17、図18及び図19に図示された演算を含む。前記次のステップにおいて、各補間サブピクセル値は閾値128と比較され、閾値以上の値を有するサブピクセルはONにされる。このプロセスは図17及び図18にグラフで表されており、図17は補間サブピクセル値と閾値との比較を表し、図18は閾値以上の値を有するサブピクセルをONにしたところを表す。
【0046】
図16に表された演算の結果として全ての可能な誤差値が同時に使用可能になるので、下流に送られるべき誤差はこれで即選択可能(即ち、ONにされるサブピクセルの数に基づいてマルチプレクサを介して)になる。換言すると、図19は、図16に表された演算によって生成された、同時に使用可能な様々な誤差値から適切に選択された誤差値を表している。この選択された誤差値は次に、従来の誤差拡散技術を使用して下流の画素に分配される。本発明の好適な実施の形態では、誤差は上記の誤差拡散係数を使用して下流の画素に分配される。
【0047】
図20は、平行パイプライン高アドレス可能度誤差拡散回路の機能的なブロック図を表す。図20において、入力ビデオ信号は誤差演算回路1及びビデオ修正回路3に供給される。誤差成分eFIFO(ErrB )及びeFB(ErrA )もまた誤差演算回路1に供給される。誤差演算回路は、現在起こっている2値化プロセスより生じ得る様々な可能な誤差値全てを演算する。誤差演算回路1によって出力されるべき適切な誤差の選択は受け取った誤差選択信号に基づいてなされ、これは以下更に詳細に述べることとする。
【0048】
誤差演算回路1から選択された誤差値は係数マトリックス回路5に供給され、この回路5は重み付け係数のセットに基づいて誤差値を分配する。係数マトリックス回路5は誤差値を2つの成分eFIFO(ErrB )及びeFB(ErrA )に分割する。先に述べたように、フィードバック誤差ErrA は係数マトリックス回路5からビデオ修正回路3及び誤差演算回路1にフィードバックされる。ビデオ修正回路3はまた、バッファ9からErrB も受け取る。
【0049】
ビデオ修正回路3は、補間サブピクセル値が閾値と共に2値化回路7に供給される高アドレス可能度誤差拡散方法のための補間サブピクセル値を生成する。本発明の好適な実施の形態において、閾値は128である。しかし、この閾値はいかなる値でもよいことに注意されたい。
【0050】
2値化回路7は入力されたビデオデータを2値化して、画像再現装置で使用するために2値化画像データを出力する。2値化回路7はまた誤差選択信号を生成し、この信号は誤差演算回路1によって係数マトリックス回路5に供給されるべき正しい誤差値を選択するために使用される。この誤差選択信号は、2値化プロセスの間にONにされる補間サブピクセルの数を表す。従って、誤差演算回路1はこの選択を行うために乗算器を含んでもよい。図20に図示されたように、誤差演算回路1はビデオ修正回路3及び2値化回路7に平行である。
【0051】
図21は高アドレス可能度誤差拡散の他の実施の形態の回路の詳細なブロック図を表している。図21に表されたように、図11〜図19に関して先に述べたような演算の多くは、平行して行われる。
【0052】
画素値Vi 及びVi+1 は、2つの隣接する高速走査画素が処理可能であるように、ビデオ信号をラッチするラッチ205を使用することによって得られる。この画素値Vi 及びVi+1 は加算器206内で合計され、この合計は除算器207によって半分に分割される。除算器207からの解は、誤差項eFIFOと共に加算器208に供給される。この合計はプリンタへの所望の出力を表す。
【0053】
上記のプロセスに平行して、実出力生成回路200は高アドレス可能度指数部に基づいてプリンタへの可能な出力全てを生成する。これらの値は、減算操作のために加算器が使用されるため、負であることに注意されたい。高アドレス可能度指数部がNであれば、N個の可能な実出力が生成される。また、上記のプロセスに平行して、サブピクセル回路は画素値Vi 及びVi+1 に基づいて、全ての補間サブピクセルを生成する。
【0054】
次に、誤差成分eFIFOは加算器210によって各補間サブピクセルに加算される。これと同時に(これと平行して)、可能な実出力(負の値)のそれぞれが、加算器201によって所望の出力に個々に加算される。換言すると、N個の可能な実際のサブピクセル出力が所望の出力から減算されて、N個の可能な誤差出力が生成される。
