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JP4004482B2 - 携帯型電動工具および防水カバー - Google Patents
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Description

本発明は、携帯型電動工具および防水カバーに関する。
従来、例えば加工対象物を研磨や研削するなどの各種の工作や、対象物を切断するなどの各種の作業を手軽に行うことができるよう、手持ち作業可能な携帯型電動工具が知られている(例えば特許文献1参照)。
特に、工具を電池で駆動するタイプの携帯型電動工具は、発電機や商用電源から電力供給できないような場合でも使用できるものが知られている。
特開2002−66897公報(図1など)
しかしながら、上記のような携帯型電動工具は、通常、水中などの特殊な環境下で使用するものでなく、例えば、船体に付着したフジツボなどを削り取ったりする場合、特殊な防水工具を用いて水中作業するか、船体を水面から上げて地上で作業していた。
特殊な防水工具は高価であり、船体を水面から上げて地上で作業する場合もその引き上げなどを行うことで作業効率が悪く、いずれもコスト低下を図れないという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであって、作業者が手持ちして各種作業が行える携帯型電動工具を、水中での作業にも使用できるものとするとともに、特殊な防水構造などを有するものでない携帯型電動工具についても安価にかつ簡易に水中作業に供することのできる携帯型電動工具の提供を解決しようとする課題としている。
本発明に係る携帯型電動工具は、手持ち可能な筐体、該筐体に配備された電池、前記筐体から外部に露出された工具部、該工具部を前記電池により駆動させる駆動部、および、前記工具部の駆動状態の切り替えを行う人手操作用のスイッチを備える携帯型電動工具本体と、前記工具部を開口部を通して外部に露出させ、かつ前記携帯型電動工具本体の前記筐体の全体を水中で使用可能に被覆する軟質樹脂製の防水カバーと、前記防水カバーの前記開口部を通して前記防水カバーの内側から外側へ気体を吐出する気体吐出手段と、を有するとともに、前記工具部は、該工具部に備える軸部において、前記筐体の先端側に備えた工具装着用のコレットに対し人手操作により着脱自在となっており、前記防水カバーは前記コレットの部分まで覆うものとなっているとともに、前記防水カバーの前記開口部は、前記工具部の軸部を前記コレットに取り付けるために差し込める程度の大きさに開口され、前記工具部の前記コレットに対する着脱を前記防水カバーを介した人手操作により行うことができ、前記防水カバーにおける前記携帯型電動工具本体の前記スイッチの位置に対応する箇所を、前記防水カバーの外部から人手操作により前記スイッチを操作可能とするように可撓性の高い領域に構成していることを特徴とする。
本発明に係る携帯型電動工具によれば、防水カバーで携帯型電動工具本体の筐体全体が被覆され、かつ、工具については作業が行えるよう防水カバーより外部に露出したものにしてあり、防水カバーにおける工具を露出させる開口部からは気体が外部に吐出されるものとなっているので、その状態で水中での作業に供した場合、気体が連続的に吐出されることで、開口部から防水カバー内への水の侵入が防止される。したがって、格別防水構造を有するものでない安価な携帯型電動工具本体であっても、それを防水カバーで被覆し、気体吐出手段で開口部から気体を吐出することにより、携帯型電動工具本体についての防水が十分図られた状態で使用することができる。よって、作業箇所が水中であっても、防水構造でない一般的な携帯型電動工具本体を用いて各種の作業を行うことができる。
また、防水カバーを被覆した状態で携帯型電動工具本体のスイッチ操作が防水カバーの可撓性の高い領域を通して人手操作により行うことができ、防水カバーにおいて可撓性の高い、すなわち変形しやすいものであるから、防水カバーを介した状態でも容易に携帯型電動工具本体をスイッチ操作できる。
なお、防水カバーの開口部と工具部との間の隙間は極力小さいものが好ましい。
本発明に係る携帯型電動工具において、前記気体吐出手段を、前記防水カバーの前記開口部から離れた箇所に外部から加圧気体を前記防水カバー内側に導入できる構成にしてもよい。この場合、例えばエアポンプなど防水カバーの外側に設ける気体吐出手段から加圧気体を防水カバー内に供給するように構成することにより、携帯型電動工具における人手で持つ部分を小型なものにできるとともに、気体吐出量を多くできることで、防水性を高めることができる。
