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JP4010466B2 - 重量物用ジャッキ装置 - Google Patents
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JP4010466B2 - 重量物用ジャッキ装置 - Google Patents

重量物用ジャッキ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型発・変電機、大型産業機械、化学プラント機械などの据付け工事、車両への積め込み作業などに使用される500tonクラスの重量物用ジャッキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の重量物用ジャッキ装置は、図8に示すように、所定間隔をもって平行に設置されたレール11、11の上に、それぞれ台車10、10が車輪12、12によって移動可能に載せられ、前記台車10、10には、それぞれ垂直方向に伸縮する多段の油圧シリンダ13、13が4本ずつ設けられ、これらの油圧シリンダ13、13の上端部が載台14で連結され、全体をツインタワーとしたものである。
【0003】
このような重量物用ジャッキ装置において、多段の油圧シリンダ13を全て縮めて載台14を下方位置へ下げ、載台14に重量物を吊り下げ、または、その上に載せ、油圧により油圧シリンダ13を押し上げると、例えば、油圧シリンダ13の1段目で500ton、2段目で400ton、3段目で300tonなどの重量物が吊りさげられ、または、押し上げられ、その状態で移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような重量物用ジャッキ装置は、押し上げには十分であるが、わが国のような地震の発生する国では、耐水平震度の安全基準上問題があった。このような従来装置の問題点を以下に考察する。
【0005】
1.従来装置の全体構想の認識
(1)水平力に対する応答
以上のようなツインタワー方式が、水平力に弱いという理由を図9により説明する。
図9において、4本の油圧シリンダ13に垂直荷重4Vと水平力4Hが働くものとすると、各油圧シリンダ13には、軸力S、剪断力(ここでは無視)および曲げモーメントMが発生し、各台車10には、垂直反力R、水平反力Hrおよび転倒モーメントが発生する。
【0006】
▲1▼油圧シリンダ13
Figure 0004010466
多段の油圧シリンダ13の重複部には、曲げモーメントを伝達するために格間剪断力Fが発生する。この剪断力は、F=M÷lで表わされ、重複長さlが短いほど大きく、これを支える部位は、一方は補強リングであるが、他方は、油圧シリンダ13のパイプだけなので問題になる。油圧シリンダ13の上昇が、エンドストップまで達しているとすれば、円環に大きな集中荷重を掛けたに等しく、脆弱である。
【0007】
▲2▼台車10
Figure 0004010466
ここで、Rmin≧0、すなわち、V−9.44H≧0とすると、
H≦V÷9.44=0.1059Vとなり、10%の水平力が作用すると、一方の車輪は浮き上がり直前となり、他方の車輪の反力が2倍となり、転倒するおそれがある。これも、実際は、VやHは、不均等に作用するから、これより少ない値、場合によっては、5%以下でも転倒するおそれがある。
【0008】
なお、実際は、油圧シリンダ13と台車10の自重分が車輪12に作用するから、それだけが余裕となる。
この全体構造系について、図9では、あたかも地上が固定点であり、油圧シリンダ13と載台14がピン結合で載っているかのように見えるが、重複部の格間剪断力で油圧シリンダ13がつぶれるか、転倒モーメントにより台車10の車輪12が0圧になった途端に構造系が成立しなくなり、倒壊するおそれがある。
【0009】
(2)荷重の不均等性に対する配慮
油圧のばらつきは無視できるとしても、片側4本の油圧シリンダ13の摩擦抵抗は、エコライズ機能を備えていない以上、相当量を見込まなければならない。また、走行装置については、台車10が1台につき8個の車輪12を固定的に取り付けている上、レール11は、通常のフレームワークの一体型に近く、2〜4倍の不均等荷重が発生する。
