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JP4004982B2 - 位置関係記録用カセッテ - Google Patents
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JP4004982B2 - 位置関係記録用カセッテ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置関係記録用カセッテに関し、詳しくは、放射線が照射される位置を確認する際に使用される位置関係記録用カセッテに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、放射線を病巣部に集中照射して治療を行なう放射線治療装置が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このような装置においては、治療用放射線の伝播路と同じ経路を伝播するように設定された位置確認光を用い、この位置確認光の光路上に病巣部が配置されるようにこの病巣部の位置を調節した後に、上記治療用放射線を照射することにより、この治療用放射線が病巣部に正確に照射されるようにしている。
【0003】
また、治療用放射線を病巣部に照射する際に許容される照射位置のずれは数mmであり、例えば装置が稼動される度に、治療用放射線の伝播路に対する位置確認光の光路のずれ(以後、光路位置ずれという)が放射線治療に支障がない許容範囲内であることを確認している。
【0004】
上記光路位置ずれが許容範囲内であることの確認は、例えば、中央部に孔を開けたX線フィルムを用意し、この孔位置が上記位置確認光の光束の中心位置に合致するように上記X線フィルムを目視で位置合わせして配置した後、治療用放射線と同じ伝播路を伝播する位置確認放射線を上記X線フィルムに照射し、その後、このX線フィルムを現像して上記孔位置と位置確認放射線が照射された位置との位置関係を読み取ることにより行なわれている。なお、この光路位置ずれの確認作業は室内光を点灯した状態、すなわち可視光下で行なわれている。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第2593412号公報
【0006】
【非特許文献1】
図解 診療放射線技術実践ガイド(2002) 株式会社文光堂
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光路位置ずれが数mm以下であることを保証するためにはこの値より1桁小さい精度でこの光路位置ずれを測定することが望まれるが、上記X線フィルムの孔位置と位置確認光の光束の中心位置との位置合わせを正確に行なおうとすると作業が煩雑となり、放射線治療の作業効率が低下するとともに、光路位置ずれの測定における信頼性が不十分になるという問題がある。また、上記光路位置ずれの測定作業を暗所で行なうようにした場合には作業効率が低下してしまう虞があるため、この測定作業を可視光下で行ないたいという要請がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、可視光下において位置確認放射線の照射位置と位置確認光の照射位置との位置関係を蓄積性蛍光体パネル中により容易にかつ正確に記録させることができる、上記蓄積性蛍光体パネルを収容する位置関係記録用カセッテを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の位置関係記録用カセッテは、所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネルに対して、位置確認放射線の照射と、この位置確認放射線が照射された蓄積性蛍光体パネル上の領域を含む範囲への一様放射線の照射と、可視波長領域の位置確認光の照射とを行なうとともに、前記位置確認光の照射を前記一様放射線の照射より後に行なって、位置確認放射線の照射位置と位置確認光の照射位置との位置関係を蓄積性蛍光体パネル中に記録する際に使用される、前記蓄積性蛍光体パネルを収容する位置関係記録用カセッテであって、位置確認放射線の少なくとも一部、一様放射線の少なくとも一部、および位置確認光の少なくとも一部を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有することを特徴とするものである。
【0010】
