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JP4012952B2 - 通行人軌跡抽出装置およびシステム - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広範囲にわたって通行人の数や行動を計測する際に用いられる通行人軌跡抽出装置およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通行人の数や行動を非接触で計測することは、建物のセキュリティやマーケティングなど多くの分野で要求が高まっている。従来、人物の位置情報を非接触で計測する方法の多くは、ビデオ画像を利用していた。しかしビデオ画像では、人間が交錯するときなどにうまくトラッキングできないなど、データの抽出に際して問題があった。そこで近年、距離や速度を直接測ることができる、レーザセンサを用いた計測方法が用いられている。
レーザセンサはレーザ波の拡散が小さいために、解像度が非常に高い。また、測定できる範囲が非常に大きく、測定誤差も非常に小さい。
レーザセンサを用いた従来の技術では、被測定物に異なるパターンの反射板を巻きつけて、1台のレーザセンサにより位置を計測するものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−211831号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多数の通行人の居る場所において、人が互いに重なり合うため、1台のレーザセンサではうまく抽出できない。また、計測できる範囲も1台のレーザセンサでは限界がある。
この発明はこのような点を鑑みてなされたもので、複数のレーザセンサにより通行人の位置座標を検知し、サーバがその検知データを座標変換してデータを統合し、リアルタイムかつ広範囲での通行人の軌跡の抽出を行う、通行人軌跡抽出装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1記載の通行人軌跡抽出装置は、通行人の位置や物体を検知する複数の検知手段に対応して設けられた複数のクライアントを制御する、通行人軌跡抽出装置において、前記複数の検知手段の検知時間を同期する同期手段と、前記複数の検知手段によって検知したデータから、前記複数のクライアントが抽出した通行人の位置座標を1つの座標系に統合する統合手段と、前記統合手段によって得られた通行人の位置座標から該通行人の移動軌跡を抽出する軌跡抽出手段とを有する。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の通行人軌跡抽出装置において、前記検知手段がレーザセンサであって、地面近くに水平にスキャンし、通行人の足を検知することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1あるいは2記載の通行人軌跡抽出装置において、前記軌跡抽出手段が、前記検知手段によって検知した通行人の2本の足データをグループ化し、前記2本の足データの重心点を抽出し、前記足データが重なっているグループを抽出し、抽出した前記グループの2本の足データの重心点を結んで該通行人の移動軌跡を抽出し、前記通行人の移動速度や方向を設定することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1あるいは2記載の通行人軌跡抽出装置において、前記軌跡抽出手段が、前記検知手段によって検知した通行人の足の歩行モデルを定義し、前記通行人の移動速度や方向、足振り位相の状態をカルマンフィルタによって計算し前記通行人の移動軌跡を抽出することを特徴とする
【0009】
請求項5記載の通行人軌跡抽出システムは、通行人の位置や物体を検知する複数の検知手段と、前記複数の検知手段に対応して設けられ、各検知手段から出力される検知データから通行人の位置座標を抽出する複数のクライアントと、前記複数のクライアントを制御するサーバとを具備し、前記サーバは、前記検知手段の検知時間を同期する同期手段と、前記複数のクライアントから送信される通行人の位置座標を1つの座標系に統合する統合手段と、前記統合手段によって得られた通行人の位置座標から該通行人の移動軌跡を抽出する軌跡抽出手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通行人軌跡抽出装置の概略構成を示すブロック図である。1はサーバであり、ネットワークNを介してクライアント11〜13を制御する。クライアント11〜13は、それぞれレーザセンサ21〜23(検知手段)を制御する。
レーザセンサ21〜23は、それぞれ異なる場所の床に設置され、地面から約20cmの高さの水平面でスキャンし、最大半径70mの範囲内の通行人を検知する。このとき、レーザ光は通行人の足に当たることになる。またレーザセンサ21〜23は、角度270度の範囲でスキャンし、0.25度の刻みで、周辺物(固定物と移動物)までの距離を直接計測し、それぞれクライアント11〜13にデータを送る。
