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JP4014086B2 - フード式頭髪促進装置 - Google Patents
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JP4014086B2 - フード式頭髪促進装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被施術者が頭部に被るフード式頭髪促進装置において、該フードの上面を開放可能にすることで被施術者の頭部を上方から作業できるようにしたフード式頭髪促進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トリートメント等において施術のために薬剤が2液の場合には、1つ目の薬液を塗布した後にフードを被施術者の頭部に被せ頭髪の促進を行い、所定の時間が経過したならフードを頭部から開放して2つ目の薬液を塗布して再びフードを被せるという作業を行っていた。また、被施術者の真後ろから施術者が作業を行う場合には、フード式頭髪促進装置を横にずらして作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した2つの薬液を使用して頭髪の処理を行うには1液から2液の塗布時に、一旦フードを開放して行わなければならないため、再び、頭部がフードの中心に位置するように調整を行う必要があり、施術者にとって面倒な作業であると共に被施術者にとっても面倒であるといった問題があった。
【0004】
また、施術者が真後ろから作業する場合には、フード式頭髪促進装置を移動しなければならないため、手間が掛かり、かつ、移動時において前記装置が転倒して破損してしまうといった問題もあった。
【0005】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、1液から2液の塗布時にフードの上面を開放することで作業が行えるので作業性の向上が図れ、また、被施術者の真後ろからの作業も装置を移動することなく行えるので手間が掛からないと共に転倒による装置の破損も防止できるフード式頭髪促進装置を提供せいとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のフード式頭髪促進装置は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、支柱に対して上下動機構を介して取付けられた固定フードと、該固定フードの先端側において開閉可能に取付けられた開閉フードと、前記上下動機構に取付けられ前記フード内に蒸気や風を供給するための蒸気発生機および送風機が収納された本体と、該本体の上面に取付けられ少なくとも前記蒸気発生機および送風機の制御を行う操作部とより構成し、前記開閉フードを開放した状態において被施術者の背面側からロッド巻き等の処理を行い、該処理が終了した後に開閉フードを固定フードに対して閉じた後、その位置において記操作部を操作して施術の開始が行えるようにしたことを特徴とする
【0007】
また、請求項2の手段は、請求項1の手段において、前記開閉フードは回転支点においてスプリング等によって固定フードに対して開方向に付勢され、また、前記固定フードあるいは開閉フードの何れかの外周内側面に固定フードと開閉フードとの接触面から蒸気が漏れるのを防止する弾性を有する封止リングが取付けられ、かつ、固定フードに対して開閉フードを閉じた状態において前記封止リングが密着するようにマグネットと磁性体等からなるロック部材が取付けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項の手段は、請求項1の手段において、前記開閉フードの回転支点にはダンパーが介在され、開閉フードの閉じる方向に対してはダンパー作用によって緩やかに回動するようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項の手段は、請求項1の手段において、前記開閉フードの所望位置に複数個の蒸気抜き孔が形成され、該蒸気抜き孔の周囲に開閉フードを開放した状態で蒸気抜き孔から水滴が外部に流れ出るのを防止する内面側に突出する鍔部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項の手段は、請求項1の手段において、前記固定フードは前記上下動機構に対して所望角度以上に回動されるとスプリングの付勢力によって上方へ回動され、前記所望角度以下に回動されると前記開閉フードおよび固定フードの重量が前記付勢力に打ち勝って下方に回動されることを特徴とする。
