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JP4010995B2 - 半導体メモリ及びそのリファレンス電位発生方法 - Google Patents
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JP4010995B2 - 半導体メモリ及びそのリファレンス電位発生方法 - Google Patents

半導体メモリ及びそのリファレンス電位発生方法 Download PDF

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Description

本発明は、一のディジット線によりデータ読出が行われるシングルエンドディジット構成のメモリセルを備える半導体メモリ及びそのリファレンス電位発生方法に関する。
従来より、半導体メモリとして、例えば、図10に示すように、シングルエンドディジット構成のメモリセルを備えるタイプのものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、図10に示す半導体メモリ100は、スタティック型RAM(SRAM)であり、ロウ数n×カラム数m(n、mはそれぞれ2以上の正の整数)、すなわちn×m行でn×mビットのメモリセル101と、ワード線駆動回路102と、このワード線駆動回路102より導出されたそれぞれロウ数分(つまりn本)の書き込み用ワード線103並びに読出用ワード線104と、各カラム毎に設けられた(つまりm本の)書込/読出共用のディジット線105と、このうち何れかのディジット線105からのデータ読出或いは該何れかのディジット線105へのデータ書込を選択するためのカラムセレクタ106と、データ書込対象となった何れか1つのメモリセル101へのデータ書込信号或いはデータ読出対象となった何れか1つのメモリセル101からのデータ読出信号(ディジット電位)を伝達するためカラムセレクタ106より導出された信号線107と、カラムセレクタ106にカラムセレクト信号を出力するカラムセレクト信号駆動回路108と、カラムセレクタ106にカラムセレクト信号を伝達するためカラムセレクト信号駆動回路108より導出されたカラム数分(つまりm本)の信号線109と、各ロウ毎に配置され(つまりn個備えられ)各々リファレンス電位を発生するためのダミーセル110と、各ダミーセル110のアクセストランジスタ1101のソース端子に共通接続されたダミーディジット線111と、このダミーディジット線111及び信号線107が接続された相補レベル比較式センスアンプ・データ書込バッファ兼用回路112と、を備えている。
各読出用ワード線104は、各ロウ毎に、カラム方向に配列された各メモリセル101のアクセストランジスタ1011のゲート端子に共通接続されているとともに、ダミーセル110のアクセストランジスタ1101のゲート端子にも接続されている。
また、各書込用ワード線103は、各ロウ毎に、カラム方向に配列された各メモリセル101の書込用アドレス選択スイッチトランジスタ1012のゲート端子に共通接続されている。
また、各ディジット線105は、各カラム毎に、ロウ方向に配列された各メモリセル101のアクセストランジスタ1011のソース端子に共通接続されているとともに、各メモリセル101の書込用アドレス選択スイッチトランジスタ1012のドレイン端子に共通接続されている。
このような構成の半導体メモリ100において、メモリセル101からのデータ読出に際しては、該データ読出対象のメモリセル101よりディジット線105を介して出力されるディジット電位と、該データ読出対象のメモリセル101と同一の行に配されたダミーセル110よりダミーディジット線111を介して出力されるリファレンス電位と、がそれぞれ相補レベル比較式センスアンプ・データ書込バッファ兼用回路112に入力される。該回路112では、リファレンス電位とディジット電位との差電位を増幅してデータ出力端子1121より出力する。この際、該回路112は、これらリファレンス電位とディジット電位とを比較し、ディジット電位が高電位であれば該ディジット電位をハイレベルとして出力する一方で、低電位であれば該ディジット電位をロウレベルとして出力する。
このように、シングルエンドディジット構成のメモリセル101を備える半導体メモリ100においては、メモリセル101からのデータ読出のためにリファレンス電位を発生する必要がある。
なお、各ダミーセル110のドライバトランジスタ1102は、相互に等しい電流能力となっていて、各ダミーセル110は相互に等しい電流能力となっている。従って、各ダミーセル110からのリファレンス電位は相互に等しい値である。換言すれば、半導体メモリ100におけるリファレンスレベルは1種類である。
特開平3−73493号公報(図2)
