JP4018903B2 - 本のリサイクル促進装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本のリサイクル促進装置に関し、特に、本のリサイクル市場において需要が多い本の購入者に働きかけて当該本の売却を促進することができる本のリサイクル促進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の本を購入して読んだ後、この本を売却して再度流通させる市場(本のリサイクル市場)が適法に存在する。本のリサイクルでは、本を買った人自身が何らかの理由で当該本が不要になった場合に自発的に売却するのが通常である。売却の理由としては、例えば本を置く場所がなくなった、引っ越すので処分したい、読み終わってしまった等がある。
【0003】
従って、本の売却のきっかけは本の所有者の自由意志に任されるのみである。即ち、リサイクル市場にどのような本がいつの時点で流通するかは、本の元の所有者に依存している。一方、本の売却の価格は、リサイクル店の店頭に出向かなければ知ることができず、また、本の痛み具合や需要が多いであろうと言う予測等、不明瞭な理由により左右される。即ち、一方的に本の買い手側によって決定されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、現在の本のリサイクルにおいては、本を所持している人が自発的に当該本を売却するのを待っている。しかし、これではリサイクル市場において需要の多い本を流通させることができず、本のリサイクル市場を活発化することができない。即ち、前記需要の多い本を所持している人が自発的に当該本を売却しようとした時点では、既に一般の顧客の関心が薄れた結果当該本の需要が少なくなっていることが多い。従って、前記需要の多い本を所持している人に対して、当該本の売却を促進するような働きかけをする必要がある。
【0005】
一方、この売却促進の働きかけの時、当該本の買取価格を明示すれば、本を売却しようとする人に対して売却を強く働きかけることができる。この際、更に、買取価格を本のリサイクル市場における価格の変動に連動してリアルタイムで変更できれば、本の売買の双方の当事者にとって便利である。本を売却する者は自己の責任で最も有利と思った時期を選択して売却でき、また、買取価格が本のリサイクル市場における価格に連動しているので納得できる。本を買い取る者は最新の買取価格を提示して、売却についてより一層のインセンティブを与えることができる。
【0006】
なお、例えば特開平9−160991号公報や特開平10−198733号公報は、以前ある商品を購入した顧客に対して当該商品が消耗しそうな時期に同一商品の再度の購入を促進する電子メールを送信することを開示しているが、商品の買取のためのものではなく、従って、買取価格の表示はない。また、例えば特開2001−118023号公報は、商品の所有者から商品の買取の依頼があるのを待ってその買取価格を通知することを開示しているが、商品の買取の促進のためのものではなく、従って、買取価格を提示することでインセンティブを与えるものではない。
【0007】
本発明は、本のリサイクル市場において需要が多い本の購入者にその本の売却を促進する電子メールを送信する本のリサイクル促進装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の本のリサイクル促進装置は、顧客の使用するクライアントにネットワークを介して接続された、当該クライアントに対して本の売却を促進する電子メールを送信するリサイクル促進装置であって、顧客名に対応付けて本の名前、購入価格を含む購入情報と当該本を購入した顧客の有するクライアントのメールアドレスとを登録する登録手段と、本の名前に対応付けて当該本のジャンルとランキングを登録するランキング登録手段と、前記登録手段が前記購入情報に登録した本の購入価格と、前記ランキング登録手段が登録した、当該本に対応付けられているジャンルとランキングとにもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出する算出手段と、前記登録手段が登録した購入情報を第1の顧客名をキーとして参照し、当該第1の顧客名と対応付けられている第2の本の名前を求めるとともに、当該第1の顧客名についての複数の前記購入情報にもとづいて当該第1の顧客の購入した本の数が多い第1のジャンルを求め、前記ランキング登録手段が登録した情報を前記求めた第1のジャンルをキーとして参照し、当該第1のジャンルにおけるランキングの高い本である第1の本の名前を求めるリサイクル処理手段と、前記購入情報の中で前記第1の顧客名と対応付けられている本の名前が、前記第1の本の名前と一致しない場合に、前記算出手段が算出した前記第2の本の買取価格と当該第2の本の名前とを含む当該第2の本の売却を依頼するメッセージ及び前記算出手段が算出した前記第1の本の買取価格と当該第1の本の名前とを含む当該第1の本の売却を促進するメッセージを含む電子メールを、当該第1の顧客名に対応する前記メールアドレスのクライアントに送信する送信手段とを備える。
【0009】
本発明の本のリサイクル促進装置によれば、リサイクル市場において需要の多い本を所持している人が自発的に当該本を売却するのを待つことなく、このような人に対して当該本の売却を促進するような働きかけをすることができる。これにより、前記需要の多い本を流通させることができ、本のリサイクル市場を活発化することができる。これに加えて、本発明の本のリサイクル促進装置によれば、この売却促進の働きかけの時、当該本の販売情報(例えば、リサイクル市場における価格の変動)にもとづく買取価格を示すことができる。これにより、本を売却する者は自己の責任で最も有利と思った時期を選択して当該本を売却でき、本を買い取る者は最新の買取価格(例えば、前記需要の多少に連動した価格)を提示して売却についてより一層のインセンティブを与えることができる。特に、本発明の本のリサイクル促進装置によれば、当該顧客の購入した本の数が多いジャンルを求め、前記求めたジャンルにおけるランキングの高い本を求め、この本についての買取価格を提示することができる。これにより、リサイクル市場で需要が高いであろう本(各ジャンルのランキングの高い本)について、他の本屋等で購入している可能性が高い(当該ジャンルの購入度合いが多い)顧客へ、所持していないかどうかを効率よく問い合わせる(リサイクルを勧誘する)ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本のリサイクル促進システム構成図であり、本発明の本のリサイクル促進装置を含む本のリサイクル促進システムの構成を示す。
【0011】
本のリサイクル促進システムは、本のリサイクル促進装置10、本の購入者の使用する端末(以下、購入者端末)20、これらの間を接続するネットワーク30からなる。また、回収業者40は、本のリサイクル促進システムにおける管理処理の結果に従って、実際の本の回収及びキャッシュバック(本を買い取った金銭の支払い)を行なう。なお、本のリサイクル促進システムは、これとは独立のシステムである入出店管理システム50、ランキングチャート管理システム60、受発注システム70、配車計画システム81乃至83の作成する各種のデータを利用する。これらは、各々、独立した周知のシステムであり、本来の使用目的のための各種のデータを作成する。本のリサイクル促進システムはこれらのデータを流用する。
