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JP4027426B2 - 通信装置および通信システム - Google Patents
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Description

技術分野
本発明は、コード多重方式(CDMA方式)を用いたスペクトラム拡散通信装置および通信システムに関する。
背景技術
従来のコード多重方式(Code Division Multiple Access,CDMA)を用いた通信方式は、例えば、電子情報通信学会信学技報RCS95−120巻(1996−01)の第57頁から62頁に記載されているように、デジタル相関処理方式か、デジタル制御型のマッチドフィルタを用いる場合が多い。従来の方式ではキャリア周波数に同期させなければならないため、同期捕捉時間が長く、例えば、データ伝送時、パケット通信を行った場合、実行データ送信速度が上がらない等の問題がある。
発明の開示
本発明の目的は、上述の問題を解決し、同期捕捉時間が短く、データパケット通信時にも実行通信速度の低下が無い、良好な通信方式を提供する事にある。
上記の目的は、相関処理部にSAWマッチドフィルタを用いる事により達成される。また、同期信号検出部に固定コードのマッチドフィルタ、信号検出部に可変コード型のマッチドフィルタを配置することにより達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例の通信装置のシステムブロックであり、
第2図は、従来の通信装置のシステムブロックであり、
第3図は、従来の受信側の機能に関するブロックであり、
第4図は、本発明の受信側の機能に関するブロックであり、
第5図は、従来の受信側のマッチドフィルタに関するブロックであり、
第6図は、本発明のSAWマッチドフィルタに関するブロックであり、
第7図は、本発明の第2実施例の受信側の1部に関するシステムブロックであり、
第8図は、本発明の第2実施例に用いる固定コード型SAWマッチドフィルタであり、
第9図は、本発明の第2実施例の制御フローであり、
第10図は、本発明の第3実施例の弾性表面波マッチドフィルタの模式図であり、
第11図は、本発明の第4実施例の弾性表面波マッチドフィルタの模式図であり、
第12図は、本発明の通信装置を用いた移動体通信システムであり、
第13図は、本発明の通信装置を用いた無線LAN通信システムである。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の詳細を第1図から第13図に示した実施例によって説明する。
第1図は、本発明を用いたコード多重方式通信装置の1例をシステムブロックを用いて示したものである。送信側においては、ベースバンド処理部1で音声CODECまたは外部データのI/O、エラー訂正用の畳み込み符号化、インターリーバ、CDMA用のアダマール変調を行った後、PN符号を乗算(0、1の半加算)することにより拡散変調を行う。また、変復調部2では、デジタルベースバンド信号をQPSK変調する。さらに、CDMA−RF部3では、RF帯にアップコンバートし、アンテナ4より送信を行う。
受信側では、アンテナ4より入力された受信信号をCDMA−RF部で中間周波数信号にダウンコンバートし、変復調部2で、アナログ信号(デジタル位相変調信号)のまま、レーク処理、逆拡散、アダマール変換の処理を行う。ここで、逆拡散、アダマール変換処理はSAWマッチドフィルタを用いて行った。復調されたデジタル信号はベースバンド処理部1で、ディインタリーバ、ビタビ誤り訂正(検出)、音声CODECまたは、外部装置へのデータ送受信処理を行う。
上記通信装置は、アナログ通信(音声信号が主)処理部も共有しており、アナログ変調部6とアナログ復調部7が別系統で設けられている。
比較のため、従来の、ベースバンド部で逆拡散処理を行う方法を、第2図を用いて示す。図中、第1図と同様箇所は同様の番号を示した。送信側においては、ベースバンド処理部8で音声CODEC、エラー訂正用の畳み込み符号化、インターリーバ、CDMA用のアダマール変調を行った後、PN符号を乗算(0、1の半加算)することにより拡散変調を行う。また、変復調部9では、デジタルベースバンド信号をQPSK変調する。さらに、CDMA−RF部10では、RF帯にアップコンバートし、アンテナ4より送信を行う。
