JP4008066B2 - 転動体連結体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の転動体が一列に配列されると共に転動可能に保持され、例えば無限摺動用の直線案内装置やボールねじ装置の転動体の無限循環路に組み込まれて使用される転動体連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テーブル等の可動体をベッド等の固定部に沿って案内する直線案内装置しては、ボール転走溝を有する軌道レールと、上記ボール転走溝と対向する負荷転走溝を有すると共に上記負荷転走溝の一端から他端へとボールを循環させる無負荷転走路を有し、上記軌道レールに沿って移動するスライダと、これらスライダと軌道レールとの間で荷重を負荷しながら転走すると共に、上記スライダの負荷転走溝及び無負荷転走路より構成される無限循環路を循環する多数のボールとから構成されるものが知られている。
【0003】
このように構成された従来の直線案内装置では、スライダの無限循環路がボールで満たされていることから、該スライダが軌道レールに沿って移動すると、互いに隣接するボールが相互に衝突あるいは擦れ合いながら上記無限循環路内を循環することとなり、ボールが早期に磨耗して装置寿命が短命化するといった問題点があった。
【0004】
一方、無限循環路内における個々のボールの転動状態について着目すると、かかるボールはスライダの負荷転走溝と軌道レールのボール転走溝との間で荷重を負荷しながら転走する一方、これら両溝の間を抜け出ると荷重から解放され、これを繰り返しながら上記無限循環路内を循環している。このため、かかるボールは上記負荷転走溝とボール転走溝との間(以下、負荷域)に突入する際に荷重によって僅かに押し潰されることから、無負荷転走通路を転動してきたボールが負荷域に突入する際には該ボールに対して大きな抵抗が作用する結果となり、ボールは負荷域の直前で一時的に停止した後に該負荷域に転がり込むこととなる。このため、前述の直線案内装置ではボールが負荷域に突入する度毎にスライダの摺動抵抗が変化してしまい、かかるスライダの円滑な運動が阻害されてしまうといった問題点があった。また、このような現象は軸受隙間の発生を防止する目的でボールに予圧を付与している場合に特に顕著である。
【0005】
そこで、このような問題点を解決するものとして、多数のボールを整列保持したボール連結体を上記無限循環路に組み込んだ直線案内装置が提案されている(特開平5−52217号公報)。図15及び図16に示すように、かかるボール連結体100は所定の間隔をおいて一列に配列された多数のボール101と、これらボール101を回転自在に且つ数珠状に保持した連結体ベルト102とからなり、上記連結体ベルト102は各ボール101の間に介装される複数の間座103をボールの配列方向に沿った一対の帯部104で連結して構成されている。この連結体ベルト102は上記ボール101を金型内に中子として配置した可撓性樹脂の射出成形によって製作され、ボール101を数珠状に配列した状態で上記金型から取り出される。
【0006】
このように構成された従来のボール連結体100は、図17に示す如くスライダ105の無限循環路106に組み込まれて該無限循環路内を循環するのであるが、この際、互いに隣接するボール101の間には間座103が介装されていることから、ボール同志の相互摩擦や衝突が防止され、ボール101の磨耗を可及的に防止することができた。
【0007】
また、無限循環路内にボール連結体を組み込んだ場合では、互いに隣接するボールが連結体ベルトによって繋がれており、負荷域に突入する直前のボールは既に負荷域に転がり込んだボールの動きに連動して該負荷域に引き込まれることから、負荷域の直前においてもボールは円滑に転動し、スライダの円滑な運動を確保することができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のボール連結体は図15の如く略一直線状に成形され、これが無限循環路内に組み込まれて環状に湾曲させられて使用されることから、かかる無限循環路内では元の直線状に展開しようとするボール連結体の両端が無限循環路の内壁と擦れてしまい、その循環運動に対して不必要な抵抗が作用してしまうといった問題点があった。
【0009】
また、従来のボール連結体は無限循環路内においてその両端が互いに連結されていないことから、かかるボール連結体を無限循環路内で循環させると、ボール連結体の先端に位置するボールが負荷域に突入する際に該ボール連結体の循環に対して大きな抵抗が作用する結果となり、やはりスライダの円滑な運動が阻害されてしまうといった問題点があった。