JP4029469B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびそのデータ書き込み方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリセルに少なくとも3値以上のデータを記録する多値型の不揮発性半導体記憶装置およびそのデータ書き込み方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置においては、1個のメモリセルトランジスタに「0」、「1」の2つの値をとるデータを記録する2値型のメモリセル構造が通常である。
また、最近の半導体記憶装置の大容量化の要望に伴い、1個のメモリセルトランジスタに少なくとも3値以上のデータを記録する、いわゆる多値型の不揮発性半導体記憶装置が提案されている(たとえば、「A Multi−Level32Mb Flash Memory」’95 ISSCC p132〜 参照)。
【0003】
図8はNAND型フラッシュメモリにおいて、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデータ内容との関係を示す図である。
【0004】
図8において、縦軸はメモリトランジスタのしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタの分布頻度をそれぞれ表している。
また、1個のメモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビットデータの内容は、〔IOn+1 ,IOn 〕で表され、〔IOn+1 ,IOn 〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,0〕の4状態が存在する。すなわち、データ「0」、データ「1」、データ「2」、データ「3」の4状態が存在する。
【0005】
そして、多値データの書き込みをページ単位(ワード線単位)で行うNAND型フラッシュメモリが提案されている(たとえば、文献;1996 IEEE International Solid-State Circuits Conference 、ISSCC96/SESSION 2/FLASH MEMORY/PAPER TP 2.1:A 3.3V 128Mb Multi-Level NAND Flash Memory For Mass Storage Application.pp32-33 、参照)。
【0006】
図9は、上記文献に開示されたページ単位で書き込みを行うNAND型フラッシュメモリの要部構成を示す回路図である。
図9において、1はメモリセルアレイ、2は書込/読出制御回路、BL2,BL1はビット線をそれぞれ示している。
【0007】
メモリセルアレイ1は、それぞれメモリセルが共通のワード線WL0〜WL15に接続されたメモリストリングA0,A1により構成されている。そして、メモリストリングA0はビット線BL1に接続され、メモリストリングA1はビット線BL2に接続されている。
メモリストリングA0は、フローティングゲートを有する不揮発性半導体記憶装置からなるメモリセルトランジスタMT0A〜MT15Aが直列に接続されたNAND列を有しており、このNAND列のメモリセルトランジスタMT0Aのドレインが選択ゲートSG1Aを介してビット線BL1に接続され、メモリセルトランジスタMT15Aのソースが選択ゲートSG2Aを介して基準電位線VGLに接続されている。
メモリストリングA1は、フローティングゲートを有する不揮発性半導体記憶装置からなるメモリセルトランジスタMT0B〜MT15Bが直列に接続されたNAND列を有しており、このNAND列のメモリセルトランジスタMT0Bのドレインが選択ゲートSG1Bを介してビット線BL2に接続され、メモリセルトランジスタMT15Bのソースが選択ゲートSG2Bを介して基準電位線VGLに接続されている。
【0008】
そして、選択ゲートSG1A,SG1Bのゲートが選択信号供給線SSLに共通に接続され、選択ゲートSG2A,SG2Bのゲートが選択信号供給線GSLに共通に接続されている。
【0009】
書込/読出制御回路2は、nチャネルMOS(NMOS)トランジスタNT1〜NT17、pチャネルMOS(PMOS)トランジスタPT1、およびインバータの入出力同士を結合してなるラッチ回路Q1,Q2により構成されている。
【0010】
NMOSトランジスタNT1は電源電圧VCCの供給ラインとビット線BL1との間に接続され、ゲートが禁止信号IHB1の供給ラインに接続されている。NMOSトランジスタNT2は電源電圧VCCの供給ラインとビット線BL2との間に接続され、ゲートが禁止信号IHB2の供給ラインに接続されている。
NMOSトランジスタNT3およびNMOSトランジスタNT1の接続点とメモリストリングA0およびビット線BL1との接続点との間にはデプレッション型のNMOSトランジスタNT18が接続され、NMOSトランジスタNT4およびNMOSトランジスタNT2の接続点とメモリストリングA1およびビット線BL2との接続点との間にはデプレッション型のNMOSトランジスタNT19が接続されている。そして、NMOSトランジスタNT18,19のゲートはデカップル信号供給線DCPLに接続されている。
【0011】
デプレション型のNMOSトランジスタNT18およびNMOSトランジスタNT1の接続点とバスラインIOiとの間にNMOSトランジスタNT3,NT5,NT16が直列に接続され、デプレション型のNMOSトランジスタNT19およびNMOSトランジスタNT2の接続点とバスラインIOi+1 との間にNMOSトランジスタNT4,NT7,NT17が直列に接続されている。
また、NMOSトランジスタNT3とNT5の接続点、NMOSトランジスタNT4とNT7の接続点がNMOSトランジスタNT6を介して接地されるとともに、PMOSトランジスタPT1のドレイン、並びにNMOSトランジスタNT8,NT13のゲートに接続されている。そして、NMOSトランジスタNT6のゲートがリセット信号RSTの供給ラインに接続され、PMOSトランジスタPT1のソースが電源電圧VCCの供給ラインに接続され、PMOSトランジスタPT1のゲートが信号Vref の供給ラインに接続されている。
【0012】
ラッチ回路Q1の第1の記憶ノードN1aがNMOSトランジスタNT5とNT16との接続点に接続され、第2の記憶ノードN1bが直列に接続されたNMOSトランジスタNT8〜NT10を介して接地されている。
ラッチ回路Q2の第1の記憶ノードN2aがNMOSトランジスタNT7とNT17との接続点に接続され、第2の記憶ノードN2bが直列に接続されたNMOSトランジスタNT13〜NT15を介して接地されている。