ところで、半導体メモリ100におけるデータ読出に際しては、ダミーセル110より出力されるリファレンス電位のレベルすなわちリファレンスレベルが、メモリセル101より出力されるディジット電位のハイレベルとロウレベルの中間の電位レベル(以下、単に中間レベル)であれば、高速なデータ出力時間での動作が可能である。
しかしながら、リファレンス電位は、設計時のシミュレーション結果とチップ出来上がりでは異なる値になることがある。これは、リファレンス電位がトランジスタ能力(ダミーセル110のドライバトランジスタ1102の電流能力)のバラツキやダミーディジット線111の容量バラツキに依存して所望の値から外れてしまうためである。このため、出来上がりチップにおけるリファレンス電位を狙い通りにメモリセルデータ(ディジット電位)のハイレベルとロウレベルの中間レベルとすることは容易ではない。リファレンスレベルが中間レベルとならない場合には、リファレンス電位とディジット電位との差電位が小さくなり、データ出力時間すなわちアクセスタイムの悪化(遅延)を招いてしまうという問題がある。
具体的には、ダミーセル110のトランジスタ能力が小さいか、もしくは、ダミーディジット線111の容量が大きい場合には、リファレンスレベルは中間レベルよりも高いレベルとなってしまう。すると、ディジット電位のハイレベルとリファレンスレベルとの差電位が小さくなり、ハイレベルのデータ出力時間が遅延してしまう。逆に、ダミーセル110のトランジスタ能力が大きいか、もしくは、ダミーディジット線111の容量が小さい場合には、リファレンスレベルは中間レベルよりも低いレベルとなってしまう。すると、ディジット電位のロウレベルとリファレンスレベルとの差電位が小さくなり、ロウレベルのデータ出力時間が遅延してしまう。
次に、このような問題点についての説明を、図11乃至図13を参照して行う。
図11乃至図13は、データ読出時におけるディジット電位D及びリファレンス電位RDDの波形変化(経時変化)を示す図であり、このうち図11はリファレンスレベルが中間レベルとなっている場合を、図12はリファレンスレベルが中間レベルよりも高い場合を、図13はリファレンスレベルが中間レベルよりも低い場合を、それぞれ示す。
スタンバイ時(プリチャージ期間)にプリチャージレベル(VDD電位)にプリチャージされたディジット線105を介してのデータ読出動作は、読出用ワード線104の立ち上がりに同期して開始される。
ここで、相補レベル比較式センスアンプ・データ書込バッファ兼用回路112では、リファレンス電位RDDとディジット電位Dとを比較し、ディジット電位Dが高電位であれば該ディジット電位Dをハイレベルとしてデータ出力端子1121より出力する一方で、低電位であれば該ディジット電位Dをロウレベルとして出力することは、以上に述べた通りである。
このとき、リファレンス電位RDDとディジット電位Dとの差電位Sが一定以上となったタイミングでメモリセルデータ(ディジット電位Dがハイレベルかロウレベルかの何れか)が出力される。
従って、図11に示すようにリファレンスレベルが中間レベルとなっている場合には、メモリセルデータがハイレベルの場合であってもロウレベルの場合であっても、差電位Sが一定以上となるまでの経過時間は互いに同等となるため、メモリセルデータの出力タイミングも互いに同等となる。よって、シミュレーション通りに所望のアクセスタイムで動作させることができる。
しかし、図12に示すようにリファレンスレベルが中間レベルよりも高い場合には、メモリセルデータがハイレベルの場合に差電位Sが一定以上となるまでの時間が遅れ、従って、データ出力タイミングも遅れてしまう。
逆に、図13に示すようにリファレンスレベルが中間レベルよりも低い場合には、メモリセルデータがロウレベルの場合に差電位Sが一定以上となるまでの時間が遅れ、従って、データ出力タイミングも遅れてしまう。
すなわち、リファレンスレベルを中間レベルとすることができなければ、ハイレベル或いはロウレベルの何れかのデータ出力タイミングが遅れてしまい、設計時におけるシミュレーション通りの高速なデータ出力を行うことができなくなってしまう。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、データ出力時間すなわちアクセスタイムの高速化が可能で、好ましくは、アクセスタイムの高速化を半導体メモリの面積増加を伴わずに実現することが可能な半導体メモリ及びそのリファレンス電位発生方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の半導体メモリは、複数のディジット線と複数のワード線の交点に配置された複数のメモリセルと、選択されたディジット線の電位と複数のダミーセルが接続されたダミーディジット線のリファレンス電位とを比較するセンスアンプとを備えた半導体メモリにおいて、前記複数のダミーセルは、相互に電流能力が異なり、前記複数のディジット線の終端に前記ワード線方向に配置され、前記ダミーディジット線と共通に接続されて、共通のダミーワード線を介した駆動信号に基づき前記リファレンス電位を発生することを特徴としている。