受信側では、アンテナ4より入力された受信信号をCDMA−RF部で中間周波数信号にダウンコンバートし、変復調部9で、アナログ信号(デジタル位相変調信号)を高速のADコンバータ処理を行い、コンバートされたデジタル信号はベースバンド処理部8で、レーク処理、逆拡散、アダマール変換の処理、ディインタリーバ、ビタビ誤り訂正(検出)、音声CODEC処理を行う。
第3図は従来方式の受信部を機能ブロック図として示したものである。従来のシステムではアンテナ4より入力された信号は、QPSKデジタル復調回路11でデジタル復調され、その後、PNジェネレータ12により発生される、ウオルシュコードで変調された最長符号系列(m系列信号)と逆拡散回路13において相関処理を行い、元の情報速度のデータに再生され、さらにデータ復調部14によりディスクランブル(ディインターリーバ)、ビタビアルゴリズムによる(誤り訂正、検出)復調を行い、バリアブルレート音声復調回路15により音声信号へ変換される。この方式では、同期回路16の同期制御が重要で、信号からキャリア成分を検出し、位相ロックを行うまでの時間が、かなり大きい。したがって、冗長度が高い、連続的な音声信号等の通信は可能であるが、デジタルデータ等のパケット通信には向かない。
また第4図は本発明の受信部を機能ブロック図として示したものである。アンテナ4より入力された信号は、SAWマッチドフィルタを用いたRF/IF相関復調、同期処理回路17で、PNジェネレータ18により発生される、ウオルシュコードで変調された最長符号系列(m系列信号)と逆拡散相関処理を行い、元の情報速度のデータに再生され、さらにデータ復調部19によりディスクランブル(ディインターリーバ)、ビタビアルゴリズムによる(誤り訂正、検出)復調を行い、バリアブルレート音声復調、データI/O回路20により音声信号変換または外路回路へのデータI/O処理がなされる。この方式では、同期回路は不要で、信号から自動的に情報速度に対応した信号クロックが発生する。したがって、連続的な音声信号もデジタルデータ等のパケット通信にも対応可能である。
従来の方式では、逆拡散処理をベースバンド(デジタル信号)に変換した後、行っているため、同期捕捉時間が大きく、高速のデータI/Oを行うことができない。また、逆拡散処理をベースバンドで行っているため、外部雑音の影響を受けやすく、実効的な処理利得は低下してしまう。それに対し、本発明では、デジタル信号に変換する前にSAWマッチドフィルタを用いて、逆拡散処理を行っているため、同期捕捉時間が短く、実効的な処理利得も大きい。
以上、本実施例によれば、通信装置の処理時間を短縮させ、実効的な処理利得も向上させる事ができるため、パケット通信時の実効通信速度を低下させる事なく、通信信頼性の向上、通信距離の拡大を図る事ができる。
第5図は従来のデジタルマッチドフィルタ部の機能ブロックである。入力端子21から入力されたデジタル信号はクロック周波数の逆数に相当する時間、信号を保持する遅延回路22を数段直列に配置し、各段のデジタル信号とPN符号の各係数a1,a2,…anとの(1、−1)の乗算(1、0の半加算)処理を乗算器23により行い、加算器24によりその結果を加算し、PN信号に一致した時、各々の信号が同相で加わり、元の情報速度の信号を得る。第6図は本発明のプログラマブルSAWマッチドフィルタであり、弾性表面波基板26上に、入力すだれ状電極27および出力コード化電極28が配置されている。入力端子29から入力された信号は出力コード化電極28の固定遅延時間だけ離された各タップから電気信号として出力され、それぞれのタップは極性反転器30に接続されている。極性反転器30の極性はPN符号の各係数a1,a2,…anに対応して反転されている。それぞれの信号は加算器31によりアナログ信号の加算を行っている。このように、従来のシステムでは各タップの遅延時間はクロックのホールディング機能を用いていたため、同期捕捉時間が大きかったのに対し、本発明のSAWマッチドフィルタでは固定遅延時間であるため、原理的には、リアルタイムで信号の復調が可能である。また、極性反転器30の極性をPN符号の各係数a1,a2,…anに対応して反転させているため、どのようなPN符号に対しても対応可能であり、またそれが、時間的に変化しているような場合でも、信号の復調が可能である。
