JP4013566B2 - 洗米炊飯機の洗米処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗米炊飯機の洗米処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貯米手段、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段、制御手段を有する洗米炊飯機において、洗米タンクには上部給水ルートを経て上部から給水すると共に、下部給水ルートを経て下部からも給水可能に構成し、洗米作業時には上部給水ルートから水を流下供給しながら、洗米タンク内に設けられている攪拌手段としての縦軸回りに回転する攪拌棒を回転させて洗米するものである。
【0003】
そして、この洗米工程の際、洗米タンク内に設けられている攪拌棒を回転させて水流を起し洗米するがこの水流が弱く洗米能率が低いため、空気噴出管から空気を噴出させて気泡を発生させ洗米性能の向上を図ったものがあるが、その構成は所謂仕上げゆすぎ工程で水位がオーバーフローする状態下での空気噴出である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上記従来装置にあっては、糠やごみの分離浮上の促進が低い問題点があった。そこで、この発明は、このような問題点を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような問題点を解決するために、請求項1の発明は、洗米タンク(3)に所定量の米と水とを供給し攪拌手段(17)によって攪拌しながら洗米した米を炊飯釜(6)に投下する洗米炊飯機の洗米処理装置において、洗米タンク(3)の下部に形成するホッパ状部の下方には、米粒を漏下させない網状体のフィルタ(15)を内部に備えるジャケット部(31)を接続し、前記ジャケット部(31)には下部給水口(30)から洗米タンク(3)内に給水する配水管(26)と、ポンプ(36)に連通して洗米タンク(3)内に空気を噴出する空気噴出管(37)とを取り付け、前記配水管(26)と空気噴出管(37)は並列して設けると共に、ジャケット部(31)の中心より偏芯した位置に設け、ジャケット部(31)内に水と空気を噴出する構成とし、洗米タンク(3)の上部には上部給水口(29)を設け、上部給水ルート及び下部給水ルートを経て上部及び下部から水を供給する構成とし、洗米タンク(3)はオーバーフロー管(41)及び排水弁(44)を経由して上部排水及び下部排水をする構成とし、攪拌手段(17)によって攪拌する研米工程の後工程に洗米工程を設け、該洗米工程には洗米すべき米堆積高さよりもやや高い水位まで上下の給水ルートから給水しながら空気を噴出させる前気泡洗米工程と、該前気泡洗米工程の後工程にオーバーフローするまで下部給水ルートで給水しながら空気を噴出させる後気泡洗米工程とを設けることを特徴とする洗米炊飯機の洗米処理装置とする。
【0006】
水と空気はそれぞれ配水管(26)と空気噴出管(37)からジャケット部(31)内から洗米タンク(3)内に噴出される。
攪拌手段(17)による研米工程後に洗米工程が行なわれ、洗米工程では、米体積高さよりやや高い水位に下部及び上部給水ルートから水を給水しながら空気を噴出して洗米する前気泡洗米工程を行なって、空気と水が混合された旋回流を生じさせて糠やごみの分離浮上を促進しながら水面に浮遊させる。その後、下部給水ルートから給水しながら空気を噴出して洗米する後気泡洗米工程を行い、糠やごみの分離浮遊を促進し水面に浮上したこれら糠等はオーバーフローして洗米タンク(3)外に排出される。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の効果】
