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JP4024337B2 - シリンダ錠における鍵の差込み案内装置 - Google Patents
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JP4024337B2 - シリンダ錠における鍵の差込み案内装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シリンダ錠における鍵の差込み案内装置の改良に係り、特に、夜間における施解錠操作を容易にした鍵の差込み案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
夜間におけるシリンダ錠の施解錠操作は、そもそもシリンダ錠及びその鍵孔を捜し当てることが先ず困難で、かかる困難に対処するため、鍵の摘み内に電池と小型のランプとを組込み、このランプの光により鍵孔を照明するようにしたり、または、例えば実開昭63−198760号或いは実開昭63−194043号公報に記載されているように、シリンダ錠を内蔵したドアノブ内に照明装置を組込んだものも提案されている。
【0003】
上記した鍵孔照明装置は、確実に作動して明るく鍵孔を照明できるが、鍵やノブの構造が複雑になり、また、電池や電球の交換が不可欠で、保守管理が必須である。
【0004】
上記した不都合を解消する為、例えば実開昭59−185370号、実開昭54−74690号或いは特開平8−189232号公報に記載された発明や考案は、昼間光を吸収して夜暗い時に発光する夜光塗料や蓄光性成分を含有する高分子材料を鍵孔や鍵孔付近に設けることを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる提案は鍵孔の照明に電池を用いず、また、保守点検の必要が無い、という利点はあるが、鍵孔内に夜光塗料を塗着した場合使用により夜光塗料が剥離或いは減耗し、直にその機能を失ってしまう、という不都合がある。
【0006】
一方、蓄光性部材を鍵孔内以外の鍵孔付近に設けた場合には、発光点から鍵孔を臨むことができない為、換言すれば発光点からの光が直接鍵孔に到達できない為、その鍵孔照明効果がはなはだ疑わしい、という不都合がある。
【0007】
そこで、この発明は、夜間シリンダ錠の所在を明確に顕示すると共に、鍵先を確実にその鍵孔に誘導できるようにしたシリンダ錠における鍵の差込み案内装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、シリンダ錠の主キーガイドの前方に該主キーガイドと共に回動できるようにした副キーガイドを装着し、以て、下記第1及び第2案内孔の長さを充分に大きくし、この副キーガイドは前方側に位置する表層と後方側に位置する基層とを重合固定して構成すると共に、表層は蓄光性成分を含有する高分子材料で形成し、一方、副キーガイドの厚さ方向の前方部に前方を広くした四角錐状の第1案内孔を設けると共に、副キーガイドの後方部に第1案内孔及び主キーガイドの鍵孔に連なる四角柱状の第2案内孔を設け、また、第1案内孔の最後部の横断面形及び第2案内孔の横断面形は共に主キーガイドの鍵孔の正面形に外接する大きさとし、以て、案内孔に斜めに差込まれた合鍵の傾きを規制して鍵孔の中心軸線に一致させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明について説明する。
図1〜図3において、符号10はドア、20はドア10に固定された錠箱、1は錠箱20に固定ロッド11等によって固定された取付筒、2は取付筒1に後方から差込まれ、後端をスペーサ31を介して止め環32で押え付けられたシリンダ錠の外筒、33は取付筒1と外筒2との間に嵌め込まれた止めばね、5は外筒2内の内筒6の前端側に一体的に設けられ、外筒2及び取付筒1の前方の開口より突出させた主キーガイド、61はシリンダ錠の内筒6の後端部に設けられたテイルピースである。
【0010】
この発明においては、前記の主キーガイド5の前方に共に回動できるようにした副キーガイド7が装着される。副キーガイド7は、前方側に位置する表層76と後方側に位置する基層77とから成り、表層76は蓄光性成分を有する高分子材料で形成してある。
【0011】
従って、この表層76は夜間などの暗がりでは昼間において蓄えられた光が発せられることにより明るくなる。
【0012】
基層77は真ちゅうその他の金属材料又は強靱にして硬質の合成樹脂材料などで作られるが、基層77自体には蓄光性成分は施されておらず、基層77が発光することはない。
【0013】
