JP4017290B2 - 自動番組制作装置および自動番組制作プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ番組などの番組を自動的に制作する自動番組制作装置および自動番組制作プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ番組の制作においては台本が存在し、この台本に視聴者に伝えるべき情報と、その伝え方(演出手法)が併せて記述されている。それらは分類されず記述されているので、上記台本から視聴者に伝えるべき情報と、演出手法を抜き出そうとしたとき、台本の始めから終わりまでを読んで理解する必要があった。
【0003】
本発明者らは、番組制作者が台本を書くだけでコンピュータが自動的に番組を制作するシステムの研究を進めている。これは、放送局で多くのスタッフが種々の放送機材を使って行っている番組制作プロセスをコンピュータにすべて代行させ、誰でもが簡単に番組を制作することのできる環境を目指すものである。このなかにおいて、本発明者らは、複雑なプロセスを経て行われる番組制作をディスクトップ上のコンピュータ(パソコン)に集約するためにTVML(TV program Making Language)という特別の番組記述言語を開発して使用している。
【0004】
この番組記述言語TVML(詳細は、林正樹、「テキスト台本からの番組自動制作〜TVMLの提案」、TV学会年次大会、S4−3,pp589−592(1996)参照)においてもまた、台本は一つ一つの番組に固有のものであり、よく似た内容の番組を制作する場合においても、いちから台本を制作する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、番組記述言語TVMLを用いた従来の番組制作装置においては、それがニュース番組や一般情報番組のようなそれぞれにおいて比較的演出が定形化された番組を制作する場合であっても、番組構成を記述するとき、毎回全ての番組内容を記述しなければならなかった。また、どの部分が視聴者に伝えるべき情報で、どの部分が演出手法であるかを読み取るのに、番組構成の全てを読み取る必要があった。さらに、番組を制作するためには、台本に相当するTVMLスクリプト(TVML言語仕様に沿って記述された番組台本)をいちから手作業により作成する必要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明自動番組制作装置においては、定型化された内容の番組に関し、視聴者に伝えるべき核となる情報を「情報データ」として、また、この「情報データ」に番組を完成させるために加える演出を「演出データ」として定義し、これらに適切な記述法を定義し、さらに、実際の番組に即したデータを記述することにより、番組内容を容易に認識することができるようにする。また、これら2つのデータ、すなわち、「情報データ」と「演出データ」を自動番組制作アルゴリズムに適用することにより、自動的にテレビ番組を制作するようにする。このように、「情報データ」と「演出データ」の組み合わせによって番組制作の効率を向上させることができる。
【0007】
「情報データ」には、定型化された番組構成に従った「情報データ」を分類記述し、かつ各項目を識別するためのタグを定義し、これに従い、実際の番組に即した「情報データ」を入力し、ファイル化して保存する。これを「情報データファイル」と呼ぶ。また、「演出データ」は、情報を視聴者に伝える際の伝え方(演出方法)を分類記述するためのタグを定義し、この分類に従い演出手法を入力し、ファイル化して保存する。これを「演出データファイル」と呼ぶ。これらのファイルは互いに独立したものであり、番組制作を行う際、相互に影響されることなく使用することができる。
このようにして、ファイル化して保存された「情報データ」および「演出データ」を自動番組制作アルゴリズムに適用することにより、実際の番組に即したデータを入力するだけで自動的に番組を制作することができる。
【0008】
すなわち、本発明自動番組制作装置は、視聴者に伝えるべき個別の情報であるTVML言語形式の情報データ、及び、前記情報データに対して演出を加えるためのTVML言語形式の演出データに基づいて、演出について定型化された番組を自動制作する自動番組制作装置であって、製作されるべき番組構成の核となる構成要素を記述している予め定められた複数の情報項目データからなる前記情報データを、前記複数の情報項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された情報データファイルとして、自動番組制作装置に備えられる記憶部に格納する第1のファイル化手段と、製作されるべき番組構成の演出手法を記述している予め定められた複数の演出項目データからなる前記演出データを、前記複数の演出項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された演出データファイルとして、前記記憶部に格納する第2のファイル化手段と、前記複数の情報項目データ及び前記複数の演出項目データの各項目で定義され、番組構成上のいずれのシーンであるかを示す、予め定められたTVML言語形式のシーン情報を有し、前記記憶部から前記情報データファイル及び前記演出データファイルを読み出して、前記シーン情報