【0012】
本のリサイクル促進装置10は、例えば本屋、本のリサイクル店、インターネットのプロバイダ(例えば、アプリケーションサービスプロバイダ)等のネットワーク上のリサイクル業者等に設けられるコンピュータからなる。購入者端末20は、本の購入者の自宅に設けられるコンピュータからなる。ネットワーク30は、例えばインターネットからなり、これを介して本のリサイクル促進装置10と購入者端末20とが本のリサイクルに関する通信を行なう。
【0013】
本のリサイクル促進装置10は、会員登録処理部11、購入登録処理部12、リサイクル処理部13、価格決定処理部14、回収処理部15を備える。また、本のリサイクル促進装置は、顧客マスタ21、顧客購入マスタ22、来店履歴マスタ23、画面ファイル24を備える。更に、本のリサイクル促進装置は、ランキングマスタ31、価格マスタ32、在庫マスタ33、回収データファイル34を利用する。
【0014】
なお、本のリサイクル促進装置10は、本発明による本のリサイクル促進処理を実行するプログラムを、本のリサイクル促進装置10であるコンピュータで実行することにより実現される。本のリサイクル促進プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、CDR/W、DVD等の記録媒体に記録することにより提供される。
【0015】
会員登録処理部11は、会員になりたいという顧客の申込に応じて、顧客マスタ21へ必要な情報(顧客名及び顧客情報)を入力することにより当該顧客を登録する。この顧客の申込は、図1に示すように、例えば購入者端末20からネットワーク30を介して行なわれる。なお、顧客が、当該本のリサイクル促進装置10の設置された店頭に出向いて口頭で申し込んだり、郵便により申し込んでもよい。顧客マスタ21に登録された顧客が会員である。
【0016】
顧客マスタ21の一例を、図2(A)に示す。顧客マスタ21は、その1個のレコードが、顧客名ごとに顧客情報を格納してなる。顧客情報は、顧客の住所、勤務先住所、メールアドレス、ポイント等からなる。勤務先住所は、必要に応じて格納すればよく、省略してもよい。ポイント(の現在の値)は、当該顧客が本のリサイクルをする(即ち、本を売却する)ことによって獲得したポイントの総和と、顧客が本の回収時に回収会社から支払いを受けた金額に対応するポイントの総和との差(残高)である。最初の登録時においては、ポイントは「0(又は空欄)」である。例えば、1ポイントが1円である。
【0017】
購入登録処理部12は、顧客による本の購入に応じて、顧客購入マスタ22へ必要な情報(顧客名及び顧客購入情報)を入力することにより当該顧客による本の購入履歴を登録する。この登録に先立って、購入登録処理部12は、顧客マスタ21を参照して、当該顧客がこれに登録されている(即ち、会員である)ことを確認する。従って、この購入履歴の登録は会員についてのみ行なわれる。なお、当該顧客の希望があれば、会員以外の顧客について登録してもよい。この本の購入は、図1に示すように、例えば購入者端末20からネットワーク30を介して行なわれる。なお、顧客が、当該本のリサイクル促進装置10の設置された店頭に出向いて直接購入してもよい。
【0018】
顧客購入マスタ22の一例を、図2(B)に示す。顧客購入マスタ22は、その1個のレコードが、顧客名ごとに顧客購入情報を格納してなる。顧客購入情報は、当該顧客が購入した本の名前、購入日、購入価格、リサイクルフラグ、買取価格、メール送信履歴等からなる。顧客及び購入した本が異なるごとに、1個のレコードとされる。
【0019】
リサイクルフラグは、顧客に送信したリサイクルメール(又は、売却を促進するメッセージ)に対する当該顧客からの応答にもとづいて、当該顧客についての当該本の購入情報に付加された当該本の処理方針を示す管理情報であり、「1〜5」のいずれかの値を択一的に取る。即ち、後から設定された値により先の値が上書きされる。但し、「4」及び「5」については、相互に上書きされることなく、双方の値を同時に取ることができる(他の値が設定されると、双方とも当該他の値に上書きされる)。
【0020】
リサイクルメールは、本発明に従って本のリサイクル促進装置10が購入者端末20に送信する電子メール(Eメール)である。購入価格は顧客が本を買った時の値段(定価)であり、買取価格は顧客が本をリサイクルする(売却する)時の値段である。買取価格は、後述するように、本発明に従って変動する。メール送信履歴は、当該顧客に対してリサイクルメールを送信した履歴を格納する。
【0021】
「1」は本をリサイクル済(売却済)であることを示す。この場合、当該顧客についての当該本の購入情報はリサイクルメールの対象から除外される。従って、既にリサイクルを終了した本の購入者に対して、リサイクルを依頼するような迷惑な電子メールを送信することを防止することができる。「2」はリサイクルがまだである(未リサイクル)ことを示す。この場合、当該顧客についての当該本の購入情報はリサイクルメールの対象とされる。従って、当該本の購入者にそのリサイクルを働きかけることができる。「3」はリサイクルしない(売却しない)ことを示す。この場合、当該顧客についての当該本の購入情報はリサイクルメールの対象から除外される。従って、リサイクルの意志のない本の購入者に対して、リサイクルを依頼するような迷惑な電子メールを送信することを防止することができる。「4」は所定の日数の経過後に再度リサイクルメールを送信することを示す。この場合、当該顧客についての当該本の購入情報は、当該本を購入してから所定の日数を経過した後に、リサイクルメールの対象とされる。従って、リサイクルの可能性のある本の購入者にそのリサイクルを働きかけることができる。「5」は当該本のランキングが変動した場合に再度リサイクルメールを送信することを示す。この場合、当該顧客についての当該本の購入情報は、前記販売情報である当該本の販売部数のランキングが変更された場合に、リサイクルメールの対象とされる。従って、リサイクルの可能性のある本の購入者にそのリサイクルを働きかけることができる。
【0022】
なお、リサイクルフラグが「4」及び「5」の双方の値を同時に取るので、当該本を「まだ読んでいない」と回答した購入者端末20へは所定日数が経過していなくても当該本のランキングが変動するとリサイクルメールが送信され、また、「後で売る」と回答した購入者端末20へはランキングが変動していなくても所定日数が経過するとリサイクルメールが送信される。これらは、いずれも当該本を売る意志のある購入者へ送信されるので、その迷惑にはならない。なお、「4」及び「5」についても、他と同様に、択一的なものとしてもよく、また、「4」及び「5」についてはそのいずれか一方の値(この場合は、「5」)を優先するようにしてもよい。
【0023】
