JP4013107B2 - 防災システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、火災の発生を検知してこの発生位置を求め放水ノズルにより消火する防災システムに係り、特に火点の算出精度が高く、建物の利用形態により火災の発生を検知する検知器の使用条件が変動する場合の防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は例えば、特開平5−277204号公報に示された従来の防災システムのブロック図である。図において、88−1、88−2は天井にマトリックス状に配置された煙検知器、89−1、89−2は炎検知器、81は防火監視制御装置であり、火災発生位置算出装置82と放水銃制御部83から構成される。火災発生位置算出装置82は火災の発生を検知したときに煙検知器88−1、88−2の煙濃度データからその発生位置を算出する。放水銃制御部83は火災発生位置から放水銃87を選択し、その放水銃87のノズル角度や弁開度の制御データを求める。84は放送設備、85は煙検知器88−1、88−2や炎検知器89−1、89−2からの信号を防火監視制御装置81に中継する中継器である。
【0003】
このような構成において、まず、防火監視制御装置81の火災発生位置算出装置82は、煙検知器88や炎検知器89により火災発生が検知されると、各煙検知器88の位置の煙濃度を調べて高濃度の検出データから順に3点を抽出する。そして、抽出した3点の濃度データからそれぞれの距離を求めて方程式を解き、火災発生点を算出する。次に、放水銃制御部83は火災発生位置から放水銃87を選択し、その火災発生点の位置が放水エリアに入る放水銃87を選び、各放水銃87の左右の向き、上下のノズル角度や弁開度の制御データを求めて、これらを制御値として各放水銃のサーボユニット86に設定する。そして、サーボユニット86のサーボモータにより、ノズル角度や弁開度の制御を行い放水位置の遠近を制御する。次に、放送設備84で放水開始を放送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の防災システムにおいては、離れた2箇所に火災が発生した場合には、互いに離れたところの煙検知器88の信号が算出されてしまい、実際の火災発生点の間に火災発生点が算出されることもあり、また、1箇所に火災が発生したときでも、煙検知器88の中心座標を基準に複数の座標の加重平均を行って火点の算出を行う方法もあった。しかし、煙検知器88が作動するときは、これらの共通領域である重複した監視円領域の中心位置が火点となるようするのが好ましいのにかかわらず、複数の監視円領域が重複した共通の領域に火点があっても、監視円領域の配置が均等にできなかったり、監視円領域の大きさが異なると、監視円領域の共通の領域外が火点と算出される場合があり、火点の算出精度がよいとはいえなかった。
また、建物の利用形態により火災の発生を検知する煙検知器88の位置や使用条件が変わると、その都度計算方程式を変更する必要があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので火点の算出を簡単にし、算出精度が高い防災システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る防災システムは、監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、前記制御手段は、前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および検知信号の採用、不採用を示す検知器属性表を設定するデータベース設定部と、前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とするものである。
【0007】
また、監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、前記制御手段は、前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および検知信号の採用、不採用を示す検知器属性表を設定するデータベース設定部と、前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とするものである。