本発明の第2の位置関係記録用カセッテは、所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネルに対して、位置確認放射線の照射後に、可視波長領域の位置確認光の照射を行なって、前記位置確認放射線の照射位置と前記位置確認光の照射位置との位置関係を蓄積性蛍光体パネル中に記録する際に使用される、前記蓄積性蛍光体パネルを収容する位置関係記録用カセッテであって、位置確認放射線の少なくとも一部、および位置確認光の少なくとも一部を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有することを特徴とするものである。
【0011】
上記位置関係記録用カセッテは、例えば、生体等の被写体の放射線像を記録する際に使用される、蓄積性蛍光体パネルを収容するカセッテを兼用するものとしてもよい。
【0012】
なお、前記位置確認放射線および位置確認光は、蓄積性蛍光体パネルに記録されたときに互いの位置関係を比較できるように、それぞれ放射線照射手段および確認光照射手段から照射されるものであり、例えば、蓄積性蛍光体パネルにおける位置確認放射線の記録領域および位置確認光の記録領域それぞれの中心位置が確認できたり、あるいは、上記それぞれの記録領域の相対的な傾きが確認できることが望ましい。
【0013】
【発明の効果】
本発明の位置関係記録用カセッテは、位置確認放射線の照射位置と位置確認光の照射位置との位置関係を記録する蓄積性蛍光体パネルを収容する位置関係記録用カセッテであって、位置確認放射線の少なくとも一部、一様放射線の少なくとも一部、および位置確認光の少なくとも一部を透過させるとともに、可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有していたり、あるいは、位置確認放射線の少なくとも一部、および位置確認光の少なくとも一部を透過させるとともに、可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有していたりするので、フィルタ窓によって遮断される波長領域の可視光下において上記位置関係の記録を行なうようにすることにより、この可視光の蓄積性蛍光体への入射を抑制しつつ上記位置関係の記録作業を容易に行なうことができ、作業効率の低下を抑制することができる。
【0014】
これとともに、蓄積性蛍光体パネル中の位置確認放射線の照射領域と位置確認光の照射領域とに互いに異なるレベルで放射線エネルギが蓄積記録され、それにより、この蓄積性蛍光体パネルから放射線像を読み取って位置確認放射線の照射位置と位置確認光の照射位置との位置関係を取得することができるので、上記位置関係の取得精度を低下させる、例えば上記X線フィルムの孔位置と位置確認光の光束の中心位置との位置合わせの調節作業等の要因を取り除くことができる。これにより上記放射線像から上記位置関係をより容易により高い精度で取得することができ、位置確認放射線に対する位置確認光の光路位置ずれが放射線治療に支障がない許容範囲内であることを確認する際の信頼性とこの確認作業の効率をより高めることができる。
【0015】
なお、上記蓄積性蛍光体パネルは、例えば、X線等の放射線を照射するとこの放射線エネルギの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光を照射するとこの蓄積された放射線エネルギに応じた輝尽発光光を発生して上記放射線エネルギを放出する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を用いた記録媒体であり、支持基板上に上記蓄積性蛍光体からなる蓄積性蛍光体層を積層して作成したもの等が知られている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による位置関係記録用カセッテを使用する放射線治療装置の概略構成を示す側面図、図2は本発明の実施の形態による位置関係記録用カセッテの概略構成を示す斜視図、図3は位置確認光および照明用可視光の波長領域とフィルタ窓の光透過特性との関係を示す図、図4は放射線治療装置を用いて放射線を病巣部に照射する様子を示す側面図、図5は放射線照射部と確認光照射部を示す拡大側面図、図6は光反射ミラー中に形成された、位置確認光を反射させる細長い十字形状領域を示す図である。
【0017】
図示の放射線治療装置は、放射線の一例であるX線を照射する放射線照射部20と、可視波長領域の位置確認光を照射する確認光照射部30とを備え、所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネル10に対して、放射線照射部20による位置確認放射線Xcの照射と、この位置確認放射線Xcが照射された上記蓄積性蛍光体パネル10上の領域を含む範囲への放射線照射部20による一様放射線Xbの照射と、確認光照射部30による位置確認光Lpの照射とを実行させるともに、位置確認光Lpの照射を一様放射線Xbの照射より後に実行させて、蓄積性蛍光体パネル10中に、位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係を記録させる位置関係記録手段40とを備えている。