また、NMOSトランジスタNT8とNT9の接続点が直列に接続されたNMOSトランジスタNT11,NT12を介して接地されている。
NMOSトランジスタNT9のゲートはラッチ回路Q2の第1の記憶ノードN2aに接続され、NMOSトランジスタNT10のゲートはラッチ信号φLAT2の供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT11のゲートが第2の記憶ノードN2bに接続され、NMOSトランジスタNT12のゲートがラッチ信号φLAT1の供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT14,NT15のゲートがラッチ信号φLAT3の供給ラインに接続されている。
そして、カラムゲートとしてのNMOSトランジスタNT16のゲートが信号Yiの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT17のゲートが信号Yi+1 の供給ラインに接続されている。
【0013】
また、図10(a)は読み出し時のタイミングチャートを示し、図10(b)は書き込み(プログラム)時のタイミングチャートを示している。
図10(b)からわかるように、4値の書き込みは3ステップで行い、本来は各ステップでページ単位に書き込みを行うすべてのセルが書き込み十分と判断された段階で次のステップに移行する。
【0014】
読み出し動作について説明する。
まず、リセット信号RSTと信号PGM1,2がハイレベルに設定される。これにより、ラッチ回路Q1,Q2の第1の記憶ノードN1a,N2aが接地レベルに引き込まれる。その結果、ラッチ回路Q1,Q2がクリアされる。
次に、ワード線電圧を2.4Vとして読み出しが行われる。しきい値電圧Vthがワード線電圧(2.4V)より高ければセル電流が流れないことによりビット線電圧はプリチャージ電圧を保持し、ハイがセンスされる。一方、しきい値電圧Vthがワード線電圧(2.4V)より低ければセル電流が流れることによりビット線電圧は降下し、ローがセンスされる。
次に、ワード線電圧1.2Vで読み出しが行われ、最後にワード線電圧0Vで読み出しが行われる。
【0015】
具体的にはセルデータが“00”の場合、全てのワード線で電流が流れないためバスIOi+1 ,IOiには(1,1)が出力される。まず、ワード線電圧を2.4Vにして読むとき、制御信号φLAT1がハイレベルに設定される。このとき、セル電流が流れないことによりビット線はハイレベルに保たれるためNMOSトランジスタNT8が導通状態に保たれ、ラッチ回路Q2がクリアされていることによりラッチ回路Q2の第2の記憶ノードN2bはハイレベルに保たれるためNMOSトランジスタNT11が導通状態に保たれる。したがって、NMOSトランジスタNT8,NT11,NT12が導通状態に保持され、ラッチ回路Q1の第2の記憶ノードN1bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q1の第1の記憶ノードN1aはハイレベルに遷移する。次にワード線電圧を1.2Vにして読むとき、制御信号φLAT3をハイレベルに設定する。この時、セル電流が流れないことによりビット線はハイレベルに保たれるためNMOSトランジスタNT13が導通状態に保たれ、ラッチ回路Q2の第2の記憶ノードN2bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q2の第1の記憶ノードN2aはハイレベルに遷移する。最後にワード線電圧を0Vにして読むとき、制御信号φLAT1をハイレベルに設定する。この時、セル電流が流れないことによりビット線はハイレベルに保たれるためNMOSトランジスタNT8が導通状態に保たれるが、ラッチ回路Q2の第2の記憶ノードN2bがローレベルのためNMOSトランジスタNT11が非導通状態にとなり、ラッチ回路Q1の第1の記憶ノードN1aはハイレベルを保持する。
【0016】
セルデータが“01”の場合、ワード線電圧VWL00の場合のみ電流が流れ、バスIOi+1 ,IOiには(0,1)が出力される。まず、ワード線電圧を2.4Vにして読むとき、制御信号φLAT1がハイレベルに設定される。このとき、セル電流が流れることによりビット線はローレベルとなるためNMOSトランジスタNT8が非導通状態に保たれ、ラッチ回路Q1の第1の記憶ノードN1aはローレベルを保持する。次にワード線電圧を1.2Vにして読むとき、制御信号φLAT3をハイレベルに設定する。この時、セル電流が流れないことによりビット線はハイレベルに保たれるためNMOSトランジスタNT13が導通状態に保たれ、ラッチ回路Q2の第2の記憶ノードN2bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q2の第1の記憶ノードN2aはハイレベルに遷移する。最後にワード線電圧を0Vにして読むとき、制御信号φLAT1をハイレベルに設定する。この時、セル電流が流れないことによりビット線はハイレベルに保たれるためNMOSトランジスタNT8が導通状態に保たれるが、ラッチ回路Q2の第2の記憶ノードN2bがローレベルのためNMOSトランジスタNT11が非導通状態となり、ラッチ回路Q1の第1の記憶ノードN1aはローレベルを保持する。
セルデータが”10”、”11”の場合も同様にして各々IOi+1,IOiには(0,1)、(0,0)が読み出される。
【0017】
次に、書き込み動作について説明する。
図9の回路においては、まず、ラッチ回路Q1に格納されているデータによって書き込みが行われ、次にラッチ回路Q2、最後に再びラッチ回路Q1のデータによって書き込みが行われる。
ここで書き込みデータが(Q2,Q1)=(1,0)の場合はラッチ回路Q1は書き込み十分となると“0”から“1”に反転するが、(Q2,Q1)=(0,0)の場合はラッチ回路Q1は3ステップ目の書き込みデータとしても使用する必要があるため第1ステップで書き込み十分となっても“0”から“1”に反転しない(できない)。
【0018】
各ステップでの書き込み終了判定は、注目する側のラッチデータ(Q2またはQ1)が全て“1”となった段階でそのステップの書き込み終了と判定する。
書き込みデータ(Q2,Q1)=(0,0)のセルは、第1ステップでのラッチ回路Q1の反転は起こらないからワイヤードORによる終了判定は行われない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した回路では、図11に示すように、まずラッチ回路Q1のデータに応じて書込データが“10”、“00”のセルの書き込み(Step1)を行った後、ラッチ回路Q2のデータに応じて書込データが“01”、“00”のセルの書込(Step2)を行い、最後に書込データが“00”のセルの書き込み(Step3)を行う。
