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JP4007632B2 - ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基を有するポリ(ジオルガノシロキサン)の製造法、該ポリ(ジオルガノシロキサン)を含む交叉結合可能な混合物、およびその利用法 - Google Patents
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JP4007632B2 - ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基を有するポリ(ジオルガノシロキサン)の製造法、該ポリ(ジオルガノシロキサン)を含む交叉結合可能な混合物、およびその利用法 - Google Patents

ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基を有するポリ(ジオルガノシロキサン)の製造法、該ポリ(ジオルガノシロキサン)を含む交叉結合可能な混合物、およびその利用法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明はα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を少なくとも1種のアルコキシシランと少なくとも1種の触媒活性をもった燐酸エステルの存在下において反応させることによりジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基を有するポリ(ジオルガノシロキサン)を製造する方法、該ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基を有するポリ(ジオルガノシロキサン)を含む交叉結合可能な混合物、およびその使用法に関する。
【0002】
本発明の重合体またはこのような重合体を含む組成物の製造に関しては幾つかの方法が既に知られている。これらの重合体は特に以後RTV−1(室温において加硫できる単一成分)アルコキシ系と称する単一成分のシリコーン・ペーストの製造に使用されている。これらのペースト系は水分を排除すれば貯蔵することができ、大気中の水分に触れるとアルコールを離脱して硬化し、エラストマーになる。
【0003】
文献には下記のような基本的製造経路が記載されている。
【0004】
1.α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を触媒の存在下においてアルコキシシランと反応させる。
【0005】
2.α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を混合官能基をもったアルコキシシランと反応させる。
【0006】
第1の方法においては、公知の触媒は主としてアミン(ヨーロッパ特許A−21 859号、同A−69 256号)、カルボン酸の金属塩と混合したアミン(米国特許第3 161 614号)、ルイス酸と混合したアミン(ヨーロッパ特許A−137 883号)、カルバミン酸アンモニウム、好ましくは(CH32NH2OCON(CH32(ドイツ特許第3 523 206号)、およびヒドロキルアミン誘導体(ヨーロッパ特許A−70 786号)である。
【0007】
しかしこれらの触媒または触媒系に対しては反応時間が長く、また高温が必要である。さらに触媒はかなりの量使用しなければならないので、これをアルコキシシラン末端重合体から除去することは一般に困難であるか、全く不可能でさえある。
【0008】
触媒としてアルカリ金属の水酸化物を使用することによりこれらの欠点を克服し得ることが知られている(ドイツ特許公開明細書第4 022 661号、ヨーロッパ特許A−457 693号)。しかし水酸化物またはアルコキシドのイオンによってアルコキシシランが極度に賦活されるために、望ましくない副反応が生じ、これによって重合体の劣化反応または転位反応が起こる。従って所望の末端基をもった反応が終結次第、できるだけ速やかに触媒を失活させる必要がある。
【0009】
第2の反応経路においては、使用される混合官能基をもったアルコキシシランは、純粋なトリオルガニルオキシまたはジオルガニルオキシオルガノシランとは異なり、触媒を使用しないでもα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)に対し十分な反応性をもっている。従って例えばドイツ特許第1 247 646号においては、アルコキシアミドシランが、米国特許第3 296 165号においてはアルコキシアセトキシシランが、またヨーロッパ特許A−98 369号においてはアルコキシオキシムシランが使用されている。しかしこれらの混合官能基をもったアルコキシシランの製造コストは高く、開裂生成物を重合体または対応するRTV−1組成物から除去することは困難かまたは不可能である。
【0010】
主として経済的理由から、これらの方法においては適当な触媒を存在させα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)をアルコキシシランと反応させる方法が好適である。
【0011】
本発明の目的は、α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)をアルコキシシランと反応させ、室温においても短時間でジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基をもったポリ(ジオルガノシロキサン)を製造し得る方法を提供することである。