リサイクル処理部13は、顧客購入マスタ22、来店履歴マスタ23及び画面ファイル24を参照し、本のリサイクル処理を行なう。即ち、リサイクル処理部13は、顧客購入マスタ22に存在する本を購入した顧客(会員)について、来店履歴マスタ23にもとづいて来店履歴を確認した上で、画面ファイル24を参照して顧客に送信するメール送信画面(図4参照)を作成し、この画面を含むリサイクルメール(電子メール)を当該顧客にリサイクルを促進するために送信する。この本のリサイクル処理の過程において、リサイクル処理部13は、価格決定処理部14を呼び出して価格決定処理を行なわせる。即ち、これにより決定された価格が、当該リサイクルの対象である本の現在の(又は、その時点での)買取価格として、メール送信画面に含まれる。リサイクルメールに対する購入者端末20からの応答にもとづいて、リサイクル処理部13は、顧客マスタ21の当該顧客のポイントを更新し、顧客購入マスタ22の当該顧客及び当該本のリサイクルフラグを更新し、リサイクルを行なう旨の応答であった場合には回収処理部15を呼び出して回収処理を行なわせる。これにより、実際の本の回収が可能となる。
【0024】
来店履歴マスタ23の一例を、図2(C)に示す。来店履歴マスタ23は、顧客名ごとに、その来店の日付、来店時間、帰宅の日付、帰宅時間等を格納する。なお、来店履歴マスタ23は、外部の入出店管理システム50から与えられるものであってもよい。
【0025】
来店履歴マスタ23は入出店管理システム50により作成される。入出店管理システム50は、本来、当該店舗への顧客の入店及び出店を管理するためのシステムである。このために、例えば顧客マスタ21に登録された会員に対して無線データ通信機能を備えるICカードを配布し、来店の際に携帯してもらう。ICカードを携帯した会員が入店ゲート及び出店ゲート(これらも無線データ通信機能を備える)を通る都度に、ICカードと入店ゲート及び出店ゲートとの間で通信が行なわれ、当該会員の入店及び出店が管理される。即ち、前述のように、顧客名ごとに、その来店の日付、来店時間、帰宅の日付、帰宅時間等が来店履歴マスタ23に記録される。なお、来店履歴マスタ23は他の何らかの手段により作成されるものであってもよい。例えば、会員が購入者端末20から本の購入システムをアクセスして本を購入した場合には、当該アクセスの履歴が来店履歴として来店履歴マスタ23に記録される。また、会員の自己申告により、店員が来店履歴を入力してもよい。
【0026】
メール送信画面9の一例を、図4に示す。メール送信画面9の画像データは画面ファイル24に格納される。メール送信画面9は、その上部のアンケート領域91と、その下部の問い合わせ領域92とからなる。なお、画面ファイル24内に格納されている画像データには、アンケート領域91及び問い合わせ領域92の入力フィールドへの入力はされていない。
【0027】
アンケート領域91は、当該顧客が購入した本の名前を表示する書名フィールド911、当該本の現在の買取価格を表示する価格フィールド912、当該顧客に対して当該タイトルの本について読み終えたか読み終えてないかを問い合わせる読書情報入力フィールド913、当該本を売却するか否かについて問い合わせる売却情報入力フィールド914を備える。前者は「読んだ」「まだ読んでいない」からなる。後者は「今売る」「後で売る」「売らない」からなる。問い合わせ領域92は、当該顧客に対して所持しているかを問い合わせるために、本の名前を表示する書名フィールド921、当該本の現在の買取価格を表示する価格フィールド922を備える。問い合わせ領域92は、更に、当該本を持っているか否かについて問い合わせる所有情報入力フィールド923を備える。これは「持っている」「持っていない」からなる。所有情報入力フィールド923は必ずしも設けなくともよい。
【0028】
価格決定処理部14は、リサイクル処理部13から呼び出されると、顧客購入マスタ22、ランキングマスタ31、価格マスタ32及び在庫マスタ33を参照して、リサイクルされる本の買取の価格を決定する価格決定処理を行なう。即ち、価格決定処理部14は、顧客購入マスタ22から得た本の名前を用いてランキングマスタ31から当該本のジャンル及びランキングを求め、これにもとづいて価格マスタ32を参照して当該本の買取価格を決定する。買取価格は基本部分と付加部分とからなる。価格決定処理部14は、当該本のランキングが所定の順位以上である場合、当該本の名前を用いて在庫マスタ33から(当該店舗における)当該本の在庫数を求め、これにもとづいて当該本の買取価格(の基本部分)に所定の割合で(付加部分の)加算を行なう。この加算における所定の割合は、例えば在庫マスタ33において予め定められる。
【0029】
ランキングマスタ31の一例を、図3(A)に示す。ランキングマスタ31は、本の名前ごとに、そのジャンル、当該ジャンルにおけるランキング、販売日、更新日等を格納してなる。ジャンルは、当該本が属する分類(又は、分野)であり、予め複数のジャンルが定められる。ランキングは、個々のジャンルごとに例えば売上部数(又は、売上金額)等にもとづいて定められ、一定の周期(例えば、1週間又は1カ月)ごとに更新される。販売日は当該本の最初に販売された日である。更新日は当該ランキングが更新された最新の日である。
【0030】
価格マスタ32の一例を、図3(B)に示す。価格マスタ32は、ジャンルの買取価格に加算する(付加価値を与える)ランキングの範囲ごとに、取引率等を格納してなる。1個のジャンルにおける複数のランキングの範囲について、取引率等を定めることができる。買取価格に加算するランキングの範囲は、ランキングが上位の本についてのリサイクルを促進するために、買取価格の加算と言う形で当該購入者にインセンティブを与えるものである。取引率は当該与えようとするインセンティブを具体的に金銭的価値に換算するパラメータである。取引率は、例えば先に求めた買取価格に対する「%」で定められる。これにより、買取価格の変動に応じて、加算の値を変動させることができる。なお、取引率を固定的な金額(又は、ポイント)として定めてもよい。
【0031】
ランキングマスタ31及び価格マスタ32は、例えば外部の周知のランキングチャート管理システム60により作成される。ランキングチャート管理システム60は、全国又は当該本のリサイクル促進装置10の属する地域における各種の本の売上部数(又は金額)のデータにもとづいて、本のジャンルごとに売上のランキングを求め、ランキングマスタ31を作成する。また、ランキングチャート管理システム60は、ランキングマスタ31にもとづいて、本のジャンルのランキングごとに取引率を定め、価格マスタ32を作成する。取引率は、予め定めても、価格マスタ32の作成中に外部から入力するようにしてもよい。なお、ランキングマスタ31及び価格マスタ32は他の何らかの手段により作成されるものであってもよい。例えば、店員がランキングマスタ31及び価格マスタ32を入力又は作成してもよい。
【0032】
本の在庫マスタ33の一例を、図3(C)に示す。在庫マスタ33は、本の名前ごとに、在庫数、しきい値、加算値等を格納してなる。在庫数は、例えば当該店舗(リサイクル促進装置の設置店舗)における在庫数である。なお、複数の店舗の在庫数の合計をまとめた値であってもよい。しきい値及び加算値は、当該本の在庫数にもとづいて当該本の買取価格に所定の割合で加算を行なうためのデータであり、予め定められる。即ち、当該本の在庫数がしきい値以下である場合に、当該加算値の分だけ取引率が加算される。
