JP4014717B2 - 簡易型内視鏡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ライトガイドに照明光を供給するための光源ユニットが操作部に取り付けられた簡易型内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
操作部に照明用の発光体を設けたいわゆる簡易型の内視鏡装置では、一般に、被写体を照明する照明光を伝達するためのライトガイドの入射端部が内視鏡の操作部に配置されていて、その操作部に、ライトガイドに照明光を供給するための光源ランプとその電源となる電池等を内蔵した光源ユニットが取り付けられている。
【0003】
そのような簡易型内視鏡装置においては、光源ユニットが内視鏡の操作部に対して着脱自在に設けられて、光源ユニットを接続するための金属製の筒状体(接続口金)が操作部側から突設されている場合が多い。
【0004】
すると、光源ユニットの先端部分に配置された光源ランプから放射される熱によって接続口金が加熱されて、そこに操作者が手を触れたときに熱くて不快に感じ、内視鏡操作の妨げとなる場合がある。
【0005】
そこで従来は、熱伝導率の小さい材料からなるカバーを接続口金の外面に被覆して、操作者の触れる部分が熱くならないようにしていた(特開平9−56672号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように金属製の接続口金の外面に熱伝導率の小さい材料からなるカバーが被覆されていると、接続口金に蓄積される熱が外部空間に放射されず、接続口金に繋がっている金属部材への熱伝導だけによって逃がされる。
【0007】
そのため、光源ランプの発光量を大きくすると接続口金の温度が著しく上昇し、内部に熱がこもって短時間でランプ切れが発生したり、接続口金に隣接する露出金属部材の温度が高くなってそれに触れる術者が不快に感じて内視鏡操作の妨げになってしまう場合がある。
【0008】
そこで本発明は、光源ランプから放射される熱によって内視鏡操作が妨げられず、しかも光源ランプの発光量を大きくしても熱の問題が発生しない簡易型内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の簡易型内視鏡装置は、被写体を照明する照明光を伝達するためのライトガイドの入射端部を操作部に配置して、上記ライトガイドに照明光を供給するための光源ランプを有する光源ユニットを上記操作部に取り付け、上記光源ランプを囲む位置にある熱伝導率の大きい材料からなる外装部材の外面に、熱伝導率の小さい材料からなるカバーを被覆した簡易型内視鏡装置において、上記外装部材に蓄積される熱を外部空間に逃がすための放熱空間を、上記外装部材と上記カバーとの間に形成したことを特徴とする。
【0010】
なお、上記外装部材と上記カバーとが、共に上記操作部に設けられた部材であってもよい。そして、上記外装部材の外周面に形成された溝によって上記放熱空間が形成されていてもよい。
【0011】
また、上記外装部材が筒状体であり、その外周面に両端部へ抜けるように形成された複数の溝によって上記放熱空間が形成されていてもよく、上記複数の溝と溝との間の土手状部分の表面が上記カバーの内周面に接していて、その部分で上記外装部材に上記カバーが固定されていてもよい。
【0012】
また、上記光源ユニットが上記操作部に対して着脱自在であってもよく、上記外装部材が、上記光源ユニットを接続するために上記操作部に突設された筒状体であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図4は、内視鏡の操作部2部分の側面図、図5は正面図であり、操作部2の下端部には、可撓管によって外装された挿入部1の基端が連結されている。
【0014】
操作部2の下側約4分の3の部分は握り部2aであり、その握り部2aと挿入部1との間に、鉗子挿入口部4が斜め前方に向けて突出して設けられている。3は、気密に構成された内視鏡の内部の圧力を調整するための圧力調整弁である。
【0015】
操作部2の握り部2aより上方の操作機構部5には、挿入部1内に挿通された鉗子チャンネル(図示せず)を通して吸引操作を行うための吸引操作弁6と、挿入部1の先端部分に形成された湾曲部(図示せず)を遠隔的に屈曲操作するための湾曲操作レバー7とが前面と後面に配置され、接眼部8が上面に突設されている。
【0016】
