JP4016430B2 - ネットワーク構成方法、情報処理システム並びに情報処理装置 - Google Patents
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Description
この発明は、例えば複数のIEEE1394シリアルバスを連結してなるネットワークを管理するネットワーク構成方法、情報処理システム並びに情報処理装置に関する。
背景技術
ディジタル信号の伝送規格としては、例えばIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気技術標準機関)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子技術者協会)による規格など、多数の規格が存在する。このなかで例えばIEEE1394は、ディジタルビデオレコーダ等の家庭用電子機器同士の接続やこれら電子機器とコンピュータとの間の接続といったマルチメディア用途に向くものとして注目されている。このIEEE1394については周知であるため、ここではその内容説明を省略する。
現在、P1394.1(ブリッジ)ワーキンググループ(P1394.1(bridge)working group)において、IEEE1394環境内のブリッジフォーマットの標準化活動が行われている(この点については、P1394.1 Draft 0.03 Oct 18,1997に述べられているため、ここではその説明を省略する)。IEEE1394ブリッジ(以下、単にブリッジと称する)は、IEEE1394シリアルバス(以下、適宜、バスと略記する)に接続されているポータル(portal)と称する装置の組により構成されており、このブリッジを介して、複数(2つ以上)のバスの間でデータの伝送を行うことが可能となされている。すなわち、1つのIEEE1394シリアルバスに接続できる機器(ノード)の数は、最大で63個に制限されているが、複数のバスをブリッジを用いて連結し、バスとブリッジからなるネットワークを構成することにより、更に多くのノードを接続することが可能になされている。なお、ブリッジ(ポータル間)におけるデータの伝送は、ケーブルのみならず、電波や赤外線等を用いて行うことが既に提案されている。
ここで、バスに接続される各機器、すなわちノードには、それぞれ固有のノードID(NODE_ID)が付与されている。このノードIDは、ノードが接続されているバスを表すバスID(BUS_ID)と、接続されているバス内においてシリアルな数である物理層ID(PHY_ID、0〜63の数)とから構成されている。したがって、ネットワークを構成する複数のバスに対して、バスID(BUS_ID)を重複しないように割り当てるとともに、ネットワーク全体を管理して制御する機能を有するブリッジマネージャ(ブリッジ管理機器)となるノードが1つだけ必要となっている。
ところで、上述したネットワークに、複数のブリッジマネージャの機能を有するブリッジマネージャ候補が存在する場合、そのうちの一つをブリッジマネージャとして自動的に選び出すことができないという課題があった。
この発明の目的は、複数のブリッジマネージャ候補中から自動的にブリッジマネージャが決定されるようにすることにある。また、この発明は、ブリッジマネージャ候補の機器において、様々な機能を数値化して比較することを可能とし、また、2つの異なる記憶領域から構成される情報に対して複数の機器の読み込み、書き込みが競合する状況下でも使用することができ、さらに、ブリッジマネージャを決める際により多機能な機器や処理速度の速い機器等を優先して選ぶことを可能とすることにある。
発明の開示
この発明に係るネットワーク構成方法は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理するネットワーク構成方法において、ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持し、ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持した上記情報、および上記ネットワーク全体を管理可能な複数の機器が保持する情報から、2つの情報を用いて比較する処理を上記機器間で行い、該比較の結果に基づいて、ネットワークの全体を管理可能な機器の中から一の機器を選択してブリッジ管理機器とするものである。
また、この発明に係る情報処理方法は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な機能を有する情報処理装置の情報処理方法において、ブリッジを構成している機器が保持している当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報と、自己が保持している情報との比較結果に基づいて、自己がブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理ステップを有するものである。
また、この発明に係る情報処理装置は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な機能を有する情報処理装置において、ブリッジを構成している機器が保持している当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報と、自己が保持している情報との比較結果に基づいて、自己がブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段を有するものである。
また、この発明に係るネットワーク構成方法は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理するネットワーク構成方法において、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持し、当該ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報であり、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、あるいは自己が保持している上記機能を表す情報が上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持している上記機能を表す情報よりも大きいとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断するものである。
また、この発明に係るネットワーク構成方法は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理するネットワーク構成方法において、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持し、当該ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び時間の経過とともに動的に変化する情報であり、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断するものである。
また、この発明に係る情報処理システムは、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持する記憶手段と、上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持した上記情報、及び上記ネットワーク全体を管理可能な複数の機器が保持する情報から、2つ機器の情報を用いて比較する処理を上記機器間で行う比較手段と、上記比較の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備えるものである。
また、この発明に係る情報処理装置は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な機能を有する情報処理装置において、上記機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持する記憶手段と、上記記憶手段に保持される上記情報と、他の機器が保持する当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報とを比較する比較手段と、上記比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備えるものである。
また、この発明に係る情報処理システムは、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報を保持する記憶手段と、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較する第1の比較手段と、上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、あるいは自己が保持している上記機能を表す情報が上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持している上記機能を表す情報よりも大きいとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備えるものである。
また、この発明に係る情報処理システムは、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び時間の経過とともに動的に変化する情報を保持する記憶手段と、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較する第1の比較手段と、上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備えるものである。
また、この発明に係る情報処理装置は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理装置において、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報を保持する記憶手段と、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較する第1の比較手段と、上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、あるいは自己が保持している上記機能を表す情報が上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持している上記機能を表す情報よりも大きいとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備えるものである。