【0008】
また、監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、前記制御手段は、前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および隣接関係の有無を示す制御関係表を設定するデータベース設定部と、前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は実施の形態を示す防災システムの構成を示すブロック図、図2は防災システムの制御部であるパソコンの構成図、図3は図2のデータベース部の検知器の座標データ、図4は図2のデータベース部の各検知器の隣接の有無を示す制御関係表、図5は図2のデータベース部の検知器の採用、不採用等を示す検知器属性表を各々示す図表、図6は火点の座標算出の概念図、図7、8は防災システムの動作を示すフローチャート、図9、10は火点座標の算出表を示す図表である。
【0012】
図1において、1は火点を照準するカメラ、2は火災を検出する火災検出手段である炎検知器、1aは信号に基づきカメラ1を上下左右に回動制御する回動装置であり、カメラ1の回転角および仰角を検出して出力する検出回路も備えている。3は放水ノズル、3aは放水ノズル3を上下左右に回動制御する回動装置、4は給水源であり、消火水の給水を開始する制御弁でもよい。
5は防災センタ等に設置され、全体の制御を行う制御盤、51は操作卓であり、カメラ1の画像を映出するモニタ61、後述のパソコン65の情報を表示するCRT62、火点に照準を合わせるためのスティック装置や放出を開始する放水スイッチ等の各種入力を操作する操作部63から構成される。
なお、カメラ1及びノズル3は1台図示しているが、複数台使用される。
【0013】
52はカメラ1の映像を受信する受信部、53は回動装置1aに制御を信号出力する制御部、55は回動装置3aに制御を信号出力する制御部、56は放水開始時に給水源4に起動信号を出力する制御部、7は炎検知器2の検知信号を受信する受信機である。65は制御手段であるパソコンであり、演算部58、演算部58の処理に必要なデータが設定される書き換え可能な不揮発性の記憶装置であるデータベース設定部67、一時的なデータを保存するメモリ66から構成される。
【0014】
さらに、詳細な構成を図2〜図5、図9により説明する。図2においてデータベース設定部67には、例えば図3に示す炎検知器2の座標および半径に係るデータ(X、Y、Z、r)67a、図4に示す炎検知器2に隣接する炎検知器2の有無を示す制御関係表67b、図5に示す炎検知器2の採用、不採用等を示す検知器属性表67c、可動式の床が移動した場合に補正する床高さを示す床高さ座標データ(Z)67d、ノズル座標(Xh、Yh、Zh)67eが設定される。また、メモリ66には炎検知器2が動作したかどうかを示す検知器動作採点表66a(図9(a))が記憶される。
なお、検知器属性表67cは図5に示すように、各炎検知器2毎に通報点数と制御採用とが設定され、通報点数は火災発生をシステムに表示するかを設定し、制御採用は火点位置の計算に採用するかが設定されており、火点の算出について制御採用の設定は通報点数と共通にしてもよい。
このとき、不採用とされる場合は、例えば、炎検知器2の動作が不安定な場合、大空間の利用状況による監視領域が障害物で遮蔽されている場合等が上げられる。
【0015】
次に、動作説明に先立ち、火点の算出概要について図6により説明する。
図において、円C1、C2は交点を有し、共通の領域Cwを有する二つの監視円領域の外周の円であり、円C1の半径がm、中心座標が(a、b)、円C2の半径がn、中心が(c、d)である。そして、2つの交点を(x1、y1)、(x2、y2)としている。
共通領域Cwに火点が入るようにしている。
そして、火点は円C1、C2の交点(x1、y1)と(x2、y2)の中心点f(xs、ys)を算出して、これを火点とする。
すなわち、この監視円領域の大きさは、円C1が小さく、円C2が大きくなっており、これらの間で火災があるときに、その実際の火点は双方に含まれる共通の領域Cwにある蓋然性が高く、共通領域Cwの中心を火点として算出することが好ましい。
これにより、二つの監視円領域の間に火点があるときに、単純に中心点をとることで、共通の領域Cwから外れた点を火点とすることを防止できる。