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであって、その目的とすることころは、無限循環路に組み込まれたボール連結体の両端が該無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止し、もって無限循環路内における循環を可及的に円滑化することが可能なボール連結体を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、ボール連結体の先端が負荷域に突入する際に該ボール連結体に対して大きな抵抗が作用するのを防止し、もって無限循環路内における循環を可及的に円滑化することが可能なボール連結体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記目的を達成す本発明のボール連結体は、所定の間隔をおいて一列に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された転動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体であって、上記連結体ベルトは、その長手方向の両端に一対の係止部を備え、これら係止部を相互に嵌合させることによって上記無限循環路内で無端状に形成されることを特徴とするものである。
【0013】
そして、このような技術的手段によれば、多数の転動体が一列に配列された連結体ベルトはその両端に一対の係止部を備え、該転動体連結体を軸受装置の無限循環路内に組み込んだ際には、これら係止部を互いに嵌合させることによって該転動体連結体が無端状に形成されることから、無限循環路に組み込まれた後の転動体連結体は常に一様な円環状をなして該無限循環路内を循環することとなり、転動体連結体の端部が無限循環路の内壁と擦れ合うといった問題点を回避することができる。
【0014】
ここで、上記連結体ベルトの両端に形成される一対の係止部としては、転動体連結体を無端状に連結することがてきるものであれば、いかなる形状に形成されていても差し支えないが、具体的には、連結体ベルトの一端に係止凹部を、他端にはこの係止凹部に嵌合する係止突部を形成するのが好ましい。
【0015】
ここで、上記係止凹部及び係止凸部は互いに嵌合することで連結体ベルトの両端を接続することのできるものであれば、いかなる形状であっても差し支えないが、例えば上記連結体ベルトを合成樹脂で成形した場合、かかる転動体連結体を組み込んだ軸受装置の使用環境等によって該転動体連結体が伸縮し、あるいは無限循環路内に封入された潤滑油によって該転動体連結体が膨潤することを考慮すると、上記係止凹部に対する係止凸部の嵌合量に応じて無端状に形成された連結体ベルトの長さを調整できるのが好ましい。
【0016】
一方、無限循環路内を循環する転動体連結体の先端を淀みなく負荷域に突入させ、かかる無限循環路内における転動体連結体の循環の円滑化を図るためには、循環方向における転動体連結体の先端が該連結体の後端に引っ張られるようにして負荷域に突入するよう構成すれば良い。従って、かかる観点からすれば、前述の如く係止凹部と係止凸部によって連結体ベルトの両端を連結すると共に、係止凹部にはこれに嵌合した係止凸部の抜け止めを形成し、相互に接続された連結体ベルトの両端の間である程度の引っ張り力が作用するように構成するのが好ましい。
【0017】
また、かかる転動体連結体は軸受装置の無限循環路を自由に屈曲して循環するものであるから、該転動体連結体の循環の更なる円滑化を図るためには、上記係止凹部に対して係止凸部が揺動自在に嵌合していることが好ましい。
【0018】
尚、本発明において、連結体ベルトに配列される転動体はボールであってもローラであっても差し支えなく、また、この転動体連結体が組み込まれる軸受装置も前述の直線案内装置に限られることなく、転動体の無限循環路を備えているものであればボールねじ、ボールスブライン、ローラスプライン等であっても良い。
【0019】
【発明の実施形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の転動体連結体を詳細に説明する。
図1及び図2は転動体にボールを用いた本発明の転動体連結体の第1実施例を示すものである。このボール連結体1は合成樹脂製の連結体ベルト2に所定間隔で複数のボール3を一列に配列したものであり、該ボール3は上記連結体ベルト2に保持された状態で自在に回転可能となっている。
【0020】
上記連結体ベルト2は、互いに隣接するボール3の間に配された複数の間座4と、これら間座4を連結する一対の帯部5とから構成され、図3及び図4に示すように、各間座4はその断面が円板状に形成されると共に、ボール3との接触面6はボール3の球面に倣った凹状に形成されている。
【0021】
また、図4に示すように、上記連結体ベルト2の一端に位置する間座4aには貫通孔6が形成される一方、他端に位置する間座4bには上記貫通孔6に挿入されるスタッド7が突設されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該ボール連結体1を組み込んだ際に、上記スタッド7を貫通孔6に嵌合させて該ボール連結体1を無端状に連結できるようになっている。
【0022】