前記の表層76と基層77とは互に重合固定されているが、その固定手段としては接着、溶着又はねじ止めなど任意の手段を用いることができる。
【0014】
また、表層76は基層77の表面に蓄光成分含有の液状高分子材料(所謂夜光塗料)を塗布し又は噴霧してそれを固化させることによって形成することもできる。
【0015】
更に、前記した主キーガイド5は横断面外形が円形をなし、その前方の突出部分の回りには、該主キーガイド5より大径の環状をなす副キーガイド7の厚さ方向における後方部が嵌め込まれている。
【0016】
主キーガイド5の嵌込み部にはその回転中心軸線と平行をなす任意数(図示例では4本)の嵌め溝51が設けてあり、また、副キーガイド7の嵌込み部にはその回転中心軸線と平行をなす任意数(図示例では4本)の突条71が一体に設けてある。
【0017】
主キーガイド5に対する副キーガイド7の装着においては、嵌め溝51及び突条71が相互に嵌め込まれているので、両者は一体化されて共に回転できるようにされている。
【0018】
なお、主キーガイド5と副キーガイド7との間の回り止め手段としての嵌め溝51及び突条71に関しては、嵌め溝を副キーガイド7に、また、突条を主キーガイド5に設けるようにしてもよい。
【0019】
図1及び図2に示すように、この実施例では、副キーガイド7が主キーガイド5に対し軸線方向に抜け出すことを阻止するために、保持筒8が上記の取付筒1の回りに装着してある。
【0020】
保持筒8は内部材81と外部材82とを重合させて成り、その基部はかしめ付け手段83等で取付筒1に固定してある。
【0021】
保持筒8における外部材82の先端部は内方に向け折り曲げられて副キーガイド7の前面部を押さえるためのストッパ部84に形成してある。
【0022】
図2において、符号85は取付筒1の先端面及び保持筒8の先端側内面に囲まれた空間に装着された断面がL字状をなす受けリングで、副キーガイド7を支受するためのものであるが、この受けリング85は必ずしも設けることを要しない。
【0023】
なお、図1及び図2において、符号9は取付筒1及び保持筒8の嵌め合せ部分の回りに嵌め込まれた外形が円錐台状をなす化粧リングで、この化粧リング9は、取付筒1の回りに嵌め込まれた圧縮ばね91を長さ方向について保持筒8の基端と化粧リング9のばね受け部92との間に挟み込むことにより、その基端部をドア10の表面に弾性的に当接させてある。
【0024】
前記のような化粧リング9を圧縮ばね91によりドア10に弾接させる機構はドアの厚さに相違があってもそれに対応させるためのものである。
【0025】
副キーガイド7の厚さ方向の前方部には前方を広くした四角錘状の第1案内孔72を設けると共に、副キーガイド7の後方部には四角柱状の第2案内孔73を設ける。
【0026】
その第2案内孔73は前部において第1案内孔72に、後部において主キーガイド5の鍵孔52にそれぞれ連通させてある。
【0027】
そして、第1案内孔72の最後部の横断面形及び第2案内孔73の横断面形はいずれも主キーガイド5の鍵孔52の正面形にほぼ外接する大きさの矩形に形成してある。
【0028】
換言すると、主キーガイド5の鍵孔52の正面形をほぼ過不足なく含む大きさの矩形に形成してある。
【0029】
更に、前記の第1案内孔72、第2案内孔73及び主キーガイド5の鍵孔52はそれぞれの中心軸線をほぼ一致させるようにして連なっている。
【0030】
次に、この発明の鍵の差込み案内装置に対し用いられる鍵4の一例について図4及び図8において説明する。
【0031】
鍵4は後に詳述するように副キーガイド7の第1案内孔72及び第2案内孔73を通じて主キーガイド5の鍵孔52に差込まれるものであるが、図示例の鍵4は、平板状をなすステム部41の平板面の一面又は両面にかしめ付け等により突設させたストッパとしてのピン状の突起43を備えている。
【0032】
この突起43は、鍵4の差込み時、副キーガイド7における第1案内孔72から第2案内孔73に亘る内壁面に該副キーガイド7の中心軸線に沿うようにして設けた逃がし溝74に嵌まり込み、逃がし溝74の切り残された末端の当接部75に衝合して鍵4のシリンダ錠に対する差込み深さ(長さ)を規制する。
【0033】
前記の逃がし溝74は図示例のように中心軸線を挟む位置に2つ設けてもよいし、1つだけ設けてもよい。また、逃がし溝74の末端の当接部(75)は設けなくてもよく、その場合、鍵4の突起43は主キーガイド7の前面に衝合させるようにして鍵4の差込み深さを規制する。
【0034】
但し、前述の突起43は必須のものではない。突起(43)を持たない鍵(図示しない)においては、例えば、鍵のつまみ(42)の前端縁を副キーガイド7における前面又は第1案内孔72の傾斜面に当接させることによって鍵の差込み深さを規制する。