被写体を照明する観察用照明光を伝達するための照明用ライトガイドファイババンドル9は、入射端部が操作機構部5内に配置されていて、操作部2の握り部2a内から挿入部1内を通って、射出端部は挿入部1の先端に配置されている。
【0017】
そして、ライトガイドファイババンドル9に対して観察用照明光を供給するための光源ユニット30が、操作機構部5の側面部分に着脱自在に取り付けられている。
【0018】
図5に示されるように、光源ユニット30には、ライトガイドファイババンドル9に供給するための照明光を放射する光源ランプ32と、その光源ランプ32を点灯させるための電源である電池100等が内蔵されている。電池100としては、乾電池または充電可能なニッケルカドミウム電池等どのような電池を用いてもよい。
【0019】
電池100は、光源ユニット30の端部に着脱自在に取り付けられたキャップ部50を外すことにより交換自在であり、電池100に代えて、交流/直流変換アダプタなどを接続してもよい。
【0020】
図3は、光源ユニット30が操作部2から取り外された状態を示している。操作部2側には、後述するようにステンレス鋼製のユニット接続口金27が突設されていて、その突端部分に雄ネジ部27aが形成されている。26は、ユニット接続口金27を被覆する状態に取り付けられたプラスチック製のカバー筒である。
【0021】
一方、光源ユニット30には、操作部2側の雄ネジ部27aと螺合する雌ネジが内面部分に形成された締め環37が、軸線周りに回転自在に設けられていて、手で自由に回転させることができる。
【0022】
そして光源ユニット30には、ユニット接続口金27の突端部分に形成された規制溝28に嵌まる位置決めピン38が突設されていて、光源ユニット30が操作部2に連結固定される際の操作部2に対する向きの規制が行われるようになっている。25は、位置合わせ用の指標である。
【0023】
図1は、操作部2と光源ユニット30との接続部付近を示しており、操作部2の操作機構部5部分を外装する本体ケース11は、電気絶縁性のプラスチック製である。
【0024】
本体ケース11に大きく形成された側面開口には、電気絶縁性のプラスチックからなる蓋体15が嵌め込まれ、その嵌合面にはシール用のOリング16が装着されていて、隙間から操作部2の内部に水が侵入しないようになっている。
【0025】
また、蓋体15と本体ケース11との嵌合部には、両者の相対的回転を規制するための回転止め(図示せず)が形成されている。なお、Oリング16は装着されることによって潰されるが、図には潰される前の自然状態の断面が示されている(以下、同じ)。
【0026】
蓋体15の中央部分に穿設された貫通孔の中心軸位置には、基部が操作部2内のフレーム(図示せず)に固定された支持筒17が配置されている。そして、支持筒17の頭部に螺合する締め環28によって、接続口金受け18が蓋体15に押圧固定されている。
【0027】
ただし、接続口金受け18と締め環28との間には、両者が接触しないように電気絶縁性のプラスチックからなる絶縁筒29が介装されている。なお、支持筒17と締め環28は共に金属製であり熱伝導性が良い。
【0028】
接続口金受け18は蓋体15の外表面に大きく開口しており、そこに、光源ユニット30を受ける(接続する)ために筒状に形成されて外方に向けて突出するユニット接続口金27の基部が、ビス止め固定されている。ユニット接続口金27はステンレス鋼等のように熱伝導率の大きな材料によって形成されている。
【0029】
そして、そのユニット接続口金27と接続口金受け18の露出部の外周面を全面にわたって被覆するように、熱伝導率の小さな合成樹脂製のカバー筒26がユニット接続口金27にネジ止め固定されている。
【0030】
図2は、II−II断面におけるユニット接続口金27とカバー筒26の形状を示しており、カバー筒26は、全長にわたって断面形状が一定の円筒状に形成されている。
【0031】
ユニット接続口金27は、カバー筒26に内接する円筒状に形成されていて、軸線と平行方向に幅と深さを十分に確保した四つの溝27b(例えば幅12mm、深さ3mm程度)が、カバー筒26の両端に抜けるように外周面に90°間隔に形成されている。
【0032】
したがって、ユニット接続口金27の外周面は、軸線方向の全長にわたって、隣り合う溝27bと溝27bとの間の幅の狭い土手状部分の表面だけでカバー筒26の内周面に接しており、その一か所にカバー筒26をユニット接続口金27に固定するための小ネジが取り付けられている。