【0033】
在庫マスタ33は、例えば外部の周知の受発注システム70により作成される。受発注システム70は、当該本のリサイクル促進装置10の属する店舗における各種の本の発注データ及び受注(又は売上)データにもとづいて、当該本ごとの当該店舗における在庫数を求め、これにしきい値及び加算値を付加して、在庫マスタ33を作成する。しきい値及び加算値は、本ごと、本のジャンルごと、又は、本のジャンルごとのランキングごとに予め定めてもよく、また、在庫マスタ33の作成中に外部から入力するようにしてもよい。なお、在庫マスタ33は他の何らかの手段により作成されるものであってもよい。例えば、店員が在庫マスタ33を入力又は作成してもよい。
【0034】
回収処理部15は、リサイクル処理部13から呼び出されると、顧客マスタ21、顧客購入マスタ22及び回収データファイル34を参照して、リサイクルされる本の回収計画を作成する回収処理を行なう。即ち、回収処理部15は、顧客マスタ21にもとづいて当該顧客に電子メールを送信して希望の日時及び回収先の指定をしてもらい、この結果と回収データファイル34とにもとづいて当該日時及び回収先での回収が可能な回収業者を決定しこれに回収を依頼する。回収処理部15は、この回収業者に対して、顧客購入マスタ22の当該顧客のレコードのコピー(のデータ)を渡す。
【0035】
回収データファイル34の一例を、図3(D)に示す。回収データファイル34は、回収業者ごとに、回収が可能な日時、回収先住所等を格納してなる。従って、顧客の希望した日時及び回収先が、各々、登録した日時及び回収先住所と一致する又は最も近い業者(の配達ルート)が選択される。
【0036】
回収データファイル34は、周知の外部の各運送会社の配車計画システム81乃至83により作成される。即ち、配車計画システム81乃至83は、各々、自社の1又は複数の配達ルートの回収が可能な日時、回収先住所等を登録する。
【0037】
次に、図1の本のリサイクル促進装置10が実行する本のリサイクル処理について、図5乃至図11を参照して、詳細に説明する。
【0038】
図5は、会員登録処理部11が実行する会員登録処理フローである。
【0039】
会員登録処理部11は、例えば顧客が会員となることを申し出ると、顧客マスタ21に当該顧客についての所定のデータを登録(入力)する(ステップS11)。この時点で、当該顧客のポイントは「0」である。
【0040】
図6は、購入登録処理部12が実行する購入登録処理フローである。
【0041】
購入登録処理部12は、本を購入した顧客の氏名を入力されると(ステップS21)、当該顧客名をキーとして顧客マスタ21を検索して当該顧客が会員か否かを調べ(ステップS22)、顧客購入マスタ22に当該顧客の当該顧客データを登録する(ステップS23)。この時点で、購入登録処理部12により、リサイクルフラグは未リサイクルを示す「2」とされ、また、買取価格は「0」のままとされる。
【0042】
図7は、リサイクル処理部13が予め定められた間隔で定期的に実行するリサイクル処理フローである。
【0043】
リサイクル処理部13が、顧客購入マスタ22のレコードの各々について、価格決定処理部14を呼び出して価格決定処理を行なわせる(ステップS31)。価格決定処理については、図8を参照して後述する。これにより、顧客購入マスタ22の買取価格には当該決定された価格が登録される。
【0044】
なお、実際には、この価格決定処理はランキングマスタ31における本のランキングが変更された場合に実行すればよい。例えば、ランキングの変更は通常1週間に1回であるので、価格決定処理も1週間に1回、ランキングの変更直後に行なえばよい。一方、ステップS32以下は、ランキングの変更とは独立により短い周期で定期的に実行する必要がある。例えば、ステップS32以下は、1日の営業時間の所定の時間(例えば正午)において1回(又は、1時間に1回、数時間に1回、数日に1回等)の頻度で、前述のように、顧客購入マスタ22の全レコードについて実行される。
【0045】
また、この価格決定処理は1個のレコードごとに実行するようにしてもよい。即ち、ステップS32の後に当該取り出した1個のレコードについて実行するようにしてもよく、また、ステップS32に続いてリサイクルフラグが「1」及び「3」でないことを確認した後(即ち、ステップS33及びS36でNoの場合)に実行するようにしてもよい。
【0046】
この後、リサイクル処理部13が、顧客購入マスタ22の先頭から順に1個のレコードを取り出し(ステップS32)、そのリサイクルフラグ(図7では「F」と表示、以下同じ)が「1」であるか否かを調べる(ステップS33)。「1」である場合、リサイクル処理部13が、当該レコードが最終レコードか否かを調べ(ステップS314)、最終レコードである場合には処理を終了し、最終レコードでない場合にはステップS32以下を実行する。
【0047】
ステップS33においてリサイクルフラグが「1」でない場合、リサイクル処理部13が、リサイクルフラグが「2」であるか否かを調べる(ステップS34)。「2」である場合、図9を参照して後述するリサイクル促進処理を実行して(ステップS35)、ステップS314に進む。
【0048】
ステップS34においてリサイクルフラグが「2」でない場合、リサイクル処理部13が、リサイクルフラグが「3」であるか否かを調べる(ステップS36)。「3」である場合、ステップS314に進む。
【0049】
ステップS36においてリサイクルフラグが「3」でない場合、リサイクル処理部13が、リサイクルフラグが「4」であるか否かを調べる(ステップS37)。「4」である場合、リサイクル処理部13が、当該レコード(即ち、当該顧客の顧客購入マスタ)における購入日を参照し、当日(現在)が購入日から所定の時間を過ぎているか否かについて調べる(ステップS38)。ここで、所定の時間としては、購入した本を読み終えたであろうと推定される日時、例えば当該購入日から30日が指定される。当該所定の時間を経過していない場合、ステップS310に進む。当該所定の時間を経過している場合、図9のリサイクル促進処理の一部を実行して(ステップS39)、ステップS314に進む。即ち、図9のリサイクル促進処理においては、ステップS51乃至S53を省略して、図中の▲1▼からステップS54以下の処理を実行する(これは、ステップS312においても同様である)。
【0050】
ステップS37においてリサイクルフラグが「4」でない場合、リサイクル処理部13が、リサイクルフラグが「5」であるか否かを調べる(ステップS310)。「5」である場合、リサイクル処理部13が、当該レコード(即ち、当該顧客の顧客購入マスタ)におけるメール送信履歴の最新の送信日と、当該レコードにおける当該本の名前を用いてランキングマスタ31から得た当該ランキングの更新日とを比較して、当該送信日よりも当該更新日が新しいか否かを調べる(ステップS311)。新しくない(古い)場合、ステップS314に進む。新しい場合、図9のリサイクル促進処理の一部を実行して(ステップS312)、ステップS314に進む。
【0051】