に従って各シーンに適合する情報項目データ及び演出項目データを取り出す番組構成手段と、前記番組構成手段から前記シーン情報を受け取るとともに、予め前記記憶部に格納された、前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換え可能とするテンプレート部分を有するTVML言語形式の複数の雛型スクリプトのうち、前記シーン情報の各項目に従って各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記記憶部から読み出す雛型スクリプト発生手段と、前記情報項目データ及び前記演出項目データを前記番組構成手段から取得するとともに、前記各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記雛型スクリプト発生手段から取得し、取得した雛型スクリプトのテンプレート部分を前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換えることにより、前記シーン情報に基づいた各シーンのスクリプトを生成するスクリプト生成手段とを備え、前記番組構成手段が、前記シーン情報に従って前記スクリプト生成手段から各シーンのスクリプトを取得し、各シーンのスクリプトを一つに組み合わせて、番組再生用のスクリプトを作製する番組再生用スクリプト作製手段を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の自動番組制作プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、視聴者に伝えるべき個別の情報であるTVML言語形式の情報データ、及び、前記情報データに対して演出を加えるためのTVML言語形式の演出データに基づいて、演出について定型化された番組を自動制作するためのコンピュータを、製作されるべき番組構成の核となる構成要素を記述している予め定められた複数の情報項目データからなる前記情報データを、前記複数の情報項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された情報データファイルとして、自動番組制作装置に備えられる記憶部に格納する第1のファイル化手段、製作されるべき番組構成の演出手法を記述している予め定められた複数の演出項目データからなる前記演出データを、前記複数の演出項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された演出データファイルとして、前記記憶部に格納する第2のファイル化手段、前記複数の情報項目データ及び前記複数の演出項目データの各項目で定義され、番組構成上のいずれのシーンであるかを示す、予め定められたTVML言語形式のシーン情報を有し、前記記憶部から前記情報データファイル及び前記演出データファイルを読み出して、前記シーン情報に従って各シーンに適合する情報項目データ及び演出項目データを取り出す番組構成手段、前記番組構成手段から前記シーン情報を受け取るとともに、予め前記記憶部に格納された、前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換え可能とするテンプレート部分を有するTVML言語形式の複数の雛型スクリプトのうち、前記シーン情報の各項目に従って各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記記憶部から読み出す雛型スクリプト発生手段、前記情報項目データ及び前記演出項目データを前記番組構成手段から取得するとともに、前記各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記雛型スクリプト発生手段から取得し、取得した雛型スクリプトのテンプレート部分を前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換えることにより、前記シーン情報に基づいた各シーンのスクリプトを生成するスクリプト生成手段、及び、前記シーン情報に従って前記スクリプト生成手段から各シーンのスクリプトを取得し、各シーンのスクリプトを一つに組み合わせて、番組再生用のスクリプトを作製する番組再生用スクリプト作製手段、として機能させるための自動番組制作プログラムを記録していることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
なお、以下においては、テレビのニュース番組制作の場合に、番組記述言語TVMLを用いて番組制作を自動的に行う本発明自動番組制作装置の一実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明装置による自動番組制作の手順をフローチャートにて示している。
本発明による自動番組制作は、例えば、タグを定義するなど定義されたデータ構造に従って番組に関する2種類のデータ(視聴者に伝えるべき核となる情報である「情報データ」1と、「情報データ」1に演出を加えて番組を完成させるために必要な「演出データ」2)を自動番組制作アルゴリズム3に入力することにより開始される。ここで自動番組制作アルゴリズム3とは、番組に関するデータをもとにコンピュータ上で、番組を制作するための記述をある言語で生成するためのアルゴリズム3である。自動番組制作アルゴリズム3は、TVMLプレイヤー(TVML言語仕様に沿って記述された番組台本を解釈し、テレビ番組を出力する、コンピュータ上のソフトウェアのこと)4が解釈することのできるTVMLスクリプトを生成する。生成されたTVMLスクリプトをTVMLプレイヤー4で再生することにより、テレビ番組(TV番組)が制作される。
