JP3995029B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ノート型コンピータ等の小型電子機器に使用されるコネクタに関し、詳しくは多数本の極細ケーブルを電気的に接続するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ノート型パソコンなどの小型電子機器の内部には、例えば液晶表示装置(LCD)との間の電気的接続を図るために多数本の極細ケーブルが使用されている。
【0003】
この多数本の極細ケーブル(以下単にケーブルという)としては、絶縁体内部に極細のケーブル導体を配設した一本のケーブルを多数本集合させたもの、極細のケーブル導体を複数本列状に絶縁体内部に配設したフレキシブルフラットケーブルなどが知られている。
【0004】
一方、これらの多数本のケーブルと印刷配線板上に形成された各端子とを接続する装置としてコネクタが使用されている。
【0005】
このコネクタは、複数本の雌コンタクトを有すソケットと、この複数本の雌コンタクトに対応する複数本の雄コンタクトを有し、対応する雌コンタクトに雄コンタクトを嵌着させて雄雌コンタクト間の電気的接合を図るプラグとから構成されている。
【0006】
このプラグに配設された複数本の各雄コンタクトに、対応する複数のケーブルの各ケーブル導体をそれぞれ接続するために、従来では、各ケーブル導体と対応する各雄コンタクトとを半田付けするか、あるいは圧着工具等を使用して各ケーブル導体と対応する各雄コンタクトとを一本づつ圧着するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のコネクタによると、各ケーブル導体と各雄コンタクトとをそれぞれ電気的に接続するため、圧着処理あるいは半田付け処理を行わねばならず、その作業が煩雑で、また誤配線の要因でもあった。
【0008】
また、従来のコネクタによると、各ケーブル導体と各雄コンタクトとを圧着処理あるいは半田付け処理により接続するため、その圧着部分あるいは半田付け部分が占める専有面積が大きく、このため各雄コンタクト間のピッチをいっそう狭くし(狭ピッチ化し)、これによりコネクタそのものの小型化を図ることも困難であった。
【0009】
この発明は、上述した事情に鑑み、複数本のケーブルを簡単に接続することができ、しかも各コンタクト間のピッチを一層狭ピッチ化するようにしたコネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明に係る第1のコネクタでは、幅方向に沿い所定ピッチで形成された複数のケーブル案内溝を有するケーブルホルダであって、該ケーブルホルダの各先端部に、前記ケーブル案内溝の先端を二股に分岐するスリットと、該スリットの基端に形成され、前記ケーブル導体先端を嵌着支承する前記ケーブル導体の径よりも若干小さい径の導体嵌挿孔とからなる導体挟持部を一体形成し、該導体挟持部の導体嵌挿孔により該導体嵌挿孔内に嵌着支承された前記ケーブル導体先端を挟んで支持するケーブルホルダと、対応する前記各ケーブル案内溝内にそれぞれ嵌挿し、該ケーブル案内溝内に配置された前記各ケーブル導体を把持して対応するケーブル導体との電気的接続を図る複数の雌コンタクトを有するソケットとを具えたことを特徴としている。
また、この発明に係る第2のコネクタでは、幅方向に沿い所定ピッチで形成された複数のケーブル案内溝を有するケーブルホルダであって、前記ケーブル案内溝の先端に、互いに前記ケーブル導体の径よりも若干小さい間隔を設けて立設された一対の挟持壁からなる導体挟持部を一体形成し、該導体挟持部の挟持壁間に前記ケーブル導体を挟んで支持するケーブルホルダと、対応する前記各ケーブル案内溝内にそれぞれ嵌挿し、該ケーブル案内溝内に配置された前記各ケーブル導体を把持して対応するケーブル導体との電気的接続を図る複数の雌コンタクトを有するソケットとを具えたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わるコネクタの実施例を詳述する。
【0012】
図1はこの発明に係わるコネクタ1の一部破断概念平面図である。
【0013】
このコネクタ1は、複数本の極細ケーブルを所定ピッチで水平な列状に配置する絶縁体のケーブルホルダ2と、このホルダ2を矢印A方向に移動させて嵌着させると、対応するケーブルのケーブル導体を把持して、当該導体との電気的接続を図る雌コンタクト4を複数個水平な列状に配置したソケット5とから構成されている。