また、この発明に係る情報処理装置は、それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理装置において、上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び時間の経過とともに動的に変化する情報を保持する記憶手段と、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較する第1の比較手段と、上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備えるものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態としてネットワークシステムの概略構成を示す図である。図2は、ネットワークシステム内のブリッジ部分の詳細を示すブロック図である。図3は、第1のブリッジマネージャ決定方法の説明に用いる図である。図4は、第2のブリッジマネージャ決定方法の説明に用いる図である。図5は、第1のブリッジマネージャ決定方法におけるバスコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図6は、第1のブリッジマネージャ決定方法のバスコンフィギュレーション処理におけるポータルの所有権獲得処理の手順を示すフローチャートである。図7は、第1のブリッジマネージャ決定方法のバスコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図8は、第1のブリッジマネージャ決定方法におけるブリッジコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図9は、第1のブリッジマネージャ決定方法のブリッジコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図10は、ポータルの状態遷移図である。図11は、第2のブリッジマネージャ決定方法におけるバスコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図12は、第2のブリッジマネージャ決定方法のバスコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図13は、第2のブリッジマネージャ決定方法におけるブリッジコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図14は、第2のブリッジマネージャ決定方法のブリッジコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図15A〜Fは、第2のブリッジマネージャ決定方法によるブリッジマネージャの決定処理を説明する図である。図16は、ポータルコントロールレジスタのフォーマットを示す図である。図17は、アッパーポータルIDレジスタのフォーマットを示す図である。図18は、ブリッジマネージャレベルレジスタのフォーマットを示す図である。図19は、マックスバスIDレジスタのフォーマットを示す図である。図20は、ローカルバスIDレジスタのフォーマットを示す図である。図21は、第1のブリッジマネージャ決定方法におけるバスコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図22は、第1のブリッジマネージャ決定方法のバスコンフィギュレーション処理におけるポータルの所有権獲得処理の手順を示すフローチャートである。図23は、第1のブリッジマネージャ決定方法のバスコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図24は、第1のブリッジマネージャ決定方法におけるブリッジコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図25は、第1のブリッジマネージャ決定方法のブリッジコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図26は、第2のブリッジマネージャ決定方法におけるバスコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図27は、第2のブリッジマネージャ決定方法のバスコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図28は、第2のブリッジマネージャ決定方法におけるブリッジコンフィギュレーション処理の手順を示すフローチャートである。図29は、第2のブリッジマネージャ決定方法のブリッジコンフィギュレーション処理におけるポータルの設定処理の手順を示すフローチャートである。図30は、第1のブリッジマネージャ決定方法におけるブリッジコンフィギュレーション処理(3以上のポータル)の手順を示すフローチャートである。図31は、第2のブリッジマネージャ決定方法におけるブリッジコンフィギュレーション処理(3以上のポータル)の手順を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態
図1は、実施の形態としてのネットワークシステムの構成を示している。このネットワークシステムは、IEEE1394シリアルネットワークを構成するものであり、IEEE1394シリアルバスとそれを繋ぐブリッジとから構成されている。
この図1において、バス11〜15(以下、バス11〜15を特に区別する必要がない場合には、単にバスと記述する)は、IEEE1394シリアルバスであり、それぞれ最高で63個のノードを接続できるようになされている。
ノードIDは、ノードが接続されているバスを示すバスID(BUS_ID:10ビット)と、バス内においてシリアルな番号である物理層ID(PHY_ID:6ビット)から構成される。したがって、ネットワークにおいて連結されるバスの最大数は、1023個である。ただし、未設定(例えば電源投入時)の各ノードのバスIDは、初期値(3FF)に設定される。また、全てのノードには、ノードIDとは別に、固有の機器IDが予め付与されている。
ブリッジマネージャ候補(BMC)31,34(以下、ブリッジマネージャ候補31,34を特に区別する必要がない場合には、単にブリッジマネージャ候補と記述する)は、IEEE1394シリアルネットワークシステム全体を管理して制御するブリッジマネージャの機能を有している。ブリッジマネージャ候補が後述する所定の規則に基づいて同じ処理を実行することにより、ブリッジマネージャ候補31,34のうちの一方が、自動的にブリッジマネージャに決定される。また、ブリッジマネージャ候補は、自分の機器IDをその管理下にある全ノードに通知する。
バス11に接続されたポータル41は、バス12に接続されたポータル42とともにブリッジ51を構成し、バス11とバス12を連結し、データパケットの授受を行うようになされている。また、バス12に接続されたポータル43は、バス13に接続されたポータル44とともにブリッジ52を構成し、バス12とバス13を連結し、データパケットの授受を行うようになされている。さらに、バス13に接続されたポータル45は、バス14に接続されたポータル46とともにブリッジ53を構成し、バス13とバス14を連結し、データパケットの授受を行うようになされている。同様に、バス13に接続されたポータル47は、バス15に接続されたポータル48とともにブリッジ54を構成し、バス13とバス15を連結し、データパケットの授受を行うようになされている。
図1のブリッジマネージャ候補31、及びブリッジ51を例に挙げて、その詳細な構成について、図2を参照して説明する。
この図2において、ブリッジマネージャ候補31の通信部64は、バス11とデータパケットの授受を行うようになされている。制御部63は、当該ブリッジマネージャ候補31の全体を制御する。RAM61は、当該ブリッジマネージャ候補31のノードID等を記憶するレジスタである。また、ROM62は、制御部63で使用されるコンピュータプログラム、および当該ブリッジマネージャ候補31の機器IDや後述するレベルを記憶する。なお、ブリッジマネージャ候補34の構成は、ブリッジマネージャ候補31の構成と同様であるので、その説明は省略する。
ブリッジ51を構成するポータル41の通信部74は、バス11、または赤外線通信部76とデータパケットの授受を行うようになされている。制御部73は、ポータル41の全体を制御する。RAM71は、当該ポータル41のノードIDやマックスバスID(MAX_BUS_ID)等を記憶するポータルコントロールレジスタ、当該ポータル41を管理するブリッジマネージャのレベルを記憶するブリッジマネージャレベルレジスタ等の後述する各レジスタである。なお、マックスバスIDについては周知であるため、ここではその説明を省略する。ROM72は、制御部73で使用されるコンピュータプログラムを記憶する。赤外線通信制御部75は、赤外線によりポータル42とデータパケットの授受を行う赤外線通信部76を制御する。
同じくブリッジ51を構成するポータル42の通信部84は、バス12、または赤外線通信部86とデータパケットの授受を行うようになされている。制御部83は、ポータル42の全体を制御する。RAM81は、後述する各レジスタである。ROM82は、制御部83で使用されるコンピュータプログラムを記憶する。赤外線通信制御部85は、赤外線によりポータル41とデータパケットの授受を行う赤外線通信部86を制御する。
なお、ポータル43〜48の構成は、ポータル41及び42の構成と同様である。したがって、ブリッジ52〜54の構成は、ブリッジ51と同様であるので、その説明は省略する。
上述したように、ブリッジを構成する2個のポータルはIEEE1394のノードとして動作し、それらが相異なるバスに接続されることによって、当該ブリッジはそれら2つのバスを接続可能となっている。IEEE1394では、このようなブリッジの概念を取り入れることで、最大で1023個のバスを接続して一つのネットワークを構成する事が可能となっている。
ここで、ブリッジマネージャは、一つのネットワーク上に只一つ存在し、ネットワークの管理を行う。
この発明においては、複数存在するブリッジマネージャ候補から一つのブリッジマネージャを自動的に決定する方法を提案する。ここで、ポータル内の一つのパラーメータ(機器ID)に基づいて、複数存在するブリッジマネージャ候補から一つのブリッジマネージャを自動的に選択すること、さらに複数存在するブリッジマネージャ候補の中で機能の高い一つのブリッジマネージャを自動的に選択すること等が考えられる。
上述したブリッジマネージャ決定の具体例として、図3および図4に示すような第1および第2のブリッジマネージャ決定方法を例に挙げて説明する。
すなわち、図3に示す第1のブリッジマネージャ決定方法は、ブリッジマネージャ候補131が全てのポータル141,142,143,144を順次設定しながらネットワークを構成していくことで、最終的に1つのブリッジマネージャによって管理されたネットワークを構築するという方法である。
また、図4に示す第2のブリッジマネージャ決定方法は、ブリッジマネージャ候補132が、先ず自己のバス114内のポータル146にその先のネットワークの構成を要請し、当該要請がなされたポータル146はポータル147にその先のネットワークの構成を要請し、さらにポータル147はそのバス115内のポータル148にその先のネットワークの構成を要請し、当該要請がなされたポータル148はポータル149にその先のネットワークの構成を要請する、という形でネットワークの構成を進め、最終的に1つのブリッジマネージャによって管理されたネットワークを構築するという方法である。
図1に示すネットワークシステムにおいて、実際にネットワークを構成する際の流れを説明する。まず、ブリッジマネージャ上のプログラムが全てのポータルの設定を行うようなブリッジマネージャ集中型の設定方法、すなわち上述した第1のブリッジマネージャ決定方法におけるネットワーク構成の流れを以下に説明する。この例は、ポータル内の一つのパラーメータ(機器ID)に基づいて、複数存在するブリッジマネージャ候補から一つのブリッジマネージャを自動的に選択するものである。
この第1のブリッジマネージャ決定方法の場合の大まかな流れとして、まず、ブリッジマネージャ候補は、内部変数であるマックスバスID(MAX_BUS_ID)を0にし、次に、ブリッジマネージャ候補は、自己が接続されているバス(ローカルバス)のコンフィギュレーションを開始(後述のバスコンフィギュレーション)し、次に、バスコンフィギュレーションが終わったならば(この時点で全てのポータルの設定は終了している)、自分をブリッジマネージャとする。ただし、当該バスコンフィギュレーションの途中で処理が終わったときには、ブリッジマネージャ候補を辞める。このようにブリッジマネージャになったならば、ネットワーク全体にブリッジマネージャである自分のノードID(NODE_ID)を通知して処理を終了する。
上記バスコンフィギュレーションの手順は、図5のフローチャートのようになる。