【0018】
なお、上記放射線治療装置は、治療用X線を病巣部に照射する前に、この治療用X線の伝播路と同じ経路を伝播するように設定された可視波長領域の位置確認光を照射して上記病巣部の位置がこの位置確認光の光路上に配置されるように位置合わせを行なうものであり、上記治療用X線と上記位置確認放射線Xcとは同じ伝播路を伝播するように設定される。
【0019】
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態による位置関係記録用カセッテ15は、上記位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係を所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネル10中に記録する際に使用されるカセッテであって、上記蓄積性蛍光体パネル10を収容するものである。この位置関係記録用カセッテ15は、位置確認放射線Xcの少なくとも一部、一様放射線Xbの少なくとも一部、および位置確認光Lpの少なくとも一部を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光である室内照明灯61から発せられる照明用可視光Lrを遮断するフィルタ窓16を有している。
【0020】
上記位置確認光Lpの波長、照明用可視光Lrの波長、フィルタ窓16の光透過特性(光遮断特性)について図3を参照して説明する。なお、一様放射線Xbの波長領域は位置確認光Lpの波長領域と同じなので説明を省略する。
【0021】
図3に示すように、位置確認光Lpは、波長435nmにピーク光強度を有する波長380nmから495nmに亘る青色の光であり、室内照明灯61から発せられる照明用可視光Lrは波長700nmにピーク光強度を有する波長625nmから780nmに亘る赤色の光である。また、フィルタ窓16は、上記位置確認光Lpの波長領域である波長380nmから495nmの青色の光を透過させ、照明用可視光Lrの波長領域である波長625nmから780nmの赤色の光を遮断する光透過特性Tfを有する。ここで、波長625nmから780nmに亘る領域がフィルタ窓16が遮断する上記可視波長領域中の一部の波長領域となる。
【0022】
上記放射線治療装置は、図4に示すように、患者1を載置し、この患者1を位置確認放射線Xcの照射方向と直交する水平方向に移動させる載置移動部6を有するベース台5を備え、ベース台5に支持された、載置移動部6の上方に位置するアーム部7の先端に放射線照射部20と確認光照射部30とが配置されている。上記載置移動部6の移動により、この患者1の病巣部2が放射線照射部20から照射される治療用X線の照射野に位置するように調節される。
【0023】
図5の拡大図に示すように、放射線照射部20は、電子線発生源29で発生した電子線を伝播する伝播路21、上記電子線を偏向する偏向マグネット22、偏向マグネット22で偏向された電子線の偏向マグネット22からの出口部に設けた真空窓23、真空窓23を通った電子線の照射を受けてX線を放射するX線ターゲット24、放射されたX線の伝播路を絞る円錐コリメータ25と、可動コリメータ26A、26B、および円錐コリメータ25と可動コリメータ26A、26Bとの間に配置された平坦化フィルタ27により構成されている。平坦化フィルタ27は、円錐コリメータ25を通ったX線の線量分布を一様にするフィルタである。
【0024】
可動コリメータ26A、26Bは、それぞれ2枚のコリメータブロックから成り、これら合計4枚のコリメータブロックを上記X線の伝播路と直交する面内に移動することで、X線伝播路の断面形状が、所望の形状である病巣部と相似な形状となるようにする。すなわち、上記4枚の各コリメータブロック間の間隔を変更することでX線を照射する標的の形状(病巣部の形状)に合わせた照射野が設定される。
【0025】
確認光照射部30は、可動コリメータ26A、26Bと平坦化フィルタ27との間に配置され、X線伝播路中に出し入れ可能な光反射ミラー31とこの光反射ミラー31を介してX線ターゲット24と共役な位置に配置された位置確認光Lpを発する可視光源32とを備え、可視光源32から照射された位置確認光Lpを光反射ミラー31で反射させ上記X線と同じ方向に伝播させる。なお、図6に示すように、光反射ミラー31が位置確認光Lpを反射させる領域は、例えば細長い十字形状であり、この細長い十字形状領域Jで反射された位置確認光Lpの光束の断面は細長い十字形状になる。