【0011】
請求項6の手段は、前記した請求項1の手段において、前記固定フードの開口部に近接した位置に外周側が取付けられ、内周側が頭髪を前記開閉フード側に位置するような被施術者の頭部周囲に密着して取付けられる布等からなるフェースガードを設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフード式頭髪促進装置の一実施の形態を図1と共に概略について説明する。
Aはキャスター付きの基台、Bは該基台1に固定された支柱、Cは該支柱Bに対して後述する上下動機構、水タンクおよび水タンク内の水を蒸気化する蒸気発生機、送風機、給水タンク内の水を排水した時に受けるドレーンカップ、後述するフードDに滞留した湯分を受けるドレーン受け等が内蔵され、また、蒸気発生機の駆動時間や送風機の駆動時間等を設定するための操作部が設けられた本体にして、全体がカバーによって覆われている。
【0013】
Dは前記本体Cの上部に上下方向に回動および固定可能に取付けられたフード、Eは前記本体Cの同じく上部に固定され、被施術者が椅子等に着座した状態で首の後ろ側に当接させ、前記フードDに対する被施術者の頭部位置決めを行うためのネック受けである。
【0014】
次に、本体Cの具体的構成を図2、図3と共に説明する。
先ず、上下動機構1の第1の実施の形態を図2と共に説明するに、11は前記フードDおよびネック受けEが取付けられる基板にして、12は前記基板11の裏面から垂下された軸杆12にして、該軸杆12の下端が前記支柱B内に挿入されたスプリング等の弾性部材13の上端に当接され、常時、基板11を上方に向かってバネ付勢している。
【0015】
また、前記基板11の裏面には前記支柱Bに対して摺動自在に上下動管14が取付けられている。15は前記基板11に対して回転自在に取付けられた回転軸にして、先端にはハンドル16が取付けられている。そして、前記回転軸15には前記上下動管14に対してフリーな断面がコの字状のブレーキ押え17がリンク18を介して取付けられている。従って、ブレーキ押え17はハンドル16を回転するとリンク18を介して上下動管14に対して上下動することとなる。
【0016】
前記ブレーキ押え17には下端部に上下動管14に向かって近接する形状の凸面17aが長手方向に沿って形成されている。19は前記上下動管14に対して直交する方向に対してのみ移動可能に取付けられたブレーキにして、支柱Bに摺接するブレーキパッド19aが取付けられ、また、ブレーキ押え17はブレーキ19を介して上下動管14に対して上下方向のみ移動可能に取付けられている。
【0017】
このように構成した上下動機構1にあっては、図2に示すようにハンドル16を水平にして上下動管14に取付けられているブレーキ19がブレーキ押え17の凸面1aによって支柱B側に移動た状態とすると、ブレーキパッド19aが支柱Bに圧接される。これにより、上下動管14は弾性部材13のバネ力に抗して支柱Bに対して固定状態となる。
【0018】
そして、基板11を上昇させるには、ハンドル16を回転して図2の状態から略90度回転すると、ブレーキ押え17が上下動管14に対して上昇するので、該ブレーキ押え17の凸面17aがブレーキ19から離脱して、ブレーキパッド19aと支柱Bとの圧接力は解除されて上下動管14は上下動方向がフリーな状態となる。
【0019】
この状態において、上下動管14は弾性部材13によって上方向にはバネ力が作用しているので、上下動管14を容易に上昇させることができ、また、下降させるには弾性部材13のバネ力に抗して押し下げることで下降させることができる。そして、所望の上昇位置あるいは下降位置においてハンドル16を元の位置に回転することで、前記した動作によってブレーキパッド19aが支柱Bに圧接されるので、その位置において支柱Bに対して固定することができる。
【0020】