このボール連結体1は上記ボール3を中子として金型内に配列した合成樹脂の射出成形により成形され、成形完了後に上記連結体ベルト2をボール3と共に金型から離型して製造される。また、単に連結体ベルト2を射出成形したのみでは該ベルト2の間座4及び帯部5がボール3と密着してしまい、該連結体ベルト2に対してボール3が自在に回転しないことから、この実施例では成形完了後のボール連結体1を鉱油系潤滑油に浸漬し、経時的な連結体ベルト2の膨潤を待ってボール3と間座4又は帯部5との間に隙間を形成し、該ボール3の自由な回転を可能としている。
【0023】
そして、このように構成された本実施例のボール連結体1は、例えば図17に示す直線案内装置の無限循環路に組み込まれた際に、上記貫通孔6にスタッド7を嵌合させることで無端状に形成されて使用される。このため、かかるボール連結体1が無限循環路9内を循環する際に、上記連結体ベルト2の両端に位置する間座4a,4bは常にボール3の循環方向へ向くようになり、ボール連結体1の両端部が無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止することができるものである。
【0024】
また、この実施例のボール連結体1では、図4に示すように、上記貫通孔6に対するスタッド7の嵌合量を貫通孔の長さLの範囲内で変化させることができるので、合成樹脂で成形している連結体ベルト2が例えば無限循環路内の温度環境等に応じて伸縮を生じた場合であっても、その伸縮量が上記長さLの範囲内てあれば、スタッド7が貫通孔6から脱け出るのを防止し、あるいはボール連結体の両端が互いに干渉し合うのを効果的に防止することができる。
【0025】
次に、図5及び図6に示す本発明の転動体連結体の第2実施例について説明する。
このボール連結体11は合成樹脂製の連結体ベルト12に所定間隔で複数のボール3を一列に配列したものであり、該ボール3は上記連結体ベルト12に保持された状態で自在に回転可能となっている。
【0026】
上記連結体ベルト12はボール3の球面に沿って、しかも該ボール3の配列方向に沿って帯状に形成された4本のベルト部材15を有し、かかるベルト部材14は互いに隣接するボール3,3の間において他のベルト部材15と相互に連結されている。また、互いに隣接するボール3の間には円盤状の連結部14が形成されており、各ベルト部材15はこの連結部14を介して他のベルト部材15と相互に連結される一方、この連結部14は互いに隣接するボール3の接触を防止する間座としての役割も果たしている。
【0027】
上記ベルト部材15はボール3の球面を4等分するようにボール列の上下左右に配されており、ボール3がこれに隣接する一対の連結部14の間から抜けでることがないよう、4方向からボール3の動きを拘束している。また、かかるベルト部材15はボール3の球面に沿って形成されており、ボール連結体11を全体的に観察した場合に、上記連結体ベルト12は連結部14の形成位置において最も括れた形状をなしている。
【0028】
従って、このボール連結体11は前述の第1実施例のボール連結体1と比較して何れの方向へも自由に屈曲させることが可能であり、例えばボールねじ装置等の如く螺旋状に形成された無限循環路に対して組み込んだ際にも、かかる循環路内を円滑に循環し得るようになっている。
【0029】
また、このボール連結体11の一端に位置する連結部14aには先端が傘状に拡開した係止突起16が突設される一方、他端に位置する連結部14bには上記係止突起16が挿入される蟻溝状の凹穴17が形成されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該ボール連結体1を組み込んだ際に、図6に示すように、上記係止突起16を凹穴17に嵌合させて該ボール連結体1を無端状に連結できるようになっている。
【0030】
このボール連結体1は前述の第1実施例のボール連結体と全く同様の方法により成形され、やはり成形完了後に鉱油系潤滑油に浸漬することでボール3の自由な回転を可能としている。
【0031】
そして、このように構成された本実施例のボール連結体11も、例えば図17に示す直線案内装置の無限循環路に組み込まれた際に、上記凹穴17に係止突起16を嵌合させることで無端状に形成されて使用されるので、前記第1実施例と同様、ボール連結体11の両端部を無限循環路の内壁と擦れ合わせることなく、かかるボール連結体11を円滑に循環させることができるものである。
【0032】
また、この実施例のボール連結体11では、上記係止突起16の先端が傘状に拡開している一方、上記凹穴17は蟻溝状に形成されていることから、一旦凹穴17に係止突起16を押し込んだ後は、無端状に連結されたボール連結体11に多少の引っ張り力を与えても該係止突起16が凹穴17から脱け出ることはない。このため、無限循環路を循環しているボール連結体11の先端が負荷域に突入する際に、かかる先端は既に負荷域に入り込んでいるボール連結体11の後端に引っ張られるようにして負荷域に突入するので、このときボール連結体11の動きに淀みが生じることはなく、ボール連結体11の循環運動を一層円滑化することができるものである。
【0033】
次に、図7及び図8に示す本発明の転動体連結体の第3実施例について説明する。
