JP4010182B2 - 取付用ブラケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器を固定部に固定するための取付用ブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タクシーの車内に設置され、顧客情報が記録された非接触型ICカードを処理する非接触型ICカードリーダ(以下、単にカードリーダと略称する)を取り付ける場合、カードリーダを取付用ブラケットにねじで固定し、この取付用ブラケットを車内の固定部にねじで固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の取付用ブラケットを使用してカードリーダを車内の固定部にねじ止めする場合、このカードリーダを操作する運転手の近くに取り付けなければならいために、取付場所に自ずと制約がある。このため、車種によって取付場所の取付態様が異なると、これに合わせて取付用ブラケットを複数種用意しなければならず、経済性においても取付用ブラケットの在庫管理上においても不利益であった。また、カードリーダを取付用ブラケットにねじで固定しているために、カードリーダの取付け、取外しの作業が煩雑になり、保守点検時の作業性が悪いという問題もあった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は経済性においても取付用ブラケットの在庫管理上においても優れた取付用ブラケットを提供することにある。また、第2の目的は保守点検時の作業性の向上を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電子機器を固定部に取り付けるための取付用ブラケットであって、電子機器が取り付けられる第1の支持板と、この第1の支持板が取り付けられ、かつ前記固定部に固定される第2の支持板とからなり、前記第2の支持板を、基板と、この基板に折曲形成された折曲部とによって形成し、前記折曲部に挿通孔を設け、前記基板の前記折曲部側の一端部にねじ孔を設けるとともに、他端部にねじ孔と挿通孔を設け、前記第1の支持板に、前記ねじ孔に螺合する締結手段が挿通される挿通孔を有する取付片を設けたものである。
したがって、固定部の上面部には、第2の支持板の基板を介して固定され、固定部の正面部には、第2の支持板の折曲部を介して固定される。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記取付片を前記第1の支持板の幅方向に一対を設け、これら取付片の挿通孔を前記第1の支持板と直交する方向に長軸を有する長穴に形成したものである。
したがって、締結手段による締結を緩め、一対の締結手段を中心として長穴の範囲内で第1の支持板を回動させることにより、第1の支持板が前記第2の支持板に対して取付角度を変えて取り付けられる。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において前記第1の支持板に電子機器を支承する断面L字状に形成したフック部を設けるとともに、このフック部に支承された電子機器の係入部に係入および係入解除自在なストッパ部材を設け、このストッパ部材を前記第2の支持板に挿抜方向に取付位置を変えて固定可能としたものである。
したがって、ストッパ部材を移動させて電子機器の係入部との係入を解除することにより、電子機器を上方へ移動させることが可能になり、電子機器を第1の支持部材から容易に取り外すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る取付用ブラケットを分解して示す斜視図、図2は同じく取付用ブラケットを介して固定部に取り付けられるカードリーダの外観を示し、同図(a)は正面から視た斜視図、同図(b)は背面から視た斜視図である。図3は同じく固定部に第1の固定方法で取り付けた状態を示す斜視図、図4は同じく上面図であって、同図(a)はカードリーダを正面に向けた状態を示し、同図(b)はカードリーダを正面から角度を付与して取り付けた状態を示す。図5は同じく固定部に第2の固定方法で取り付けた状態を示す斜視図、図6および図7は同じく固定部に第3の固定方法で取り付ける状態を示し、図6は取付用ブラケットを分解して示す斜視図、図7は固定部に取り付けた状態を示す斜視図である。
【0009】