次に、図3に示す他の上下動機構2について説明する。なお、前記した図2の実施の形態と同一符号は同一部材を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、支柱Bに対して上下動管14をブレーキ19によって固定する手段として、ブレーキ押え17の凸面17aによってブレーキパッド19aを支柱Bに対して圧接するものである。
【0021】
これに対して第2の実施の形態のものは、ハンドル16の回動によってリンク18を介して上下動する上下動軸杆21に円錐状ブレーキ押え22を取付け、この円錐状ブレーキ押え22の大径部22aによってブレーキ19のブレーキパッド19aを支柱B側に圧接させ、小径部22bがブレーキ19に位置した時には前記圧接力を解除するようにしたものである。なお、23はブレーキ19を上下動管14に取付けるための取付具にして、この取付具23に上下動管21はガイドされている。
【0022】
次に、本体Cにおける蒸気発生機3を図1と共に説明する。
本体Cのケース内には、前記上下動管14に固定された蒸気発生手段3が取付けられており、該蒸気発生機3により発生した蒸気はフレキシブルパイプ31を介してフードD内に導出される。前記蒸気発生手段3の下部には斜め上方から抜き差し可能な給水タンク32が取付けられ、該給水タンク32はケース内に収納した状態でケースの一部となるように構成されている。また、給水タンク32の下部は、給水タンク受けに設置するとタンクの下面は開放状態となり、排水バルブ33を開放することにより給水タンク32内の水は排水されるように構成されている。
【0023】
そして、排水バルブ33の下面にはケースに対して着脱自在なドレーンカップ33が配置されおり、作業終了時等において給水タンク32内の水を排水バルブ33を開放してドレーンカップ34内に溜めて排水することが可能なように構成されている。
【0024】
また、本体Cのケース内にはモータとファンからなる送風機4が前記上下動管14に取付けられており、該送風機4からの冷風はフレキシブルパイプ41を介して前記蒸気発生機3よりの蒸気を送るためのフレキシブルパイプ41と上下方向に並列してフードD内に導出されている。
【0025】
さらに、本体Cのケース内にはフードDに供給され水となった蒸気を排出ための開口部の折り返しによって形成された水路71bよりの水を溜めるためのドレーンタンク5が配置されており、前記水路71bに連結されたパイプ51の先端にねじ込みによって着脱自在に取付けられている。
【0026】
また、本体Cのケースの上面には前記蒸気発生機3のオン・オフおよび発生時間、送風機4の駆動時および蒸気発生機3がオフ状態となってから送風機4への切り換えを自動的に制御するための制御回路を備えた操作部6が操作し易いように後傾するように形成されている。
【0027】
次に、フードDの構成を図4〜図7と共に説明する。
フードDは固定フード71と、該固定フード71の前方において軸支された開閉フード72から構成されており、固定フード71の基部71aは上下動可能な前記基板1に立設された一対の起立板73に対して回動自在で、かつ、水平状態(図4)と起立状態(図5)との2位置においてロック可能に軸支されている。
【0028】
また、固定フード71の開口部には折り返しされた水路71bが全周にわたって形成されており、最も高さが低い位置において前記パイプ51と連結される穴が開口されている。従って、水路71bに溜まった水蒸気から水滴となった水は前記穴からパイプ51を介してドレーンタンク5に溜まるようになっている。
【0029】
さらに、前記固定フード71の前記起立板73側に前記蒸気発生機3のフレキシブルパイプ31と送風機4のフレキシブルパイプ41の先端が開口して取付けられており、かつ、これらのフレキシブルパイプ31,41と対向する位置の固定フード71の内周面に拡散板71cが取付けられ、この拡散板71cによって蒸気および冷風は直接的に被施術者の後頭部に当たることなく全周から頭部に当たるようになっている。
【0030】
開閉フード72は断熱効果を得るために全体が二重構造に形成されており、前記固定フード71の先端側において軸72aによって開閉自在に軸支され、かつ、巻バネ72bによって開閉フード72が閉じる方向にバネ付勢されている。そして、開閉フード72は閉じた状態において固定フード71の基部側においてロック可能に形成されている。なお、ロック機構としてマグネットを固定フード71側に取付け、開閉フード72側に磁性体を取付けてもよく、あるいは公知のロック、アンロックが可能なロック機構でもよい。
