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JP3986149B2 - カラー感光材料、それを用いたカラーフィルターの製造方法及びカラーフィルター - Google Patents
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カラー感光材料、それを用いたカラーフィルターの製造方法及びカラーフィルター Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膜厚が薄く、ゼラチン膜の水による膨潤を改良し、更に、分光透過特性、熱堅牢性および光堅牢性に優れたカラーフィルターを製造するに適したハロゲン化銀カラー感光材料、それを用いたカラーフィルターの製造方法および該製造方法によって製造されたカラーフィルターに関するものである。
【0002】
【従来技術】
カラーフィルターはブラウン管表示用カラーフェイスプレート、複写用光電変換素子プレート、単管式カラーテレビカメラ用フィルター、液晶を用いたフラットパネルディスプレー、カラー固体撮像素子等に用いられている。
通常用いられているカラーフィルターは、赤色、緑色および青色の三原色が規則的に配列して構成されているが、必要に応じて四色あるいはそれ以上の色相からなるものもある。例えば、撮像管用カラーフィルターや液晶表示装置用カラーフィルターでは、種々の目的で黒色のパターン(ブラックマトリックス)が必要とされる。赤色、緑色、青色の具体的な配列方法にはモザイク、デルタ配列等があり、必要に応じて選択できる。
【0003】
従来から知られているカラーフィルターの製造方法としては、蒸着法、染着法、印刷法、顔料分散方、電着法、レジスト電着転写法等がある。しかしながら、これらの方法においては、複雑な製造工程を必要としたり、ピンホールや傷が生じ易い、歩留まりが悪い、制度が出ない糖の欠点を有していた。
【0004】
これらの欠点を解消するために、ハロゲン化銀感光材料を用いた外型現像法(例えば、特開昭55−6342号)および内型現像法(例えば、特開昭62−148952号、同62−71950号)によるカラーフィルターの製造方法が検討された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の方法は少なくとも3回発色現像をする必要があり、処理工程が簡易とは言い難い。また、後者の方法は膜厚が厚くなり、例えば、LCDパネル製造工程において、ラビング処理時に膜が剥がれる問題がおきたり、断線を生じやすい等の問題点を有していることが判った。特に内型カラー感光材料は感光層が多く膜厚が厚くなり鮮明なパターンが得られにくいという問題点があった。
【0006】
また、カラーフィルターは、例えば、カラー液晶表示装置等に用いる場合に、保護膜の塗布、透明電極の蒸着、配向膜の塗設等の工程を経なければならず、各工程においてカラーフィルターの寸度安定性が重要である。特にハロゲン化銀感光材料を用いたカラーフィルターはゼラチン膜を用いていることから、透明電極のパターニング時にアルカリ水溶液および酸性水溶液等の水を用いる工程において、ゼラチン膜の膨潤、収縮が生じ透明電極の断線等の問題があり、改良が望まれていた。
【0007】
また、内型カラー感光材料を用いるカラーフィルターの作製においては、例えば青色画素を形成する場合には、マゼンタカプラーとシアンカプラーの発色を利用し、緑色画素を形成する場合にはシアンカプラーとイエローカプラーの発色を利用し、赤色画素を形成する場合にはマゼンタカプラーとイエローカプラーの発色を利用する方法が知られている。これらのカプラーをそれぞれに同一層に添加して青色、緑色、赤色を形成すると、片方の色素の光堅牢性が低下する問題点があり光堅牢性の改良が望まれている。この堅牢性を改良するためには、それぞれのカプラーを別の層に分離する方法があるが、製造工程上複雑となり、より簡便な製造方法が望まれている。
【0008】
また、これらのカプラーを用いる方法では、色素として利用されないカプラー、例えば、青色部にイエローカプラー、緑色部にマゼンタカプラー、赤色部にシアンカプラーが残存することにより熱によるステインの発生が認められ、特に青色及び緑色の透過率が低下する問題点があり、改良が望まれていた。
【0009】
一方、ハロゲン化銀感光材料でカラードカプラーを用いてカラーフィルターを作製する方法は、特開昭55−113003号に開示されているが、これらに記載のカプラーは青、緑、赤の各波長における透過率が低く改良が望まれた。また、熱堅牢性、光堅牢性の改良も望まれていた。
【0010】
したがって本発明の第一の目的は、膜厚が薄く、鮮明なパターンを有するカラーフィルターを提供することにある。第二の目的は、より簡便な方法で光透過性に優れたカラーフィルターを提供することにある。第三の目的は、熱および光堅牢性に優れたカラーフィルターを提供することにある。第四の目的は、複雑な工程を必要とせず、LCDパネル製造工程において欠陥を生じ難い、量産適性があるカラーフィルターの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記(i)〜(iii)によって達成されることが見いだされた。即ち、(i)シアン色、マゼンタ色および黄色の減色法3原色のうちのいずれか1つの色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して他の2原色のうちのいずれか1つの色を持つ色素を生成するカラードカプラー(1a)を含むハロゲン化銀乳剤層(1)と、この乳剤層とは異なる感色性を有し、前記カラードカプラー(1a)からカップリング反応により生成する色素の色と前記カラードカプラー(1a)のカップリング反応以前の色の2原色以外の減色法3原色の中の一つの色を持ち、且つ発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して前記カラードカプラー(1a)からカップリング反応により生成する色素の色と同じ色の色素を生成するカラードカプラー(1b)を含むハロゲン化銀乳剤層(2)とを有し、さらにこれらの二つの乳剤層とは異なる感色性を持つ乳剤層を有し、
該層が、透過濃度が2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを含有する層であることを特徴とするカラー感光材料、および、このカラー感光材料の表面を多数の部分に分け、これらの一部は露光せず、他の一部は乳剤層(1)のみが感光する波長の光で露光し、その余の部分は乳剤層(2)のみが感光する波長の光で露光した後に、少なくとも発色現像、脱銀、および水洗する工程からなることを特徴とするカラーフィルタの製造方法、および、これによって得られるカラーフィルター。
【0012】
(ii)シアン色、マゼンタ色および黄色の減色法3原色のうちいずれか1つの色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して他の2原色のうちのいずれか1つの色を持つ色素を生成するカラードカプラー(1a)を含むハロゲン化銀乳剤層(1)と、この乳剤層とは異なる感色性を有し、前記カラードカプラー(1a)のカップリング反応以前の色と同じ色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して前記カラードカプラー(1a)からカップリング反応により生成する色素の色と前記カラードカプラー(1a)のカップリング反応以前の色の2色以外の減色法3原色の中の一つの色の色素を生成するカラードカプラー(1c)を含むハロゲン化銀乳剤層(3)とを有し、さらにこれらの二つの乳剤層とは異なる感色性を持つ乳剤層を有し、該層が、透過濃度が2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを含有する層であることを特徴とするカラー感光材料、および、このカラー感光材料の表面を多数の部分に分け、これらの一部は乳剤層(1)のみが感光する波長の光で露光し、他の一部は乳剤層(3)のみが感光する波長の光で露光し、その余の部分は乳剤層(1)と乳剤層(3)が共に感光する波長の光で露光した後、少なくとも発色現像、脱銀および水洗する工程からなることを特徴とするカラーフィルターの作成方法、およびこれによって得られるカラーフィルター。
【0013】
(iii)シアン色、マゼンタ色および黄色の減色法3原色のうちいずれか一つの色を有し、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して他の2原色の内いずれか1つの色を持つ色素を生成するカラードカプラー(1b)を含むハロゲン化銀乳剤層(2)と、この乳剤層とは異なる感色性を有し、前記カラードカプラー(1b)からカップリング反応により生成する色素の色と前記カラードカプラー(1b)のカップリング反応以前の色の2色以外の減色法3原色の中の一つの色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して前記カラードカプラー(1b)のカップリング反応以前の色と同じ色の色素を生成するカラードカプラー(1c)を含むハロゲン化銀乳剤層(3)とを有し、さらにこれらの二つの乳剤層とは異なる感色性を持つ乳剤層を有し、該層が、透過濃度が2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを含有する層であることを特徴とするカラー感光材料、および、この感光材料の表面を多数の部分に分け、これらの一部は露光せず、他の一部は乳剤層(2)のみが感光する波長の光で露光し、その余の部分は、乳剤層(2)と乳剤層(3)が共に感光する波長の光で露光した後、少なくとも発色現像、脱銀、水洗処理することを特徴とするカラーフィルターの作成方法、およびこれによって得られるカラーフィルター。
【0014】
カラードカプラーとは、発色現像前にはある色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して元の色を失い、別の色を持つ色素を生成する化合物である。
【0015】
本発明で使用するに適したカラードカプラーとしては、
▲1▼それ自身はイエロー色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、シアン色に発色するもの{Y−(C)と表記する}
▲2▼それ自身はイエロー色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、マゼンタ色に発色するもの{Y−(M)と表記する}、
▲3▼それ自身はマゼンタ色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、シアン色に発色するもの{M−(C)と表記する}、
▲4▼それ自身はマゼンタ色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、イエロー色に発色するもの{M−(Y)と表記する)、
▲5▼それ自身はシアン色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、イエロー色に発色するもの{C−(Y)と表記する}、
▲6▼それ自身はシアン色を有しているが、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、マゼンタ色に発色するもの{C−(M)と表記する}
の6通りが考えられる。
【0016】
少なくとも赤色、青色及び緑色のピクセルパターンを有するマルチカラーフィルターを形成するための本発明の第一の態様(前記(i)の態様)を、例えば上記の中のY−(C)およびM―(C)で表される2種のカラードカプラーを用いた場合について説明する。この第一の態様は、支持体上にスペクトルの異なる波長に最大分光感度を有する少なくとも2つのハロゲン化銀乳剤層を有し、第一の波長に最大分光感度を有するハロゲン化銀乳剤層(α)にY−(C)の化合物を含有し、第二の波長に最大分光感度を有するハロゲン化銀乳剤層(β)には、M―(C)の化合物を含有する構成を有するものである。
【0017】
この第一の態様のハロゲン化銀感光材料を第一の波長で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(α)にY―(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、乳剤層(β)のM−(C)の化合物自身のマゼンタ色と混じって青色が形成される。第二の波長で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(β)にシアン色が形成され、このシアン色と乳剤層(α)のY―(C)の化合物自身のイエロー色が混じった緑色が得られる。露光しない部分は乳剤層(α)のY−(C)の化合物自身のイエロー色と乳剤層(β)のM−(C)の化合物自身のマゼンタ色が混じった赤色が得られる。第一の波長と第二の波長が加算した波長の光で露光すると、乳剤層(α)にY−(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、乳剤層(β)にはM−(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、第一波長と第二波長の両方で露光した部分はシアン色が得られる。
【0018】
従って、上記のハロゲン化銀感光材料に第一の波長及び第二の波長の光をパターン状に同時ないし逐次的に照射することによって、赤色部、青色部及び緑色部を有するマルチカラーフィルターが形成できる。最も簡便には、乳剤層(α)を青感性とし、乳剤層(β)を緑感性としておき(乳剤層(α)又は乳剤層(β)を赤感性としてもよい)、図1に示すような青色ピクセルパターン、緑色ピクセルパターン及び黒色のピクセルパターンを有し、残部は透明なマスターカラーフィルターを介してワンショット露光を行い、発色現像、脱銀処理、水洗処理を施すことにより図2に示す様なカラーフィルターを得ることができる。
【0019】
この様にして得られたカラーフィルターに、公知の方法によりクロム膜やカーボン膜等を用いてブラックストライプ部を形成することにより図3に示す様なブラックストライプ部と赤、青、緑の各ピクセルパターンを有するカラーフィルターを得ることができる。
【0020】
また別法としては、図4に示すような3種のマスクパターン(各々青色ピクセルパターン、緑色ピクセルパターンに対応する光透過部及び黒色(遮光)のピクセルパターンを有する)及び分光感度に合致した色フィルターを用いて青色光、緑色光及び白色光(又は青色と緑色を光を加算した光)の露光を行い、発色現像、脱銀処理、水洗処理を施すことにより図2に示すようなカラーフィルターを得る。公知の方法によりクロム膜やカーボン膜等を用いてブラックストライプ部を形成することにより図3に示す様なブラックストライプ部と赤、青、緑の各ピクセルパターンを有するカラーフィルターを得ることができる。
【0021】
少なくとも赤色、青色及び緑色のピクセルパターンを有するマルチカラーフィルターを形成するための本発明の第二の態様(前記(ii)の態様)を、例えばY−(C)およびY−(M)の2種のカラードカプラーを用いた場合について説明する。この第二の態様は、支持体上にスペクトルの異なる波長に最大分光感度を有する少なくとも2つのハロゲン化銀乳剤層を有し、第一の波長に最大分光感度を有するハロゲン化銀乳剤層(α)にY−(C)の化合物を含有し、第二の波長に最大分光感度を有するハロゲン化銀乳剤層(β)には、Y−(M)の化合物を含有する構成を有するものである。
【0022】
この第二の態様のハロゲン化銀感光材料を第一の波長で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(α)にY−(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、乳剤層(β)のY−(M)の化合物自身のイエロー色と混じって緑色が形成される。第二の波長で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(β)にY−(M)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるマゼンタ色が形成され、このマゼンタ色と乳剤層(α)のY−(C)の化合物自身のイエロー色が混じった赤色が得られる。第一の波長と第二の波長の両方で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(α)にY−(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、更に乳剤層(β)にY−(M)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるマゼンタ色素が形成され、これらの色素が混じって青色が得られる。
