JP4019532B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、オーディオ情報データ等のディジタル情報データの記録がなされた記録媒体から、それに記録されたディジタル情報データを選択された再生モード状態のもとで読み取って、それがあらわす情報を再生する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン信号等のビデオ信号とオーディオ信号とを含む複合信号をディジタルデータ化して、磁気テープ上に、その長手方向に対して傾斜する傾斜記録トラックを配列形成して記録し、また、ディジタルデータ化されたテレビジョン信号等のビデオ信号とオーディオ信号とを含む複合信号が、傾斜記録トラックを配列形成して記録された磁気テープから、ディジタルデータ化されたビデオ信号とオーディオ信号とを含む複合信号を読み取ってアナログ化し、再生ビデオ信号及び再生オーディオ信号を得る、所謂、ディジタルビデオテープレコーダ(ディジタルVTR)が、磁気テープを用いてのビデオ信号とオーディオ信号とを含む複合信号の記録及び再生を、複合信号の質の低下を実質的にもたらすことなく行えるものとして提案されている。斯かるディジタルVTRについては、その例に関する記載を、例えば、日経BP社により発行された文献:『日経エレクトロニクス(NIKKEI ELECTRONICS)』, 10-11 1993 (No. 592), 第115 〜 122頁 にも見ることができる。
【0003】
このようなディジタルVTRの場合においても、例えば、複合信号に含まれるビデオ信号の各フレーム分に対応する信号区分(複合信号の1フレーム分)が記録区分とされるが、複合信号の1フレーム分とそれが記録される磁気テープにおける記録態様との関係は、その一例が図3に示される如くとされる。図3に示される例においては、複合信号の1フレーム分にアナログ/ディジタル変換(A/D変換)が施されて得られる1フレーム分のディジタル複合データが、磁気テープTPに順次配列形成される傾斜記録トラックTKのうちの順次隣り合う10本に振り分けられて記録される。斯かる記録は、1フレーム分のディジタル複合データが順次供給される回転磁気ヘッドが磁気テープTPを走査することによって行われ、図3における矢印DY及び矢印DHは、夫々、磁気テープTPの走行方向及び磁気テープTPに対する回転磁気ヘッドの走査方向を示す。
【0004】
磁気テープTPに配列形成される多数の傾斜記録トラックTKの各々には、その始端側から終端側に向けて、その傾斜記録トラックTKにおけるデータ構造をあらわし、また、データ編集等に際しての位置の基準となるデータが記録された領域IT,複合信号中のステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号の内容をあらわすオーディオ情報データが記録された領域AD,複合信号中のビデオ信号の内容をあらわすビデオ情報データが記録された領域VD、及び、時間情報をあらわすタイムコードデータが記録された領域SCが形成される。
【0005】
1本の傾斜記録トラックTKにおける領域ADに記録されるオーディオ情報データは、例えば、データ同期ブロック部を主要部分とし、そのデータ同期ブロック部の前後に夫々プリアンブル部及びポストアンブル部が配されて構成され、主要部分を成すデータ同期ブロック部は、例えば、図4に示される如くのコーディング・フォーマットに従うものとされる。このコーディング・フォーマットにあっては、同期ブロック番号iが2〜15とされる14個のデータ同期ブロックを含み、各データ同期ブロックは、バイトポジション番号jが0〜89とされる90バイトをもって形成されている。
【0006】
同期ブロック番号iが2〜10である9個のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイト(バイトポジション番号jが0及び1)が同期データとされて、その次の3バイト(バイトポジション番号jが2〜4)がIDコードとされ、さらに次の5バイト(バイトポジション番号jが5〜9)がオーディオ補助データとされて、それに続く72バイト(バイトポジション番号jが10〜81)が主情報データである、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネンルのオーディオ信号のうちのいずれかに基づくオーディオデータとされ、そのオーディオデータに8バイト(バイトポジション番号jが82〜89)のインナーパリティが付加されて構成されている。IDコードは、相互隣接する2本の傾斜記録トラックについての番号に対応するトラックペア情報,各傾斜記録トラックに関わる回転磁気ヘッドについてのヘッドアジマスに関するヘッドアジマス情報,同期ブロック番号iに関する情報等を提供し、また、オーディオ補助データは、構成ビット数等を含むオーディオデータの記録条件に関する情報を提供する。これらのIDコード及びオーディオ補助データは、同期データを含めて、主情報データであるオーディオデータに付加された付属情報データとされている。
【0007】
同期ブロック番号iが2〜10である9個のデータ同期ブロックの各々におけるオーディオデータ(同期ブロック番号iが2〜10であるオーディオデータ)は、図5において同期ブロック番号iが2及び3であるものが例示される如く、各々が2バイト構成とされる36個のデータセグメントを含むものとされる。これらのデータセグメントは、本来、図4に示される如くに、同期ブロック番号iが2であるデータ同期ブロックにおける最初のものから、同期ブロック番号iが10であるデータ同期ブロックにおける最後のものまで、例えば、D0〜D323の連続したセグメント番号をもってあらわれる。
【0008】
しかしながら、実際に各傾斜記録トラックTKにおける領域ADに記録されるオーディオ情報データにあっては、例えば、10本の傾斜記録トラックTKに分散されて記録される1フレーム分のディジタル複合データに含まれるオーディオ情報データ(1フレーム分のオーディオ情報データ)全体におけるオーディオデータを単位とした、符号エラーの低減のための、多数のデータセグメントについてのインターリーブ処理が施される。従って、1本の傾斜記録トラックTKにおける領域ADに記録されるオーディオ情報データに含まれるオーディオデータにあっては、同期ブロック番号iが2〜10であるオーディオデータの各々を構成する36個のデータセグメントが、それらのセグメント番号を、順番通りのものでなく、インターリーブ処理に応じた配列がなされたものとすることになる。
【0009】
また、同期ブロック番号iが11〜15である5個のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイト(バイトポジション番号jが0及び1)が同期データとされて、その次の3バイト(バイトポジション番号jが2〜4)がIDコードとされ、それに続く77バイト(バイトポジション番号jが5〜81)がアウターパリティとされ、そのアウターパリティに8バイト(バイトポジション番号jが82〜89)のインナーパリティが付加されて構成されている。従って、オーディオデータは、同期ブロック番号iが2〜10であり、かつ、バイトポジション番号jが10〜81である、図4において斜線が付されて示される範囲内に存在している。
【0010】
このようなもとで、ディジタルVTRにより、上述の如くの磁気テープTPに多数配列形成される傾斜記録トラックTKの夫々から、回転磁気ヘッドにより、その領域ADに記録されたオーディオ情報データを含むディジタル複合データを読み取って、そのディジタル複合データに基づく再生ビデオ信号及び2チャンネルの再生オーディオ信号を得る際において、2チャンネルのオーディオ信号の再生にあたっては、オーディオ情報データに符号エラー訂正処理を施すことに加えて、オーディオ情報データに含まれる2チャンネルのオーディオ信号に基づくオーディオデータを構成する、インターリーブ処理が施された多数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理を行うことが必要とされる。
【0011】
各傾斜記録トラックTKにおける領域ADに記録されるオーディオ情報データに含まれる2チャンネルのオーディオ信号に基づくオーディオデータについてのインターリーブ処理は、例えば、10本の傾斜記録トラックTKに分散されて記録される1フレーム分のオーディオ情報データ全体におけるオーディオデータを単位として施される。従って、2チャンネルのオーディオ信号に基づくオーディオデータを構成するインターリーブ処理が施された多数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理も、例えば、10本の傾斜記録トラックTKから読み取られた1フレーム分のオーディオ情報データにおけるオーディオデータを単位として行われる。
【0012】
斯かるオーディオデータを構成するインターリーブ処理が施された多数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理にあっては、例えば、特開平9−282804号に開示されているディジタルデータ処理装置によれば、オーディオデータが格納されるデータメモリ手段が用意され、そのデータメモリ手段におけるオーディオデータについての書込アドレスが制御されて、1フレーム分のオーディオデータが、それを構成するインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が行われた状態で、データメモリ手段に格納されるものとされ、その後、データメモリ手段におけるオーディオデータについての読出アドレスが制御されて、データメモリ手段から、それに格納された1フレーム分のオーディオデータが、複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が施されてた状態で読み出されるようにされる。
【0013】