この図5において、ステップS201でバスコンフィギュレーションを開始する。次に、ステップS202で、当該ブリッジマネージャ候補が接続されているローカルバス内のポータルのリストを作り、機器ID順に並べる。なお、この機器ID順のリストは、順序を固定するための一例であり、他の順序でリストを作ることも可能である。
次に、ステップS203で、ブリッジマネージャ候補はそのリストの順番に従い、まずローカルバスの全てのポータルの所有権の獲得を試みる。このステップS203のときのブリッジマネージャ候補におけるポータルの所有権獲得動作は、図6のフローチャートのような手順となる。
この図6において、ステップS211で、所有権獲得を開始する。このステップS211の後は、ステップS212の処理に進む。ステップS212では、獲得しようとするポータルのオーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。この比較において、自分の機器IDが強い(勝った)ときにはステップS213に進む。
ステップS213では、自分の機器IDをポータルのオーナEUIレジスタへ書きこむ。これで所有権は獲得されたことになる。この書き込みは、IEEE1394のロックトランザクションのコンペア及びスワップ(compare & swap)処理を用いて行われ、エラーが発生するときは、ステップS212に戻る。この書き込みによって所有権を獲得した後、ステップS214に進んで獲得動作を正常に終了する。
ステップST212の比較において、自分の機器IDが弱い(負けた)ときにはステップS215に進み、設定動作そのものを中止する。これにより、ブリッジマネージャ候補から外れることになる。
この図6のフローチャートのような手順である図5のステップS203の処理の後は、ステップS204の処理に進む。ステップS204では、マックスバスIDの値を全てのノードのノードIDレジスタのバスIDフィールドに書き込む。この際には、IEEE1394におけるライトトランザクションのブロードキャストを使用する。
そして、ステップS205で、ブリッジマネージャ候補はリストの順番に従い、リスト中のすべてのポータルに対して設定を行う。具体的には、図7のフローチャートのような手順となる。
この図7において、ステップS221で、ポータルの設定を開始する。このステップS221の後は、ステップS222の処理に進む。ステップS222では、オーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと同じかどうかを調べる。同じであるときには、ステップS223の処理に進む。
ステップS223では、ポータルに対して各レジスタの設定を行う。また、自分の持つ内部変数のマックスバスIDの値を1増やし、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに2を書き込む。さらに、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンド(LOWER BOUND)フィールドにマックスバスID(max_bus_ID)の値を書く、等といったIEEE1394のネットワークを構成する際に必要な情報を設定する。
そして、ステップS224の処理に進む。ステップS224では、設定の終ったポータルの属するブリッジを設定する。ここでは、後述するブリッジコンフィギュレーションの手順を実行する。その後、ステップS225に進んで、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドにマックスバスIDの値を書き、ステップS226に進んでポータルの設定処理を終了する。
ステップS222の所有権の確認において、機器IDが同じでなく他の機器が所有権を持っているときには、ステップS227に進んで設定動作そのものを中止する。これにより、ブリッジマネージャ候補から外れることになる。
この図7のフローチャートのような手順である図5のステップS205の処理の後は、図5のステップS206の処理に進む。ステップS206では、正常にバスのコンフィギュレーションを完了する。
一方、ステップS203で全てのポータルの所有権を獲得できないとき、あるいはステップST205で全てのポータルの設定ができないときは、ステップS207に進んで、設定動作そのものを中止して、ブリッジマネージャ候補から外れる。
次に、ブリッジコンフィギュレーションの手順を図8のフローチャートを用いて説明する。
ここで、ブリッジにはポータルが2個で、片方は既に設定が終わっている(以下の説明では、これをポータルAと呼ぶことにする)。したがって、もう一方のポータルだけを設定すればよいので、所有権の獲得と設定を一度に行う。
図8において、ステップS231で、ブリッジコンフィギュレーションを開始する。そして、ステップS232で、ブリッジ内の設定されていない片方のポータルの設定を開始する。このステップS232における手順は図9のフローチャートに示す通りとなる。
この図9において、ステップS241で、ポータルの所有権獲得を開始する。そして、このステップS241の後は、ステップS242の処理に進む。ステップ242では、オーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。自分の機器IDが強い(勝った)ときにはステップS243の処理に進む。
ステップS243では、自分の機器IDをオーナEUIレジスタへ書きこむ。これにより、所有権は獲得されたことになる。そして、ステップS244で、ポータルに対して各レジスタの設定を行う。すなわち、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに3を書きこむ。さらに、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンド(LOWER BOUND)フィールドにマックスバスID(max_bus_ID)の値を書く、等といったIEEE1394のネットワークを構成する際に必要な情報を設定する。
このステップS244の処理の後に、ステップS245の処理に進む。ステップS245では、設定の終ったポータルの属するバスを設定する。ここでは、バスコンフィギュレーションの手順を実行する。その後、ステップS246で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドにマックスバスIDの値を書き、ステップS247で、処理を正常に終了する。
ステップS242で機器IDが同じときにはステップS248の処理に進む。機器IDが同じとなるのは、ネットワークがループ状になっている場合に起こり、従ってステップS248ではループになっていると判断する。そして、ステップS249で、図8のステップS233に進む。
ステップS242で自分の機器IDが弱い(負けた)ときには、ステップS250の処理に進む。このステップS250では、設定を中止し、ブリッジマネージャ候補から外れる。
この図9のフローチャートのような手順である図8のステップS232の処理の後は、図8のステップS233,S234,S235のいずれかの処理に進む。ステップS233では、先に設定されていたポータルAの、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドの値を0にする(これはポータル間の接続を切る事に相当する)。ステップS234では、ポータルが設定されたので、ブリッジコンフィギュレーションを終了する。一方、ステップS235では、設定動作そのものを中止する。
次に、各ポータルがそれぞれ所定の動作をするといった、分散型のネットワークの設定方法、すなわち上述した第2のブリッジマネージャ決定方法におけるネットワーク構成の流れを以下に説明する。この例も、ポータル内の一つのパラーメータ(機器ID)に基づいて、複数存在するブリッジマネージャ候補から一つのブリッジマネージャを自動的に選択するものである。
この第2のブリッジマネージャ決定方法の場合の大まかな流れとして、まず、ポータルは、各レジスタが変更された場合には、各レジスタの変更内容を調べ、その後、当該変更されたレジスタの種類と値、そして自分の状態、それらから判断して自分の状態を遷移する。
なお、この状態遷移は、図10のように表すことができる。図中ST0〜ST5は状態を示し、各状態から他の状態への矢印は状態遷移を示す。この図10において、ローカルバスIDレジスタがアップデートされた場合は、いかなる状態からも、状態ST1または状態ST3に遷移する(これはrteフィールドの値による)。また、オーナEUIレジスタが書き換えられた場合も、いかなる状態からでも状態ST0の状態に遷移する。
次に、ブリッジマネージャとなる機能を有するノードは以下のように設定動作を開始する。
(1)自分のマックスバスIDレジスタの値を0にする。
(2)自分のバスに対してバスコンフィギュレーションの手順を実行する。
(3)バスコンフィギュレーションが正常に終了したならば、ネットワーク全体に自分のノードIDをブリッジマネージャのIDとして通知する。
(4)その後、設定動作を終了する。
なお、ポータルに対する設定の要請という言葉は、次の2種類の場合に使われる。すなわち、ブリッジコンフィギュレーションの要請と、バスコンフィギュレーションの要請である。これらは結局、決められたレジスタへの書き込みをする事により、書き込まれたポータルが、何を要請されたか判断してそれらの処理を開始する。
設定をポータルに要請した機器は、ポータルから結果が戻るまで待機する事になる。結果が戻ってきたかどうかは、その機器のマックスバスIDレジスタがポータルによって変更された事で判断する。
ここで結果が戻ってこないという事は、設定を要請したポータルの先で、設定が中止されたという事であり、ブリッジマネージャとしてよりふさわしい候補が存在する場合に起こる。
バスコンフィギュレーションとブリッジコンフィギュレーションの手順は、図11と後述の図13に示す通りであり、第1のブリッジマネージャ決定方法の場合とほぼ変化はないが、設定動作を行うものが異なる。
図11に示すバスコンフィギュレーションのフローチャートについて説明する。なお、以下の説明では、バスの設定の要請を受けた機器(ポータル)の事をここでは特にインボーカ(invoker)と呼び、他のポータルと区別することとする。
この図11において、ステップS261で、インボーカは、バスの設定を開始する。そして、ステップS262で、インボーカは、当該インボーカが存在するローカルバス内のポータルのリストを作り、機器ID順に並べる。なお、この機器ID順のリストは順序を固定するための一例であり、他の順序でリストを作ることも可能である。
ステップS263で、インボーカは、そのリストの順番に従い、まず全てのポータルの所有権を獲得する。このとき、インボーカは各ポータルに対して、上述した図6のフローチャートの処理を実行する。
次に、ステップS264で、インボーカは、ローカルバスIDレジスタに記録されているバスIDを自分の属するバスにブロードキャスト(broadcast)する。そして、ステップS265で、インボーカは、まず自分のローカルバスIDレジスタ中のバスIDフィールドを読み、その値を自分のマックスバスIDレジスタに書きこむ。これにより、インボーカはリストの順にもう一度所有権を確認しながらポータルの設定を行ってゆくという状態になる。
このステップS265の処理のとき、インボーカは、各ポータルに対して図12のフローチャートの処理を実行する。この図12において、ステップS271では、ポータルの設定を開始する。このステップS271の後は、ステップS272の処理に進む。ステップ272では、オーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと同じかどうかを調べる。同じであるときには、ステップS273の処理に進む。