【0023】
従って、上記のハロゲン化銀感光材料に第一の波長及び第二の波長の光をパターン状に同時ないし逐次的に照射することによって、赤色部、青色部及び緑色部を有するマルチカラーフィルターが形成できる。最も簡便には、乳剤層(α)を青感性とし、乳剤層(β)を緑感性としておき(乳剤層(α)又は乳剤層(β)を赤感性としてもよい)、図5に示すような青ピクセルパターン、緑ピクセルパターン及び無色透明なピクセルパターンを有し、残部は黒色で遮光したマスターカラーフィルターを介してワンショット露光を行い、発色現像、脱銀処理、水洗処理を施すことにより図6に示す様なカラーフィルターを得ることができる。
【0024】
この様にして得られたカラーフィルターに、公知の方法によりクロム膜やカーボン膜等を用いてブラックストライプ部を形成することにより図3に示す様なブラックストライプ部と赤、青、緑の各ピクセルパターンを有するカラーフィルターを得ることができる。
【0025】
また別法として、図7にし示すようなB光露光用及びG光露光用マスクフィルターおよび分光感度に合致した色フィルターを用いて青色及び緑色光の露光を行い、発色現像、脱銀処理、水洗処理を施すことにより図6に示すようなカラーフィルターを得る。また、このカラーフィルターに、公知の方法によりクロム膜やカーボン膜等を用いてブラックストライプ部を形成することにより図3に示す様なブラックストライプ部と赤、青、緑の各ピクセルパターンを有するカラーフィルターを得ることができる。
【0026】
少なくとも赤色、青色及び緑色のピクセルパターンを有するマルチカラーフィルターを形成するための第三の態様(前記(iii)の態様)を、例えばM−(C)およびY−(M)の2種のカラードカプラーを用いる場合について説明する。この第三の態様は、支持体上にスペクトルの異なる波長に最大分光感度を有する少なくとも2つのハロゲン化銀乳剤層を有し、第一の波長に最大分光感度を有するハロゲン化銀乳剤層(α)にM−(C)の化合物を含有し、第二の波長に最大分光感度を有するハロゲン化銀乳剤層(β)には、Y―(M)の化合物を含有する構成を有するものである。
【0027】
この第三の態様のハロゲン化銀感光材料を第一の波長で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(α)にM−(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、乳剤層(β)のY−(M)の化合物自身のイエロー色と混じって緑色が形成される。第一の波長と第二の波長が混じった光で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(α)にM−(C)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるシアン色素が形成され、乳剤層(β)にY−(M)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して形成されるマゼンタ色が形成され、このシアン色とマゼンタ色とが混じって青色が形成される。第二の波長の光で露光した部分には、カラー現像処理すると乳剤層(β)にY−(M)の化合物が発色現像主薬の酸化体とカップリング反応してマゼンタ色素が得られ、乳剤層(α)のM−(C)の化合物自身のマゼンタ色と混じりマゼンタ色が得られる。露光をしない部分は、乳剤層(α)に含有されるM−(C)の化合物自身のマゼンタ色と、乳剤層(β)のY−(M)の化合物自身のイエロー色が混じった赤色が形成される。
【0028】
従って、上記のハロゲン化銀感光材料に第一の波長及び第二の波長の光をパターン状に同時ないし逐次的に照射することによって、赤色部、青色部及び緑色部を有するマルチカラーフィルターが形成できる。最も簡便には、乳剤層(α)を青感性とし、乳剤層(β)を緑感性としておき(乳剤層(α)又は乳剤層(β)を赤感性としてもよい)、図8に示すような青ピクセルパターン、黒(遮光)ピクセルパターン及び無色透明なピクセルパターンを有し、残部は緑色に着色したマスターカラーフィルターを介してワンショット露光を行い、発色現像、脱銀処理、水洗処理を施すことにより図9に示す様なカラーフィルターを得ることができる。
【0029】
この様にして得られたカラーフィルターに、公知の方法によりクロム膜やカーボン膜等を用いてブラックストライプ部を形成することにより図3に示す様なブラックストライプ部と赤、青、緑の各ピクセルパターンを有するカラーフィルターを得ることができる。また別法として、図10にし示すようなB光露光用マスクパターン、G光露光用マスクパターン及び分光感度に合致した色フィルターを用いて青色及び緑色光の露光を行い、発色現像、脱銀処理、水洗処理を施すことにより図9に示すようなカラーフィルターを得る。また、このカラーフィルターに、公知の方法によりクロム膜やカーボン膜等を用いてブラックストライプ部を形成することにより図3に示す様なブラックストライプ部と赤、青、緑の各ピクセルパターンを有するカラーフィルターを得ることができる。
【0030】
上記の各種態様において、本発明においては、更に第三の波長(例えば赤色光または赤外光)に最大分光感度を有する乳剤層(γ)を設け、乳剤層(α)及び(β)に含有される全カラードカプラー自身の透過濃度、又は発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応から得られる色素の透過濃度と、この乳剤層(γ)から得られる色素の透過濃度の和が2.5以上の実質的な黒色(END≧2.5)となる様に色補正するカプラーを含有させる。該乳剤層(γ)は2つ以上の単位層で構成してもよい。この場合、各単位層の層構成と含有カプラーを適切に選択することにより、隣接する他のハロゲン化銀乳剤層との間の中間層を除去することもできる。また、色補正用のカプラーは乳剤層(α)、(β)で用いたカプラーと同一であっても異なっていてもよい。このハロゲン化銀感光材料に対しては、前述した露光に加えて、第四の波長(例えば赤色光または赤外光)の光をブラックストライプに対応(図4、図7および図10の白灯露光用マスクフィルターを用いて)させて照射し、発色現像、脱銀処理、水洗処理することにより赤色、緑色、青色及び高濃度の黒色に発色したカラーフィルターが得られる。
【0031】
本発明は上記の各種態様のみに限定されず、これら以外にもカラードカプラー、感光層、露光波長の組み合わせが可能である。
【0032】
上記各種の態様のハロゲン化銀感光材料に対しては、必要に応じて下引き層、中間層、漂白可能な黄色フィルター層、保護層あるいは紫外線吸収層等を設けてもよい。
【0033】
本発明におけるカラードカプラー(1a)としては、下記一般式(I)または一般式(II)で表される化合物が、カラードカプラー(1b)としては下記一般式(III)または一般式(IV)で表される化合物が、カラードカプラー(1c)としては下記一般式(V)または一般式(VI)で表される化合物が特に好ましく使用される。
【0034】
一般式(I)及び(II)の化合物はそれ自身がイエロー色を有している色素でもある。これらの化合物は、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、シアン色に発色する機能を有している。一般式(III)及び(IV)の化合物はそれ自身がマゼンタ色を有している色素でもある。これらの化合物は、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、シアン色に発色する機能を有している。また、一般式(V)及び(VI)の化合物はそれ自身がイエロー色を有している色素でもある。これらの化合物は、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応することによって元の色を失い、マゼンタ色に発色する機能を有している。
【0035】
一般式(I)
1−(TIME)n −(L1)m −(YDYE)
【0036】
式(I)中、Q1は発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、TIMEは現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりQ1より離脱した後に(TIME)n-1−(L1)m −(YDYE)を開裂するタイミング基、もしくはTIMEから離脱した後に(TIME)n-2−(L1)m −(YDYE)を開裂するタイミング基を表す。nは0、1、2、又は3を表す。nは2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。L1は2価の連結基を表し、(YDYE)は処理液中に流出可能なイエロー色素残基を表し、mは0、1、2または3を表す。
【0037】
一般式(II)
1−N=N−R1
【0038】
式(II)中、A1は発色現像主薬の酸化体とのカップリングによりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、R1はアリール基またはヘテロ環基を表す。
【0039】
一般式(III)
2−(TIME)n −(L2)m −(MDYE)
【0040】
式(III)中、Q2は現像主薬の酸化体とのカップリングによりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、TIMEは現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりQ2より離脱した後に(TIME)n-1−(L2)m −(MDYE)を開裂するタイミング基、もしくはTIMEから離脱した後に(TIME)n-2−(L2)m −(MDYE)を開裂するタイミング基を表す。nは0、1、2、又は3を表す。nは2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。L2は2価の連結基を表し、(MDYE)は処理液中に流出可能なマゼンタ色素残基を表し、mは0、1、2または3を表す。
【0041】
一般式(IV)
2−N=N−R2
【0042】
式(IV)中、A2は現像主薬の酸化体とのカップリングによりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、R2はアリール基またはヘテロ環基を表す。
【0043】
一般式(V)
3−(TIME)n −(L3)m −(YDYE)
【0044】
式(V)中、Q3は現像主薬の酸化体とのカップリングによりマゼンタ色素を形成するカプラー残基を表し、TIMEは現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりQ3より離脱した後に(TIME)n-1−(L3)m −(YDYE)を開裂するタイミング基、もしくはTIMEから離脱した後に(TIME)n-2−(L3)m −(YDYE)を開裂するタイミング基を表す。nは0、1、2、又は3を表す。nは2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。L3は2価の連結基を表し、(YDYE)は処理液中に流出可能なイエロー色素残基を表し、mは0、1、2または3を表す。
【0045】
一般式(VI)
3−N=N−R3
【0046】
式(VI)中、A3は現像主薬の酸化体とのカップリングによりマゼンタ色素を形成するカプラー残基を表し、R3はアリール基またはヘテロ環基を表す。
【0047】
一般式(I)〜一般式(VI)で表されるカラードカプラーを更に詳しく説明する。上式において、Q1〜Q3、TIME、(YDYE)、(MDYE)、A1〜A3、およびR1〜R3が耐拡散性基を含む場合には、それらの炭素数の総和は8ないし60、好ましくは10ないし40になるように選択される。それ以外の場合には、炭素数の総和は15以下が好ましい。ビス型、テロマー型またはポリマー型のカプラーの場合には上記の置換基のいずれかが二価基を表し、繰り返し単位などを連結する。この場合には炭素数の範囲は規定外であってもよい。
【0048】
以下の説明において、R40は水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜40の、直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、1−オクチル、トリデシル)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜40のシクロアルキル基で、例えば、シクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−ノルボルニル、1−アダマンチル)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜40のアルケニル基で、例えば、ビニル、アリル、3−ブテン−1−イル)、アリール基(好ましくは炭素数6〜32のアリール基で、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜32の、5〜8員環のヘテロ環基で、例えば、2−チエニル、4−ピリジル、2−フリル、2−ピリミジル、1−ピリジル、2−ベンゾチアゾリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、ベンゾトリアゾール−2−イル)、シアノ基、シリル基(好ましくは炭素数3〜40のシリル基で、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリブチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ヘキシルジメチルシリル)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ニトロ基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜40のアルコキシ基で、例えば、メトキシ、エトキシ、1−ブトキシ,2−ブトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、ドデシルオキシ)、シクロアルキルオキシ基(好ましくは炭素数3〜8のシクロアルキルオキシ基で、例えば、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜40のアリールオキシ基で、例えば、フェノキシ、2−ナフトキシ)、
【0049】
ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜40のヘテロ環オキシ基で、例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ、2−フリルオキシ)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数1〜40のシリルオキシ基で、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ、ジフェニルメチルシリルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜40のアシルオキシ基で、例えば、アセトキシ、ピバロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、ドデカノイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜45のアルコキシカルボニルオキシ基で、例えば、エトキシカルボニルオキシ、2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ)、シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数4〜40のシクロアルキルオキシカルボニルオキシ基で、例えば、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数7〜40のアリールオキシカルボニルオキシ基で、例えば、フェノキシカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは炭素数1〜40のカルバモイルオキシ基で、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N−ブチルカルバモイルオキシ、1−モルホリノカルバモイルオキシ、)、スルファモイルオキシ基(好ましくは炭素数1〜40のスルファモイルオキシ基で、例えば、N,N−ジエチルスルファモイルオキシ、N−プロピルスルファモイルオキシ)、アルカンスルホニルオキシ基(好ましくは炭素数1〜40のアルカンスルホニルオキシ基で、例えば、メタンスルホニルオキシ、ヘキサデカンスルホニルオキシ)、アレーンスルホニルオキシ基(好ましくは炭素数6〜40のアレーンスルホニルオキシ基で、例えば、ベンゼンスルホニルオキシ)、アシル基(好ましくは炭素数1〜40のアシル基で、例えば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、ベンゾイル、テトラデカノイル)、