図1に示すように、全体を符号1で示す取付用ブラケットは、共に板金によって形成された第1の支持板2および第2の支持板3とによって構成されている。第1の支持板2は後述するように立設した状態で使用され、この第1の支持板2の幅方向の両端部には、直角に折り曲げ形成され水平方向に延在する一対の取付片21A,21Bが突設されている。
【0010】
これら取付片21A,21Bのそれぞれには、取付片21A,21Bの延在する方向、すなわち第1の支持板2と直交する方向(図中矢印A−B方向)に長軸を有する長穴状に形成された一対の挿通孔22A,22Bが設けられている。また、この第1の支持板2の上下には、前記取付片21A,21Bが突設された方向と反対方向に切り起こされ、断面がL字状に形成された2個のフック部24,25が突設されている。これら2個のフック部24,25の間には、長方形に形成された窓26が設けられている。
【0011】
第2の支持板3は、基板31と、この基板31の一端部を直角に折曲形成された折曲部32とによって形成されている。基板31の4隅、すなわち基板31の一端側の両端部には一対のねじ孔33A,33Aが螺設され、他端側の両端部には一対のねじ孔33B,33Bが螺設されている。上記折曲部32の両端部には、一対の挿通孔34A,34Aが穿設され、基板31の他端部のねじ孔33B,33Bに挟まれた部位には、一対の挿通孔34B,34Bが穿設されている。また、基板31の幅方向の中央部には、矢印A−B方向に互いに同じ間隔を隔てて一直線上に設けられた3個のねじ孔35a,35b,35cが螺設されている。
【0012】
ストッパ部材4は平面視略T字状に形成され、幅方向の中央部に矢印A−B方向に長軸を有する長穴状に形成された一対の挿通孔41,41が、矢印A−B方向に一直線上に設けられており、矢印A方向の先端部には舌片42が突設されている。
【0013】
図2において、5は電子機器としてのカードリーダであって、同図(a)に示すように、前面部には、幅方向の両端部に断面略L字状に形成された一対の案内片51,51によって、上部に開口52が形成されたカード支承部53が設けられている。このカード支承部53には、開口52から挿入された非接触型ICカード(図示せず)が、一対の案内片51,51によって略立設された状態で支承される。この支承された状態でカードリーダ5に内蔵されたアンテナ基板とデータ処理部(いずれも図示せず)とによって、非接触型ICカードに記録されているデータが無線を介して処理される。
【0014】
カードリーダ5の背面部の上下には、同図(b)に示すように、前記第1の支持板2のフック部24,25が係入される凹部54,55が設けられており、これらの凹部54,55内にフック部24,25が係入されることにより、カードリーダ5が第1の支持板2に支承される。カードリーダ5が第1の支持板2に支承され、後述するように、ストッパ部材4を移動させることにより、係入部としての凹部54にストッパ部材4の舌片42が係入される。
【0015】
次に、図1、図3および図4を用いて、このような構成の取付用ブラケット1を介してカードリーダ5を固定部6の上面部に取り付ける第1の固定方法を説明する。
図1に示すように、ストッパ部材4の舌片42を第1の支持板2の方向に指向させ、2本のねじ43,43を挿通孔41,41に挿通させ、ストッパ部材4が矢印A−B方向に移動可能な程度に、ねじ43,43を第2の支持板3のねじ孔35a,35bに一部を螺合させて仮締めする。次いで、第1の支持板2の取付片21の挿通孔22A,22Bに挿通した締結手段としてのねじ27,27を、第2の支持板3のねじ孔33A,33Aに螺合させる。したがって、第2の支持板3が第1の支持板2と直交、すなわち水平状態となるようにして、第1の支持板2の取付片21に取り付けられ、第1および第2の支持板2,3が一体化されることにより取付用ブラケット1が形成される。
【0016】
このようにして形成された取付用ブラケット1の第2の支持板3の基板31を、図3に示すように、固定部6の上面部に対接させ、ねじ61,61を挿通孔34B,34Bから挿通させて固定部6にねじ込むことにより、取付用ブラケット1を固定部6の上面部に固定する。次いで、カードリーダ5を第1の支持板2に沿って下方に移動させることにより、カードリーダ5の凹部54,55に第1の支持板2のフック部24,25を係入させ、フック部24,25によってカードリーダ5を支承させる。
【0017】