本発明の半導体メモリにおいては、各ダミーセルが備えるドライバトランジスタの電流能力を相互に異ならせることにより、各ダミーセルの電流能力が相互に異なる構成とすることが好ましい。
この場合、各ダミーセルが備えるドライバトランジスタは、それらのゲート長、ゲート幅及び段数のうち少なくとも何れか1つのパラメータが相互に異なるものとすることにより、相互に電流能力が異なる構成とすることが好ましい。
本発明の半導体メモリにおいては、カラム数に等しい個数の前記ダミーセルを備えているとともに、各メモリセル及び各ダミーセルが備えるアクセストランジスタは全て、それらのゲート幅及びゲート長が相互に略等しい値に設定されていることが好ましい。
本発明の半導体メモリにおいては、各ダミーセルの出力端子に接続された容量が、各メモリセルの出力端子に接続された容量と略等しい値に設定されていることが好ましい。
この場合、各ダミーセルの出力端子には、拡散層容量が接続されていることが好ましい。
本発明の半導体メモリにおいては、リファレンス電位の発生指令信号を各ダミーセルに別個に入力可能に構成されていることが好ましい。
この場合、各ダミーセルへの前記発生指令信号の入力経路はそれぞれ、対応するダミーセルがリファレンス電位発生用として選択されなかった場合に、当該ダミーセルへの前記発生指令信号の入力をヒューズカットにより不能化するためのヒューズを備えることが好ましい。
本発明のリファレンス電位発生方法は、半導体メモリにおいてリファレンス電位を発生させる方法であって、前記半導体メモリが備えるダミーセルのうちリファレンス電位発生用に選択した一のダミーセルによりリファレンス電位を発生することを特徴としている。
本発明のリファレンス電位発生方法においては、前記ディジット電位のハイレベルとロウレベルとの中間レベルに最も近いリファレンス電位を発生するダミーセルをリファレンス電位発生用に選択することが好ましい。
本発明のリファレンス電位発生方法においては、リファレンス電位の発生指令信号を各ダミーセルのうち前記一のダミーセルに対して選択的に入力することが好ましい。
この場合、リファレンス電位発生用として選択されなかったダミーセルに対してはヒューズカットにより前記発生指令信号を入力不能とさせることが好ましい。
或いは、前記発生指令信号を前記半導体メモリの外部の入力手段により前記一のダミーセルに対して選択的に入力することも好ましい。
本発明によれば、リファレンス電位の発生手段として、相互に電流能力が異なる複数個のダミーセルを備えることにより、相互に異なる複数種類のリファレンス電位を発生可能に構成されているので、このうちメモリセルデータのハイレベルとロウレベルの中間レベルとなるような適当なリファレンス電位を選択的に用いることにより、データ出力時間すなわちアクセスタイムを高速化することができる。
また、各ダミーセルは、共通のダミーワード線を介した駆動信号に基づきリファレンス電位を発生するので、すなわち、各ダミーセルを1つのダミーワード線で駆動させる構成とするので、ダミーセルの列を複数配置する必要が無い。このため、半導体メモリの面積増加を伴わずに目標のリファレンス電位を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。本実施形態では、本発明に係る半導体メモリ及びそのそのリファレンス電位発生方法について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に本実施形態に係る半導体メモリ1のメモリセル周辺回路を示す。
本実施形態に係る半導体メモリ1は、例えば、スタティック型RAM(SRAM)であり、ロウ数n×カラム数mのn×mビットのメモリセル2と、書込用及び読出用に兼用されるワード線駆動回路3と、書込専用ポート4及び読出専用ポート5の2つのポートと、を備えている。
このうち書込専用ポート4は、例えば従来周知の構成をなしていて、入力される書込データを一時的にバッファリングした後に出力するデータ書込バッファ6と、このデータ書込バッファ6から出力されるデータ書込信号を伝達するため各カラム毎に相補2本ずつ配された書込用ディジット線7と、ワード線駆動回路3より導出されたロウ数分(つまりn本)の書込用ワード線8と、を備えた構成となっている。
他方、読出専用ポート5は、ワード線駆動回路3より導出されたロウ数分(つまりn本)の読出用ワード線9と、各カラム毎に1本ずつ配された読出用ディジット線(シングルエンドディジット線)10と、このうち何れか1つの読出用ディジット線10を介してのデータ読出を選択するカラムセレクタ30と、データ読出対象となった何れか1つのメモリセル2からのデータ読出信号(ディジット電位)を伝達するためカラムセレクタ30より導出された信号線31と、カラムセレクタ30にカラムセレクト信号を出力するカラムセレクト信号駆動回路32と、カラムセレクタ30にカラムセレクト信号を伝達するためカラムセレクト信号駆動回路32より導出されたカラム数分(つまりm本)の信号線33と、各々リファレンス電位を発生するための複数個のダミーセル40と、これらダミーセル40に駆動信号を伝達するためのダミーワード線51と、これらダミーセル40により発生されるリファレンス電位を出力するためのダミーディジット線52と、このダミーディジット線52に設けられたダミー容量53と、ダミーディジット線52及び信号線31が接続された相補レベル比較式センスアンプ(差動増幅アンプともいう)60と、を備えている。