このようなデインターリーブ処理に際しては、各傾斜記録トラックTKについての1フレーム分のオーディオ情報データが読み出される10本の傾斜記録トラックTK中における番号であるトラック番号の検出等が行われ、さらに、磁気テープTPにおける傾斜記録トラックTKから読み出されるオーディオ情報データに基づいてバイトポジション番号により順序があらわされるバイトデータについてのカウント,同期ブロック番号の検出等が行われる。そして、バイトデータについてのカウント結果,検出された同期ブロック番号,検出されたトラック番号等が、データメモリ手段におけるオーディオデータについての書込アドレスを制御する書込アドレス制御信号の形成に供される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くにして、ディジタルVTRにおいて、回転磁気ヘッドにより磁気テープTPに多数配列形成された傾斜記録トラックTKからディジタル複合データが読み取られる動作は、いくつかの異なった再生モード状態のうちから選択された再生モード状態のもとで行われる。そして、このような再生モード状態として、磁気テープTPの走行速度が記録時における磁気テープTPの走行速度と同一とされるノーマル再生モード状態,磁気テープTPの走行速度が記録時における磁気テープTPの走行速度より遅くされる変速再生モード状態(JOG再生モード状態)、例えば、磁気テープTPの走行速度が記録時における磁気テープTPの走行速度の1/10とされる1/10倍速再生モード状態,磁気テープTPから同一の1フレーム分のディジタル複合データが繰り返して読み取られるスティル再生モード状態等が用意されるのが一般的である。
【0015】
スティル再生モード状態のもとで、回転磁気ヘッドにより磁気テープTPに多数配列形成された傾斜記録トラックTKからディジタル複合データが読み取られる場合には、磁気テープTPから同一の1フレーム分のディジタル複合データが繰り返して読み取られて、その読み取られる1フレーム分のディジタル複合データに含まれるビデオ情報データ(1フレーム分のビデオ情報データ)及び1フレーム分のオーディオ情報データの夫々が繰り返して得られることになる。そして、繰り返して得られる1フレーム分のビデオ情報データに基づく再生ビデオ信号による画像再生が行われることにより、静止画像が得られることになるが、このとき、繰り返して得られる1フレーム分のオーディオ情報データに基づく再生オーディオ信号による音声再生が行われると、同じ音声が繰り返して発せられることになると言う不都合が生じてしまう。
【0016】
そこで、スティル再生モード状態のもとで、回転磁気ヘッドにより磁気テープTPに多数配列形成された傾斜記録トラックTKからディジタル複合データが読み取られるときには、音声再生がなされないように、例えば、回転磁気ヘッドにより磁気テープから読み取られたディジタル複合データに基づいて得られるオーディオ情報データに含まれる2チャンネルのオーディオ信号に基づくオーディオデータにデインターリーブ処理を施すデインターリーブ処理部が、非作動状態におかれて、再生オーディオ信号が得られないようにされている。
【0017】
しかしながら、このように、スティル再生モード状態のもとで、回転磁気ヘッドにより磁気テープTPに多数配列形成された傾斜記録トラックTKからディジタル複合データが読み取られるときには、オーディオ情報データに含まれる2チャンネルのオーディオ信号に基づくオーディオデータにデインターリーブ処理を施すデインターリーブ処理部が非作動状態におかれるようにされると、スティル再生モード状態のもとで、回転磁気ヘッドにより磁気テープTPに多数配列形成された傾斜記録トラックTKからディジタル複合データが読み取られる第1の状態から、スティル再生モード状態以外の再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態のもとで、回転磁気ヘッドにより磁気テープTPに多数配列形成された傾斜記録トラックTKからディジタル複合データが読み取られる第2の状態に移行するとき、第2の状態の当初における所定の期間にあっては、行われるべき音声再生が行われないことになるという問題がある。
【0018】
即ち、上述の第1の状態から第2の状態への移行が生じると、磁気テープTPを、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態に対応する走行速度をもって走行させるためのテープ駆動動作が開始され、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態が安定化されるまでに所定の時間が要されることになる。また、それまで非作動状態にあったデインターリーブ処理部が動作状態とされ、その後、デインターリーブ処理部による、回転磁気ヘッドにより磁気テープから読み取られたディジタル複合データに基づいて得られるオーディオ情報データにおける2チャンネルのオーディオ信号に基づくオーディオデータに、デインターリーブ処理を施すための動作が開始されるが、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態が安定化されるまでの期間においては、デインターリーブ処理部によるデインターリーブ処理が施されたオーディオデータが、2チャンネルのオーディオ信号を適正な位相関係をもってあらわすものとされず、その結果、適正な位相関係を有したステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルの再生オーディオ信号が得られないのである。
【0019】
そして、デインターリーブ処理部によるデインターリーブ処理が施されたオーディオデータが、2チャンネルのオーディオ信号を適正な位相関係をもってあらわすものとされず、適正な位相関係を有したステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルの再生オーディオ信号が得られないことになるもとにあっては、斯かる再生オーディオ信号による不所望な音声再生がなされないように、デインターリーブ処理部によるデインターリーブ処理が施されたオーディオデータ、もしくは、それに基づく再生オーディオ信号に対するミューティング状態がとられることになる。その結果、上述の第1の状態から第2の状態への移行が生じた直後において、ミューティング状態がとられることによる比較的長い無音期間が生じることになってしまう。
【0020】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、例えば、インターリーブ処理が施された複数チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータを含んで成るオーディオ情報データの如くの、インターリーブ処理が施された複数チャンネルの情報信号をあらわす情報データを含んで成るディジタル情報データの記録がなされた記録媒体から、それに記録されたディジタル情報データの読取りを行い、インターリーブ処理が施された情報データにデインターリーブ処理を施して、デインターリーブ処理が施された情報データに基づく複数チャンネルの情報信号をあらわす出力情報データを得るにあたり、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動していない状態から、特定の再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのディジタル情報データの読出しが行われ、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動する状態に移行する場合においても、移行後、出力情報データもしくはそれに基づく再生情報信号に対するミューティング状態がとられることなく、直ちに、デインターリーブ処理が施された情報データに基づく複数チャンネルの情報信号をあらわす出力情報データが得られることになる情報処理装置を提案する。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1または請求項2に記載された発明に係る情報処理装置は、所定のデータ区分を単位とするインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントにより構成され、複数チャンネルの情報信号をあらわす主情報データに附属情報データが付加されて成るディジタル情報データが記録された記録媒体から、そのディジタル情報データを選択された再生モード状態のもとで読み取るヘッド部と、ヘッド部から得られるディジタル情報データにおける主情報データに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、複数チャンネルの情報信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力情報データを得る第1のデータ処理部と、ヘッド部から得られるディジタル情報データにおける主情報データに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、第2の出力情報データを得る第2のデータ処理部と、第1の出力情報データと第2の出力情報データとを選択的に取り出すデータ選択部と、データ選択部に対する動作制御部とを備え、動作制御部が、ヘッド部による記録媒体からのディジタル情報データの読出しが特定の再生モード状態のもとで開始されるとき、先ずデータ選択部に第2の出力情報データを取り出す状態をとらせ、その後特定の再生モード状態の安定化が図られたとき、データ選択部を第1の出力情報データを取り出す状態に移行させるものとされて、構成される。
【0022】
また、本願の特許請求の範囲における請求項3または請求項4に記載された発明に係る情報処理装置は、ビデオ情報データと、所定のデータ区分を単位とするインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントにより構成され、複数チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータに附属データが付加されて成るオーディオ情報データと、が記録された記録媒体から、ビデオ情報データ及びオーディオ情報データを選択された再生モード状態のもとで読み取るヘッド部と、ヘッド部から得られるオーディオ情報データにおけるオーディオデータに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、複数チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力オーディオデータを得る第1のデータ処理部と、ヘッド部から得られるオーデオ情報データにおけるオーディオデータに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタルデータ処理を施して、第2の出力オーディオデータを得る第2のデータ処理部と、第1の出力オーディオデータと第2の出力オーディオデータとを選択的に取り出すデータ選択部と、データ選択部に対する動作制御部とを備え、動作制御部が、ヘッド部による記録媒体からのビデオ情報データ及びオーディオ情報データの読出しが、記録媒体から読み取られたビデオ情報データに基づいて静止画像が再生されることになるスティル再生モード状態から移行したスティル再生モード状態とは異なる再生モード状態のもとで開始されるとき、先ずデータ選択部に第2の出力オーディオデータを取り出す状態をとらせ、その後スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態の安定化が図られたとき、データ選択部を第1の出力オーディオデータを取り出す状態に移行させるものとされて、構成される。