第7図は、本発明の第2実施例の受信側の1部に関するシステムブロックである。第2実施例では、CDMAのためのウオルシュシーケンスの同期をパイロット信号として別系統で処理するシステムの受信側の処理ブロックを示している。入力端子32から入力された信号は4分岐され、1つは固定コードSAWマッチドフィルタ(0)33へ、他の3つはプログラマブルSAWマッチドフィルタ(1)35、(2)39、(3)43へ入力される。固定コードSAWマッチドフィルタ(0)33の出力は同期信号としてパイロットチャンネル出力端子34から出力されると同時に、それぞれのプログラマブルSAWマッチドフィルタ(1)35、(2)39、(3)43の出力信号と混合器36、40、44により、乗算され、それぞれ、シンクチャンネル出力端子37、ページングチャンネル出力端子41、トラフィックチャンネル出力端子45に出力される。QPSK変復調の場合、同様の処理回路が(I信号の他に)Q信号復調回路が必要であることは、言うまでもない。
次に、第2実施例のSAWマッチドフィルタに設定するPNコードに関して説明する。先ず固定コードSAWマッチドフィルタ(0)33の概要を第8図に示す。入力端子47には入力すだれ状電極48が接続され、出力符号化すだれ状電極49の各タップはPNコード(m1からm512)に対応した極性となっている。それぞれのすだれ状電極は出力端子50(1から512)へ接続され、相関ピークがどのコード(電極)によるものか、判定できるようになっている。各PNコードは64ビットであり、15段m系列の最後に0を加えたショートコードの部分符号列(m1からm512)である。この符号はパイロットチャンネルのPN符号に対応しており、m系列信号であるため、サイドローブの上昇は小さい。第2実施例の他のプログラマブルSAWマッチドフィルタには第6図の構造のフィルタを配置した。それぞれ、シンクチャンネルでは上記15段m系列の最後に0を加えたショートコードの部分符号列(m1からm512)にウオルシュシーケンスの32番目のコードとの各ビットの乗算(0、1の半加算)した符号列を各タップ係数として配置し、また、ページングチャンネルでは上記ショートコードの部分符号列(m1からm512)にウオルシュシーケンスの1−7番目のいずれかのコードとの各ビットの乗算(0、1の半加算)した符号列を各タップ係数として配置し、また、トラフィックチャンネルでは上記ショートコードの部分符号列(m1からm512)にウオルシュシーケンスの8−31、33−63番目のいずれかのコードとの各ビットの乗算(0、1の半加算)した符号列を各タップ係数として配置している。以上の各係数の配置方法を手順を追って第9図に示した。本実施例の方法を用いると、時間軸上のサイドローブが小さい、同期信号として良好な信号(同期した時間で強いピークとなる)がパイロットチャンネルから得られ、その信号を各チャンネルの信号と乗算する為、信号としてはウオルシュシーケンスに同期した相関信号のみが自動的に得られる。以上、本実施例を用いれば、厳密な同期捕捉回路を必要としないため、回路の簡略化と、高速データ通信が可能となる。
第10図は、本発明の第3実施例のSAWマッチドフィルタの断面図である。例えば、移動通信等のデジタルデータの情報速度は、数10KHz程度の場合が多い。北米のCDMA通信機では19KHzであり、符号化電極の遅延時間はその逆数に比例するため、通常のSAWフィルタに比べ、かなり大きいものとなってしまう。例えば、SAWの音速を4000m/sとすれば、符号化電極部の長さは210mmとなり、実用的ではない。そこで、SAW速度の低速度化が必要となる。第10図はラム波を用いた低音速デバイスの例である。入力正規型すだれ状電極51と出力符号化すだれ状電極52はSi基板53上に配置されたホウケイ酸ガラス54を設け、その上にZnO薄膜55を設けた構造となっている。ホウケイ酸ガラス54とSi基板53間には空隙部56を設け、基板の表と裏の結合をおこしたラム波モードの表面波が励起される。このモードの特徴は板厚により音速が変化し、その速度が小さいという特徴を持つ。本構成で中心周波数を24.5MHz、板厚、0.9μmとすれば、音速288m/s程度となり、デバイスサイズを20mm程度とすることができる。以上、本実施励を用いれば、情報速度が遅い場合でも、マッチドフィルタのデバイスサイズを小さくできるため、小形化、高集積化に有利である。また、本構造では、デバイスの表面をエッチングすることにより中心周波数の調整が可能であるため、デバイスの歩留り向上による低価格化に有利である。