しかる後、図4(a)に示すように、ストッパ部材4を、挿通孔41,41をねじ43,43によってガイドするようにして、矢印A方向に移動させ、舌片42を第1の支持板2の窓26に挿通させ、カードリーダ5の凹部54内に係入する。この状態で、ねじ43,43を第2の支持板3のねじ孔35a,35bにねじ込んで本締めすることにより、ストッパ部材4によってカードリーダ5が上方に移動するのが規制されるので、カードリーダ5は第1の支持部材2に上方への抜けが規制されて取り付けられる。
【0018】
ここで、取付用ブラケット1に固定したカードリーダ5の保守点検を行う場合には、ねじ43,43の螺合を緩め、ストッパ部材4を矢印B方向に移動させると、ストッパ部材4の舌片42がカードリーダ5の凹部54との係入が解除されるので、カードリーダ5を上方に移動することにより、第1の支持板2から取り外すことができる。このように、カードリーダ5の取付け、取外しの作業をストッパ部材4の移動によって行えることにより、取付け、取外しの作業が容易になるので保守点検の作業性が向上する。
【0019】
また、同図(b)に示すように、カードリーダ5の向きを例えば角度αだけ変更したい場合には、ねじ27,27の螺合を緩め、一方の取付片21Aを、挿通孔22Aをねじ27によってガイドするようにして、矢印B方向に移動させ、他方の取付片21Bを、挿通孔22Bをねじ27によってガイドするようにして、矢印A方向に移動させる。ねじ27,27を螺合させることにより、第1の支持板2を第2の支持板3に固定する。この場合、第1の支持板2と第2の支持板3の折曲部32との間に間隔が発生するので、ストッパ部材4の舌片42がカードリーダ5の凹部54との係入を解除されることがある。したがって、ねじ43,43の螺合を緩め、ストッパ部材4を矢印A方向に移動させ、舌片42をカードリーダ5の凹部54に挿入し、ねじ43,43を再び螺合させる。このように、操作者の使いやすいように、カードリーダ5の取付角度αを変えることができるから使い勝手が向上する。
【0020】
次に、図5を用いて、固定部7の厚みtが比較的小さく形成されている場合における第2の固定方法を説明する。
この第2の固定方法では、取付用ブラケット1を形成するために、第2の支持板3に第1の支持板2を取り付ける構造は、上述した第1の固定方法と何ら変わることはない。同図に示すように、この第2の固定方法では、固定部7の上面に取付用ブラケット1の第2の支持板3を対接させ、ねじ71,71を固定部7に貫通形成した挿通孔(図示せず)に挿通させ、第2の支持板3のねじ孔33B,33Bに螺合させることにより、取付用ブラケット1を固定部7に固定する。
【0021】
次に、図6および図7を用いて、固定部6の正面部に取付用ブラケット1を固定する第3の固定方法を説明する。
図6に示すように、第2の支持板3を水平面内において約180°回動させ、第2の支持板3の折曲部32を第1の支持板2から離間させ、ねじ孔33B,33Bが設けられた第2の支持板3の他端側を第1の支持板2に近接させる。
【0022】
2本のねじ43,43をストッパ部材4の挿通孔41,41に挿通させ、ストッパ部材4が矢印A−B方向に移動可能な程度に、ねじ43,43を第2の支持板3のねじ孔35c,35bに一部を螺合させて仮締めする。次いで、第1の支持板2の取付片21の挿通孔22A,22Bに挿通したねじ27,27を、第2の支持板3のねじ孔33B,33Bに螺合させることにより、第1および第2の支持板2,3が一体化されて取付用ブラケット1が形成される。
【0023】
このようにして形成された取付用ブラケット1の第2の支持板3の折曲部32を、図7に示すように、固定部6の正面部に対接させ、ねじ61,61を折曲部32の挿通孔34A,34Aから挿通させて固定部6にねじ込むことにより、取付用ブラケット1を固定部6の正面部に固定する。次いで、カードリーダ5を第1の支持板2に沿って下方に移動させることにより、カードリーダ5の凹部54,55に第1の支持板2のフック部24,25を係入させ、フック部24,25によってカードリーダ5を支承させる。
【0024】
しかる後、ストッパ部材4を矢印A方向に移動させ、カードリーダ5の凹部54内に係入し、ねじ43,43を第2の支持板3のねじ孔35b,35cにねじ込んで本締めすることにより、カードリーダ5は第1の支持部材2に上方への抜けが規制されて取り付けられる。
【0025】