ステップS310においてリサイクルフラグが「5」でない場合、リサイクル処理部13が、リサイクルフラグが1〜5のいずれでもないという状態は異常であるので、オペレータに警告を発する等のエラー処理を行なってから(ステップS313)、ステップS314に進む。
【0052】
ステップS314において、顧客購入マスタ22のすべてのレコードについて処理を終了したか否かを調べる。処理を終了していない場合、ステップS32以下を繰り返す。処理を終了した場合、リサイクル処理を終了する。
【0053】
図8は、図7のステップS31において価格決定処理部14が実行する価格決定処理フローである。
【0054】
価格決定処理部14は、顧客購入マスタ22より、当該顧客の当該本の名前を取得し(ステップS41)、当該本の名前をキーにランキングマスタ31からそのランキング及びジャンルを取得する(ステップS42)。価格決定処理部14は、更に、このランキング及びジャンルをキーに価格マスタ32から当該ランキング及びジャンルについての取引率を取得し(ステップS43)、このランキングが所定のランキング(順位)以上か否かを調べる(ステップS44)。この所定のランキングは、例えば20位とされる。当該ランキングが所定のランキング以上である場合、価格決定処理部14は、当該本の名前をキーに在庫マスタ33を参照して加算処理を行なう(ステップS45)。即ち、在庫マスタ33から当該本の在庫数、しきい値及び加算値を取得し、当該本の在庫数がしきい値以下の場合に当該加算値をステップS43で求めた取引率に加算する。ステップS44において当該ランキングが所定のランキング(順位)以上でない場合、ステップS45は省略される。この後、価格決定処理部14は、算出した取引率を用いて当該本の買取価格を計算する(ステップS46)。即ち、当該本の名前をキーに顧客購入マスタ22の購入価格から取得し、これに算出した取引率を乗算し、顧客購入マスタ22の当該本の買取価格に登録する。なお、算出した買取価格は、在庫マスタ33の当該本について登録するようにしてもよい。
【0055】
図9は、図7のステップS35においてリサイクル処理部13が実行するリサイクル促進処理フローである。
【0056】
リサイクル処理部13は、顧客購入マスタ22からリサイクルフラグ「2」である当該顧客名を検索して抽出し(ステップS51)、当該顧客名をキーとして来店履歴マスタ23を検索して、当該顧客が存在するか否かを調べる(ステップS52)。当該顧客が存在しない場合、当該顧客の顧客購入マスタ22における購入日を参照し、当日(現在)が購入日から所定の時間を過ぎているか否かについて調べる(ステップS53)。ここで、所定の時間としては、購入した本を読み終えたであろうと推定される日時、例えば当該購入日から30日が指定される。当該所定の時間を経過していない場合、ステップS51以下を繰り返す。なお、当該所定の時間の値を、本ごと、ジャンルごと、ジャンルごとのランキングごと等に従って、異なる値に設定するようにしてもよい。
【0057】
ステップS52において当該顧客が存在する場合、及び、ステップS53において所定の時間を経過している場合、リサイクル処理部13が、メール送信用画面を作成する(ステップS54)。メール送信画面作成処理については、図10を参照して後述する。リサイクル処理部13が、当該顧客名をキーに顧客マスタ21のメールアドレスを取得し、当該メール送信用画面を当該メールアドレス(即ち、当該顧客の有する購入者端末20)へ電子メールにより送信し(ステップS55)、当該購入者端末20からの応答を受信したか否かを調べ(ステップS56)、応答があるまでステップS56を繰り返す。
【0058】
当該応答を受信した場合、リサイクル処理部13が、当該応答において顧客が読み終えたか読み終えていないかについてどのように回答したかを調べる(ステップS57)。当該回答の内容が「まだ読んでいない」である場合、顧客購入マスタ22の当該顧客のリサイクルフラグを「4」に設定する(ステップS58)。この結果、図7のステップS39に進むことにより、図9の処理(ステップS54以下の処理)が実行される。即ち、所定の時間後に(例えば30日後)に再び同様のリサイクルメールを送信するようにする。ステップS57において当該内容が「読んだ」である場合、及び、ステップS58の後、リサイクル処理部13が、当該顧客が本を売るか否かについてどのように回答したかを調べる(ステップS59)。
【0059】
当該回答の内容が「後で売る」である場合、リサイクル処理部13が、顧客購入マスタ22の当該顧客のリサイクルフラグを「5」に設定する(ステップS510)。この結果、当該本のランキングに変動があった場合に、図7のステップS312に進むことにより、図9の処理(ステップS54以下の処理)が実行される。即ち、再び当該価格変動を反映した上で同様のリサイクルメールを送信するようにする。
【0060】
ステップS59において当該回答の内容が「今売る」である場合、リサイクル処理部13が、顧客マスタ21の当該顧客のポイントに当該買取価格(メール送信画面に表示した価格、即ち、顧客購入マスタ22の買取価格)に相当する値を加算するように更新し、顧客購入マスタ22の当該顧客のリサイクルフラグを「1」に設定する(ステップS511)。即ち、リサイクル済とする。この後、リサイクル処理部13が、回収処理部15を呼び出して回収処理を実行させる(ステップS512)。回収処理については、図11を参照して後述する。
【0061】
ステップS59において当該回答の内容が「売らない」である場合、リサイクル処理部13が、顧客購入マスタ22の当該顧客のリサイクルフラグを「3」に設定する(ステップS513)。即ち、リサイクルしないとする。
【0062】
図10は、図9のステップS55においてリサイクル処理部13が実行するメール送信画面作成処理フローである。
【0063】
リサイクル処理部13が、画面ファイル24からメール送信画面9を呼び出して保持すると共に(ステップS61)、当該購入IDをキーとして顧客購入マスタ22から当該本の名前及び(現在の)買取価格を取得して(ステップS62)、メール送信画面9のアンケート領域91を作成する(ステップS63)。即ち、当該本の名前及び買取価格を、各々、書名フィールド911及び価格フィールド912へ入力する。
【0064】
次に、リサイクル処理部13が、当該顧客名をキーとして顧客購入マスタ22を検索して(ステップS64)、当該顧客が過去に購入した本(およびそのジャンル)を抽出し、この検索結果にもとづいて当該顧客についての購入履歴一覧(図示せず)を作成する(ステップS65)。この後、リサイクル処理部13が、作成した購入履歴一覧から、所定のジャンルの購入履歴を除外する(ステップS66)。例えば、辞書等のジャンルについては、リサイクルすることが少ないので、これを除外する。所定のジャンルは予め定められる。
【0065】