第11図は第4実施例の弾性表面波マッチドフィルタを模式的に示したものである。入力端子60には入力正規型電極58が、出力端子61には出力符号化電極部59が接続されている。通常、弾性表面波基板57は符号化電極部59での温度変動による遅延時間変動を抑圧するため、低温度系数を有する水晶を用いる場合が多い。しかし、水晶基板の電気機械結合係数は小さいため、すだれ状電極部のインピーダンスが高くなり、ミスマッチ損失が増大する。そこで、本実施例では、入力すだれ状電極部58のみに高結合係数の圧電薄膜62を成膜し、入力すだれ状電極58のインピーダンスを下げ、ミスマッチ損失を抑えている。本実施例を用いれば、温度変動に強く、低損失なマッチドフィルタが得られる。
第12図は本発明を用いた移動体通信システムを示している。本実施例はセルラー方式CDMA移動通信装置に関するものである。基地局63を中心としたセル64にそれぞれのエリアを分割し、各々の端末は基地局を介して通信を行っている。可搬型携帯端末65、67、車載用端末66それぞれに、本発明の通信装置を用いているため、それぞれの端末間で、データパケット通信が可能であり、また、実効的な感度が高いため、データの信頼度が高い。
第13図は本発明を用いた無線LAN通信システムを示している。LAN用ケーブル68に本通信装置72、73が接続され、各端末69、70には本通信装置71、74が接続されている。また、各端末75、76に本通信装置77、78を接続し、各端末間で(有線系を介さず)自由に通信を行うことができる。本実施例を用いれば、CDMA方式による多重通信が可能であるため、各々の端末が同時に通信速度を落とすことなく通信が可能である。
産業上の利用可能性
本発明によれば、データ通信装置の実効的な高速化、通信距離の拡大が可能となり、信頼性の高い通信システムが実現できる。

Claims (5)

  1. パイロットチャネルを有するコード多重通信方式(CDMA方式)を用いたスペクトラム拡散通信装置に利用される変復調装置であって、
    同期信号を検出するための同期記号チャンネルに配置され、パイロット信号から、信号発生器なしで相関信号を発生させる固定コードSAWマッチドフィルタと、
    データ再生用チャンネルに配置されるプログラマブルSAWマッチドフィルタとを有し、
    前記固定コードSAWマッチドフィルタから出力された前記相関信号に同期して前記プログラマブルSAWマッチドフィルタから、信号の再生を行う事を特徴とする変復調装置。
  2. パイロットチャネルを有するコード多重通信方式(CDMA方式)を用いたスペクトラム拡散通信装置に利用される変復調装置であって、
    同期信号を検出するための同期信号チャンネルに配置され、パイロット信号から、信号発生器なしで相関信号を発生させる固定コードマッチドフィルタと、
    データ再生用チャンネルに配置される可変コード型のマッチドフィルタとを有し、
    前記固定コードマッチドフィルタからの相関信号に同期させて前記可変コード型のマッチドフィルタから、信号の再生を行うことを特徴とする変復調装置。
  3. 前記可変コード型のマッチドフィルタはプログラマブルSAWマッチドフィルタであることを特徴とする請求項2に記載の変復調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の変復調装置と、
    アンテナとを備える通信装置。
  5. 請求項4に記載の通信装置と、
    前記通信装置とコード多重通信方式(CDMA方式)に従って通信を行う基地局とを有する通信システム。
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