JP4010678B2 - Pwmコンバータの直流電圧制御回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内部インピーダンスの大きい交流電源から効率的に直流電力を得て、発変電所から遠方に設置される電源装置、モータ駆動装置などの装置に供給するPWMコンバータの直流電圧制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大きな内部インピーダンスを有する電源から大きな電力を取り出すためのPWMコンバータについては、特開平6−54540号公報「PWMコンバータの制御方法」に記載されている通り公知である。
以下に、上記した従来のPWMコンバータについて詳述する。
図3は従来のPWMコンバータと交流電源系統を示すもので、1,2,3はそれぞれU,V,W相の交流電源、4,5,6はインダクタンスLs を有する交流電源1,2,3の誘導性内部インピーダンス(Zls)、7,8,9は抵抗Rs を有する交流電源1,2,3の抵抗性内部インピーダンス(Zrs)である。
また、10,11,12はそれぞれU,V,W相の線電流Iu ,Iv ,Iw 検出用ACCT、 13,14,15はPWM変換器および直流部をPWMコンバータ部100と称したときのPWMコンバータ部100の交流入力端子、16〜21はPWM変換器を構成するスイッチング素子、22は直流ステージの直流電圧Vdcを検出するDCPT、23は負荷である。
【0003】
このような内部インピーダンス4〜9を有する交流電源1〜3から最大電力を取り出すためには、電源と負荷系統の全体リアクタンスが零で、かつ相換算した負荷抵抗Rが電源内部抵抗Rs と等しいことが必要である。
図4はこのような条件を満たす負荷の等価回路を示すもので、101〜103は直列容量C、104〜106は負荷抵抗Rである。電源より最大電力を取り出すためには、図4における直列容量C、負荷抵抗Rが下記の(1),(2)式の条件を満たせばよい。
したがって、図3に示すPWMコンバータの入力端子電圧Eu ,Ev ,Ew が、次の(3)〜(5)式となれば、PWMコンバータ部100は等価的に図4と等しくなる。ここで(1/j)は位相を90°遅らせる演算子である。
【0004】
【数1】
【0005】
図5はこのための従来のPWMコンバータの制御回路例を示すもので、201は検出された電流Iu ,Iv から入力端子電圧の指令値Eu * Ev * Ew * を算出する演算回路、202は割算器、203は比較器、204はロジック回路、205は三角波発生器、206は(F/V)変換器、207はパターン回路、208は瞬時値/実効値変換回路である。
演算回路201は(3)〜(5)式の演算を行う。ここで、Iw は(−Iu −Iv )と等しいことと、(3)式における〔{1/(jωC )}・Iu 〕は図4における直列容量Cの両端電圧を表わし、Iu よりも90°遅れの位相を持つが、Iu とIv が120°位相差を持つことを利用して、〔(Iu +2Iv)/{√(3)・ωC}〕より算出する。他の相も同様であり、入力端子電圧指令値Eu * ,Ev * ,Ew * は次の(6)〜(8)式の如く算出される。
【0006】
【数2】
【0007】
割算器202は、指令値Eu * ,Ev * ,Ew * をそれぞれ直流電圧検出値Vdcの半分、すなわちEdc/2で除算し、PWMコンバータの変調率Eou,Eov,Eowを出力する。比較器203は変調率Eou,Eov,Eowと三角波発生器205の出力ET を比較し、スイッチング素子16〜21の各相のゲート信号Gu ,Gv ,Gw を作成する。ロジック回路204は、ゲート信号Gu ,Gv ,Gw を各々スイッチング素子ゲート信号UP ,UN ,VP ,VN ,WP ,WN に振り分ける。
【0008】
F/V変換器206は電流検出値Iu から電源角周波数ωを算出する。演算回路201は、上記電源角周波数ω、およびパターン変換回路207が出力する容量C、および、電流Iu ,Iv から入力端子電圧の指令値Eu * Ev * Ew * を算出する。
また、瞬時値/実効値変換回路208は電流検出値Iu の実効値Iを算出し、パターン変換回路207は、上記実効値Iが所定値を越えたとき、上記(6)〜(8)式の演算に使用する直列容量Cを増加させる。すなわち、過電流などにより電力を制限する必要が生じた場合、直列容量C(もしくは抵抗R)を変え前記(1)、(2)式の関係を崩して電力を制限する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記したPWMコンバータによれば、内部インピーダンスの大きい交流電源から最大電力を取り出すことができ、直列容量C(もしくは負荷抵抗R)を変え、前記(1)、(2)式の関係を崩して電力を制限する事もできるが、PWMコンバータの直流電圧Edcが変化した時、直流電圧を一定にする方法が無く、直流電圧の増加によりPWMコンバータのスイッチング素子を破壊させる原因となっていた。