この後、リサイクル処理部13が、当該購入履歴の一覧において、各ジャンルにおける購入の冊数を算出し、購入の冊数(度合い)の多いジャンルをその上位から1個(又は複数)選択する(ステップS67)。更に、リサイクル処理部13が、当該ジャンルについて、その中のランキングの高い本をその上位から1冊(又は複数冊)選択し(ステップS68)、当該選択した本がステップS62で取得した本と同一か否かを調べる(ステップS69)。両者が同一である場合、ステップS68を繰り返す。両者が同一でない場合、この選択の結果にもとづいて、リサイクル処理部13が、メール送信画面9の問い合わせ領域92を作成する(ステップS610)。即ち、当該選択した本の名前をキーとして顧客購入マスタ22から(現在の)買取価格を取得した上で、当該本の名前及び買取価格を、各々、問い合わせ領域92の書名フィールド921及び価格フィールド922へ入力する。この処理により、リサイクル市場で需要が高いであろう本(各ジャンルのランキングの高い本)について、顧客購入マスタ22には購入の記録が無いが他の本屋等で購入している可能性が高い(当該ジャンルの購入度合いが多い)顧客へ、所持していないかどうかを効率よく問い合わせる(リサイクルを勧誘する)ことができる。
【0066】
図11は、図9のステップS512において回収処理部15が実行する回収処理フローである。
【0067】
回収処理部15が、当該顧客名をキーとして、顧客マスタ21から、当該顧客の住所、勤務先住所、メールアドレスを取得(ステップS71)し、当該顧客のメールアドレス(即ち、購入者端末20)に、当該顧客の希望する回収先(住所)、日付及び時間を問い合わせる電子メールを送信し、その応答を得ることによりこれらのデータを取得する(ステップS72)。なお、実際は、この電子メールは、図9のステップS55において送信された図4の画面に対して当該購入者端末から「今、売る」との応答が返された場合、回収先住所等を問い合わせる問い合わせ画面として、直ちに送信される。この問い合わせ画面においては、顧客マスタ21から取得した回収先住所等が表示される。
【0068】
この後、回収処理部15が、当該回収先住所、日付及び時間をキーとして回収データファイル34を検索して、この検索結果にもとづいて回収会社を決定して回収を依頼し(ステップS73)、当該回収が可能か否かを調べる(ステップS74)。例えば、回収データファイル34に当該回収会社のメールアドレスを格納しておく。回収処理部15は、当該購入IDをキーとして顧客購入マスタ22から当該レコードをコピーした上で、回収データファイル34の当該決定した回収会社のメールアドレスを参照して、これに対して、当該回収先住所、日付及び時間と共に、当該購入IDのレコードを送信する。回収が可能でない場合、ステップS73が繰り返される。回収が可能である場合、当該回収会社が、当該回収先住所において当該日付及び時間に当該顧客から当該本を回収する(ステップS75)。この回収の際に、当該回収会社が、当該顧客に顧客購入マスタ22におけるその買取価格に相当する金額を支払う。なお、この後、当該回収会社は、当該購入IDのレコードに支払い済を示す情報を付加して、本のリサイクル促進装置10に送信する。この受信にもとづいて、本のリサイクル促進装置10は、顧客購入マスタ22における当該支払い済を示す情報の付加された購入IDのレコードの買取価格を消去し、顧客マスタ21におけるポイントから当該値を減算する。
【0069】
例えば、「山田〇子」が、図5の処理により、図2(A)の顧客マスタ21に会員として登録される。この時、ポイントは「0」である。この後、「山田〇子」が、2001年12月1日に定価500円の本「マンガ日本」を購入する。この場合、図6の処理により、この購入情報が図2(B)の顧客購入マスタ22に登録され、F=2とされる。即ち、リサイクルフラグが当該本を未だリサイクルしていないことを示すように設定する。この場合、後に、当該購入情報がリサイクルメールを送信する対象とされる(図7のステップS34)。
【0070】
この後、当該購入情報について、例えば毎日正午に、図7の処理が開始される。即ち、ステップS31により、図3(A)乃至図3(C)を参照して各々のランキングにもとづいて買取価格が算出されて、この結果が図2(B)の顧客購入マスタ22の買取価格に登録される(図8の処理)。「マンガ日本」のランキングはジャンル「マンガ」において5位であるので基本部分の取引率は「70%」であり、在庫数が「5冊」でしきい値「20冊」以下であるので付加部分の取引率の加算は「10%」である。従って、買取価格は500円×(70%+10%)=400円となる。
【0071】
この後、リサイクルフラグがチェックされる(ステップS32以下)。図7のステップS34においてF=2であるので、図9の処理が実行される(ステップS35)。ここで、「山田〇子」が図2(C)の来店履歴マスタ23に示すように当該購入日より後に来店している(図9のステップS52)。そこで、この場合には当該来店日の次の日に、図4の画面を含むリサイクルメールが、本のリサイクル促進装置10から顧客マスタ21に登録された「山田〇子」のメールアドレス(即ち、購入者端末20)に送信される。当該購入日から例えば30日を経過した場合にも(図9のステップS53)、同様に、リサイクルメールが「山田〇子」のメールアドレスに送信される。
【0072】
リサイクルメールを見た「山田〇子」の応答にもとづいて、リサイクルフラグが更新又は再設定され、これにもとづいて当該購入情報が管理される。即ち、当該応答が「まだ読んでいない」である場合、F=4とする(図9のステップS58)。即ち、リサイクルフラグが当該本を読み終えるまでに所定の日数を要することを示すように設定する。この場合、当該本を購入してから所定の日数を経過した後に(図7のステップS38)、リサイクルメールが送信される(図7のステップS39)。当該応答が「今、売る」である場合、顧客マスタ21において買取価格(400円)に相当するポイント(400)を与え、F=1とする(図9のステップS511)。即ち、リサイクルフラグが当該本をリサイクル済であることを示すように設定する。この場合、当該購入者の当該本は回収処理の対象とされ(図9のステップS512)、また、当該購入情報は、今後、リサイクルメールの送信の対象から除外される(図7のステップS33)。当該応答が「後で売る」である場合、F=5とする(図9のステップS510)。即ち、リサイクルフラグが当該本をリサイクルする可能性があることを示すように設定する。この場合、当該本の販売部数のランキングが変更された場合に(図7のステップS311)、リサイクルメールが送信される(図7のステップS312)。当該応答が「売らない」である場合、F=3とする(図9のステップS513)。即ち、リサイクルフラグが当該本をリサイクルしないことを示すように設定する。この場合、当該購入情報は、今後、リサイクルメールの送信の対象から除外される(図7のステップS36)。
【0073】
以上、本発明をその実施の形態に従って詳細に説明したが、本発明はその主旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、本発明の実施の形態においてリサイクルの対象として本を例にとって説明したが、リサイクルの対象は本に限られず、リサイクル市場が適法に存在するものであればよい。
【0074】
以上から判るように、本発明の実施の形態の特徴を列記すると以下のとおりである。
(付記1) 顧客についての本の購入情報と当該顧客のメールアドレスとを登録し、
前記購入情報に登録された本の現在の販売情報にもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出し、