すなわち、上述した従来回路では、書込データが“10”および“01”の書込はStep1およびStep2でしかなされていないため、“10”、“01”の書き込み時間はそのままStep1およびStep2の書込時間に相当する。そして、書込データが“00”のセルはStep1〜Step3の全てのStepで行われているが、Step2とStep3の間で過剰書込に備えてISPP電圧を下げてからStep3の書込を行っている。
【0020】
このことから書込データが“00”のセルの書き込み時間はStep3の書き込み時間とほぼ同じと推定される。このことより書き込みはシリアルに行われ、このことが4値の書込時間が長くなる一因となっている。
そして、図11からわかるように、データ“10”と“01”の書き込み時間の和とデータ“00”の書き込み時間はほぼ同じ時間がかかっている。
【0021】
また、書き込みはセルフ−ブーストを用いて行っているが、ビット線に充電する書き込み禁止電圧は信号PGM1、PGM2が供給されるNMOSトランジスタによってしきい値電圧Vth落ちしVcc−Vth(B)(Vth(B):バックバイアス効果の影響を受けたVth)となっている。
この状態でセルフ−ブーストを可能にするためには、メモリセルのドレイン側の選択ゲートを高く設定する必要があり、これは読み出し動作の高速化を実現する場合には妨げとなる。
さらに、書き込み前のビット線充電をラッチで行っているが、ラッチからみればビット線は電圧0Vの巨大なキャパシタであり、ラッチデータが“1”の場合ビット線と接触した瞬間にラッチデータが反転してしまう可能性がある。
これを回避するために書き込みデータに応じてビット線を充電する際に、NMOSトランジスタNT5,NT7のゲート電圧を低く設定して充電している。このため、充電電流が小さくなり、ビット線充電に時間がかかっていた。
そして、ベリファイ読み出しに時間がかかっている。
【0022】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、書き込み、およびベリファイ読み出し時間を短縮できる不揮発性半導体記憶装置およびそのデータ書き込み方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、上記しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルを有し、3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置であって、書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージするプリチャージ手段と、書き込みデータがラッチされるラッチ回路を有し、アドレスに応じて選択されたビット線をラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う書込制御回路と、を有し、上記書込制御回路は、ビット線毎に対応して1ビット分の上記ラッチ回路が複数設けられ、上記各ラッチ回路はラッチデータレベルを保持する第1の記憶ノードとその反転レベルを保持する第2の記憶ノードとを有し、さらに、上記各ラッチ回路にそれぞれ対応して設けられ、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのとき上記選択ビット線と接地電位とを接続しビット線を放電させる複数のスイッチ手段と、ベリファイ読み出し時に、ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、を行う回路と、上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが同一の上記第2のレベルになったか否かにより書き込み動作時にメモリセルに書き込みが終了した否か判定することにより、再書込みを行うか行わないかを判定する判定回路と、を有する。
【0024】
また、本発明は、ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルが複数個接続され、その一端および他端がゲート電圧に応じて導通状態が制御される選択トランジスタを介してビット線および接地線に接続されたメモリストリングがマトリクス状に配置され、同一行のメモリセルの制御ゲートが共通のワード線に接続され、セルフ−ブーストを用いて3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置であって、書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージするプリチャージ手段と、書き込みデータがラッチされるラッチ回路を有し、アドレスに応じて選択されたビット線をラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う書込制御回路と、を有し、上記書込制御回路は、上記各ラッチ回路にそれぞれ対応して設けられ、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのとき上記選択ビット線と接地電位とを接続しビット線を放電させる複数のスイッチ手段と、ベリファイ読み出し時に、ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、を行う回路と、上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが同一の上記第2のレベルになったか否かにより書き込み動作時にメモリセルに書き込みが終了した否か判定することにより、再書込みを行うか行わないかを判定する判定回路と、を有する。
【0025】
本発明は、ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルを有し、3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法であって、書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージする第1ステップと、書き込み時に、アドレスに応じて選択されたビット線を、ビット線毎に対応した第1の記憶ノードとその反転レベルを保持する第2の記憶ノードとを有する1ビット分の複数のラッチ回路のラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う第2ステップと、を含み、上記第2ステップにおいては、上記ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのときスイッチ手段により上記選択ビット線と接地電位とを接続してビット線を放電させ、ベリファイ読み出し時に、ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、を行い、上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが上記第1のレベルまたは上記第2のレベルになったか否かにより再書込みを行うか行わないかを判定する。
