JP4025835B2 - 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、圧縮空気よりドレン水を発生する複数の機器より発生したドレン水をまとめて、一つの電動式のドレントラップで排出する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置に関する技術としては、図2に見られるものが有った。
【0003】
この場合、エアーコンプレッサ10で作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管101、102、103、104、105、106の途中に配設されたエアータンク20や、除塵フィルター30や、ドライヤー40や、プレフィルター50や、ミストフィルター60を通過する間にドレン水を発生させ、発生したドレン水は別の機器10、20や機器30、40、50、60に接続したドレン排出管21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31c、41a、41x、41y、41c、51a、51x、51y、51c、61a、61x、61y、61cを経由して排出されるようになっている。
【0004】
更に、ドレン排出管21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31c、41a、41x、41y、41c、51a、51x、51y、51c、61a、61x、61y、61cの途中には、各々、手動で管路を開閉出来る開閉弁22、32、42、52、62と、電動で管路を開閉出来るドレントラップ29、39、49、59、69と、下流から上流への逆流を防止する逆止弁23、33、43、53、63が配設されている。
【0005】
また、ドレン排出管21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31c、41a、41x、41y、41c、51a、51x、51y、51c、61a、61x、51y、61cの全てがドレン集合管150に合流した後、開閉弁156とドレン集合管154を経由してドレン水処理装置70にドレン水を送り込み、ドレン水処理装置70でドレン水を清浄な水に処理した後に、清水管71より清水として排出するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の、圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置に関しては、以下に示すような課題があった。
【0007】
第一に、圧縮空気よりドレン水を発生する別の機器や機器に各々接続しているドレン排出管の途中に、各々ドレントラップを配設するということは、配設するドレントラップの数がドレン水を発生する機器の数と同じになり、その為配管等の装置の一部が複雑になり、複数のドレントラップ相互の制御を考慮する必要もあり、コスト面でも割高となっていた。
【0008】
第二に、エアーコンプレッサによって作り出された圧縮空気は、乾燥した清浄な状態にしてから各種の空圧機器で使用することを推奨されていて、装置全体を設置しようとする場合には、必ずドライヤーとフィルターを設置することになり、当然ドレン排出管とドレン集合管の配管や関連する装置を設置する必要があり、その準備や組立に膨大な手間と費用を要していた。
本発明はこのような課題を解決することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧縮空気が通過する複数の機器40、50、60のみから圧縮空気より発生したドレン水を各前記機器40、50、60の側に逆流しないようにして合流させ、合流した後の位置で定めた時間の間ドレン水を排出してドレン水処理装置70に送り込み、更に、圧縮空気が通過する単数または複数の別の機器20、30で圧縮空気より発生したドレン水を前記別の機器20、30毎に各々定めた時間の間ドレン水を排出して各々逆流しないように前記ドレン水処理装置70に送り込むことを特徴とし、更には、複数の前記機器40、50、60からのドレン水の排出は、常に定めたサイクルで全体が合流した後の位置でドレン水の有無を確認しドレン水が存在している場合にのみ行うことを特徴とすることによって、上記課題を解決した。
【0010】