【0014】
このうち、ケーブルホルダ2には、その幅方向に沿って所定ピッチ(略一本のケーブルの径程度のピッチ)でケーブル案内溝6が複数本形成されている。
【0015】
このケーブル案内溝6は、図1およびそのBB断面で示す図2のように、断面が略U字形に形成され、図示せぬケーブルの絶縁体部を案内する第1の溝部6aと、ケーブル端末から延設されたケーブル導体を案内する第2の溝部6bと、該第2の溝部6bを介し案内されるケーブル導体の先端を挟持する導体挟持部7とから構成されている。
【0016】
なお、上述した第1の溝部6aの径は案内するケーブルの絶縁体部の径よりも若干小さく形成されており、また、第2の溝部6bも案内するケーブル導体の径よりも若干小さく形成されている。
【0017】
一方、上述した導体挟持部7はケーブル案内溝6の先端を二股に分岐するスリット7aと、このスリット7aの基端に形成された導体嵌挿孔7bとから構成されており、また、この導体嵌挿孔7bの径はその内部に嵌挿するケーブル導体の径よりも若干小さく形成されている。
【0018】
なお、上述した第1の溝部6a、第2の溝部6b、および導体嵌挿孔7bの各上縁には、ケーブルの絶縁体部、あるいはケーブル導体の装着が容易となるように面取り6a´、6b´、7b´が施されている(図2)。
【0019】
次に、上述したコネクタ1の作用を説明する。
【0020】
上述したケーブルホルダ2に、極細ケーブル10のケーブル導体11を装着するには、図3で示すように、当該極細ケーブル10の先端から延出されたケーブル導体11の先端11aを、導体嵌挿孔7b内に嵌挿する。その際、導体嵌挿孔7bの径はケーブル導体11の径よりも若干小く形成されているから、そのままでは嵌挿させることはできないが、導体嵌挿孔7bの径はスリット7aにより拡開自在なので、当該導体嵌挿孔7bの径はスリット7aにより弾発性を持って若干広がり、このため導体嵌挿孔7bはケーブル導体先端11aを嵌挿し、その後、当該ケーブル導体先端11aを強い力で挟持して支承する。
【0021】
このように、ケーブル10のケーブル導体11を導体嵌挿孔7b内に装着した後、矢印Cで示すようにケーブル10を右側へ略90度折り曲げ、しかる後、図4で示すように、極細ケーブル10の絶縁体部10aを第1の溝部6a内に嵌着し、また先端11aを除くケーブル導体11を第2の溝部6b内に嵌着する。
【0022】
このように、ケーブル10をケーブル案内溝6内に装着すると、ケーブル導体11が露出したままケーブルホルダ2内に装着されるので、この露出したケーブル導体11そのものが雄コンタクトとして使用可能になる。
【0023】
なお、ケーブル案内溝6内へのケーブル10の装着手順は上述した手順に限定されることはなく、例えばケーブル導体11の先端11aを予め略90度に折り曲げた後、そのケーブル導体先端11aを導体嵌挿孔7b内へ、絶縁体部10aを第1の溝部6a内へ、またケーブル導体11を第2の溝部6b内へそれぞれ同時に装着することも勿論可能で、その装着手順には限定されない。
【0024】
図5は、上述した複数本の極細ケーブル10をそれぞれ対応する各ケーブル案内溝6内に装着した状態を示す一部破断平面図である。
【0025】
図5で示すように、複数本のケーブル10をそれぞれ対応するケーブル案内溝6内に装着したケーブルホルダ2を、矢印Cで示すように各ケーブル導体11に対応する複数の雌コンタクト4を有するソケット5方向に移動させると、図6で示すように、ケーブルホルダ2がソケット5内に装着される。
【0026】
このように、ケーブルホルダ2を各ケーブル導体11に対応する複数の雌コンタクト4を有するソケット5内に装着すると、図6のDD断面で示す図7のように、ケーブルホルダ2のケーブル案内溝6が雌コンタクト4を構成するチューニングフォーク型先端4a、4b間に嵌挿する。このようにケーブル案内溝6がチューニングフォーク型先端4a、4b間に嵌挿すると、このチューニングフォーク型先端4a、4bのうち、上側の先端4aがケーブル案内溝6内に配設された対応するケーブル導体11と圧接するので、ケーブル導体11と対応する雌コンタクト4とが接触し、両者間の電気的接続が図られることとなる。
【0027】
なお、他の各ケーブル導体11も同様に対応する各雌コンタクト4と接触し、両者間の電気的接続が同時に図られることは言うまでもない。