【0055】
加算装置211及び202では、フィードバック誤差項eFBが加算装置210及び201からの各合計にそれぞれ加算される。これらの演算は平行して行われる。これらの並列演算の完了後、加算装置211からの各補間サブピクセルは閾値回路212内で閾値と比較される。閾値以上の値を有するサブピクセルはONにされる。閾値回路はONにされたサブピクセルの数を表す数を出力する。この情報はデコード論理回路内に供給され、該回路はこの情報から2値データを生成してこのデータがプリンタに送られる。
【0056】
更に、加算装置202からの誤差項はマルチプレクサ203に供給され、このマルチプレクサ203はどの誤差項を下流の画素に伝搬させるかを選択する。誤差項はデコード論理回路213から受け取った制御信号に基づいて選択される。選択された誤差項は分配回路204に供給され、この回路204は次のフィードバック誤差を生成し、この誤差はバッファ内に格納されて次の走査線の処理に使用される。
【0057】
先に述べたように、これらの高アドレス可能度誤差拡散回路は、取り付けられたプリントシステムによっては再現不可能となりうる孤立したサブピクセルを生成し得る。従って本発明は、プリントシステムへの孤立したサブピクセルの被害を取り除くための2つのアプローチを提唱する。
【0058】
第一のアプローチは、孤立したサブピクセルを生成するある状態を拒否することによって誤差拡散プロセスに制約を課すものである。この拒否状態は先の画素のビット出力パターンより決定される。
【0059】
このアプローチの例について、高速走査方向に2つの高アドレス可能ビットを有するシステムを用いて説明する。このシステムにおいて、全ての位置で、1つの入力画素につき2つの出力ビットが生成される。先の画素が”01”の出力ビットパターンを有すると仮定しよう。すると本発明は、(以前の状態及び現在の状態のパターンを組み合わせた)連続パターン”0100”及び”0101”は孤立したサブピクセル(両連続パターンの左から2番目のビット)を含むため、”00”及び”01”のビット出力パターンを現在の画素の拒否状態に指定する。
【0060】
このアプローチはリアルタイムが標準でないシステム、例えばソフトウェア誤差拡散を使用する画像システム又は画素レートがそれほど高くないシステム等においては有効であるが、1秒に5000万画素以上処理するシステムにおいては、拒否状態のチェック機能はリアルタイムの実施に組み入れられることはできない。従って、本発明の第2アプローチは、入ってくるビットストリームを操作して誤差拡散プロセスより生じた誤差を修正することによって、単一の孤立したサブピクセルの生成をチェック及び修正する、後誤差拡散プロセスを使用する。このプロセスは、誤差拡散プロセスにより生じた出力ストリームに対して作用する。
【0061】
本発明の好適な実施の形態において、入ってくるビットストリームの操作は、形態フィルタを使用することによって実現される。この形態フィルタは、入力画素の誤差拡散サブピクセルパターン及び現在の状態の誤差拡散サブピクセルパターンを使用して補正されたサブピクセルパターン出力及び次の状態パターンを出力する。このような状態マシンは図27に表されている。
【0062】
図27に表されたように、現在の状態の誤差拡散サブピクセルパターンは論理回路21及び22に供給され、これらの回路21及び22は遅延ユニット23から与えられた画素のための誤差拡散サブピクセルパターンも受け取る。論理回路22は現在の状態ビットパターン及び出力画素のための誤差拡散ビットパターンに基づいて補正されたサブピクセルパターンを出力する。一方、論理回路21は現在の状態ビットパターン及び入力画素のための誤差拡散ビットパターンに基づいて次の状態サブピクセルパターンを出力する。本発明の好適な実施の形態において、論理回路21及び22は下記のような表1及び表2にそれぞれ従って、出力パターンを生成する。表3は図27に表された状態マシンの全体的なフィルタリングの態様を表している。以下の表は、高アドレス可能度特性2を有するプリントシステムのための例を表す。
【0063】
【表1】
Figure 0003982874
【0064】
【表2】