また、複数の機器40、50、60のみから圧縮空気より発生したドレン水を排出可能なように複数の前記機器40、50、60に各々ドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cを接続して、前記ドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cの途中の位置に各々逆止弁43、53、63を配設して、前記ドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cを全てドレン集合管151に接続して、前記ドレン集合管151の位置に前記ドレン集合管151に溜まったドレン水を排出してドレン水処理装置70に送り込む電動式のドレントラップ157を配設し、別の機器20、30で圧縮空気より発生したドレン水を排出可能なように前記別の機器20、30に各々ドレン排出管21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31cを接続して、前記ドレン排出管21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31cの途中の位置に各々電動式のドレントラップ29、39と逆止弁23、33を配設して、前記ドレン排出管21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31cを各々前記ドレントラップ157と前記ドレン水処理装置70の間に接続したことを特徴とし、更には、前記ドレン集合管151の何れかの位置に、前記ドレン集合管151を流れるドレン水の圧力を測定する圧力計155を配設したことを特徴とし、更には、複数の前記機器40、50、60は、ドライヤー40と、単数、または、複数のフィルター50、60であり、前記ドライヤー40と、単数、または、複数の前記フィルター50、60の前後およびその間に配設した圧縮空気配管103、104、105、106と、前記ドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cと、前記ドレン集合管151と、前記逆止弁43、53、63と、前記圧力計155を一体に構成したものであることを特徴とすることによって、上記課題を解決した。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願発明による、圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の全体図である。
【0012】
図1に見られるように、10はエアーコンプレッサであり、具体的に図示していないが、モータとコンプレッサから構成され、モータの回転をベルトによってコンプレッサに伝達することで、大気を取り込みながら圧縮空気を作り出している。
【0013】
ここで、エアーコンプレッサ10によって作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管101と、エアータンク20と、圧縮空気配管102と、除塵フィルター30と、圧縮空気配管103と、ドライヤー40と、圧縮空気配管104と、プレフィルター50と、圧縮空気配管105と、ミストフィルター60と、圧縮空気配管106を経由して、具体的に図示していないが、エアーモータやエアーシリンダ等のアクチュエータを構成した各種の空圧機器に、乾燥した清浄な圧縮空気を供給することが出来るようになっている。
【0014】
但し、除塵フィルター30は無くても良いし、フィルター50,60としてのプレフィルター50とミストフィルター60はどちらか一方だけでも良いし、プレフィルター50とミストフィルター60に続いて濾過能力の高い別のフィルターを更に加えても良い。
【0015】
この場合、図1に示された装置では、ドライヤー40によって、圧縮空気を乾燥させ、除塵フィルター30とプレフィルター50とミストフィルター60によって、油や固形物等の各種の異物を除去することで、乾燥した清浄な圧縮空気を各種の空圧機器に供給することが出来るようになっている。
【0016】
一方、圧縮空気を貯蔵している別の機器20であるエアータンク20の下部からは、ドレン排出管21aと、開閉可能な開閉弁22と、ドレン排出管21xと、電動で管路を開閉出来るドレントラップ29と、ドレン排出管21yと、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁23と、ドレン排出管21cを経由して、ドレン集合管161に接続している。
【0017】
また、別の機器30である除塵フィルター30からは、ドレン排出管31aと、開閉可能な開閉弁32と、ドレン排出管31xと、電動で管路を開閉出来るドレントラップ39と、ドレン排出管31yと、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁33と、ドレン排出管31cを経由して、ドレン集合管161に接続している。
【0018】
更に、機器40であるドライヤー40からは、ドレン排出管41aと、開閉可能な開閉弁42と、ドレン排出管41bと、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁43と、ドレン排出管41cを経由して、ドレン集合管151に接続している。
【0019】
加えて、機器50であるプレフィルター50からは、ドレン排出管51aと、開閉可能な開閉弁52と、ドレン排出管51bと、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁53と、ドレン排出管51cを経由して、ドレン集合管151に接続している。
【0020】