【0050】
アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜40のアルコキシカルボニル基で、例えば、メトキシカルボニル基で、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル)、シクロアルキルオキシカルボニル基(好ましくは炭素数4〜40のシクロアルキルオキシカルボニル基で、例えば、シクロヘキシルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜40のアリールオキシカルボニル基で、例えば、フェノキシカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜40のカルバモイル基で、例えば、カルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−エチル−N−オクチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル)、アミノ基(好ましくは炭素数40以下のアミノ基で、例えば、アミノ、メチルアミノ、N,N−ジオクチルアミノ、テトラデシルアミノ、オクタデシルアミノ)、アニリノ基(好ましくは炭素数6〜40のアニリノ基で、例えば、アニリノ、N−メチルアニリノ)、ヘテロ環アミノ基(好ましくは炭素数1〜40のヘテロ環アミンオ基で、例えば、4−ピリジルアミノ)、カルボンアミド基(好ましくは炭素数2〜40のカルボンアミド基で、例えば、アセトアミド、ベンズアミド、テトラデカンアミド)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜40のウレイド基で、例えば、N,N−ジメチルウレイド、N−フェニルウレイド)、イミド基(好ましくは炭素数40以下のイミド基で、例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド、ヘキサデセニルスクシンイミド)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜40のアルコキシカルボニルアミノ基で、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、オクタデシルオキシカルボニルアミノ)、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数4〜40のシクロアルキルオキシカルボニルアミノ基で、例えば、シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜40のアリールオキシカルボニルアミノ基で、例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数1〜40のスルホンアミド基で、メタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド)、スルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数1〜40のスルファモイルアミノ基で、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ、N−エチル−N−ドデシルスルファモイルアミノ)、アゾ基(好ましくは炭素数1〜40ノアゾ基で、例えば、フェニルアゾ、ナフチルアゾ、チアゾリルアゾ、オキサゾリルアゾ、イミダゾリルアゾ、ピラゾリルアゾ)、
【0051】
アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜40のアルキルチオ基で、例えば、エチルチオ、オクチルチオ)、シクロアルキルチオ基(好ましくは炭素数3〜40のシクロアルキルチオ基で、例えば、シクロヘキシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜40のアリールチオ基で、例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜40のヘテロ環チオ基で、例えば、、2−ベンゾチアゾリルチオ、2−ピリジルチオ、1−フェニルテトラゾリルチオ)、アルキルスルフィニル基(好ましくは炭素数1〜40のアルキルスルフィニル基で、例えば、ドデカンスルフィニル)、アレーンスルフィニル基(好ましくは炭素数6〜40のアレーンスルフィニル基で、例えば、ベンゼンスルフィニル)、アルカンスルホニル基(好ましくは炭素数1〜40のアルカンスルホニル基で、例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル)、アレーンスルホニル基(好ましくは炭素数6〜40のアレーンスルホニル基で、例えば、ベンゼンスルホニル、1−ナフタレンスルホニル)、アルコキシスルホニル基(好ましくは炭素数1〜40のアルコキシスルホニル基で、例えば、メトキシスルホニル、エトキシスルホニル)、シクロアルキルオキシスルホニル基(好ましくは炭素数3〜40のシクロアルキルオキシスルホニル基で、例えば、シクロプロピルオキシスルホニル)、アリールオキシスルホニル基(好ましくは炭素数6〜40のアリールオキシスルホニル基で、例えば、フェノキシスルホニル、p−メチルフェノキシスルホニル)、スルファモイル基(好ましくは炭素数40以下のスルファモイル基で、例えば、スルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル)、スルホ基、ホスホニル基(好ましくは炭素数1〜40のホスホニル基で、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、ホスフィノイルアミノ基(例えば、ジエトキシホスフィノイルアミノ、ジオクチルオキシホスフィノイルアミノ)を表す。
【0052】
41は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基を表し、これらの基の好ましい炭素数および具体例はR40で説明したものと同じである。
【0053】
42はシアノ基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環基、アシル基、スルファモイル基、ホスホニル基、ホスフィノイルアミノ基、イミド基、またはパーフロロアルキル基を表し、これらの基の好ましい炭素数および具体例はR40で説明したのと同じである。
43はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アシル基、アルカンスルホニル基またはアレーンスルホニル基を表し、これらの基の好ましい炭素数および具体例はR40で説明したものと同じである。
【0054】
一般式(I)で表されるカプラーのQ1、TIME、L1、(YDYE)、nおよびmについて詳しく説明する。
1は下記一般式(VII)、一般式(VIII)、一般式(IX)または一般式(X)で表されるシアンカプラー残基を表す。
【0055】
【化1】
Figure 0003986149
【0056】
式(VII)中、R4はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基、アルールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アルキルカルバモイル基、シクロアルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、アルキルスルファモイル基、シクロアルキルスルファモイル基またはアリールスルファモイル基を表し、これらの基の好ましい炭素数、具体例はR40で説明したそれらの基と同じ意味を表す。R5およびR6はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R40と同じ意味の基を表す。*は(TIME)n −(L1)m −(YDYE)と結合する位置を表す。
【0057】
【化2】
Figure 0003986149
【0058】
式(VIII)中、R7はR4と同じ意味の基を表し、M1は縮合したベンゼン環と共に5員、6員または7員環を形成するために必要な非金属原子群を表す。*は(TIME)n −(L1)m ―(YDYE)との結合位置を表す。
【0059】
【化3】
Figure 0003986149
【0060】
式(IX)中、R8はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基またはアリールアミノ基を表し、これらの基の好ましい炭素数および具体例はR40で説明したのと同じ意味の基を表す。L4およびL5はそれぞれ独立に−CO−または−SO2−を表し、R9は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、これらの基の好ましい炭素数および具体例はR40で説明したのと同じ意味の基を表す。R10はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R11は置換基を表す。R10およびR11のこれらの基の好ましい炭素数および具体例はR40で説明したのと同じ意味の基を表す。pは0〜3の整数を表す。*は(TIME)n −(L1)m ―(YDYE)との結合位置を表す。
【0061】
【化4】
Figure 0003986149
【0062】
式(X)中、R12およびR13はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、R40と同じ意味の基を表す。M2は縮合したピロール環と共に5員、6員または7員環を形成するために必要な非金属原子群を表す。*は(TIME)n −(L1)m ―(YDYE)との結合位置を表す。
【0063】
次に、一般式(VII)〜一般式(X)で表されるカプラー残基の好ましい範囲について説明する。
【0064】
一般式(VII)で表されるカプラー残基のR4は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基がさらに好ましい。最も好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基が挙げられる。
【0065】
5はハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、カルバモイル基、アミノ基、アニリノ基、ヘテロ環アミノ基、カルボンアミド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ホスフィノイルアミノ基が好ましく、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、カルボンアミド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、ホスフィノイルアミノ基がさらに好ましい。最も好ましくはアルキル基、アルコキシ基、カルボンアミド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基が挙げられる。
【0066】
6は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、カルバモイル基、アミノ基、アニリノ基、ヘテロ環アミノ基、カルボンアミド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ホスフィノイルアミノ基が好ましく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボンアミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ、ホスフィノイルアミノ基がさらに好ましい。最も好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、カルボンアミド基が挙げられる。
【0067】
次に一般式(VIII)で表されるカプラー残基の好ましい範囲について説明する。R7はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基がさらに好ましい。最も好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基が挙げられる。
1は縮合したベンゼン環と共に5員、6員または7員環の飽和環が好ましい。
【0068】
次に一般式(IX)で表されるカプラー残基の好ましい範囲について説明する。R8はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルキルアミノ基がさらに好ましい。最も好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基が挙げられる。
4は−CO−が好ましい。
【0069】
9は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基が好ましく、水素原子が最も好ましい。
10はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基がさらに好ましい。最も好ましくはアルキル基が挙げられる。
【0070】
11はハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、イミド基、スルホニル基、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基が好ましく、ハロゲン原子、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基がさらに好ましい。最も好ましくはハロゲン原子、カルボンアミド基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホンアミド基がさらに好ましい。最も好ましくはハロゲン原子が挙げられる。
pは0又は1が好ましく、0が最も好ましい。
【0071】
次に一般式(X)で表されるカプラー残基の好ましい範囲について説明する。R12はシアノ基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環基、アシル基、スルファモイル基、ホスホニル基、ホスフィノイルアミノ基、イミド基、またはパーフロロアルキル基が好ましく、シアノ基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、ホスホニル基、パーフロロアルキル基がさらに好ましい。最も好ましくはシアノ基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、パーフロロアルキル基が挙げられる。
【0072】
13はシアノ基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環基、アシル基、スルファモイル基、ホスホニル基、ホスフィノイルアミノ基、イミド基、またはパーフロロアルキル基が好ましく、シアノ基、アルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、ホスホニル基、パーフロロアルキル基がさらに好ましく、最も好ましくはシアノ基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、ホスホニル基が挙げられる。