【0026】
また、本発明は、ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルが複数個接続され、その一端および他端がゲート電圧に応じて導通状態が制御される選択トランジスタを介してビット線および接地線に接続されたメモリストリングがマトリクス状に配置され、同一行のメモリセルの制御ゲートが共通のワード線に接続され、セルフ−ブーストを用いて3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法であって、書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージする第1ステップと、書き込み時に、アドレスに応じて選択されたビット線を、ビット線毎に対応した第1の記憶ノードとその反転レベルを保持する第2の記憶ノードとを有する1ビット分の複数のラッチ回路のラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う第2ステップと、を含み、上記第2ステップにおいては、ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、を行い、上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが上記第1のレベルまたは上記第2のレベルになったか否かにより再書込みを行うか行わないかを判定する。
【0027】
また、本発明では、上記書き込み動作時に各書き込みビット毎に書き込み十分であるか否かの判定を、ワード線電圧を低いレベルから高いレベルに順次に上げて行うベリファイ読み出し回路を有する。
【0028】
また、本発明は、ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルを有し、3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法であって、書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージし、書き込み時に、アドレスに応じて選択されたビット線をラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う。
【0029】
本発明によれば、書き込み前に全ビット線が所定の電圧、たとえば電源電圧にプリチャージされた後、書き込み時に、アドレスに応じて選択されたビット線がラッチデータに応じて放電され、書き込みが並列的に行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図1は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の実施形態を示す回路図である。この不揮発性半導体記憶装置10は、メモリアレイ11、書込/読出制御回路12および判定回路20により構成されている。
【0031】
メモリアレイ11は、図1に示すように、それぞれメモリセルが共通のワード線WL0〜WL15に接続されたメモリストリングA0,A1により構成されている。そして、メモリストリングA0はビット線BL1に接続され、メモリストリングA1はビット線BL2に接続されている。
メモリストリングA0は、フローティングゲートを有する不揮発性半導体記憶装置からなるメモリセルトランジスタMT0A〜MT15Aが直列に接続されたNANDストリングからなり、このNANDストリングのメモリセルトランジスタMT0Aのドレインが選択ゲートSG1Aを介してビット線BL1に接続され、メモリセルトランジスタMT15Aのソースが選択ゲートSG2Aを介して基準電位線VGLに接続されている。
メモリストリングA1は、フローティングゲートを有する不揮発性半導体記憶装置からなるメモリセルトランジスタMT0B〜MT15Bが直列に接続されたNANDストリングからなり、このNANDストリングのメモリセルトランジスタMT0Bのドレインが選択ゲートSG1Bを介してビット線BL2に接続され、メモリセルトランジスタMT15Bのソースが選択ゲートSG2Bを介して基準電位線VGLに接続されている。
【0032】
そして、選択ゲートSG1A,SG1Bのゲートが選択信号供給線SSLに共通に接続され、選択ゲートSG2A,SG2Bのゲートが選択信号供給線GSLに共通に接続されている。
【0033】
書込/読出制御回路12は、NMOSトランジスタNT21〜NT43、PMOSトランジスタPT21、インバータINV21、およびインバータの入出力同士を結合してなるラッチ回路Q21,Q22により構成されている。
【0034】
ノードSA21とビット線BL1との間に、NMOSトランジスタ21およびデプレッション型のNMOSトランジスタNT42が直列に接続され、ノードSA21とビット線BL2との間に、NMOSトランジスタ22およびデプレッション型のNMOSトランジスタNT43が直列に接続されている。
そして、NMOSトランジスタNT22のゲート電極にアドレスデコード信号Aiが供給され、NMOSトランジスタNT21のゲート電極に信号/Ai(/は反転を示す)が供給される。また、NMOSトランジスタNT42,NT43のゲートはデカップル信号供給線DCPLに接続されている。
【0035】
ノードSA21と接地ラインGNDとの間にNMOSトランジスタNT24が接続され、ノードSA21と電源電圧VCCの供給ラインとの間にPMOSトランジスタPT21が接続されている。また、PMOSトランジスタPT21のドレインとノードSA21との接続点は、NMOSトランジスタNT28およびNT34のゲート電極に接続されている。
NMOSトランジスタNT24のゲート電極にリセット信号RST1が供給され、PMOSトランジスタPT21のゲート電極に信号Vrefが供給される。
【0036】
また、ノードSA21と接地ラインとの間にNMOSトランジスタNT23,NT25が直列に接続され、また、NMOSトランジスタNT23とNT25との接続点と接地ラインとの間にNMOSトランジスタNT26が接続されている。