更に加えて、機器60であるミストフィルター60からは、ドレン排出管61aと、開閉可能な開閉弁62と、ドレン排出管61bと、下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁63と、ドレン排出管61cを経由して、ドレン集合管151に接続している。
【0021】
ここで、ドレン集合管151からは、モーターの動作や磁力によって開閉の動作を行なう電動式のドレントラップ157と、ドレン集合管152と、ドレン集合管153と、開閉弁156と、ドレン集合管154と、油や各種の異物を分離するドレン水処理装置70を経由して清水管71から清水を排出するようになっている。 この場合、清水管71より排出されてくる清水は、河川等に全くそのままの状態で排出することが出来る位に清浄になっている。
【0022】
尚、ドレントラップ157に於けるドレン水の排出に関しては、常に定めたサイクルで、定めた時間の間行なったり、別のやり方として、常に定めたサイクルでドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cの全体が合流した後の位置でドレン水の有無を確認し、ドレン水が存在した場合にのみ定めた時間の間行なうこと等が考えられる。
【0023】
一方、ドレン集合管151の何れかの位置には、圧力計155を設置している。
ここで、圧力計155を設置した目的は、ドレン集合管151を流れる流体の圧力測定を行うことで、各機器40、50、60の異常を確認したり、各機器40、50、60より発生したドレン水の合計した量に対するドレントラップ157の処理能力が妥当であるかをチェックする為に設置したものである。ここで、圧力計155は、代わりに圧縮空気配管101、102、103、104、105、106とドレン集合管151の差圧を測定する差圧計を設置しても良い。
【0024】
更に、ドレン集合管161は、ドレントラップ157下流のドレン集合管152とドレン集合管153の接続部で合流し、ドレン集合管153と、開閉弁156と、ドレン集合管154と、油や各種の異物を分離するドレン水処理装置70を経由して清水管71から清水を排出するようになっている。
【0025】
また、圧縮空気を各種の空圧機器で使用する際に、通常は乾燥した清浄な圧縮空気が要求される。 そこで、その要求を満足させる為に、必然的に、ドライヤー40や各種のフィル、ター50、60が必要となる。 一方、ドライヤー40や各種のフィルター50、60等の機器40,50,60を設置すると、その間に圧縮空気を流す圧縮空気配管103、104、105、106(場合によっては一部が除かれたもの)、ドライヤー40や各種のフィルター50、60で発生したドレン水を流すドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cやドレン集合管151(場合によっては一部が除かれたもの)、各ドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cの途中に配設された開閉弁42、52、62や逆止弁43、53、63、ドレン集合管151を流れている流体の圧力を測定する為に設置した圧力計155を、予め一体に一体型ドライヤー200として構成することは、ドライヤー40や各種のフィルター50、60を設置する際の手間を省く意味からも非常に有益である。
【0026】
この場合、一体型とは、機器40,50,60や圧縮空気配管103,104,105,106やドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61cやドレン集合管151や開閉弁42,52,62や逆止弁43,53,63や圧力計155を一つの箱に収納したり、一つの台に置いて、全体を一体にして移動可能に構成していることを意味している。この場合、ドレントラップ157を加えて一体に構成することも考えられる。
【0027】
更に、ドレン水処理装置70に関しては、具体的に図示していないが、油と異物を比重差で分離する油分離槽と、微小の油が水と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後油を吸着するエマルジョン破壊油吸着槽から構成されている。
【0028】
この場合、油分離槽とエマルジョン破壊油吸着槽の構成に関しては、一組ずつだけの構成に限定される必要はなく、二組ずつでも、三組ずつでも、それ以上でもかまわない。 そして、最終的に排出する清水が清浄であることを重視して一組の油分離槽に続けてエマルジョン破壊油吸着槽を直列に複数組並べたものを一組または複数組用意しても良いし、最終的に排出する清水の処理量が大量でも処理可能なように一組の油分離槽に続けてエマルジョン破壊油吸着槽を並列に複数組並べたものを一組または複数組用意することも考えられる。
【0029】
次に、エマルジョン破壊油吸着槽では、一般に各種の目的を持った層が積層された形で形成され、入口側の第一番目の層には、油を吸着する油吸着材を収納し、入口側の第二番目の層には、色素や異臭を除去する活性炭を収納し、入口側の第三番目の層には、油を吸着する油吸着材を収納している。