【0073】
2はピロール環と共に5員又は6員環を形成するために必要な非金属原子群をが好ましく、5員環がさらに好ましく、1,2,4−トリアゾール環の形成するために必要な原子群がが最も好ましい。
【0074】
一般式(VIII)および一般式(X)で表されるカプラー残基が好ましく、堅牢性の点では一般式(VIII)のカプラー残基が好ましく、色相の点では一般式(X)で表されるカプラー残基が好ましい。
【0075】
以下に一般式(VII)〜一般式(X)で表されるカプラー残基の具体例を示すが本発明はこれらによって限定されない。
【0076】
【化5】
Figure 0003986149
【0077】
【化6】
Figure 0003986149
【0078】
【化7】
Figure 0003986149
【0079】
【化8】
Figure 0003986149
【0080】
【化9】
Figure 0003986149
【0081】
TIME基について詳しく説明する。
TIMEで示される基は、現像処理時に一般式(I)におけるTIMEの左側の結合が開裂した後、その右側に結合する基を開裂することが可能なタイミング基であればいずれでもよい。例えば、米国特許第4,146,396号、同4,652,516号または同4,698,297号に記載のあるヘエミアセタールの開裂反応を利用する基、米国特許第4,248,962号、同4,847,185号、同4,857,440号または同5,262,291号に記載のある分子内求核置換反応を利用して開裂反応を起こさせるタイミング基、米国特許第4,409,323号もしくは同4,421,845号に記載のある電子移動反応を利用して開裂反応を起こさせるタイミング基、米国特許第4,546,073号に記載のあるイミノケタールの加水分解反応を利用して開裂反応を起こさせる基、英国特許第1,531,927号に記載のあるエステルの加水分解反応を利用して開裂反応を起こさせる基、または欧州公開特許第0572084号もしくは同0684512号に記載の亜硫酸イオンとの反応を利用して開裂反応を起こさせる基が挙げられる。
【0082】
一般式(I)においてnが2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。好ましいTIMEとしては下記一般式(T−1)、(T−2)または(T−3)が挙げられる。
【0083】
一般式(T−1) *−W−(Y1=Y2j−C(R71)(R72)−**
一般式(T−2) *−W−CO−**
一般式(T−3) *−W−LINK−E−**
【0084】
これらの式中、*は一般式(I)におけるTIMEの左側の基に結合する位置を表し、**は一般式(I)におけるTIMEの右側の基が結合する位置を表し、Wは酸素原子、硫黄原子または>N−R73を表し、Y1およびY2は各々置換もしくは無置換のメチンまたは窒素原子を表し、jは0、1または2を表し、R71およびR72はR41と同じ意味の基を表し、R73はR43と同じ意味の基を表す。Y1およびY2が置換メチンを表すときその置換基はR40と同じ意味の基を表す。ここで、Y1およびY2が置換メチンを表すときその置換基、R71、R72、およびR73の各々の任意の2つの置換基が互いに連結して環状構造(例えば、ベンゼン環、ピラゾール環)を形成してもよい。一般式(T−3)においてEは求電子基を表し、LINKはWとEとが分子内求核置換反応することができる様に立体的に関係づける連結基を表す。一般式(I)で表される化合物のQ1部が色素を形成した後に流出する場合には、nは1、2、または3を表し、少なくとも一つにはTIME基中に炭素数10〜50の耐拡散性の基を有することが好ましい。
一般式(T−1)で示されるTIMEの具体例としては例えば以下のものである。
【0085】
【化10】
Figure 0003986149
【0086】
一般式(T−2)で示されるTIMEの具体例としては例えば以下のものである。
【0087】
【化11】
Figure 0003986149
【0088】
一般式(T−3)で示されるTIMEの具体例としては例えば以下のものである。
【0089】
【化12】
Figure 0003986149
【0090】
一般式(I)においてnが2以上の時の(TIME)n の具体例、およびその他のタイミング基の例としては以下のものが挙げられる。
【0091】
【化13】
Figure 0003986149
【0092】
nは0、1または2が好ましく、0または1が更に好ましい。
【0093】
次に、一般式(X)で表されるカラードカプラーのL1及びmについて説明する。
1は二価の連結基を表し、例えば、アルキレン基、シクロアルキレン基、アラルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、−O−、−S−、−N(R14)−、−CO−、−COO−、−CON(R15)−、−SO−、−SO2−、−SO2N(R14)−、−N(R14)CON(R15)−、−N(R14)SO2N(R15)−、−CON(R14)CO−、−CON(R15)SO2−、−N(R14)COO−が挙げられる。R14及びR15はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、前記のR40で説明した水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基と同じ意味の基である。上記の自由結合手は一方がQ1基またはTIME基と結合し、他方がYDYE基と結合している。mは0、1、2、又は3を表す。mが複数の場合には同一の連結基であってもよく異なっていてもよい。好ましくは0または1である。
【0094】
次に(YDYE)で表されるイエロー色素残基についてを説明する。
(YDYE)はイエロー色素残基を表し、ハロゲン化銀写真感光材料に使用されるイエローカプラーと現像主薬の酸化体とのカップリングにより得られるイエロー色素残基(例えば、イエロー色素形成カプラーとしてはピバロイルアセトアニリド型、ベンゾイルアセトアニリド型、マロンジエステル型、マロンジアミド型、ジベンゾイルメタン型、ベンゾチアゾリルアセトアミド型、マロンエステルモノアミド型、ベンゾオキサゾリルアセトアミド型、ベンゾイミダゾリルアセトアミド型、ベンゾチアゾリルアセトアミド型、シクロアルカノイルアセトアミド型、インドリン−2−イルアセトアミド型、米国特許5,021,332号に記載されたキナゾリン−4−オン−2−イルアセトアミド型、同5,021,330号に記載されたベンゾ1,2,4−チアジアジン−1,1−ジオキシド−3−イルアセトアミド型、、欧州特許421221A号に記載されたカプラー、米国特許5,455,149号に記載されたカプラー、及び欧州公開特許0622673号に記載されたカプラー等が挙げられる。
【0095】
また、現像主薬としては、写真業界では公知のものであり、現像主薬の具体例はT.H.James「The Theory of the Photographic Process」第4版291〜334頁及び353〜361頁に記載されている。特に好ましい現像主薬はp−フェニレンジアミン誘導体である)、色素ハンドブック 1986年(講談社)に記載のイエロー色素、化学便覧応用編改定3版1980年(丸善)に記載のイエロー色素、アジン系色素、アゾ系色素、アゾメチン系色素、キノフタロン系色素、ニトロ系色素、ナフトール系色素、ジオキサジン系色素、キノンイミン系色素、キノン系色素等の残基が挙げられる。
【0096】
YDYEはアルカノイルアセトアミド型、シクロアルカノイルアセトアミド型、ベンゾイルアセトアミド型、またはインドリン−2−イルアセトアミド型とp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体とのカップリングにより得られるイエロー色素残基、アゾ系色素残基、アゾメチン系色素残基、アジン系色素、キノフタロン系色素残基、キノン系色素残基が好ましく、アルカノイルアセトアミド型、シクロアルカノイルアセトアミド型、ベンゾイルアセトアミド型、またはインドリン−2−イルアセトアミド型とp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体とのカップリングにより得られるイエロー色素残基、アゾ系色素、アジン系色素、キノフタロン系色素が更に好ましい。
【0097】
次に、一般式(II)で表されるイエローカラードシアン発色カプラーについて説明する。
一般式(II)のA1は、前記一般式(I)のQ1で説明したシアンカプラー残基と同じ意味の基を表し、R1はアリール基またはヘテロ環基を表し、アリール基およびヘテロ環基は置換基を有していてもよく、その置換基は前記のR40で説明した基と同じ意味の基である。R1はアリール基が好ましい。
【0098】
次に、一般式(III)で表されるマゼンタカラードシアン発色カプラーについて説明する。
2は前記一般式(I)のQ1で説明したシアンカプラー残基と同じ意味の基を表し、その好ましい範囲についても前記一般式(I)と同様である。
TIME基、nおよびmは前記一般式(I)で述べた通りである。
2は前記一般式(I)のL1で説明した基と同じ意味の基を表す。
【0099】
(MDYE)は処理液中に流出可能なマゼンタ色素残基を表し、ハロゲン化銀写真感光材料に使用されるマゼンタカプラーと現像主薬の酸化体とのカップリングにより得られるマゼンタ色素残基。例えば、マゼンタ色素形成カプラーとしては、5−ピラゾロン型、1H−ピラゾロ〔1,5−a〕ベンズイミダゾール型、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール型、シアノアセトフェノン型、WO93/01523に記載された活性プロペン型、WO93/07534に記載されたエナミン型、1H−イミダゾ〔1,2−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型のカプラー残基、および米国特許第4,871,652号に記載されたカプラー残基が挙げられ、現像主薬としては、例えば、写真業界では公知のものであり、現像主薬の具体例はT.H.James「The Theory of the Photographic Process」第4版291〜334頁及び353〜361頁に記載されている。特に好ましい現像主薬はp−フェニレンジアミン誘導体である)。さらに(MDYE)は色素ハンドブック 1986年(講談社)に記載のマゼンタ色素残基、化学便覧応用編改定3版1980年(丸善)に記載のマゼンタ色素残基、例えば、アジン系色素、アゾ系色素、アゾメチン系色素の残基が挙げられる。
【0100】
次に、一般式(IV)で表されるマゼンタカラードシアン発色カプラーについて説明する。
2は前記一般式(I)のQ1で説明したシアンカプラー残基と同じ意味の基を表し、その好ましい範囲についても一般式(I)で述べたのと同義である。R2はアリール基またはヘテロ環基を表し、アリール基およびヘテロ環基は置換基を有していてもよく、その置換基は前記のR40で説明した基と同じ意味の基である。
【0101】
次に、一般式(V)で表されるイエローカラードマゼンタ発色カプラーについて説明する。
TIME、n、m、および(YDYE)は前記一般式(I)で説明したそれと同じ意味の基を表す。L3は前記一般式(I)で説明したL1と同じ意味の基を表す。
【0102】
3はマゼンタカプラー残基を表し、例えば、5−ピラゾロン型、1H−ピラゾロ〔1,5−a〕ベンズイミダゾール型、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−イミダゾ〔1,2,b〕ピラゾール型、シアノアセトフェノン型、WO93/01523号に記載の活性プロペン型、WO93/07534号に記載のエナミン型、1H−イミダゾ〔1,2−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、および米国特許第4,871,652号に記載されたカプラーの残基等が挙げられる。
【0103】
3は好ましくは下記一般式(XI)で表される。
【0104】
【化14】
Figure 0003986149
【0105】
式(XI)中、R16は水素原子または置換基を表し、Z1およびZ2はそれぞれ独立に−N=または−C(R17)=を表す。*は(TIME)n −(L)m ―YDYEとの結合位置を表す。
16はR40と同じ意味の基を表し、R17はR41と同じ意味の基を表す。
【0106】
16としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シアノ基、シリル基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイルオキシ基、アルカンスルホニルオキシ基、アレーンスルホニルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基、アミノ基、アニリノ基、ヘテロ環アミノ基、カルボンアミド基、ウレイド基、イミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アゾ基、カルボキシル基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルスルフィニル基、アレーンスルフィニル基、アルカンスルホニル基、アレーンスルホニル基、アルコキシスルホニル基、シクロアルキルオキシスルホニル基、アリールオキシスルホニル基、スルファモイル基、スルホ基、ホスホニル基、ホスフィノイルアミノ基が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基、アミノ基、アニリノ基、カルボンアミド基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、シクロアルキルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基が更に好ましい。最も好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アニリノ基等が挙げられる。
【0107】
以下にQ3で表されるマゼンタカプラー残基の具体例を示すが本発明はこれらに限定されない。
【0108】
【化15】
Figure 0003986149
【0109】
【化16】
Figure 0003986149
【0110】
【化17】
Figure 0003986149
【0111】
次に、一般式(VI)で表されるイエローカラードマゼンタ発色カプラーについて説明する。
3は前記一般式(V)のQ3で説明したマゼンタカプラー残基と同じ意味の基を表す。、R3はアリール基またはヘテロ環基を表し、それらの基は置換基を有していてもよくその置換基はR40で説明した置換基を表す。
【0112】
以下の一般式(I)〜一般式(VI)で表される本発明のカラードカプラーの具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
一般式(I)で表されるカプラーの具体例を以下に示す。
【0113】
【化18】
Figure 0003986149
【0114】
【化19】
Figure 0003986149
【0115】
【化20】
Figure 0003986149
【0116】
【化21】
Figure 0003986149
【0117】
【化22】
Figure 0003986149
【0118】
一般式(II)で表されるカプラーの具体例を以下に示す。
【0119】
【化23】
Figure 0003986149
【0120】
【化24】
Figure 0003986149
【0121】
【化25】
Figure 0003986149
【0122】
一般式(III)で表されるカプラーの具体例を以下に示す。
【0123】
【化26】
Figure 0003986149
【0124】
【化27】
Figure 0003986149
【0125】
【化28】
Figure 0003986149
【0126】
【化29】
Figure 0003986149
【0127】
一般式(IV)で表されるカプラーの具体例を以下に示す。
【0128】
【化30】
Figure 0003986149
【0129】
一般式(V)で表されるカプラーの具体例を以下に示す。
【0130】
【化31】
Figure 0003986149
【0131】
【化32】