前記買取価格と当該本の売却を促進するメッセージとを含む電子メールを、当該本の購入情報に対応する前記メールアドレスに送信する
ことを特徴とする本のリサイクル促進方法。
(付記2) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
同一の顧客についての複数の前記購入情報にもとづいて求めた当該顧客の購入した本の数が多いジャンルを求め、
前記求めたジャンルにおけるランキングの高い本を求める方法であり、
前記電子メールは、更に、前記求めた本についての売却を依頼するメッセージを含む
ことを特徴とする付記1に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記3) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
同一の顧客についての複数の前記購入情報から所定のジャンルの購入情報を除外し、
前記所定のジャンルの購入情報を除外した前記同一の顧客についての購入情報にもとづいて、当該顧客の購入した本の数が多いジャンルを求める
ことを特徴とする付記2に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記4) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記売却を促進するメッセージの対象とされた本と前記売却を依頼するメッセージの対象とされた本とを比較し、
両者が同一である場合、前記求めたジャンルにおける当該同一である本の次にランキングの高い本を求める方法であり、
前記電子メールは、更に、前記次にランキングの高い本についての売却を依頼するメッセージを含む
ことを特徴とする付記3に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記5) 前記販売情報は当該本の属するジャンルにおける当該本の販売部数のランキングであり、
前記買取価格は前記ランキングの変更に伴って変更される
ことを特徴とする付記1に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記6) 前記販売情報は当該本の属するジャンルにおける当該本の販売部数のランキングであり、
前記買取価格は、基本部分と付加部分とからなり、
前記基本部分は、本のジャンルごとに定まる前記ランキングごとに異なるようにされ、かつ、前記ランキングが高いほど高くされ、
前記付加部分は、当該本のランキングが所定順位以上である場合にのみ付加される
ことを特徴とする付記1に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記7) 前記買取価格の付加部分は、当該本の在庫数がしきい値以下の場合に、所定の値だけ加算される
ことを特徴とする付記6に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記8) 前記しきい値及び加算される値は、本ごと、ジャンルごと又はジャンルごとのランキングごとに予め定められる
ことを特徴とする付記6に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記9) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記電子メールに対する当該顧客からの応答を受信し、
前記応答にもとづいて、当該顧客についての当該本の購入情報の処理方針を示す管理情報を付加し、
前記管理情報を用いて、当該顧客についての当該本の購入情報を管理する
ことを特徴とする付記1に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記10) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記付加された管理情報が当該本をリサイクル済であることを示す場合、当該顧客についての当該本の購入情報を、前記売却を促進するメッセージの対象から除外する
ことを特徴とする付記9に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記11) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記付加された管理情報が当該本を未だリサイクルしていないことを示す場合、当該顧客についての当該本の購入情報を、前記売却を促進するメッセージの対象とする
ことを特徴とする付記9に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記12) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記付加された管理情報が当該本をリサイクルしないことを示す場合、当該顧客についての当該本の購入情報を、前記売却を促進するメッセージの対象から除外する
ことを特徴とする付記9に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記13) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記付加された管理情報が当該本を読み終えるまでに所定の日数を要することを示す場合、当該顧客についての当該本の購入情報を、当該本を購入してから所定の日数を経過した後に、前記売却を促進するメッセージの対象とする
ことを特徴とする付記9に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記14) 当該本のリサイクル促進方法は、更に、
前記付加された管理情報が当該本をリサイクルする可能性があることを示す場合、当該顧客についての当該本の購入情報を、前記販売情報である当該本の販売部数のランキングが変更された場合に、前記売却を促進するメッセージの対象とする
ことを特徴とする付記9に記載の本のリサイクル促進方法。
(付記15) 顧客についての本の購入情報と当該顧客のメールアドレスとを登録する登録手段と、
前記購入情報に登録された本の現在の販売情報にもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出する算出手段と、
前記買取価格と当該本の売却を促進するメッセージとを含む電子メールを、当該本の購入情報に対応する前記メールアドレスに送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする本のリサイクル促進装置。
(付記16) 顧客の使用するクライアントと、
前記顧客に対して本の売却を促進する電子メールを送信するリサイクル促進装置と、
両者の間を相互に接続するネットワークとからなる本のリサイクル促進システムであって、
前記リサイクル促進装置は、更に、
前記顧客についての本の購入情報と当該顧客の有するクライアントのメールアドレスとを登録する登録手段と、
前記購入情報に登録された本の現在の販売情報にもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出する算出手段と、