【0014】
図2は、図1における「情報データ」1をテレビのニュース番組用に定義したもので、その一例を示している。一般的なテレビのニュース番組の場合、ヘッドライン呼ばれる「ニュースの最要点」を伝え、その後、詳細情報に移行していくのが通常である。場合によっては、その後ロケーション素材や映像の補完情報を伝え、最後にニュースに関連した情報を伝える番組構成をとることが多い。番組構成上の流れにならい、本例においては、図2に示す項目をTVML言語仕様で定義した。また、各項目を識別するためのタグは、XML(eXtensible Markup Languageの略で、W3C(World Wide Web Consortium)により策定されたマークアップ言語)による記述を用いている。
上記においてロケーション素材とは、事件の現場等における実際の映像や音声を指し、また、映像の補完情報とは、ロケーション素材を補助するコメントを指している。
なお、図2において、/で始まる項目名は、その項目に関する情報データの記述の終了)を示している(次に説明する「演出データ」についても同じ)。
【0015】
図3は、図1における「演出データ」2をテレビのニュース番組用に定義したもので、その一例を示している。
本例においては、「演出データ」のうち、TVML言語仕様で実現可能な演出項目を定義した。これらのうちには、図3に示すように、ニュースを読むキャスターの指定、キャスターの声種、読み、声質および動作の指定、スタジオセットの指定および番組開始時の演出の指定が含まれている。また、これら定義した各項目を識別するためのタグは、「情報データ」の場合と同様、XML言語仕様による記述を用いている。
【0016】
図4は、「情報データ」1と「演出データ」2(ともに図1参照)を入力して、それぞれ「情報データファイル」と「演出データファイル」を作成するためのGUI(Graphical User Interface)の表示画面を示している。図中、RELATIONの入力箇所と、CASTERと表示してあるところとの間の区切り線より上側が「情報データ」1の、そして区切り線より下側が「演出データ」2のそれぞれ入力箇所である。
【0017】
以下、各項目毎のデータの入力の仕方を説明する。
まず、「情報データ」1については次のように入力する。
・TITLE項目:
画面中の対応するテキストウィンドウに情報のタイトルをテキストで入力する。
・INTRO項目:
画面中の対応するテキストウィンドウにタイトルよりも詳細な内容をテキストで入力する。
・DETAIL項目:
キャスターの読みのみのコメント(COMMENT)か、映像素材等にナレーションを付加するロケーション(LOCATION)かを画面中のトグル釦の押圧により選択する。
・COMMENT項目:
画面中の対応するテキストウィンドウに、情報の詳細内容をテキストで入力する。
・LOCATION項目:
動画であるMOVIEか静止画であるPICTUREかを、画面中のトグル釦の押圧により選択する。
・MOVIE項目:
再生する動画のファイル名を画面中の対応するテキストウィンドウにテキストで入力し、また、どこからどこまでを再生するか、すなわち動画の再生開始および再生終了ポイント(フレーム値)を画面中の対応するテキストウィンドウにテキストで入力する。
・PICTURE項目:
再生する静止画のファイル名を、画面中の対応するテキストウィンドウにテキストで入力する。
・NARRATION項目:
ナレーションとして、動画あるいは静止画再生中に読む文章の内容を、画面中の対応するテキストウィンドウにテキストで入力する。
・RELATION項目:
その情報について、伝えたい関連情報を画面中の対応するテキストウィンドウにテキストで入力する。
【0018】
また、「演出データ」2については次のように入力する。
・CASTER項目:
ニュースを読むキャスターが画面中に示され、あらかじめ用意されてるキャスターの中からトグル釦の押圧により選択する。
・VOICE TYPE項目:
キャスターの声を、画面中にあるように、あらかじめ用意されているもののうちからトグル釦の押圧により選択する。
・VOICE SPEED項目:
キャスターの原稿を読む速さを、画面中のスライダを操作し、20段階のう ちから選択する。
・VOICE TONE項目:
キャスターの声質を画面のスライダを操作し、20段階のうちから選択する。
・EMOTION項目:
キャスターのニュースを読む際の手の動きを画面中にあるように、あらかじめ用意されているもののうちから、トグル釦の押圧により選択する。
・SET項目:
画面中にあるように、セットに関してあらかじめ用意されているもののうちから、トグル釦の押圧により選択する。
・OPENING項目:
画面中にあるように、あらかじめ用意されているもののうちから、トグル釦の押圧により選択する。
【0019】
以上の入力操作の終了後、画面中のPlay!!釦を押圧することで「情報データ」1および「演出データ」2はそれぞれのファイルに出力され、「情報データファイル」および「演出データファイル」が作成されることになる。