【0011】
次に、上記構成におけるサーバ1とクライアント11〜13の動作について、図2と図3を参照して説明する。図2はサーバ1の動作、図3はクライアント11〜13の動作を示す。
まず、サーバ1はクライアント11〜13に同期信号を送る(ステップSa1)。クライアント11〜13はその信号を受信すると(ステップSa11)時刻同期を行う(ステップSa12)。
サーバ1はクライアント11〜13にデータをリクエストするリクエスト信号を送信する(ステップSa2)。クライアント11〜13がそのリクエスト信号を受信すると(ステップSa13)、それぞれ対応したレーザセンサ21〜23は1回スキャンし周辺物を検知する。クライアント11〜13はその1スキャンのデータを取得し、サンプルデータとしてサーバ1に送る(ステップSa14)。
【0012】
このとき、レーザセンサ21〜23は、隣接する少なくとも2つのレーザセンサで共通な固定物を検知するよう、検知範囲がお互いに若干重複するように設置されている。また、レーザセンサ21〜23が計測したレーザデータはレーザセンサ21〜23それぞれ独自に設定したローカル座標系に相対している。
サーバ1はクライアント11〜13からサンプルデータを受信し(ステップSa3)、各サンプルデータから、共通な固定物に対する計測データを視覚的に判断してそれらをマッチングし、1つのデータに統合する。そして、クライアント毎の座標系変換パラメータを決定する(ステップSa4)。
このようにして同一時刻かつ同一座標系に統合したデータを1フレームとする。
【0013】
次に、サーバ1はクライアント11〜13に計測開始信号を送る(ステップSa5)。クライアント11がその計測開始信号を受信すると(ステップSa15)、レーザセンサ21は周辺物をスキャンする。クライアント11はスキャンしたデータを取得する(ステップSa16)。
レーザセンサ21は、固定物に対して常に同じ角度で同じ距離値を計測している。クライアント11は、レーザセンサ21がスキャンした200のデータを時系列ごとに重ねる。そして、時間とともに変化しない固定物を抽出し、背景データを生成する。この背景データは1時間おきに更新される(ステップSa17)。クライアント11はレーザセンサ21の計測したデータから、背景差分により移動物に当たる動体データを抽出し(ステップSa18)、動体データをサーバ1に送る(ステップSa19)。ステップSa16からステップSa19の動作は、計測終了まで繰り返される。
クライアント12、13と対応するレーザセンサ22、23もそれぞれ同様の動作を行う。
【0014】
サーバ1はクライアント11〜13から動体データを受信し(ステップSa6)、ステップSa4で計算した座標系変換パラメータによって同一座標系に統合し、1フレームのデータを作成する(ステップSa7)。そして、サーバ1は座標変換した動体データから通行人の軌跡を求める(ステップSa8)。軌跡の求め方はサブルーチンとして後に述べる。
サーバ1が軌跡の測定を終了したら(ステップSa9)、クライアント11〜13に計測終了信号を送信する(ステップSa10)。クライアント11〜13はその計測終了信号を受信すると(ステップSa20)、処理を終了する。
以上により、サーバ1は統合したデータ上で通行人の軌跡を検出することができる。
【0015】
次に、ステップSa8において通行人の軌跡を求めるサーバ1の動作を、図4を参照して説明する。
【0016】
通行人の足1本にはレーザ光が数点当たる。サーバ1は、ステップSa7で座標変換された動体データが、半径10cm以内に集まっているものを、1本の足にあたるデータとしてクラスタ化し、半径10cmの円にして足断面データとする(ステップSb1)。次にサーバ1は、30cm以内の距離にある足断面データ全てを2個づつグループ化し、通行人の候補とみなす。次にサーバ1は、グループ化した2つの足断面データの中点を取り、通行人候補の重心点とする(ステップSb2)。図11にクラスタ化とグループ化の例を示す。
【0017】
サーバ1は、ステップSb2で抽出した重心点を利用して、前の時刻におけるフレームで登録された既存の軌跡を現在フレームまで延長する(ステップSb3)。このステップSb3における軌跡の延長手法について図5を参照して説明する。
サーバ1は、前の時刻におけるフレームで登録された既存の軌跡に対して、通行人の重心点の移動速度や方向などによって、現在フレームにおける重心点の探索範囲を定める(ステップSc1)。次にサーバ1は、その探索範囲において、通行人候補の重心点を探索する(ステップSc2)。重心点が見つかった場合(ステップSc3で「Yes」)、通行人の重心点の移動速度や方向などで予測される、最も近い重心点まで軌跡を延長する(ステップSc4)。また、その重心点を結んで通行人の歩いた軌跡とする。そしてサーバ1は、通行人の重心点の位置、移動速度、方向などを更新する。
サーバ1は、重心点が見つからなかった回数を数えるカウンタを有する。重心点が見つからなかった場合(ステップSc3で「No」)、カウンタが4以下であれば(ステップSc5で「No」)、カウンタに1を加算する(ステップSc6)。カウンタが5以上であれば(ステップSc5で「Yes」)、該当軌跡の追跡を終了する(ステップSc7)。