【0031】
次に、ネック受けEの詳細を図4、図5と共に説明する。
このネック受けEは前記起立板73に基部側が固定されたアーム部81と、該アーム部81の先端に固定されたネック当接部82とより構成され、被施術者の後ろ側首にネック当接部82に当接させた状態において、フードDを頭部に被せるとフードDの略中央に被施術者の頭部が位置するようになる。なお、ネック当接部の形状は円柱状に形成し、かつ、弾性部材で構成することで、枕パッドとして利用できる。
【0032】
次に、前記した構成に基づいて被施術者の頭髪促進を行う場合について説明する。
先ず、フードDを上方に回動した状態においてトリートメント等の第1薬液を毛髪に塗布した被施術者を椅子に座らせる。次いで、ハンドル16を回動してブレーキ押え17あるいは円錐状ブレーキ押え21を下降させ、ブレーキ19のブレーキパッド19aを支柱Bから離して本体Cの高さ調整を行い、ネック受けEのネック当接部82が被施術者の後ろ側首に位置するように被施術者の頭部位置を調整する。そして、ハンドル16を元の位置に回動してブレーキパッド19aを支柱Bに対して圧接させて本体Cを支柱に対して固定する。
【0033】
この状態において、フードDを基板11に対して基部を回動させて被施術者の頭部に被せ、操作部6を操作して前記塗布した薬液に適した時間と、それに続く送風機の動作時間をセットする。これにより、蒸気発生機3から発生した水蒸気はフレキシブルパイプ31を介してフードD内に供給され、固定フード71内に取付けられた拡散板71cによってフードD内全体に噴霧されて頭髪に高温の湿りけを与え頭髪の促進が行われる。
【0034】
そして、前記セットした蒸気発生機3の動作が終了すると、続いて送風機4が動作して冷風がフレキシブルパイプ41を介してフードD内に供給され、前記したと同様に拡散板71cによってフードD内全体から冷風を頭髪に吹きつけて嵌挿が行われる。
【0035】
このように第1薬液による頭髪促進が終了したなら、開閉フード72と固定フード71とのロックを解除して、開閉フード72を前方に向かって開放して被施術者の後部が後方に位置する施術者から見えるようにする。なお開閉フード72は一度開放されるとスプリング72bのバネ力によって開放状態が保持される。
【0036】
そして、施術者が後方より第2薬液を塗布した後、開閉フード72を閉めロックして再び操作部6によって水蒸気の発生時間および送風機4の冷風時間をセットして頭髪促進を行い、該頭髪促進が終了したならハンドル16を回動してブレーキパッド19aを支柱Bから離して本体Cを上昇させ、被施術者を椅子から退去させて全ての頭髪促進は終了する。
【0037】
なお、前記したフードDにおける固定フード71に対する開閉フード72は、固定フード71の前方において上下方向に開閉する場合を示したが、開閉フード72は左右方向に開閉するものであったり、開閉フード72を左右方向に2分割してそれぞれを左右方向にスライドさせて被施術者の頭部を後方から見えるようにしてもよい。
【0038】
前記した実施の形態における開閉フード72には固定フード71とから構成されるフードD内の圧力が供給される蒸気によって加圧状態となるので、一般的なフードにおいても蒸気を僅かに排出するための蒸気抜き孔が形成されている。そこで、本発明においても蒸気抜き孔72cを形成した場合、開閉フード72は頭髪処理が終了した場合、固定フード71に対して上方に開放することとなるため、開閉フード72の内面に付着した水滴が蒸気抜き孔72cから外部に漏れて、被施術者の被服を汚したり床面を汚したりする可能性がある。
【0039】
本発明にあっては、蒸気抜き孔72cの裏面側に、該蒸気抜き孔72cの周面に沿って鍔部を形成し、あるいは、図9に示すように、蒸気抜き孔72cに合成樹脂等によるリング72c2 を嵌め込んで鍔部とすることで、開閉フードを開放して水滴が蒸気抜き孔72cの方向に流れても前記鍔部によって遮断されて外部に流れ出すことがなく、従って、前記したような衣服や床面を汚すことがない。
【0040】