なお、2つの円C1、C2が交わるには、次の計算式(1)の条件が満足されていることが必要である。
【0016】
【数1】
【0017】
次に動作について説明する。
まず、防災システムの稼働前に、データベース設定部67の炎検知器の座標データ67aには、例えば、図3に示すように各炎検知器2のアドレスS1、S2・・Snについて各々X、Y、Z座標および半径rを設定する。制御関係表67bは各炎検知器2間の監視区域が重なり合う位置関係にあるものを隣接関係にあるものとし、図4に示すように炎検知器2のアドレス対応で隣接関係の有無を1と0の2値で設定する。検知器属性表67cは図5に示すように警報を出すかどうかを設定する通報点数と、火点を特定できない位置に炎検知器2がある場合等に火点算出に採用しないようにするため、炎検知器2の採用、不採用等を設定する制御採用の二つの項目について採用、不採用を1と0の2値で設定しておく。
【0018】
次に図7、8の動作フローチャート及び図9、10により説明する。
図9(a)は第1報の検知信号検知動作採点表、図9(b)は第1報の火点座標算出の総括表、図9(c)は計算結果の例、図10(a)は第2報の検知信号検知動作採点表、図10(b)は第2報の火点座標算出の総括表、図10(c)は計算結果の例を示す図表である。
炎検知器2からの最初の作動信号を第1報として受信機7を介してパソコン65が受信すると(ステップS1)、メモリ66に検知器動作採点表66aとして記憶される(ステップS2)。検知器動作採点表66aには、図9(a)に示すように炎検知器2のアドレス対応で動作状態の有無が1と0の2値で記憶される。この場合はアドレスS1の炎検知器2のみが動作したことを示している。次に、演算部58は検知器動作採点表66aと制御関係表67bを読出し、制御関係表67bから第1報の炎検知器2のアドレスS1に対応した隣接の有無を読み出す(ステップS3)。
【0019】
次に、炎検知器座標67a、検知器属性表67cを読出し、炎検知器座標67a、ステップS3で読出された第1報の炎検知器2のアドレスS1に対応した隣接の有無、炎検知器属性表67c、検知器動作採点表66aから図9(b)に示す総括表を作成する(ステップS4)。
図9(b)はX座標のみ示しているが、Y座標についても同様に作成する。
【0020】
次に、ステップS5では、この総括表の値に基づいて、まず、次に示す計算式(2)により監視円領域のX、Y中心座標を各々算出する。
監視円領域中心座標=座標×第1報の隣接値×属性値×動作状態値 (2)
この計算式は、各炎検知器2毎の座標(X、Y)、第1報の炎検知器2のアドレスS1に対応した隣接の有無を示す2値1、0、炎検知器属性の2値1、0及び検知器動作採点の2値1、0から各炎検知器2毎の積を求めてこれらの積の合計を求めるもので、この中心座標(Xs、Ys)を監視円領域中心平面座標とする。
高さ座標Zsは、座標(Xs、Ys)と同様に求めてもよいが、大空間は平面が多く床面を基準高さとして平均を出すまでもない。ただ、詳細に示さないが、可動式の床の場合には、その床面の位置によって設定されるデータベース設定部67の床高さ座標データ(Z)67d、各炎検知器2毎の座標(X、Y)に対応した座標(Z)として読出され設定される。
また、半径rは各炎検知器2毎の座標(X、Y)に対応して読出され設定される。
【0021】
第1報の具体的な計算は図9(b)の総括表で炎検知器2がアドレスS1〜S3とした場合についてX座標について示すと次のようになる。
監視円領域中心座標(X)=X1×1×1×1×1、X2×1×1×1×0、X3×1×1×1×0
=X1、0、0
図9(c)に示すように、第1報のみでは、そのアドレス以外は、採点表がすべて0なので、座標と採点表の積の結果、第1報のアドレスS1の座標X1のみが残り、この座標が監視円領域の中心座標となる。
また、Y座標についても同様にして算出する。座標(Z1)、半径mは各炎検知器2毎の座標(X1、Y1)に対応して読出され設定される。
【0022】