【0023】
上述の如くに構成される本願の特許請求の範囲における請求項1または請求項2に記載された発明に係る情報処理装置にあっては、ヘッド部による記録媒体からのディジタル情報データの読出しが特定の再生モード状態のもとで開始されるとき、動作制御部により、先ず、データ選択部により、第2のデータ処理部において、ヘッド部から得られるディジタル情報データにおける主情報データに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理が施されて得られる、第2の出力情報データが取り出される状態とされ、その後、特定の再生モード状態の安定化が図られたとき、データ選択部が、ヘッド部から得られるディジタル情報データにおける主情報データに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理が施されて、複数チャンネルの情報信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになるものとして得られる、第1のデータ処理部からの第1の出力情報データを取り出す状態に切り換えられる。
【0024】
従って、例えば、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動していない状態から、特定の再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのディジタル情報データの読出しが行われ、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動する状態に移行する場合においても、移行後、第1のデータ処理部からの複数チャンネルの情報信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力情報データが得られるまでの間、第2のデータ処理部からの第2の出力情報データが得られることになり、それゆえ、出力情報データもしくはそれに基づく再生情報信号に対するミューティング状態がとられることなく、直ちに、デインターリーブ処理が施された情報データに基づく複数チャンネルの情報信号をあらわす出力情報データが得られることになる。
【0025】
また、本願の特許請求の範囲における請求項3または請求項4に記載された発明に係る情報処理装置にあっては、ヘッド部による記録媒体からのビデオ情報データ及びオーディオ情報データの読出しが、スティル再生モード状態から移行したスティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態のもとで開始されるとき、動作制御部により、先ず、データ選択部により、第2のデータ処理部において、ヘッド部から得られるオーディオ情報データにおけるオーディオデータに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理が施されて得られる、第2の出力オーディオデータが取り出される状態とされ、その後、スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態の安定化が図られたとき、データ選択部が、ヘッド部から得られるオーディオ情報データにおけるオーディオデータに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理が施されて、複数チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになるものとして得られる、第1のデータ処理部からの第1の出力オーディオデータを取り出す状態に切り換えられる。
【0026】
従って、例えば、スティル再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのビデオ情報データ及びオーディオ情報データの読出しが行われ、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動していない状態から、スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのビデオ情報データ及びオーディオ情報データの読出しが行われて、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動する状態に移行する場合においても、移行後、第1のデータ処理部からの複数チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力オーディオデータが得られるまでの間、第2のデータ処理部からの第2の出力オーディオデータが得られることになり、それゆえ、出力オーディオデータもしくはそれに基づく複数チャンネルの再生オーディオ信号に対するミューティング状態がとられることなく、直ちに、デインターリーブ処理が施されたオーディオデータに基づく複数チャンネルのオーディオ信号をあらわす出力オーディオデータが得られることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、ディジタルVTRの要部を構成するものとされた本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る情報処理装置の一例を示す。この図1に示される例により構成される要部を有したディジタルVTRは、ビデオ信号に応じたビデオ情報データと、例えば、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号に応じたオーディオ情報データと、を含むディジタル複合データが記録された記録媒体から、そのディジタル複合データを読み取り、読み取られたディジタル複合データに含まれるビデオ情報データとオーディオ情報データとに基づいて、ビデオ信号とステレオ左信号とステレオ右信号とされる2チャンネルのオーディオ信号とを再生する動作を行うものとされ、図3に示される如くにして傾斜記録トラックTKが配列形成された磁気テープTPと共に用いられる。
【0028】
図1に示される例にあっては、磁気テープ駆動部20と読取用回転磁気ヘッド部21とが設けられている。磁気テープ駆動部20は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて形成される動作制御部10からの駆動制御信号DTPに応じて作動して、図3に示される如くにして傾斜記録トラックTKが配列形成された磁気テープTPを、駆動制御信号DTPにより指示される走行速度をもって走行させるべく駆動する。また、読取用回転磁気ヘッド部21は、動作制御部10からの駆動制御信号DHDに応じて作動して、それに備えられた読取用回転磁気ヘッドを回転駆動し、回転する読取用回転磁気ヘッドによって磁気テープTPを走査する。
【0029】
読取用回転磁気ヘッド部21には、例えば、4個の読取用回転磁気ヘッドが備えられている。そして、これら4個の読取用回転磁気ヘッドは、図2において、符号21a,21b,21c及び21dが付されて示される如く、磁気テープTPに配列形成された多数の傾斜記録トラックTKのうちの順次隣接する4本を、夫々走査するものとされ、それら4本の傾斜記録トラックTKに記録されたディジタル複合データを読み取る。図2における矢印DHは、傾斜記録トラックTKに対する読取用回転磁気ヘッド21a,21b,21c及び21dの夫々の走査方向を示す。
【0030】
読取用回転磁気ヘッド21a〜21dの各々は、それがディジタル複合データの読取りを行う傾斜記録トラックTKにおける記録時の回転磁気ヘッドのヘッドアジマスに対応するヘッドアジマスを有しており、斯かるヘッドアジマスが、各傾斜記録トラックTKに関わる回転磁気ヘッドについてのヘッドアジマスとされる。そして、読取用回転磁気ヘッド21a〜21dは、相互隣接する2本の傾斜記録トラックTKから夫々ディジタル複合データを読み取る2個、即ち、読取用回転磁気ヘッド21aと読取用回転磁気ヘッド21b,読取用回転磁気ヘッド21bと読取用回転磁気ヘッド21c,読取用回転磁気ヘッド21cと読取用回転磁気ヘッド21dとが、互いに異なるヘッドアジマスを有するようにされている。
【0031】
読取用回転磁気ヘッド部21からは、読取用回転磁気ヘッド21a〜21dの夫々によって磁気テープTPにおける傾斜記録トラックTKから読み取られたディジタル複合データDTが得られる。このディジタル複合データDTは、ビデオ信号に応じたビデオ情報データ,2チャンネルのオーディオ信号に応じたオーディオ情報データ及び他のデータを含んでいる。そして、オーディオ情報データには、図4に示される如くのコーディング・フォーマットに従うものとされた、主情報データである2チャンネルのオーディオ信号の内容をあらわすオーディオデータ,そのオーディオデータに付加された付属情報データとされる同期データ,IDコード及びオーディオ補助データ、さらには、その他のデータが含まれており、オーディオデータは、1フレーム分を単位としてのインターリーブ処理が施された多数のデータセグメントの配列により構成されている。
【0032】
読取用回転磁気ヘッド部21から得られるディジタル複合データDTは、再生増幅部22により増幅され、イコライザ部23を通じて、データ並換部24に供給される。データ並換部24においては、ディジタル複合データDTが、磁気テープTP上の順次隣接する10本の傾斜記録トラックTKに分散して記録された1フレーム分のビデオ情報データ及びそれに付随する1フレーム分のオーディオ情報データをあらわすディジタルデータDFを順次形成すべく並べ換えられる。データ並換部24から得られるディジタルデータDFは、コーディング部25に供給され、1チャンネルの独立したデータを形成するため必要とされるコーディングが施されて、コーディッドディジタルデータDCとされ、それがエラー訂正・時間軸補正部26に供給される。