前記した実施の形態における固定フード71の基部71aと本体Cとの回動機構としては、基板1に立設された起立板73に対して回動自在に軸支され、かつ、フードDの起立状態と水平状態とにおいてロック可能であるものについて説明したが、前記フードDを起立と水平状態のロック位置から回動した場合には、フードDはフリーな状態となるため、フードDの重量で水平方向に回動して被施術者の頭部に当接したりする可能性がある。
【0041】
そこで、本発明にあっては、図11に示すように、固定フード71における基部71aの両側面に中央に突起71a1 を有するリング状の空間部71a2 を形成し、前記突起71a1 に巻きバネ74を挿入して前記空間部71a2 内に収容すると共に、前記巻きバネ74の一端を基部71aに係止し、他端を起立板73に係止する。
【0042】
なお、図示していないが、基部71aと起立板73とは軸によって回動自在に軸支され、かつ、前記2位置においてロックするロック手段は削除した。また、巻きバネ74のバネ発生モーメントは図12に示すように、フードDが起立状態より少し水平方向に変位した所定位置まではフードモーメント(フードDの重量等によるモーメント)よりも大きく、前記所定位置を越えるとバネ発生モーメントよりも徐々にフードモーメントの方が大きくなるように設計されている。
【0043】
このような構成とすることで、フードDは起立状態では巻きバネ74のバネ発生モーメントがフードモーメントよりもトルクが大きいので前記起立状態は保持され、施術者が前記位置よりフードDを水平方向に押すとバネ発生モーメントとフードモーメントとの交点に達するまではバネ発生モーメントが大きいのでフードDは起立方向に戻ろうとするが、バネ発生モーメントとフードモーメントとが交差する所定位置においてはフードDはその位置に保持され、さらに、施術者が水平方向に倒すとバネ発生モーメントよりもフードモーメントの方が徐々に大きくなるので、フードDは徐々に変位して最終的には施術位置である水平位置まで回動されるものである。なお、前記した図12に示す特性を有するものであれば、巻きバネ74に限定されるものではなく、油圧等によるダンパーの手段を採用してもよい。
【0044】
従って、フードDは起立状態で巻きバネ74のバネ力によって起立状態が保持され、かつ、水平方向への回動途中の所定位置までは施術者の力のみで回動され、前記所定位置を過ぎるとフードDの重量で巻きバネ74に抗して徐々にフードDは水平方向に回動され施術位置で停止することとなり、ロック手段を使用しなくとも起立位置と水平位置とで固定され、かつ、水平方向への回動時においてもフードDが急激に回動することがなくなって、被施術者に当接したり驚かしたりすることがない。
【0045】
図13は固定フード71と開閉フード72との回動機構部分を改良したものを示し、前記した実施の形態では巻きバネ72bのみによって固定フード71に対して開閉フード72の閉じる方向の付勢を行っているが、この実施の形態にあっては、巻きバネ72bと、油圧等によるダンパー72dとを組み合わせ、この両者によって開閉フード72の固定フード71に対する開閉を緩やかに、かつ、スムーズに行えるようにしたものである。
【0046】
また、他の実施の形態としては、ダンパー72dのみを開閉フード72と、該開閉フード72と該開閉フード72を軸支する軸との間に介在させ、開閉フード72の閉じる方向への回動時には前記ダンパー72dの作用によって緩やかに閉じられ、また、開閉フード72の開放時には施術者が押し上げるようにしてもよい。
【0047】
前記実施の形態において、被施術者がフードDを被って蒸気をフードD内に供給すると、フードD内に溜まった蒸気は固定フード71の水路71bが形成されている開口部が下方に向かって排出されるので、この排出される蒸気は被施術者の顔面に当たり、被施術者が暑い思いをしたり不快感を覚えることとなる。
【0048】
そこで、本発明にあっては、図14、図15に示すように、前記水路71bの上側に後述するリング状のフェースガード9の外周面を引掛固定するためのリング状支持板75を取付けてある。そして、フェースガード9は布や合成樹脂のフィルム等で構成されており、幅広のリング状に形成され、かつ、外周には前記支持板75に沿って差し込んだ後に締め付け固定するための紐やワイヤー等の締付具91が挿入され、また、内周には被施術者の頭部周囲に密着して取付けた状態で締め付けるための紐やワイヤー等の締付具92が挿入されている。なお、締付具91,92には締め付けた状態でワイヤーや紐の緩みを防止するための留め具を取付けてもよい。