洗米タンク(3)に所定量の米と水とを供給し攪拌手段(17)によって攪拌しながら洗米した米を炊飯釜(6)に投下する洗米炊飯機の洗米処理装置において、洗米タンク(3)の下部に形成するホッパ状部の下方には、米粒を漏下させない網状体のフィルタ(15)を内部に備えるジャケット部(31)を接続し、前記ジャケット部(31)には下部給水口(30)から洗米タンク(3)内に給水する配水管(26)と、ポンプ(36)に連通して洗米タンク(3)内に空気を噴出する空気噴出管(37)とを取り付け、前記配水管(26)と空気噴出管(37)は並列して設けると共に、ジャケット部(31)の中心より偏芯した位置に設け、ジャケット部(31)内に水と空気を噴出する構成とし、洗米タンク(3)の上部には上部給水口(29)を設け、上部給水ルート及び下部給水ルートを経て上部及び下部から水を供給する構成とし、洗米タンク(3)はオーバーフロー管(41)及び排水弁(44)を経由して上部排水及び下部排水をする構成とし、攪拌手段(17)によって攪拌する研米工程の後工程に洗米工程を設け、該洗米工程には洗米すべき米堆積高さよりもやや高い水位まで上下の給水ルートから給水しながら空気を噴出させる前気泡洗米工程と、該前気泡洗米工程の後工程にオーバーフローするまで下部給水ルートで給水しながら空気を噴出させる後気泡洗米工程とを設けることで、研米工程による米同士の接触によって米表面からの糠等の剥離を促進し、洗米工程によって、糠・ごみの剥離を促進することができる。
【0011】
また、前気泡洗米工程では、米体積高さよりやや高い水位に下部及び上部給水ルートから水を給水しながら空気を噴出して、空気と水が混合された旋回流を生じさせて洗米するものであり、糠やごみの米表面からの分離を促進し、その後行なう後気泡洗米工程では、分離浮遊して水面に浮上したこれら糠等を効率良くオーバーフローさせることができる。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。大量の米飯を供給する食堂等において使用される炊飯装置の正面図を図1に、その側面図を図2に、また側面断面図を図3に、その概略の制御フローを図4に示す。
【0014】
支持部材1の上部に貯米タンク2が設けられていて、貯米タンク2の下方に洗米タンク3を接続して設け、洗米タンク3の下方には、間隔をおいて炊飯装置本体5が配置され、炊飯装置本体5は炊飯釜6、釜加熱用バーナ7と引出式の架台10等から構成されている。なお、炊飯装置本体は左右2連に設けられ、貯米タンク2と洗米タンク3の一体型タンクが支持部材1の台枠1aに沿って左右に移動して炊飯装置の上位置に対向すべく移動しうる構成である。
【0015】
貯米タンク2は、断面方形状の上部タンクと、ホッパ状の下部タンクとからなり、このホッパ状下部タンクの下端部に計量器12(図3)が取り付けられている。該計量器12は円筒部材からなり、モータ12aから図示省略の伝動装置を介して駆動され、貯米タンク2から円筒部材に一定量ずつ流下した米が充填される計量器12を所定回転数だけ回転させることで、所定量の米を貯米タンク2から洗米タンク3に繰り出され、その繰り出し回数をカウントする回転センサ(図示せず)の検出によって所定量を供給できる構成としている。
【0016】
洗米タンク3は、図3に示すように、天井部に上記計量器12から供給される米を案内する受け筒部13を備え、中間部に円筒状の胴部と、下部にホッパ状部を持つ構成である、洗米タンク3のホッパ状部の下方にジャケット部31を接続し、ホッパ状部とジャケット部31との境界部に米粒を漏下させない程度の開口を持つ網状体からなるフィルタ15を設けている。
【0017】
洗米タンク3の中心部には鉛直方向の回転軸16を設け、この回転軸16には棒状体を逆L型に折り曲げ成形した複数の攪拌棒17,17…を、これらの上側端部を軸16に溶接等によって取り付ける。回転軸16は正逆回転可能な洗米モータ20によりウォームギヤ21を介して回転され、回転によってタンク内の米と水とを撹拌するもので、撹拌手段を構成する。
【0018】
上記回転軸16は中空軸であり、内側の軸16aは外側の中空軸16の内部に上下摺動自在に遊嵌されていて、下方に延出する軸16aの下端に着脱自在に円錐形状の排米弁22を設ける。該軸16aの上端を排米弁駆動用モータ23で駆動するカム24、後記投下アーム等の連動機構により上下動させて、排米弁22の開閉制御がなされる構成である。排米弁22が開くと、洗米タンク3内の米は下方の炊飯装置本体5の内釜中に落下する。
【0019】
洗米タンク3への水の供給は水道蛇口に連通する配水管26(図3)、流量センサ25、上側給水弁33及び洗米タンク3の天井部の上部給水口29を経由する上側給水ルートと、流量センサ25の下流で上記配水管26から分岐して下側給水弁35、配水管27、下部給水口30からジャケット部31を経由する下側給水ルートの2系統で行われる。
【0020】