各メモリセル2は、例えば従来周知の構成をなしていて、データ書込用アクセストランジスタ21,22と、書き込まれたデータを保持する一対のインバータ23,24と、データ読出用ドライバトランジスタ25と、データ読出用アクセストランジスタ26と、を備えている。このうちデータ書込用アクセストランジスタ21は、そのゲート端子が対応する書込用ワード線8に、ドレイン端子が対応する書込用ディジット線7に、そしてソース端子がインバータ23及び24の第1の接続点に、それぞれ接続されている。また、データ書込用アクセストランジスタ22、そのゲート端子が対応する(データ書込用アクセストランジスタ21のゲート端子が接続されているのと共通の)書込用ワード線8に、ドレイン端子が対応する(データ書込用アクセストランジスタ21のドレイン端子が接続されているのとは別の)書込用ディジット線7に、そしてソース端子がインバータ23及び24の第2の接続点(データ書込用アクセストランジスタ21のソース端子が接続されているのとは反対側の接続点)に、それぞれ接続されている。また、一対のインバータ23,24は、相互の入力と出力とが交差接続されたラッチ形態とされている。また、データ読出用ドライバトランジスタ25は、そのゲート端子がインバータ23及び24の第2の接続点に接続され、ドレイン端子はグランド接続され、ソース端子はデータ読出用アクセストランジスタ26のドレイン端子に接続されている。
また、各データ読出用アクセストランジスタ26は、そのゲート端子が対応する読出用ワード線9に接続され、ソース端子は対応する読出用ディジット線10に接続されている。換言すれば、各読出用ワード線9は、各ロウ毎に、カラム方向に配列された各メモリセル2のデータ読出用アクセストランジスタ26のゲート端子に共通接続されている一方で、各読出用ディジット線10は、各カラム毎に、ロウ方向に配列された各メモリセル2のデータ読出用アクセストランジスタ26のソース端子に共通接続されている。
なお、各メモリセル2及び書込専用ポート4がそれぞれ従来周知の構成をなしているため、半導体メモリ1におけるデータ書込動作も従来周知である。このため、データ書込動作については、その説明を省略する。
また、カラムセレクタ30は、PチャンネルMOSトランジスタ34及びNチャンネルMOSトランジスタ35からなるCMOSスイッチ回路36を、各カラム毎に備えている。各CMOSスイッチ回路36における両トランジスタ34,35のソース端子どうしが相互に接続されているとともに、両トランジスタ34,35のドレイン端子どうしも相互に接続されている。また、各CMOSスイッチ回路36において、PチャンネルMOSトランジスタ34のゲート端子はインバータ37を介して対応する信号線33に接続され、NチャンネルMOSトランジスタ35のゲート端子は直接的に信号線33に接続されている。そして、CMOSスイッチ回路36における両トランジスタ34,35のソース端子又はドレイン端子のうち、何れか一方(例えばドレイン端子)は対応する読出用ディジット線10に接続されている。また、各CMOSスイッチ回路36における両トランジスタ34,35のソース端子又はドレイン端子のうち、読出用ディジット線10に接続されていない方(例えばソース端子)は、信号線31に共通接続されている。
そして、ワード線駆動回路3により何れか1つの読出用ワード線9を介して駆動信号が出力されるのに同期して、カラムセレクト信号駆動回路32により何れか1つの信号線33を介してカラムセレクト信号が出力されることによって、読出対象となる一のメモリセル2が選択されるようになっている。すなわち、この際には、選択されたメモリセル2のデータ読出用アクセストランジスタ26より出力されるメモリセルデータ(ハイレベル又はロウレベルの何れか)が、対応する読出用ディジット線10及び対応するCMOSスイッチ回路36のドレインソース間を介し、更に信号線31を経て相補レベル比較式センスアンプ60に入力されるようになっている。
また、リファレンス電位の発生手段としてのダミーセル40は、例えば、メモリセル2と等しいカラム数であるm個だけ備えられ、カラム方向において一列に配列されている。
これらダミーセル40は、相互に電流能力が異なり、従って、相互に異なるレベルのリファレンス電位を発生可能に構成されている。つまり、本実施形態の場合、例えば、カラム数に等しいm種類のレベルのリファレンス電位を発生することが可能である。
各ダミーセル40は、具体的には、それぞれドライバトランジスタ41及びアクセストランジスタ42を備えて構成されている。