Figure 0003986149
【0132】
【化33】
Figure 0003986149
【0133】
一般式(VI)で表されるカプラーの具体例を以下に示す。
【0134】
【化34】
Figure 0003986149
【0135】
【化35】
Figure 0003986149
【0136】
次に、これらのカプラーの一般的な合成方法について説明する。
一般式(VII)で表されるカプラー残基の合成は、ハロゲン化銀感光材料の分野においては種々の方法が知られている。例えば、特公昭59−45142号、同60−37459に記載されている方法に従って容易に合成できる。
一般式(VIII)で示されるカプラー残基の合成は、例えば、特公平4−73433号、米国特許第4,327,173号に記載されている方法に従って合成できる。一般式(IX)で示されるカプラー残基の合成は、例えば、欧州特許公開第161626号に記載されている方法に従って合成できる。
一般式(X)で示されるカプラー残基の合成は、例えば、欧州特許公開第0714892号に記載されている方法に従って合成できる。
一般式(XI)で示されるカプラー残基の合成は、特公平4−79350号、特開平2−59584号、導3−220292号に記載されている方法に従って合成できる。
【0137】
一般式(I)、一般式(III)及び一般式(V)で表されるTIME基を有する本発明の色素放出カプラーの合成は、米国特許第4,248,962号、同4,857,440、同5,021,322号、同5,256,523号、ヨーロッパ公告特許第0299726号、同0348139号、同0354532号、同0438150号、同0499279号、ヨーロッパ公開特許第0514896号、同0594256号、同0523423号、同0520496号、同0576052号、同0576087号、同0576088号、同0576089号、同0576182号、特公昭63−39889号、同63−61656号、特公平5−18095号、特開平7−133259号、および特開平6−130594号等に記載されている方法と同様な方法により合成することができる。
【0138】
一般式(II)、一般式(IV)及び一般式(VI)で表されるカラードカプラーの合成は、芳香族アミン又はヘテロ環アミン類に亜硝酸塩類、亜硝酸エステル類またはニトロシル硫酸等のジアゾ化剤を作用させて芳香族ジアゾニウム塩又はヘテロ環ジアゾニウム塩を合成した後、前記の文献に従って合成したカプラーとカップリング反応を行うことによって容易に合成することができる。
【0139】
本発明の感光材料に使用できるハロゲン化銀粒子は、塩化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀である。好ましくは、塩化銀含有率が50モル%以上である。更に好ましくは、塩化銀含有率が80モル%以上である。沃化銀含有率は、2モル%以下が好ましいが、より好ましくは1モル%以下である。更に好ましくは、0.5モル%以下である。
【0140】
本発明で使用されるハロゲン化銀乳剤は、表面潜像型であっても、内部潜像型であっても良い。内部潜像型乳剤は、造核剤や光カブラセ剤とを組み合わせて直接反転乳剤として使用される。また、結晶構造は一様なものでも、粒子内部と粒子表面でで異なるハロゲン組成を持っている多重構造粒子であってもよい。また、エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、更に例えばロダン銀、酸化鉛等のハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。
【0141】
特に、本発明で使用される高塩化銀乳剤においては、臭化銀局在相を、層状もしくは非層状にハロゲン化銀内部および/または表面に有する構造のものも使用できる。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率が少なくとも20モル%の物が好ましく、30モル%を越えるものが好ましい。臭素銀局在相の臭素銀含有率は、X線解析等で分析される。例えば、シー アール ベリイ、エス ジェイマリノ(C.R.Berry, S.J.Marino)著フォトグラフィックサイエンス アンド テクノロジー(Photogaphic Science and Technology)2巻149頁(1955)および同4巻22頁(1957)にX線解析法のハロゲン化銀粒子位への適用法が記載されている。臭素化銀局在相は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コーナー、あるいは面上にあることができる。好ましい例としては、粒子コーナー部にエピタキシャル接合したものが挙げられる。
【0142】
本発明に使用するハロゲン化銀粒子の平均粒径は、できるだけ低銀量で比表面積が大きく、高い現像活性を得るために、0.05〜0.9μmが好ましく、平均粒径の場合は厚みが0.05〜0.9μmが好ましく、特に0.1〜0.5μmが好ましい。狭い粒子サイズ分布を有する単分散乳剤を用いてもよい。単分散乳剤は、例えば、粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±30%以内に全粒子の80%以上が入るような粒子サイズ分布を有するハロゲン化銀乳剤である。また、変動係数で20%以下、特に15%以下の単分散ハロゲン化銀乳剤であってもよい。広い粒子サイズを有する多分散乳剤を用いてもよい。
【0143】
本発明に使用できるハロゲン化銀乳剤は、例えば、リサーチ・ディスクロージャー(RD)誌、176巻NO.17643(1978年12月)、22〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion Preparation and types)”及び同No.18716(1979年11月)、648頁、グラフキデ著「写真と物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Glafkides , Chemic et Phisique Phtographique,(Paul Montel,1967))、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin, Photographic Emulsion Chemistry,(Focal Press, 1966))、ゼリクマン著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et al , Making and Coating Photographic Emulsion, (Focal Press, 1964))等に記載されている方法を用いて調整することができる。
【0144】
米国特許第3,574,628号、同3,655,394号及び英国特許第1,413,748号等に記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペクト比が5以上であるような平板状粒子も本発明に使用できる。平板粒子はガフト著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff, Photographic Science and Engineering)、第14巻、248〜257頁(1970年)、米国特許第4,434,226、同4,414,310号、同4,433,048号、同4,439,520号及び英国特許第2,112,157号等に記載されている方法により簡単に調整することができる。また、種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
【0145】
感光性ハロゲンか銀乳剤は通常は化学増感されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公知の硫黄増感、セレン増感、テルル増感などのカルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる貴金属増感法および還元増感法などを単独または組み合わせてもちいることもできる(例えば、特開平3−110555号、同5−241267号等)。これらの化学増感を含窒素複素環化合物の存在下で行うこともできる(特開昭62−253159号)。また、後述するカブリ防止剤を化学増感終了後に添加することができる。具体的には、特開平5−45833号、特開昭62−40446号記載の方法を用いることができる。
【0146】
化学増感時のpHは好ましくは5.3〜10.5、より好ましくは5.5〜8.5であり、pAgは好ましくは6.0〜10.5、入り好ましくは6.8〜9.0である。
本発明において使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗布量は、銀換算1mgないし10mg/m2である。
【0147】
本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるためには、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類、その他によって分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に分光増感してもよい。
用いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、ヘミオキソノール色素等が用いられる。
具体的には、米国特許第4,617,257号、特開昭59−180550号、同64−13546号、特開平5−45828号、同5−45834号等に記載の増感色素が挙げられる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組み合わせは特に、強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばしば用いられる。
【0148】
増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでも良い(例えば、米国特許第3,615,641号、特開昭63−23145号等に記載のもの)。
これらの増感色素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくは其の前後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同4,225,665号に従ってハロゲン化銀粒子の形成前後でもよい。また、これらの増感色素や強色増感剤は、メタノール等の有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添加量は、一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8ないし10-2モル程度である。
【0149】
この様な工程で使用される添加剤は、前記のRDNo.17643、同No.18716および同No.307105に記載されており、其の該当箇所を下記の表にまとめる。
【0150】
Figure 0003986149
【0151】
本発明で使用しうるカラー現像薬は、ハロゲン化銀を現像することにより生成した現像薬の酸化体がカプラーとカップリング反応して色素を形成するものであればよく、写真業界で公知のものである。カラー現像薬の具体例は T.H.James「The Theory of the Photographic Process」第4版291〜334頁および353〜361頁に記載されている。特に好ましいカラー現像薬はp−フェニレンジアミン誘導体である。
【0152】
本発明には前記本発明のカプラーとともに、公知の種々のカプラーを併用することができる。本発明に併用できるイエローカプラーとしては、例えば、ピバロイルアセトアニリド型、ベンゾイルアセトアニリド型、マロンジエステル型、マロンジアミド型、ジベンゾイルメタン型、エンゾチアゾリルアセトアミド型、マロンエステルモノアミド型、ベンゾオキサゾリルアセトアミド型、ベンゾイミダゾリルアセトアミド型、ベンゾチアゾリルアセトアミド型、シクロアルカノイルアセトアミド型、インドリン−2−イルアセトアミド型、米国特許5,021,332号に記載されたベンゾ−1,2,4−チアジアジン−1,1−ジオキシド−3−イルアセトアミド型、欧州特許421221A号に記載されたカプラー、米国特許5,455,149号に記載されたカプラー、および欧州公開特許0622673号に記載されたカプラー等が挙げられる。
【0153】
本発明に併用できるマゼンタカプラーとしては、例えば、5−ピラゾロン型、1H−ピラゾロ〔1,5−a〕ベンズイミダゾール型、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール型、シアノアセトフェノン型、WO93/01523号に記載された活性プロペン型、WO93/07534に記載されたエナミン型、1H−イミダゾ〔1,2−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、および米国特許第4,871,652号に記載されたカプラー等が挙げられる。
【0154】
本発明に併用できるシアンカプラーとしては、例えば、フェノール型、ナフトール型、欧州特許公開第249453号に記載された2,5−ジフェニルイミダゾール型、1H−ピロロ〔1,2,−b〕〔1,2,4〕トリアゾール型、1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール型、特開平4−188137号、同4−1903347号に記載されたピロール型、特開平1−315736号に記載された3−ヒドロキシピリジン型、米国特許第5,164,289号に記載されたピロロピラゾール型、特開平4−174429号に記載されたピロロイミダゾール型、米国特許第4,950,585号に記載されたピラゾロピリミジン型、特開平4−204730号に記載されたピロロトリアジン型、米国特許第4,746,602号に記載されたカプラー、同5,104,783号に記載されたカプラー、および欧州特許第0556700号に記載されたカプラー等が挙げられる。
【0155】
更に実質的に色を残さないカプラーを併用してもよく、例えば、インダノン型、アセトフェノン型、欧州特許第4435530A号、同444501A号、特開平6−138612号、同6−82995号、同6−82996号、および同6−82998号に記載されているカプラー等が挙げられる。
【0156】
前述したイエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー及び実質的に色を残さないカプラー等は、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の各々の混合により再現される赤色、青色及び緑色の各色相の透過濃度を調整するために有効に用いられる。
【0157】
本発明には前述したカプラー以外にも下記の様な種々のカプラーを併用することができる。例えば、ポリマー化された色素形成カプラーとしては、米国特許第3,451,820号、同4,080,211号、同4,367,282号、英国特許第2,102,137号に記載されている。
カプリングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、VII〜F項に記載された特許、特開昭57−151944号、同57−154234号、同60−184248号、米国特許第4,248,962号に記載されたものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,097,140号、同2,131,188号、特開昭59−157638号、同59−170840号に記載されているカプラーが好ましい。
【0158】
その他に、本発明に用いることのできるカプラーとしては、米国特許第4,130,427号に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,472号、同4,338,393号、同4,310,618号に記載の多当量カプラー、特開昭60−185950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプラー等が挙げられる。
【0159】
また、黒補正用のカプラーはイエロー、マゼンタ、シアンに発色するものでなくても、例えば、オレンジ、褐色、紫色、黒色等に発色するものでもよい。