洗米タンク3の下部後方には排水箱39が設けられる。排水口40を有した排水箱39は、上端が洗米タンク3の上部側面に開口するオーバーフロー管41の下端部と、一端部が前記ジャケット部31に連通するジャケット配水管42の他端部とが接続されている。ジャケット配水管42からの排水は排水弁44(図3では便宜上、水位弁54と一体的に図示している。)の開閉で行われ、水位弁54で洗米タンク3内の水位を調整する。
【0021】
常時、排水箱39は排水弁44及び水位弁54で閉鎖されているが、洗米タンク3内の水を排水する場合には、ジャケット部31のフィルタ15から、ジャケット配水管42、排水弁44及び/または水位弁54、排水箱39及び排水口40を経て排水される。排水弁44及び水位弁54は洗米タンク3の天井部に固定して設けた排水弁ソレノイド43及び水位弁ソレノイド53から延長して設けたコントロールワイヤ45,55によって開閉する。また、洗米タンク3内上部には洗米タンク3内の水量を検出する電気接点付きフロートセンサ32を備えている。
【0022】
前記洗米タンク3への水の供給は、配水管26、流量センサ25、上側給水弁33及び洗米タンク3の天井部の上部給水口29を経由する上部給水ルートと、流量センサ25の下流で配水管26から分岐して下側給水弁35、配水管27、下部給水口30からジャケット部31を経由する下部給水ルートの2系統で行われる構成とするが、下部給水ルートの配水管27に並列して、ポンプ36に連通して空気を噴出する空気噴出管37を配置し、下部給水ルートの水と並列して空気を併せてジャケット部31内に噴出する構成としており、配水管27、空気噴出管37は、それぞれ図10(b)において、ジャケット部31の中心より偏芯した位置に設けられ、空気と水が混合された旋回流が生じやすくしている。
【0023】
そして、洗米タンク3での洗米作業時には、洗米タンク3内の回転軸16に設けられている大小の攪拌棒17,17…の回転方向と、下部給水ルートからの水噴出方向及び空気噴出管37からの空気噴出方向を互いに逆方向となるように構成している。
【0024】
洗米作業時には、攪拌棒17,17…を、図10(b)に示すように、反時計方向に回転させ、下部給水ルートからの水及び空気噴出管37の空気の噴出方向を時計方向に回転するように噴出させる。すると、洗米タンク3内の特に底部近傍において、米は攪拌棒17,17…による撹拌と共に、空気の噴出により気泡が生じて気泡洗米状態となって、高い洗米効果を得ることができる。
【0025】
図9において、糠抜き工程イ(T1)、研米・気泡洗米工程ロ(T2〜T4)、荒ゆすぎ工程ハ(T5〜T7)、及び仕上げゆすぎ工程ニ(T8〜T12)の順に洗米処理される。糠抜き工程イは、排水弁44・水位弁54共に開いた状態のまま上側給水弁33によって給水しながら洗米モータ20を駆動状態に置くもので(区間T1)、水をたれ流しながらの攪拌棒17,17…による撹拌を行なうものである。研米・気泡洗米工程ロは、上下の給水を停止したまま、湿潤状態の米を洗米モータ20の駆動によって撹拌する(区間T2,T4)ものである。上記気泡洗米の工程(区間T3)をこの研米工程の途中に組み込んでいる。荒ゆすぎ工程ハは、上側給水弁33の開動作によるたれ流しによる撹拌状態(区間T5)の後、排水弁44・水位弁54共に閉じて上・下側給水弁33,35によって給水しながらポンプ36駆動し空気噴出管37から空気を噴出する上記気泡洗米状態(区間T6)とする。区間T6の後、排水弁44・水位弁54共に開いて洗米モータ20のみ駆動の研米処理を行なう(区間T7)。
【0026】
最後に仕上げ工程ニは、排水弁44・水位弁54共に閉じて下側給水弁35から給水しながらポンプ36駆動する気泡洗米状態(区間T8)とし、この気泡洗米状態を洗米タンク3が満水となってフロートセンサ32がオンするまで継続し、満水となると一旦ポンプ36を停止した洗米に切り換える(T9)ようになし、もって洗米モータ20を停止して洗米を終了する。なお、区間T11は、上側給水弁33を開いて給水する処理を施し、タンク壁面に付着残留する米を洗い流す。後この上側給水を停止して所定時間(区間T12)経過後洗米工程を終了する。
【0027】
次に、前記実施例の炊飯装置の操作について説明する。まず、図示省略のメモリーとCPUを備えた制御用コンピュータに予約タイム、供給米量、洗米タンク給水量、洗米時間(攪拌棒17の回転時間)、研米時間(攪拌棒17の回転時間)、洗米タンク乃至釜内での浸漬時間、洗米回数、洗米タンクの溢水時間、洗米タンクの排水時間及び蒸らし時間などの炊飯装置稼働に必要な条件を操作表示装置11により設定する。