【0028】
なお、上記実施例では、ケーブル10のケーブル導体11を挟持する導体挟持部7をケーブル案内溝6の先端を二股に分岐するスリット7aと、このスリット7aの基端に形成された導体嵌挿孔7bとから構成するようにしたが、この発明は上記実施例に限定されることなく、図2と同一部分を同一符号で示す図8のように、導体挟持部7をケーブル案内溝6の先端に互いに所定間隔を設け立設された一対の導体挟持壁20により構成し、図9で示すように、この挟持壁20間にケーブル10のケーブル導体先端11aを挟持させ、これによりケーブル10をケーブルホルダ2に取り付けるようにしても良い。
【0029】
なお、上述した一対の挟持壁20の間隔はケーブル導体11の径よりも若干小さく形成されており、この挟持壁20間にケーブル導体先端11aを嵌入させると挟持壁20間が弾発力を持って拡開するので、その弾発力によりケーブル導体先端11aが挟持壁20により強い力で挟持されることとなる。
【0030】
なお、図9で符号20aは一対の挟持壁20の上縁に形成された面取り部で、この面取り部20aにより一対の挟持壁20に対するケーブル導体先端11aの嵌入を容易なものとしている。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係わるコネクタでは、幅方向に沿い所定ピッチで並設されたケーブル案内溝の先端部に導体挟持部を形成し、各ケーブルのケーブル導体先端を対応する各導体挟持部に挟持させてケーブル案内溝内に配置するようにしたから、この各導体挟持部に挟持されたケーブル導体そのものをコンタクトとして使用することができ、このため従来の如く各ケーブル導体と各コンタクトとをそれぞれ圧着あるいは半田付け処理によって結線作業を行う必要がなく、一括結線が可能で、このためコネクタの結線作業を極めて簡単に行え、誤配線も防ぐことができる。
【0032】
また、この発明に係わるコネクタでは、従来のコネクタの如く各ケーブル導体と各コンタクトと接続する圧着部分あるいは半田付け部分がないので、コンタクトに相当する各ケーブル導体間のピッチをより一層狭ピッチ化し、コネクタの一層の小型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のコネクタを示す一部破断平面図。
【図2】図2は、図1のBB断面図。
【図3】図3は、ケーブルの取付け手順を示す断面図。
【図4】図4は、ケーブルの取付け手順を示す断面図。
【図5】図5は、ケーブルホルダにケーブルを取り付けた状態を示す一部破断平面図。
【図6】図6は、ソケットにケーブルホルダを装着した状態を示す一部破断平面図。
【図7】図7は、図6のDD断面図。
【図8】図8は、他の実施例を示すケーブルホルダの要部断面図。
【図9】図9は、ケーブルを取り付けた状態を示すケーブルホルダの要部断面図。
Claims (2)
- 幅方向に沿い所定ピッチで形成された複数のケーブル案内溝を有するケーブルホルダであって、該ケーブルホルダの各先端部に、前記ケーブル案内溝の先端を二股に分岐するスリットと、該スリットの基端に形成され、前記ケーブル導体先端を嵌着支承する前記ケーブル導体の径よりも若干小さい径の導体嵌挿孔とからなる導体挟持部を一体形成し、該導体挟持部の導体嵌挿孔により該導体嵌挿孔内に嵌着支承された前記ケーブル導体先端を挟んで支持するケーブルホルダと、
対応する前記各ケーブル案内溝内にそれぞれ嵌挿し、該ケーブル案内溝内に配置された前記各ケーブル導体を把持して対応するケーブル導体との電気的接続を図る複数の雌コンタクトを有するソケットとを具えたことを特徴とするコネクタ。 - 幅方向に沿い所定ピッチで形成された複数のケーブル案内溝を有するケーブルホルダであって、前記ケーブル案内溝の先端に、互いに前記ケーブル導体の径よりも若干小さい間隔を設けて立設された一対の挟持壁からなる導体挟持部を一体形成し、該導体挟持部の挟持壁間に前記ケーブル導体を挟んで支持するケーブルホルダと、
対応する前記各ケーブル案内溝内にそれぞれ嵌挿し、該ケーブル案内溝内に配置された前記各ケーブル導体を把持して対応するケーブル導体との電気的接続を図る複数の雌コンタクトを有するソケットとを具えたことを特徴とするコネクタ。
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