本発明において各ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀対カプラーの当量比は0.5以上100以下であり、好ましくは1以上10以下であり、更に好ましくは1以上3以下が好ましい。特に平均粒子サイズ(平板粒子の場合には厚みで規定)が0.9μm以下、特に0.5μm以下のハロゲン化銀乳剤を用いる場合は1以上2以下がより好ましい。ここで言う当量比とは、カプラーを全て発色させるのに必要なハロゲン化銀の理論量を当量比1とし、例えば、理論量の2倍量のハロゲン化銀を塗布する場合には当量比は2である。すなわち2当量カプラーを使用する場合、カプラー1モルに対して塗布銀量が2モルであるとき、当量比は1であり、塗布銀量が4モルのとき、当量比は2である。
【0160】
本発明に併用する前記カプラーは、種々の公知の分散法により感光材料に導入できる。
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,027号等に記載されている。高沸点溶媒はの量はカプラー1gに対して10g以下、好ましくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1gである。またh,バインダー1gに対して2g以下、好ましくは1g以下、より好ましくはo.5g以下である。水中油滴分散法で得られるカプラー分散物(カプラー乳化物)のサイズは0.05μm〜0.9μm、好ましくは0.1μm〜0.5μmである。
【0161】
ラテックス分散法の工程、効果、および含浸用等テックスの具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特許出願(OLS)第2,541,274号および同2,541,230号等に記載されている。
本発明にかかわる感光材料には、カプラーを含有する層に欧州公開特許EP0,277,589号に記載の様な色像保存性改良化合物を使用するのが好ましい。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用が好ましい。
【0162】
すなわち、発色現像後に残存する芳香族系現像主薬と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)および/または発色現像処理後に残存する芳香族系現像主薬の酸化対と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時にまたは単独で用いることが、ステインの発生、その他の副作用を防止する上で好ましい。
【0163】
本発明にかかわる感光材料のハロゲン化銀乳剤層や中間層には、色カブリ防止剤または褪色防止剤として、ヒドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を含有してもよい。これらの化合物の中で、160℃〜200℃に加熱してもステインの発生し難いものが好ましい。
【0164】
また、シアン色素像の熱および特に光による劣化を防止するためには、シアン発色層およびそれに隣接する両側の層に紫外線吸収剤を導入することが効果的である。
紫外線吸収剤としては、アリール基で置換されたベンゾトリアゾール化合物(例えば、米国特許第3,533,794号や同3,352,681号に記載の化合物)、ベンゾフェノン系化合物(例えば、特開昭46−2784号に記載の化合物)、ケイ皮酸エステル化合物(例えば、米国特許第3,705,805号や同3,707,395号に記載の化合物)、ブタジエン系化合物(例えば、米国特許第4,045,229号に記載の化合物)あるいはベンズオキサゾール系化合物(例えば、米国特許第3,406,070号や、同4,271,307号に記載の化合物)を用いることができる。紫外線吸収性のカプラー(例えば、α−ナフトール系のシアン色像形成カプラー)や紫外線吸収性のポリマー等を用いてもよい。これらの紫外線吸収剤は特定の層に媒染されていてもよい。中でも前記のアリール基で置換されたベンゾトリアゾール系の化合物が好ましい。
【0165】
また、本発明にかかわる感光材料には、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種のカビや細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載の様な防菌防カビ剤を添加するのが好ましい。
【0166】
本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤層や中間層、保護層に用いることができるバインダーまたは保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性ポリマーも用いることができる。親水性ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリビニルブチラール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール、カラギーナン、アラビアゴム、さらにヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル、セルロースアセテート水素フタレートおよびアルギン酸ナトリウム等のセルロース誘導の単一あるいは共重合体が挙げられる。
【0167】
また、ゼラチンと他の高分子グラフトポリマーでもよく、ゼラチン−グラフトポリマーとしては、ゼラチンにアクリル酸、メタクリル酸、それらのエステル、アミド等の誘導体、アクリロニトリル、スチレン等のビニル系モノマーの単一または共重合体をグラフトさせた物を用いることができる。ことに、ゼラチンとある程度相溶性のあるポリマーー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシアルキルメタクリレート等の重合体とのグラフトポリマーが好ましい。これらの例は米国特許第2,763,625号、同2,831,767号、同2,956,884号、特開昭56−65133号等に記載がある。
代表的な合成親水性高分子物質としては、例えば、西独特許出願(OLS)2,312,708号、米国特許第3,620,751号、同3,879,205号特公昭43−7561号に記載のものも使用できる。
前記の親水性ポリマーは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0168】
ゼラチンとしては、アルカリ処理、酸処理、酵素処理のいずれかを施したもの、あるいはこれらの混合物を用いてもよい。また、ゼラチンに例えば、版ハライド、酸無水物、イソシアネート類、ブロモ酢酸、アルカンサルトン、ビニルスルホンアミド類、マレインイミド類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合物、等種々の化合物を反応させて得られるゼラチン誘導体も用いられる。ゼラチン誘導体の具体例は、米国特許第2,614,928号、同3,132,945号、同3,186,846号、同3,312,553号、英国特許第861,414号、同1,033,189号、同1,005,784号、特公昭42−26845号等に記載されている。
【0169】
本発明に用いる感光材料における全バインダー量は3〜10g/m2が好ましく、各ハロゲン化銀乳剤層や中間層等のバインダー含有量は1層当たり0.1〜1.5g/m2が好ましく、特に、0.2〜1.0gが好ましい。
【0170】
本発明に用いる支持体は光透過性基板であることが望ましいが、特開平7−244212号に記載のように、別の支持体上に塗布したハロゲン化銀乳剤層を光透過性基板上に転写密着させて、カラーフィルター用感光材料を形成してもよい。この場合には支持体は必ずしも光透過性である必要はなく、例えば、支持体のバック面にカーボンブラック等を塗布したものでもよい。
尚、この場合に設けられる剥離層や、バック層のバインダー量は、上記の「全バインダー量」には算入しない。
【0171】
光透過性基板を構成する素材の例としては、光学的に等方性で、耐熱性に優れているものが望ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネエート、ポリエーテルスルホン、酢酸セルロース、ポリアリレート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラス、石英等が挙げられる。
【0172】
これらの素材で構成される基板の表面は必要に応じて下塗り処理されてもい。さらにッグロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の処理を施してもよい。
ほか理透過性基板は、板状、シート状あるいはフィルム状等の形態で使用することができる。基板の厚みは、用途および材質により適宜に設定できるが、一般には0.01〜10mmである。例えば、ガラス基板のときは厚みが0.3〜3mmの範囲である。
【0173】
本発明に用いる感光材料は、前述のRD.No.17643の28〜29頁、および同No.18716の651左欄〜右欄等に記載された通常の方法により発色現像することによりマイクロカラーフィルターを得る。
例えば、発色現像処理工程、脱銀処理工程、水洗処理工程が行われる。脱銀処理工程では、漂白液を用いた漂白工程と定着液を用いた定着工程の代わりに、漂白定着液を用いた漂白定着処理工程を行うこともできるし、漂白処理工程、定着処理工程、漂白定着処理工程を任意の順に組み合わせてもよい。水洗処理工程の代わりに安定化工程を行ってもよいし、水洗処理工程の後に安定化工程を行ってもよい。また、発色現像、漂白、定着を1浴中で行う1浴現像漂白定着処理液を用いたモノバス処理工程を行うこともできる。これらの処理工程に組み合わせて、前硬膜処理工程、その中和工程、停止定着処理工程、後硬膜処理工程、調整工程、補力工程等を行ってもよい。これらの処理において、発色現像処理工程の代わりに、いわゆるアクチベーター処理工程を行ってもよい。後硬膜処理工程で用いられる硬膜剤としてはアルデヒド類、ビニルスルホン類、カルボジイミド類、アルミミョウバン、クロムミョウバン類等の写真業界で公知の方法が挙げられる。好ましくはグルタルアルデヒド(または/および)アルミミョウバン、またはホルマリン(または/および)アルミミョウバンが挙げられる。
また、特開昭7−159610号等に記載のごとく、内部潜像型オートポジ乳剤を用いて、造核剤や光カブラセとを組み合わせて発色現像処理および脱銀処理を行ってもよい。
【0174】
現像処理装置としては、通常の写真処理に使用する現像処理機を用いることができる。また、ガラス基板等のハードな支持体の場合には、ガラス乾板用の現像処理機もしくは、特開平7−56015号記載のような現像処理装置を用いることができる。
【0175】
本発明に適用される露光方法としては、マスクを通した面露光方式やスキャニング露光方式がある。スキャニング方式としては、ライン(スリット)スキャニングやレーザー露光等によるポイントスキャニング方式が適用できる。
光源としては、タングステン灯、ハロゲン灯、蛍光灯、水銀灯、レーザー光、発光ダイオード灯が用いられる。特に、ハロゲン灯、蛍光灯(3波長蛍光灯)レーザー光が好ましい。
本発明に適用できる別の露光方法としては、特開平8−201616号に記載のように本発明により作製したカラーフィルターを組み込む予定の液晶表示パネルを用い、色フィルターと組み合わせて順次3回露光する方法もある。
【0176】
本発明の方法により製造されたカラーフィルターは、最外層に耐熱性、耐水性、耐光性、ガスバリアー性、高比電気抵抗率を有する樹脂を保護層(オーバーコート層)として塗設することができる。かかる樹脂の例は米国特許第4,698,295号、同4,668,601号、欧州特許出願EP−179,636A号、同556,810A号、特開平3−163416号、同3−188153号、同5−78443号、同1−276101号、特開昭60−216307、同63−218771号等に記載されている。
【0177】
本発明により製造されたカラーフィルターは更に蒸着被覆、例えば、真空蒸着またはスパッタりング法により透明電極を設けることができる。更にその上にはポリイミド樹脂等の配向膜を設けることができる。また、カラーフィルターの光透過性の基板の乳剤面とは反対側の面には、偏光板や位相差フィルムを設置してもよい。
【0178】
本発明のカラーフィルターを用いたカラー液晶表示装置(LCD)について述べる。
図11に液晶表示の断面略図の一例を示す。ガラス基板1上に本実施例によって作製したカラーフィルター2の表面は図面に示していないが前記の樹脂で被覆され、保護層が形成されている。その保護層上に透明電極(例えば、ITO電極)3が真空成膜装置を用いて付着している。透明電極3はTFTの様な三端子スイッチングアレイを用いるアクティブマトリックス駆動LCDでは全面一体電極として形成され、単純マトリックス駆動LCDやMIMのような二端子スイッチングアレイを用いるアクティブマトリックス駆動LCDではストライプ電極として通常形成される。この透明電極3の上には液晶分子を整列させるためにポリイミド等の配向膜4が配置される。
【0179】
一方、液晶層5、スパーサー(図示していない)およびシール材6を挟んで向側のガラス基板7上にも透明電極(例えばITO)8およびその上に配向膜4が配置される。透明電極8はTFTの様な三端子スイッチングアレイを用いるアクティブマトリックス駆動LCDではTFT素子で接続された画素電極であり、STNの様な単純マトリックス駆動LCDではストライプ電極であり、透明電極3と直行して配置されている。
【0180】
R,G,B各画素間には通常ブラックマトリックス9が形成され、コントラストや色純度の向上が図られている。ブラックマトリックス9は本発明の様にR,G,Bの各画素と同時に形成することもできるし、クロム膜やカーボン膜等を別途形成することもできる。また、ガラス基板1および7の背面には偏光板10および11を設置する。各ガラス基板と偏光板の間には位相補償フィルム(図示していない)を設置することもできる。
カラーフィルターを用いるLCDの光透過率は小さいので、通常カラーフィルターと色再現性に整合成のとれた光源としてバックライト12を設置する。
【0181】
光透過性基板としてガラス基板に代えて、ガスバリヤー層やハードコート層を設置したプラスチックフィルム基板を用いることができる。
カラーLCDやその製造方法についての詳細は、松本正一・角田市良共著「液晶の基礎と応用」(1991年 工業調査会発行)、日経マイクロデバイス編「フラットパネル・ディスプレイ 1994」(1993年 日経BP社発行)、特開平1−114820号等に記載されている。
【0182】
本発明の一般式(I)および一般式(II)で表される赤またはマゼンタカラードカプラー、およびそれらのカプラーと現像主薬の酸化体とから得られる色素を従来から知られているカラーフィルターの作製方法において使用し、該カプラーおよび色素を含有するカラーフィルターを作製することもできる。
【0183】
例えば、(1)天然高分子のゼラチン、カゼインや合成高分子のPVA、PVP、アクリル等を感光化させたものを基板上に塗布し、フォトマスクを用いて紫外線で露光した後、現像し、次いで本発明のカプラーおよび/または現像主薬の酸化体とのカップリングから得られる色素で染色する染色法、(2)予め本発明のカプラーおよび/または現像主薬の酸化体とのカップリングにより得られる色素を用いて調色したフォトレジストを基板上に塗布し、染色法と同様に露光現像する顔料分散法(フォトリソ法)、(3)ITOをフォトリソ法で所定のパターンになるようにエィチングし、これを電極として電気泳動法で、本発明のカプラーおよび/または現像主薬の酸化体とのカップリングにより得られる色素を電極に膜形成する電着法、および(4)印刷法等においてカラーフィルターを形成することができる。
【0184】
【実施例】
以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0185】
実施例1及び比較例1〜2
感光性ハロゲン化銀乳剤(I)の調整法について述べる。
よく撹袢している第1表に示す組成のゼラチン水溶液を、第2表に示す(I)液を1分間添加する。(I)液添加開始20秒後に(II)液を40秒間で添加し、その後、(III)液と(IV)液を4分間かけて同時に添加した。
【0186】
【表1】
Figure 0003986149
【0187】
【表2】
Figure 0003986149