【0012】
本発明においては驚くべきことには、燐酸エステルの存在下においてα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)をアルコキシシランと反応させると、室温においても数分以内でアルコキシ末端ポリ(ジオルガノシロキサン)が得られることが見出された。
【0013】
文献においては、燐酸エステル、例えばアルカリ金属水酸化物とのエステルはポリ(ジオルガノシロキサン)に劣化作用を及ぼすと記載されている(ドイツ特許第26 53 499号)が、本発明の触媒の存在下においてはα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)をアルコキシシランと反応させ、ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端重合体を得ることができ、製造工程中望ましくない重合体の劣化が起こることはない。驚くべきことには、室温における穏やかな条件下においてもこの反応によって短時間で所望の生成物が得られることが見出された。
【0014】
所望の反応が終結したら、適当な化合物を加えて本発明の燐酸エステルを失活させる。しかしこのことは、本発明の燐酸エステルの作用で生成物を劣化させるような転位反応が起こる場合にだけ必要である。
【0015】
従って本発明によれば、触媒として少なくとも1種の燐酸エステルを使用し、α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を少なくとも1種のアルコキシシランと反応させ、ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基をもつポリ(ジオルガノシロキサン)を製造する方法が提供される。
【0016】
本発明においては任意の公知α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)が適している。例えばオルガニル基はC1〜C18アルキル基、好ましくはメチル基である。このメチル基は部分的にビニル、フェニル、C2〜C8アルキルまたはハロアルキル基で置換されていることができる。ポリ(ジオルガノシロキサン)は実質的に直鎖であるが、或る割合で分岐作用をもったオルガノシリル単位を含んでいることができる。ポリ(ジオルガノシロキサン)はさらに部分的に未反応の基、例えばトリメチルシロキシ基で置換されていることができる。本発明の好適具体化例においては、α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)は粘度が0,1〜1000Pa.s、好ましくは10〜500Pa.sである。
【0017】
本発明の目的に対して使用されるアルコキシシランは式(I)
2 nSi(OR14-n (I)
但し式中R1は随時置換基をもったC1〜C6アルキル、C2〜C8アルコキシまたはC5〜C7脂環式の炭化水素基、
2は随時置換基をもったC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、フェニルまたは置換基をもったフェニル基であり、
nは0,1または2である、
のアルコキシシランまたはこれらのアルコキシシランを2種以上含む混合物である。
【0018】
特に好適なアルコキシシランはテトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロピルシラン、および/またはビニルトリメトキシシランである。
【0019】
アルキル基に置換基を有するアルコキシシラン、例えば
X−CH2−CH2−CH2−Si(OR13 (II)
も適している。ここでXはHS−、H2N−、R2N−、H2NCH2CH2NH−、Cl−または他の置換基である。
【0020】
これらの化合物の或るもの、例えばアミノアルキルアルコキシシランは本発明の触媒が存在しないでもα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)と反応するが、本発明の触媒を存在させた方が反応時間を短縮し、反応温度を低下させることができ、生成物を更に処理する際に利点が得られる。
【0021】
部分的に加水分解したアルコキシシランも本発明方法に使用することができる。
【0022】
α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)およびアルコキシシランはそのSiOH含量に関し少なくとも等モル量で使用することが好ましい。
本発明の目的に対して使用される触媒は式(III)
O=P(OR33-m(OH)m (III)
但し式中mは0、1または2、好ましくは1であり、
3は、分子内において同一または相異なる、随時置換基をもった直鎖または分岐したC1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニルまたはアルコキシアルキル、C5〜C14シクロアルキルまたはアリール基であるか、或いはトリオルガニルシリルまたはジオルガニルアルコキシシリルである、
のオルト燐酸エステルの少なくとも1種、および/またはポリ燐酸エステルの少なくとも1種であることが好ましい。
オルト燐酸エステルおよび/またはポリ燐酸エステルの他にオルト燐酸も存在することができる。
【0023】
本発明の好適具体化例においては、燐酸エステルは随時置換した直鎖または分岐したC4〜C30アルキル基R3を少なくとも1個有するオルト燐酸エステルである。
【0024】