続けて、前の時刻におけるフレームで登録された他の既存の軌跡を現在フレームまで延長する場合は(ステップSc8で「Yes」)、ステップSc1の処理に戻る。
【0018】
図4に戻って、人間は、歩行する際に両足を交互に移動するので、足断面データが重なっている足のグループを、時系列上連続したフレームから抽出すれば、通行人1人が歩行しているとみなすことができる(図12を参照)。サーバ1は、前の時刻におけるフレームで登録された既存の軌跡に属していない足のグループに対して、連続3つ以上のフレームに足断面データが重なっているグループを抽出する(ステップSb4)。次にサーバ1は、それぞれの足のグループにおける重心点を抽出し、それら重心点を結び、新たな軌跡として登録する(ステップSb5)。
【0019】
次に、カルマンフィルタを用いて通行人の軌跡を求めるサーバ1の動作を説明する。まず、図6に全体の動作を示す。各計測時刻に、まず各クライアントから動体データを収集し、座標系統合を行う(ステップSd1)。半径10cm以内に集まっている動体データを足断面データとしてクラスタ化し(図11を参照)、その中心点を足の位置データとして求める(ステップSd2)。既に抽出された軌跡データをカルマンフィルタ手法によって現在フレームに延長する(ステップSd3)。既に抽出された軌跡に属しない足データに対して、30cm以内の距離にあるものをグループ化し(ステップSd4)、足データが重なっているグループが3つ以上連続なフレームから検出されるならば、新規軌跡として抽出し(ステップSd5)、カルマンフィルタ(新規軌跡)の初期状態を設定する。この過程を軌跡測定終了まで繰り返す。
【0020】
ステップSd3において、既に抽出された軌跡データをカルマンフィルタによって現在フレームまで延長する手法を図7に示す。各軌跡データに対して、まず前フレーム目までの軌跡データによって現在計測フレームにおける状態ベクトルと計測データ(両足の位置)を予測して、探索範囲を決める(ステップSe1)。この詳細については後に述べる。次に、探索範囲に該当足の計測データを探索する(ステップSe2)。足データが見つかった場合(ステップSe3で「Yes」)、予測した計測データに最も近い足データを現在フレームにおける計測データとする(ステップSe4)。足データが見つからなかった場合、見つからなかった回数を数えるカウンタが5以上ならば(ステップSe5で「Yes」)、この軌跡が終了したと考え(ステップSe8)、その他の軌跡を検討する。カウンタが4以下ならば(ステップSe5で「No」)、カウンタに1を加算し(ステップSe6)、予測した計測データを現在フレームにおける計測データとする(ステップSe7)。最後に現在フレームにおける計測データを利用して、予測された状態ベクトルを更新する(ステップSe9)。この詳細については後に述べる。
続けて、前フレーム目までの他の既存の軌跡を現在フレームまで延長する場合は(ステップSe10で「Yes」)、ステップSe1の処理に戻る。
【0021】
ここで、歩行者モデルを検討する。人間は、歩行する際に両足を交互に移動する。片方の足が着陸してからもう片方の足が振りはじめる。それが単純化した例を図8に示してある。
両足の運びに4つの位相を定義する。両足とも静止の状態から、右足だけが加速して、両足の位置が揃った地点までを位相1と定義する。それから右足が減速し、着地するまでを位相2と定義する。着地する時点に両足の移動速度がほぼ静止の状態に戻る。同じく左足だけの加速を位相3、減速を位相4と定義する。両足に施す加速度は足の筋肉などからの力によって決められる。
【0022】
歩行者モデルを左足と右足が水平面(統合座標系)に置ける速度(vLとvR)、加速度(aLとaR)、位置(pLとpR)によって評価する。そこで、歩行者モデルを計測時刻によって変化するパラメータ(位置、速度)と足振り位相によって変化するパラメータ(加速度)に分けて、離散型カルマンフィルタを定義する。
【0023】
【数1】
Figure 0004012952
【0024】
sk,nは計測時刻k(kフレーム)に歩行者nの両足の位置、速度による状態ベクトルである。uk,nは計測時刻k(kフレーム)に歩行者nの両足の加速度ベクトルである。ωは状態モデル誤差である。本例ではωが定数であると仮定して、ある経験値によって設定する。
【0025】
【数2】
Figure 0004012952
【0026】
Φは両足の位置、速度に関する既存知識によって現在時刻にある両足の位置、速度を推定する行列関係式である。Ψは加速度によって位置、速度の変化を表す行列関係式である。それぞれを[数3][数4]式に定義する。ここで、Δtは計測間隔であり、本例では、Δtはほぼ0.1secである。
【0027】
【数3】
Figure 0004012952
【0028】
【数4】
Figure 0004012952
【0029】