本発明に係る携帯型電動工具に用いられる防水カバーは、複数個に分割されたものを防水構造の連結部を介して一体に連結可能である。この防水カバーの構成により、携帯型電動工具本体の筐体を被覆する際には、分割されたそれぞれを個別に予め筐体に被せるようにしてから、それぞれを連結部で一体に連結するから、筐体を被覆する作業が簡易なものとなる。また、連結部を螺子構造にして、分割された部分同士を互いに螺着して連結する構成にすると一層連結作業が簡易になるとともに、連結部での防水性も高いものが得られる。
本発明によれば、格別防水構造を有するものでない安価な携帯型電動工具本体であっても、それを防水カバーで被覆し、気体吐出手段で開口部から気体を吐出することにより、携帯型電動工具本体についての防水が十分図られた状態で使用することができる。よって、作業箇所が水中であっても、防水構造でない一般的な携帯型電動工具本体を用いて各種の作業を行うことができるので、水中での各種作業を簡易に行うことができ、作業効率を向上できるとともに、安価に防水を図ることができる。
以下、本発明に係る携帯型電動工具の実施態様を、図1ないし図6を参照して詳細に説明する。図1は、携帯型電動工具の一例を示す全体平面図であり、図2は、図1の携帯型電動工具本体の平面図であり、図3は、図1の携帯型電動工具本体の側面図であり、図4は、図1の携帯型電動工具本体の断面図であり、図5は、図1の防水カバーの一部破断平面図であり、図6は、図1の防水カバーの後面図である。
図1ないし図6を参照して、この携帯型電動工具1は、携帯型電動工具本体2と、この携帯型電動工具本体2を被覆する軟質樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレンなど)製の防水カバー3と、防水カバー3内に空気を送り込み、この防水カバー3の開口部4からその空気を吐出させるための気体吐出手段としてのエアポンプ5とを備えた構成となっている。
携帯型電動工具本体2は、内部に空間部を有する硬質樹脂製の筐体(ハウジング)6と、この筐体6内の空間部の後部に収納配置された電池7と、電池7の前側に配置された駆動部としての電動モータ8と、この電動モータ8の出力軸9に連結されるとともに筐体6の前端より外方において露出されているコレット10と、このコレット10に着脱自在に装着される工具11(工具部)とを含む構成となっている。
電池7は、充電可能な二次電池であって、充電器からの充電電力供給を行う充電用プラグジャックが差し込まれるソケット(図示せず)を筐体6に設け、そのソケットを介して充電がなされる。電池7は直方体状を成すものであり、筐体6の後部形状は電池7の外形に合わせて直方体状に形成されている。筐体6の電池7収納部よりも前方は円柱状の外形を成すように延出されたものであり、その円柱状部分における内部の空間部に電動モータ8を配置している。さらに、筐体6の電動モータ8を配置した箇所よりも前方部分は先すぼまりの円錐状に延出されており、その先端部に出力軸9を通す孔が設けられている。この出力軸9先端においてコレット10が固定されている。
筐体6における電池7収納部が主として作業者が手で持つ部分に相当し、電動モータ8を収納する部分の上面側には、横スライドで3位置の切り替えが可能なスイッチ12が設けられている。このスイッチ12は、中央位置においては電池7と電動モータ8との接続が切れたオフ状態にするものであって、右側位置においては電動モータ8の回転数を中速とし、左側位置においては電動モータ8の回転数を前記中速より高速とするように内部に備えたモータ駆動回路(図示せず)に対する切り替えを行うように構成されている。したがって、作業者はこの携帯型電動工具本体2を片手で持った状態で親指の操作によってスイッチ12の位置切り替えを行って、中速と高速とのうち選択した所望回転数にして工具11を回転駆動して使用するものである。
工具11は、例えばダイヤモンドやすり、研削用工具、ブラシなどであり、コレット10への取り付け用の軸部分11aを備えたものである。その軸部分11aをコレット10に差し込み、コレット10を固定側に回転操作して工具11と出力軸9とを一体化させる。
携帯型電動工具本体2は、水中でない陸上での通常の使用形態では、防水カバー2を被覆することなく使用する。
携帯型電動工具本体2を水中で使用する際には、本発明に係る携帯型電動工具1として、筐体6全体を被覆するように防水カバー3を設けるとともに、防水カバー3内に加圧した空気を供給するエアポンプ5からの空気供給管13が防水カバー3の後端部に接続されて用いられる。