Figure 0003982874
【0065】
【表3】
Figure 0003982874
【0066】
図27のフィルター20を見る一つの方法は、状態Z(i)を中間出力と見做すことである。これは連続画素パターン(Vin(i,k),Z(i))が孤立したサブピクセルを含まない場合に、次の出力Vout (i+1)がなるものである。更に詳細には、誤差拡散ストリーム中に孤立したサブピクセルが検出されなければ、出力は入力から変化しないままである。孤立したサブピクセルを含まないビットパターンには補正は行われない。
【0067】
連続画素パターンC(i,k)に1つのサブピクセルが検出されれば、次の出力画素又は次の中間状態は、この孤立したサブピクセルを除去するために変えられる。中間状態が変われば、状態マシンがフィードバックループでフィルタするので、この変化は次に将来の全ての出力にリップルされることに注意されたい。従って、これは出力パターンに全ての変化を局在させる傾向があるので、可能であれば、出力状態を変えることによって単一のサブピクセルを排除することが有利である。
【0068】
この孤立したサブピクセルの排除プロセスは、図31に表されている。図31に表された例は、高アドレス可能度指数部が3である場合、即ち画像データのオリジナル画素1つにつき画像データの3つのサブピクセルが生成される場合のものである。更に、図31における各水平な楕円は、画像データの画素を処理するための時間ポイントを表す。
【0069】
図31に表されたように、楕円300において、画素(N-1) のための3サブピクセルビットパターン(111)は画素(N) のための3サブピクセルビットパターン(000)と比較される。この比較から、楕円301で、サブピクセル排除回路は画素(N-1) に対応するサブピクセルビットパターン(111)を出力し、画素(N) に対応するサブピクセルビットパターン(000)をシフト(格納)して、次の比較に使用できるようになる。楕円302で、画素(N+1) のためのサブピクセルビットパターン(100)は受信されて、画素(N) のためのサブピクセルビットパターン(000)と比較される。この後、楕円303でサブピクセル排除回路は画素(N) に対応するサブピクセルビットパターン(000)を出力し、画素(N+1) のためのサブピクセルビットパターンを(110)に変更して孤立したサブピクセル(画素(N+1) のためのビットパターンの第一サブピクセル)を排除し、及び画素(N+1) に対応する新しいサブピクセルビットパターン(110)をシフト(格納)して、次の比較に使用できるようにする。
【0070】
楕円304で、画素(N+1) のための新しいサブピクセルビットパターン(110)は受け取った画素(N+2) のためのサブピクセルビットパターン(110)と比較される。この比較から、楕円305で、サブピクセル排除回路は、画素(N+1) に対応する新しいサブピクセルビットパターン(111)を出力し、画素(N+2) のためのサブピクセルビットパターンを(100)に変更して孤立したサブピクセル(画素(N+1) のためのビットパターンの最後のサブピクセル)を排除し、及び画素(N+2) に対応する新しいサブピクセルビットパターン(100)をシフト(格納)して、次の比較に使用できるようにする。楕円306で、画素(N+3) のためのサブピクセルビットパターン(001)は受信されて、画素(N+2) のためのサブピクセルビットパターン(100)と比較される。その後、楕円307で、サブピクセル排除回路は、画素(N+2) に対応するサブピクセルビットパターン(100)を出力し、画素(N+3) に対応するサブピクセルビットパターン(001)をシフト(格納)して、次の比較に使用できるようにする。
【0071】