【0020】
作成された「情報データファイル」および「演出データファイル」の一例をそれぞれ図5および図6に示す。
ここで、図5の「情報データファイル」においては、DETAIL項目にCOMMENT項目が選択されていることに留意されたい。
また、図6の「演出データファイル」においては、CASTER項目にMasaが、VOICE_TYPE項目にj−manが、VOICE_SPEED項目に+1が、VOICE_TONE項目に0が、EMOTION項目にnormalが、SET項目にnewsが、またOPENING項目にnormalがそれぞれ選択されていることに留意されたい。
【0021】
図7は、自動番組制作アルゴリズム3(図1参照)のモデルをブロック図にて示している。
自動番組制作アルゴリズムは、図示のように3つの構成部分、すなわち、番組構成部5、制作モジュール部6および雛型TVMLスクリプト発生部7から構成されるものであり、以下に、それぞれの構成部分について説明する。
【0022】
まず、番組構成部5においては、次の処理を行う。
i)番組構成部5は、図示のように、「情報データファイル」(「情報データ」1)と「演出データファイル」(「演出データ」2)をそれぞれその入力データとして読みこむ。また、番組構成部5は番組の流れ(シーン情報)を有していて、シーン情報とそのシーンに必要な「情報データ」および「演出データ」を制作モジュール部6の各制作モジュールに渡す。
上記においてシーン情報とは、現在の場面が番組構成上のどの状況かを示すものであり、本実施形態では、具体的には、セッティング、オープニング、ヘッドライン、イントロ、詳細、コメント、ロケーション、ムービー、ピクチャ、ナレーション、関連事項およびエンディングがある。
ii)各制作モジュールで生成されたTVMLスクリプトをひとつにまとめ、番組として再生することのできるTVMLスクリプトを生成する。
【0023】
次に、制作モジュール部6においては、次の処理を行う。ただし、以下のi)〜 iii)の処理はすべての制作モジュールにとって共通の処理である。
i)番組構成部5からのシーン情報とそのシーンに必要な「情報データ」および「演出データ」を受け取る。受け取ったシーン情報に従い、雛型TVMLスクリプト発生部7で発生した雛型TVMLスクリプトのうち、そのシーンに適合する雛型TVMLスクリプトを読み込む。
ii)読み込んだ雛型TVMLスクリプト中のテンプレートで記述された部分を、番組構成部5からの「情報データ」および「演出データ」に置換する。
iii)ii)で置換したTVMLスクリプトを番組構成部5に渡す。
【0024】
また、制作モジュール部6を構成する各制作モジュールの役目とその処理内容は以下の通りである。
・プレート生成モジュール:
番組内で用いる静止画プレートを生成するモジュールである。番組構成部5からシーン情報と「情報データ」を受け取り、雛型TVMLスクリプトをもとに番組内で使用する静止画プレートを表示するTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
・照明設定モジュール:
番組内の照明を設定するモジュールである。雛型TVMLスクリプトをもとに、その番組の照明を設定するTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
・セット生成モジュール:
番組内のセットを生成するモジュールである。雛型TVMLスクリプトをもとに「演出データ」に記述されたセットを設定するTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
・カメラ動作生成モジュール:
番組内の各シーンでのカメラ動作を生成するモジュールである。雛型TVMLスクリプトをもとに、シーン情報によりそのシーンに合ったカメラショットを表示するTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
・ムービー生成モジュール:
番組内で用いる動画を生成するモジュールである。雛型TVMLスクリプトをもとに、「情報データ」で示された動画ファイルを再生するTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
・キャスター動作生成モジュール:
キャスターの喋りや動きの動作を生成するモジュールである。雛型TVMLスクリプトをもとに、シーン情報、「情報データ」および「演出データ」からキャスターの喋りや動きの動作のTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
・ナレーション生成モジュール:
ナレーションを生成するモジュールである。雛型TVMLスクリプトをもとに、「情報データ」から、番組内でのナレーションを行なうTVMLスクリプトを生成し、番組構成部5に渡す。
【0025】
最後に、雛型TVMLスクリプト発生部7について説明する。
雛型TVMLスクリプトとは、実際に番組を生成するスクリプトの前段階のスクリプトとして、実際のデータに置きかえられる部分がテンプレートで記述されているスクリプトのことである。制作モジュール部6ではそれぞれのモジュールにおいてこの雛型TVMLスクリプトをもとに、番組を制作するために必要な各TVMLスクリプトを生成する。