【0030】
更に、エマルジョン破壊油吸着槽では、入口側の第三番目の層に続いて、第四番目の層からエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と、油を吸着する油吸着材とを、交互に積層させた状態で収納している。 ここで、層の数としては、何層でもかまわない。 但し、最終の層は、油吸着材の層であることが望ましい。
【0031】
また、各層の厚さを変えることは考えられる。 特に、活性炭に関しては、重量比で全体の15〜60%にするのが望ましい。 従って、活性炭の層も一層に限定する必要は無い。 ここで、活性炭の割合を15%以下にすると、一般的な色素や異臭を除去するのに不十分であり、60%以上にすると、一般的なエマルジョン化した油に対する能力が低下する。
【0032】
更に、エマルジョン破壊油吸着槽の本体は、外部から内部の状況を目視可能なガラス製やプラスチック製等の透明の材料を使用したり、外部から内部の状況を目視可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料をはめ込む等のことも考えられる。
【0033】
一方、エマルジョン破壊粒子付吸着材は、エマルジョン破壊粒子の働きによって微小の油が水と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後、分離した油はエマルジョン破壊粒子付吸着材を構成している吸着材や油吸着材に吸着されるようになっている。
【0034】
ここで、エマルジョン破壊粒子を吸着材に付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材を作る方法としては、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子が溶媒で溶解されている溶液を吸着材に付着させた後に溶媒を蒸発乾燥させるような方法が一般的であるが、溶液を油吸着材に霧状に吹き付ける方法もある。 その他にも、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子を溶解した状態でなく、液体内で均一に混合された状態で吸着材に付着させるという方法も考えられる。
【0035】
この場合、エマルジョン破壊粒子と吸着材をエマルジョン破壊粒子付吸着材の状態にしないで、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散するように充填しても良い。 この場合にも、活性炭は、流入口近傍やエマルジョン破壊油吸着槽の略中央部に配置しても良い。
【0036】
但し、前記の何れの場合に於いても、活性炭を全く配置しない構成も考えられる。
【0037】
一方、本発明に用いられるアミンについてはアミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化合物またはその誘導体が25℃であるとき固体状のものであることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化合物でもかまわない。 つまり、化合物は、1種類単独で使用しても、2種類以上併用してもよい。
【0038】
これらのアミン化合物やその誘導体は、好ましくは、1級アミン、2級アミン、3級アミン、および、その誘導体であり、より好ましくは、1級アミン、2級アミン、および、その誘導体、特に好ましくは、1級アミン(例えば、ステアリルアミン)、および、その誘導体である。
【0039】
これらのアミン化合物としては、例えば、ヘキシルアミン、ヘブチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン等の1級アミン、または、これらの炭化水素鎖を有するジアミン、トリアミン等の2級アミン、および、3級アミン、あるいは、そのピクラード、種々の塩(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、さらに、これらの炭化水素鎖を有する1級アミン、および、2級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、および、チオ尿素類や1級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0040】
尚、アミドとしては、p−トルエンスルホニル−N−ステアリルアミドなどのスルホンアミド類やN−ステアリルアセトアミドが好ましい。 また、これらの炭化水素鎖を有する4級アンモニウム塩、ベタイン等が挙げられる。 更に、例えば、ステアリルプロピレンジアミン、半硬化牛脂ジアミン等の多価アミンを用いることも出来る。 さらに、硬化牛脂アミン、ココナットアミン等の炭素数の異なる炭化水素鎖を有するアミン類の混合物を用いることも可能である。
【0041】