【0033】
エラー訂正・時間軸補正部26においては、コーディッドディジタルデータDCに含まれるビデオ情報データ及びオーディオ情報データの各々についての、それが有するインナーパリティ及びアウタパリティにより検出された符号エラーについてのエラー訂正処理及び時間軸補正が行われるとともに、ビデオ情報データとオーディオ情報データとの分離が行われる。そして、エラー訂正・時間軸補正部26から、エラー訂正処理及び時間軸補正が行われたビデオ情報データDVが導出されるとともに、エラー訂正処理が行われたオーディオ情報データDAが導出される。
【0034】
エラー訂正・時間軸補正部26から得られるビデオ情報データDVは、図1においては図示が省略されたビデオ情報データ処理部に供給されて、それに基づく再生ビデオ信号が形成される。一方、エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情報データDAは、主デインターリーブ処理部27と副デインターリーブ処理部28とに供給され、さらに、動作制御部10にも供給される。
【0035】
主デインターリーブ処理部27にあっては、エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情報データDAが、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)により形成されるデータメモリ部30に供給されるとともに、バイトカウント部31,同期ブロック番号検出部32及びトラック番号検出部33の夫々に供給される。
【0036】
データメモリ部30には、動作制御部10からのライト・イネーブル信号CENが供給される。データメモリ部30は、例えば、ライト・イネーブル信号CENが低レベルをとるとき、データの書込みが可能とされ、ライト・イネーブル信号CENが高レベルをとるときには、データの書込みが不可とされる。
【0037】
バイトカウント部31においては、オーディオ情報データDAにおける同期ブロック番号i及びバイトポジション番号jにより順位があらわされる各バイトデータについてのカウントが行われる。バイトデータは、オーディオ情報データDAにおけるオーディオデータに含まれるものにあっては、2個のバイトポジション番号jによりあらわされる2バイト分によって、オーディオデータを構成する多数のデータセグメントの夫々を形成している。従って、例えば、各データ同期ブロック内におけるバイトデータについてのカウント値は、オーディオデータを構成する多数のデータセグメントの各々の配列位置をあらわすことになる。そして、バイトカウント部31からは、バイトデータについてのカウント結果をあらわすバイトカウント出力信号SBCが得られる。
【0038】
また、同期ブロック番号検出部32においては、オーディオ情報データDAにおけるIDコードがあらわす同期ブロック番号iが検出され、検出された同期ブロック番号iをあらわす同期ブロック番号検出出力信号SSDが得られる。
【0039】
さらに、トラック番号検出部33においては、オーディオ情報データDAにおけるIDコードに含まれたトラックペア情報があらわすトラックペア番号及びオーディオ情報データDAにおけるIDコードに含まれたヘッドアジマス情報があらわすヘッドアジマスが得られ、さらに、得られたトラックペア番号とヘッドアジマスとに基づいて、主デインターリーブ処理部27に供給されたオーディオ情報データDAの読出しがなされた傾斜記録トラックTKについての、それを含む傾斜記録トラックTKの1フレーム分内における番号であるトラック番号が検出され、検出されたトラック番号をあらわすトラック番号検出出力信号SDTが得られる。
【0040】
トラックペア情報があらわすトラックペア番号は、主デインターリーブ処理部27に供給されるオーディオ情報データDAが読み出された傾斜記録トラックTKを含む磁気テープTP上の相互隣接する2本の傾斜記録トラックTKについての、それらを含む傾斜記録トラックTKの1フレーム分内における番号である。また、ヘッドアジマス情報があらわすヘッドアジマスは、主デインターリーブ処理部27に供給されるオーディオ情報データDAが読み出された傾斜記録トラックTKに関わる回転磁気ヘッドについてのヘッドアジマスである。
【0041】
このようにして、バイトカウント部31から得られるバイトカウント出力信号SBC,同期ブロック番号検出部32から得られる同期ブロック番号検出出力信号SSD、及び、トラック番号検出部33から得られるトラック番号検出出力信号SDTは、書込アドレス信号形成部34に供給される。書込アドレス信号形成部34においては、バイトカウント出力信号SBCがあらわすバイトデータについてのカウント結果,同期ブロック番号検出出力信号SSDがあらわす同期ブロック番号、及び、トラック番号検出出力信号SDTがあらわすトラック番号に基づき、オーディオ情報データDAにおけるオーディオデータを構成するインターリーブが施された複数のデータセグメントの夫々についての、デインターリーブ処理が施されたときにとるべき配列位置が算出される。そして、書込アドレス信号形成部34にあっては、さらに、算出された配列位置に応じたものとされる書込アドレス制御信号CWが形成され、その書込アドレス制御信号CWが、データメモリ部30に供給される。
【0042】
それにより、データメモリ部30にあっては、ライト・イネーブル信号CENが低レベルをとるもとにおいて、エラー訂正・時間軸補正部26から供給されるオーディオ情報データDAにおけるオーディオデータを構成する、1フレーム分を単位としてのインターリーブが施された複数のデータセグメントが、書込アドレス制御信号CWに従った書込アドレス制御が行われて書き込まれる。その結果、オーディオ情報データDAにおける主情報データであるオーディオデータが、それを構成するインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が行われた状態とされて、データメモリ部30に格納されることになる。そして、データメモリ部30に書込アドレス制御信号CWを供給する書込アドレス信号形成部34は、データメモリ部30に対する書込制御部を形成しているのである。
【0043】
斯かる際、バイトカウント出力信号SBC,同期ブロック番号検出出力信号SSD及びトラック番号検出出力信号SDTは、主デインターリーブ処理部27に供給されるオーディオ情報データDAが、ディジタルVTRの要部を構成する図1に示される例が、磁気テープTPの走行速度が記録時における磁気テープTPの走行速度と同一とされるノーマル再生モード状態におかれたもとで得られる場合、及び、磁気テープTPの走行速度が記録時における磁気テープTPの走行速度より遅くされるJOG再生モード状態、例えば、1/10倍速再生モード状態におかれたもとで得られる場合のいずれにおいても、夫々、バイトカウント部31,同期ブロック番号検出部32、及び、トラック番号検出部33から適正に得られる。それゆえ、書込アドレス制御信号CWの形成に際して、バイトカウント出力信号SBCがあらわすバイトデータについてのカウント結果,同期ブロック番号検出出力信号SSDがあらわす同期ブロック番号、及び、トラック番号検出出力信号SDTがあらわすトラック番号に基づいて行われる、オーディオ情報データDAにおけるオーディオデータを構成するインターリーブが施された複数のデータセグメントの夫々についての、デインターリーブ処理が施されたときにとるべき配列位置の算出は、主デインターリーブ処理部27に供給されるオーディオ情報データDAが、ディジタルVTRの要部を構成する図1に示される例がノーマル再生動作モード状態におかれたもとで得られる場合及びJOG再生モード状態におかれたもとで得られる場合のいずれにあっても、適正に遂行されることになる。
【0044】
そして、主デインターリーブ処理部27においては、動作制御部10からのクロック信号CPがクロックカウント部35及びクロックカウント部36の夫々に供給される。クロックカウント部35及びクロックカウント部36には、動作制御部10からの第1のフレームパルス信号CFPL及び第2のフレームパルス信号CFPRが夫々供給される。第1及び第2のフレームパルス信号CFPL及びCFPRは、エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情報データDAにおけるオーディオデータがあらわす2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号との適正な位相を保証するものとして、動作制御部10から得られる。
【0045】
そして、クロックカウント部35においては、動作制御部10から第1のフレームパルス信号CFPLが供給されるときのみ、その第1のフレームパルス信号CFPLに同期してクロック信号CPについてのカウントが行われ、そのカウント結果をあらわすカウント出力データDCLMが得られる。カウント出力データDCLMは読出アドレス信号形成部37に供給され、読出アドレス信号形成部37において、データメモリ部30に格納されたオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ左信号をあらわすものを、カウント出力データDCLMに応じて、データメモリ部30におけるアドレス順に順次読み出すための、読出アドレス制御信号CRLMが形成されて、それがデータメモリ部30に供給される。
【0046】
また、クロックカウント部36においては、動作制御部10から第2のフレームパルス信号CFPRが供給されるときのみ、その第2のフレームパルス信号CFPRに同期してクロック信号CPについてのカウントが行われ、そのカウント結果をあらわすカウント出力データDCRMが得られる。カウント出力データDCRMは読出アドレス信号形成部38に供給され、読出アドレス信号形成部38において、データメモリ部30に格納されたオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ右信号をあらわすものを、カウント出力データDCRMに応じて、データメモリ部30におけるアドレス順に順次読み出すための、読出アドレス制御信号CRRMが形成されて、それがデータメモリ部30に供給される。
【0047】