楕円308において、画素(N+3) のためのサブピクセルビットパターン(001)は画素(N+4) のための受け取ったサブピクセルビットパターン(001)と比較される。この比較から、楕円309で、サブピクセル排除回路は、画素(N+3) に対応する新しいサブピクセルビットパターン(000)を出力し、画素(N+4) のためのサブピクセルビットパターンを(011)に変更して孤立したサブピクセル(画素(N+3) のためのビットパターンの最後のサブピクセル)を排除し、及び画素(N+4) に対応する新しいサブピクセルビットパターン(011)をシフト(格納)して、次の比較に使用できるようにする。楕円310で、画素(N+5) のためのサブピクセルビットパターン(011)は受信されて、画素(N+4) のためのサブピクセルビットパターン(011)と比較される。その後、楕円311で、サブピクセル排除回路は、画素(N+4) に対応する新しいサブピクセルビットパターン(001)を出力し、画素(N+5) に対応するサブピクセルビットパターンを(111)に変更して孤立したサブピクセル(画素(N+5) のためのビットパターンの最初のサブピクセル)を排除し、及び画素(N+5) に対応するサブピクセルビットパターン(111)をシフト(格納)して、次の比較に使用できるようにする。このプロセスは全ての画素(サブピクセルビットパターン)が処理されるまで続けられる。
【0072】
本発明の第二パートは、出力ビットパターンで行われた変更を考慮にいれるために低速走査方向に拡散された誤差を変えることに関する。これは、ブラック及びホワイトのサブピクセルの全数がサブピクセルの操作プロセスによって変更されないようにする。
【0073】
先に述べたように、多くのプリントシステムには拒否状態を取り入れるために誤差拡散プロセスを変更する充分な時間がない。更に、画素出力パターンが修正された時までに既にこれが使用されるので、高速走査方向に送られた誤差を修正する充分な時間がない。しかし、将来の走査ラインに送られる誤差(低速走査方向に拡散される誤差)は、これがずっと後まで必要とされないので変更可能である。低速走査方向の画素への誤差の送出は、サブピクセルの操作に関する情報が画素情報の将来の処理で考慮に入れられることのできる場所である。
【0074】
先に述べたように、一般的な誤差拡散プロセスにおいて、重み付け係数1セットにつき、入力グレイレベル及び出力画素パターンが将来の画素に送られる誤差を決定するのに使用される。同様に、誤差拡散生成ビットパターンとサブピクセル操作後の出力ビットパターンとの誤差の差は、低速走査方向の画素に誤差を送るために本発明によって使用される。
【0075】
本発明プロセスの例として、ホワイトサブピクセルはXS の数値を有し、ブラックサブピクセルはBS の数値を有する。更に、単一の画素がN個のホワイトサブピクセル及びM−N個のブラックサブピクセルからなる場合(Mは高アドレス可能ビットの数)、単一の画素は(M* S +N* (WS −BS ))の数値を有する。上記の操作によってこのパターンがN+K個のホワイトサブピクセル及びM−N−K個のブラックサブピクセルに変わった場合、単一の画素は(M* S +(N+K)* (WS −BS ))の新しい数値を有する。単一画素の数値のこの変更は、K* (WS −BS )に等しい。従来の誤差拡散に似て、生成された誤差は入力及び出力ビットパターンの数値差に等しい。本発明において、生成された誤差はセブピクセル誤差=K* (WS −BS )に等しい(Kはブラックからホワイトに変わった単一ピクセル中のサブピクセルの数である)。
【0076】
この誤差は、合計して1つになる重みの任意の組み合わせを用いて低速走査方向の次の走査ライン又は画素に送られることができる。本発明の好適な実施の形態において、孤立したサブピクセルの除去プロセスのための誤差拡散プロセスは、高アドレス可能誤差拡散プロセスによって既に実施された低速走査係数重みの同じセットを使用する。これらの係数重みが使用される場合、従来の誤差拡散プロセスによって送られた誤差をサブピクセルの操作のための誤差補正と組み合わせることが可能となり、これによってこのプロセスを実施するのにハードウェアを追加する必要性を低減する。しかし、低速走査係数の合計は合計されて1つにはならず、従って、低速走査方向の画素まで通過する結果の誤差が変わらないようにサブピクセル補正誤差を正規化する必要があることに注意されたい。例えば、低速走査方向に送られたサブピクセル誤差は、低速走査係数の合計で分割されたサブピクセル誤差と等しい。
【0077】
誤差拡散プロセスによって生成された通常の誤差に加えて低速走査方向に送られた誤差を用いて、ブラック及びホワイトのサブピクセルの総数は同じままに維持される。換言すると、平均グレイレベルは本発明によって変更されない。
【0078】