各ダミーセル40のアクセストランジスタ42のゲート端子は、ダミーワード線51に共通接続されている。つまり、各ダミーセル40は、共通のダミーワード線51を介した駆動信号に基づきリファレンス電位を発生するようになっている。
また、各ダミーセル40のアクセストランジスタ42のソース端子は、ダミーディジット線52に共通接続されている。つまり、各ダミーセルは、共通のダミーディジット線52を介してリファレンス電位を出力するようになっている。
また、各ダミーセル40のドライバトランジスタ41は、そのゲート幅、ゲート長及び段数のうち、少なくとも何れか1つのパラメータが相互に異なる値に設定され、これにより相互の電流能力が異なるように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る半導体メモリ1においては、このように各ダミーセル40間でドライバトランジスタ41の電流能力を異ならせることにより、各ダミーセル40間で相互に電流能力が異なるようにされていて、各ダミーセル40間で相互に異なるリファレンス電位を発生することが可能となっている。
本実施形態の場合、具体的には、例えば、図1に示すように、各ドライバトランジスタ41の段数を各ダミーセル40間で異なる値に設定している。より具体的には、例えば、各ダミーセル40におけるドライバトランジスタ41の縦積みの数は、左側のダミーセル40から順に、1段、2段、3段、・・・、m段としている。この場合、各ダミーセル40の電流能力は、ドライバトランジスタ41の縦積みの数が小さいほど大きく、逆に、縦積みの数が大きいほど小さくなる。なお、図1に示すのは、m=5の例である。
また、このように、各ドライバトランジスタ41の段数を各ダミーセル40間で異なる値に設定する場合、各ドライバトランジスタ41を構成するうちの第1段目のトランジスタのドレイン端子はグランド接続し、以下、順に、ソース端子は次段のトランジスタのドレイン端子に接続し、最終段のトランジスタのソース端子はアクセストランジスタ42のドレイン端子に接続する。
また、各ドライバトランジスタ41のゲート端子は、それぞれ、駆動信号(リファレンス電位の発生指令信号)を伝達する信号線(発生指令信号の伝達経路)43に接続されている。すなわち、リファレンス電位の発生指令信号を各ダミーセル40(のドライバトランジスタ41)に別個に入力可能に構成されている。なお、複数のトランジスタを縦積みして構成されたドライバトランジスタ41については、各トランジスタのゲート端子が対応する信号線43に共通接続されている。
そして、各信号線43の何れか1つの信号線43を介して所望のドライバトランジスタ41のゲート端子に駆動信号を入力することによって、該ドライバトランジスタ41を備えるダミーセル40をリファレンス電位の発生用に選択することが可能となっている。
リファレンス電位の発生用に選択された何れか1つのダミーセル40は、リファレンス電位を発生して、その出力端子であるアクセストランジスタ42のソース端子より出力する。ダミーセル40より出力されたリファレンス電位は、ダミーディジット線52を介して相補レベル比較式センスアンプ60に入力される。
すなわち相補レベル比較式センスアンプ60には、カラムセレクタ30により読出対象として選択されたメモリセル2より出力されるメモリセルデータの電位すなわちディジット電位と、発生指令信号の入力によりリファレンス電位の発生用に選択されたダミーセル40より出力されるリファレンス電位がそれぞれ入力される。
相補レベル比較式センスアンプ60では、リファレンス電位とディジット電位との差電位を増幅してデータ出力端子601より出力する。より具体的には、相補レベル比較式センスアンプ60は、リファレンス電位とディジット電位とを比較し、ディジット電位が高電位であれば該ディジット電位をハイレベルとして出力する一方で、低電位であれば該ディジット電位をロウレベルとして出力する。
ここで、ダミーディジット線52に設けられたダミー容量53の総容量(図1に示すようにダミー容量53を複数設ける場合の総容量)は、各メモリセル2の出力端子、すなわちデータ読出用アクセストランジスタ26のソース端子に接続された容量と略等しい値に設定されている。加えて、ダミーディジット線52には、各読出用ディジット線10が接続されているのと同様のCMOSスイッチ回路36が設けられている。つまり、ダミーセル40の出力側に接続された負荷容量と、メモリセル2の出力側に接続された負荷容量とが相互に略等しくなっている。この結果、相補レベル比較式センスアンプ60により比較される双方の電位(リファレンス電位とディジット電位)の大きさが、ダミーセル40のドライバトランジスタ41とメモリセル2のデータ読出用ドライバトランジスタ25の各電流能力のみに依存するようになっている。
なお、ダミー容量53は、例えば、拡散層容量からなる。また、ダミーディジット線52に設けられたCMOSスイッチ回路36におけるPチャンネルMOSトランジスタ34のゲート端子はグランド接続され、NチャンネルMOSトランジスタ35のゲート端子は電源に接続されて電源電位(VDD電位)とされている。
