JP4011382B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関する。さらに詳しくは、低燃費性能を維持しながら、運動特性を向上し得る空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の低燃費化に対する社会的要請が高まり、タイヤの転がり抵抗を低減させる技術開発が盛んに行なわれてきた。
【0003】
一方、車両の操縦安定性や乗り心地を改善するために、タイヤの運動特性を向上させる技術もまた、種種知られている。
【0004】
タイヤの転がり抵抗を低減するために、トレッドゴムを2層構造にし、キャップトレッドより低燃費の配合をベーストレッドに使用したキャップ/ベース2層トレッドを用いる技術が一般的にある。しかしながら、ベースゴムを使用する目的は、主としてタイヤの転がり抵抗を低減することで、車両の操縦安定性、乗り心地性などの運動特性に与える影響については、余り考慮されていない。
【0005】
たとえば、特開平7−109384号公報には、ベーストレッド部に特定のジエン系ゴムならびにカーボンブラックを使用することにより、低燃費性能と加工性を改善しているが、タイヤの運動特性については、考慮されていない。
【0006】
また、タイヤの運動特性を向上させるために、特開平10−297214号公報には、ベースゴムの硬度を検討することにより、車両の操縦安定性を良好にすることが検討されているが、転がり抵抗の低減については、具体的な手法が明確でなく、不充分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、転がり抵抗を増大させることなく、運動特性(操縦安定性、乗り心地性)を向上し得る空気入りタイヤを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために検討した結果、低シス成分含量の溶液重合ブタジエンゴム(BR)を使用した硬いベースゴムと、シリカを充分に充填させた柔らかいキャップトレッドを用いたキャップ/ベース2層構造からなるトレッドを、タイヤに使用することによって、前記課題を解決し、本発明に至った。
【0009】
すなわち本発明は、キャップトレッド部およびベーストレッド部からなる2層構造のトレッドを有する空気入りタイヤであって、
(A)前記ベーストレッド部が、ゴム成分のうち四塩化スズによるカップリング率が25%以上であり、分子量分布Mw/Mnが1.2〜3.0である溶液重合ブタジエンゴムを10〜80重量%配合し、70℃における複素弾性率E*が5.0〜8.0MPa、70℃におけるtanδが0.12以下であるゴム組成物からなり、(B)前記キャップトレッド部が、ゴム成分100重量部に対してシリカ40重量部以上を配合し、アロマオイル20重量部を配合し、70℃における複素弾性率E*が4.0〜6.0MPa、70℃におけるtanδが0.08〜0.20であるゴム組成物からなる空気入りタイヤに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の空気入りタイヤは、(A)ベーストレッド部および(B)キャップトレッド部の2層構造を有するトレッドからなる。
【0011】
ベーストレッド部(A)におけるベースゴムのゴム成分については、ゴム成分中に、溶液重合ブタジエンゴム(BR)を10〜80重量%含有する。10重量%未満では、配合の低発熱化という効果が小さく、また80重量%をこえると、未加硫ゴムのゴム生地が悪くなり、また加工性が低下する。該溶液重合BRは、前記ゴム成分中に20〜70重量%含有することが好ましく、30〜60重量%含有することがより好ましい。
【0012】
前記溶液重合BRの四塩化スズによるカップリング率は25%以上である。カップリング率とは、反応活性末端にスズ−ブタジエニル結合を有する重合体の全重合体に対する割合のことをいう。
【0013】
また、前記溶液重合BRの分子量分布Mw/Mnは1.2〜3.0である。分子量分布のMwは、重量平均分子量を表し、Mnは数平均分子量を表す。
【0014】
かかる溶液重合BRは、たとえば、n−ヘキサン、シクロヘキサン、テトラヒドロフランなどの有機溶媒とブタジエンとを混合し、たとえばアルキルリチウムなどのリチウム系の重合開始剤などを用いて、所望の重合温度、時間で重合させ、得られた重合体をカップリング剤を用いてカップリングさせる通常の方法によって、得ることができる。
【0015】
該溶液重合BR以外のゴム成分としては、一般にタイヤで使用されるジエン系のゴムであればとくに限定されないが、加工性が良いことと低転がり抵抗を発現するためには、天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)、およびこれらのブレンド物が好ましい。とくには天然ゴムが好ましい。
【0016】