【0033】
なお、図1には方向の異なる断面が複合して図示されており、図2には現実に則した断面形状が図示されている。また、カバー筒26とユニット接続口金27とは、互いをネジ止め固定する代わりに、嵌合部分で螺合させて連結してもよいし、互いを接着固定してもよい。
【0034】
図1に戻って、ユニット接続口金27の底部の中心軸線位置には、ライトガイドファイババンドル9の入射端部がネジ止め固定されている。そして、ライトガイドファイババンドル9の入射端面に対向して、凸メニスカスレンズ20が、ユニット接続口金27の底面部分に螺合する押さえナット21によって固定されている。
【0035】
なお、蓋体15の孔の内側に配置された各部材間の嵌合部には、シール用のOリングが装着されていて、操作部2は、全ての部分において外部から水が侵入しない水密構造に構成されている。挿入部1が同様に水密構造に形成されていることは勿論である。
【0036】
光源ユニット30は、全体として真っ直ぐな筒状に形成されていて、操作部2との接続部に近いランプ室部30aと、操作部2との接続部から離れた電池室部30bとに分かれており、図1にはランプ室部30aの全体が示されている。
【0037】
電池室部30bの外壁は、耐蝕性(耐薬品性)があって導電性のよい例えばステンレス鋼等からなる電池室ケース31によって形成されており、電池100の負側電極への導電部材を兼ねている。
【0038】
ランプ室部30aと電池室部30bとの境界部分において、光源ランプ32が着脱自在に差し込んで取り付けられたランプソケット33は、幾つかの部品を介して電池室ケース31に固定されている。
【0039】
ランプ室部30aの外壁を構成する筒状のランプ室ケース35は、熱伝導性のよい例えばステンレス鋼によって形成されており、ランプ室ケース35と電池室ケース31の双方に螺合する接続筒36によって、ランプ室ケース35と電池室ケース31とが連結されている。
【0040】
そして、接続筒36からランプ室ケース35を緩めて取り外せば、その内側に配置されている光源ランプ32が露出して、光源ランプ32の交換を行うことができる。39は、ランプ室ケース35と電池室ケース31との接続部をシールするためのOリングである。
【0041】
ランプ室ケース35の先端部分の内側には、光源ランプ32から放射された照明光をライトガイドファイババンドル9の入射端面に向けて収束させるための反射鏡34が、光源ランプ32を囲むように固定されている。
【0042】
そして、その反射鏡34の前端面には、透明なカバーガラス49が押さえナット40によって固定されている。カバーガラス49の外周面にはシール剤が塗布されていて、外部からランプ室ケース35内に水が侵入しないように封止されている。
【0043】
締め環37は、先端部分がその他の部分より少し細い径に形成されていて、その部分に、ユニット接続口金27の雄ネジ部27aと螺合する雌ネジ部37aが螺設されている。
【0044】
また、締め環37の中間部分の内周面には、電池室ケース31の外周面に回転自在に嵌合する環状部材45がネジ止め固定されており、連結筒36に突設された鍔部36aが、環状部材45と雌ネジ部37aとの間に緩く挟まれている。
【0045】
したがって、締め環37は軸線方向にはほとんど動かないが、軸線回りには回転自在であり、締め環37を回転させることによって、その先端部分に形成された雌ネジ部37aを、ユニット接続口金27の雄ネジ部27aと螺合させ、あるいは螺合状態を解くことができる。
【0046】
したがって、光源ユニット30の先端の差し込み口金36をユニット接続口金27に差し込んで、位置決めピン38が規制溝28内に嵌まるように回転方向の位置を合わせた状態で締め環37を回転させ、締め環37の雌ネジ部37aをユニット接続口金27の雄ネジ部27aに螺合させれば、図1に示されるように光源ユニット30が操作部2に連結された状態になる。
【0047】
すると、光源ランプ32から放射された照明光が、反射鏡34で反射されたあと、カバーガラス49及び凸メニスカスレンズ20を通過して、ライトガイドファイババンドル9の入射端面に収束、入射する。
【0048】
ユニット受け口金27と締め環37とのネジ結合を解けば、光源ユニット30が操作部2から取り外される。41は、光源ユニット30が操作部2に接続された状態のときに、ランプ室ケース35とユニット受け口金27との嵌合部をシールするためのOリングである。