さらに、本実施形態の場合、上記のようにカラム数に等しい個数のダミーセル40を備えているとともに、各ダミーセル40が備えるアクセストランジスタ42と各メモリセル2が備えるデータ読出用アクセストランジスタ26は全て、それらのゲート幅及びゲート長が相互に略等しい値に設定されている。これにより、ダミーワード線51と読出用ワード線9の波形立上がりタイミング及び波形なまりを相互に略等しいものとして、メモリセル2がメモリセルデータを読出用ディジット線10に出力するタイミングとダミーセル40がリファレンス電位をダミーディジット線52に出力するタイミングとを略等しくすることができるようになっている。
次に、図2乃至図4を参照して動作を説明する。
図2は、データ読出時におけるディジット電位D及びリファレンス電位RDDの波形変化(経時変化)を示す図であり、最初に選択したリファレンスレベルが中間レベルとなっている場合の波形変化を示す。
本実施形態の場合、ダミーセル40を例えば5個備えているため、リファレンス電位は、相互に異なる5種類に設定されている。このため、リファレンス電位RDDの波形は、図2に示すように、RDD1、RDD2、RDD3、RDD4、RDD5の5つとなる。
また、例えば、これらのうち中間の値となるRDD3が、最初に選択されるリファレンスレベルであるとする。図2に波形変化を示す例の場合におけるRDD3は、ディジット電位Dのハイレベルとロウレベルの中間レベルに略等しいものとする。
スタンバイ時(プリチャージ期間)にプリチャージレベル(VDD電位)にプリチャージされた読出用ディジット線10を介してのデータ読出動作は、読出用ワード線9の立ち上がりに同期して開始される。
ここで、相補レベル比較式センスアンプ60では、リファレンス電位RDDとディジット電位Dとを比較し、ディジット電位Dが高電位であれば該ディジット電位Dをハイレベルとしてデータ出力端子601より出力する一方で、低電位であれば該ディジット電位Dをロウレベルとして出力する。
このとき、リファレンス電位RDDとディジット電位Dとの差電位Sが一定以上となったタイミングでメモリセルデータ(ディジット電位Dがハイレベルかロウレベルかの何れか)が出力される。
従って、図2に示すようにリファレンス電位が中間レベルとなっている場合には、メモリセルデータがハイレベルの場合であってもロウレベルの場合であっても、差電位Sが一定以上となるまでの経過時間は互いに同等となるため、メモリセルデータの出力タイミングも互いに同等となる。よって、シミュレーション通りに所望のアクセスタイムで動作させることができる。
しかしながら、例えば、図3に示すように最初に選択したリファレンス電位(RDD3)が中間レベルよりも高い場合、或いは、図4に示すように最初に選択したリファレンス電位(RDD3)が中間レベルよりも低い場合、このままでは所望のアクセスタイムで動作させることができない。このような場合、リファレンス電位発生用のダミーセル40を別のダミーセル40に切り替える(別のダミーセル40を選択する)ことにより、所望のアクセスタイム(或いはそれに近いアクセスタイム)で動作させることが可能となる。
すなわち、RDD3よりも中間レベルに近いリファレンス電位を発生するダミーセル40をリファレンス電位発生用に選択するといった補正を行うことにより、所望のアクセスタイムで動作させることが可能となる。
このように、チップ出来上がりにおけるリファレンス電位が設計時の目標からずれた場合にも、複数のダミーセル40のうちの1つを選択することによるリファレンスレベルの補正が可能となり、このような補正を行うことができない場合と比べてアクセスタイムを高速化することができる。なお、この補正において、好ましくは、中間レベルに最も近いリファレンス電位を発生するダミーセル40(例えば、図3の場合にはRDD5を発生するダミーセル40、図4の場合にはRDD1を発生するダミーセル40)を選択する。
このようなリファレンス電位発生用のダミーセル40の選択を、具体的には、例えば、半導体メモリ1の試作品出来上がり後に行うことにより、アクセスタイムの良好な半導体メモリ1を好適に生産することができる。
なお、何れか1つのダミーセル40の選択は、半導体メモリ1の外部の入力手段(図示略)によりリファレンス電位の発生指令信号を何れか1つのダミーセル40に対して選択的に入力することによって行うこととしてもよいし、ヒューズカットにより行うようにしてもよい。ヒューズカットにより行う場合には、各信号線(発生指令信号の伝達経路)43には、それぞれヒューズ(図示略)を備えるものとする。そして、最終的にリファレンス電位発生用に選択されなかったダミーセル40と対応する各信号線43に設けられたヒューズに対してヒューズカットを施すことにより、これら選択されなかったダミーセル40への発生指令信号の入力を不能化すると良い。