次に、パソコン65の演算部58はデーターベース設定部67のノズル座標67eからノズル3の座標(Xh、Yh、Zh)を読み出し(ステップS6)、算出された中心座標(Xs、Ys、Zs)からノズル3の座標との差分△X、△Y、△Zからノズル3の回動装置3aを回動させる旋回角と俯仰角を算出する(ステップS7)。そして、この旋回角と俯仰角の制御データをノズル3の制御を行う制御部55に入力する(ステップS8)。制御部55は使用場所の形状や算出された中心座標に基づいて、作動した炎検知器2に最も近い放水ノズル3を選択し、入力された旋回角と俯仰角に基づいて 回動装置3aを回動させ、放水ノズル3を火点fと想定される中心座標に向ける。そして、算出した中心座標からもっとも近いノズルを選択するが、複数設置されていない場合には、選択の必要はない。
【0023】
カメラ1においても同様に、算出された旋回角と俯仰角の制御データが制御部53に入力され、制御部53はカメラ1を選択し、入力された旋回角と俯仰角に基づいて 回動装置1aを回動させ、カメラ1を中心座標に向け、ステップS9で選択された放水ノズル3のカメラ1の映像が受信部52を介して操作卓51のモニタ61に映出される(ステップS10)。
【0024】
上記の動作が、第1報の炎検知器2の作動信号に対する制御動作である。その後、タイマを起動して(ステップS11)、所定時間(例えば10秒間)の間、第2報以降の炎検知器2の作動信号を受け付ける(ステップS12)。後続報である第2報の作動信号があった場合(ステップS13)、第1報と同様にメモリ66に第2報の検知器動作採点表66aとして記憶される(ステップS14)。この場合は図10(a)に示すようにアドレスS1とS2の炎検知器2が動作したことを示している。次に、演算部58は検知器動作採点表66aと制御関係表67bを読出し、制御関係表67bから第1報の炎検知器2のアドレスS1に対応した隣接の有無を読み出す(ステップS15)。
【0025】
次に、炎検知器座標67a、検知器属性表67cを読出し、炎検知器座標67a、ステップS3で読出された第1報の炎検知器2のアドレスS1に対応した隣接の有無値、炎検知器属性表67c、検知器動作採点表66aから図10(b)に示す総括表を作成する(ステップS16)。図10(b)はX座標のみ示しているが、Y座標についても同様に作成する。
【0026】
次に、ステップS17では、まず、この総括表の値に基づいて、第1報と同様に計算式1により監視円領域のX、Y中心座標を各々算出する。図10(b)の総括表で炎検知器2がアドレスS1〜S3とした場合についてX座標について示すと次のようになる。
監視円領域中心座標(X)=X1×1×1×1×1、X2×1×1×1×1、X3×1×1×1×0
=X1、X2、0
図10(c)に示すように、第1報のアドレスS1の座標X1がそのまま残り、第2報で第2報のアドレスS2の座標X2が残り、この座標が二つの監視円領域の中心座標となる。
Y座標についても同様にして算出する。
座標(Z1)、半径mは各炎検知器2毎の座標(X1、Y1)に、座標(Z2)、半径nは各炎検知器2毎の座標(X2、Y2)に対応して読出され設定される。
このように、第1、第2報により、算出された、各炎検知器2毎の座標(X1、Y1)、(X2、Y2)、半径m、nから各監視円領域の外周円C1、C2の交点の座標(x1、y1)、(x2、y2)を求め、これから各交点間の中心座標(Xs、Ys、Zs)を求め、これを火点座標とする。
なお、ZsはXs、Ysに対応して読出され設定されるが、基準面として同一の場合が多い。
【0027】
次に、以上の火点の座標の算出の詳細を図6と図8のフローチャートにより説明する。
まず、炎検知器2の第1報の座標(a、b)と半径m、第2報の座標(c、d)と半径nをそれぞれ、検知座標データ67aから読みだす(ステップS31)。
ここで、n>mとし、第1の座標(a、b)は小さい円C1の座標(X1、Y2)を示し、第2の座標(c、d)は大きい円C2の座標(X2、Y2)を示す。
【0028】
次に、次の計算式(3)(4)により各炎検知器2毎の座標(X1、Y1)、(X2、Y2)、半径m、nから各監視円領域の外周円C1、C2の交点の座標(x1、y1)、(x2、y2)を求める。
(x−a)2+(yーb)2=m2 …(3)
(x−c)2+(y−d)2=n2 …(4)
展開して、
x2−2ax+a2+y2−2by+b2=m2 …(5)
x2−2cx+c2+y2−2dy+d2=n2 …(6)
(5)−(6)=
2(c−a)x+a2−c2+2(d−b)y+b2−d2=m2−n2
この式をxについて解くと、
2(c−a)x=m2−n2−a2+c2−2(d−b)y−b2+d2