【0028】
炊飯条件の設定入力完了後に、図4に示すステップ0でスタートスイッチを押すと、ステップ1で貯米タンク2の米を計量器12で計量し、洗米タンク3に設定量の米を供給し、ステップ2で洗米する。ステップ2の洗米工程は、水をたれ流しながら米を攪拌する糠抜き工程、一旦給水した後水切りし米を湿潤状態で攪拌する研米工程、所定水位で米を攪拌する荒ゆすぎ工程、水をタンクよりオーバーフローしながら攪拌する仕上げゆすぎ工程からなる。荒ゆすぎ工程及び仕上げゆすぎ工程は米を水中で撹拌する狭義の洗米工程を意味する。
【0029】
上記ステップ2の広義の洗米工程の次は、ステップ3の水加減処理工程に進む。このステップ3では洗米タンク3内の米の量、米の質、気温、水温等に見合った水量をマイクロコンピュータが計算して、洗米タンク3に給水し、洗米タンク3の満水後に、水位弁54を算出された時間分「開」して水加減をする。
【0030】
ステップ4では、洗米タンク3内の洗米済の米とステップ3の水加減の計量された水が、排米弁22の開閉により炊飯釜6に投下される。ステップ5では、炊飯釜6内の米は規定時間にわたり水に浸漬される。規定時間経過後に、ステップ6で点火、ステップ7で炊飯、ステップ8で蒸らしを行い、ステップ9で炊き上り、所定の米飯ができあがる(ステップ10)。
【0031】
図5には、操作パネル(操作表示装置)11の蓋75を閉じた状態(図5(a))と開いた状態(図5(b))を示している。操作パネル11には、工程表示部71、予約スイッチ78、主スイッチ部79、スタートスイッチ80及びヘルプスイッチ81が配置され、下方には液晶表示画面72を備えている。上記工程表示部71には米の計量、洗米及び浸しからなる予備工程と、釜の準備、浸し、点火、炊飯、むらし、炊き上りからなる炊飯工程を夫々表記し、現在どの工程を実行中であるかを各工程表示部毎に設けたLED77,77…を点灯して識別できるようにし、正常な運転席状態では緑色、異常時に赤色の2色に発光するようにして、運転状態を容易に認識できるようにしている。
【0032】
主スイッチ群79は、上下左右に「UP」「DOWN」及び「送り」の各スイッチを配設してなり、主な設定変更とその確定を行なえる構成である。また、操作パネル11の下部には横軸支点で上下に開閉する蓋75を有し、図5(a)に示す蓋75を閉じた状態では、液晶表示画面72は通常運転表示画面Aに表示する。この実施例の形態では累計炊飯回数(厳密には炊飯釜数に相当する。以下累計釜数という)、連続して炊飯する回数(以下予定釜数という)、一回の炊飯で処理する容量、炊飯の仕方(モード)、炊飯予備工程と炊飯工程における合計浸漬時間、及び、蒸らし時間を表示している。
【0033】
また、図5(b)は蓋75を開いた状態を示す。蓋75にはフォトカプラ76aの光を反射する反射板76bとからなる蓋開閉検知装置76と係止部83を設け、操作表示装置11上で前記反射板76bと係止部83に対応する位置にフォトカプラ76aと係止部83’からなる蓋開閉検知装置76を設けているため、該蓋75を開くと、蓋開閉検知装置76がOFFになり、液晶表示画面72は通常運転表示画面Aから即座に炊飯条件を設定できる画面を表示し、以下この画面を炊飯条件設定画面Bという。炊飯条件設定画面Bは、炊飯量、水加減、洗い方、浸し時間、蒸らし時間、炊飯の仕方(モード)、点火方法の中のいずれかの炊飯条件が設定できる画面であり、各炊飯条件に対応した位置にある設定スイッチ73,73…で、その炊飯条件を決めることができるようになっている。
【0034】
また、通常運転表示画面Aには図6に示すように、現在、洗米炊飯機がどの状態にあり、そのときに、処置が必要な場合には、必要な処置を喚起する「米補給」、「停止中」、「運転中」、「異常中」、「水加減」等の文字表示を行なう。更に、作業者に注意を喚起させるために、前記表示される文字を反転点滅させるように構成されている(図6(一)〜(五)参照)。
【0035】