【0010】
(3)最終評価
応力的には特に問題がないような印象を与えるが、実際は少ない水平荷重で転倒する危険がある。
【0011】
2.従来装置の応力度検算
(1)検算内容
検算内容の算定には、軸応力、周辺応力の他に、軸直角応力(油圧)や剪断応力も含めるべきである。
【0012】
(2)構造規格の適用条件
本装置における強度は、「常時(使用時)」と「地震時」で決定される。
▲1▼常時(使用時)
作用荷重は、つぎの組み合わせによる。この場合の許容応力度比は、1.00であり、詳細検算を必要とする。
a)死荷重(自重) D
b)活荷重(上載荷重) L
なお、D+L=Vである。
c)垂直動荷重 IV(=k1V)
d)水平動荷重 IH(=k2H)
e)風荷重 W
【0013】
この中で、垂直動荷重IVは、レール継ぎ目通過時に発生し、係数k1=0.10を見込み、また、水平動荷重IHは、起動時は電動機の種類により、k2=0.10〜0.20、走行時は上載荷重の揺動で、k2=0.05〜0.10程度を見込む。風荷重Wは、本装置では自体に作用する量は前記水平動荷重に比べごくわずかで、上載物の風荷重をどう設定するかが支配する。また、熱荷重(温度変化の影響)は、車輪12や油圧シリンダ13の固定部に適当なガタを設けた場合は考慮しなくてもよい。適当なガタがないと、強度以前の問題としてロックされ作動しない。
【0014】
▲2▼地震時
作用荷重は、つぎの組み合わせによる。この場合の許容応力度比は、1.30であり、詳細検算を必要とする。
a)死荷重(自重) D
b)活荷重(上載荷重) L
c)地震荷重 EQ
この中で、地震荷重EQは、通常0.20としている。
【0015】
▲3▼暴風時
作用荷重は、つぎの組み合わせによる。この場合の許容応力度比は、1.30であり、地震荷重を下回る。
a)死荷重(自重) D
b)活荷重(上載荷重) L
c)暴風荷重 WW
【0016】
(3)検算応力度の種類
各部品の各部位には、荷重の組み合わせと、部品に生じる作用力の種類により複雑な応力度が発生する。これを正確に解き、かつ、正確に合成させないと、実応力度が求められない。
具体例として、図10を挙げて説明する。なお、Vには、D、L、IVが含まれ、Hには、IH、W、WW、EQなどが含まれる。
図10において、
V:垂直荷重、H:水平荷重、Hr:環状半力、h1:作用高さ、h2:作用高さ、r:作用距離、a:上載高さ、b:重複位置、c:重複位置、d:基部高さ、である。
【0017】
▲1▼台車10固定部の油圧シリンダ13(および溶接継ぎ手)
σx=油圧×内面積÷Ad±H×h2÷Zd
ただし、Ad:油圧シリンダ13断面積、Zd:油圧シリンダ13断面係数
σy=油圧で発生するフープテンション
σz=油圧
τ=T÷Ad
σmaxおよびτmax→以上のσx、σy、σz、τから算定する。
【0018】
▲2▼重複部c点の油圧シリンダ13
重複部c点の油圧シリンダ13には、▲1▼と同様に算定したσx、σy、σz、τが発生する他、重複部の格間曲げモーメントの影響が加算される。
a)重複部の格間曲げモーメント
r=Mb=H×h1
b)環状半力
r=Mr÷r=H×h1÷r
c)環状半力応力度
σz’=Hr÷第1の油圧シリンダ13内径
τ’=Hr÷Ab
d)σmaxおよびτmax→以上のσx、σy、σz、τ、σz、τ’から算定する。
【0019】
▲3▼事例のまとめ
各部品の各部位には、以上の事例に示すような複雑な応力が発生するから、充分に検討すべきである。
【0020】
▲4▼その他の部分
車軸、車輪、フレーム等については、σx、σy、τの3要素を必ず検算することにより、安全、かつ、最小の諸元を得ることができる。これを怠ると、危険部位を補完できる効果はないのが実状である。
【0021】
3.総合評価
以上の検討結果で従来装置の問題点は、つぎの通りである。
(1)使用上の問題点
▲1▼地震に弱いこと。改造して使用するとしても、つぎの処置が必要である。
a)レール11間隔を拡幅する。
b)揚程を制限する。
c)もやいロープを追従させて転倒防止を図る。
【0022】
▲2▼足回りが不備なこと。
a)車輪12には、不均衡荷重が加わっていると考えられること。
b)台車10の軸数を半減させるか、ボギー式にしないと、レール11の製作、据付け精度が厄介であること。