以上のような第1の実施形態によれば、リファレンス電位の発生手段として、相互に電流能力が異なる複数個のダミーセル40を備えることにより、相互に異なる複数種類のリファレンス電位(例えば、RDD1〜RDD5)を発生可能に構成されているので、このうちメモリセルデータのハイレベルとロウレベルの中間レベルとなるような適当なリファレンス電位を選択的に用いることにより、データ出力時間すなわちアクセスタイムを高速化することができる。
また、各ダミーセル40は、共通のダミーワード線51を介した駆動信号に基づきリファレンス電位を発生する(各ダミーセル40を1つのダミーワード線51で駆動させる構成とする)とともに、ダミーセル40をカラム数mだけ備えるので、ダミーセル40の列を複数配置する必要が無い。このため、半導体メモリ1の面積増加を伴わずに目標のリファレンス電位を得ることができる。すなわち、半導体メモリ1の面積は、本実施形態のようにカラム数分のダミーセル40を備える場合(図5)にも、1つのみのダミーセル40を備える場合(図6)と比べて増加したりはしない。
ここで、図8に、従来構成の半導体メモリ100におけるメモリセル101及びダミーセル110のレイアウトイメージを示す。また、図9には、参考のために、半導体メモリ100の構成に加えて予備のダミーセル110の列を配置した場合の半導体メモリ200のレイアウトイメージを示す。
従来構成の半導体メモリ100の場合に、仮に複数種類のリファレンス電位を発生可能とさせるためには、図9に示す半導体メモリ200のように、ダミーセル110を複数列配置する必要が生じてしまう。このため、リファレンス電位が1種類でダミーセル110の列が1列の場合(図8)と比べて半導体メモリ100の面積増加を招いてしまい、好ましくない。
〔第2の実施形態〕
上記の第1の実施形態では、各カラム毎に相補2本ずつの書込用ディジット線7を備えるタイプの半導体メモリ1を説明したが、第2の実施形態では、書込用と読出用とでディジット線を共通としたシングルポート構成のSRAMである半導体メモリ70(図7)について説明する。なお、半導体メモリ70がシングルポート構成となっている点は、従来構成の半導体メモリ100(図10)と同様である。そこで、図7の半導体メモリ70における各構成要素のうち、第1の実施形態に係る半導体メモリ1又は従来構成の半導体メモリ100と同様の構成要素には、上記と同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態に係る半導体メモリ70におけるメモリセル2は、第1の実施形態に係る半導体メモリ1におけるメモリセル2と比べて、データ書込用アクセストランジスタ21を備えていない点で異なり、その他の点では同様である。すなわち、半導体メモリ70におけるメモリセル2は、従来構成の半導体メモリ100におけるメモリセル101と同様である。
また、第2の実施形態に係る半導体メモリ70におけるデータ読出動作は第1の実施形態に係る半導体メモリ1と同様であり、従って、第2の実施形態によっても第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
なお、上記の各実施形態においては、本発明に係る半導体メモリの適例としてのSRAMについてのみ説明したが、本発明はこれに限らずその他のシングルエンドディジット構成の半導体メモリにも同様に適用することができる。
また、上記においては、各ダミーセル40が備えるドライバトランジスタ41の段数を相互に異ならせることにより、各ドライバトランジスタ41の電流能力が相互に異なるようにした構成を説明したが、この例に限らず、ドライバトランジスタ41のゲート長及びゲート幅の一方又は双方を相互に異ならせることにより各ドライバトランジスタ41の電流能力が相互に異なるようにしても良い。
さらに、上記においては、ダミーディジット線52にダミー容量53を設けることにより、各メモリセル2の出力側の容量と各ダミーセル40の出力側の容量とを相互に略等しい値に設定した例を説明したが、ダミーディジット線52或いは読出用ディジット線10の配線幅を調節することにより、これら両配線10,52の抵抗値を略等しい値に設定しても良い。
本発明の第1の実施形態に係る半導体メモリを示す回路図である。 複数種類のリファレンス電位と、データ読み出し時におけるそれらの電位変化を示す図である。 最初に選択したリファレンス電位が中間レベルよりも高い場合における調整作業を説明するための図である。 最初に選択したリファレンス電位が中間レベルよりも低い場合における調整作業を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る半導体メモリにおけるメモリセル及びダミーセルのレイアウトイメージを示す図である。 図5に対する比較用の図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体メモリを示す回路図である。 従来の半導体メモリにおけるメモリセル及びダミーセルのレイアウトイメージを示す図である。 従来の半導体メモリに予備のダミーセルの列を付加すると仮定した場合のレイアウトイメージを示す図である。 従来の半導体メモリを示す回路図である。 リファレンスレベルが中間レベルとなっている場合におけるデータ読み出し時の電位変化を示す図である。 リファレンスレベルが中間レベルよりも高い場合におけるデータ読み出し時の電位変化を示す図である。 リファレンスレベルが中間レベルよりも低い場合におけるデータ読み出し時の電位変化を示す図である。