ベーストレッド部(A)のゴム組成物(ベースゴム組成物)に配合する補強剤については、とくに限定されないが、低燃費性能を発現するためには、ヨウ素吸着量が30〜100mgI2のカーボンブラックを添加することができる。具体的にはHAF、またはFEFクラスのカーボンブラックやシリカを配合することが好ましい。
【0017】
ベースゴム組成物に前記カーボンブラックを配合する場合、カーボンブラックの配合量は、前記ゴム成分100重量部に対して、30〜70重量部であることが好ましい。カーボンブラックの配合量が30重量部未満ではカーボンブラックによる補強性が劣るゴムになる傾向があり、70重量部をこえると、未加硫ゴムの粘度が高くなり、成形加工性が悪くなる傾向がある。
【0018】
ベースゴム組成物には、そのほかに、一般にタイヤで使用される添加剤、たとえば、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、アロマオイル、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
【0019】
前記ベースゴム組成物の加硫後の粘弾性物性について、70℃における複素弾性率E*は、5.0〜8.0MPaである。E*が5.0以下では、タイヤの運動特性、とくにハンドリングの初期応答性が劣り、また8.0MPaより大きいと、乗り心地性が低下する。より好ましくは5.25〜7.75MPa、さらに好ましくは5.50〜7.5MPaである。
【0020】
また、前記ベースゴム組成物の加硫後の70℃における損失係数tanδは、0.12以下である。tanδは0.12をこえると、タイヤの転がり抵抗低減の効果がなくなる。好ましくは0.10以下、さらに好ましくは0.08以下である。タイヤの耐久性やほかの性能に悪影響がない限り、tanδの値の下限はなく、小さい方が好ましい。
【0021】
キャップトレッド部(B)におけるキャップゴム組成物のゴム成分については、乗用車用のトレッドとして転がり抵抗、グリップ性能、耐摩耗性の諸性能を維持できればとくに限定されない。たとえば、NR、IR、BR、SBRおよびこれらのブレンド物が好ましい。
【0022】
前記キャップゴム組成物の補強剤として、キャップゴム組成物のゴム成分100重量部に対してシリカを40重量部以上充填することにより、転がり抵抗とグリップ性能が両立させられる。シリカの配合量が40重量部未満では、とくにウェットグリップ性能が低下する。シリカは、50重量部以上配合することが好ましい。シリカの充填量の上限はとくにないが、シリカおよびシリカ以外の補強剤の全量が100重量部をこえると、未加硫ゴムの粘度が高くなり、ゴムの成形性、加工性が低下する。補強剤量の総和は、好ましくは95重量部未満、より好ましくは90重量部未満である。
【0023】
前記キャップゴム組成物には、シリカと併用してシランカップリング剤を配合することができる。シランカップリング剤としては、タイヤに一般的に使用されるものであれば、とくに限定されず、たとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、トリエトキシシリルプロピルイソシアネート、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−(ポリエチレンアミノ)−プロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N’−ビニルベンジル−N−トリメトキシシリルプロピルエチレンジアミン塩などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、カップリング剤添加効果とコストの両立の点から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフイドなどが好ましい。
【0024】
前記シランカップリング剤の配合量は、前記シリカの配合量の6〜10重量%使用されることが好ましい。シランカップリング剤の配合量が6重量%未満では、シリカの分散が悪化したり、ゴムの耐摩耗性能が低下する傾向があり、10重量%をこえると、カップリング剤を添加した割に効果が少なく、コスト高になる傾向がある。
【0025】
シリカ以外の充填剤として、タイヤに一般的に使用されているカーボンブラック、クレー、炭酸カルシウムなどの無機充填剤を配合してもよい。
【0026】
前記キャップゴム組成物にカーボンブラックを配合する場合、ヨウ素吸着量が80〜200mgI2のカーボンブラックを配合することが好ましい。具体的には、SAF、ISAF、HAFクラスのカーボンブラックを配合することが好ましい。
【0027】
キャップゴム組成物に前記カーボンブラックを配合する場合、カーボンブラックの配合量は、前記キャップゴム組成物のゴム成分100重量部に対して、3〜50重量部であることが好ましい。カーボンブラックの配合量が3重量部未満ではゴム組成物のカーボンブラックによる補強性が劣る傾向があり、50重量部をこえると、ゴム組成物の発熱特性が悪化し、転がり抵抗が高くなる傾向がある。