また、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材としては、ポリプロピレンやポリスチレンの繊維よりなるものが考えられる。 但し、油吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に関しては、これらのものに限定されるわけではなく、油吸着の機能を持っていて水不溶性のものであればそのほかのものでもかまわない。
【0042】
尚、ドレン水処理装置70に関しては、前記の構成に限定される必要はなく、油と異物を比重差で分離する油分離槽、または、微小の油が水と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後油を吸着するエマルジョン破壊油吸着槽何れか一方の単独の構成でもかまわない。 更には、化学薬品や、電気分解単独によるものも考えられる。
【0043】
本発明による、圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置は前述したように構成されており、以下に、その動作について詳細に説明する。
【0044】
先ず、エアコンプレッサ10を構成しているモータを作動させると、モータの回転はベルトによってコンプレッサに伝えられ圧縮空気を作り出す。 ここで、作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管101とエアータンク20と圧縮空気配管102と除塵フィルター30と圧縮空気配管103とドライヤー40と圧縮空気配管104とプレフィルター50と圧縮空気配管105とミストフィルター60と圧縮空気配管106を経由して、具体的には図示していないが、その先端のエアーモーターやエアーシリンダ等のアクチュエータに対し必要に応じて乾燥した清浄な圧縮空気を送り出すことが出来るようになっている。
【0045】
一方、エアータンク20や除塵フィルター30で圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン排出管21a、31aと開閉弁22、32とドレン排出管21x、31xとドレントラップ29,39とドレン排出管21y、31yと逆止弁23、33とドレン排出管21c、31cを経由してドレン集合管161で合流し、更に、ドレン集合管153と開閉弁156とドレン集合管154を経由してドレン水処理装置70に送られ、油分離槽とエマルジョン破壊油吸着槽より構成されるドレン水処理装置70では油を含む各種の異物を除去し、清水管71から河川にそのまま排出しても問題のないような清浄な清水にすることが出来るようになっている。
【0046】
また、ドライヤー40やプレフィルター50やミストフィルター60で圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン排出管41a、51a、61aと開閉弁42、52、62とドレン排出管41b、51b、61bと逆止弁43、53、63とドレン排出管41c、51c、61cを経由してドレン集合管151で合流し、更に、ドレントラップ157とドレン集合管152とドレン集合管153と開閉弁156とドレン集合管154を経由してドレン水処理装置70に送られ、油分離槽とエマルジョン破壊油吸着槽より構成されるドレン水処理装置70では油を含む各種の異物を除去し、清水管71から河川にそのまま排出しても問題のないような清浄な清水にすることが出来るようになっている。
【0047】
ここで、ドレントラップ157に於けるドレン水の排出に関しては、常に定めたサイクルで、定めた時間の間行なったり、別のやり方として、常に定めたサイクルでドレン排出管41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61c全部が合流した後の位置でドレン水の有無を確認し、ドレン水が存在した場合にのみ定めた時間の間行なうこと等が考えられる。 尚、サイクルや排出時間に関しては、状況に応じて変更可能となっている。
【0048】
この場合、ドレン水処理装置70に於いては、最初に油分離槽に送り込まれたドレン水は、油分離槽を構成している油浮上分離室で油を中心とする異物を水との比重差によって除去し、油浮上分離室と水貯槽室の間に形成した隔壁先端と油分離槽本体の底部の間を通って油や各種の異物を除去された比較的清浄なドレン水が水貯槽室に送り込まれるようになっている。 但し、このドレン水に溶け込んで、油がエマルジョン化して混入している。
【0049】
尚、油分離槽本体としてガラス製やプラスチック製の透明の材料を使用すると、油分離槽に送り込まれた直後の汚いドレン水の汚れの状態を、目視で確認することが可能となる。
【0050】
ここで、油分離槽の水貯槽室に送り込まれたドレン水は、水貯槽室の上下方向に形成された吐出管の一方の端部であり液面に位置している管端より上部に溜まった分が、その吐出管から他の配管を経由してエマルジョン破壊油吸着槽本体の下部に形成された流入口より流入した後、上部の方に上昇し、エマルジョン破壊油吸着槽本体の上部に形成された流出口より排出し、清水管71を通って清水として排出されるようになっている。
【0051】