そして、NMOSトランジスタNT23のゲート電極に信号PGMが供給され、NMOSトランジスタNT25のゲート電極がラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bに接続され、NMOSトランジスタNT26のゲート電極がラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bに接続されている。
【0037】
ラッチ回路Q21の第1の記憶ノードN21aと接地ラインとの間にNMOSトランジスタNT27,NT28が直列に接続されている。また、ラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bとNMOSトランジスタNT27およびNT28の接続点との間に、それぞれ直列に接続されたNMOSトランジスタNT29,NT30、およびNMOSトランジスタNT31,NT32が並列して接続されている。
【0038】
ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aと接地ラインとの間にNMOSトランジスタNT33,NT34が直列に接続されている。また、ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bとNMOSトランジスタNT33およびNT34の接続点との間に、直列に接続されたNMOSトランジスタNT35,NT36が接続されている。
そして、NMOSトランジスタNT35のドレイン・ソースに対してNMOSトランジスタNT37のドレイン・ソースが接続されている。
【0039】
そして、NMOSトランジスタNT27,NT33のゲート電極にリセット信号RST2が供給され、NMOSトランジスタNT29のゲート電極がラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aに接続され、NMOSトランジスタNT31のゲート電極がラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bに接続され、NMOSトランジスタNT35のゲート電極がラッチ回路Q21の第1の記憶ノードN21aに接続されている。
さらに、NMOSトランジスタNT30のゲート電極に信号φLAT3が供給され、NMOSトランジスタNT32のゲート電極に信号φLAT2が供給され、NMOSトランジスタNT36のゲート電極に信号φLAT1が供給され、NMOSトランジスタNT37のゲート電極に信号φLAT0が供給される。
【0040】
ラッチ回路Q21の第1の記憶ノードN21aとバスラインIOiとの間にNMOSトランジスタNT38が接続され、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aとバスラインIOi+1 との間にNMOSトランジスタNT39が接続されている。
また、カラムゲートとしてのNMOSトランジスタNT38のゲートが信号Yiの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT39のゲートが信号Yi+1 の供給ラインに接続されている。
【0041】
さらに、インバータINV21の入力端子が接地され、出力端子が判定回路20に接続されている。また、インバータINV21の出力端子と接地ラインとの間にNMOSトランジスタNT40およびNT41が並列に接続されている。そして、NMOSトランジスタNT40のゲート電極が第1のラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bに接続され、NMOSトランジスタNT41のゲート電極が第2のラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bに接続されている。
【0042】
判定回路20は、書き込み動作時に、全てのメモリセルトランジスタに対して書き込みが終了したか否かを、インバータINV21の出力ラインの電位で判定する。
具体的には、書き込みが完了すると各ラッチ回路Q21,Q22の第1の記憶ノードN21a,22aが電源電圧VCCレベルになり、第2の記憶ノードN21b,22bが接地レベルになる。その結果、NMOSトランジスタNT40,NT41が非導通状態に保持されてインバータINV21の出力ラインの電位が電源電圧VCCレベルになり、これにより書き込みが終了したものと判定する。
一方、書き込みが十分でないセルがある場合には、各ラッチ回路Q21,Q22の第1の記憶ノードN21a,22aのいずれか、あるいは全てが接地レベルになり、第2の記憶ノードN21b,22bが電源電圧VCCレベルになる。その結果、NMOSトランジスタNT40またはNT41、あるいは両トランジスタが導通状態に保持されてインバータINV21の出力ラインの電位が接地レベルになり、これにより書き込みが不十分なセルがあるものと判定する。
【0043】
次に、上記構成による、書き込み、ベリファイ読み出し、および読み出し動作について図面に関連付けて順を追って説明する。
【0044】
まず、書き込み動作について、図2のタイミングチャートに関連付けて説明する。
【0045】
書き込み動作開始前に、信号Vrefがローレベルに設定され、PMOSトランジスタPT21が導通状態に保持される。これにより、全ビット線が電源電圧VCCに充電される。
このとき、ラッチデータに影響がないように、信号PGM、読み出し/ベリファイを制御するための信号φLAT0〜φLAT3が接地レベル(ローレベル)に設定され、NMOSトランジスタNT23,NMOSトランジスタNT30,NT32,NT36,NT37が非導通状態に保持される。
【0046】
そして、このとき、アドレスデコード信号Aiおよびその反転信号/AiがVcc+Vthh(B)(Vthh(B):高耐圧トランジスタのVthにバックバイアス効果の影響が加わった電圧)以上の電圧に、高耐圧のデプレッション型トランジスタNT42,NT43を制御するための信号DCPLが電源電圧VCCレベルに制御される。
これにより、MMOSトランジスタNT21,NT22,NT42,NT43が導通状態となり、その結果、ビット線BL0,BL1はともに電源電圧VCCに充電される。
【0047】
その後、アドレスの選択情報に基づいてアドレスデコード信号Ai、/Aiのうち一方が接地レベルに設定される。
ここでは、ビット線BL2が選択されるものとし、アドレスデコード信号Aiがハイレベルに設定され、その反転信号/Aiが接地レベルに設定される場合を例に説明する。
このとき、NMOSトランジスタNT21が非導通状態となることから、ビット線BL1は電源電圧Vccレベルでフローティング状態となる。