【0049】
そして、予めフェースガード9の外周側は予め固定フード71の前記支持板75に締付具91を利用して固定しておき、被施術者にフードDを被せた状態で開閉フード72を開放し、該被施術者の頭部に対してフェースガード9の内周側を嵌め込み、かつ、被施術者の頭髪がフェースガード9の上側になるように頭髪処理を行った後、締付具92を引き締めて頭部に固定する。この締め付け状態は留め具によって緩むことはない。
【0050】
このように、フェーススガード9を被施術者の頭部に取付けることにより、被施術者の頭部と固定フード71の開口部との隙間をなくすことにより、フードD内の蒸気が被施術者の顔面に当たることがなくなり、被施術者に暑い思いをさせたり不快感を与えることがなくなるものである。
【0051】
前記した実施の形態において、フードDは全体が合成樹脂で構成されているので、固定フード71と開閉フード72との接触面に隙間が生じて蒸気が外部に漏れだすので、この実施の形態にあっては、図16に示すように固定フード71の開閉フード72と当接する面に形成したリング状の溝71fに、中空の半円球10aと中空の直方体10bとから構成した封止リング10の前記直方体10b側を嵌合し、半円球10aを開閉フード72の下面と当接するようにした。
【0052】
なお、101は固定フード71の開閉フード72との当接面に複数個が取付けられた磁性体とマグネットとを組み合わせた吸着手段、102は開閉フード72の前記吸着手段101と対向した位置に取付けられた磁性体である。
【0053】
このように、固定フード71に封止リング10を取付けたことにより、開閉フード72を閉じると前記封止リング10の半球体10aに当接し仮想線で示すように潰れた状態で密着するので、フードD内から蒸気が外部に漏れ出ることがなくなる。また、この状態において、磁性体102がマグネットによる吸着手段101に吸着されるので、前記固定フード71と開閉フード72との封止リング10による密着状態は維持されるものである。
【0054】
なお、前記した実施の形態にあっては、封止リング10と吸着手段101とを固定フード71側に取付けたが、開閉フード72側に取付けてもよい。この場合、磁性体102は当然に固定フード71に取付けることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
本発明は前記したように、フードを固定フードと、開閉フードとに分割し、該開閉フードを開閉することにより、固定フードの上方が開放されるようにしたので、2種類の薬液を使用して施術を行うような場合であっても、フード全体を上下動させることなく開閉フードのみを開放して第2薬液の塗布が行え、かつ、被施術者の後方から行えるので、施術者の施術作業が簡単、かつ、時間の短縮を図ることができる。
【0056】
また、前記開閉フードは回転支点においてスプリングによって開放方向にバネ付勢され、かつ、閉状態において開放部側においてロック可能に形成したので、作業中に開閉フードが閉じたりして施術者が怪我をすることがないと共に被施術者を驚かせたりすることがなく、また、開閉フードは閉じられた状態でみだりに開放されることもないので、施術中に蒸気が外部に漏れたり冷風が漏れたりすることがなく、さらに、ダンパーのみを介在させることによって開閉フードの閉時には緩やかに行われる。
【0057】
さらに、蒸気抜き孔に水滴が外部に漏れないように鍔部を形成したことにより、頭髪処理後に開閉フードを開放しても水滴が被施術者の被服を汚したり床面を汚したりするのを防止できる。
【0058】
また、フードが本体に対して所望角度以上に開放されると上方へ回動させる付勢力が作用し、前記所望角度以下に閉じられると前記開閉フードおよび固定フードの重量が前記付勢力に打ち勝って閉じられるようにしたので、ロック手段を使用しなくとも起立位置と水平位置とで固定され、かつ、水平方向への回動時においてもフードが急激に回動することがなくなって、被施術者に当接したり驚かしたりすることがない。
【0059】