この実施例のボール連結体21は前述の第2実施例のボール連結体11と略同一の構成を有するものであるが、無限循環路内におけるボール連結体の伸縮に対応するため、連結部14aに突設した係止突起26の長さを第2実施例の係止突起16のそれよりも長くする一方、連結部14bに形成した凹穴27の深さを第2実施例の凹穴17のそれよりも深くし、図8に示す距離Lの範囲内で無端状に連結したボール連結体21の長さを調整できるようにした。それ以外の構成は第2実施例と全く同一であるので、図中に第2実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
従って、この第3実施例のボール連結体21によれば、前述の第2実施例と同様の効果を奏するのは勿論のこと、上記凹穴27に対する係止突起26の嵌合量を距離Lの範囲内で変化させることができるので、合成樹脂で成形している連結体ベルト12が無限循環路内での使用中に伸縮を生じた場合であっても、かる伸縮に対してボール連結体21の長さを自在に調整することができるものである。
【0035】
次に、図9乃至図12に示す本発明の転動体連結体の第4実施例について説明する。
図9及び図10に示すように、このボール連結体31は前述の第1実施例のボール連結体1と略同一の構成を有するものであるが、連結体ベルト2の両端部の形状を第1実施例のそれとは異なったものとし、無限循環路内でこれら両端部を相互に連結した際に、かかる連結部が自在に屈曲できるようにしたものである。それ以外の構成は第1実施例と全く同一であるので、図中に第1実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0036】
図10中の一点鎖線円Aで囲まれた連結体ベルト2の一端には、図11(A)に示す如く、断面略円状の頭部36aを有する係止突起36が上記帯部5の幅方向(図11の紙面垂直方向)に沿って形成される一方、図10中の一点鎖線円Bで囲まれた連結体ベルト2の他端には、図11(B)に示す如く、上記係止突起36の頭部36aを収容する断面略円状の係止凹所37がやはり上記帯部5の幅方向に沿って形成されている。また、この係止凹所37の開口部38には略45°の角度で面取りが施されている。
【0037】
そして、このように構成された本実施例のボール連結体31は、これを直線案内装置等の軸受装置の無限循環路内に挿入した後、図12に示すように上記係止突起36を係止凹所37に嵌合させることで無端状に形成することができ、前記第1実施例と同様、ボール連結体31の両端部を無限循環路の内壁と擦れ合わせることなく、かかるボール連結体31を円滑に循環させることができるものである。
【0038】
また、この第4実施例のボール連結体31では、断面略円状に形成された係止突起36の頭部36aが上記係止凹所37に嵌合することから、一旦係止凹所37に係止突起36の頭部36aを嵌合させた後は、無端状に連結されたボール連結体31に多少の引っ張り力を与えても該係止突起36が係止凹所37から脱け出ることはなく、前記第2実施例のボール連結体11(図5参照)と同様、無限循環路を循環するボール連結体31の先端が負荷域に突入する際にもその動きに淀みが生じることはなく、ボール連結体31の循環運動を一層円滑化することができるものである。
【0039】
更に、この第4実施例のボール連結体31では上記係止凹所37の開口部38に面取りが施されていることから、図12に示すように、上記係止突起36はその頭部36aを係止凹所に嵌合させた状態で自由に揺動可能であり、連結体ベルト2の両端部を相互に連結した連結部においても該ボール連結体31は自由に屈曲することができる。従って、ボール連結体31の両端を相互に連結して該ボール連結体31を無端状に形成した場合であっても、かかるボール連結体31の無限循環路内における円滑な循環を確保することができるものである。
【0040】
次に、図13及び図14に示す本発明の転動体連結体の第5実施例について説明する。
図13に示すように、このボール連結体41は前述の第2実施例のボール連結体11と略同一の構成を有するものであるが、かかるボール連結体を無端状に連結した際にもその自由な屈曲性を確保するため、連結体ベルト12の両端部の形状を第2実施例のそれとは異なったものとした。それ以外の構成は第2実施例と全く同一であるので、図中に第2実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
このボール連結体41の一端に位置する連結部14aには球状の頭部46aを有する係止突起46が突設される一方、他端に位置する連結部14bには上記係止突起46の頭部46aが嵌合する球体受部47が形成されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該ボール連結体41を組み込んだ際に、図14に示すように、上記頭部46aを球体受部47に嵌合させて該ボール連結体41を無端状に連結できるようになっている。
【0042】