ステップS273では、ポータルに対して各レジスタの設定を行う。まず、IEEE1394のネットワークを構成するにあたり必要な情報を設定する。具体的には、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに2を書き込み、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンドレジスタに自己のマックスバスIDレジスタの値に1を加えた値を書く。次に、そのポータルにブリッジコンフィギュレーションを要請するため、以下のようにレジスタを設定する。すなわち、アッパーポータルIDレジスタへ自分のノードIDを書き込み、マックスバスIDレジスタへ自分のマックスバスIDレジスタの値に1を加えた値を書き込み、ローカルバスIDレジスタのバスIDフィールドに、ポータルが属するバスのバスIDを書き込む。
次に、ステップS274で、自分のマックスバスIDレジスタの値が更新されるまで待機する。その後、ステップS275で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドに自己のマックスバスIDレジスタの値を書く。そして、ステップS276で、ポータル設定処理を終了し、元の処理に戻る。
ステップS272の所有権の確認において、機器IDが同じでなく他の機器が所有権を持っているときには、ステップS277に進んで設定動作そのものを中止する。
この図12のフローチャートのような手順である図11のステップS265の処理において、全て設定できたときにはステップS266の処理に進み、設定に失敗したときにはステップS268の処理に進む。
ステップS266では、インボーカは、自分のアッパーポータルIDレジスタからアッパーポータルIDを読み、自分のマックスバスIDレジスタの内容をアッパーポータルのマックスバスIDレジスタに書き込む。ただし、その前に相手のオーナEUIレジスタの内容が変っていないか確認する。この確認の手順は次の通りである。
(1)アッパーポータルのオーナEUIレジスタの値を読む。
(2)自分のEUIの値と比べ、等しければ処理を続け、そうでなければ中止する。
(3)アッパーポータルのマックスバスIDレジスタに自分のマックスバスIDレジスタの値を書く。
このステップS266の処理後はステップS267に進み、処理を終了する。一方、ステップS268では、設定動作そのものを中止し、結果も通知しない。
次に、図13のフローチャートを用いてブリッジコンフィギュレーションの手順を説明する。
この図13において、ステップS281では、ブリッジコンフィギュレーションの要請を受け、その動作を開始する。そして、ステップS282で、同じブリッジを構成する他のポータルの設定を開始する。このステップS282における他のポータルの設定の手順を図14にフローチャートとして表す。
この図14において、ステップS290で、所有権獲得処理を開始する。このステップS290の後は、ステップS291の処理に進む。ステップ291では、オーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。自分の機器IDが強い(勝った)ときにはステップS292の処理に進む。
ステップS292では、自分の機器IDをオーナEUIレジスタへ書きこむ。これにより、所有権は獲得されたことになる。そして、ステップS293で、ポータルに対して各レジスタの設定を行う。具体的には、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに3を書き込み、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンドレジスタにマックスバスIDの値を書き込む。次に、そのポータルにバスコンフィギュレーションを要請するため、以下のようにレジスタを設定する。すなわち、アッパーポータルIDレジスタへ自分のノードIDを書き込み、マックスバスIDレジスタへ自分のマックスバスIDレジスタの値を書き込み、ローカルバスIDレジスタのバスIDフィールドに、ポータルが自分のマックスバスIDレジスタの値を書きこむ。
次に、ステップS294で、自分のマックスバスIDレジスタの値が更新されるまで待機する。その後、ステップS295で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドに自己のマックスバスIDレジスタの値を書く。そして、ステップS296で、処理を終了し、元の処理に戻る。
ステップS291で機器IDが同じときには、ステップS297の処理に進む。機器IDが同じとなるのは、ネットワークがループ状になっている場合に起こり、従ってステップS297ではループになっていると判断する。そして、ステップS298で、図13のステップS283に進む。
ステップS291で自分の機器IDが弱い(負けた)ときには、ステップS299の処理に進む。このステップS299では、設定を中止する。
この図14のフローチャートのような手順である図13のステップS282の処理の後は、図13のステップS283,S284,S286のいずれかの処理に進む。ステップS283では、自己のポータルコントロールレジスタのrteフィールドの値を0にする(これはポータル間の接続を切る事に相当する)。
ステップS284では、書き込まれたマックスバスIDフィールドの値をアッパーポータルのマックスバスIDレジスタへ書き込む。その前に相手のオーナEUIレジスタの内容が変っていないか確認する。この場合の手順は以下のとおりである。
(1)アッパーポータルのオーナEUIレジスタの値を読む。
(2)自分のEUIの値と比べ、等しければ処理を続け、そうでなければ中止する。
(3)アッパーポータルのマックスバスIDレジスタに自分の値を書く。
このステップS284の処理後のステップS285では、処理を正常に終了する。一方、ステップS286では、設定動作そのものを中止する。
図15A〜Fは、第2のブリッジマネージャ決定方法における処理例を時系列順に説明する図である。この例は、5つのブリッジB1〜B5が存在するネットワークにおいて、2つのブリッジマネージャ候補から設定が行われた場合の処理例である。
図15Aに示すように、B1は、上位からバスコンフィギュレーションの要請を受けて、B2〜B5に設定パラメータ(丸印)を通知する。図15Bに示すように、B1は、B3の設定を開始する。図15Cに示すように、B2は上位からブリッジコンフィギュレーションの要請を受け、上位から通知された設定パラメータ(三角印)と、B1から通知されていた設定パラメータを比較する。比較の結果、設定パラメータ(三角印)が選択される。一方、B3は、設定パラメータ(丸印)を用いて下位のバスを設定する。図15Dに示すように、B2は、B1,B3〜B5に設定パラメータ(三角印)を通知する。図15Eにおいて、B2は、B5の設定を開始する。B3には下位のバスから設定の結果が通知される。図15Fに示すように、B3は、既にB2の上位から設定されているので、B3の下位のバスから通知された設定の結果を処理しない(B1に通知しない)。
以上説明したように、ポータル内の一つのパラーメータ(機器ID)に基づき、第1および第2のブリッジマネージャ決定方法により、複数存在するブリッジマネージャ候補から一つのブリッジマネージャが自動的に選択される。
次に、上述した機能の高いブリッジブリッジマネージャ候補をブリッジマネージャとして選択する場合について説明する。これを実現するため、新たにレベルという指標を導入し、各ポータルに自分を管理するブリッジマネージャのレベルを記憶する領域(ブリッジマネージャレベルレジスタ)を設ける。
また、例えば2つのブリッジマネージャ候補がネットワークの構成の作業中にぶつかりあった場合には、まず上記レベルの比較によってブリッジマネージャ候補同士の機能の優劣を決定し、さらにこれら2つのブリッジマネージャ候補のレベルが同じ場合には、各ブリッジマネージャ候補の機器毎に固有の値を持っている機器IDを使用して、何れか一方を選択するというような決定手法を採用する。
さらに、2つのレジスタを複数の機器がアクセスしたような場合、2つのレジスタの値を順次的に読んできたとしても、それが1つの機器によって書かれたという保証はなく、正しい情報のやりとりができなくなるおそれがあるので、設定にかかわるレジスタ群に対してアクセス権を表すフラグを、ポータルコントロールレジスタに新しく設けることによりそれを回避可能にする。
また、上述した第1および第2のブリッジマネージャの決定方法(図3、図4参照)を実現するため、図1、図2に示した構成では、以下のような情報を記憶するレジスタをポータルのRAMの中に設けるようにしている。
すなわち、RAM内に設けられるレジスタとして、
(1)ポータルを制御する諸情報を記憶するレジスタ(ポータルコントロールレジスタ:PORTAL CONTROL register)
(2)自分を設定したブリッジマネージャのレベルを記憶するレジスタ(ブリッジマネージャレベルレジスタ:BRIDGE MANAGER LEVEL register)
(3)自分の設定したブリッジマネージャの機器IDを記憶するレジスタ(オーナEUIレジスタ:OWNER EUI register)
(4)パケットのルーティングを記憶するレジスタ(ルーチングバウンズレジスタ:ROUTING BOUNDS register)
(5)現在の最大バスIDを記憶するレジスタ(マックスバスIDレジスタ:MAX BUS ID register)
(6)自分の繋っているバスのバスIDを記憶するレジスタ(ローカルバスIDレジスタ:LOCAL BUS ID register)
(7)自分に設定を依頼したノードのノードIDを記憶するレジスタ(アッパーポータルIDレジスタ:UPPER PORTAL ID register)
を設けている。
上記ポータルコントロールレジスタやオーナEUIレジスタは、既存のレジスタであるが、前者は本実施の形態でその内部に新たにビジィフラグ(busy flag)を示す領域(ビジィフィールド:busy field)を定義し、後者は今まで使われかたが示されていなかったレジスタである。
ルーチングバウンズレジスタも既存のものであるが、本実施の形態のアルゴリズムの中で使用される。このルーチングバウンズレジスタには、アッパーバウンド(UPPER_BOUND)とローアバウンド(LOWER_BOUND)という二つの値を保持する。
ブリッジマネージャレベルレジスタは、前記レベルを保持する。マックスバスIDレジスタ、ローカルバスIDレジスタ、アッパーポータルIDレジスタは、第2のブリッジマネージャ決定方法においてポータル間の通信に使用されるもので、本実施の形態では新規に設置したものである。なお、第1のブリッジマネージャ決定方法では必要はない。
それらの各レジスタの構成例について説明する。なお、以下の説明では、本実施の形態の機能説明に必要な部分のみを述べ、他の部分についてはその説明を省略する。
図16には、ポータルコントロールレジスタのフォーマットを示す。この図16において、「b」はビジィフィールド(busy field)を表し、このビジィフィールドはコンフィギュレーション(configuration)時に必要なレジスタ群のアクセスを制御する。このビジィフィールドの値が1の場合(ビジィフラグが立った場合)は、当該ポータルのオーナEUIレジスタ、ブリッジマネージャレベルレジスタ、マックスバスIDレジスタ、アッパーポータルIDレジスタ、ローカルバスIDレジスタへの書き込みをしてはならないし、また、読み込まれた値が正しい保証はない。なお、このビジィフィールドの初期値は0である。
図17には、アッパーポータルIDレジスタのフォーマットを示す。この図17において、当該アッパーポータルIDのアッパーポータルID(upper_portal_ID)フィールドは、上位のポータル(つまりコンフィギュレーションを要請したポータル)を表している。バス(またはブリッジ)コンフィギュレーションの終了時にマックスバスID(MAX_BUS_ID)を返すための宛先として用いられる。