前記買取価格と当該本の売却を促進するメッセージとを含む電子メールを、当該本の購入情報に対応する前記メールアドレスのクライアントに送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする本のリサイクル促進システム。
(付記17) 本のリサイクル促進装置を実現するプログラムであって、
前記プログラムが、コンピュータに、
顧客についての本の購入情報と当該顧客のメールアドレスとを登録する処理と、
前記購入情報に登録された本の現在の販売情報にもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出する処理と、
前記買取価格と当該本の売却を促進するメッセージとを含む電子メールを、当該本の購入情報に対応する前記メールアドレスに送信する処理とを実行させる
ことを特徴とするプログラム。
(付記18) 本のリサイクル促進装置を実現するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なプログラム記録媒体であって、
前記プログラムが、コンピュータに、
顧客についての本の購入情報と当該顧客のメールアドレスとを登録する処理と、
前記購入情報に登録された本の現在の販売情報にもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出する処理と、
前記買取価格と当該本の売却を促進するメッセージとを含む電子メールを、当該本の購入情報に対応する前記メールアドレスに送信する処理とを実行させる
ことを特徴とするプログラム記録媒体。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、本のリサイクル促進装置において、当該本の販売情報にもとづく買取価格と当該本の売却を促進するメッセージとを含む電子メールを当該本の購入者に送信する。これにより、リサイクル市場において需要の多い本を所持している人が自発的に当該本を売却するのを待つことなく、このような人に対して当該本の売却を促進するような働きかけをすることができるので、前記需要の多い本を流通させることができ、本のリサイクル市場を活発化することができる。また、売却促進の働きかけの時に当該本の販売情報にもとづく買取価格を示すことにより、本を売却する者は自己の責任で最も有利と思った時期を選択して当該本を売却でき、本を買い取る者は最新の買取価格を提示して売却についてより一層のインセンティブを与え、結果として需要の多い本の売却を一層促進することができる。
【0076】
これに加えて、本発明によれば、本のリサイクル促進装置において、当該顧客の購入した本の数が多いジャンルにおけるランキングの高い本についての売却を依頼するメッセージを含む電子メールを当該本の購入者に送信する。これにより、リサイクル市場で需要が高いであろう本について、顧客購入マスタには購入の記録が無いにもかかわらず他の本屋で購入している可能性が高い顧客へ、当該本を所持していないかどうかを効率よく問い合わせ、リサイクルを勧誘することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本のリサイクル促進システム構成図である。
【図2】本のリサイクル促進説明図である。
【図3】本のリサイクル促進説明図である。
【図4】本のリサイクル促進説明図である。
【図5】会員登録処理フローである。
【図6】購入登録処理フローである。
【図7】リサイクル処理フローである。
【図8】価格決定処理フローである。
【図9】リサイクル処理フローである。
【図10】送信画面作成処理フローである。
【図11】回収処理フローである。
【符号の説明】
11 会員登録処理部
12 購入登録処理部
13 リサイクル処理部
14 価格決定処理部
15 回収処理部
21 顧客マスタ
22 顧客購入マスタ
23 来店履歴マスタ
31 ランキングマスタ
32 価格マスタ
33 在庫マスタ
34 回収データファイル
Claims (5)
- 顧客の使用するクライアントにネットワークを介して接続された、当該クライアントに対して本の売却を促進する電子メールを送信するリサイクル促進装置であって、
顧客名に対応付けて本の名前、購入価格を含む購入情報と当該本を購入した顧客の有するクライアントのメールアドレスとを登録する登録手段と、
本の名前に対応付けて当該本のジャンルとランキングを登録するランキング登録手段と、
前記登録手段が前記購入情報に登録した本の購入価格と、前記ランキング登録手段が登録した、当該本に対応付けられているジャンルとランキングとにもとづいて、当該本の現在の買取価格を算出する算出手段と、
前記登録手段が登録した購入情報を第1の顧客名をキーとして参照し、当該第1の顧客名と対応付けられている第2の本の名前を求めるとともに、当該第1の顧客名についての複数の前記購入情報にもとづいて当該第1の顧客の購入した本の数が多い第1のジャンルを求め、前記ランキング登録手段が登録した情報を前記求めた第1のジャンルをキーとして参照し、当該第1のジャンルにおけるランキングの高い本である第1の本の名前を求めるリサイクル処理手段と、
前記購入情報の中で前記第1の顧客名と対応付けられている本の名前が、前記第1の本の名前と一致しない場合に、前記算出手段が算出した前記第2の本の買取価格と当該第2の本の名前とを含む当該第2の本の売却を依頼するメッセージ及び前記算出手段が算出した前記第1の本の買取価格と当該第1の本の名前とを含む当該第1の本の売却を促進するメッセージを含む電子メールを、当該第1の顧客名に対応する前記メールアドレスのクライアントに送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする本のリサイクル促進装置。 - 前記リサイクル処理手段が、前記第1の顧客についての複数の前記購入情報から所定のジャンルの購入情報を除外し、前記所定のジャンルの購入情報を除外した前記第1の顧客についての購入情報にもとづいて、当該第1の顧客の購入した本の数が多い前記第1のジャンルを求める
ことを特徴とする請求項1に記載の本のリサイクル促進装置。 - 前記送信手段が、前記電子メールに対する当該顧客からの応答を受信し、
前記リサイクル処理手段が、前記応答にもとづいて、当該顧客についての前記第2の本の購入情報の処理方針を示す管理情報を前記購入情報に付加し、当該管理情報が当該第2の本を未だリサイクルしていないことを示す場合、当該顧客について、当該第2の本を、前記売却を促進するメッセージの対象とする
ことを特徴とする請求項1に記載の本のリサイクル促進装置。 - 前記リサイクル処理手段が、前記購入情報の中で前記第1の顧客名と対応付けられている本の名前が、前記第1のジャンルにおけるランキングの高い本の名前と一致する場合に、第1のジャンルにおける当該一致した本の次にランキングの高い本を求める
ことを特徴とする請求項1に記載の本のリサイクル促進装置。 - 前記ランキングは当該本の属するジャンルにおける当該本の販売部数のランキングであり、
前記買取価格は前記ランキングの変更に伴って変更される
ことを特徴とする請求項1に記載の本のリサイクル促進装置。
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