その後、信号Vrefが電源電圧Vccレベルに切り換えられ、いわゆるプリチャージ用PMOSトランジスタPT21が非導通状態に保持され、信号PGMが電源電圧Vccレベルに切り換えられてNMOSトランジスタNT23が導通状態に保持され、かつメモリセルのドレイン側の選択ゲートSG1A,SG1Bのゲート電極に接続された選択信号供給線SSLが電源電圧Vccレベルに設定される。
【0048】
このとき、書き込みデータが“11”以外の場合には、ラッチ回路Q21,Q22の第2の記憶ノードN21b,N22bの少なくとも一方がハイレベルになっていて、NMOSトランジスタNT25またはNT26のうちの少なくとも一方が導通状態に保持されている。このため、ビット線は接地レベルに放電される。
なお、ビット線の放電は、ラッチデータの反転信号をゲート入力となるNMOSトランジスタで行うため、急速に放電してもラッチデータへの影響はない。
書き込みデータが“11”の場合には、NMOSトランジスタNT25,NT26ともに非導通状態に保持されることから、ビット線電圧はプリチャージ電圧Vccに保持される。
【0049】
この段階で、書き込みデータが“11”以外の場合、ビット線およびメモリセルのチャネルが接地レベル、書き込みデータが“11”の場合、ビット線はVCC、メモリセルのチャネルはVcc−VthDSG(B)以下の電圧、非選択ビット線“BL1”側のビット線はVCC、メモリセルのチャネルはVcc−VthDSG(B)以下の電圧となる。
ここで、NMOSトランジスタNT23を導通状態に保持させたまま、ワード線が駆動電圧に立ち上げられて、書き込み動作に入る。
【0050】
このとき、書き込みデータが“11”以外の場合、ワード線電圧VPGMとチャネル電圧0Vとの電界によりファウラ−ノルドハイムトンネリング(Fowler−Nordheim Tunneling;以後FNトンネル)現象が起こり、セルの書き込みが起こる。すなわち、書き込みデータが“00”、“01”、“10”のセルは書き込みがなされる。
書き込みデータが“11”の場合、および、非選択ビット線BL1側のメモリセルでは、ワード線電位の立ち上がりによって、容量結合によりチャネル電圧は持ち上がり、これによりチャネルはドレイン側の選択ゲートSG1AによってBビット線BL1から切り離される。
そして、ワード線の立ち上がりが完了した段階でチャネルは禁止電圧となり、FNトンネル現象は起こらず、セルは消去状態に保持される。
【0051】
ここで、書き込みデータ“11”の場合および非選択ビット線BL1側のセルの場合、ビット線BL1はフローティング状態であるため、リークによってビット線電圧が降下することが危惧される。ビット線電圧がVcc−VthDSG(B)以下になるとドレイン側の選択ゲートがオンし、ビット線とチャネルの容量比(CBL>>Cchn )によりチャネル電圧がブースト電圧(8V程度)から一気にVcc−VthDSG(B)に降下する。
これにより、FNトンネル現象を生じさせるのに十分な電界がフローティングゲートとチャネル間にかかり書き込みが起こってしまう。
しかし、ドレイン側の選択ゲートのしきい値電圧Vthは通常高めに設定され、バックバイアスがかかった状態でのしきい値電圧Vthは少なくとも1. 5V以上になっている。電源電圧VCCを3Vとしても1. 5Vの電圧降下が起こらないとこの現象は起こらない。
一方、1回の書き込み時間は10μs〜20μsである。この間で1. 5Vも電圧の降下するリークがあるとした場合、μsオーダーで読出を行うNAND型フラッシュメモリでは読み出しが不可能ということになる。
以上より、リークによってビット線電圧が降下し、書き込み禁止セルで書き込みが起こる現象は起こりえない。
【0052】
書き込みを終了するときは、まず、ワード線を0Vに立ち下げると同時に、信号DCPLを接地レベル、リセット信号RST1をハイレベルに設定して、ビット線およびチャネルの電荷を放電され、しばらくしてからドレイン側の選択ゲートが接続された選択信号供給線SSLへの印加電圧を立ち下げる。
これにより、1回の書き込み動作が終了し、ベリファイ読み出し動作に移行する。
【0053】
以上のように、書き込みデータのワイヤード−OR(Wired−OR)によって書き込みを行うことにより、書き込む必要のあるメモリセルは同時に書き込みが開始される。
これにより、従来のようにStepの切換わりでISPP電圧を下げる必要もないため、図3に示すように、最終ワード線電圧に到達するまでのISPPパルス数が削減され、結果的に書き込み時間の短縮が実現される。
【0054】
次に、ベリファイ読み出し動作について、図4のタイミングチャートに関連付けて説明する。
ベリファイ動作では、1回の書き込みが終了する毎に“00”、“01”、“10”の書き込みチェックが行われる。
本実施形態では、従来のように高いレベルからベリファイを行う(ワード線電圧をVVF2 →VVF1 →VVF0 の順)と、各ベリファイ間でビット線の再充電が必要となることから、低いレベルからベリファイを行う(ワード線電圧をVVF0 →VVF1 →VBF2 の順)ことによりビット線充電を1回としてベリファイ時間を短縮している。なお、VVF0 ,VVF1 ,VBF2 はベリファイ用ワード線電圧である。
以下にベリファイ動作を具体的に説明する。
【0055】
まず、信号DCPLが接地レベルのまま、信号Vrefが接地レベルに設定されて、PMOSトランジスタPT21が導通状態に保持され、ビット線がVthDEP(0V)(ゲートを0Vとしたデプレッション型トランジスタのしきい値電圧Vth)に充電される。
これと同時にドレイン側の選択ゲートSG1A,SG1Bのゲート電極が接続された選択信号供給線SSLに選択ストリングの非選択ワード線電圧と同じ電圧(P5V:5. 0〜6. 0Vのある電圧)に設定される。
充電が完了した段階でビット線はVthDEP(0V)、ノードSA21は電源電圧VCCに充電されていてデプレッション型トランジスタNT42,NT43は自動的に非導通状態となる。
【0056】
ここで、信号Vrefは、ビット線のリーク電流を補償するだけの電流をPMOSトランジスタPT21が流すことが可能な電圧に設定され、非選択メモリセルのワード線にP5V、選択セルのワード線にVVF0 が印加される。
このとき、メモリセルのしきい値電圧Vthがワード線電圧VVF0 以上であればセル電流が流れないことにより、ビット線はVthDEP(0V)、ノードSA21は電源電圧VCCに保持される。
一方、メモリセルのしきい値電圧Vthがワード線電圧VVF0 以下であればセル電流が流れてビット線電圧は降下し、デプレッション型トランジスタNT42,NT43は導通状態となって、ビット線とノードSA21との間の電荷の再配分が起こりノードSA21の電圧は急激にVthDEP(0V)’(←ビット線プリチャージ電圧VthDEP(0V)から若干降下した電圧)程度に降下する。