図7にはこの実施例の形態の操作パネル11における通常運転時の通常運転画面Aを示すものである。まず、(一)電源スイッチをONすると、(二)標準画面である通常運転画面Aが表示されて、予め設定された炊飯条件である累計釜数と運転停止中の表示及び一回の炊飯量が5升で、一釜ごとの炊飯であること、浸漬時間及び蒸らし時間が表示される。このとき予約スイッチ78をONすると、現在時刻、運転開始の方法、予約運転ができることを表示する。次いで、(三)前記画面Aに表示された炊飯条件を変更したいときには、蓋75を開き、炊飯条件設定画面Bを表示させて、設定条件を変更できる。
【0036】
例えば、炊飯量を「5升」から「3升」に変更し、モードを「一釜」ごとから「連続」にすると、通常運転画面Aは「3升」、「連続」に切り替わる。次に、(四)スイッチ群79で「UP」スイッチ操作し、予定釜数を「3釜」から「10釜」にセットすると、予定釜数が「10」に表示変更される。
【0037】
次に、(五)スタートスイッチ80を押すと、運転が始まり、「運転中」の表示がなされる。何回目かの釜の炊飯が終了したときに、例えば、米が不足した状態となると、「運転中」の表示が「米補給」の点滅表示に変わる。そして、米補給が終わると、自動運転が再開する。このとき、(六)ヘルプスイッチ81を押すと、残時間が表示される。
【0038】
自動運転中に、例えば、(七)釜の準備ができていないと、「運転中」の表示が点滅するので、ヘルプスイッチ81をONすると、処置方法が示され、内釜をセットするようにとの指示が表示される。内釜のセットの後、(八)点火が手動モードであると、点火コールの音声が流れ、同時に「運転中」の表示が点滅して、点火を催促する。点火スイッチをONして、運転を再開して所定時間が経過すると、(九)炊飯完了の音声が発せられ、同時に「運転中」の表示が点滅するので、ヘルプスイッチ81をONすると、炊飯完了の作業をするようにとの指示が表示される。
【0039】
次に、図1,図2,図8に基づき貯米部及び洗米部の支持構成について説明する。支持部材1は、下部にキャスタを備えた長方形状の台枠1aと、所定幅及び所定高さの左右支柱1b,1bと、左右支柱1b,1b間に支架した複数の横桟1c,1c…により構成されている。貯米タンク2及び洗米タンク3を支持する横移動フレーム85は、上部の平面状の横フレーム部85aと、横フレーム部85aの後端部に連結されている縦フレーム部85bとで、側面視L型に構成されている。
【0040】
横フレーム部85aの後端部左右両側には、前後方向の横軸回りに回転する上ローラー86,86…と、縦軸回りに回転する後ローラー87,87…を設け、この後ローラー87,87…のローラー軸87aを、図8に示すように、支持板88の孔88aに緩く嵌合して、例えば6゜程度軸芯が傾斜できる自動調芯式に構成し、縦フレーム部85bの下側左右両側部には前記後ローラー87,…と同様の自動調芯式にした縦軸回りに回転する下ローラー89を設けている。
【0041】
しかして、支持部材1の上部の横桟1c上面に、横移動フレーム85の上ローラー86,86…を載置接触させ、上部の横桟1c後面に後ローラー87,87…を接触させ、下ローラー89を中間の横桟1c前面に接触させると、貯米タンク2を載置支持すると共に洗米タンク3を吊り下げ状に支持している横移動フレーム85は、横移動フレーム85を横方向に移動自在に支持される構成になる。
【0042】
この実施例は、横移動フレーム85を、横フレーム部85aと、横フレーム部85aの後端部に連結されている縦フレーム部85bにより側面視L型に構成し、上ローラー86,86…、後ローラー87,87…及び下ローラー89により支持部材1に支持しているので、洗米タンク3を取り外しても貯米タンク2が垂下するようなこともなく、また、支持部材1に上ローラー86,86…、後ローラー87,87…及び下ローラー89を介して横移動フレーム85を横移動自在に支持するにあたり、後ローラー87,89のローラー軸87aを支持部材88の孔88aに緩く嵌合した自動調芯式に構成したので、製作誤差や、組立て誤差等があっても、後ローラー87,…の軸芯が自動的に傾斜調整されてローラー全面が接触し、ローラーの偏摩耗や損傷を防止することができる。
【0043】
次に、図11,図12に基づき排米弁22の駆動構成の実施例について説明する。この排米弁22の駆動構成は、排米弁22を排米軸16aから取り外して清掃した後、再び装着するとき、排米軸16aが上下に摺動しないように固定し、装着し易くするものである。
【0044】