図18には、ブリッジマネージャレベルレジスタのフォーマットを示す。この図18において、図中のレベル(level)フィールドはブリッジマネージャの機能を表わすフィールドである。競合の解消の際には先ずこれが比較される。
図19には、マックスバスIDレジスタのフォーマットを示す。この図19において、当該マックスバスIDレジスタはマックスバスID(MAX_BUS_ID)のやり取りに使われる。ここへの書き込みは、バスコンフィギュレーション中はリストのチェックとポータルの設定の開始のトリガとなり、また、ブリッジコンフィギュレーション中はブリッジコンフィギュレーションの終了のトリガとなる。
図20には、ローカルバスIDレジスタのフォーマットを示す。この図20において、当該ローカルバスIDレジスタは、バスコンフィギュレーションとブリッジコンフィギュレーションの開始のトリガとして使われる。この領域に書きこみを受けた場合、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドの値が2なら、ブリッジのコンフィギュレーションが開始され、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドの値が3なら、バスのコンフィギュレーションが開始される。
次に、ブリッジマネージャのレベルについて説明する。
ブリッジマネージャのレベルとは、ブリッジマネージャ候補としての機能を有するノード同士で、その「機能」や「処理速度」に対する統一された評価基準を与えるための指標である。例えばブリッジマネージャのレベルを16ビットで表すことにするならば、その上位6ビットをレベルの機能として、
レベル1では基本的なネットワークの構成機能
レベル2ではレベル1+ネットワークの再構成機能
レベル3ではレベル2+アイソクロノスルーチング(Isochronous routing)機能
・
・
のように表し、また、下位10ビットで処理速度等を記述するようなことを行う。
ブリッジマネージャは、現在の所はネットワークコンフィギュレーションや、バスリセットの処理といった比較的単純な機能しか考えられていない。しかし、将来的には、それぞれのバスの速度を考慮したネットワークの再構成を行う機能や、アイソクロナス(Isochronous:同期)パケットのルーティングを行う機能のように、様々な機能を持ったものが現れる可能性がある。上述したブリッジマネージャレベルレジスタのレベルの値の大小を比較する事で、複数のブリッジマネージャ候補のうちで何れがブリッジマネージャにふさわしいか判断する事が可能となる。
次に、上述したレベルを用いることで、例えば2つのブリッジマネージャ候補のうちのいずれか一方をブリッジマネージャとして選択する際の動作について説明する。
2つのブリッジマネージャの候補が存在する場合とは、設定しようとしたポータルが他の機器(ブリッジマネージャ候補)によって既に設定されている(オーナEUIが初期値でなく、他の機器の機器IDが書かれているという状態)場合である。
例えば、設定しようとしたポータルが他の機器(ブリッジマネージャ候補)によって既に設定されていることを、あるブリッジマネージャ候補が検出したとき、当該ブリッジマネージャ候補は、まずそのポータルのブリッジマネージャレベルレジスタの値を読み、これを自己のブリッジマネージャレベルレジスタのレベルと比較する。この比較の結果、優劣の判断がつかない場合(すなわち同じレベルである場合)は、さらにそのポータルのオーナEUIレジスタの値を読み、自己のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。
ただし、機器IDとは、メーカのIDが上位に含まれているものであるため、当該機器IDを単純に比較しただけでは、そのメーカのIDによって比較の優劣が決まってしまう。したがって、当該機器IDの比較の際には、その機器IDの値を単純に比較するのではなく、例えば、機器IDの最下位ビット(LSB)側と最上位ビット(MSB)側を入れ替える(つまり機器IDのビット列を逆から読む)ようにしたり、さらにビットを反転させるようにしたり、また、予め規定された方法でシャッフルする等といった手法を用いるようにすることが望ましい。
次に、実際にネットワークを構成する際の流れを説明する。
まず、ブリッジマネージャ上のプログラムが全てのポータルの設定を行うようなブリッジマネージャ集中型のネットワークの設定手法、すなわち上述した第1のブリッジマネージャ決定方法におけるネットワーク構成の流れを以下に説明する。
この第1のブリッジマネージャ決定方法の場合の大まかな流れとして、まず、ブリッジマネージャ候補は、内部変数であるマックスバスID(MAX_BUS_ID)を0にし、次に、ブリッジマネージャ候補は、自己が接続されているバスのコンフィギュレーションを開始(後述のバスコンフィギュレーション)し、次に、バスコンフィギュレーションが終わったならば(この時点で全てのポータルの設定は終了している)、自分をブリッジマネージャとする。ただし、当該バスコンフィギュレーションの途中で処理が終わったときには、ブリッジマネージャ候補を辞める。このようにブリッジマネージャになったならば、ネットワーク全体にブリッジマネージャである自分のノードID(NODE_ID)を通知して処理を終了する。
上記バスコンフィギュレーションの手順は、図21のフローチャートのようになる。
この図21において、ステップS1で、バスコンフィギュレーションを開始する。そして、ステップS2で、当該ブリッジマネージャ候補が接続されているローカルバス内のポータルのリストを作り、機器ID順に並べる。なお、この機器ID順のリストは、順序を固定するための一例であり、他の順序でリストを作ることも可能である。
次に、ステップS3で、ブリッジマネージャ候補はそのリストの順番に従い、まずローカルバスの全てのポータルの所有権の獲得を試みる。このステップS3のときのブリッジマネージャ候補におけるポータルの所有権獲得動作は、図22のフローチャートのような手順となる。
この図22において、ステップS21で、所有権獲得処理を開始する。このステップS21の後は、ステップS22からステップS23の処理に進む。ここで、ステップS22において、獲得しようとするポータルのポータルコントロールレジスタ内にあるビジィフィールドの値が0ならば、他の機器がアクセスしていない状況を示している。ステップS22およびステップS23では、自分がアクセスするために、IEEE1394のロックトランザクションのコンペア及びスワップ(compare & swap)処理を用いて、0から1への書き換えが成功するまで当該コンペア及びスワップ処理を繰り返す。
ステップS24では、獲得しようとするポータルのブリッジマネージャレベルレジスタの値を読み、自分のブリッジマネージャレベルレジスタの値と比較する。この比較において、自分のレベルの方が高いときにはステップS25の処理に進み、レベルが同じであるときにはステップS26の処理に進み、自分のレベルの方が低いときにはステップS30の処理に進む。
ステップS25では、自分のレベルを、獲得しようとするポータルのブリッジマネージャレベルレジスタに書き込み、ステップS26の処理に進む。ステップS26では、獲得しようとするポータルの、オーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。この比較において、自分の機器IDが強い(勝った)ときにはステップS27の処理に進み、自分の機器IDが弱い(負けた)ときにはステップS30の処理に進む。なお、このステップS26では、機器IDそのものの比較をせず、先に挙げたようなビット列の逆読みやビット反転、シャフル等の手法でどちらが設定を続けるかを決定してもよい。
ステップS27では、自分の機器IDをポータルのオーナEUIレジスタへ書きこむ。これで所有権は獲得されたことになる。そして、ステップS28で、獲得したポータルのビジィフィールドの値を0に戻してアクセス権を解放し、ステップS29で、所有権の獲得動作を正常に終了する。一方、ステップS30では、獲得できなかったポータルのビジィフィールドの値を0に戻してアクセス権を解放する。その後、ステップS31で、設定動作そのものの中止を行う。これによりブリッジマネージャ候補から外れることになる。
この図22のフローチャートのような手順である図21のステップS3の処理の後は、図21のステップS4の処理に進む。ステップS4では、マックスバスIDの値を全てのノードのノードIDレジスタのバスIDフィールドに書き込む。この際には、IEEE1394におけるライトトランザクションのブロードキャストを使用する。
次に、ステップS5で、ブリッジマネージャ候補はリストの順番に従い、リスト中のすべてのポータルに対して設定を行う。具体的には、図23のフローチャートのような手順となる。
この図23において、ステップS41で、ポータルの設定処理を開始する。このステップS41の処理の後はステップS42からステップS43の処理に進む。ここで、設定しようとするポータルのポータルコントロールレジスタ内にあるビジィフィールドの値が0ならば、他の機器がアクセスしていない状況を示す。ステップS42及びステップS43では、自分がアクセスするために、IEEE1394のロックトランザクションのコンペア及びスワップ処理を用いて、0から1への書き換えが成功するまで当該コンペア及びスワップ処理を繰り返す。
次に、ステップS44で、設定しようとするポータルのオーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと同じかどうか調べる。このステップS44において、同じであるときにはステップS45の処理に進み、同じでない、すなわち他の機器が所有権を持っているときにはステップS50の処理に進む。
ステップS45では、ポータルに対して各レジスタの設定を行う。また、自分の持つ内部変数のマックスバスIDの値を1増やし、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに2を書き込む。さらに、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンド(LOWER BOUND)フィールドにマックスバスID(max_bus_ID)の値を書く、等といったIEEE1394のネットワークを構成する際に必要な情報を設定する。
そして、ステップS46で、設定の終ったポータルのポータルコントロールレジスタのビジィフィールドの値を0に戻してアクセス権を解放した後、ステップS47の処理に進む。ステップS47では、設定の終ったポータルの属するブリッジを設定する。ここでは、後述するブリッジコンフィギュレーションの手順を実行する。
次に、ステップS48で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドにマックスバスIDの値を書き、ステップS49で、ポータルの設定処理を終了し、元の処理に戻る。
一方、ステップS50では、設定に失敗したポータルのポータルコントロールレジスタのビジィフィールドの値を0に戻し、アクセス権を解放する。その後、ステップS51で、設定動作そのものの中止し、ブリッジマネージャ候補から外れる。
この図23のフローチャートのような手順である図21のステップS5の処理の後は、図21のステップS6の処理に進む。ステップS6では、正常にバスコンフィギュレーションを完了する。
ステップS3で全てのポータルの所有権を獲得できないとき、あるいはステップS5で全てのポータルの設定ができないときは、ステップS7に進んで、設定を中止し、ブリッジマネージャ候補から外れる。
次に、ブリッジコンフィギュレーションの手順を図24のフローチャートを用いて説明する。
ここで、ブリッジにはポータルが2個で、片方は既に設定が終わっている(以下の説明では、これをポータルAと呼ぶことにする)。したがって、もう一方のポータルだけを設定すればよいので、所有権の獲得と設定を一度に行う。