但し、油分離槽の油浮上分離室では、油や固形物となっている各種の異物は分離されるが、油がエマルジョン化したドレン水の中に溶け込んだ状態のままでエマルジョン破壊油吸着槽に送り込まれる場合が多い。
【0052】
ここで、エマルジョン破壊油吸着槽に流入したドレン水は、入口側の第一番目の層では、吸着材によって油分離槽で分離しきれなかった油を吸着し、入口側の第二番目の層では、活性炭によって色素や異臭等油やエマルジョン化した油以外のものを除去し、入口側の第三番目の層では、活性炭によって色素や異臭を除去する際にエマルジョン破壊を興した油を吸着し、以下、エマルジョン破壊油吸着槽では、入口側の第四番目の層以降、エマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する油吸着材を交互に積層させた状態で収納することによって、エマルジョン破壊と油吸着を繰り返すことでドレン水を清水にすることが出来るようになっているのである。
【0053】
尚、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材を経由することで、エマルジョン破壊粒子付吸着材では、エマルジョン化した油の水と油の結合を解き放つことでエマルジョン破壊を行い更に離脱した油を吸着させ、油吸着材では、エマルジョン破壊粒子付吸着材で吸着出来なかった油を吸着させ、このような処理を何度も行うことによってドレン水の清浄度が向上していくのである。
【0054】
この場合、エマルジョン破壊粒子付吸着材や油吸着材に該当するものを複数組交互に積層させて収納しただけのものとは、少なくとも一層活性炭の層を加えることによって訳のわからない汚れを取り除くことが可能となっている。
【0055】
ここで、エマルジョン破壊油吸着槽本体としてガラス製やプラスチック製の透明の材料を使用すると、エマルジョン破壊油吸着槽に使用しているエマルジョン破壊粒子付吸着材や油吸着材の汚れの状態を目視で確認することが可能となり、的確な交換時期を判断することが可能となる。
【0056】
最後に、エマルジョン破壊油吸着槽から排出された清水は、そのまま河川に捨てることが出来る位に清浄に処理されている。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、下記のような効果をあげることができる。
【0058】
第一に、圧縮空気よりドレン水を発生する複数の機器に各々接続しているドレン排出管を全てドレン集合管に合流させ、合流しているドレン排出管が全て合流した後にドレントラップを配設することで、配設するドレントラップが一つで良く、その点装置が単純な構成になり、複数のドレントラップ相互の制御を考慮する必要も無く、コスト面でも有利となった。
【0059】
第二に、ドライヤーと各種フィルターや、関連する圧縮空気配管とドレン排出管や、関連する開閉弁と逆止弁や、圧力計を一体にして一体型ドライヤーとして準備することで、装置全体を設置しようとする場合、ドレン排出管やドレン集合管の準備や組立の手間が省け、設置の期間も短縮され、コスト面でも有利となった。
【0060】
第三に、ドレン集合管を流れる流体の圧力を測定可能な圧力計を配設することで、常に能力に適したドレントラップの使用法を選択することが可能となり、設置している各種の機器や関連している部分の異常も早期に判断することが可能となった。
【0061】
第四に、圧縮空気よりドレン水を発生する複数の機器をまとめて一つのドレントラップでドレン排出の処理をすることに加えて、単数または複数の別の機器では各々ドレン排出の処理をすることで、別の機器がドレン水処理装置に対して遠くに位置したり、ドレン水処理装置に至る配管が上下に屈曲していても、容易にドレン水がドレン水処理装置に流れ込むようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の全体図
【図2】従来の技術の全体図
【符号の説明】
10・・・・・エアーコンプレッサ
20・・・・・エアータンク(別の機器)
30・・・・・除塵フィルター(別の機器)
40・・・・・ドライヤー(機器)
50・・・・・プレフィルター(機器、フィルター)
60・・・・・ミストフィルター(機器、フィルター)
21a・・・・ドレン排出管
21c・・・・ドレン排出管
21x・・・・ドレン排出管
21y・・・・ドレン排出管
22・・・・・開閉弁
23・・・・・逆止弁
29・・・・・ドレントラップ
31a・・・・ドレン排出管
31c・・・・ドレン排出管
31x・・・・ドレン排出管
31y・・・・ドレン排出管
32・・・・・開閉弁
33・・・・・逆止弁
39・・・・・ドレントラップ
41a・・・・ドレン排出管
41b・・・・ドレン排出管
41c・・・・ドレン排出管
41x・・・・ドレン排出管
41y・・・・ドレン排出管
42・・・・・開閉弁
43・・・・・逆止弁
49・・・・・ドレントラップ
51a・・・・ドレン排出管
51b・・・・ドレン排出管
51c・・・・ドレン排出管
51x・・・・ドレン排出管
51y・・・・ドレン排出管
52・・・・・開閉弁
53・・・・・逆止弁
59・・・・・ドレントラップ