中空の回転軸16内には排米軸16aが上下摺動自在に遊嵌されていて、排米軸16aの下端に排米弁22を取り付けている。洗米タンク上部の取付部材にはシーソー状に上下動する投下アーム90の中間部を軸支し、投下アーム90の一端を排米軸16aの上端にピン連結し、投下アーム90の他端部に設けたローラ90bに排米弁駆動用モータ23で矢印方向に駆動される投下カム24を接動可能に連係し、排米弁22を上下動させて洗米タンク3下部開口を開閉する構成である。なお、投下アーム90の一端側の下方への回動を所定位置で停止させるストッパ90aを設けている。
【0045】
投下アーム90の投下カム24の当接する部位には、バネ91で付勢された蝶板92を取り付けている。しかして、投下カム24が反時計方向に開側に回動しその大径部が蝶板92に接触すると、蝶板92はバネ91に抗して退避回動し、投下カム24の大径部が離れるとバネ91により蝶板92は突出方向に復帰し、蝶板92の先端部が停止状態の投下カム24の小径部に当接する構成である。
【0046】
図11実線に示す状態では、投下カム24の大径部が投下アーム90のローラー90bに当接し、投下アーム90の左側ブームを持ち上げ、投下アーム90を介して排米軸16a及び排米弁22を持ち上げ、排米弁22を閉鎖状態としている。次いで、投下カム24が更に反時計方向に回動すると、投下アーム90の左側部を押圧しながら回転し蝶板92に接触すると、蝶板92をバネ91に抗して退避回動させながら回動し、その大径部がローラー90bから離れると、投下アーム90の左側が排米弁22等の自重により下動し、排米軸16aも下動し排米弁22は開状態となる(図11仮想線)。
【0047】
そして、図11,12に示すように、投下カム24が排米弁22を開作動した後、所定位置で停止すると、バネ91により突出方向に復帰している蝶板92の先端部が投下カム24の小径部に当接し、投下アーム90の右側部の上動が規制され、また、投下アーム90の左側部はストッパ91により下方への移動が規制されているので、排米軸16aの動きが規制され、排米軸16aへの排米弁22の着脱を容易に行なうことができる。
【0048】
上例の作用について説明する。電源スイッチをオンにし、操作パネル11の各操作に従って炊飯条件の設定を行なう。次いでスタートスイッチをオンすると、運転開始され、所定量の米が計量されて洗米タンク3に供給される。この洗米タンク3内では、洗米モータ20等の駆動によって米が給水を伴いながら洗米される。即ち、糠抜き工程イ、研米工程ロ、荒ゆすぎ工程ハ、仕上げゆすぎ工程ニの順に処理される。
【0049】
まず糠抜き工程イでは、開弁状態で上側給水弁33のみから給水するため水はたれ流し状態となり、洗米モータ20の駆動によって米は撹拌され、米表面から剥離されている糠やごみを主として洗い流す。次いで研米工程ロでは、洗米モータ20の駆動によって湿潤状態の米を撹拌することにより、米同士の接触作用によって米表面の糠やごみが剥離される。続いて上下の給水弁33,35を作動して給水しながらポンプ36駆動して空気を供給するため、水位の上昇と共に所謂気泡洗米が行なわれる(区分T3)。攪拌棒による撹拌作用と共に空気の噴出による気泡発生によって米のほぐしが促進されながら撹拌することとなり、上記研米によって剥離された糠やごみの分離を促進する。区分T4で再び研米処理される。
【0050】
次いで荒ゆすぎ工程ハに移る。洗米モータ20は継続して駆動状態にあるから、上側給水弁33からの給水によってたれ流し状態で区分T1同様に糠抜き処理が行なわれる(区分T5)。続く区分T6では所謂気泡洗米処理が行なわれる。次に区分T7で研米処理がなされ、荒ゆすぎ工程ハが終了する。
【0051】
最後に仕上げゆすぎ工程ニが行なわれる。区分T8では、下側給水弁35からの給水によって気泡洗米が実行される。この気泡洗米はフロートセンサ32がオンし研ぎ水がオーバーフローするまで続き、該センサ32がオンするとポンプ36をオフして気泡洗米から通常の撹拌のみの洗米に移行し(区分T9)、その後上側給水弁33からの給水によるすすぎを経て終了する。この仕上げゆすぎ工程での気泡洗米処理(区分T9)の区分T3、区分T6との相違は、給水がオーバーフローするまで継続する点であるが、このようにオーバーフローさせることにより、空気の噴出によって米をほぐしながら撹拌すると分離する糠やごみの浮遊を促進できる。
【0052】