【0049】
光源ランプ32から後方に突出する2本の電極は、ソケット33内に挿入されてその後方の接続ピンに電気的に接続されている。各接続ピンの基端は、絶縁板44を間に挟んで配置された二つの電極板43a,43bに分かれて固定されている。
【0050】
その一方の電極板43aには、電池100のプラス電極が常時接触している。そしてもう一方の電極板43bは、電池室ケース31に、電気的にも接続される状態で螺合連結されており、それによってこの部分の各部材が電池室ケース31に固定されている。
【0051】
このように構成された簡易型内視鏡装置において、図1に示されるように、光源ユニット30がユニット接続口金27に接続されて光源ランプ32が点灯された状態においては、光源ランプ32から放射された熱がランプ室ケース35を介してユニット接続口金27に伝わり、ユニット接続口金27が加熱される。
【0052】
しかし、ユニット接続口金27の外周面には熱伝導率の小さいカバー筒26が全面に被覆されているので、操作部2を把持する操作者の手はカバー筒26の表面にしか触れず、熱さを感じることはない。
【0053】
そして、ユニット接続口金27に蓄積される熱は、ユニット接続口金27に隣接して配置された金属部材である接続筒36や接続口金受け18に伝導されて逃がされるだけでなく、ユニット接続口金27とカバー筒26との間の溝27b内の空間に放射され、図1に破線の矢印で示されるように、空気の流れに乗ってカバー筒26の両端から外部空間に逃がされる。
【0054】
したがって、光源ランプ32として発光量の大きな電球を用いても、熱がユニット接続口金27に蓄積されたままにならないので、早期のランプ切れや隣接する金属部材の過熱等が発生しない。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、光源ランプを囲む位置にある外装部材に蓄積される熱を外部空間に逃がすための放熱空間を外装部材とそれを被覆するカバーとの間に形成したことにより、光源ランプから放射される熱が外装部材に蓄積されたままにならず外部空間に逃がされるので、操作者が触れる部分が過熱して内視鏡操作が妨げられたり早期のランプ切れが発生するようなことがなく、光源ランプの発光量を大きくして観察のための照明を明るくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡操作部と光源ユニットとの接続部の断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の光源ユニットが内視鏡操作部から取り外された状態の部分正面図である。
【図4】本発明の実施の形態の簡易型内視鏡装置の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態の簡易型内視鏡装置の正面図である。
【符号の説明】
2 操作部
9 ライトガイドファイババンドル
26 カバー筒
27 ユニット接続口金(外装部材)
27b 溝(放熱空間)
30 光源ユニット
32 光源ランプ
Claims (5)
- 被写体を照明する照明光を伝達するためのライトガイドの入射端部を操作部に配置して、上記ライトガイドに照明光を供給するための光源ランプを有する光源ユニットを上記操作部に取り付け、上記光源ランプを囲む位置にある熱伝導率の大きい材料からなる筒状の外装部材の外面に、熱伝導率の小さい材料からなるカバーを被覆した簡易型内視鏡装置において、
上記外装部材に蓄積される熱を外部空間に逃がすための放熱空間として、上記外装部材と上記カバーとの間に位置する上記外装部材の外周面に両端部に抜ける複数の溝を形成したことを特徴とする簡易型内視鏡装置。 - 上記外装部材と上記カバーとが、共に上記操作部に設けられた部材である請求項1記載の簡易型内視鏡装置。
- 上記複数の溝と溝との間の土手状部分の表面が上記カバーの内周面に接していて、その部分で上記外装部材に上記カバーが固定されている請求項1又は2記載の簡易型内視鏡装置。
- 上記光源ユニットが上記操作部に対して着脱自在である請求項1、2又は3記載の簡易型内視鏡装置。
- 上記外装部材が、上記光源ユニットを接続するために上記操作部に突設された筒状体である請求項4記載の簡易型内視鏡装置。
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