状態ベクトルsk,nを[数5]式のように計測値と関連づける。また状態ベクトルuk,nは足振り位相を検出することによって更新される。
【0030】
【数5】
Figure 0004012952
【0031】
ここで、mk,nは計測時刻kに歩行者nを計測された両足の位置データである。Hは状態ベクトルsk,nと計測データmk,nとの関係式である。εは計測誤差である。本例ではεが定数であると仮定して、ある経験値によって設定する。
【0032】
【数6】
Figure 0004012952
【0033】
【数7】
Figure 0004012952
【0034】
図9には状態モデルの予測を示してある。歩行者nの歩行軌跡を、
Tn=s1,n, s2,n,…, sk-1,n
によって定義する。計測時刻kにおける状態モデルの予測は図13のアルゴリズムで行われる。
Q=E[ωω]とP-=E[(s−s-)(s−s-)T]はそれぞれ状態モデル誤差と事前推定誤差の共分散行列である。また、加速度に関する状態ベクトルu- k,n に対する予測は、図14のアルゴリズムで行われる。図14において、fとfは両足の加速度関数である。本例では両足に施す加(減)速度が等しく、また各位相は一定な常数であると単純化する。
【0035】
予測された現在フレームにおける計測データによって探索範囲を決めて、該当する計測された両足のデータを探索し、更新する(図7のステップSe2〜Se8参照)。それによって現在フレームにおける状態ベクトルを図15のように求める(図10参照)。ここで、Kはカルマンゲイン、R=E[εεT]とP=E[(s−s)(s−s)T]はそれぞれ計測誤差と事後推定誤差の共分散行列である。
【0036】
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のレーザセンサで通行人を検出することによって、広範囲にわたる検出を行うことができる。また、複数のレーザセンサの検出データから、それぞれ1台ずつ接続されたクライアントが動体データを抽出し、それをサーバが座標変換することで1つの座標系に統合し、軌跡を抽出することで、膨大な計算量を並列処理することができ、リアルタイムで通行人の軌跡を追うことができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0038】
上記実施形態では、地表近くの水平面にレーザをスキャンして通行人を検知する構成としたが、例えば、入口のドアなど、地表と垂直にレーザをスキャンして、その入口に入った人数を検知したり、身長の差で男女、大人と子供を検知したりする構成としてもよい。
また、通行人の検知だけでなく、スーパーなどのショッピングカートや自動車を検知する構成としてもよい。
また、ビデオカメラの画像とレーザの軌跡データを組み合わせて、通行人の軌跡を映像として表示しても良い。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、複数の検知手段で通行人を検知し、同期手段によって検知時間の同期を行い、統合手段によって複数のクライアントが抽出した通行人の位置座標を1つの座標系に統合することで、広範囲にわたる通行人の移動軌跡を検出できる。また、複数の検知手段を複数のクライアントが個々に制御することで、計算量が少なくて済み、リアルタイムで通行人の移動軌跡を追うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る通行人軌跡計測システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるサーバ1の動作を示すフローチャートである。
【図3】 同実施形態におけるクライアントの動作を示すフローチャートである。
【図4】 同実施形態における重心点を用いた軌跡抽出の動作を示すフローチャートである。
【図5】 同実施形態における重心点を用いた軌跡の延長方法の動作を示すフローチャートである。
【図6】 同実施形態におけるカルマンフィルタを用いた軌跡抽出の動作を示すフローチャートである。
【図7】 同実施形態におけるカルマンフィルタを用いた軌跡の延長方法の動作を示すフローチャートである。
【図8】 同実施形態における通行人の歩行モデルの例である。
【図9】 同実施形態におけるカルマンフィルタを用いた状態モデルの予測を示すフローチャートである。
【図10】 同実施形態におけるカルマンフィルタを用いた状態モデルの更新を示すフローチャートである。
【図11】 同実施形態における通行人の足を判別するクラスタ化とグループ化の例を示す。
【図12】 同実施形態における通行人の両足が交互に移動するパターンの判別による新規軌跡の抽出の例を示す。
【図13】 同実施形態におけるカルマンフィルタを用いた状態モデルの予測を示すアルゴリズムである。
【図14】 同実施形態における足振り位相の判別による加速度に関する状態ベクトルの予測を示すアルゴリズムである。
【図15】 同実施形態におけるカルマンフィルタを用いた状態ベクトルの更新を示すアルゴリズムである。
【符号の説明】
1…サーバ、11〜13…クライアント、21〜23…レーザセンサ