それにより、データメモリ部30から、それに順次格納される各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ左信号をあらわすものが、読出アドレスについての設定が読出アドレス制御信号CRLMに応じてなされるもとで順次読み出され、また、それに順次格納される各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ右信号をあらわすものが、読出アドレスについての設定が読出アドレス制御信号CRRMに応じてなされるもとで順次読み出されることになる。このようにしてデータメモリ部30から1フレーム分を単位として読み出される、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータは、それを構成するデータセグメントがデインターリーブ処理が施されて正規の配列順をもつ、デインターリーブ処理済のオーディオデータとされたもとで、1フレーム分が順次連なる処理済オーディオデータDQMを形成する。そして、データメモリ部30に読出アドレス制御信号CRLM及びCRRMを供給する読出アドレス信号形成部37及び38は、データメモリ部30に対する読出制御部を形成しているのである。
【0048】
上述の如くにしてデータメモリ部30に格納されたオーディオデータが、読出制御部を形成する読出アドレス信号形成部37及び38によって、複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が施された状態で読み出される状態におかれ、その結果、オーディオ情報データDAにおける主情報データである2チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータを構成する、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が遂行されることになる。
【0049】
このようにして、主デインターリーブ処理部27におけるデータメモリ部30から得られるデインターリーブ処理がなされたオーディオデータである、処理済オーディオデータDQMは、2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号とを適正な位相関係を有するものとしてあらわすものとされている。そして、処理済オーディオデータDQMは、コンシール処理部40に供給される。コンシール処理部40においては、供給される処理済オーディオデータDQMがそれを構成するデータセグメントについての欠落部を含んでいるとき、処理済オーディオデータDQMにおけるその欠落部の直前直後において得られる2個のデータセグメントが夫々あらわす値の平均値をあらわす補間データセグメント、即ち、欠落部の前後において得られる2個のデータセグメントに基づく2値補間データセグメントが形成され、その2値補間データセグメントによって当該欠落部を埋め合わせるデータコンシール処理が行われる。そして、コンシール処理部40から、データセグメントについての欠落部の埋合せがなされたオーディオデータDNMが送出される。
【0050】
なお、コンシール処理部40に供給される処理済オーディオデータDQMがそれを構成するデータセグメントについての欠落部を含んでいないときには、処理済オーディオデータDQMがそのままオーディオデータDNMとしてコンシール処理部40から送出される。
【0051】
コンシール処理部40から得られるオーディオデータDNMは、JOGデータ演算部41に供給される。JOGデータ演算部41は、データ補間処理部を形成しており、データメモリ部30からの処理済オーディオデータDQMが、JOG再生モード状態、例えば、1/10倍速再生モード状態がとられたもとで得られているとき、コンシール処理部40からのオーディオデータDNMにおける相互隣接する2個のデータセグメントの組毎に、各組を形成する2つのデータセグメントの間に、そのときのJOG再生モードの内容に応じた個数、例えば、1/10倍速再生モードの場合には9個だけ、各々が2つのデータセグメントが夫々あらわす値に応じた補間値をあらわすものとして形成された補間データセグメントが、等時間間隔をもって配されることになる演算処理を行う。それにより、JOGデータ演算部41においては、データメモリ部30からの処理済オーディオデータDQMがJOG再生モード状態がとられたもとで得られているとき、コンシール処理部40からのオーディオデータDNMに比して標本化周波数が高められたオーディオデータDJMが形成される。
【0052】
なお、データメモリ部30からの処理済オーディオデータDQMが、JOG再生モード状態がとられたもとで得られているのではなく、ノーマル再生モード状態がとられたもとで得られている場合には、JOGデータ演算部41は、コンシール処理部40からのオーディオデータDNMに対して別段の作用を及ぼさず、コンシール処理部40からのオーディオデータDNMがそのままオーディオデータDJMとされる。
【0053】
このようにしてJOGデータ演算部41から得られるオーディオデータDJMは、ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)42に供給されて、予め設定されたディジタル処理が施される。その結果、DSP42から、それに基づいてステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号が適正な位相関係をもって再生されることになる出力オーディオデータDAMが得られる。そして、DSP42から得られる出力オーディオデータDAMは、スイッチ45における選択接点45Aに供給される。
【0054】
斯かるもとで、主デインターリーブ処理部27,コンシール処理部40,JOGデータ演算部41及びDSP42は、読取用回転磁気ヘッド部21から得られるディジタル複合データDTに基づいて得られるオーディオ情報データDAにおける主情報データであるオーディオデータに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号が適正な位相関係をもって再生されることになる出力オーディオデータDAMを得る主データ処理部を形成している。
【0055】
一方、副デインターリーブ処理部28にあっては、エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情報データDAが、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)により形成されるデータメモリ部50に供給されるとともに、バイトカウント部51,同期ブロック番号検出部52及びトラック番号検出部53の夫々に供給される。
【0056】
データメモリ部50には、動作制御部10からのライト・イネーブル信号CENが供給され、データメモリ部50は、例えば、ライト・イネーブル信号CENが低レベルをとるとき、データの書込みが可能とされ、ライト・イネーブル信号CENが高レベルをとるときには、データの書込みが不可とされる。
【0057】
バイトカウント部51,同期ブロック番号検出部52及びトラック番号検出部53は、夫々、主デインターリーブ処理部27におけるバイトカウント部31,同期ブロック番号検出部32及びトラック番号検出部33に対応するものとされており、バイトカウント部31,同期ブロック番号検出部32及びトラック番号検出部33と同様に動作して、バイトカウント出力信号SBC,同期ブロック番号検出出力信号SSD及びトラック番号検出出力信号SDTを送出し、それらを書込アドレス信号形成部54に供給する。
【0058】
書込アドレス信号形成部54も、主デインターリーブ処理部27における書込アドレス信号形成部34に対応するものとされており、書込アドレス信号形成部34と同様に動作して、書込アドレス制御信号CWを形成し、その書込アドレス制御信号CWをデータメモリ部50に供給する。
【0059】
それにより、データメモリ部50にあっては、ライト・イネーブル信号CENが低レベルをとるもとにおいて、エラー訂正・時間軸補正部26から供給されるオーディオ情報データDAにおけるオーディオデータを構成する、1フレーム分を単位としてのインターリーブが施された複数のデータセグメントが、書込アドレス制御信号CWに従った書込アドレス制御が行われて書き込まれる。その結果、オーディオ情報データDAにおける主情報データであるオーディオデータが、それを構成するインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が行われた状態とされて、データメモリ部50に格納されることになる。
【0060】
また、副デインターリーブ処理部28においては、動作制御部10からのクロック信号CPがクロックカウント部55及びクロックカウント部56の夫々に供給される。クロックカウント部55及びクロックカウント部56の各々においては、夫々自由にクロック信号CPについてのカウントが行われ、クロックカウント部55からクロック信号CPについてのカウント結果をあらわすカウント出力データDCLSが得られるとともに、クロックカウント部56からクロック信号CPについてのカウント結果をあらわすカウント出力データDCRSが得られる。
【0061】
クロックカウント部55からのカウント出力データDCLSは読出アドレス信号形成部57に供給され、読出アドレス信号形成部57において、データメモリ部50に格納されたオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ左信号をあらわすものを、カウント出力データDCLSに応じて、データメモリ部50におけるアドレス順に順次読み出すための、読出アドレス制御信号CRLSが形成されて、それがデータメモリ部50に供給される。
【0062】
また、クロックカウント部56からのカウント出力データDCRSは読出アドレス信号形成部58に供給され、読出アドレス信号形成部58において、データメモリ部50に格納されたオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ右信号をあらわすものを、カウント出力データDCRSに応じて、データメモリ部50におけるアドレス順に順次読み出すための、読出アドレス制御信号CRRSが形成されて、それがデータメモリ部50に供給される。
【0063】