【0026】
図8は、番組構成部5とキャスター動作生成モジュール(制作モジュール部6中の)間における処理の進め方(以下、やりとりと言う)の一例を示している。なお、本例は、図5および図6の各データを適用するものとし、「情報データ」の<INTRO>の部分(図5参照)を示している。
【0027】
当該<INTRO>の部分におけるやりとりは、
i)番組構成部5からのシーン情報(INTRO)とこのシーンで喋る内容が制作モジュール部6中のキャスター動作生成モジュールに渡される。
ii)キャスター動作生成モジュールでは、シーン情報(INTRO)に適合する雛型TVMLスクリプトを雛型TVMLスクリプト発生部7から取り込み、このなかのテンプレートで記述されている部分<TALK_TEXT>を実際に喋るデータである「A市で10件のコンビニ強盗が発生」に置換する。
iii)以上により生成したTVMLスクリプトを番組構成部5に渡す。
で、この項目(<INTRO>の項目)に関するやりとりは終了する。
【0028】
図9(a)〜(e)は、本発明装置により制作されたテレビのニュース番組の一例を時系列で示している。
上記において、図9(a)はシーン:オープニングの例であり、これは、すべてのテレビニュース番組に共通に使用される。図9(b)は、シーン:ヘッドラインの例で、図2の「情報データ」の定義では<TITLE>の項目に対応して得られる。また、図9(c)は、シーン:イントロの例で、図2の「情報データ」の定義では<INTRODUCTION>の項目に対応して得られる。また、図9(d)は、シーン:コメントの例で、図2の「情報データ」の定義では<COMENT>の項目に対応して得られる。また、図9(e)は、シーン:エンディングの例で、これも、すべてのテレビニュース番組に共通して使用される。
【0029】
また、本発明においては、演出が定型化された番組に共通の雛型スクリプトが記述され、その雛型スクリプトのテンプレート部分を「情報データ」および「演出データ」のいずれかで置き換え可能に構成されている自動番組制作アルゴリズムについては、これを定形化された番組それぞれについて作成し、自動番組制作プログラムとして記録媒体に記録しておき、番組制作時にその番組に対応した自動番組制作プログラムを呼び出して、番組の自動制作をすることが望ましい。記録媒体としては、例えば、フロッピーディスクなどであってもよい。
【0030】
このための、自動番組制作プログラムの内容は、雛型スクリプトが記述され、その雛型スクリプトのテンプレート部分が、視聴者に伝えるべき核となる情報で「情報データ」として定義される第1のデータと、「情報データ」に演出を加えて番組を完成させるために必要な「演出データ」として定義される第2のデータとのいずれかで置き替え可能に構成された自動番組制作アルゴリズムに基づく自動番組制作プログラムが記録されているものである。
【0031】
以上においては、演出が定型化された番組の例として、テレビのニュース番組に本発明を適用して効率的に番組を制作するものとしたが、これは、天気予報や株式市況など定型化された番組であれば如何なる番組であってもよく、本発明を適用して効率的に番組を制作することができる。
また、本発明はテレビだけでなく、ラジオなど音声放送に対しても適用し得るものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、定型化された番組について、「情報データ」および「演出データ」の定義を用いることにより、各個別の番組において必要最小限の変更(例えば、雛型TVMLスクリプトのテンプレート部分の変更)を行なうだけで効率的に番組を制作することできる。
【0033】
また、本発明によれば、自動番組制作アルゴリズムを用い、当該アルゴリズムに上記の「情報データ」および「演出データ」からなる2つのデータを入力することにより、極めて容易に番組を自動制作することができ、番組制作の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置による自動番組制作の手順をフローチャートにて示している。
【図2】 図1における「情報データ」をテレビのニュース番組用に定義したもので、その一例を示している。
【図3】 図1における「演出データ」をテレビのニュース番組用に定義したもので、その一例を示している。
【図4】 「情報データ」と「演出データ」を入力して、それぞれ「情報データファイル」と「演出データファイル」を生成するためのGUIの表示画面を示している。
【図5】 作成された「情報データファイル」の一例を示している。
【図6】 作成された「演出データファイル」の一例を示している。
【図7】 自動番組制作アルゴリズムのモデルをブロック図にて示している。
【図8】 番組構成部とキャスター動作生成モジュール間における処理の進め方の一例を示している。
【図9】 本発明装置により制作されたテレビニュース番組の一例を時系列で示している。
【符号の説明】
1 「情報データ」
2 「演出データ」
3 自動番組制作アルゴリズム
4 TVMLプレイヤー
5 番組構成部
6 制作モジュール部
7 雛型TVMLスクリプト発生部
Claims (2)
- 視聴者に伝えるべき個別の情報であるTVML言語形式の情報データ、及び、前記情報データに対して演出を加えるためのTVML言語形式の演出データに基づいて、演出について定型化された番組を自動制作する自動番組制作装置であって、