x=(−2(dーb)y+m2−n2−a2+c2−b2+d2)/2(c−a)…(7)
ここで、R=−2(d−b)
S=m2−n2−a2+c2−b2+d2
T=2(c−a)
として、R、S、Tを求める(ステップS32)。
【0029】
次に、T=0でない場合(ステップS33)は、R、S、Tを使用し、計算式(7)を表せば次の計算式(8)となる。
x=(Ry+S)/T …(8)
これを計算式(4)に代入して
(Ry+S)2/T2−2a(Ry+S)/T+a2+y2
−2by+b2−m2=0
(Ry+S)2−2aT(Ry+S)+T2y2−2bT2y
+T2(a2+b2−m2)=0
R2y2+2RSy+S2−2aTRy−2aTS+T2y2
−2bT2y+T2(a2+b2−m2)=0
(R2+T2)y2+2(RS−aTR−bT2)y+S2
−2aTS+T2(a2+b2−m2)=0 …(9)
ここで
U=R2+T2
V=2(RS−aTR−bT2)
W=S2−2aTS+T2(a2+b2−m2)
としてU、V、Wを求める(ステップS34)。
次に、U、V、Wを使用して計算式(9)を表せば次の計算式(10)となる。
Uy2+Vy+W=0 …(10)
この計算式(10)を解いて、次の計算式(11)となる。
【0030】
【数2】
【0031】
これから、y1、y2を求める(ステップS35)。
【0032】
次に、y1、y2を計算式(7)に代入して円C1、C2の交点x1=(Ry1+S)/T、x2=(Ry2+S)/Tを求める(ステップS36)。
次に、Xs=(x1+x2)/2、Ys=(y1+y2)/2から、円C1、C2の交点の中心座標(Xs、Ys)を求め、座標(Xs、Ys)に対応したZsを求める(ステップS37)。
【0033】
ステップS33でT=0の場合は、外周円C1、C2の中心がy軸と平行になるため y=−S/Rの単一解となる。この計算式からyを求める(ステップS38)。この式は交点の中心のY座標Ysの計算式と同じである。この式を式(5)に代入すると、
x2−2ax+a2+S2/R2+2bS/R+b2=m2
R2x2−2aR2x+S2+2bRS+R2(a2+b2−m2)=0 …(12)
ここで、
G=R2
K=−2aR2
H=S2十2bRS+R2(a2+b2−m2)としてG、K、Hを求める(ステップS39)。
次に、G、H、Kを使用して計算式(12)を表せば、計算式(13)となる。
Gx2+Kx+H=0 …(13)
計算式(13)を解いて次の計算式(14)となる。
【0034】
【数3】
【0035】
これからx1、x2を求める(ステップS40)。
そして、Xs=(x1+x2)/2から、円C1、C2の交点の中心X座標
Xsを求め、ステップS38で求めた交点のY座標Ysから交点の中心座標(Xs、Ys)とし、座標(Xs、Ys)に対応したZsを求める(ステップS41)。
【0036】
この後の動作は図7に示すように、第1報のときと同様に旋回角および俯仰角を算出してから放水ノズル3を新たな中心座標に向ける(ステップS18〜20)。
【0037】
タイマにより所定時間が経過すると、炎検知器2が新たな作動信号は受け付けずカメラ1の画面によってノズル3が火点fに向っていることを確認し、向っていなければ旋回により修正する火点評定を行ってから(ステップS21)、「評定釦」を操作して特定する(ステップS22)。火点を特定後「放水キー」の操作によって放水を開始させる(ステップS23)。このとき、給水源4は制御部56により給水を開始し、放水ノズル3から放水される。そして、消火活動終了時の復旧操作があるまで待つ(ステップS24)。
【0038】
以上のように、火災を検出した複数の火災検出手段の座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて中心座標を算出し、火点とするので、従来の加重平均より、煙検知器の重複した監視領域の中心位置に近い所が火点となり、火点の算出精度を高くすることができる。
なお、本実施の形態では、第1報、第2報による2つの炎検知器2の座標と監視円領域の外周円C1、C2の交点の座標を求め、これから各交点間の中心座標を求め、これを火点座標としたが、第1報と第2報で求めた交点の中心座標と第3報の炎検知器2の座標との加重平均を算出し、これを火点としてもよい。
【0039】
実施の形態2.