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、大きな内部インピーダンスを有する交流電源に接続されるPWMコンバータの直流電圧を一定に制御する制御回路を実現させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図2は直流電圧制御の原理を説明するための図であり、電源力率が1の時の直流電力W対指令抵抗R*の図である。指令抵抗R*が電源内部抵抗Rsと等しい時、最大直流電力Wpを取り出す事ができるが、直流電力Wは内部抵抗Rsを境にして、左右で減少する。
従って、図4に示す負荷抵抗Rが小さいと相電流が増加し、PWM変換器の損失が増加するという事、および、同じ直流電力Wを得るのに2つの指令抵抗R*が存在すると不安定の原因となるという事を考慮して、指令抵抗R*は内部抵抗Rsより大きい値のみを使用して直流電圧Edcを制御する。すなわち、直流電圧Edcが上昇すると、指令抵抗R*を増加させて直流電圧Edcを増加させるように制御し、直流電圧Edcが減少すると、指令抵抗R*を減少させて直流電圧Edcを増加させるように制御するものである。
【0011】
本発明は上記原理に基づき、前述した課題を解決したものであり、内部インダクタンスおよび内部抵抗を有する交流電源を直流に変換するPWMコンバータにおいて、相電流を入力して電源角周波数を検出する回路と、PWMコンバータの直流電圧を検出する回路と、直流電圧指令と前記直流電圧との偏差を反転増幅して偏差反転増幅値を出力する回路と、該偏差反転増幅値の負値を零にリミットして指令抵抗加算値を出力する回路と、該指令抵抗加算値と前記内部抵抗を加算して指令抵抗を出力する回路と、前記電源内部インピーダンスと前記電源角周波数と前記指令抵抗とによりPWMコンバータを交流電源側から見た等価回路が、コンデンサと抵抗の直列回路となるよう交流入力端子をPWM変調することにより、PWMコンバータの直流電圧制御が可能となる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用されたPWMコンバータの制御回路構成を示すもので、図5と同符号を有するものは同一構成部品を表す。
図1において、209は容量指令発生器、210は減算器、211は反転増幅器、212はリミッタ、213は加算器を表す。
以下図1について説明する。F/V変換器206は電流検出値Iu から電源角周波数ωを算出する。容量指令発生器209は電源角周波数ωを入力して、(1)式を満足する直列容量Cを算出する。
【0013】
減算器210は、直流電圧指令Edc*から直流電圧Edcを減算して、直流電圧偏差ΔEdcを反転増幅器211に出力する。反転増幅器211は直流電圧偏差ΔEdcを入力して反転増幅させ、偏差反転増幅値Raをリミッタ212に出力する。リミッタ212は偏差反転増幅値Raを入力して、偏差反転増幅値Raが負の時は零を、正の時はそのままの値を、指令抵抗加算値Rbとして加算器213に出力する。加算器213は指令抵抗加算値Rbと電源内部抵抗Rsを加算して、指令抵抗R*を演算回路201に出力する。演算回路201は前記指令抵抗R*と、電源角周波数ωおよび直列容量Cを入力して、入力端子電圧指令値Eu * ,Ev * ,Ew * を(6)〜(8)式に基づき演算し、割り算器202に出力する。
【0014】
割算器202は、指令値Eu * ,Ev * ,Ew * をEdc/2で除算し、PWMコンバータの変調率Eou,Eov,Eowを求める。そして、比較器203で変調率Eou,Eov,Eowと三角波発生器205の出力ET を比較し、スイッチング素子16〜21の各相のゲート信号Gu ,Gv ,Gw を作成する。ロジック回路204は、ゲート信号Gu ,Gv ,Gw を各々スイッチング素子ゲート信号UP ,UN ,VP ,VN ,WP ,WN に振り分ける。
【0015】
このようにして指令抵抗R*を制御する事により、指令抵抗加算値Rbがリミッタ212で制限されて正の値しか持たないために、指令抵抗R*は電源内部抵抗Rsより常に大きな値となる。従って、例えば直流電圧Edcが直流電圧指令Edc*より小さい時、偏差反転増幅値Raは負となり、指令抵抗加算値Rbは零となるので、指令抵抗R*は電源内部抵抗Rsとなり、PWMコンバータは直流電圧Edcを上昇させようとして最大直流電力Wpを入力する。
又、直流電圧Edcが直流電圧指令Edc*より大きい時、偏差反転増幅値Raは正となり、指令抵抗加算値Rbも正となるので、指令抵抗R*は電源内部抵抗Rsより大きな値となり、PWMコンバータは直流電圧Edcを下降させようとして最大直流電力Wpより小さな直流電力Wを入力する。この時、反転増幅器211は積分動作を持たせる事により、直流電圧Edcを直流電圧指令Edc*と等しくさせる事ができる。