特に好適な燐酸エステルはオルト燐酸の1級または2級エステル、例えば燐酸ジブチル、燐酸ジ−(2−エチルヘキシル)、燐酸ジヘキサデシル、燐酸ジイソノニル、燐酸モノイソデシル、燐酸モノ−(2−エチルヘキシル)および燐酸ジ−(トリメチルシリル)、並びに3級エステル、例えば燐酸トリス−(トリメチルシリル)、燐酸トリブチルおよび燐酸トリオクチルであり、これらは単一品または混合物であることができる。
【0025】
またポリ燐酸エステル、または2種以上のポリ燐酸エステルおよび/またはオルト燐酸エステルの混合物を使用することもできる。オルト−およびポリ燐酸エステルの酸性塩または中性塩、例えばアルカリ金属塩も適している。
【0026】
燐酸エステルの量は使用するα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)およびアルコキシシランに依存する。全混合物に関し0.1〜5%、特に0.5〜2%の濃度で使用することが好ましい。
本発明の好適具体化例においては、アルコキシ末端重合体が一度生成されたら、適当な化合物を加えて酸性燐酸エステルを失活させ、重合体の望ましくない劣化を防ぐことが好ましい。
失活を行うには中和、錯化、または他の反応によることができる。
【0027】
燐酸エステルを失活させるのは任意の強塩基または弱塩基、例えばアルカリ金属の水酸化物またはアルカリ金属のシラノレートまたはアルコレート、水酸化テトラアルキルアンモニウム、またはアミンが適している。このような物質の例としては水酸化ナトリウム、カリウムメタノレート、水酸化テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミンおよびヘキサメチルジシラザンが挙げられる。金属の酸化物、硫化物、珪酸塩、炭酸塩および水素炭酸塩も適している。この場合沈澱および/または粉砕白亜が好適に使用される。
【0028】
使用するアルコキシシランの末端基による反応停止の程度および反応性に依存して、本発明方法は温度最高100℃、好ましくは15〜60℃、特に好ましくは18〜40℃、極めて好ましくは室温において行われる。この場合反応時間は少なくとも3分、好ましくは5〜30分である。
【0029】
また本発明によれば、ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルシリル末端基を有するポリ(ジオルガノシロキサン)を含む交叉結合可能な混合物が提供される。この混合物は本発明方法を用い、触媒、および随時充填剤、可塑剤および他の添加剤を使用して製造され、且つ失活させたものである。
【0030】
本発明のこの目的に対して該充填剤は例えば補強用充填剤、例えば焼成シリカおよびカーボンブラック、半補強剤、例えば沈澱白亜および沈澱シリカ、非補強用充填剤、例えば粉砕した天然白亜、シリカ粉末、水に不溶な金属の珪酸塩、炭酸塩、酸化物および硫酸塩であり、これらの充填剤は随時表面を変性されている。
【0031】
本発明のこの目的に対する可塑剤は例えばトリメチルシロキシ末端基をもち粘度が0.1〜5Pa.sのポリジメチルシロキサンである。
【0032】
本発明のこの目的に対して適当な触媒は縮合により交叉結合するポリシロキサン組成物に通常使用される任意の従来法の触媒である。有機チタン化合物および有機錫化合物が特に好適である。特に好適な錫化合物は例えばジオルガノ錫ジカルボキシレート、例えばラウリン酸ジブチル錫およびマレイン酸ジオクチル錫、並びに珪酸エステル中に酸化ジオルガノ錫を含む溶液である。好適なチタン化合物は例えばチタン酸アルキル、例えばチタン酸テトライソプロピル、チタン酸テトラブチルおよびキレート化ししたチタン化合物、例えばチタン酸ジイソブチル−ビス−アセト酢酸エチルエステである。
【0033】
本発明のこの目的に対する添加剤は例えば接着促進剤、顔料および殺菌剤である。好適な接着促進剤は式
X−CH2−CH2−CH2−Si(OR1)3
但しXは −NH−CH2−CH2−NH2
【0034】
【化1】
Figure 0004007632
【0035】
−O−C(O)−C(CH3)=CH2、−SH、−OHまたは−Clであり、
1は上記意味を有する、
の有機官能基をもったシランである。
【0036】
本発明の交叉結合可能な混合物は連鎖伸長させたα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を他の必要な成分と均一に混合することにより製造される。
【0037】
本発明の交叉結合可能な混合物はジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルシリル末端基をもつポリ(ジオルガノシロキサン)を他の必要な成分と均一に混合することにより製造される。
【0038】
RTV−1組成物は例えば任意の従来法の遊星混合機、高速混合機、バタフライ混合機または連続操作混合スクリューのような装置の中で製造することができる。
【0039】
本発明はまた本発明方法で製造されたジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基をもつポリ(ジオルガノシロキサン)をRTV−1組成物の製造に使用する方法に関する。
【0040】
下記実施例により本発明を例示する。これらの実施例は本発明を限定するものではない。
【0041】
【実施例】
アルコキシ末端ポリ(ジオルガノシロキサン)の製造
末端基による反応停止の状況を試験するために、各実施例からの生成物を次のようにして検査した。
【0042】
1.ハーケ(Haake)の粘度計による粘度の測定。
【0043】
2.交叉結合試験。
【0044】