【0188】
【化36】
Figure 0003986149
【0189】
常法により、水洗、脱塩(沈降材(a)を用いてpH4.0で行った)後、脱灰処理ゼラチン22gを加えて分散した。pH6.0に調整した後、塩化ナトリウム10%水溶液を4cc加え、さらに、防腐剤▲1▼を70mgを加え、粒子サイズ0.15μmの塩化銀乳剤を得る。この乳剤の収量は630gであった。
【0190】
【化37】
Figure 0003986149
【0191】
ハロゲン化銀乳剤(II)の調整法について述べる。
ゼラチン水溶液および(III)液と(IV)液の組成を第3表、第4表の様に変更した以外は、ハロゲン化銀乳剤(I)と同様にして、塩化銀含有率70モル%の塩臭化銀乳剤を調整した。粒子サイズは0.18μmであった。
【0192】
【表3】
Figure 0003986149
【0193】
【表4】
Figure 0003986149
【0194】
(比較例1)
バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分散させて塗布した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下に示す構成の第1層から第10層を多層同時塗布し、比較用カラー感光材料1Aを作製した。以下に成分と塗布量(g/m2単位)を示す。尚、ハロゲン化銀については銀換算の塗布量を示す。
【0195】
Figure 0003986149
【0196】
第2層(ゼラチン隣接層)
ゼラチン ・・・0.50
【0197】
Figure 0003986149
【0198】
第4層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0199】
Figure 0003986149
【0200】
第6層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
イエロー染料(YF−1) ・・・0.17
【0201】
Figure 0003986149
【0202】
第8層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
イラジエーション防止染料(Dye−1) ・・・0.005
イラジエーション防止染料(Dye−2) ・・・0.02
【0203】
Figure 0003986149
【0204】
第10層(中間層)
ゼラチン ・・・0.70
ハレーション防止染料(微粒子分散) ・・・0.15
カルボキシメチルセルロース ・・・0.05
ポリマー(Cpd−12) ・・・0.14
界面活性剤(Cpd−13) ・・・0.03
硬膜剤(H−1) ・・・0.12
【0205】
各層には乳化分散助剤としてドデシイルベンゼンスルホン酸ナトリウム、補助溶媒として酢酸エチル、塗布助剤として界面活性剤(Cpd−14)を、さらに、増粘剤としてポリスチレンスルホン酸カリウムを用いた。
【0206】
【化38】
Figure 0003986149
【0207】
【化39】
Figure 0003986149
【0208】
【化40】
Figure 0003986149
【0209】
【化41】
Figure 0003986149
【0210】
【化42】
Figure 0003986149
【0211】
【化43】
Figure 0003986149
【0212】
(実施例1)
バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分散させて塗布した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下に示す構成の第1層から第9層を多層同時塗布し、本発明のカラー感光材料2Aを作製した。以下に成分と塗布量(g/m2単位)を示す。尚ハロゲン化銀については銀換算の塗布量を示す。
【0213】
Figure 0003986149
【0214】
第2層(ゼラチン隣接層)
ゼラチン ・・・0.50
【0215】
Figure 0003986149
【0216】
第4層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.07
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0217】
Figure 0003986149
【0218】
第6層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0219】
Figure 0003986149
【0220】
第8層(中間層)
ゼラチン ・・・0.34
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0221】
第9層(保護層)
ゼラチン ・・・0.70
ハレーション防止染料(微粒子分散) ・・・0.15
カルボキシメチルセルロース ・・・0.05
ポリマー(Cpd−12) ・・・0.14
界面活性剤(Cpd−13) ・・・0.03
硬膜剤(H−1) ・・・0.12
【0222】
更に、カラー感光材料2Aの第3層の例示カプラーYC−6を、例示カプラーYC−7、YC−9、YC−13とそれぞれ等モルに置き換えた以外は感光材料2Aと同様にして感光材料2B〜2Dを作製した。感光材料2Cの第7層のMC−1をMC−3に等モル置き換えた以外は感光材料2Cと同様にして感光材料2Eを作製した。この感光材料2Eの第3層のYC−9を、YC−13、YC−19、YC−25にそれぞれ等モル置き換えた以外は感光材料2Eと同様にして感光材料2F〜2Hを作製した。この感光材料2Hの第7層のMC−3を、MC−6、MC−8、MC−12にそれぞれに等モル置き換えた以外は感光材料2Hと同様にして感光材料2I〜2Kを作製した。
【0223】
また、感光材料2Eの第3層に例示カプラーYC−9を、YC−9に対して1/2倍モルのYC−6と1/4倍モルのシアンカプラーExC−1とに置き換えた以外は感光材料2Eと同様にして感光材料2Lを作製した。感光材料2Lの第3層のYC−6を、YC−9に等モル置き換えた以外は感光材料2Lと同様にして感光材料2Mを作製した。感光材料2Eの第3層のYC−9を、YC−9に対して1/2倍モルのYC−18に置き換えた以外は感光材料2Eと同様にして感光材料2Nを作製した。感光材料2Eの第3層のYC−9を、YC−1に等モル置換えて、更に等モルのYC−24を追加した以外は感光材料2Eと同様にして感光材料2Oを作製した。また、感光材料2Eの第3層のYC−9を、YC−2に等モル置換えて、更に等モルのYC−31を追加した以外は感光材料2Eと同様にして感光材料2Oを作製した。
【0224】
(比較例2)
更に、カラー感光材料2Aの第3層のYC−6を、比較カプラーAに等モル置換えた以外は感光材料2Aと同様にして比較用カラー感光材料3Aを作製した。また、感光材料3Aの第7層のMC−1を比較カプラーBに等モル置き換えた以外は感光材料3Aと同様にして感光材料3Bを作製した。
【0225】
【化44】
Figure 0003986149
【0226】
一方、光透過性基板として厚さ1.1mmの透明なアルカリガラス(20cm×30cm)を用いて、その表面にゼラチンとコロイダルシリカ(平均粒子サイズ7〜9μm)を重量比で1:3に混合し、界面活性剤としてサポニンを加えて塗布した。乾膜の塗布膜厚は0.2μmであった。
【0227】
上記光透過基板の塗布面に前述の各種カラー感光材料の保護層とを密着させた。その後、密着面の温度が130℃になるように温度設定をしたラミネーターを用いて線速0.45m/分で通過させた。ほぼ室温に冷却した後、感光材料の支持体を剥離とともに乳剤面から引き剥がした。基板上に第2層から上の乳剤面が一様に密着しており白抜けは見られなかった。
【0228】
以上のようにして作成した比較用試料1Aの乳剤層を有する基板に乳剤面側から図 11に示すマスクフィルターと感光材料の分光感度に合致した色フィルターを重ねてタングステン光を用いて順次4回露光した。また、本発明の試料2A〜2P及び比較用試料3A及び3Bの乳剤を有する基板に乳剤面側から図4に示すB及びG光露光用マスクフィルターと白灯またはIR光露光用マスクフィルターと感光材料の分光感度に合致した色フィルターを重ねてタングステン光を用いて順次3回露光した。露光済み基板を下記の工程に従い現像処理し、1回の操作でB、G、Rの三色及び黒色に発色したカラーフィルターを作成した。
【0229】
(処理工程) (温度) (時間)
硬膜処理 38℃ 3分
水洗−1 35℃ 1分
発色現像 38℃ 80秒
漂白定着 38℃ 90秒
水洗−2 35℃ 40秒
水洗−3 35℃ 40秒
乾燥 60℃ 2分
【0230】
各処理液の組成は、以下の通りである。
〔硬膜液〕
硫酸ナトリウム(無水) 160.0g
炭酸ナトリウム(無水) 4.6g
グリオキザール・プロピレングリコール付加物(55%) 20.0ml
水を加えて1リットル pH(25℃)=9.5
【0231】
Figure 0003986149
【0232】
〔漂白定着液〕
水 600ml
チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 93ml
亜硫酸アンモニウム 40.0g
臭化アンモニウム 25.0g
エチレンジアミン4酢酸・第二鉄アンモニウム 55.0g
エチレンジアミン4酢酸 5.0g
硝酸(67%) 30.0g
水を加えて 1リットル pH(25℃)=5.8
【0233】
〔水洗水〕
導伝率5μS以下の脱イオン水
【0234】
比較用試料1Aおよび本発明の試料2A〜2Pから得られたカラーフィルターは色濁りが無く分光透過性に優れたRGB及び高濃度の黒色のブラックストライプを有していたが、比較用試料3Aおよび3Bから得られるカラーフィルターはいずれも青色、緑色の透過率が低く不十分であった。
【0235】
次に、各カラーフィルターの熱ステインおよび光堅牢性を評価した。
180℃のオーブンに1時間放置した後、青色画素部の透過率(波長450nm)を測定して熱ステインを評価した。各感光材料の加熱前の試料の透過率を100とした時の加熱後の透過率の相対値を表5に示す。
【0236】
また、Xe退色試験機(85000ルックス 10日間)を用いて光堅牢性の評価を行った。各感光材料のXe光照射前のG中のシアン濃度、及びR中のマゼンタ濃度を100とし、光退試験を行った。各感光材料のG中のシアン濃度及びマゼンタ濃度の低下率を各色素の残存率とした。結果を表5に示す。
【0237】
【表5】
Figure 0003986149
【0238】
表5の結果から判るように、比較用試料1Aにおいては残存カプラーに起因する熱ステインの発生が多く、その結果青色部の透過率が低下している。本発明のカプラーを用いた試料2A〜2Pにおいては、熱ステインの発生が少ないために青色部および緑色部の透過率の低下が少なく優れていることが判る。また、表5の結果から、本発明のカプラーを用いた試料では、緑色部のシアン成分の堅牢性に優れ、また、赤色部のマゼンタ成分の光堅牢性に優れることが判る。
【0239】
実施例2
バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分散させて塗布した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下に示す構成の第1層から第9層を多層同時塗布しカラー感光材料4Aを作製した。以下に成分と塗布量(g/m2単位)を示す。尚ハロゲン化銀については銀換算の塗布量を示す。
【0240】
Figure 0003986149
【0241】
第2層(ゼラチン隣接層)
ゼラチン ・・・0.50
【0242】
Figure 0003986149
【0243】
第4層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.07
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0244】
Figure 0003986149
【0245】
第6層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0246】
Figure 0003986149
【0247】
第8層(中間層)
ゼラチン ・・・0.34
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0248】
第9層(保護層)
ゼラチン ・・・0.70
ハレーション防止染料(微粒子分散) ・・・0.15
カルボキシメチルセルロース ・・・0.05
ポリマー(Cpd−12) ・・・0.14
界面活性剤(Cpd−13) ・・・0.03
硬膜剤(H−1) ・・・0.12
【0249】
感光材料4Aの第3層のYC−6を、YC−18、YC−19、YC−25とそれぞれ等モル置き換えた以外は感光材料4Aと同様にして感光材料4B〜4Dを作製した。感光材料4Bの第7層のYM−1を、YM−3、YM−5、YM−13にそれぞれ等モル置き換えた以外は感光材料4Bと同様にして感光材料4E〜4Gを作製した。感光材料4Aの第3層のYC−6を、YC−18に等モル置換え、更に等モルのYM−24、YM−31をそれぞれ加えた以外は感光材料4Aと同様にして感光材料4Hおよび4Iを作製した。感光材料4Hの第7層にYM−1と等モルのYM−16、YM−19をそれぞれ加えた以外は感光材料4Hと同様にして感光材料4J及び4Kを作製した。感光材料4Jの第3層のYC−18とYC−24を、4.4×10-4モルのYC−6と2.2×10-4モルのExC−1に置換えた以外は感光材料4Jと同様にして感光材料4Lを作製した。感光材料4Aの第3層のYC−6を比較カプラーAに等モル置き換えた以外は感光材料4Aと同様にして比較用感光材料3Cを作製した。また、感光材料3Cの第7層のYM−1を比較カプラーCに等モル置き換えた以外は感光材料3Cと同様にして比較用感光材料3Dを作製した。
【0250】
【化45】
Figure 0003986149
【0251】
この様にして作製した感光材料4A〜4L、3Cおよび3Dを実施例1と同様の方法に従って、乳剤層を光透過性基板として厚さ1.1mmの透明なアルカリガラスに転写させた。以上の用にした作製した4A〜4L、3Cおよび3Dの乳剤を有する基板に乳剤面側から図7に示すB光露光用、G光露光用マスクフィルター及び白灯露光またはIR光露光用マスクフィルターと感光材料の分光感度に合致した色フィルターを重ねてタングステン光を用いて順次3回露光した。露光済み基板を前述した工程に従い現像、脱銀、水洗処理し、1回の操作でB,G,Rの三色及び黒色に発色したカラーフィルターを作成した。
【0252】
実施例1と同様の方法に従って熱ステイン及び光堅牢性の評価を行った結果を表6に示す。実施例1と同様な傾向の結果が得られ、本発明のカプラーを有するカラーフィルターが優れていることが明らかとなった。
【0253】
【表6】
Figure 0003986149
【0254】
実施例3
バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分散させて塗布した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下に示す構成の第1層から第9層を多層同時塗布しカラー感光材料5Aを作製した。以下に成分と塗布量(g/m2単位)を示す。尚ハロゲン化銀については銀換算の塗布量を示す。
【0255】
Figure 0003986149
【0256】
第2層(ゼラチン隣接層)
ゼラチン ・・・0.50
【0257】
Figure 0003986149
【0258】
第4層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.07
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0259】
Figure 0003986149
【0260】
第6層(中間層)
ゼラチン ・・・0.38
混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09
混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0261】
Figure 0003986149
【0262】
第8層(中間層)
ゼラチン ・・・0.34
高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03