それにより、データメモリ部50から、それに順次格納される各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ左信号をあらわすものが、読出アドレスについての設定が読出アドレス制御信号CRLSに応じてなされるもとで順次読み出され、また、それに順次格納される各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントのうちのステレオ右信号をあらわすものが、読出アドレスについての設定が読出アドレス制御信号CRRSに応じてなされるもとで順次読み出されることになる。このようにしてデータメモリ部50から1フレーム分を単位として読み出される、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータは、それを構成するデータセグメントがデインターリーブ処理が施されて正規の配列順をもつ、デインターリーブ処理済のオーディオデータとされたもとで、1フレーム分が順次連なる処理済オーディオデータDQSを形成する。
【0064】
上述の如くにしてデータメモリ部50に格納されたオーディオデータが、読出制御部を形成する読出アドレス信号形成部57及び58によって、複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が施された状態で読み出される状態におかれ、その結果、オーディオ情報データDAにおける主情報データである2チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータを構成する、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理が遂行されることになる。
【0065】
このようにして、副デインターリーブ処理部28におけるデータメモリ部50から得られるデインターリーブ処理がなされたオーディオデータである、処理済オーディオデータDQSは、2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号とをあらわすが、斯かるステレオ左信号及びステレオ右信号は適正な位相関係が保証されたものとはされないことになる。そして、処理済オーディオデータDQSは、コンシール処理部60に供給される。
【0066】
コンシール処理部60においては、供給される処理済オーディオデータDQSがそれを構成するデータセグメントについての欠落部を含んでいるとき、処理済オーディオデータDQSにおけるその欠落部の直前直後において得られる2個のデータセグメントが夫々あらわす値の平均値をあらわす補間データセグメント、即ち、欠落部の前後において得られる2個のデータセグメントに基づく2値補間データセグメントが形成され、その2値補間データセグメントによって当該欠落部を埋め合わせるデータコンシール処理が行われる。そして、コンシール処理部60から、データセグメントについての欠落部の埋合せがなされたオーディオデータDNSが送出される。
【0067】
なお、コンシール処理部60に供給される処理済オーディオデータDQSがそれを構成するデータセグメントについての欠落部を含んでいないときには、処理済オーディオデータDQSがそのままオーディオデータDNSとしてコンシール処理部60から送出される。
【0068】
コンシール処理部60から得られるオーディオデータDNSは、JOGデータ演算部61に供給される。JOGデータ演算部61は、データ補間処理部を形成しており、データメモリ部50からの処理済オーディオデータDQSが、JOG再生モード状態、例えば、1/10倍速再生モード状態がとられたもとで得られているとき、コンシール処理部60からのオーディオデータDNSにおける相互隣接する2個のデータセグメントの組毎に、各組を形成する2つのデータセグメントの間に、そのときのJOG再生モードの内容に応じた個数、例えば、1/10倍速再生動作モードの場合には9個だけ、各々が2つのデータセグメントが夫々あらわす値に応じた補間値をあらわすものとして形成された補間データセグメントが、等時間間隔をもって配されることになる演算処理を行う。それにより、JOGデータ演算部61においては、データメモリ部50からの処理済オーディオデータDQSがJOG再生モード状態がとられたもとで得られているとき、コンシール処理部60からのオーディオデータDNSに比して標本化周波数が高められたオーディオデータDJSが形成される。
【0069】
なお、データメモリ部50からの処理済オーディオデータDQSが、JOG再生モード状態がとられたもとで得られているのではなく、ノーマル再生モード状態がとられたもとで得られている場合には、JOGデータ演算部61は、コンシール処理部60からのオーディオデータDNSに対して別段の作用を及ぼさず、コンシール処理部60からのオーディオデータDNSがそのままオーディオデータDJSとされる。
【0070】
このようにしてJOGデータ演算部61から得られるオーディオデータDJSは、DSP62に供給されて、予め設定されたディジタル処理が施される。その結果、DSP62から、それに基づいてステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号が再生されることになる出力オーディオデータDASが得られる。そして、DSP62から得られる出力オーディオデータDASは、スイッチ45における選択接点45Bに供給される。
【0071】
斯かるもとで、副デインターリーブ処理部28,コンシール処理部60,JOGデータ演算部61及びDSP62は、読取用回転磁気ヘッド部21から得られるディジタル複合データDTに基づいて得られるオーディオ情報データDAにおける主情報データであるオーディオデータに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、出力オーディオデータDASを得る副データ処理部を形成している。
【0072】
スイッチ45には、動作制御部10からスイッチ制御信号CSWが供給される。そして、スイッチ45は、例えば、スイッチ制御信号CSWが高レベルをとるとき、可動接点45Cが選択接点45Aに接続され、また、スイッチ制御信号CSWが低レベルをとるとき、可動接点45Cが選択接点45Bに接続されるものとされ、選択接点45Aに供給される出力オーディオデータDAMと選択接点45Bに供給される出力オーディオデータDASとを可動接点45Cを通じて選択的に取り出す、データ選択部を形成している。
【0073】
動作制御部10から送出されるスイッチ制御信号CSWは、動作制御部10に供給される、図1に示される例により構成される要部においてとられる各再生モード状態のもとでの安定状況をあらわす状況信号CSLに応じたレベルをとるものとされ、各再生モード状態が設定されたとき、その安定化が図られるまでは低レベルをとり、各再生モード状態の安定化が図られたもとにおいて高レベルをとる。
【0074】
斯かるもとにおいて、ディジタルVTRの要部を構成する図1に示される例が、磁気テープTPから同一の1フレーム分のディジタル複合データDTが繰り返して読み取られ、それにより、磁気テープTPから読み取られたビデオ情報データDVに基づいて静止画像が再生されることになるスティル再生モード状態にあるもとで、読取用回転磁気ヘッド部21が磁気テープTPからディジタル複合データDTを読み取るようにされるときには、動作制御部10が、磁気テープ駆動部20及び読取用回転磁気ヘッド部21に、スティル再生モード用の駆動制御信号DTP及びDHDを、夫々供給する。また、それに加えて、動作制御部10は、主デインターリーブ処理部27におけるデータメモリ部30及び副デインターリーブ処理部28におけるデータメモリ部50に、高レベルをとるライト・イネーブル信号CENを供給して、データメモリ部30及び50をデータの書込みが不可とされる状態となす。
【0075】
それにより、読取用回転磁気ヘッド部21が、スティル再生モード状態のもとで、磁気テープTPからディジタル複合データDTを読み取るようにされるときには、主デインターリーブ処理部27におけるデータメモリ部30から、処理済オーディオデータDQMが得られず、また、副デインターリーブ処理部28におけるデータメモリ部50からも、処理済オーディオデータDQSが得られない。その結果、主データ処理部からの出力オーディオデータDAM及び副データ処理部からの出力オーディオデータDASのいずれもが送出されず、従って、このとき、磁気テープTPから読み取られたオーディオ情報データに基づく音声再生は行われない。
【0076】
このような、ディジタルVTRの要部を構成する図1に示される例がスティル再生モード状態にあるもとで、読取用回転磁気ヘッド部21が磁気テープTPからディジタル複合データDTを読み取る動作状態から、ディジタルVTRの要部を構成する図1に示される例が、スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態にあるもとで、読取用回転磁気ヘッド部21が磁気テープTPからディジタル複合データDTを読み取る動作状態に移行せしめられるとすると、そのときには、動作制御部10が、磁気テープ駆動部20及び読取用回転磁気ヘッド部21に、ノーマル再生モード用の駆動制御信号DTP及びDHDを、夫々供給する。それにより、磁気テープ駆動部20により駆動される磁気テープTPの走行速度が、記録時における走行速度と等しくされる。
【0077】
また、それに加えて、動作制御部10は、読取用回転磁気ヘッド部21が、スティル再生モード状態のもとで、磁気テープTPからディジタル複合データDTを読み取る動作状態から、読取用回転磁気ヘッド部21が、スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態のもとで、磁気テープTPからディジタル複合データDTを読み取る動作状態への移行がなされると、先ず、主データ処理部から出力オーディオデータDAMが得られず、副データ処理部から出力オーディオデータDASが得られるようにするとともに、スイッチ45により、副データ処理部からの出力オーディオデータDASが取り出されるようにすべく動作する。
【0078】
そのため、動作制御部10は、主デインターリーブ処理部27におけるデータメモリ部30及び副デインターリーブ処理部28におけるデータメモリ部50に、低レベルをとるライト・イネーブル信号CENを供給して、データメモリ部30及び50をデータの書込みが可能な状態となすとともに、主デインターリーブ処理部27におけるクロックカウント部35及び36及び副デインターリーブ処理部28におけるクロックカウント部55及び56の夫々に、クロック信号CPを供給する。しかしながら、斯かるもとでは、エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情報データDAにおけるオーディオデータがあらわす2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号との適正な位相を保証できる状態に至っていないので、動作制御部10は、オーディオ情報データDAにおけるオーディオデータがあらわす2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号との適正な位相を保証するものとされる第1のフレームパルス信号CFPL及び第2のフレームパルス信号CFPRは送出しない。