上記のように構成すると、区分T2、区分T4、区分7は研米処理し、区分T3、区分T6、及び区分T8では気泡洗米処理を行なうため、研米処理と気泡洗米処理とが交互に行なわれ、研米処理で米同士の接触によって米表面からの糠等の剥離を促し、次いで気泡洗米処理による米のほぐしを促進して糠等の分離を促す。
【0053】
上記の実施例では、区分T3、区分T6において、給水によって水位を上昇しながら気泡洗米を行なう形態とし、併せてその水位を堆積米量よりもやや高いものとしたから、洗米時間の短縮化がはかれるが、一旦所定の水位に確保しておきその後ポンプを駆動する気泡洗米を実行する構成でもよい。
【0054】
また、上記区分T3、区分T6においては上下側給水弁33,35を作動し、区分T8では下側給水弁35を作動する構成としたが、上下給水弁のいずれか一方を使用してもよく、上側給水弁又は下側給水弁のいずれかを使用する構成でもよい。
【0055】
上記の洗米工程を終えると、浸漬処理後炊飯処理するものである。図10の符号95はオーバーフロー時に水面に浮上する糠やゴミ類を速やかに排出するために設けるガイド体で、オーバーフロー口96の攪拌棒17,17…の回転方向下手側において、タンク内壁に長方形形状の板体の基部を接続し、旋回流の表層面をオーバーフロー口96側に案内する構成である。このように構成すると、表層の糠類はオーバーフロー口に強制排出され、残留しないため洗米仕上げ能率を向上する。
【0056】
又、図13は、上記投下排米処理において、排米弁22が開く直前までは洗米モータ20を駆動制御し、排米弁22が開くと洗米モータ20を停止制御するよう構成している。従来は排米投下中の略全域において、洗米モータ20を常時回転駆動して旋回流を発生させながら排出させる構成としているが、この従来構成では投下途中の米を攪拌棒17,17…の回転によって押し上げるように作用するため却って残米発生の原因となっていた。ところが上記のように構成すると、撹拌駆動モータが停止するため、米の押し上げ作用をなくし得て残米の発生を防止できる。なお、排米弁22の排出側動作の検知は、投下アーム90の投下排出側移行姿勢の当該アーム位置を検知し得るようにリミットスイッチ形態の検知器97を設ける構成とする。
【0057】
図14は、上記の構成に更に改良を加えたものである。即ち、洗米及び所定の浸漬時間を経た米は排米弁22を開いて炊飯装置内に排出投下処理されるが、この排米弁22を作動する排米弁駆動モータ23をオンすると、米と水が全部釜内に排出されるであろう時点で所定量の散水を行ない、併せて洗米モータ20を駆動して排米弁22を閉じ動作させるものである。従来排米弁22を開くと排米弁22の上面に残米となって付着残留する。特に水切りして洗米タンク3内にて浸漬する所謂ざる上げ浸漬時間が長時間になるほど顕著である。ところが、上記の構成すると、排米後洗米モータ20を回転した際上側給水弁33から給水されるから排米弁22に残る残米を洗い流すことができる。図15において、所謂ざる上げ浸漬時間の長さを監視して、所定時間以上(図例では40分)のときには、排米弁22が開いて所定短時間(同4秒)の後、上側給水弁33から所定水量(同300cc)を供給する。これによって米が排出された頃を見計らいタンク内に散水されて、壁面付着残米の発生を防止できる。なお併せて洗米モータ20を再駆動して一層の効果を大きくさせるものとしている。
【0058】
給水時の規定流量の不足を流量センサ25で検知すると、異常報知する構成とするが、アルカリイオン水を給水ルート途中に配設するときには、元々流量が制限されるため、異常でないにも拘らず異常報知の対象となって不合理であった。このため図16におけるように、イオン水対応状態に設定したとき、異常報知の基準水量、すなわち、洗米タンク3のフロートセンサ32作動までの所要時間を標準のTH(例えば3分)を、これより大きいTh(例えば5分)に変更するよう構成する。これによって、アルカリイオン水利用時はその水量が制限されるが、異常判定の所要時間が長くなって異常報知されることがなくなる。
【0059】