図24において、ステップS11で、ブリッジコンフィギュレーションを開始する。このステップS11の後に、ステップS12の処理に進む。ステップS12では、ブリッジ内の設定されていない片方のポータルの設定を開始する。このステップS12のときの手順は図25のフローチャートに示す通りとなる。
この図25において、ステップS61ではポータルの所有権獲得を開始する。このステップS61の後は、ステップS62からステップS63の処理に進む。このステップS62およびステップS63では、獲得しようとするポータルのポータルコントロールレジスタ内にあるビジィフィールドに対して、IEEE1394のロックトランザクションのコンペア及びスワップ処理を用いて、0から1への書き換えが成功するまで当該コンペア及びスワップ処理を繰り返す。
次に、ステップS64では、獲得しようとするポータルの、ブリッジマネージャレベルレジスタの値を読み込み、自分のブリッジマネージャレベルレジスタのレベルと比較する。このステップS64の比較において、自分のレベルの方が高いときにはステップS65の処理に進み、レベルが同じであるときにはステップS66の処理に進み、自分のレベルの方が低いときにはステップS75の処理に進む。
ステップS65では、自分のレベルを、獲得しようとするポータルのブリッジマネージャレベルレジスタに書きこむ。このステップS65の処理後はステップS66の処理に進む。ステップS66では、獲得しようとするポータルのオーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み込み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。この比較において、自分の機器IDが強い(勝った)ときにはステップS67の処理に進み、自分の機器IDと同じときにはステップS73の処理に進み、自分の機器IDが弱い(負けた)ときにはステップS75の処理に進む。なお、このステップS66では、機器IDそのものの比較をせず、先に挙げたような手法でどちらが設定を続けるかを決定してもよい。
ステップS67では、自分の機器IDをオーナEUIレジスタへ書きこむ。これで所有権は獲得されたことになる。そして、ステップS68で、ポータルに対して各レジスタの設定を行う。すなわち、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに3を書きこむ。さらに、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンド(LOWER BOUND)フィールドにマックスバスID(max_bus_ID)の値を書く、等といったIEEE1394のネットワークを構成する際に必要な情報を設定する。
次に、ステップS69で、獲得したポータルのビジィフィールドの値を0に戻してアクセス権を解放し、その後にステップS70の処理に進む。ステップS70では、設定の終ったポータルの属するバスを設定する。ここでは、バスコンフィギュレーションの手順を実行する。その後、ステップS71で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドにマックスバスIDの値を書き、ステップS72で、処理を正常に終了する。
一方、ステップS66において機器IDが同じとなるのは、後述するようにネットワークがループ状になっている場合に起こり、従ってステップS73ではループになっていると判断する。そして、ステップS74で、ポータルのビジィフィールドの値を0に戻し、アクセス権を解放する。このステップS74の後は、ステップS78にて図24のステップS13の処理に進む。
また、ステップS75では、獲得できなかったポータルのビジィフィールドの値を0に戻して、アクセス権を解放する。その後に、ステップS76で、設定を中止し、ブリッジマネージャ候補から外れる。
この図25のフローチャートのような手順である図24のステップS12の処理の後は、図24のステップS13,S14,S15のいずれかの処理に進む。テップS13では、先に設定されていたポータルAの、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドの値を0にする(これはポータル間の接続を切る事に相当する)。ステップS14では、ポータルが設定されたので、ブリッジコンフィギュレーションの処理を終了する。一方、ステップS15では、設定動作そのものを中止する。
次に、各ポータルがそれぞれ所定の動作をするといった、分散型のネットワークの設定手法、すなわち前記第2のブリッジマネージャ決定方法におけるネットワーク構成の流れを以下に説明する。
この第2のブリッジマネージャ決定方法の場合の大まかな流れとして、まず、ポータルは、ビジィフィールドが変化し、各レジスタが変更された場合には、ビジィフィールドの値が1から0へ変更されたことを検出し、それに基づいて各レジスタの変更内容を調べ、その後、当該変更されたレジスタの種類と値、そして自分の状態、それらから判断して自分の状態を遷移する。
ブリッジマネージャとなる機能を有するノードは以下のように設定動作を開始する。
(1)自分のマックスバスIDレジスタの値を0にする。
(2)自分のバスに対してバスコンフィギュレーションの手順を実行する。
(3)バスコンフィギュレーションが正常に終了したならば、ネットワーク全体に自分のノードIDをブリッジマネージャのIDとして通知する。
(4)その後、設定動作を終了する。
なお、ポータルに対する設定の要請という言葉は、次の2種類の場合に使われる。すなわち、ブリッジコンフィギュレーションの要請と、バスコンフィギュレーションの要請である。これらは結局、決められたレジスタへの書き込みをする事により、書き込まれたポータルが、何を要請されたか判断してそれらの処理を開始する。
設定をポータルに要請した機器は、ポータルから結果が戻るまで待機する事になる。結果が戻ってきたかどうかは、その機器のマックスバスIDレジスタがポータルによって変更された事で判断する。ここで、結果が戻ってこないという事は、設定を要請したポータルの先で、設定が中止されたという事であり、ブリッジマネージャとしてよりふさわしい候補が存在する場合に起こる。
なお、以降の説明で、なぜ相手のビジィフラグの前に、自分のビジィフラグを操作しているのかというと、これは相手を設定している最中に自分のレジスタが書き換えられて、違う状態に自分が遷移してしまう事をさけるためである。何故このような手順が必要かというと、例えばあるポータルのビジィフラグを1にセットした機器が、その読み書きの途中で状態が遷移してしまった場合、そのビジィフラグのセットがなされたポータルのビジィフラグが1のままになってしまい、これを0に戻すものがいなくなるからである。
バスコンフィギュレーションとブリッジコンフィギュレーションの手順は、図26と後述の図28に示す通りであり、第1のブリッジマネージャ決定方法の場合とほぼ変化はないが、設定動作を行うものが異なる。
図26に示すバスコンフィギュレーションのフローチャートについて説明する。なお、以下の説明では、バスの設定の要請を受けた機器(ポータル)の事をここでは特にインボーカ(invoker)と呼び、他のポータルと区別することとする。
この図26において、ステップS81で、バスの設定を開始する。このステップS81の後に、ステップS82の処理に進む。ステップS82では、インボーカは、当該インボーカが存在するローカルバス内のポータルのリストを作り、機器ID順に並べる。なお、この機器ID順のリストは順序を固定するための一例であり、他の順序でリストを作ることも可能である。
次に、ステップS83で、インボーカはそのリストの順番に従い、先ず全てのポータルの所有権を獲得する。このとき、インボーカは各ポータルに対して以下のシーケンスを実行する。
(1)自分のポータルコントロールレジスタのビジィフィールドの値を1にする。
(2)前記第1のブリッジマネージャ決定方法と同様の方法を実行する(図22のフローチャートの処理を実行する)。
(3)自分のビジィフィールドの値を0にする。
次に、ステップS84では、ローカルバスIDレジスタに記録されているバスIDを自分の属するバスにブロードキャスト(broadcast)する。
次に、ステップS85で、インボーカは先ず自分のローカルバスIDレジスタ中のバスIDフィールドを読み、その値を自分のマックスバスIDレジスタに書きこむ。これにより、インボーカはリストの順にもう一度所有権を確認しながらポータルの設定を行ってゆくという状態になる。
このステップS85の処理のとき、インボーカは各ポータルに対して図27のフローチャートの処理を実行する。この図27において、ステップS101で、ポータルの設定処理を開始する。ステップS101の処理の後に、ステップS102の処理に進む。ステップS102では、自分のビジィフィールドの値を1にする。
ステップS102の後はステップS103からステップS104の処理に進む。ここで、設定しようとするポータルのポータルコントロールレジスタ内にあるビジィフィールドの値が0ならば、他の機器がアクセスしていない状況を示す。ステップS103及びステップS104では、自分がアクセスするために、IEEE1394のロックトランザクションのコンペア及びスワップ処理を用いて、0から1への書き換えが成功するまで当該コンペア及びスワップ処理を繰り返す。
次に、ステップS105で、設定しようとするポータルのオーナEUIレジスタの値(機器ID)を読み、自分のオーナEUIレベルの機器IDと同じかどうか調べる。このステップS105において、同じであるときにはステップS106の処理に進み、同じでない、すなわち他の機器が所有権を持っているときにはステップS112の処理に進む。
ステップS106では、ポータルに対してレジスタの設定を行う。まず、IEEE1394のネットワークを構成するにあたり必要な情報を設定する。具体的には、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに2を書き込み、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンドレジスタに自己のマックスバスIDレジスタの値に1を加えた値を書く。次に、そのポータルにブリッジコンフィギュレーションを要請するため、以下のようにレジスタを設定する。すなわち、アッパーポータルIDレジスタへ自分のノードIDを書き込み、マックスバスIDレジスタへ自分のマックスバスIDレジスタの値に1を加えた値を書き込み、ローカルバスIDレジスタのバスIDフィールドに、ポータルが属するバスのバスIDを書き込む。
次に、ステップS107で、設定の終ったポータルのポータルコントロールレジスタのビジィフィールドの値を0に戻し、アクセス権を解放し、次のステップS108では、自分のビジィフィールドの値を0に戻す。そして、ステップS109で、自分のマックスバスIDレジスタの値が更新されるまで待機する。その後、ステップS110で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドにマックスバスIDの値を書き、ステップS111で、処理を終了し、元の処理に戻る。
一方、ステップS112では、設定に失敗したポータルのポータルコントロールレジスタのビジィフィールドの値を0に戻し、アクセス権を解放する。その後、ステップS113で、設定動作そのものの中止する。
この図27のフローチャートのような手順である図26のステップS85の処理において、全て設定できたときには図26のステップS86の処理に進み、設定に失敗したときには図26のステップS88の処理に進む。
ステップS86では、インボーカは自分のアッパーポータルIDレジスタからアッパーポータルIDを読み、自分のマックスバスIDレジスタの内容をアッパーポータルのマックスバスIDレジスタに書き込む。ただし、その前に相手のオーナEUIレジスタの内容が変っていないか確認する。この確認の手順は次の通りである。
(1)自分のビジィフィールドの値を1にする。
(2)アッパーポータルのビジィフィールドの、0から1へのロックを、成功するまで続ける。