【0079】
さらに、このとき、動作制御部10に供給される状況信号CSLが、移行後のスティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態が安定化された状況に至っていないことをあらわしており、それにより、動作制御部10は、低レベルをとるスイッチ制御信号CSWをスイッチ45に供給する。
【0080】
このようなもとでは、主デインターリーブ処理部27において、クロックカウント部35及び36に第1及び第2のフレームパルス信号CFPL及びCFPRが供給されないことにより、クロックカウント部35及び36の夫々におけるクロック信号CPについてのカウントが行われず、従って、読出アドレス信号形成部37及び38から読出アドレス制御信号CRLM及びCRRMが得られない。それにより、データメモリ部30からのオーディオデータを構成する多数のデータセグメントの読出しが行われず、処理済オーディオデータDQMが形成されない。その結果、主データ処理部におけるDSP42は、出力オーディオデータDAMが得られない状態におかれる。
【0081】
これに対して、副デインターリーブ処理部28においては、クロックカウント部55及び56の各々が、夫々自由に、動作制御部10から供給されるクロック信号CPについてのカウントを行い、それに伴って、読出アドレス信号形成部57及び58から読出アドレス制御信号CRLS及びCRRSが得られる。それにより、データメモリ部50から各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントが、読出アドレス制御信号CRLS及びCRRSに応じて順次読み出されて、処理済オーディオデータDQSが形成される。その結果、副データ処理部におけるDSP62から出力オーディオデータDASが得られて、スイッチ45の選択接点45Bに供給される。
【0082】
このとき、スイッチ45は、動作制御部10から低レベルをとるスイッチ制御信号CSWが供給されていて、可動接点45Cが選択接点45Bに接続される状態におかれている。それにより、副データ処理部におけるDSP62から得られる出力オーディオデータDASが、スイッチ45の選択接点45B及び可動接点45Cを通じて取り出される。そして、このようにしてスイッチ45により取り出される出力オーディオデータDASに基づく再生オーディオ信号が形成されて、音声再生に供される。
【0083】
斯かるもとにあっては、副デインターリーブ処理部28におけるデータメモリ部50から得られる処理済オーディオデータDQSが、2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号とを、適正な位相関係が保証されたものとはされない状態をもってあらわすものとされているので、副データ処理部におけるDSP62から得られる出力オーディオデータDASが、それに基づいて、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになるものとはされない。従って、スイッチ45により取り出される出力オーディオデータDASに基づく2チャンネルの再生オーディオ信号が形成されて再生される音声は、左右音が適正な位相関係にないことになる虞がある。
【0084】
その後、動作制御部10に供給される状況信号CSLが、移行後のスティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態が安定化された状況に至ったことをあらわすものとされ、エラー訂正・時間軸補正部26から得られるオーディオ情報データDAにおけるオーディオデータがあらわす2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号との適正な位相を保証できる状態に至ると、動作制御部10は、副データ処理部から出力オーディオデータDASが得られるとともに、主データ処理部からも出力オーディオデータDAMが得られるようにするとともに、スイッチ45により、主データ処理部からの出力オーディオデータDAMが取り出されるようにすべく動作する。
【0085】
そのため、動作制御部10は、主デインターリーブ処理部27におけるデータメモリ部30及び副デインターリーブ処理部28におけるデータメモリ部50に、低レベルをとるライト・イネーブル信号CENを供給して、データメモリ部30及び50をデータの書込みが可能な状態となすとともに、主デインターリーブ処理部27におけるクロックカウント部35及び36及び副デインターリーブ処理部28におけるクロックカウント部55及び56の夫々に、クロック信号CPを供給し、それに加えて、主デインターリーブ処理部27におけるクロックカウント部35及び36に、第1のフレームパルス信号CFPL及び第2のフレームパルス信号CFPRを夫々供給する。さらに、このとき、動作制御部10は、高レベルをとるスイッチ制御信号CSWをスイッチ45に供給する。
【0086】
このようなもとで、主デインターリーブ処理部27においては、クロックカウント部35による第1のフレームパルス信号CFPLに同期したクロック信号CPについてのカウントが行われるとともに、クロックカウント部36による第2のフレームパルス信号CFPRに同期したクロック信号CPについてのカウントが行われ、それに伴って、読出アドレス信号形成部37及び38から読出アドレス制御信号CRLM及びCRRMが夫々得られる。それにより、データメモリ部30から、各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントが、読出アドレス制御信号CRLM及びCRRMに応じて順次読み出されて、2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号とを適正な位相関係を有するものとしてあらわすものとされた処理済オーディオデータDQMが形成される。その結果、主データ処理部におけるDSP42から、それに基づいてステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる出力オーディオデータDAMが得られて、スイッチ45の選択接点45Aに供給される。
【0087】
また、副デインターリーブ処理部28においては、引き続き、クロックカウント部55及び56の各々が、夫々自由に、動作制御部10から供給されるクロック信号CPについてのカウントを行い、それに伴って、読出アドレス信号形成部57及び58から読出アドレス制御信号CRLS及びCRRSが得られる。それにより、データメモリ部50から各1フレーム分のオーディオデータを構成する多数のデータセグメントが、読出アドレス制御信号CRLS及びCRRSに応じて順次読み出されて、処理済オーディオデータDQSが形成され、その結果、副データ処理部におけるDSP62から出力オーディオデータDASが得られて、スイッチ45の選択接点45Bに供給される。
【0088】
このとき、スイッチ45は、動作制御部10から高レベルをとるスイッチ制御信号CSWが供給されていて、可動接点45Cが選択接点45Aに接続される状態におかれている。それにより、主データ処理部におけるDSP42から得られる出力オーディオデータDAMが、スイッチ45の選択接点45A及び可動接点45Cを通じて取り出される。そして、このようにしてスイッチ45により取り出される出力オーディオデータDAMに基づく再生オーディオ信号が形成されて、音声再生に供される。
【0089】
斯かるもとにあっては、主デインターリーブ処理部27におけるデータメモリ部30から得られる処理済オーディオデータDQMが、2チャンネルのオーディオ信号、即ち、ステレオ左信号とステレオ右信号とを適正な位相関係をもってあらわすものとされ、主データ処理部におけるDSP42から得られる出力オーディオデータDAMが、それに基づいて、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになるものとされている。従って、スイッチ45により取り出される出力オーディオデータDAMに基づく2チャンネルの再生オーディオ信号が形成されて再生される音声は、左右音が適正な位相関係にあることになる。
【0090】
上述の如くにして、ディジタルVTRの要部を構成する図1に示される例によれば、スティル再生モード状態のもとで読取用回転磁気ヘッド部21による磁気テープTPからのディジタル複合データDTの読出しが行われ、主デインターリーブ処理部27を含む主データ処理部及び副デインターリーブ処理部28を含む副データ処理部が正規に作動していない状態から、スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態のもとで読取用回転磁気ヘッド部21による磁気テープTPからのディジタル複合データDTの読出しが行われて、主デインターリーブ処理部27を含む主データ処理部及び副デインターリーブ処理部28を含む副データ処理部が正規に作動する状態に移行する場合においても、移行後、主データ処理部からの、ステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる出力オーディオデータDAMが得られるまでの間、副データ処理部からの出力オーディオデータDASが得られることになり、それゆえ、出力オーディオデータもしくはそれに基づく2チャンネルの再生オーディオ信号に対するミューティング状態がとられることなく、直ちに、デインターリーブ処理が施されたオーディオデータに基づくステレオ左信号とステレオ右信号との2チャンネルのオーディオ信号をあらわす出力オーディオデータが得られることになる。
【0091】