c)走行装置や油圧シリンダ13の定着部の開放点検が困難で、使用中の故障に対応しにくいこと。
【0023】
(2)製作時に予測される問題点
▲1▼載台14〜油圧シリンダ13〜台車10のセット
載台14〜油圧シリンダ13〜台車10のセットは、組立て後、油圧シリンダ13〜台車10間をロック(台車10天端の押え金具で調整)すれば特に問題はない。ただし、台車10の構造は、開放点検に向いていなく、メンテナンスアセスメント上、問題がある。
【0024】
▲2▼台車10とレール11
前述の通り、1つの台車10に、8個の車輪を固定取付けすると、精密レール11(路面を機械加工)でも不均等係数は、2〜3倍におよぶ。さらに、通常の軌条桁では、8個中3個(負担荷重は50%+25%+25%)だけが有効である。このことは、天井走行クレーンのように、中間ガーダーが比較的捩じれ易いものですら、両端の走行クラブは、各2輪、合計4輪されていることからも容易に理解できる。
【0025】
本発明は、安全性、特に耐震性にすぐれ、しかも経済的で、使い勝手のよい重量物用ジャッキ装置を提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、移動台車に、油圧シリンダを介して載台を連結し、前記油圧シリンダの伸縮により載台の重量物を昇降するようにした重量物用ジャッキ装置において、前記台車と載台との間に、2本を1対として3角トラスを構成するための油圧シリンダを、少なくとも4対取付け、これら少なくとも4対のうちのいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向と、他のいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向とが平面から見て互いに略直交するように配置され、かつ、この複数対の油圧シリンダが平面的に点対称又は線対称となるように配置し、3角トラスは、上方に広がる3角、下方に広がる3角、途中で交差する3角のうちの1または2以上の組み合わせからなることを特徴とする重量物用ジャッキ装置である。
【0027】
以上のように構成したので、水平力に対して強くなり、地震の多いところでも安全である。3角トラスは、上方に広がる3角、下方に広がる3角、途中で交差する3角の1または2以上の組み合わせにより構成しただけなので、従来装置に比較して特に部品の追加を必要とせず、経済的な装置を提供できる。
揚程の制限が緩やかになり、機高の高いものを得ることができるとともに、もやいロープがなくとも転倒することがない。
走行装置や油圧シリンダ13の定着部の開放点検が可能となり、使用中の故障に対応でき、使い勝手のよい重量物用ジャッキ装置を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の基本的構想を従来装置と比較して説明する。
従来装置は、耐水平力性に問題があることは、前述の通りであるが、複雑な形式でこれを解決すると、不均等性を増し、逆効果になるので、安定・静定構造形式を挙げ、これについて検討する。
【0029】
図11は、従来装置の構造説明図であり、油圧シリンダ13には、伸縮の自由度があり、軸方向には、「ばねを持った半静定系」となる。しかし、各油圧シリンダ13の曲げ剛性は、セッテング時の内力が導入されているため、かなりの不均等性が発生する。したがって、水平力に対する不静定次数は、4または8である。
【0030】
図12は、従来装置のセッテング内力を除去するため、油圧シリンダ13と台車10の連結部および油圧シリンダ13と載台14の連結部に、鋼の拘束とは桁違いに弱いばね支承を入れ、半固定式としたものである。理論上は、4または8の不静定次数を持つが、重箱の隅なので、引っ包めて一定のばね定数とみなせば、不静定次数は1となる。
この形式は、不均等性が緩和された分だけ耐水平力性は向上するが、抜本的解決にはならない。
【0031】
図13は、従来装置における油圧シリンダ13に曲げを生じさせないために、油圧シリンダ13でトラスを構成したものである。この図13における全ての油圧シリンダ13は、伸縮の自由度を持っているから、安定、かつ、静定する。