図30は本発明の孤立したサブピクセルの排除プロセスを表す簡単なフローチャートである。図30に表されたように、ステップS401は上記のフィルタリング(論理)を用いてあらゆる孤立したサブピクセルを排除し、この排除に従って2値出力を変更し、及びホワイトからブラックへ、又はブラックからホワイトへ変更されたサブピクセルの数を決定する。次に、ステップS402は、ホワイトからブラックへ、又はブラックからホワイトへ変更されたサブピクセルの数に、ホワイトサブピクセル値とブラックサブピクセル値との差を乗じて、孤立したサブピクセル排除ルーチンから生じた誤差を算出する。最後に、ステップS403はFIFOバッファ内で誤差を低速走査画素位置に拡散する。
【0079】
図28は、本発明の1つの実施の形態に従った、孤立サブピクセル排除プロセスを実行するためのブロック図を表す。図28において、入力ビデオ信号は誤差演算回路1及びビデオ修正回路3に供給される。誤差成分eFIFO(ErrB )及びeFB(ErrA )もまた誤差演算回路1に供給される。誤差演算回路は、現在起こっている2値化プロセスより生じ得る様々な可能な誤差値全てを演算する。誤差演算回路1によって出力されるべき適切な誤差の選択は受け取った誤差選択信号に基づいてなされ、これは以下更に詳細に述べることとする。
【0080】
誤差演算回路1から選択された誤差値は係数マトリックス回路5に供給され、この回路5は重み付け係数のセットに基づいて誤差値を分配する。係数マトリックス回路5は誤差値を2つの成分eFIFO(ErrB )及びeFB(ErrA )に分割する。先に述べたように、フィードバック誤差ErrA は係数マトリックス回路5からビデオ修正回路3及び誤差演算回路1にフィードバックされる。ビデオ修正回路3はまた、バッファ9からErrB も受け取る。
【0081】
ビデオ修正回路3は、補間サブピクセル値が閾値と共に2値化回路7に供給される高アドレス可能度誤差拡散方法のための補間サブピクセル値を生成する。本発明の好適な実施の形態において、閾値は128である。しかし、この閾値はいかなる値でもよいことに注意されたい。
【0082】
2値化回路7は入力されたビデオデータを2値化して2値化画像データを出力し、この2値画像データを単一サブピクセル排除回路20及びサブピクセル数変更回路23に供給する。本発明の好適な実施の形態において、単一サブピクセル排除回路20は図27に図示された状態マシンである。単一サブピクセル排除回路20は画像再現装置及びサブピクセル数変更回路23によって使用される画像データを出力する。サブピクセル数変更回路23は、単一サブピクセル排除回路20に供給された画像データと単一サブピクセル排除回路20によって生成された画像データを比較することによって、サブピクセルの状態変化の数を決定する。この値は乗算器24に供給され、この乗算器24は変化数値にホワイトサブピクセル値とブラックサブピクセル値との差に等しい差値を乗じて、サブピクセル誤差値を生成する。サブピクセル誤差値は係数マトリックス回路5からの低速走査誤差と共に低速走査誤差調整回路25に供給され、この回路25はこの低速走査誤差を、上記のプロセスに従ってFIFOバッファ9を介して隣接する画素に拡散する。
【0083】
2値化回路7はまた誤差選択信号を生成し、この信号は誤差演算回路1によって係数マトリックス回路5に供給されるべき正しい誤差値を選択するために使用される。この誤差選択信号は、2値化プロセスの間にONにされる補間サブピクセルの数を表す。従って、誤差演算回路1はこの選択を行うために乗算器を含んでもよい。図20に図示されたように、誤差演算回路1はビデオ修正回路3及び2値化回路7に平行である。
【0084】
図29は、本発明の他の実施の形態に従って孤立したサブピクセルの排除プロセスを行うためのブロック図を表す。図29に表されたように、画素値Vi 及びVi+1 は、2つの隣接する高速走査画素が処理可能であるように、ビデオ信号をラッチするラッチ205を使用することによって得られる。この画素値Vi 及びVi+1 は加算器206内で合計され、この合計は除算器207によって半分に分割される。除算器207で演算された解は、誤差項eFIFOと共に加算器208に供給される。この合計はプリンタへの所望の出力を表す。
【0085】