また、上述の例においては、主デインターリーブ処理部27を含む主データ処理部,副デインターリーブ処理部28を含む副データ処理部、さらには、スイッチ45において扱われるディジタルデータが、ディジタルVTRにおいて得られれるオーディオ情報データに含まれるオーディオデータとされているが、本願の特許請求の範囲における請求項1または請求項2に記載された発明に係る情報処理装置は、扱われるディジタルデータにその情報内容についての制限を課するものではなく、オーディオデータ以外の各種のディジタルデータを扱うことができる。
【0092】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1または請求項2に記載された発明に係る情報処理装置によれば、例えば、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動していない状態から、特定の再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのディジタル情報データの読出しが行われ、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動する状態に移行する場合においても、移行後、第1のデータ処理部からの複数チャンネルの情報信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力情報データが得られるまでの間、第2のデータ処理部からの第2の出力情報データが得られることになり、それゆえ、出力情報データもしくはそれに基づく再生情報信号に対するミューティング状態がとられることなく、直ちに、デインターリーブ処理が施された情報データに基づく複数チャンネルの情報信号をあらわす出力情報データが得られることになる。
【0093】
また、本願の特許請求の範囲における請求項3または請求項4に記載された発明に係る情報処理装置によれば、例えば、スティル再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのビデオ情報データ及びオーディオ情報データの読出しが行われ、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動していない状態から、スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態、例えば、ノーマル再生モード状態もしくはJOG再生モード状態のもとでヘッド部による記録媒体からのビデオ情報データ及びオーディオ情報データの読出しが行われて、第1及び第2のデータ処理部が正規に作動する状態に移行する場合においても、移行後、第1のデータ処理部からの複数チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力オーディオデータが得られるまでの間、第2のデータ処理部からの第2の出力オーディオデータが得られることになり、それゆえ、出力オーディオデータもしくはそれに基づく複数チャンネルの再生オーディオ信号に対するミューティング状態がとられることなく、直ちに、デインターリーブ処理が施されたオーディオデータに基づく複数チャンネルのオーディオ信号をあらわす出力オーディオデータが得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項4までのいずれかに記載された発明に係る情報処理装置の一例をディジタルVTRの要部を構成する状態をもって示すブロック接続図である。
【図2】 図1に示される例に備えられた磁気ヘッドによる磁気テープに形成された傾斜記録トラックの走査についての説明に供される概念図である。
【図3】 ディジタルVTRと共に使用される磁気テープの記録フォーマットの例を示す概念図である。
【図4】 ディジタルVTRにより磁気テープに記録されるオーディオ情報データのコーディング・フォーマットの例を示す概念図である。
【図5】 ディジタルVTRにより磁気テープに記録されるオーディオデータのデータフォーマットの例を示す概念図である。
【符号の説明】
10・・・動作制御部, 20・・・磁気テープ駆動部, 21・・・読取用回転磁気ヘッド部, 22・・・再生増幅部, 23・・・イコライザ部, 24・・・データ並換部, 25・・・コーディング部, 26・・・エラー訂正・時間軸補正部, 27・・・主デインターリーブ処理部, 28・・・副デインターリーブ処理部, 30,50・・・データメモリ部, 31,51・・・バイトカウント部, 32,52・・・同期ブロック番号検出部, 33,53・・・トラック番号検出部, 34,54・・・書込アドレス信号形成部, 35,36,55,56・・・クロックカウント部, 37,38,57,58・・・読出アドレス信号形成部, 40,60・・・コンシール処理部, 41,61・・・JOGデータ演算部, 42,62・・・DSP, 45・・・スイッチ
Claims (4)
- 所定のデータ区分を単位とするインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントにより構成され、複数チャンネルの情報信号をあらわす主情報データに附属情報データが付加されて成るディジタル情報データが記録された記録媒体から、上記ディジタル情報データを選択された再生モード状態のもとで読み取るヘッド部と、
該ヘッド部から得られる上記ディジタル情報データにおける主情報データに、上記インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、上記複数チャンネルの情報信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力情報データを得る第1のデータ処理部と、
上記ヘッド部から得られる上記ディジタル情報データにおける主情報データに、上記インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、第2の出力情報データを得る第2のデータ処理部と、
上記第1の出力情報データと上記第2の出力情報データとを選択的に取り出すデータ選択部と、
上記ヘッド部による上記記録媒体からの上記ディジタル情報データの読出しが特定の再生モード状態のもとで開始されるとき、先ず上記データ選択部に上記第2の出力情報データを取り出す状態をとらせ、その後上記特定の再生モード状態の安定化が図られたとき、上記データ選択部を上記第1の出力情報データを取り出す状態に移行させる動作制御部と、
を備えて構成される情報処理装置。 - 第1のデータ処理部が、ヘッド部から得られるディジタル情報データにおける主情報データに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理を施して、複数チャンネルの情報信号の夫々を適正な位相関係をもってあらわすことになる第1の処理済情報データを得る第1のデインターリーブ処理部と、該第1のデインターリーブ処理部から得られる第1の処理済情報データに所定のディジタル処理を施して第1の出力情報データを得る第1のディジタル処理部とを含んで構成され、第2のデータ処理部が、上記ヘッド部から得られるディジタル情報データにおける主情報データに、インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理を施して第2の処理済情報データを得る第2のデインターリーブ処理部と、該第2のデインターリーブ処理部から得られる第2の処理済情報データに所定のディジタル処理を施して第2の出力情報データを得る第2のディジタル処理部とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- ビデオ情報データと、所定のデータ区分を単位とするインターリーブ処理が施された複数のデータセグメントにより構成され、複数チャンネルのオーディオ信号をあらわすオーディオデータに附属データが付加されて成るオーディオ情報データと、が記録された記録媒体から、上記ビデオ情報データ及び上記オーディオ情報データを選択された再生モード状態のもとで読み取るヘッド部と、
該ヘッド部から得られる上記オーディオ情報データにおけるオーディオデータに、上記インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタル処理を施して、上記複数チャンネルのオーディオ信号の夫々が適正な位相関係をもって再生されることになる第1の出力オーディオデータを得る第1のデータ処理部と、
上記ヘッド部から得られる上記オーデオ情報データにおけるオーディオデータに、上記インターリーブ処理が施された複数のデータセグメントについてのデインターリーブ処理及び所定のディジタルデータ処理を施して、第2の出力オーディオデータを得る第2のデータ処理部と、
上記第1の出力オーディオデータと上記第2の出力オーディオデータとを選択的に取り出すデータ選択部と、
上記ヘッド部による上記記録媒体からの上記ビデオ情報データ及び上記オーディオ情報データの読出しが、上記記録媒体から読み取られたビデオ情報データに基づいて静止画像が再生されることになるスティル再生モード状態から移行した該スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態のもとで開始されるとき、先ず上記データ選択部に上記第2の出力オーディオデータを取り出す状態をとらせ、その後上記スティル再生モード状態とは異なる再生モード状態の安定化が図られたとき、上記データ選択部を上記第1の出力オーディオデータを取り出す状態に移行させる動作制御部と、
を備えて構成される情報処理装置。 - 記録媒体が磁気テープとされるとともに、ヘッド部が該磁気テープからビデオ情報データとオーディオ情報データとを読み取る回転磁気ヘッド部とされることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
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| JP35137898A JP4019532B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 情報処理装置 |
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1998
- 1998-12-10 JP JP35137898A patent/JP4019532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000173190A (ja) | 2000-06-23 |
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