問題点は、トラスのステイに相当するサブジャッキであって、交番水平力に対し片効きのため、一方のみ有効とするか、両方に有効とするためには、たすき掛けとしなければならない。
【0032】
図1は、本発明の基本原理を示すもので、サブジャッキを省略し、主油圧シリンダ13だけで3角トラスを組んだものである。油圧シリンダ13の数は最小となり、製作・組立て面でも有効である。ただし、油圧シリンダ13の取付け間隔が狭いと、水平力の抗力が過大になり成立しない。
台車10の幅が広い場合には、図1の3角トラスを逆にし、台車10に載せた形式とすることもできる。
【0033】
図3は、図1に示した油圧シリンダ13の取付け間隔を力学的に拡大したもので、食い違い配列としている。台車10と載台14における上下の取付け間隔を、図1における載台14の取付け間隔と同一とすると、耐水平力は2倍に向上する。しかし、外観が奇異に感じられる上、昇降制御を誤ると斜めに昇降する危険がある。
【0034】
図2は、図1に示した本発明の基本原理を具体化した実施例である。
この図2において、所定間隔をもって平行に第1のレール11と第2のレール21を設置し、これらの第1のレール11と第2のレール21の上に、それぞれ第1の台車10と第2の台車20が第1の車輪12と第2の車輪22によって移動可能に載せられている。
前記第1の台車10と第2の台車20には、それぞれ2本1対で3角トラスを組んだ多段の第1の油圧シリンダ13と第2の油圧シリンダ23が2対ずつ台車側ヒンジ15と台車側ヒンジ25によって取り付けられている。前記第1の油圧シリンダ13と第2の油圧シリンダ23の上端部は、載台側ヒンジ16と載台側ヒンジ26にて載台14で連結され、全体でツインタワーを構成している。
【0035】
前記第1の油圧シリンダ13は、油圧シリンダ13aと13bによって、1対の3角トラスを組み、油圧シリンダ13cと13dによって、1対の3角トラスを組んでいる。すなわち、これら油圧シリンダ13a、13b、13c、13dは、その下端の台車側ヒンジ15が第1の台車10の移動方向と同一方向の略中央位置に一直線上に配置され、また、油圧シリンダ13aの上端の載台側ヒンジ16が第1の台車10の移動方向に対して約45度の角度をもって連結され、油圧シリンダ13bの上端の載台側ヒンジ16が油圧シリンダ13aに対して略180度逆方向に配置されている。油圧シリンダ13cと13dの対についても同様であるが、油圧シリンダ13aと13bの対と、油圧シリンダ13cと13dの対は、互いに略90度の角度をもって配置されている。
【0036】
前記第2の油圧シリンダ23についても、油圧シリンダ23aと23bによって、1対の3角トラスを組み、油圧シリンダ23cと23dによって、1対の3角トラスを組んでいるが、ツインタワーを構成したときの中心点Pを中心として、第1の油圧シリンダ13aと第2の油圧シリンダ23d、第1の油圧シリンダ13bと第2の油圧シリンダ23c、第1の油圧シリンダ13cと第2の油圧シリンダ23b、第1の油圧シリンダ13dと第2の油圧シリンダ23aが、それぞれ点対称の位置に配置されている。
【0037】
図4は、図3に示した本発明の基本原理の具体的実施例である。
この図4において、3角トラスの取付け間隔を力学的に拡大するため、第1の油圧シリンダ13a、13b、13c、13dの下端の各台車側ヒンジ15および第2の油圧シリンダ23a、23b、23c、23dの下端の各台車側ヒンジ25は、それぞれ第1の台車10と第2の台車20に、その移動方向に対して食い違い配列としている。点Pを中心として、第1の油圧シリンダ13aと第2の油圧シリンダ23d、第1の油圧シリンダ13bと第2の油圧シリンダ23c、第1の油圧シリンダ13cと第2の油圧シリンダ23b、第1の油圧シリンダ13dと第2の油圧シリンダ23aが、それぞれ点対称の位置に配置されていること、その他の構成は、図2と同様である。
【0038】
図2および図4において、一方の群では、油圧シリンダ13aと13bからなる3角トラスと、油圧シリンダ13cと13dからなる3角トラスが、互いに略90度の角度をもって配置されていることによって、油圧シリンダ13aと13dがハ字形に配置され、油圧シリンダ13bと13cがハ字形に配置されており、また、他方の群の油圧シリンダ23a、23b、23c、23dについても同様である。