【0026】
位置関係記録手段40は、放射線照射部20からのX線の照射および照射されるX線の線量の設定、可動コリメータ26A、26Bの移動、放射線照射部20からのX線の照射、可視光源31の点灯、光反射ミラー32の出し入れ等を制御信号G2の出力によって制御するコントローラ41と、位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係を蓄積性蛍光体パネル10中に自動的に記録させる制御信号あるいは制御プログラム等のデータG1をこのコントローラ41に出力するデータ記憶部42とを有している。
【0027】
次に、位置関係記録用カセッテ15に収容された蓄積性蛍光体パネル10に、上記光路位置ずれを記録する場合について説明する。図7は放射線照射部から位置確認放射線を照射する様子を示す拡大側面図、図8は蓄積性蛍光体パネルに記録されたX線および可視光の領域を示す図であり、図8(a)は位置確認放射線が照射された領域を示す図、図8(b)は一様放射線が照射された領域を示す図、図8(c)は位置確認光が照射された領域を示す図である。また、図9は放射線照射部から一様放射線を照射する様子を示す拡大側面図、図10は確認光照射部から位置確認光を照射する様子を示す拡大側面図である。
【0028】
まず始めに、位置関係記録用カセッテ15に蓄積性蛍光体パネル10を収容する。そしてベース台5の載置移動部6に上記位置関係記録用カセッテ15載置し、載置移動部6の移動により、蓄積性蛍光体パネル10を、放射線照射部20からのX線の照射を受ける所定の位置に移動させる(図1参照)。このとき、位置関係記録用カセッテ15のフィルタ窓16が放射線照射部20および確認光照射部30の側に向くように配置される。
【0029】
次に、データ記憶部42から、上記光路位置ずれを蓄積性蛍光体パネル10に自動記録する制御信号あるいは制御プログラム等のデータG1がコントローラ41へ出力され、データG1を入力したコントローラ41からの制御信号G2の出力により以下の動作が実行される。
【0030】
図7に示すように、まず始めに、光反射ミラー32が上記X線の伝播路から待避されるとともに可動コリメータ26A、26Bが絞られる。その後、電子線発生源29で発生された電子線の照射を受けたX線ターゲット24からX線が放射される。X線ターゲット24から放射されたX線は、円錐コリメータ25、平坦化フィルタ27、および絞られた可動コリメータ26A、26Bを通って、照射範囲が絞られた位置確認放射線Xcとして蓄積性蛍光体パネル10に照射される。これにより、位置確認放射線Xcが照射された、例えば太く短い十字形状の領域Rc(照射野)が蓄積性蛍光体パネル10に記録される(図8(a)参照)。
【0031】
次に、図9に示すように、光反射ミラー32が上記X線の伝播路から待避したままの状態で、可動コリメータ26A、26Bが開かれる。その後、電子線発生源29で発生された電子線の照射を受けたX線ターゲット24からX線が放射される。X線ターゲット24から放射されたX線は、円錐コリメータ25、平坦化フィルタ27、および開かれた可動コリメータ26A、26Bを通って一様放射線Xbとして蓄積性蛍光体パネル10に照射される。この一様放射線Xbは、上記位置確認放射線Xcが照射された蓄積性蛍光体パネル10上の領域を含む範囲へ照射される。これにより、蓄積性蛍光体パネル10上の位置確認放射線Xcが照射された領域Rcを含む範囲に一様放射線Xbが照射され、位置確認放射線Xcと一様放射線Xbとが蓄積性蛍光体パネル10に重ねて記録される。図8(b)に一様放射線Xbが照射された領域の一例として大きな円状の領域Rbを示す。
【0032】
次に、図10に示すように、可動コリメータ26A、26Bが開かれたままの状態で、光反射ミラー32が上記X線の伝播路に挿入される。その後、可視光源31が点灯される。可視光源31から照射された位置確認光Lpは、光反射ミラー32で反射され、開かれた可動コリメータ26A、26Bを通って蓄積性蛍光体パネル10に照射される。ここで、光反射ミラー32が位置確認光Lpを反射させる領域は細長い十字形状となっているので、蓄積性蛍光体パネル10上の位置確認光Lpが照射された領域は細長い十字形状となり、この領域は位置確認放射線Xcと一様放射線Xbとが重ねて記録された領域と重複する領域となる。位置確認光Lpが照射された蓄積性蛍光体パネル10の上記細長い十字状の領域からはこの位置確認光Lpの照射により輝尽発光光が発生し、上記位置確認放射線Xcと一様放射線Xbとの照射により蓄積性蛍光体パネル10に蓄積された放射線エネルギが上記細長い十字領域から放出される。図8(c)に位置確認光Lpの照射により蓄積性蛍光体パネル10から放射線エネルギが放出された上記細長い十字領域Rpを示す。