上記2項の交叉結合試験においては、試験すべき混合物2重量部をチタン酸テトライソプロピル0.1重量部と混合する。チタン酸エステル添加後粘度が急激に上昇しそれに伴って混合物が著しくゲル化すれば、使用したα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンのSiOH基の変化が不十分であることを示すものと考える。このような挙動が観測されず大気中の水分に触れると材料が硬化してエラストマーになる場合には、末端基による反応停止は完了したものと結論する。
【0045】
RTV−1組成物の製造と評価の一般的方法
下記実施例にしたがって1リットルの遊星混合機の中でRTV組成物を製造した。製造終了後、組成物をプラスチックスのカートリッジに移す。さらに試験を行うための材料を密封したカートリッジから採取した。
【0046】
ポリシロキサン組成物の交叉結合の挙動はガラス板の上で試験した。この目的のためにペーストを厚さ2mmの層にして40×60mmの区域に塗布した。24時間後、材料の層を切り取り、手で剥ぎ取り、この層がガラスの表面に対して硬化したかどうかを決定するために下側の面を触って検査した。
【0047】
加硫物の機械的性質はペーストを2mmの厚さでシート状に引き伸ばし、温度23℃、相対湿度50%で14日間硬化させた後DIN53 504に従って試験して決定した。かたさはDIN53 505号により14日後に試験した。
【0048】
実施例 1
Si(CH32OH末端基を有し、25℃における粘度が50Pa.sのポリジメチルシロキサン100.0重量部を1.0重量部のメチルトリメトキシシランと混合し、0.72重量部の燐酸ジ−2−エチルヘキシルを加える。この混合物の粘度は製造後49.3Pa.sであった。11分間待ち、交叉結合試験を行った。ゲル化は観測されなかった。0.23重量部のトリエチルアミンを加え、2.5時間後に再び粘度を決定し、49.3Pa.sの値を得た。この結果から末端基による反応停止は完了したものと結論される。
【0049】
実施例 2
実施例1と同様な方法を行ったが、燐酸ジブチル0.4重量部を使用した。初期粘度の測定値は52.1Pa.sであった。12分間待った後、交叉結合試験は陰性であった。即ちゲル化は観測されなかった。トリエチルアミンで中和した後、69分後に60.4Pa.s、さらに2日後に58.6Pa.sの値が観測された。この結果末端基による反応停止がうまく行われ、望ましくない重合体の劣化は起こっていない(粘度の低下はない)ことが確認された。
【0050】
実施例 3
実施例1と同様な方法を用い、アルコキシシランとして1.1重量部のビニルトリメトキシシランを、触媒として0.72重量部の燐酸ジ−2−エチルヘキシルを使用した。初期粘度の測定値は51.1Pa.sであった。8分間待った後、交叉結合試験は陰性であった。0.36重量部のヘキサメチルジシラザンで中和した後、1日後の粘度は51.1Pa.sであった。
【0051】
実施例 4
実施例1と同様な方法を用い、1.1重量部のビニルトリエトキシシランと0.72重量部の燐酸ジ−2−エチルヘキシルを使用した。9分間待った後、交叉結合試験は陰性であった。即ちゲル化は観測されなかった。次いで0.36重量部のヘキサメチルジシラザンで中和した。
【0052】
対照例 5
実施例1と同様な方法を用いたが、触媒を使用しなかった。交叉結合試験において混合物は非常に強くゲル化した。この結果末端基による反応停止不十分であると結論される。この試験は、本発明の触媒を使用しない場合、アルコキシシロキサンはα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)と反応しないことを示している。
【0053】
対照例 6
実施例1と同様な方法を用いたが、触媒を中和しなかった。11分間待った後、交叉結合試験においてゲル化は見出だされなかった。初期粘度の測定値は49.3Pa.sであった。1時間後、粘度は0.2Pa.sであった。この試験は、燐酸ジ−2−エチルヘキシルを中和しない場合、著しい重合体の劣化がおこることを示している。この材料はもはや硬化せず、RTV−1組成物の製造には不適切である。
【0054】
実施例 7〜9
これらの実施例は本発明方法を用い単一の容器の中でRTV−1組成物を製造し得ることを示す。
【0055】
Si(CH32OH末端基をもち、25℃における粘度が80Pa.sのポリジメチルシロキサン55重量部を−OSi(CH33末端基をもち25℃における粘度が100mPa.sのポリジメチルシロキサン29.0重量部と共に遊星混合機に導入する。次いでアルコキシシロキサンおよび触媒を表1記載の量で加え、10分間待った後交叉結合試験を行った。実施された試験のいずれにおいてもゲク化は観測されなかった。このことから末端基による反応停止はうまくいったと結論される。次いで表1記載のアミンを加えて中和を行い、次にBET表面積が150m2/gの疎水性シリカ9.5重量部を混入し、チタン酸テトライソプロピル0.75重量部を加えた。この方法で製造された組成物を使用してさらに試験を行った。
【0056】
このペーストは24時間以内に完全に硬化してエラストマーを生じる。上記方法を用いてさらに試験を行い表1の結果を得た。
【0057】
【表1】
Figure 0004007632
【0058】
本明細書の説明および実施例は単に例示のためのものであり、本発明を限定するものではなく、当業界の専門家にとっては本発明の精神および範囲内の他の具体化例は明白であろう。
【0059】
本発明の主な特徴及び態様は次の通りである。
【0060】