製作されるべき番組構成の核となる構成要素を記述している予め定められた複数の情報項目データからなる前記情報データを、前記複数の情報項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された情報データファイルとして、自動番組制作装置に備えられる記憶部に格納する第1のファイル化手段と、
製作されるべき番組構成の演出手法を記述している予め定められた複数の演出項目データからなる前記演出データを、前記複数の演出項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された演出データファイルとして、前記記憶部に格納する第2のファイル化手段と、
前記複数の情報項目データ及び前記複数の演出項目データの各項目で定義され、番組構成上のいずれのシーンであるかを示す、予め定められたTVML言語形式のシーン情報を有し、前記記憶部から前記情報データファイル及び前記演出データファイルを読み出して、前記シーン情報に従って各シーンに適合する情報項目データ及び演出項目データを取り出す番組構成手段と、
前記番組構成手段から前記シーン情報を受け取るとともに、予め前記記憶部に格納された、前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換え可能とするテンプレート部分を有するTVML言語形式の複数の雛型スクリプトのうち、前記シーン情報の各項目に従って各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記記憶部から読み出す雛型スクリプト発生手段と、
前記情報項目データ及び前記演出項目データを前記番組構成手段から取得するとともに、前記各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記雛型スクリプト発生手段から取得し、取得した雛型スクリプトのテンプレート部分を前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換えることにより、前記シーン情報に基づいた各シーンのスクリプトを生成するスクリプト生成手段とを備え、
前記番組構成手段が、前記シーン情報に従って前記スクリプト生成手段から各シーンのスクリプトを取得し、各シーンのスクリプトを一つに組み合わせて、番組再生用のスクリプトを作製する番組再生用スクリプト作製手段を有することを特徴とする自動番組制作装置。 - 視聴者に伝えるべき個別の情報であるTVML言語形式の情報データ、及び、前記情報データに対して演出を加えるためのTVML言語形式の演出データに基づいて、演出について定型化された番組を自動制作するためのコンピュータを、
製作されるべき番組構成の核となる構成要素を記述している予め定められた複数の情報項目データからなる前記情報データを、前記複数の情報項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された情報データファイルとして、自動番組制作装置に備えられる記憶部に格納する第1のファイル化手段、
製作されるべき番組構成の演出手法を記述している予め定められた複数の演出項目データからなる前記演出データを、前記複数の演出項目データについて分類して識別するためにXML言語形式でタグ付けされた状態で作成された演出データファイルとして、前記記憶部に格納する第2のファイル化手段、
前記複数の情報項目データ及び前記複数の演出項目データの各項目で定義され、番組構成上のいずれのシーンであるかを示す、予め定められたTVML言語形式のシーン情報を有し、前記記憶部から前記情報データファイル及び前記演出データファイルを読み出して、前記シーン情報に従って各シーンに適合する情報項目データ及び演出項目データを取り出す番組構成手段、
前記番組構成手段から前記シーン情報を受け取るとともに、予め前記記憶部に格納され た、前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換え可能とするテンプレート部分を有するTVML言語形式の複数の雛型スクリプトのうち、前記シーン情報の各項目に従って各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記記憶部から読み出す雛型スクリプト発生手段、
前記情報項目データ及び前記演出項目データを前記番組構成手段から取得するとともに、前記各シーンに適合する項目についての雛型スクリプトを前記雛型スクリプト発生手段から取得し、取得した雛型スクリプトのテンプレート部分を前記情報項目データ又は前記演出項目データに置き換えることにより、前記シーン情報に基づいた各シーンのスクリプトを生成するスクリプト生成手段、及び、
前記シーン情報に従って前記スクリプト生成手段から各シーンのスクリプトを取得し、各シーンのスクリプトを一つに組み合わせて、番組再生用のスクリプトを作製する番組再生用スクリプト作製手段、
として機能させるための自動番組制作プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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