【0033】
上記動作により、位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係が蓄積性蛍光体パネル10中に記録される。
【0034】
なお、位置関係記録用カセッテ15に収容されている蓄積性蛍光体パネル10は、可視波長領域のどの波長領域における光の照射を受けても内部に蓄積された放射線エネルギを放出するが、室内照明灯61から発せられる照明用可視光Lrはフィルタ窓16で遮断されるので、フィルタ窓16を透過した位置確認光Lpのみによって蓄積性蛍光体パネル10に記録された放射線エネルギが放出される。
【0035】
この光路位置ずれが記録された蓄積性蛍光体パネル10は、放射線像読取装置(図示は省略)に装填され上記記録された光路位置ずれを示す画像が読み取られる。図11は蓄積性蛍光体パネルから読み取られた位置確認放射線の照射位置と位置確認光の照射位置との位置関係を表す画像を示す図である。
【0036】
放射線像読取装置によって読み取られた光路位置ずれを示す画像は、図11に示すように、位置確認放射線Xcを示す画像Gcと一様放射線Xbを示す画像Gbと位置確認光Lpを示す画像Gpとが重ねられた画像となり、位置確認放射線Xcを示す画像Gcの中心位置Vcと位置確認光Lpを示す画像Gpの中心位置Vpとの位置関係が上記光路位置ずれとなる。この中心位置Vcと中心位置Vpとの間隔で示される位置ずれ量δが予め定められた許容量E以下であるときに、確認光照射部30から照射される位置確認光Lpが位置確認放射線Xcの照射位置を示すものとして使用可能であることが確認される。
【0037】
なお、位置確認光Lpを示す画像Gpは位置確認放射線Xcと一様放射線Xbとにより蓄積性蛍光体パネルに記録された放射線像の一部が消去されて形成された画像である。
【0038】
ここで、上記位置ずれ量δを画像処理等によって求め、この位置ずれ量δが予め定められた許容量Eを越えた場合に、例えばアーム部7に配置されたランプ65の点灯等により警告を発するようにしてもよい。
【0039】
また、位置関係記録用カセッテのフィルタ窓は、位置確認放射線、一様放射線、および位置確認光を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するものであればよいので、例えば、図12に示すように、位置確認光Lp1が波長625nmにピーク光強度を有する波長495nmから780nmの緑色から赤色に亘る光であり、室内照明灯から発せられる照明用可視光Lr1が波長435nmにピーク光強度を有する波長380nmから495nmに亘るの青色の光である場合には、フィルタ窓を、上記照明用可視光Lr1の波長領域である波長380nmから495nmの光を遮断し、位置確認光Lp1の波長領域である波長495nmから780nmの光を透過させる光透過特性Tf1を有するものとすることで、上記と同様に光路位置ずれを測定することができる。
【0040】
上記実施の形態においては、蓄積性蛍光体パネルに対して、位置確認放射線Xcの照射、一様放射線Xbの照射、位置確認光Lpの照射をこの順で行なったが、上記照射を上記順番で行なう場合に限らず、位置確認光Lpの照射を一様放射線Xbの照射より後に行なうようにすれば上記照射の順番をどのように変更してもよい。例えば、一様放射線Xbの照射、位置確認放射線Xcの照射、位置確認光Lpの照射をこの順で行なったり、一様放射線Xbの照射、位置確認光Lpの照射、位置確認放射線Xcの照射をこの順で行なうようにしてもよい。
【0041】
さらに、上記位置関係記録用カセッテは、所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネル10に対して、位置確認放射線Xcの照射後に、可視波長領域の位置確認光Lpの照射を行なって、一様放射線Xbの照射を行なうことなく、位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係を蓄積性蛍光体パネル10中に記録する際に使用されるものとし、位置確認放射線Xcの少なくとも一部、および位置確認光Lpの少なくとも一部を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有するものとしても上記と同様の効果を得ることができる。この場合には、上記実施の形態における一様放射線Xbの照射を行なう工程が省かれて、位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係が蓄積性蛍光体パネル10中に記録される。