【0035】
次に、この発明に係る装置で鍵4をシリンダ錠に差込む作用について、図5〜図8において説明する。
【0036】
先ず、鍵の差込み型式の別(鍵の平板面を水平にして差込むか、又は鉛直にして差込むかの別)に応じて鍵4を副キーガイド7の第1案内孔72に差し向け、そのまま押し込むと、鍵先は第1案内孔72の4つの傾斜面において中心軸線の回りの角度が規制され、次いで、第2案内孔73において鍵4の中心軸線の傾きが正されて、その中心軸線は鍵孔52の中心軸線と一致するところとなる。
【0037】
なお、図7に示すように、第2案内孔73中心軸線方向の長さは、鍵4の先端の尖り先のそれよりも長い方が望ましい。
【0038】
ここで、鍵4は鍵孔52に対する適正な姿勢が副キーガイド7の第2案内孔73によって保たれるので、後は押し込むだけで済み、鍵4は鍵孔52に極めてスムーズに差込まれる。
【0039】
また、夜間など周囲が暗い場合には、副キーガイド7の表層76の発光により副キーガイド7の存在を視覚を通じて認識でき、表層76が切除されている第1案内孔72の開口部分は暗く見えるので、鍵先をその暗い部分に差し向ければよく、後は鍵4を単に押し込むだけで前述と同様に鍵孔52に対しスムーズに差込むことができる。
【0040】
この場合、副キーガイド7の表層76の面積が鍵孔の寸法より大きいことからシリンダ錠の在りかを容易に認識でき、かつ副キーガイド7の第1案内孔72の開口面積が鍵先の寸法と比較して格段に大きいので、その第1案内孔への鍵先の挿入が極めて容易になる。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明のシリンダ錠における鍵の差込み案内装置によれば、夜間など周囲が暗い場合、発光する表層によりシリンダ錠の在りかが先ず顕示される。
【0042】
また、発光する表層の中央部分は第1案内孔の存在により欠除されており、その部分は表層の他の部分より暗く見えるので、その明暗の差により鍵先を差し向ける第1案内孔の位置を正確に認識でき、鍵先の鍵孔への挿入が極めて容易になる。
【0043】
更にまた、鍵先を副キーガイドの第1案内孔に差し向け、その後は鍵先で鍵孔を探ったり、鍵先の位置について意識的に微調整したりすることを要せず、単に、鍵を押し込むだけで鍵の正しい差込み姿勢が自動的にとられるので、鍵の差込み操作を極めて楽にするという効果を奏する。
【0044】
加えて、鍵先の目標を明るく照明するのではなく、発光部の中央を第1案内孔の開口により暗くしてその明暗差により表示するようにしたので、要するに明暗差があれば鍵先の目標を明確に表示することができ、蓄光性部材の性能が経年変化により落ちて暗くなったとしても、その表示性能に変化が無い、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシリンダ錠における鍵の差込み案内装置の実施例を示す正面図。
【図2】その部分縦断側面図。
【図3】図1の実施例から取り外した副キーガイドの図で、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は縦断平面図。
【図4】図1の実施例に対し用いられる鍵の一例を示す図で、(A)は平面図、(B)は一部を断面にして示す側面図。
【図5】図1の実施例に対し鍵を差込む第1段階を示す部分縦断側面図。
【図6】同じく鍵の差込みの第2段階を平面的に示す説明図。
【図7】同じく鍵の差込みの第3段階を平面的に示す説明図。
【図8】同じく鍵の差込みの最終段階を示す部分縦断側面図。
【符号の説明】
5 主キーガイド
52 鍵孔
7 副キーガイド
72 第1案内孔
73 第2案内孔
76 表層
77 基層

Claims (1)

  1. シリンダ錠の主キーガイドの前方に該主キーガイドと共に回動できるようにした副キーガイドを装着し、以て、下記第1及び第2案内孔の長さを充分に大きくし、この副キーガイドは前方側に位置する表層と後方側に位置する基層とを重合固定して構成すると共に、表層は蓄光性成分を含有する高分子材料で形成し、一方、副キーガイドの厚さ方向の前方部に前方を広くした四角錐状の第1案内孔を設けると共に、副キーガイドの後方部に第1案内孔及び主キーガイドの鍵孔に連なる四角柱状の第2案内孔を設け、また、第1案内孔の最後部の横断面形及び第2案内孔の横断面形は共に主キーガイドの鍵孔の正面形に外接する大きさとし、以て、案内孔に斜めに差込まれた合鍵の傾きを規制して鍵孔の中心軸線に一致させるようにしたことを特徴とするシリンダ錠における鍵の差込み案内装置。
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