【0057】
ここで、信号φLAT3がハイレベルに設定されると、NMOSトランジスタNT30が導通状態に保持される。
このとき、書き込みデータが“10”の場合、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aがハイレベルであり、NMOSトランジスタNT29が導通状態に保持され、そしてノードSA21が電源電圧Vccに保持(Vth>VVF0:書き込み十分)されていると、NMOSトランジスタNT28が導通状態に保持される。
その結果、ラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q21の第1の記憶ノードN21aがローレベルからハイレベルに切り換わる。
これにより、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータは“11”となり、以後の再書き込みでは書き込みはなされない。
一方、ノードSA21がVthDEP(0V)または書き込みデータが“01”、“00”の場合には,それぞれNMOSトランジスタNT28またはNT29が非導通状態に保持されることから、ラッチデータに変化はない。このため、再書き込み時に書き込みがなされる。
【0058】
すなわち、ワード線電圧VVF0 でベリファイを行ったとき、しきい値電圧がワード線電圧より大きい(Vth>VVF0 )ならば、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータ“10”は“11”に変化( 反転) し、その他の場合にはラッチデータに変化はない。
【0059】
次に、ワード線電圧がVVF1 に設定されてベリファイ読み出しが行われ、一定時間経過後、信号φLAT1がハイレベルに設定される。これにより、NMOSトランジスタNT36が導通状態に保持される。
このとき、書き込みデータが“01”の場合、ラッチ回路Q21の第1の記憶ノードN21aがハイレベルであることからNMOSトランジスタNT35が導通状態に保持され、そしてノードSA21が電源電圧VCCに保持(Vth>VVF1 :書き込み十分)されていると、NMOSトランジスタNT34が導通状態に保持される。
その結果、ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aがローレベルからハイレベルに切り換わる。
これにより、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータは“11”となり、以後の再書き込みでは書き込みはなされない。
一方、ノードSA21がVthDEP(0V)または書き込みデータが“00”、“10”の場合には,それぞれNMOSトランジスタNT34またはNT35が非導通状態に保持されることから、ラッチデータに変化なない。このため、再書き込み時に書き込みがなされる。
【0060】
すなわち、ワード線電圧VVF1 でベリファイを行ったとき、しきい値電圧がワード線電圧より大きい(Vth>VVF1 )ならば、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータ“01”は“11”に変化( 反転) し、その他の場合にはラッチデータに変化はない。
【0061】
最後に、ワード線電圧がVVF2 に設定されてベリファイ読み出しが行われ、一定時間経過後、信号φLAT1およびφLAT0がハイレベルに設定され、それから信号φLAT3がハイレベルに設定される。これにより、NMOSトランジスタNT36,NT37が導通状態に保持され、そしてNMOSトランジスタNT30が導通状態に保持される。
このとき、書き込みデータが“00”の場合、ノードSA21が電源電圧VCCに保持(Vth>VVF2 :書き込み十分)されていると、NMOSトランジスタNT34,NT28が導通状態に保持される。
その結果、ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aがローレベルからハイレベルに切り換わる。これにより、NMOSトランジスタNT29が導通状態に保持される。
その後、信号φLAT3がハイレベルに設定されると、上述したようにNMOSトランジスタNT30が導通状態に保持される。
その結果、ラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q21の第1の記憶ノードN22aがローレベルからハイレベルに切り換わる。
これにより、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータは“11”となり、以後の再書き込みでは書き込みはなされない。
一方、ノードSA21がVthDEP(0V)の場合には、NMOSトランジスタNT34,NT28は非導通状態に保持されることから、ラッチデータに変化はない。このため、再書き込み時に書き込みがなされる。
【0062】
すなわち、ワード線電圧VVF2 でベリファイを行ったとき、しきい値電圧がワード線電圧より大きい(Vth>VVF2 )ならば、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータ“00”は“11”に変化( 反転) し、その他の場合にはラッチデータに変化はない。
【0063】
以上の3Stepのベリファイが終了した後、すべてのセルが書き込み十分となっているとすべてのラッチ回路Q22,Q21の第1の記憶ノードN21a,N22aはハイレベルとなっている。
そして、ベリファイ読み出し終了後、書き込み十分となっていれば各ラッチ回路Q21,Q22の第2の記憶ノードN21b,22bが接地レベルになる。その結果、NMOSトランジスタNT40,NT41が非導通状態に保持されてインバータINV21の出力ラインの電位が電源電圧VCCレベルになり、これにより書き込みが終了したものと判定される。
一方、書き込みが十分でないセルがある場合には、各ラッチ回路Q21,Q22の第1の記憶ノードN21a,22aのいずれか、あるいは全てが接地レベルになり、第2の記憶ノードN21b,22bが電源電圧VCCレベルになる。その結果、NMOSトランジスタNT40またはNT41、あるいは両トランジスタが導通状態に保持されてインバータINV21の出力ラインの電位が接地レベルになり、これにより書き込みが不十分なセルがあるものと判定される。
【0064】
次に、読み出し動作について、図5のタイミングチャートに関連付けて説明する。