符号の説明
1 第1の実施形態に係る半導体メモリ
2 メモリセル
26 データ読出用アクセストランジスタ(アクセストランジスタ)
10 読出用ディジット線(一のディジット線)
40 ダミーセル
41 ドライバトランジスタ
42 アクセストランジスタ
43 信号線(発生指令信号の入力経路)
52 ダミーディジット線
51 ダミーワード線
53 ダミー容量(ダミーセルの出力端子に接続された容量、拡散層容量)
60 相補レベル比較式センスアンプ
70 第1の実施形態に係る半導体メモリ
105 ディジット線(一のディジット線)
112 相補レベル比較式センスアンプ・データ書込バッファ兼用回路(相補レベル比較式センスアンプ)

Claims (13)

  1. 複数のディジット線と複数のワード線の交点に配置された複数のメモリセルと、選択されたディジット線の電位と複数のダミーセルが接続されたダミーディジット線のリファレンス電位とを比較するセンスアンプとを備えた半導体メモリにおいて、
    前記複数のダミーセルは、相互に電流能力が異なり、前記複数のディジット線の終端に前記ワード線方向に配置され、前記ダミーディジット線と共通に接続されて、共通のダミーワード線を介した駆動信号に基づき前記リファレンス電位を発生することを特徴とする半導体メモリ。
  2. 各ダミーセルが備えるドライバトランジスタの電流能力を相互に異ならせることにより、各ダミーセルの電流能力が相互に異なる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ。
  3. 各ダミーセルが備えるドライバトランジスタは、それらのゲート長、ゲート幅及び段数のうち少なくとも何れか1つのパラメータが相互に異なるものとすることにより、相互に電流能力が異なる構成とされていることを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ。
  4. カラム数に等しい個数の前記ダミーセルを備えているとともに、
    各メモリセル及び各ダミーセルが備えるアクセストランジスタは全て、それらのゲート幅及びゲート長が相互に略等しい値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ。
  5. 各ダミーセルの出力端子に接続された容量が、各メモリセルの出力端子に接続された容量と略等しい値に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体メモリ。
  6. 各ダミーセルの出力端子には、拡散層容量が接続されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ。
  7. リファレンス電位の発生指令信号を各ダミーセルに別個に入力可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体メモリ。
  8. 各ダミーセルへの前記発生指令信号の入力経路はそれぞれ、
    対応するダミーセルがリファレンス電位発生用として選択されなかった場合に、当該ダミーセルへの前記発生指令信号の入力をヒューズカットにより不能化するためのヒューズを備えることを特徴とする請求項7に記載の半導体メモリ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体メモリにおいてリファレンス電位を発生させる方法であって、
    前記半導体メモリが備えるダミーセルのうちリファレンス電位発生用に選択した一のダミーセルによりリファレンス電位を発生することを特徴とするリファレンス電位発生方法
  10. 前記ディジット電位のハイレベルとロウレベルとの中間レベルに最も近いリファレンス電位を発生するダミーセルをリファレンス電位発生用に選択することを特徴とする請求項9に記載のリファレンス電位発生方法
  11. リファレンス電位の発生指令信号を各ダミーセルのうち前記一のダミーセルに対して選択的に入力することを特徴とする請求項9又は10に記載のリファレンス電位発生方法
  12. リファレンス電位発生用として選択されなかったダミーセルに対してはヒューズカットにより前記発生指令信号を入力不能とさせることを特徴とする請求項11に記載のリファレンス電位発生方法
  13. 前記発生指令信号を前記半導体メモリの外部の入力手段により前記一のダミーセルに対して選択的に入力することを特徴とする請求項11に記載のリファレンス電位発生方法。
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