さらに、固定フードの開口部に被施術者の頭部周囲に密着して取付けられる布等からなるフェースガードを設けたので、被施術者の頭部と固定フードの開口部との隙間をなくすことにより、フード内の蒸気が被施術者の顔面に当たることがなくなり、被施術者に暑い思いをさせたり不快感を与えることがない。
【0060】
また、固定フードあるいは開閉フードの何れかの外周内側面に固定フードと開閉フードとの接触面から蒸気が漏れるのを防止する弾性を有する封止リングを取付けたので、フードD内から蒸気が外部に漏れ出ることがなくなり、蒸気を有効に施術に使用できて施術を効率よく行える等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフード式頭髪促進装置の全体を示す側面図である。
【図2】 同上における上下動機構の断面図である。
【図3】 他の実施の形態の上下動機構の断面図である。
【図4】 フードを被せる状態の斜視図である。
【図5】 フードを立ち上げた状態の斜視図である。
【図6】 フードにおける開閉フードを閉じた状態の斜視図である。
【図7】 同上の開閉フードを開放した状態の斜視図である。
【図8】 蒸気抜き孔が形成されているフード部分の斜視図である。
【図9】 同上の蒸気抜き孔部分の断面図である。
【図10】 フードと本体との取付け部分の斜視図である。
【図11】 同上の取付け部分に使用する巻きバネの特性図である。
【図12】 固定フードと開閉フードとの取付け部分の斜視図である。
【図13】 開閉フードを固定フードに対して開放し支持板を見せた状態の斜視図である。
【図14】 フェースガードを取付けた状態のフード部分の断面図である。
【図15】 パッキンを取付けた状態の固定フードと開閉フードとを示す一部拡大図である。

Claims (6)

  1. 支柱に対して上下動機構を介して取付けられた固定フードと、
    該固定フードの先端側において開閉可能に取付けられた開閉フードと、
    前記上下動機構に取付けられ前記フード内に蒸気や風を供給するための蒸気発生機および送風機が収納された本体と、
    該本体の上面に取付けられ少なくとも前記蒸気発生機および送風機の制御を行う操作部と、
    より構成し、前記開閉フードを開放した状態において被施術者の背面側からロッド巻き等の処理を行い、該処理が終了した後に開閉フードを固定フードに対して閉じた後、その位置において前記操作部を操作して施術の開始が行えるようにしたことを特徴とするフード式毛髪促進装置。
  2. 前記開閉フードは回転支点においてスプリング等によって固定フードに対して開方向に付勢され、また、前記固定フードあるいは開閉フードの何れかの外周内側面に固定フードと開閉フードとの接触面から蒸気が漏れるのを防止する弾性を有する封止リングが取付けられ、かつ、固定フードに対して開閉フードを閉じた状態において前記封止リングが密着するようにマグネットと磁性体等からなるロック部材が取付けられていることを特徴とする請求項1記載のフード式頭髪促進装置。
  3. 前記開閉フード回転支点にダンパーが介在され、開閉フードの閉じる方向に対してはダンパー作用によって緩やかに回動するようにしたことを特徴とする請求項1記載のフード式頭髪促進装置。
  4. 前記開閉フードの所望位置に複数個の蒸気抜き孔が形成され、該蒸気抜き孔の周囲に開閉フードを開放した状態で蒸気抜き孔から水滴が外部に流れ出るのを防止する内面側に突出する鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフード式頭髪促進装置。
  5. 前記固定フードは前記上下動機構に対して所望角度以上に回動されるとスプリングの付勢力によって上方へ回動され、前記所望角度以下に回動されると前記開閉フードおよび固定フードの重量が前記付勢力に打ち勝って下方に回動されることを特徴とする請求項1記載のフード式頭髪促進装置。
  6. 前記固定フードの開口部に近接した位置に外周側が取付けられ、内周側が頭髪を前記開閉フード側に位置するような被施術者の頭部周囲に密着して取付けられる布等からなるフェースガードを設けたことを特徴とする請求項1記載のフード式頭髪促進装置。
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