【0028】
また、前記キャップゴムには、アロマオイルを前記ゴム成分100重量部に対して、5〜30重量部、さらには10〜20重量部配合することが好ましい。アロマオイルの配合量が5重量部未満では配合粘度が高くなり加工性が悪化する傾向があり、30重量部をこえると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
【0029】
前記キャップゴム組成物には、そのほかに、一般にタイヤで使用される添加剤、たとえば、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
【0030】
前記キャップゴム組成物の加硫後の粘弾性について、複素弾性率E*は、4.0〜6.0MPaである。E*が4.0未満では、タイヤの操縦安定性およびゴムの耐摩耗性能が悪化し、また6.0をこえると乗り心地性が低下する。E*は好ましくは4.25〜5.75、より好ましくは4.50〜5.70である。
【0031】
また、前記キャップゴム組成物の加硫後の70℃における損失係数tanδは、0.08〜0.20である。tanδが0.08より小さいとグリップ性能が劣り、0.20をこえると、転がり抵抗が高くなる。好ましくは0.08〜0.19、さらに好ましくは0.09〜0.18である。
【0032】
本発明の空気入りタイヤは、通常の方法により製造される。すなわち、前記ベーストレッド部(A)およびキャップトレッド部(B)のゴム組成物は、それぞれ通常のタイヤトレッドの加工方法、たとえば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどを用いて混練される。得られたゴム組成物を、ベーストレッド部およびキャップトレッド部からなる2層のトレッド部の形状に押し出し加工し、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。この未加硫タイヤを加硫機中で加硫してタイヤを得る。
【0033】
本発明の空気入りタイヤのトレッドにおける、ベーストレッド部(A)およびキャップトレッド部(B)の厚さの比は、1/9〜3/2であることが好ましい。厚さの比が1/9未満では、本発明のベーストレッドによる効果がみられない、すなわち操縦安定性が劣る傾向があり、3/2をこえると、タイヤトレッドが摩耗する際、早期にベーストレッドが露出し、タイヤのグリップ性能の低下が早くなる傾向がある。
【0034】
また、本発明の空気入りタイヤのトレッドの厚さは、対象の車両およびタイヤの大きさにより異なるが、8〜12mmの厚さであることが好ましい。厚さが8mm未満では乗り心地性が悪化する傾向があり、12mmをこえると、タイヤトレッドの発熱が大きくなり、転がり抵抗が高くなる傾向がある。
【0035】
本発明の空気入りタイヤは、前述の特性を有する、低シス成分含量の溶液重合ブタジエンゴム(BR)を使用した硬いベースゴムと、シリカを充分に充填させた柔らかいキャップトレッドを用いたキャップ/ベース2層構造からなるトレッドを使用することによって、転がり抵抗を増大させることなく、運動特性(操縦安定性、乗り心地性)を向上させたものである。
【0036】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例および比較例で使用した原料を以下にまとめて示す。
【0037】
NR:RSS#3グレード
SBR1:住友化学(株)製のSBR1502(乳化重合SBR)(スチレン量:23.5重量%、ビニル量18重量%、ガラス転移点:−54℃)
SBR2:日本ゼオン(株)製のNS116R(溶液重合SBR)(スチレン量:20重量%、ビニル量60重量%、ガラス転移点:−33℃)
BR1:宇部興産(株)製のBR150B(溶液重合BR)(Mw/Mn:3.3、高シス成分含量タイプ(シス成分含量:96モル%))
BR2:日本ゼオン(株)製のBR1250(溶液重合BR)(四塩化スズによるカップリング率:30〜40%、Mw/Mn:1.6〜1.7、低シス成分含量タイプ(シス成分含量:45モル%))
カーボンブラック:
N220 三菱化学(株)製(ヨウ素吸着量:118mgI2/g)
N351 三菱化学(株)製(ヨウ素吸着量:68mgI2/g)
シリカ:デグッサ社製のウルトラシルVN3
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi−69
アロマオイル:出光興産(株)製のAH40
老化防止剤6C:精工化学(株)製のオゾノン6C
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
ステアリン酸:日本油脂(株)製の桐
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS
加硫促進剤DPG:住友化学(株)製のソクシノールD