(3)アッパーポータルのオーナEUIレジスタの値を読む。
(4)自分のEUIの値と比べ、等しければ処理を続け、そうでなければ中止する。
(5)アッパーポータルのマックスバスIDレジスタに自分のマックスバスIDレジスタの値を書く。
(6)相手のビジィフィールドの値を0にする。
(7)自分のビジィフィールドの値を0にする。
このステップS86の処理後は、ステップS87に進み、処理を終了する。
一方、ステップS83で全て獲得できないとき、あるいはステップS85で全て設定できないときは、ステップS88の処理に進む。このステップS88では、設定動作そのものを中止し、結果も通知しない。
次に、図28のフローチャートを用いてブリッジコンフィギュレーションの手順を説明する。この図28において、ステップS91で、ブリッジコンフィギュレーションの要請を受け、その動作を開始する。このステップS91の後に、ステップS92の処理に進む。ステップS92では、同じブリッジを構成する他のポータルの設定を開始する。このステップS92における他のポータルの設定の手順を図29にフローチャートとして表す。
この図29において、ステップS121で、所有権の獲得処理を開始する。このステップS121の後にステップS122の処理に進む。ステップS122では、自分のビジィフィールドの値を1にする。このステップS122の後は、ステップS123からステップS124の処理に進む。このステップS123およびステップS124では、獲得しようとするポータルのポータルコントロールレジスタ内にあるビジィフィールドに対して、IEEE1394のロックトランザクションのコンペア及びスワップ処理を用いて、0から1への書き換えが成功するまで当該コンペア及びスワップ処理を繰り返す。
次に、ステップS125で、獲得しようとするポータルのブリッジマネージャレベルレジスタの値を読み込み、自分のブリッジマネージャレベルレジスタのレベルと比較する。このステップS125の比較において、自分のレベルの方が高いときにはステップS126の処理に進み、レベルが同じであるときにはステップS127の処理に進み、自分のレベルの方が低いときにはステップS139の処理に進む。
ステップS126では、自分のレベルを、獲得しようとするポータルのブリッジマネージャレベルレジスタに書きこむ。このステップS126の処理後はステップS127の処理に進む。ステップS127では、獲得しようとするポータルのオーナEUIレジスタの値を読み込み、自分のオーナEUIレジスタの機器IDと比較する。この比較において、自分の機器IDが強い(勝った)ときにはステップS128の処理に進み、自分の機器IDと同じときにはステップS135の処理に進み、自分の機器IDが弱い(負けた)ときにはステップS139の処理に進む。なお、このステップS127では、機器IDそのものの比較をせず、先に挙げたような手法でどちらが設定を続けるかを決定してもよい。
ステップS128では、自分の機器IDをオーナEUIレジスタへ書きこむ。これにより、所有権は獲得されたことになる。次に、ステップS129で、ポータルに対してレジスタの設定を行う。まず、IEEE1394のネットワークを構成するにあたり必要な情報を設定する。具体的には、ポータルコントロールレジスタのrteフィールドに3を書き込み、ルーチングバウンズレジスタのローアバウンドレジスタにマックスバスIDの値を書き込む。次に、そのポータルにバスコンフィギュレーションを要請するため、以下のようにレジスタを設定する。すなわち、アッパーポータルIDレジスタへ自分のノードIDを書き込み、マックスバスIDレジスタへ自分のマックスバスIDレジスタの値を書き込み、ローカルバスIDレジスタのバスIDフィールドに、ポータルが自分のマックスバスIDレジスタの値を書きこむ。
次に、ステップS130で、獲得したポータルのビジィフィールドの値を0に戻し、アクセス権を解放し、ステップS131で、自分のビジィフィールドの値を0にする。そして、ステップS132で、自分のマックスバスIDレジスタの値が更新されるまで待機する。その後、ステップS133で、ルーチングバウンズレジスタのアッパーバウンドフィールドに自己のマックスバスIDレジスタの値を書き、ステップS134で、処理を終了し、元の処理に戻る。
一方、ステップS127において機器IDが同じとなるのは、ネットワークがループ状になっている場合に起こり、従ってステップS135ではループになっていると判断する。そして、ステップS136で、ポータルのビジィフィールドの値を0に戻してアクセス権を解放し、ステップS137で、自分のビジィフィールドの値を0に戻す。ステップS137の処理が終了した後は、ステップS138で、図28のステップS93の処理に進む。
また、ステップS139では、獲得できなかったポータルのビジィフィールドの値を0に戻してアクセス権を解放し、ステップS140で、自分のビジィフィールドの値を0に戻す。その後、ステップS141で、設定を中止する。
この図29のフローチャートのような手順である図28のステップS92の処理の後は、図28のステップS93,S94,S96のいずれかの処理に進む。ステップS93では、自己のポータルコントロールレジスタのrteフィールドの値を0にする(これはポータル間の接続を切る事に相当する)。
ステップS94では、書き込まれたマックスバスIDフィールドの値をアッパーポータルのマックスバスIDレジスタへ書き込む。その前に相手のオーナEUIレジスタの内容が変っていないか確認する。この場合の手順は以下のとおりである。
(1)自分のビジィフィールドの値を1にする。
(2)アッパーポータルのビジィフィールドの、0から1へのロックを、成功するまで続ける。
(3)アッパーポータルのオーナEUIレジスタの値を読む。
(4)自分のEUIの値と比べ、等しければ処理を続け、そうでなければ中止する。
(5)アッパーポータルのマックスバスIDレジスタに自分の値を書く。
(6)相手のビジィフィールドの値を0にする。
(7)自分のビジィフィールドの値を0にする。
このステップS94の処理後のステップS95では、処理を正常に終了する。一方、ステップS96では、設定動作そのものを中止する。
以上説明したように、ブリッジのポータル内に、そのポータルを管理しているブリッジマネージャの機能を表す値を保持するためのレジスタを設け、また、ブリッジの設定に関する情報が書かれたレジスタ群へのアクセス権を示すフラグを持ち、それらのレジスタ群を複数の機器がアクセスする場合に、このフラグを利用してアクセスを行い、さらに、ブリッジマネージャ候補がネットワークを構成する際に、それらを利用して一意に機能の高い機器が最終的に選ばれるようにすることで、ブリッジマネージャの機能を比較することが可能となり、また、ポータルの設定のために読み書きが必要なレジスタが複数存在し、さらにそれらのレジスタを複数の機器が書き換えを試みる場合においても、機器間の競合をうまく解消する事ができ、複数のブリッジマネージャ候補のなかから、最も機能の高いものが常にブリッジマネージャとして選ばれるようになる。
なお、上述せずも、上述したような各フローチャートの処理を実現するためのプログラムデータは、例えば各種光ディスクや磁気ディスク等のディスク状記録媒体や、テープ状記録媒体により提供可能であり、また、各種通信回線を使用しても提供可能であり、各ノードにおいては当該プログラムデータをインストールあるいはダウンロードすることが可能である。
また、上述実施の形態においては、ブリッジマネージャレベルを比較し、同じであるときは設定パラメータ、例えば機器IDを比較することでブリッジマネージャになるか否かを判断するものを示したが、機器IDの代わり、あるいは機器IDと共に動的に変化する値を用いるようにしてもよい。動的に変化する値としては、例えばバスの獲得数等の設定の進行情報やブリッジマネージャになってからの時間等が考えられる。ブリッジマネージャになってからの時間は、複数のネットワークを接続して、1つのネットワークを構成する場合等に使用できる。動的に変化する値を機器IDと共に使用する場合には、例えばブリッジマネージャレベルが同じであるとき動的に変化する値を比較し、さらに動的に変化する値が同じであるときは機器IDを比較することでブリッジマネージャになるか否かを判断することとなる。
また、上述実施の形態においては、図1に示すように、ブリッジマネージャ(ブリッジ管理機器)候補の数が2であるものを示したが、当然ながら、ブリッジマネージャ候補の数が3以上のIEEEシリアルバスネットワークシステムに対しても、この発明を同様に適用することができる。
また、上述実施の形態において、ブリッジは2つのポータルから構成されるものを示したが、3つ以上のポータルから構成されるブリッジ(以下、ブリッジB、と称する)も考えられる。このブリッジBに関して、図8のフローチャートに示すブリッジコンフィギュレーション処理は、例えば図30のフローチャートに示すように変更される。
この図30において、ステップS301で、ブリッジコンフィギュレーションを開始する。このステップ301の後に、ステップS302の処理に進む。ステップS302では、当該ブリッジ内のポータルのリストを作り、機器ID順に並べる。なお、この機器ID順のリストは、順序を固定するための一例であり、他の順序でリストを作ることも可能である。
次に、ステップS303で、ブリッジマネージャ候補は、そのリストの順番に従い、まず全てのポータルの所有権の獲得を試みる。このポータルの所有権の獲得動作は、上述した図6のフローチャートのような手順となる。
次に、ステップS304で、ブリッジマネージャ候補はリストの順番に従い、リスト中のすべてのポータルに対して設定を行う。具体的には、例えば図7のフローチャートのような手順となる。ただし、図7のステップS223の動作は、図9のステップS244の動作に置き換えられる。
そして、ステップS304で全てのポータルの設定ができたとき、ステップS305で、処理を正常に終了する。一方、ステップS303で、全てのポータルの所有権を獲得できないとき、あるいはステップS304で、全てのポータルの設定ができないとき、ステップS306に進んで、設定動作そのものを中止する。
また、ブリッジBに関して、図13のフローチャートに示すブリッジコンフィギュレーション処理は、例えば図31のフローチャートに示すように変更される。
この図31において、ステップS311で、ブリッジコンフィギュレーションを開始する。このステップ311の後に、ステップS312の処理に進む。ステップS312では、当該ブリッジ内のポータルのリストを作り、機器ID順に並べる。なお、この機器ID順のリストは順序を固定するための一例であり、他の順序でリストを作ることも可能である。
次に、ステップS313で、そのリストの順番に従い、まず全てのポータルの所有権の獲得を試みる。このポータルの所有権の獲得動作は、上述した図6のフローチャートのような手順となる。
次に、ステップS314で、リストの順番に従い、リスト中のすべてのポータルに対して設定を行う。具体的には、例えば図12のフローチャートのような手順となる。ただし、図12のステップS273,S275の動作は、図14のステップS293,S295の動作に置き換えられる。
そして、ステップS314で全てのポータルの設定ができたとき、ステップS315で、自分のアッパーポータルIDレジスタからアッパーポータルIDを読み、自分のマックスバスIDレジスタの内容をアッパーポータルのマックスバスIDレジスタに書き込む。その後に、ステップS316で、処理を正常に終了する。一方、ステップS313で、全てのポータルの所有権を獲得できないとき、あるいはステップS314で、全てのポータルの設定ができないとき、ステップS317に進んで、設定動作そのものを中止する。