【0042】
すなわち、図13(a)に示すように、位置確認放射線Xcが照射により、太く短い十字形状の領域Rc(照射野)が蓄積性蛍光体パネル10に記録された後、細長い十字領域Rpへの位置確認光Lpの照射により、上記太く短い十字形状の領域Rc中の細長い十字領域Rpに含まれる領域に蓄積された放射線エネルギが放出されて(図13(b)参照)、位置確認放射線Xcの照射位置と位置確認光Lpの照射位置との位置関係が蓄積性蛍光体パネル10中に記録され、この光路位置ずれが記録された蓄積性蛍光体パネル10は、放射線像読取装置(図示は省略)に装填され上記記録された光路位置ずれを示す画像が読み取られる。
【0043】
放射線像読取装置によって読み取られた光路位置ずれを示す画像は、図14に示すように、位置確認放射線Xcを示す画像Gcと位置確認光Lpを示す画像Gpとが重ねられた画像となり、位置確認放射線Xcを示す画像Gcの中心位置Vcと位置確認光Lpを示す画像Gpの中心位置Vpとの位置関係が上記光路位置ずれとなる。この中心位置Vcと中心位置Vpとの間隔で示される位置ずれ量δが予め定められた許容量E以下であるときに、確認光照射部30から照射される位置確認光Lpが位置確認放射線Xcの照射位置を示すものとして使用可能であることが確認される。
【0044】
なお、上記位置関係記録用カセッテは放射線治療装置で使用する場合に限らず、放射線撮影装置等における放射線の伝播路に対する位置確認光の光路のずれ(光路位置ずれ)を記録する際にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による放射線治療装置の概略構成を示す側面図
【図2】本発明の実施の形態による位置関係記録用カセッテ
【図3】位置確認光および照明用可視光の波長領域とフィルタ窓の光透過特性との関係を示す図
【図4】放射線治療装置を用いて放射線を病巣部に照射する様子を示す側面図
【図5】放射線照射部と確認光照射部の拡大側面図
【図6】光反射ミラーが可視光を反射させる細長い十字形状領域を示す図
【図7】放射線照射部から位置確認放射線を照射する様子を示す拡大側面図
【図8】蓄積性蛍光体パネルに記録された放射線および可視光の領域を示す図
【図9】放射線照射部から一様放射線を照射する様子を示す拡大側面図
【図10】確認光照射部から位置確認光を照射する様子を示す拡大側面図
【図11】蓄積性蛍光体パネルから読み取られた位置確認放射線の照射位置に対する位置確認光の照射位置の位置ずれを表す画像を示す図
【図12】他の位置確認光および照明用可視光の波長領域とフィルタ窓の光透過特性との関係を示す図
【図13】蓄積性蛍光体パネルに記録された放射線および可視光の領域を示す図
【図14】蓄積性蛍光体パネルから読み取られた位置確認放射線の照射位置に対する位置確認光の照射位置の位置ずれを表す画像を示す図
【符号の説明】
10 蓄積性蛍光体パネル
15 位置関係記録用カセッテ
16 フィルタ窓
20 放射線照射部
30 確認光照射部
40 位置関係記録手段

Claims (2)

  1. 所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネルに対して、位置確認放射線の照射と、該位置確認放射線が照射された前記蓄積性蛍光体パネル上の領域を含む範囲への一様放射線の照射と、可視波長領域の位置確認光の照射とを行なうとともに、前記位置確認光の照射を前記一様放射線の照射より後に行なって、前記位置確認放射線の照射位置と前記位置確認光の照射位置との位置関係を前記蓄積性蛍光体パネル中に記録する際に使用される、前記蓄積性蛍光体パネルを収容する位置関係記録用カセッテであって、
    前記位置確認放射線の少なくとも一部、前記一様放射線の少なくとも一部、および前記位置確認光の少なくとも一部を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有することを特徴とする位置関係記録用カセッテ。
  2. 所定の位置に配置された蓄積性蛍光体パネルに対して、位置確認放射線の照射後に、可視波長領域の位置確認光の照射を行なって、前記位置確認放射線の照射位置と前記位置確認光の照射位置との位置関係を前記蓄積性蛍光体パネル中に記録する際に使用される、前記蓄積性蛍光体パネルを収容する位置関係記録用カセッテであって、
    前記位置確認放射線の少なくとも一部、および前記位置確認光の少なくとも一部を透過させ可視波長領域中の一部の波長領域の光を遮断するフィルタ窓を有することを特徴とする位置関係記録用カセッテ。
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