【0016】
これにより、PWMコンバータ部100の交流入力端子13〜15の電圧が制御され、直流負荷が変化して直流電圧Edcが変化した場合でも、指令抵抗R*を可変させて、電源力率を1に保ったまま交流入力を可変させて、直流電圧Edcを一定に保つ事ができる。
又、直流電圧Edcが直流電圧指令Edc*より減少しても、指令抵抗R*は内部抵抗Rsとなり、常に、内部インピーダンスの大きい交流電源から最大電力を取り出すことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明においては、PWMコンバータの直流電圧Edcの一定制御を、内部抵抗Rsより大きな値の範囲で指令抵抗R*を可変させる事により行うものであり、直流電圧Edcが一定に制御されて、PWMコンバータのスイッチング素子の破壊を防止する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のPWMコンバータの直流電圧制御回路を示す図である。
【図2】本発明の直流電圧制御の原理を説明する図である。
【図3】従来のPWMコンバータと交流電源系統を示す系統図である。
【図4】従来のPWMコンバータの等価回路を示す図である。
【図5】従来のPWMコンバータの制御回路の一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜3 交流電源
4〜6 誘導性内部インピーダンス(Zls )
7〜9 抵抗性内部インピーダンス(Zrs )
13〜15 交流入力端子
22 DCPT
23 負荷
101〜103 直列容量(C)
104〜106 負荷抵抗(R)
201 演算回路
202 割算器
203 比較器
204 ゲート発生回路
205 三角波発生器
206 F/V変換器
207 パターン回路
208 瞬時値/実効値変換器
209 容量指令発生回路
210 減算器
211 反転増幅器
212 リミッタ
213 加算器
Claims (1)
- 内部インダクタンスおよび内部抵抗を有する交流電源を直流に変換するPWMコンバータの制御回路において、相電流を入力して電源角周波数を検出する手段と、PWMコンバータの直流電圧を検出する手段と、直流電圧指令と前記直流電圧との偏差を反転増幅して偏差反転増幅値を出力する手段と、該偏差反転増幅値の負値を零にリミットして指令抵抗加算値を出力する手段と、該指令抵抗加算値と前記内部抵抗を加算して指令抵抗を出力する手段と、前記電源内部インピーダンスと前記電源角周波数と前記指令抵抗とによりPWMコンバータを交流電源側から見た等価回路が、コンデンサと抵抗の直列回路となるよう交流入力端子をPWM変調率により制御したことを特徴とするPWMコンバータの直流電圧制御回路。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP33662398A JP4010678B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | Pwmコンバータの直流電圧制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33662398A JP4010678B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | Pwmコンバータの直流電圧制御回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2000166240A JP2000166240A (ja) | 2000-06-16 |
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| JP33662398A Expired - Lifetime JP4010678B2 (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | Pwmコンバータの直流電圧制御回路 |
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|---|---|---|---|---|
| CN105397491A (zh) * | 2015-09-23 | 2016-03-16 | 东莞市远弈数控精密机械有限公司 | 电子产品铝壳冷锻(冷镦)方法及其制品 |
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1998
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