この発明によれば、複数のブリッジマネージャ候補中から自動的にブリッジマネージャを決定できる。また、この発明によれば、ブリッジマネージャ候補の機器において、様々な機能を数値化して比較することを可能とし、また、2つの異なる記憶領域から構成される情報に対して複数の機器の読み込み、書き込みが競合する状況下でも使用することができ、さらに、ブリッジマネージャを決める際により多機能な機器や処理速度の速い機器等を優先して選ぶことが可能となる。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係るネットワーク構成方法、情報処理方法及び装置、並びコンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば複数のIEEE1394シリアルバスを連結してなるネットワークを管理するのに適用して好適である。
Claims (19)
- それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理するネットワーク構成方法において、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持し、
上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持した上記情報、及び上記ネットワーク全体を管理可能な複数の機器が保持する情報から、2つの情報を用いて比較する処理を上記機器間で行い、該比較の結果に基づいて、上記ネットワークの全体を管理可能な機器の中から一の機器を選択してブリッジ管理機器とする
ことを特徴とするネットワーク構成方法。 - 上記ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータである ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。
- 上記設定パラメータは、機器識別情報である ことを特徴とする請求の範囲第2項に記載のネットワーク構成方法。
- ブリッジの設定に関する情報を保持するレジスタ群へのアクセス権を示すフラグを保持し、
当該アクセス権を示すフラグに基づいて上記複数の機器による読み出し/書き込みを制御する
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。 - 上記ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報であり、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、
上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断する
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。 - 上記ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報及び動的に変化する情報であり、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、
上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断する
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。 - 上記ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ、当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報及び動的に変化する情報であり、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、
上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、
上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断する
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。 - 上記ネットワークの全体を管理可能な複数の機器は、それぞれ全てのブリッジを構成する機器を設定しながらネットワークを構成すると共に、それぞれ上記ブリッジを構成する機器が保持した情報と自己が保持している情報とを比較することにより、自己がブリッジ管理機器となるか否かを判断する
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。 - 上記ネットワークの全体を管理可能な複数の機器は、それぞれ自己が属するバスに接続された上記ブリッジを構成する機器に対してその先のネットワークの構成を要請すると共に、上記ブリッジを構成する機器が保持した情報と自己が保持している情報とを比較することにより、自己がブリッジ管理機器となるか否かを判断する
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のネットワーク構成方法。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理するネットワーク構成方法において、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持し、
当該ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報であり、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、
上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、あるいは自己が保持している上記機能を表す情報が上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持している上記機能を表す情報よりも大きいとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断する
ことを特徴とするネットワーク構成方法。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理するネットワーク構成方法において、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持し、
当該ブリッジ管理機器の所有する情報は、当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び時間の経過とともに動的に変化する情報であり、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断し、
上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較して自己がブリッジ管理機器になるか否かを判断する
ことを特徴とするネットワーク構成方法。 - 上記動的に変化する情報は、上記ネットワークの設定の進行を示す情報である
ことを特徴とする請求の範囲第11記載に記載のネットワーク構成方法。 - 上記動的に変化する情報は、当該ブリッジ管理機器がブリッジ管理機器になってからの時間を示す情報である
ことを特徴とする請求の範囲第11記載に記載のネットワーク構成方法。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持する記憶手段と、
上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持した上記情報及び上記ネットワーク全体を管理可能な複数の機器が保持する情報から、2つ機器の情報を用いて比較する処理を上記機器間で行う比較手段と、
上記比較の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な機能を有する情報処理装置において、
上記機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報を保持する記憶手段と、
上記記憶手段に保持される上記情報と、他の機器が保持する当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報とを比較する比較手段と、
上記比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報を保持する記憶手段と、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較する第1の比較手段と、
上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、あるいは自己が保持している上記機能を表す情報が上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持している上記機能を表す情報よりも大きいとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、
上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び時間の経過とともに動的に変化する情報を保持する記憶手段と、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較する第1の比較手段と、
上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、
上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理装置において、
それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理システムにおいて、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び当該ブリッジ管理機器の機能を表す情報を保持する記憶手段と、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記機能を表す情報と自己が保持している上記機能を表す情報とを比較する第1の比較手段と、
上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの機能を表す情報が同一であるとき、あるいは自己が保持している上記機能を表す情報が上記ブリッジを構成するそれぞれの機器が保持している上記機能を表す情報よりも大きいとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、
上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - それぞれ異なるバスに接続された機器間を連結してブリッジを構成し、当該異なるバスが上記ブリッジにて接続されてなるネットワークを管理可能な情報処理装置において、
上記ブリッジを構成している機器内に、当該機器を管理しているブリッジ管理機器の所有する情報として当該ブリッジ管理機器の設定パラメータ及び時間の経過とともに動的に変化する情報を保持する記憶手段と、
上記ブリッジを構成する機器が保持している上記動的に変化する情報と自己が保持している上記動的に変化する情報とを比較する第1の比較手段と、
上記第1の比較手段の結果に基づいて、上記2つの動的に変化する情報が同一であるとき、上記ブリッジを構成する機器が保持した上記設定パラメータと自己が保持している上記設定パラメータとを比較する第2の比較手段と、
上記第2の比較手段の結果に基づいて、自己が上記ネットワークの全体を管理するブリッジ管理機器となるか否かを判断する処理手段とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。
Applications Claiming Priority (5)
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