防水カバー3は、軟質の合成樹脂製であって、図1および図5に示すように、前後に3分割されるカバー部分3a,3b,3cで構成されている。先端側のカバー部分3aは、先端に工具11を通すための開口部4が設けられた円筒状であり、中央のカバー部分3bは、筐体6の形状に合わせ前側に後側とに段状部分を備えたほぼ円筒状であり、後端側のカバー部分3cは底部を備える円筒状に形成されている。それぞれのカバー部分3a,3b,3cを互いに連結するためにそれぞれの連結部分に対応する端部には、互いを連結するための螺子部が設けられている。すなわち、カバー部分3aの後端部には雄螺子部が形成され、カバー部分3bの前端部の雌螺子部に螺着される構造となっている。カバー部分3bの後端部には雄螺子部が形成され、カバー部分3cの前端部の雌螺子部に螺着される構造となっている。防水カバー3を一体化するには、先にカバー部分3cを筐体6の後端部箇所に被せた状態にして、筐体6前側からカバー部分3bを筐体6中央部分に被せていき、カバー部分3b,3cを相対回転させることで互いを螺着固定し、その後カバー部分3aを筐体6前側部分に被せていき、カバー部分3a,3bを相対回転させることで互いを螺着固定することになる。それぞれが螺着固定されるものであるから、その連結を行う箇所においても防水性を有するものとなっている。なお、防水カバー3は透明もしくは半透明であることが好ましい。
カバー部分3cの底部分に開口した貫通孔13には、エアポンプ5の空気供給管13を接続しており、その空気供給管14から空気が防止カバー3内に供給されるものとなっている。空気供給管14は貫通孔13にシール構造を介して水密状態に設けられている。また、この実施の形態の場合、空気供給管13はカバー部分3cに対して一体に固定されているものでなく着脱が可能となっている。ただし、本願発明として、外部から気体を防水カバー内に供給するものの場合、空気供給管と防水カバーとが一体に構成されるものでもよい。
カバー部分3aは、コレット10の部分まで覆うものとなっており、コレット10に装着される工具11の軸部11aが差し込める程度の大きさに開口された開口部4を通して、工具11がコレット10に差し込まれる。開口部4と工具11の軸部11aとの間の隙間は例えば0.5mm程度の狭いものとなっている。コレット10に差し込まれた工具11を固定するためのコレット10の回転操作は、防水カバー3を通して人手操作によって行われる。防水カバー3は軟質樹脂製であるので比較的変形しやすいものであり、コレット10を回転操作するために人手により防水カバー3を持って握り込むとコレット10に防水カバー3を通して手があたるため、回転操作の状況は防水カバー3を通した触覚により知ることができる。また、中央のカバー部分3bのスイッチ12に対応する箇所15は、他の箇所よりも薄肉に形成した領域に設定してあり、このように薄肉になっていることで、人手によるスイッチ12に対する操作の触覚が作業者に伝わり易い可撓性の高いものとなっている。したがって、スイッチ12に対応する箇所15がこのように可撓性が高いことにより防水カバー3を介してスイッチ12を作業者が操作してもその操作性が良いものとなっている。
以上説明した構成の携帯型電動工具1を水中作業において使用するときには、携帯型電動工具本体2に防水カバー3を被せた状態にして、前記エアポンプ5の空気供給管13を防水カバー3に装着する。そして、携帯型電動工具1が空中にあるときからエアポンプ5を作動させて、空気を防水カバー3内に絶えず供給するようにしておいて、水中での作業に供することになる。その水中作業として、例えば牡蠣などの養殖貝類の貝殻表面の付着物を除去清掃する作業などの場合、作業者が上半身を水面から出して、作業者がエアポンプ5を所持した状態で、防水カバー3内にポンプ5で加圧させた空気を送り込みながら作業を行う。そのとき、防水カバー3内へ送り込まれた空気は、防水カバー3の開口部14を通して外部に噴出することになり、それによって、水が開口部14から防水カバー3内へ侵入することが防止されるので、携帯型電動工具本体2が濡れることなく水中での作業を行うことができる。上記牡蠣などの養殖貝の貝殻への付着物を清掃するためのブラッシングなどを行う場合、水中から養殖貝を出すことなく作業が行えるなどのメリットがある。
上記の防水カバー3は、三分割のものを連結するものを示したが、図7に示すように、二分割の防水カバー部材3A,3Bを互いに連結して一つの防水カバー3とする構成としてもよい。
携帯型電動工具本体2として、上記実施の形態では、研削用工具や、ブラシなどの工具11を着脱自在に装着して使用するものを示したが、以下に簡単に説明する形態のものでもよい。
図8に、切断作業を行えるように鋸15を工具部として備えた手持ち式の携帯型電動工具本体2を示している。この携帯型電動工具本体2は、筐体6後部に収納配置された電池7と、電池7の前側に配置された駆動部としての電動モータ8と、電動モータ8の出力軸9に連動されて回転動力を減速伝達する減速ギア部16と、該減速ギア部16のウォーム17で回転駆動される大径ギア18に、その回転中心から偏心させて一端側を軸支した状態で工具取付部19を設け、この工具取付部19の前端部に鋸15がピン止めされて設けられている。