【0038】
実施例および比較例1〜5
製造方法
<ベーストレッドの製造方法>
表1記載の原材料(ベース)を、通常のバンバリーミキサーを用いて約150℃で5〜10分間混練した。得られた混練物に表1記載の加硫剤を加えて再度バンバリーミキサーを用いて90℃で5〜7分間練りこみ、ゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を加硫したのち、粘弾性試験を実施した。結果を表1に示す。
【0039】
<キャップトレッドの製造方法>
表2記載の原材料(ベース1)を通常のバンバリーミキサーを用いて約130℃で5〜8分間混練した。つぎに、得られた混合物と表2記載の原材料(ベース2)をバンバリーミキサーで約150℃で3〜5分間混練した。得られた混練物に表2記載の加硫剤を加えてさらに約90℃で5〜7分間練りこみ、ゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を加硫したのち、粘弾性試験を実施した。結果を表2に示す。
【0040】
つぎに、上記方法で得られた表1および2記載のベーストレッド用とキャップトレッド用のゴム組成物を、表3記載の組み合わせで2層のトレッドに押し出し、175/65R14 82SサイズのダンロップSP10のタイヤを常法により成形、加硫しタイヤを製造した。得られたタイヤは、トレッドの厚さが10mm、トレッドにおけるベーストレッド部とキャップトレッド部の厚さの比が1/4であった。得られた実施例および比較例1〜5の各タイヤを用いて、転がり抵抗および運動特性の試験をそれぞれ実施した。試験結果を表3に示す。
【0041】
<試験方法>
・粘弾性試験
上記方法にて作製したタイヤから、幅4mm、長さ40mm、厚さ2mmの試験片を切り出し、岩本製作所(株)製の粘弾性測定機にて物性(複素弾性率E*および損失係数tanδ)を測定した。測定条件は、初期歪み10%、動歪み2%、振動周波数10Hz、および温度70℃とした。
【0042】
・転がり抵抗
(株)神戸製鋼所製の転がり抵抗試験機を用い、荷重30N、タイヤの内圧200kPa、速度80km/hの条件で走行させて、転がり抵抗を測定した。比較例1の測定値を100(基準)として指数で示した。指数が大きいほど、転がり抵抗が小さく、低燃費性能が良好なことを示す。
【0043】
・運動特性
作製した175/65R14サイズのタイヤを排気量1600ccの車両に取り付け住友ゴム工業(株)岡山テストコースにおいて、テストドライバーによる官能試験を実施した。とくに、ハンドリング応答性能と乗り心地性を比較例1の場合を6点(基準)として相対評価した。点数が高いほど性能が良好なことを示す。
【0044】
複素弾性率が低いベーストレッド部を用いた比較例1では、ハンドリング応答性能が改善されなかった。
【0045】
複素弾性率が高いベーストレッド部を用いた比較例2では、転がり抵抗が増大し、乗り心地性が低下した。
【0046】
分子量分布Mw/Mnが大きいBRをベーストレッド部に用いた比較例3では、転がり抵抗が増大した。
【0047】
シリカの配合量が少ないキャップトレッド部を用いた比較例4では、ハンドリング応答性能が改善されなかった。
【0048】
複素弾性率が高いキャップトレッド部を用いた比較例5では、乗り心地性が低下した。
【0049】
特定の複素弾性率および分子量分布を示すベーストレッド部と、特定の複素弾性率を示し、充分にシリカを配合したキャップトレッド部とを組み合わせた実施例は、転がり抵抗を増大させることなく、ハンドリング応答性能を向上させた。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、低シス成分含量の溶液重合ブタジエンゴム(BR)を使用した硬いベースゴムと、シリカを充分に充填させた柔らかいキャップトレッドを用いたキャップ/ベース2層構造からなるトレッドを使用することによって、転がり抵抗を増大させることなく、運動特性(操縦安定性、乗り心地性)を向上させた空気入りタイヤが得られる。
Claims (1)
- キャップトレッド部およびベーストレッド部からなる2層構造のトレッドを有する空気入りタイヤであって、
(A)前記ベーストレッド部が、ゴム成分のうち四塩化スズによるカップリング率が25%以上であり、分子量分布Mw/Mnが1.2〜3.0である溶液重合ブタジエンゴムを10〜80重量%配合し、70℃における複素弾性率E*が5.0〜8.0MPa、70℃におけるtanδが0.12以下であるゴム組成物からなり、(B)前記キャップトレッド部が、ゴム成分100重量部に対してシリカ40重量部以上を配合し、アロマオイル20重量部を配合し、70℃における複素弾性率E*が4.0〜6.0MPa、70℃におけるtanδが0.08〜0.20であるゴム組成物からなる空気入りタイヤ。
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