高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02
紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01
紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02
ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04
【0263】
第9層(保護層)
ゼラチン ・・・0.70
ハレーション防止染料(微粒子分散) ・・・0.15
カルボキシメチルセルロース ・・・0.05
ポリマー(Cpd−12) ・・・0.14
界面活性剤(Cpd−13) ・・・0.03
硬膜剤(H−1) ・・・0.12
【0264】
感光材料5Aの第3層のMC−1を、MC−3、MC−6、MC−8にそれぞれ等モル置き換えた以外は感光材料5Aと同様に感光材料5B〜5Dを作製した。感光材料5Bの第7層のYM−1を、YM−12、YM−13、YM−14、YM−15にそれぞれ等モルに置き換えた以外は感光材料5Bと同様に感光材料5E〜5Hを作製した。感光材料5Fの第3層のMC−3を、等モルのMC−8と置換え、更に1/3モルのMC−18を加えた以外は感光材料5Fと同様に感光材料5Iを作製した。また、感光材料5Iの第7層にYM−13と等モルのYM−16を加えた以外は感光材料5Iと同様に感光材料5Jを作製した。
一方、感光材料5Aの第3層のカプラーMC−1を比較カプラーBに等モル置き換えた以外は感光材料5Aと同様にして比較用感光材料3Eを作製した。また、感光材料3Eの第7層のカプラーYM−1を比較カプラーCに等モル置き換えた以外は感光材料3Eと同様にして比較用感光材料3Fを作製した。
【0265】
この様にして作製した感光材料5A〜5J、3Eおよび3Fを実施例1と同様の方法に従って、乳剤層を、光透過性基板として厚さ1.1mmの透明なアルカリガラスに転写させた。以上の用にした作製した5A〜5Jの乳剤を有する基板に乳剤面側から図10に示すB光露光用、G光露光用マスクフィルターと白灯露光用マスクフィルターと感光材料の分光感度に合致した色フィルターを重ねてタングステン光を用いて順次3回露光した。露光済み基板を前述した工程に従い現像処理、脱銀、水洗処理し、1回の操作でB、G、Rの三色及び黒色に発色したカラーフィルターを作成した。
【0266】
実施例1と同様の方法に従って熱ステイン及び光堅牢性の評価を行った結果を表7に示す。実施例1と同様な傾向の結果が得られ、本発明のカプラーを有するカラーフィルターが優れていることが判った。
【0267】
【表7】
Figure 0003986149
【0268】
実施例4
裏面にポリプロピレンの保護膜(20μm)をラミネートした光学的に等方な厚さ80μmのポリアリレート基板にグロー放電処理を施し、写真乳剤層との接着を良くするために、SBRラテックス層およびゼラチン層の2層を塗設した。この上に実施例1の剥離層(第1層)と第2層(ゼラチン隣接層)を除去し、その他の層の構成を逆にした層構成で、同時多層塗布し、実施例1と同様な露光、現像、定着、漂白、水洗、乾燥処理をしてフィルム基板のカラーフィルターを作製した。この様にして得られたカラーフィルター層の上に下記の組成物を乾燥膜状態で2.5μmとなるように塗布、乾燥、紫外線硬化して保護層を設けた。得られたカラーフィルターはカラーフィルター層と保護層との密着性、耐薬品性は良好であった。この様にして作製した試料を実施例1と同様にして、熱ステインおよび光堅牢性を評価した結果、実施例1と同じ傾向の結果が得られ本発明のカプラーを用いたカラーフィルターが熱ステインの発生が少なく光堅牢性に優れることが判った。
【0269】
〔オーバーコート組成物処方〕
モノマー(1) 77.4wt%
モノマー(2) 7.7
ポリマーCAB531(Eastman Chemical社製) 11.7
光重合開始剤 2.4
増感剤 0.8
塗布用希釈溶媒(MEK) −
【0270】
【化46】
Figure 0003986149
【0271】
【発明の効果】
本発明のカラードカプラーを用いることにより、色濁りが無く分光透過性に優れたRGB及び高濃度の黒色のブラックストライプを有するカラーフィルターを簡便な層構成及び露光方法で作製できることが判った。また、熱ステインの発生が少なく、さらにシアン、およびマゼンタ成分の光堅牢性が向上し、本発明のカプラーが優れていることが明らかとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスターカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図2】本発明のマイクロカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図3】本発明のマイクロカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図4】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスクフィルターの一態様を示す模式図である。
【図5】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスターカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図6】本発明のマイクロカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図7】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスクフィルターの一態様を示す模式図である。
【図8】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスターカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図9】本発明のマイクロカラーフィルターの一態様を示す模式図である。
【図10】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスクフィルターの一態様を示す模式図である。
【図11】マイクロカラーフィルターを形成するのに用いることができるマスクフィルターの一態様を示す模式図である。
【図12】本発明のカラーフィルターを用いたカラー液晶表示装置(LCD)の断面図の一例である。
【符号の説明】
図12における符号を説明する。
1、7 ガラス基板
2 RGBカラーフィルター
3、8 透明電極
4 配向膜
5 液晶
6 シール剤
9 ブラックマトリックス
10、11 偏向板
12 バックライト

Claims (10)

  1. シアン色、マゼンタ色および黄色の減色法3原色のうちのいずれか1つの色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して他の2原色のうちのいずれか1つの色を持つ色素を生成するカラードカプラー(1a)を含むハロゲン化銀乳剤層(1)と、この乳剤層とは異なる感色性を有し、前記カラードカプラー(1a)からカップリング反応により生成する色素の色と前記カラードカプラー(1a)のカップリング反応以前の色の2原色以外の前記減色法3原色の中の一つの色を持ち、且つ発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して前記カラードカプラー(1a)からカップリング反応により生成する色素の色と同じ色の色素を生成するカラードカプラー(1b)を含むハロゲン化銀乳剤層(2)とを有し、さらにこれらの二つの乳剤層とは異なる感色性を持つ乳剤層を有し、該層が、透過濃度が2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを含有する層であることを特徴とするカラー感光材料。
  2. シアン色、マゼンタ色および黄色の減色法3原色のうちいずれか1つの色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して他の2原色のうちのいずれか1つの色を持つ色素を生成するカラードカプラー(1a)を含むハロゲン化銀乳剤層(1)と、この乳剤層とは異なる感色性を有し、前記カラードカプラー(1a)のカップリング反応以前の色と同じ色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して前記カラードカプラー(1a)からカップリング反応により生成する色素の色と前記カラードカプラー(1a)のカップリング反応以前の色の2色以外の前記減色法3原色の中の一つの色の色素を生成するカラードカプラー(1c)を含むハロゲン化銀乳剤層(3)とを有し、さらにこれらの二つの乳剤層とは異なる感色性を持つ乳剤層を有し、該層が、透過濃度が2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを含有する層であることを特徴とするカラー感光材料。
  3. シアン色、マゼンタ色および黄色の減色法3原色のうちいずれか一つの色を有し、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して他の2原色の内いずれか1つの色を持つ色素を生成するカラードカプラー(1b)を含むハロゲン化銀乳剤層(2)と、この乳剤層とは異なる感色性を有し、前記カラードカプラー(1b)からカップリング反応により生成する色素の色と前記カラードカプラー(1b)のカップリング反応以前の色の2色以
    外の減色法3原色の中の一つの色を持ち、且つ、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して前記カラードカプラー(1b)のカップリング反応以前の色と同じ色の色素を生成するカラードカプラー(1c)を含むハロゲン化銀乳剤層(3)とを有し、さらにこれらの二つの乳剤層とは異なる感色性を持つ乳剤層を有し、該層が、透過濃度が2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを含有する層であることを特徴とするカラー感光材料。
  4. カラードカプラー(1a)が、それ自身がイエロー色を有し、発色現像主薬とカップリング反応することによって元の色を失いシアン色に発色する下記一般式(I)または一般式(II)で表されるカプラーであり、カラードカプラー(1b)が、それ自身がマゼンタ色を有し、発色現像主薬とカップリング反応することによって元の色を失いシアン色に発色する下記一般式(III)または一般式(IV)で表されるカプラーであり、カラードカプラー(1c)が、それ自身がイエロー色を有し、発色現像主薬とカップリング反応することによって元の色を失いマゼンタ色に発色する下記一般式(V)または一般式(VI)で表されるカプラーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー感光材料。
    一般式(I)
    1−(TIME)n −(L1m −(YDYE)
    式(I)中、Q1は発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、TIMEは現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりQ1より離脱した後に(TIME)n-1−(L1m −(YDYE)を開裂するタイミング基、またはTIMEから離脱した後に(TIME)n-2−(L1m −(YDYE)を開裂するタイミング基を表す。nは0、1、2又は3を表す。nは2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。L1は2価の連結基を表し、(YDYE)は処理液中に流出可能なイエロー色素残基を表し、mは0、1、2または3を表す。
    一般式(II)
    1−N=N−R1
    式(II)中、A1は発色現像主薬の酸化体とのカップリングによりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、R1はアリール基またはヘテロ環基を表す。
    一般式(III)
    2−(TIME)n −(L2m −(MDYE)
    式(III)中、Q2は現像主薬の酸化体とのカップリングによりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、TIMEは現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりQ2より離脱した後に(TIME)n-1−(L2m −(MDYE)を開裂するタイミング基、またはTIMEから離脱した後に(TIME)n-2−(L2m−(MDYE)を開裂するタイミング基を表す。nは0、1、2または3を表す。nは2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。L2は2価の連結基を表し、(MDYE)は処理液中に流出可能なマゼンタ色素残基を表し、mは0、1、2または3を表す。
    一般式(IV)
    2−N=N−R2
    式(IV)中、A2は現像主薬の酸化体とのカップリングによりシアン色素を形成するカプラー残基を表し、R2はアリール基またはヘテロ環基を表す。
    一般式(V)
    3−(TIME)n −(L3m −(YDYE)
    式(V)中、Q3は現像主薬の酸化体とのカップリングによりマゼンタ色素を形成するカプラー残基を表し、TIMEは現像主薬の酸化体とのカップリング反応によりQ3より離脱した後に(TIME)n-1−(L3m −(YDYE)を開裂するタイミング基、またはTIMEから離脱した後に(TIME)n-2−(L3m−(YDYE)を開裂するタイミング基を表す。nは0、1、2または3を表す。nは2以上であるとき複数個のTIMEは同じものまたは異なるものを表す。L3は2価の連結基を表し、(YDYE)は処理液中に流出可能なイエロー色素残基を表し、mは0、1、2または3を表す。
    一般式(VI)
    3−N=N−R3
    式(VI)中、A3は現像主薬の酸化体とのカップリングによりマゼンタ色素を形成するカプラー残基を表し、R3はアリール基またはヘテロ環基を表す。
  5. 前記カラー感光材料が、カラーフィルターの製造に使用されるカラー感光材料であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のカラー感光材料。
  6. 請求項1記載のカラー感光材料の表面を多数の部分に分け、これらの一部は露光せず、他の一部は乳剤層(1)のみが感光する波長の光で露光し、その余の部分は乳剤層(2)のみが感光する波長の光で露光した後に、少なくとも発色現像、脱銀、および水洗する工程からなることを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
  7. 請求項2記載のカラー感光材料の表面を多数の部分に分け、これらの一部は乳剤層(1)のみが感光する波長の光で露光し、他の一部は乳剤層(3)のみが感光する波長の光で露光し、その余の部分は乳剤層(1)と乳剤層(3)が共に感光する波長の光で露光した後、少なくとも発色現像、脱銀および水洗する工程からなることを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
  8. 請求項3記載の感光材料の表面を多数の部分に分け、これらの一部は露光せず、他の一部は乳剤層(2)のみが感光する波長の光で露光し、その余の部分は、乳剤層(2)と乳剤層(3)が共に感光する波長の光で露光した後、少なくとも発色現像、脱銀、水洗処理することを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするカラーフィルター。
  10. カラードカプラー(1a)が請求項4記載の一般式(I)または一般式(II)で表されるカプラーであり、カラードカプラー(1b)が請求項4記載の一般式(III)または一般式(IV)で表されるカプラーであり、カラードカプラー(1c)が請求項4記載の一般式(V)または一般式(VI)で表されるカプラーであることを特徴とする請求項9記載のカラーフィルター。
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