この鋸15を有する携帯型電動工具本体2を水中作業で使用する場合には、鋸15を挿通させる開口部をスリット状に設けた防水カバー3(図において想像線で示す)を被覆し、エアポンプ5などの気体吐出手段から防水カバー3後部に加圧空気を送り込めるようにする。
上記鋸15に替えて、図9および図10(a),(b)に示すように、工具部としてバリカン型の刈り取り用工具20を設けた携帯型電動工具本体2としてもよい。この刈り取り用工具20は、固定刃20aを筐体6側に固定し、可動刃20bを工具取付部19に取り付けている。可動刃20bはぶれ防止用の案内レール構造によって固定刃20aと一定方向(前後方向)に往復摺動可能に設けられている。
この刈り取り用工具20を有する携帯型電動工具本体2を水中作業で使用する場合には、刈り取り用工具20を挿通させる開口部をスリット状に設けた防水カバー3を被覆し、エアポンプ5などの気体吐出手段から防水カバー3後部に加圧空気を送り込めるようにする。
また、上記鋸15に替えて、図11に示すように、鋏21を、工具部として設けた携帯型電動工具本体2としてもよい。この鋏21は、固定刃21aを筐体6側に固定し、この固定刃21aに支点P周りで回動自在に可動刃21bを支持し、この可動刃21bの後端部に設けたピン受け用の切欠き部22に工具取付部19の前端部に設けたピン23を係合している。この構成により、前述のように大径ギア18に偏心されて設けた工具取付部19が揺動するように駆動されると、ピン23が切欠き部22を介して可動刃21bを支点P周りで揺動させることになる。
この鋏21を有する携帯型電動工具本体2を水中作業で使用する場合には、鋏21を挿通させる開口部をスリット状に設けた防水カバー3を被覆し、エアポンプ5などの気体吐出手段から防水カバー3後部に加圧空気を送り込めるようにする。
上記のように外部から加圧気体を防水カバー内に導入するものに限定されるものでなく、小型のボンベを携帯型電動工具本体または防水カバー内に設け、そのボンベからの気体を防水カバーの開口部から吐出させるようにしてもよい。
携帯型電動工具の一例を示す全体平面図 図1の携帯型電動工具本体の平面図 図1の携帯型電動工具本体の側面図 図1の携帯型電動工具本体の断面図 図1の防水カバーの一部破断平面図 図1の防水カバーの後面図 防水カバーの変形例を示す平面図 鋸を工具として備える携帯型電動工具本体の断面図 携帯型電動工具本体に工具として設け得るバリカン型の刈り取り用工具を示す平面図 図9のバリカン型の刈り取り用工具を示す側面図(a)と正面図(b) 携帯型電動工具本体に工具として設け得る鋏の閉じた状態の平面図(a)と、鋏の基端部の拡大平面図(b)と、鋏の開いた状態(c)とをそれぞれ示す平面図
符号の説明
2 携帯型電動工具本体
3 防水カバー
4 開口部
5 気体吐出手段(エアポンプ)
6 筐体
7 電池
8 駆動部(電動モータ)
11 工具部

Claims (3)

  1. 手持ち可能な筐体、該筐体に配備された電池、前記筐体から外部に露出された工具部、該工具部を前記電池により駆動させる駆動部、および、前記工具部の駆動状態の切り替えを行う人手操作用のスイッチを備える携帯型電動工具本体と、
    前記工具部を開口部を通して外部に露出させ、かつ前記携帯型電動工具本体の前記筐体の全体を水中で使用可能に被覆する軟質樹脂製の防水カバーと、
    前記防水カバーの前記開口部を通して前記防水カバーの内側から外側へ気体を吐出する気体吐出手段と、
    を有するとともに、
    前記工具部は、該工具部に備える軸部において、前記筐体の先端側に備えた工具装着用のコレットに対し人手操作により着脱自在となっており、
    前記防水カバーは前記コレットの部分まで覆うものとなっているとともに、前記防水カバーの前記開口部は、前記工具部の軸部を前記コレットに取り付けるために差し込める程度の大きさに開口され、
    前記工具部の前記コレットに対する着脱を前記防水カバーを介した人手操作により行うことができ、
    前記防水カバーにおける前記携帯型電動工具本体の前記スイッチの位置に対応する箇所を、前記防水カバーの外部から人手操作により前記スイッチを操作可能とするように可撓性の高い領域に構成していることを特徴とする携帯型電動工具。
  2. 請求項1に記載の携帯型電動工具において、
    前記気体吐出手段は、前記防水カバーにおいて前記開口部から離れた箇所を通して外部から加圧気体を前記防水カバー内に導入できる構成であることを特徴とする携帯型電動工具。
  3. 請求項1または2に記載の携帯型電動工具に用いられる防水カバーにおいて、
    前記防水カバーは、複数個に分割されたものを防水構造の連結部を介して一体に連結可能であることを特徴とする防水カバー。
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