しかし、台車10、20の長さをできるだけ短くする必要がある場合には、図5に示すように、一方の群の油圧シリンダ13aと13bからなる3角トラスと、13cと13dからなる3角トラスがすべて同一方向となるように配置し、また、他方の群については、一方の群と同様にすべて同一方向で、かつ、一方の群と略90度の角度をもって配置することにより、図5(a)からも明らかなように、平面的に点Pを通る線対称の位置に配置し、油圧シリンダ13aと23a、13bと23b、13cと23c、13dと23dがそれぞれハ字形となるようにするとともに、図5(b)の側面図側から見て、油圧シリンダ13bと13c、23bと23cが互いに交差するように配置する。このような構成とすることによって、台車10、20の長さを図2および図4に比較して約半分の長さにすることができる。
【0039】
図2および図4では、対をなす3角トラスは、第1の台車10および第2の台車20の移動方向に対し、略45度の角度で配置したが、図6に示すように、対をなす3角トラスの一方を移動方向に一致させ、他方を直角に配置するようにしてもよい。また、2対のうちの一方の対を直角以外とし、他方の対を直角としてもよく、要するに点Pを中心にして点対称に配置されていればよい。
【0040】
以上の実施例では、一方の第1の台車10に2対をセットし、他方の第2の台車20にも2対をセットしたが、第1の台車10と第2の台車20の長さが十分長いときには、図7に示すように、それぞれ2対の倍数ずつセットするようにしてもよく、この場合も点Pを中心にして点対称に配置すればよい。
【0041】
以上の実施例では、3角トラスが、第1の台車10、第2の台車20側から載台14側へ広がるようにしたが、これに限られるものではなく、第1の台車10、第2の台車20、載台14が充分広い場合には、3角トラスを逆に載台14側から第1の台車10、第2の台車20側へ広がるようにしてもよいし、また、第1の台車10、第2の台車20側から載台14側へ広がる3角トラスと、逆に載台14側から第1の台車10、第2の台車20側へ広がる3角トラスの組み合わせとすることもでき、この場合も点Pを中心にして点対称に配置すればよい。
【0042】
以上の実施例では、所定間隔をもって平行に設置された第1のレール11と第2のレール21の上に、それぞれ第1の台車10と第2の台車20を移動可能に載せ、これらの第1の台車10と第2の台車20に、それぞれ3角トラスを設け、その上端部を載台14で連結して、全体をツインタワーとした。すなわち、2台の第1の台車10と第2の台車20の2台を有する場合について説明した。
しかし、これに限られるものではなく、幅の広い1台の台車10に、点Pを中心にして点対称となるように4対または4対の倍数の油圧シリンダ13を配置してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上のように、台車10と載台14との間に、2本を1対として3角トラスを構成するための油圧シリンダ13を、少なくとも4対取付け、これら少なくとも4対のうちのいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向と、他のいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向とが平面から見て互いに略直交するように配置され、かつ、この複数対の油圧シリンダ13が平面的に点対称又は線対称となるように配置したので、全方向の水平力に対して強くなり、地震の多いところでも安全である。
【0044】
油圧シリンダ13にて上方に広がる3角、下方に広がる3角、途中で交差する3角の1または2以上の組み合わせからなる3角トラスを構成しただけなので、従来装置に比較して特に部品の追加を必要とせず、経済的な装置を提供できる。揚程の制限が緩やかになり、機高の高いものを得ることができるとともに、もやいロープがなくとも転倒することがない。
走行装置や油圧シリンダ13の定着部の開放点検が可能となり、使用中の故障に対応でき、使い勝手のよい重量物用ジャッキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による重量物用ジャッキ装置の第1実施例の原理図である。