1.少なくとも1種のα,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を少なくとも1種のアルコキシシランと触媒の存在下において反応させジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基をもったポリ(ジオルガノシロキサン)を製造する方法において、触媒として少なくとも1種の燐酸エステルまたはその塩を使用する改良方法。
【0061】
2.α、ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)の粘度は0.1〜1000Pa.sである上記第1項記載の方法。
【0062】
3.アルコキシシランはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロピルオキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、およびテトラメトキシシランから成る群から選ばれる少なくとも1種である上記第1項記載の方法。
【0063】
4.触媒は(a)式
O=P(OR33-m(OH)m
但し式中mは0、1または2、好ましくは1であり、
3は、分子内において同一または相異なる、随時置換基をもった直鎖または分岐したC1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニルまたはアルコキシ、C5〜C14シクロアルキルまたはアリール基であるか、或いはトリオルガニルシリルまたはジオルガニルアルコキシシリルである、
のオルト燐酸エステルの少なくとも1種、および
(b)ポリ燐酸のエステルから成る群から選ばれる少なくとも1種である上記第1項記載の方法。
【0064】
5.触媒は燐酸ジブチル、燐酸ジ−(2−エチルヘキシル)、燐酸ジヘキサデシル、燐酸ジイソノニル、燐酸モノイソデシル、燐酸モノ−(2−エチルヘキシル)、燐酸ジ−(トリメチルシリル)、オルト燐酸の3級エステル、およびその塩から成る群から選ばれる少なくとも1種である上記第1項記載の方法。
【0065】
6.触媒は全混合物に関し0.1〜5%の量で使用される上記第1項記載の方法。
【0066】
7.所望の反応が実質的に終結した際、生成物を劣化させる転位反応が起こる前に、触媒を失活させる上記第1項記載の方法。
【0067】
8.該α,ω−ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)の粘度は0.1〜1000Pa.sであり、アルコキシシランはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロピルオキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、およびテトラメトキシシランから成る群から選ばれる少なくとも1種であり、触媒は全混合物に関し0.1〜5%の量で使用され、所望の反応が実質的に終結した際、生成物を劣化させる転位反応が起こる前に、触媒を失活させる上記第1項記載の方法。
【0068】
9.上記第1項記載の方法で製造された交叉結合可能な混合物。
【0069】
10.上記第8項記載の方法で製造された交叉結合可能な混合物。
【0070】
11.交叉結合可能な混合物を通常の添加剤と混合してRTV−1組成物を製造する方法において、交叉結合可能な混合物は上記第9項記載の混合物から成る改良法。
【0071】
12.交叉結合可能な混合物を通常の添加剤と混合してRTV−1組成物を製造する方法において、交叉結合可能な混合物は上記第10項記載の混合物から成る改良法。

Claims (3)

  1. 少なくとも1種のα,ω一ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)を少なくとも1種のアルコキシシランと触媒の存在下において反応させジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基をもったポリ(ジオルガノシロキサン)を製造する方法において、触媒として燐酸ジ−2−エチルヘキシル、燐酸ジブチル、燐酸モノ−2−エチルヘキシルおよび燐酸モノイソデシルよりなる群から選ばれる少なくとも1種の燐酸エステルまたはその塩を使用し、前記アルコキシシランは式(I)
    2 nSi(OR14-n (I)
    但し、式中R1はC1−C6アルキルまたは5−C7の脂環式の炭化水素基、R2はC1−C10のアルキル、C2−C10のアルケニル、フェニル基であり、nは0、1または2である、
    のアルコキシシラン、またはこれらのアルコキシシランを2種以上含む混合物であることを特徴とする改良方法。
  2. 所望の反応が実質的に終結した際、ジオルガニルオキシオルガニルシリルまたはトリオルガニルオキシシリル末端基をもったポリ(ジオルガノシロキサン)生成物を劣化させる転位反応が起こる前に、触媒を失活させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 該α,ω一ジヒドロキシポリ(ジオルガノシロキサン)の粘度は0.1〜1000Pa.sであり、アルコキシシランはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロピルオキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、およびテトラメトキシシランから成る群から選ばれる少なくとも1種であり、燐酸触媒は全混合物に関し0.1〜5%の量で使用され、所望の反応が実質的に終結した際、生成物を劣化させる転位反応が起こる前に、触媒を失活させることを特徴とする請求項1記載の方法。
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