図17において、98は空気の噴出管37途中に接続するオゾン発生装置で、洗米タンク3内にオゾンを供給できる構成としている。これによって気泡洗米の際にオゾンを供給できるため、洗米中或いは洗米後の米にオゾンが分解してオゾン洗浄し、漂白、殺菌、脱臭効果が得られる。なお、図17,18において、イオン発生装置98は、洗米タンク3の上部に位置させて設け、このイオン発生装置98とジャケット31を接続管99によって接続する。イオン発生装置98はポンプを内装し圧縮空気を伴ってイオン供給できる構成とし、ジャケット31のフィルタ15部外周に亘って断面U型の環状部材100を設け、該環状部材100の上部に被せる蓋状体101に無数の噴出孔102,102…を設けることにより、フィルタ15の内側へ向う構成である。したがって、フィルタ15の近傍の特に外側部分に付着堆積し易い糠類をその噴出力をもって除去できる効果を併せ有する。
【0060】
図19は攪拌手段としての回転軸16の駆動手段の別実施例を示すもので、縦の回転軸を2重軸103,104に構成し、上側撹拌棒105を外筒軸103に連結し、下側撹拌棒106を内側軸104に連結して、各独立的に回転可能に構成している。駆動モータ107にベベルギヤ群を噛み合わせ、出力ベベルギヤ108に縦軸上の上下対向する入力側ベベルギヤ109及び110を常時噛み合わせ、このうちベベルギヤ109との噛み合いによって外筒軸103は正転し、上方のベベルギヤ110との噛み合いによって内側軸104は逆転する構成である。このように撹拌棒の一部は正転し、同時に他は逆転することとなるから、撹拌棒の正転と逆転とが相俟って洗米による攪拌効果を高める。なお正逆転機構は上記の例に限定されず、例えば別々の軸を各別のモータで駆動してもよい。また、排米弁の作動軸111を同芯に構成する場合には3重軸構成にするとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す洗米炊飯機の正面図。
【図2】 洗米炊飯機の側面図。
【図3】 洗米炊飯機の側面断面図。
【図4】 洗米炊飯機の全体の制御フローを示す図。
【図5】 洗米炊飯機の操作パネルの蓋を閉じた状態と開いた状態を示す図。
【図6】 図5の操作パネルの通常運転表示画面の運転状態を示す図。
【図7】 図5の操作パネルの通常運転時の通常運転画面を示す図。
【図8】 要部の側面断面図。
【図9】 タイムチャート。
【図10】 (a)作用状態を示す側面図。(b)作用状態を示す平面図。
【図11】 排米弁の作用状態を示す正面図。
【図12】 投下アームの作用状態を示す正面図。
【図13】 タイムチャート。
【図14】 タイムチャート
【図15】 フローチャート
【図16】 フローチャート
【図17】 別例の洗米タンク断面図
【図18】 その一部の分解斜視図
【図19】 攪拌軸駆動の別例を示す正面図
【符号の説明】
1…支持部材、2…貯米タンク、3…洗米タンク、5…炊飯装置本体、
16…回転軸、17…攪拌棒(攪拌手段)、20…洗米モータ、22…排米弁、32…フロートセンサ、33…上側給水弁、35…下側給水弁、36…ポンプ、37…空気噴出管
Claims (1)
- 洗米タンク(3)に所定量の米と水とを供給し攪拌手段(17)によって攪拌しながら洗米した米を炊飯釜(6)に投下する洗米炊飯機の洗米処理装置において、
洗米タンク(3)の下部に形成するホッパ状部の下方には、米粒を漏下させない網状体のフィルタ(15)を内部に備えるジャケット部(31)を接続し、前記ジャケット部(31)には下部給水口(30)から洗米タンク(3)内に給水する配水管(26)と、ポンプ(36)に連通して洗米タンク(3)内に空気を噴出する空気噴出管(37)とを取り付け、前記配水管(26)と空気噴出管(37)は並列して設けると共に、ジャケット部(31)の中心より偏芯した位置に設け、ジャケット部(31)内に水と空気を噴出する構成とし、洗米タンク(3)の上部には上部給水口(29)を設け、上部給水ルート及び下部給水ルートを経て上部及び下部から水を供給する構成とし、洗米タンク(3)はオーバーフロー管(41)及び排水弁(44)を経由して上部排水及び下部排水をする構成とし、
攪拌手段(17)によって攪拌する研米工程の後工程に洗米工程を設け、
該洗米工程には洗米すべき米堆積高さよりもやや高い水位まで上下の給水ルートから給水しながら空気を噴出させる前気泡洗米工程と、該前気泡洗米工程の後工程にオーバーフローするまで下部給水ルートで給水しながら空気を噴出させる後気泡洗米工程とを設けることを特徴とする洗米炊飯機の洗米処理装置。
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