【図2】図1の具体的実施例を示すもので、(a)は、平面図、(b)は、側面図、(c)は、正面図である。
【図3】本発明による重量物用ジャッキ装置の第2実施例の原理図である。
【図4】図3の具体的実施例を示すもので、(a)は、平面図、(b)は、側面図、(c)は、正面図である。
【図5】本発明による重量物用ジャッキ装置の第3実施例の説明図である。
【図6】本発明による重量物用ジャッキ装置の第4実施例の説明図である。
【図7】本発明による重量物用ジャッキ装置の第5実施例の説明図である。
【図8】従来の重量物用ジャッキ装置の斜視図である。
【図9】図8に示した従来の重量物用ジャッキ装置の作用説明図である。
【図10】油圧シリンダ13の作用説明図である。
【図11】図8に示した従来の重量物用ジャッキ装置の構造説明図である。
【図12】図8に示した従来の重量物用ジャッキ装置を一部改良した場合の構造説明図である。
【図13】図8に示した従来の重量物用ジャッキ装置に可動サブジャッキを付加した場合の構造説明図である。
【符号の説明】
10…第1の台車、11…第1のレール、12…第1の車輪、13…第1の油圧シリンダ、14…載台、15…台車側ヒンジ、16…載台側ヒンジ、20…第2の台車、21…第2のレール、22…第2の車輪、23…第2の油圧シリンダ、25…台車側ヒンジ、26…載台側ヒンジ。

Claims (4)

  1. 移動台車に、油圧シリンダを介して載台を連結し、前記油圧シリンダの伸縮により載台の重量物を昇降するようにした重量物用ジャッキ装置において、前記台車と載台との間に、2本を1対として3角トラスを構成するための油圧シリンダを、少なくとも4対取付け、これら少なくとも4対のうちのいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向と、他のいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向とが平面から見て互いに略直交するように配置され、かつ、この複数対の油圧シリンダが平面的に点対称となるように配置してなることを特徴とする重量物用ジャッキ装置。
  2. 移動台車に、油圧シリンダを介して載台を連結し、前記油圧シリンダの伸縮により載台の重量物を昇降するようにした重量物用ジャッキ装置において、前記台車と載台との間に、2本を1対として3角トラスを構成するための油圧シリンダを、少なくとも4対取付け、これら少なくとも4対のうちのいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向と、他のいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向とが平面から見て互いに略直交するように配置され、かつ、この複数対の油圧シリンダが平面的に線対称となるように配置してなることを特徴とする重量物用ジャッキ装置。
  3. 油圧シリンダからなる3角トラスは、上方に広がる3角、下方に広がる3角、途中で交差する3角のうちの1または2以上の組み合わせからなることを特徴とする請求項1又は2記載の重量物用ジャッキ装置。
  4. 平行に設置された2本の第1のレールと第2のレールの上に、それぞれ第1の台車と第2の台車の2台を移動可能に載せ、これら2台の第1の台車と第2の台車に、それぞれ伸縮自在の第1の油圧シリンダと第2の油圧シリンダを介して載台を連結し、この載台の重量物を昇降するようにした重量物用ジャッキ装置において、前記第1の台車と載台との間および第2の台車と載台との間に、2本を1対として3角トラスを構成するための第1の油圧シリンダと第2の油圧シリンダを、それぞれ少なくとも2対ずつ4対取付け、これら少なくとも4対のうちのいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向と、他のいずれかの対をなす2本の油圧シリンダのうちの少なくともいずれか一方の油圧シリンダの方向とが平面から見て互いに略直交するように配置され、かつ、この複数対の第1の油圧シリンダと第2の油圧シリンダが平面的に点対称又は線対称となるように配置してなることを特徴とする重量物用ジャッキ装置。
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