上記のプロセスに平行して、実出力生成回路200は高アドレス可能度指数部に基づいてプリンタへの可能な出力全てを生成する。これらの値は、減算操作のために加算器が使用されるため、負であることに注意されたい。高アドレス可能度指数部がNであれば、N個の可能な実出力が生成される。また、上記のプロセスに平行して、サブピクセル回路は画素値Vi 及びVi+1 に基づいて、全ての補間サブピクセルを生成する。
【0086】
次に、誤差成分eFIFOは加算器210によって各補間サブピクセルに加算される。これと同時に(これと平行して)、可能な実出力(負の値)のそれぞれが、加算器201によって所望の出力に個々に加算される。換言すると、N個の可能な実際のサブピクセル出力が所望の出力から減算されて、N個の可能な誤差出力が生成される。
【0087】
加算装置211及び202では、フィードバック誤差項eFBが加算装置210及び201からの各合計にそれぞれ加算される。これらの演算は平行して行われる。これらの並列演算の完了後、加算装置211からの各補間サブピクセルは閾値回路212内で閾値と比較される。閾値以上の値を有するサブピクセルはONにされる。閾値回路はONにされたサブピクセルの数を表す数を出力する。この情報はデコード論理回路213内に供給され、該回路213はこの情報から2値サブピクセルビットパターンを生成してこのパターンが単一サブピクセル除去回路20及びサブピクセル数変更回路23に送られる。本発明の好適な実施の形態において、単一のサブピクセル排除回路20は図27に図示された状態マシンである。
【0088】
単一サブピクセル除去回路20は画像再現装置及びサブピクセル数変更回路23によって使用される画像データを出力する。サブピクセル数変更回路23は、単一サブピクセル除去回路20に供給された画像データと単一サブピクセル除去回路20によって生成された画像データを比較することによってサブピクセル状態変更の数を決定する。この値は乗算器24に供給されてこの乗算器24は変更数値にホワイトサブピクセル値とブラックサブピクセル値との差に等しい差値を乗じてサブピクセル誤差値を生成する。サブピクセル誤差値は、分配回路204からの低速走査誤差と共に低速走査誤差調整回路25に供給され、この誤差調整回路25は、上記のプロセスに従ってFIFOバッファを介して隣接する画素にこの低速走査誤差を拡散してプリンタに送る。
【0089】
更に、加算装置202からの誤差項はマルチプレクサ203に供給され、このマルチプレクサ203はどの誤差項を下流の画素に伝搬させるかを選択する。誤差項はデコード論理回路213から受け取った制御信号に基づいて選択される。選択された誤差項は分配回路204に供給され、この回路204は次のフィードバック誤差を生成し、この誤差は低速走査誤差調整回路25に供給され、FIFOバッファに送られて次の走査線の処理に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】境界サブピクセル値の獲得をグラフで表した図である。
【図2】得られた境界サブピクセル値を誤差成分で修正するところをグラフで表した図である。
【図3】修正された境界サブピクセル値間の補間サブピクセル値をグラフで表した図である。
【図4】補間サブピクセル値を閾値と比較してグラフで表した図である。
【図5】所望の出力値の演算をグラフで表した図である。
【図6】実出力値の演算をグラフで表した図である。
【図7】下流の画素に送られるべき誤差値の演算をグラフで表した図である。
【図8】一般的な誤差分配ルーチンにおける誤差の実際の配分をグラフで表した図である。
【図9】高アドレス可能度誤差拡散プロセスを実施するための例を図示したブロック図である。
【図10】図9に表されたデコードプロセスをグラフで表した図である。
【図11】所望の出力値の演算と平行した境界サブピクセル値の獲得をグラフで表した図である。
【図12】所望の出力を誤差成分で修正するのと平行して得られた境界サブピクセル値間のサブピクセル値の補間をグラフで表した図である。
【図13】得られた境界サブピクセル値間のサブピクセル値を誤差成分で修正するところをグラフで表した図である。
【図14】複数の部分的な可能誤差値の演算をグラフで表した図である。
【図15】図11の修正されたサブピクセル値を他の誤差成分で更に修正するところをグラフで表した図である。