従って、この第5実施例のボール連結体41では、上記係止突起46の頭部46aを球体受部47に嵌合させて該ボール連結体を無端状に連結すると、これら頭部46aと球体受け部47とがボールジョイントとして機能し、無限循環路内におけるボール連結体41の屈曲に応じて係止突起46が球体受部47に対していずれの方向へも自由に揺動することが可能である。
【0043】
そもそも本実施例のボール連結体41は隣接するボール3,3の間において括れた形状をなしていることから何れの方向へも自由に屈曲可能であり、ボールねじ装置等の無限循環路に適したものであるが、該ボール連結体41の両端部をこのようにボールショイントを模した構成で連結することにより、その自由な屈曲性を失うことなく、かかるボール連結体41を無限循環路内において無端状に形成することができるものである。
【0044】
尚、この実施例のボール連結体41においても、一旦係止突起46の頭部46aを球体受部47に嵌合させると、かかる頭部46aは容易には球体受部47から抜け出ないため、前述の第2実施例と同様の作用効果も奏するものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の転動体連結体によれば、連結体ベルトの両端に夫々備えられた係止凹部と係止凸部を互いに嵌合させることによって、軸受装置の無限循環路内に組み込まれた後に無端状に形成し得ることから、かかる無限循環路を循環する転動体連結体の端部が無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止することができ、無限循環路内における循環を可及的に円滑化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したボール連結体の第1実施例を示す平面図である。
【図2】 第1実施例に係るボール連結体の正面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 第1実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図5】 本発明を適用したボール連結体の第2実施例を示す正面図である。
【図6】 第2実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図7】 本発明を適用したボール連結体の第3実施例を示す正面図である。
【図8】 第3実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図9】 本発明を適用したボール連結体の第4実施例を示す平面図である。
【図10】 第4実施例に係るボール連結体の正面図である。
【図11】 第4実施例に係るボール連結体の両端部を夫々示す拡大図である。
【図12】 第4実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図13】 本発明を適用したボール連結体の第5実施例を示す正面図である。
【図14】 第5実施例に係るボール連結体の両端部を連結した状態を示す拡大図である。
【図15】 従来のボール連結体を示す平面図である。
【図16】 従来のボール連結体を示す側面図である。
【図17】 従来のボール連結体を直線案内装置のボール無限循環路に組み込んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ボール連結体、2…連結体ベルト、3…ボール(転動体)、4…間座、5…帯部、6…貫通穴(係止凹部)、7…スタッド(係止凸部)
Claims (3)
- 所定の間隔をおいて一列に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された負荷域及び無負荷転動通路からなる転動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体であって、
上記連結体ベルトは、その長手方向の一端に係止凹部を備える一方、他端には上記係止凹部と嵌合する係止凸部を備え、これら係止凹部と係止凸部を相互に嵌合させることによって上記無限循環路内で無端状に形成されると共に、
上記係止凹部に対する係止凸部の嵌合量に応じ、上記無限循環路内で無端状に形成された連結体ベルトの長さが調整されることを特徴とする転動体連結体。 - 上記係止凹部にはこれに嵌合した係止凸部の抜け止めが形成されていることを特徴とする請求項1記載の転動体連結体。
- 所定の間隔をおいて一列に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された負荷域及び無負荷転動通路からなる転動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体であって、
上記連結体ベルトは、その長手方向の一端に球状の頭部を有する係止突起が設けられる一方、他端には上記係止突起の頭部が嵌合する球体受部が形成され、上記頭部に対して球体受部係を揺動自在に嵌合させることによって上記無限循環路内で無端状に形成されることを特徴とする転動体連結体。
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