実施の形態1では、2つの監視円領域の円の交点をそれぞれ算出し、さらに、交点の中心点を算出して中心座標としたが、本実施の形態は2つの監視円領域の中心座標間の距離を、監視円領域の各々の半径の比率に分割する点を算出して、中心座標としたものである。
【0040】
構成及び全体の動作は実施の形態1と同じであり説明を省略し、火点の算出が異なるので火点の算出につき図11、12により説明する。図11は火点算出の説明図、図12は動作フローチャートである。
図11において、監視円領域の円C1の半径がm、中心座標が(a、b)、円C2の半径がn、中心が(c、d)である。火点の座標をf(Xs、Ys)として、円C1の中心から火点fまでの距離m1と、円C2の中心から火点fまでの距離n1が、半径m、nに近似的に比例しているとして火点の中心座標f(Xs、Ys)を算出する。
【0041】
全体の動作は実施の形態1の図7と同じであり、図7のステップS17の中心座標の算出が異なるので、この中心座標の算出につき図12により説明する。
まず、第1報の座標(a、b)と半径m、第2報の座標(c、d)と半径nをそれぞれ、検知座標データ67aから読みだす。
【0042】
次に、次の計算式(15)、(16)により中心座標f(Xs、Ys)を算出する(ステップS51)。
Xs=a+m(c−a)/(m+n) …(15)
Ys=b+m(d−b)/(m+n) …(16)
そして、座標(Xs、Ys)に対応したZsを求める(ステップS52)。
【0043】
以上のように、監視円領域の中心座標間の距離を、前記監視円領域の各々の半径の比率に分割する座標を算出して、これを火点とするので、火点の座標の算出を簡単にして、従来の加重平均より、炎検知器の重複した監視領域の中心位置に近い所が火点となり、火点の算出精度を高くすることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、前記制御手段は、前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および検知信号の採用、不採用を示す検知器属性表を設定するデータベース設定部と、前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とするので、火点の算出精度を高くすることができる。
【0045】
また、監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、前記制御手段は、前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および検知信号の採用、不採用を示す検知器属性表を設定するデータベース設定部と、前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とするので、火点の算出精度をより高くすることができる。
【0046】
また、監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、前記制御手段は、前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および隣接関係の有無を示す制御関係表を設定するデータベース設定部と、前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とするので、火点の算出精度をより高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの制御部であるパソコンの構成図である。
【図3】 図2のデータベース部の検知器の座標データを示す図である。
【図4】 図2のデータベース部の各検知器の隣接の有無を示す制御関係を示す図である。
【図5】 図2のデータベース部の検知器の採用、不採用等を示す検知器属性を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの火点算出概要の説明である。
【図7】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの火点座標の算出を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態1を示す防災システムの火点座標の算出を示す図である。
作フローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態2を示す防災システムの火点算出概要の説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態2を示す防災システムの動作を示すフローチャートである。
【図13】 従来の消火システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カメラ、2 炎検知器、3 放水ノズル、4 給水源、5 制御盤、51操作卓、53、55、56 制御部、57 シーケンサ、57b 制御部、58 演算部、65 パソコン、66 メモリ、66a 検知器動作採点表、67データベース設定部、67a 座標データ(X、Y)、67b 制御関係表、67c 検知器属性表、68 データ設定部、68a 制御データ表、77 異常検出部。
Claims (3)
- 監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、
前記制御手段は、
前記検知器の各々の座標データおよび監視円領域の半径を設定するデータベース設定部と、
前記データベース設定部に設定された、火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、
前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とすることを特徴とする防災システム。 - 監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、
前記制御手段は、
前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および検知信号の採用、不採用を示す検知器属性表を設定するデータベース設定部と、
前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、
前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、
前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とすることを特徴とする防災システム。 - 監視区域の火点を検出する複数の検知器と、消火水を放出する消火手段と、前記検知器の検出信号に基づいて前記消火手段を制御する制御手段と、を備えた防災システムにおいて、
前記制御手段は、
前記検知器の各々の座標データ、監視円領域の半径および隣接関係の有無を示す制御関係表を設定するデータベース設定部と、
前記検知器の動作状態を示す動作データを検知器動作採点表として記憶するメモリと、
前記データベース設定部に設定されたデータベースと前記メモリに記憶された前記検知器の動作データに基づいて火災を検出した複数の検知器の前記座標データおよび前記監視円領域の半径に基づいて、複数の監視円領域の火点座標を算出し、これを火点とする演算部と、を備え、
前記演算部は、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心と前記監視円領域の半径を有する円の交点をそれぞれ算出し、さらに、前記交点の中心点を算出した火点座標、あるいは、前記座標データに基づいた複数の監視円領域の中心間の距離を前記監視円領域の各々の半径の比率に分割した火点座標、いずれかを火点とすることを特徴とする防災システム。
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