【図16】複数の完全な可能誤差値の演算をグラフで表した図である。
【図17】更に修正されたサブピクセル値の閾値処理をグラフで表した図である。
【図18】閾値以上のサブピクセルの数の決定をグラフで表した図である。
【図19】複数の可能な完全誤差値のうち1つの選択をグラフで表した図である。
【図20】図11〜図19に図示されたプロセスの実施を表すブロック図である。
【図21】図11〜図19に図示されたプロセスの回路の実施を表すブロック図である。
【図22】一般的な誤差拡散方法を表すブロック図を表す。
【図23】サブピクセル補間をグラフで表した図である。
【図24】図23の補間スキームを用いた誤差拡散方法をフローチャートで表した図である。
【図25】他のサブピクセル補間方法をグラフで表した図である。
【図26】図25の補間スキームを用いた誤差拡散方法をフローチャートで表した図である。
【図27】本発明の実施の形態に従って孤立したサブピクセルを除去するための状態マシン形態フィルタのブロック図である。
【図28】本発明の1つの実施の形態に従った孤立したサブピクセルの除去回路の実施を表すブロック図である。
【図29】本発明の他の実施の形態に従った孤立したサブピクセルの除去回路の実施を表すブロック図である。
【図30】孤立したサブピクセルの除去をフローチャートで表した図である。
【図31】高アドレス可能度指数部が3である場合のサブピクセル除去の例を表した図である。
【符号の説明】
1 誤差演算回路
3 ビデオ修正回路
5 係数マトリックス回路
7 2値化回路
9 FIFO
20 単一サブピクセル除去回路
23 サブピクセル数変更回路
25 低速走査誤差調整回路

Claims (2)

  1. 画像データを処理するための方法であって、
    (a)第一分解能を有する画像データの画素を受け取るステップを含み、
    (b)受け取った画像データの画素を複数のサブピクセルに変換するステップを含み、前記複数のサブピクセルは第二分解能を表し、第二分解能は第一分解能よりも高く、
    (c)複数のサブピクセルを閾値処理して各画素のための複数のサブピクセル値及び閾値誤差値を生成するステップを含み、
    (d)閾値処理プロセスからの前記複数のサブピクセル値が孤立したサブピクセルを含むパターンを生成するかどうかを決定するステップを含み、
    (e)前記ステップ(d)が肯定的決定を行ったときに、孤立したサブピクセルを排除し、前記排除によるサブピクセル値の2値出力を変更し、及びホワイトからブラックへ、又はブラックかホワイトへ変更されたサブピクセルの数を決定することによって、前記複数のサブピクセル値を修正するステップを含み、
    (f)前記ステップ(e)で行われる修正による誤差を算出するステップを含み、
    (g)前記算出された誤差を低速走査方向の画素位置に拡散して孤立したサブピクセルのないパターンを生成するステップを含む、
    画像データ処理方法。
  2. 画像データを処理するためのシステムであって、
    第一分解能を有する画像データの画素を複数のサブピクセルに変換するための手段を含み、この複数のサブピクセルは第二分解能を表し、第二分解能は第一分解能よりも高く、
    複数のサブピクセルを閾値処理して各画素のための複数のサブピクセル値及び閾値誤差値を生成するための手段を含み、
    前記複数のサブピクセル値が孤立したサブピクセルを含むパターンを形成するかどうかを決定するための孤立したサブピクセル手段を含み、
    修正されていない前記複数のサブピクセル値が孤立したサブピクセルを含むパターンを形成するとき、孤立したサブピクセルを排除し、前記排除によるサブピクセル値の2値出力を変更し、及びホワイトからブラックへ、又はブラックかホワイトへ変更されたサブピクセルの数を決定することによって、前記複数のサブピクセル値を修正する修正手段を含み、
    前記修正による誤差を算出する手段を含み、
    前記算出された誤差を低速走査方向の画素位置に拡散し孤立したサブピクセルのないパターンを生成するための手段を含む、
    画像データ処理システム。
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