61a・・・・ドレン排出管
61b・・・・ドレン排出管
61c・・・・ドレン排出管
61x・・・・ドレン排出管
61y・・・・ドレン排出管
62・・・・・開閉弁
63・・・・・逆止弁
69・・・・・ドレントラップ
70・・・・・ドレン水処理装置
71・・・・・清水管
101・・・・圧縮空気配管
102・・・・圧縮空気配管
103・・・・圧縮空気配管
104・・・・圧縮空気配管
105・・・・圧縮空気配管
106・・・・圧縮空気配管
150・・・・ドレン集合管
151・・・・ドレン集合管
152・・・・ドレン集合管
153・・・・ドレン集合管
154・・・・ドレン集合管
155・・・・圧力計
156・・・・開閉弁
157・・・・ドレントラップ
161・・・・ドレン集合管
200・・・・一体型ドライヤー
Claims (5)
- 圧縮空気が通過する複数の機器(40、50、60)のみから圧縮空気より発生したドレン水を各前記機器(40、50、60)の側に逆流しないようにして合流させ、合流した後の位置で定めた時間の間ドレン水を排出してドレン水処理装置(70)に送り込み、更に、圧縮空気が通過する単数または複数の別の機器(20、30)で圧縮空気より発生したドレン水を前記別の機器(20、30)毎に各々定めた時間の間ドレン水を排出して各々逆流しないように前記ドレン水処理装置(70)に送り込むことを特徴とする圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法。
- 複数の前記機器(40、50、60)からのドレン水の排出は、常に定めたサイクルで全体が合流した後の位置でドレン水の有無を確認しドレン水が存在している場合にのみ行うことを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法。
- 複数の機器(40、50、60)のみから圧縮空気より発生したドレン水を排出可能なように複数の前記機器(40、50、60)に各々ドレン排出管(41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61c)を接続して、前記ドレン排出管(41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61c)の途中の位置に各々逆止弁(43、53、63)を配設して、前記ドレン排出管(41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61c)を全てドレン集合管(151)に接続して、前記ドレン集合管(151)の位置に前記ドレン集合管(151)に溜まったドレン水を排出してドレン水処理装置(70)に送り込む電動式のドレントラップ(157)を配設し、別の機器(20、30)で圧縮空気より発生したドレン水を排出可能なように前記別の機器(20、30)に各々ドレン排出管(21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31c)を接続して、前記ドレン排出管(21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31c)の途中の位置に各々電動式のドレントラップ(29、39)と逆止弁(23、33)を配設して、前記ドレン排出管(21a、21x、21y、21c、31a、31x、31y、31c)を各々前記ドレントラップ(157)と前記ドレン水処理装置(70)の間に接続したことを特徴とする圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置。
- 前記ドレン集合管(151)の何れかの位置に、前記ドレン集合管(151)を流れるドレン水の圧力を測定する圧力計(155)を配設したことを特徴とする請求項3に記載の圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置。
- 複数の前記機器(40、50、60)は、ドライヤー(40)と、単数、または、複数のフィルター(50、60)であり、前記ドライヤー(40)と、単数、または、複数の前記フィルター(50、60)の前後およびその間に配設した圧縮空気配管(103、104、105、106)と、前記ドレン排出管(41a、41b、41c、51a、51b、51c、61a、61b、61c)と、前記ドレン集合管(151)と、前記逆止弁(43、53、63)と、前記圧力計(155)を一体に構成したものであることを特徴とする請求項4に記載の圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置。
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2002109774A JP4025835B2 (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置 |
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