Claims (7)

  1. 通行人の位置や物体を検知する複数の検知手段に対応して設けられた複数のクライアントを制御する、通行人軌跡抽出装置において、
    前記複数の検知手段の検知時間を同期する同期手段と、
    前記複数の検知手段各々が検知したローカルな座標の画像データから、前記複数のクライアントが抽出した通行人の位置座標を、共通な固定物に対する計測データによりマッチングして1つの座標系に統合して、現在フレームとして出力する統合手段と、
    前記統合手段によって得られる前記現在フレームの通行人の位置座標まで、前回のフレームにて登録された既存フレームにおける該通行人の軌跡を延長し、通行人の移動軌跡を抽出する軌跡抽出手段と
    を有する通行人軌跡抽出装置。
  2. 前記検知手段がレーザセンサであって、水平にスキャンし、周辺の固定物及び動体を検知する
    ことを特徴とする請求項1記載の通行人軌跡抽出装置。
  3. 前記軌跡抽出手段が、前記現在フレームにいて設定された範囲にある動体データを足データとしてクラスタ化し、通行人の2本の足データをグループ化し、前記2本の足データの重心点を通行人候補として抽出し、
    登録された前記移動軌跡から、通行人の重心点の移動速度や方向などにより、現在フレームにおける通行人の重心点の探索範囲を設定し、
    前記探索範囲にて前記通行人候補の重心点を探索し、
    通行人の重心点の移動速度や方向などで予測される、最も近い重心点まで軌跡を延長し、
    前記通行人の移動速度や方向を設定する
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載の通行人軌跡抽出装置。
  4. 前記軌跡抽出手段が、前記現在フレームにおいて、第1の範囲にある動体データをクラスタ化し、その中心点を足の位置データとして求め、
    すでに抽出された軌跡データをカルマンフィルタにより、現在フレームに延長し、
    一方、すでに抽出された軌跡データに属しない動体データに対して、第2の範囲にある動体データとしてグループ化し、該グループが連続したフレームから検出されると、新たな軌跡として抽出する
    ことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の通行人軌跡抽出装置。
  5. 前記軌跡抽出手段が、
    各動体に対応する各軌跡データに対し、前回のフレームまでの軌跡データによって現在フレームにおける状態ベクトルと予測動体データを予測して、探索範囲を決め、
    該探索範囲における動体データを探索し、
    動体データが見つかった場合、前記予測動体データに最も近い動体データを現在フレームにおける動体データとし、軌跡データをカルマンフィルタにより、現在フレームに延長し、
    一方、動体データが見つからなかった場合、見つからなかった回数を数えるカウンタが設定回数以上ならば、この軌跡が終了したとし、その他の軌跡を検討し、カウンタが設定回数未満ならば、カウンタに1を加算し、予測動体データを現在フレームにおける動体データとして、軌跡データをカルマンフィルタにより、現在フレームに延長する
    ことを特徴とする請求項4に記載の通行人軌跡抽出装置。
  6. 前記軌跡抽出手段が、前記検知手段によって検知した通行人の足の歩行モデルを、両足の運びに4つの位相として、両足とも静止の状態から、右足だけが加速して、両足の位置が揃った地点までを位相1、それから右足が減速し、着地するまでを位相2、同じく左足だけの加速を位相3、減速を位相4と定義し、左足と右足が前記フレームに置ける速度と、加速度、位置との計測時刻によって変化するパラメータと、足振り位相によって変化する加速度のパラメータに分けて状態ベクトルとして設定されたカルマンフィルタにより、フレームまでの軌跡データから、現在フレームにおける予測動体データ及び状態ベクトルを予測することを特徴とする請求項記載の通行人軌跡抽出装置。
  7. 通行人の位置や物体を検知する複数の検知手段と、
    前記複数の検知手段に対応して設けられ、各検知手段から出力される検知データから通 行人の位置座標を抽出する複数のクライアントと、
    前記複数のクライアントを制御するサーバと
    を具備し、
    前記サーバは、
    前記検知手段の検知時間を同期する同期手段と、
    前記複数の検知手段各々が検知したローカルな座標の画像データから、前記複数のクライアントが抽出した通行人の位置座標を、共通な固定物に対する計測データによりマッチングして1つの座標系に統合して、現在フレームとして出力する統合手段と、
    前記統合手段によって得られる前記現在フレームの通行人の位置座標まで、前回のフレームにて登録された既存フレームにおける該通行人の軌跡を延長し、通行人の移動軌跡を抽出する軌跡抽出手段と
    を有することを特徴とする通行人軌跡抽出システム。
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