このように、1種類の取付用ブラケット1によって、第1ないし第3の3通りの固定方法に適用することができるから、多種類のブラケットの在庫管理が不要になるので、ブラケットの在庫管理の負担を軽減することができる。また、多種類のブラケットを製造する必要がないから、製造コストを低減することもできる。
【0026】
なお、本実施の形態では、取付用ブラケット1によって固定部6,7に固定する電子機器をカードリーダ5としたが他の電子機器としてもよい。また、第2の支持板3の折曲部32を基板31に直角に折り曲げ形成したが、必ずしも直角に折り曲げ形成することはなく、固定部6,7の態様に対応させて所定の角度に折り曲げ形成すればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、ブラケットの在庫管理の負担が軽減されるというばかりでなく、製造コストを低減することができる。
【0028】
また、請求項2に係る発明によれば、電子機器の取付角度を変えることができるから使い勝手が向上する。
【0029】
また、請求項3に係る発明によれば、電子機器の取り外しが容易なので、保守点検の作業性が向上する。また、電子機器の向きを変えてもストッパ部材を移動させることにより、取付用ブラケットから電子機器の抜けを確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る取付用ブラケットを分解して示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る取付用ブラケットを介して固定部に取り付けられるカードリーダの外観を示し、同図(a)は正面から視た斜視図、同図(b)は背面から視た斜視図である。
【図3】 本発明に係る取付用ブラケットを固定部に第1の固定方法で取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係る取付用ブラケットを介してカードリーダを固定部に第1の固定方法で取り付けた状態を示す上面図であって、同図(a)はカードリーダを正面に向けた状態を示し、同図(b)はカードリーダを正面から角度を付与して取り付けた状態を示す。
【図5】 本発明に係る取付用ブラケットを固定部に第2の固定方法で取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】 本発明に係る取付用ブラケットを固定部に第3の固定方法で取り付ける状態における取付用ブラケットを分解して示す斜視図である。
【図7】 本発明に係る取付用ブラケットを固定部に第3の固定方法で取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…取付用ブラケット、2…第1の支持板、3…第2の支持板、4…ストッパ部材、5…非接触型ICカードリーダ、6,7…固定部、21A,21B…折曲片、22A,22B…挿通孔、24,25…フック部、26…窓、31…基板、32…折曲部、33A,33B…ねじ孔、34A,34B…挿通孔、35a,35b,35c…ねじ孔、41…挿通孔、42…舌片、53…支承部、54,55…凹部。
Claims (3)
- 電子機器を固定部に取り付けるための取付用ブラケットであって、電子機器が取り付けられる第1の支持板と、この第1の支持板が取り付けられ、かつ前記固定部に固定される第2の支持板とからなり、前記第2の支持板を、基板と、この基板に折曲形成された折曲部とによって形成し、前記折曲部に挿通孔を設け、前記基板の前記折曲部側の一端部にねじ孔を設けるとともに、他端部にねじ孔と挿通孔とを設け、前記第1の支持板に、前記ねじ孔に螺合する締結手段が挿通される挿通孔を有する取付片を設けたことを特徴とする取付用ブラケット。
- 請求項1記載の取付用ブラケットにおいて、前記取付片を前記第1の支持板の幅方向に一対設け、これら取付片の挿通孔を前記第1の支持板と直交する方向に長軸を有する長穴に形成したことを特徴とする取付用ブラケット。
- 請求項1または2記載の取付用ブラケットにおいて、前記第1の支持板に電子機器を支承する断面L字状に形成したフック部を設けるとともに、このフック部に支承された電子機器の係入部に係入および係入解除自在なストッパ部材を設け、このストッパ部材を前記第2の支持板に挿抜方向に取付位置を変えて固定可能としたことを特徴とする取付用ブラケット。
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