通常読み出し動作では、読み出しに先立って信号DCPLが接地レベルに設定され、アドレスデコード信号Aiおよび/Aiの一方が電源電圧VCCに設定され、信号Vrefが接地レベルに設定されて、選択ビット線がVthDEP(0V)、ノードSA21が電源電圧VCCにプリチャージされると同時に、リセット信号RST2がハイレベルに設定されて、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータがローレベルにリセットされる。
【0065】
ここで、通常読み出し時にベリファイと同様に選択ワード線電圧をVRD0→VRD1→VRD2の順で切り換えて読み出しを行った場合、ワード線電圧VRD0での読み出しでは図8の分布0〜分布2は、ノードSA21が電源電圧VCC程度であり、ラッチ回路Q21のラッチデータの読み出しができない。これは分布1では、ラッチ回路Q21のラッチデータをローレベルに設定したいが、ハイレベルに反転されてしまうことによる。
しかし、選択ワード線電圧をVRD2→VRD1→VRD0の順で切り換えて読み出しを行った場合、分布2のセルはワード線電圧VRD2、VRD1の読み出しではメモリセルがオン状態になることによりビット線およびノードSA21の電位は降下してしまうため、ベリファイ毎にプリチャージ(計2回)が必要となる。
そこで、本実施形態では、選択ワード線電圧をVRD1→VRD2→VRD0の順で切り換えることにより読み出しが行われる。
これにより、各ベリファイStepで確実に目的とするラッチデータの反転ができ、なおかつ、再プリチャージはワード線電圧VRD2とワード線電圧VRD0での読み出し間の1 回となり読み出し時間が短縮される。
【0066】
上述したように、ビット線/ノードSA21のプリチャージとラッチ回路Q22,Q21のリセットが終了した後、非選択ワード線がP5V、選択ワード線がVRD1に設定され、一定時間経過後、信号φLAT1およびφLAT0がハイレベルに設定され、NMOSトランジスタNT36,NT37が導通状態に保持されて読み出しが行われる。
このとき、メモリセルが分布3、分布2であればセル電流が流れないことによりノードSA21は電源電圧VCC程度に保持され、NMOSトランジスタNT34が導通状態に保持される。
その結果、ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bが接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aがローレベルからハイレベルに切り換わる。
一方、メモリセルが分布1、分布0であればセル電流が流れてノードSA21はVthDEP(0V)’に下がるため、信号φLAT1およびφLAT0がハイレベルに設定され、NMOSトランジスタNT36,NT37が導通状態に保持されても、NMOSトランジスタNT34が非導通状態に保持されるため、ラッチ回路Q22のラッチデータは変化しない。
すなわち、選択ワード線電圧VRD1で読出を行ったときのラッチデータは、次のようになる。
分布3、2:{Q22, Q21}={H, L}
分布1、0:{Q22, Q21}={L, L}
【0067】
次に、ビット線およびノードSA21をプリチャージしないまま、選択ワード線電圧がVRD2に上げられて、一定時間経過後、信号φLAT3がハイレベルに設定され、NMOSトランジスタNT30が導通状態に保持されて読み出しが行われる。
なおこの段階で分布3、2のビット線はVthDEP(0V)、ノードSA21は電源電圧VCCに保持されている。一方、分布1、0ではビット線およびノードSA21はVthDEP(0V)程度になっているが、ビット線およびノードSA21を再プリチャージしても選択ワード線電圧VRD2で読み出しを行えば、ノードSA21は再びVthDEP(0V)程度に落ちてしまう。このため、再プリチャージせずに選択ワード線電圧VRD2で読み出しを行っても読み出し結果には影響はない。
【0068】
このとき、ノードSA21の電位は、分布1、0ではもともとVthDEP(0V)程度、分布2でもセル電流が流れることによりVthDEP(0V)程度になる。
一方、分布3ではセル電流が流れないことによりノードSA21は電源電圧VCC程度に保持される。
ここで、信号φLAT3がハイレベルに設定されると、NMOSトランジスタNT29,NT30,NT28の経路でラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bは接地レベルに引き込まれ、ラッチ回路Q21のラッチデータはローレベルからハイレベルに切り換わる。
一方、セルが分布2〜0であればノードSA21はVthDEP(0V)に下がるため、信号φLAT3がハイレベルに設定されても、NMOSトランジスタNT28は非導通状態に保持されることから、ラッチ回路Q21のラッチデータは変化しない。
すなわち、選択ワード線電圧VRD2で読出を行ったときのラッチデータは、次のようになる。
分布3 :{Q22, Q21}={H, H}
分布2 :{Q22, Q21}={H, L}
分布1、0:{Q22, Q21}={L, L}
【0069】
最後に、選択ワード線電圧がVRD0に設定されると同時に、信号Vrefが0Vに設定され、ビット線およびノードSA21が再プリチャージされる。
そして、一定時間経過後、信号φLAT3がハイレベルに設定されて読み出しが行われる。
このとき、分布3〜1ではセル電流が流れないことによりノードSA21は電源電圧VCC程度に保持される。
一方、分布0の場合のみセル電流が流れてノードSA21はVthDEP(0V)程度に落ちる。ここで、信号φLAT2がハイレベルに設定されたとき、ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bがハイレベル、すなわち分布1、0で、ノードSA21がハイレベル(分布1)のとき、NMOSトランジスタNT31,NT32,NT28が導通状態に保持され、ラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bが接地レベルに引き込まれて、ラッチ回路Q21のラッチデータがローレベルからハイレベルに切り換わる。
その他の場合には、NMOSトランジスタNT31またはNT28が非導通状態に保持され、ラッチ回路Q21のラッチデータは変化しない。
すなわち、選択ワード線電圧VRD1で読出を行ったときのラッチデータは、次のようになる。
分布3 :{Q22, Q21}={H, H}
分布2 :{Q22, Q21}={H, L}
分布1 :{Q22, Q21}={L, H}
分布0 :{Q22, Q21}={L, L}
【0070】
以上により読み出し動作が終了する。
【0071】
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、書き込み前に全ビット線電圧を電源電圧VCCに充電した後、ゲート電極がラッチ回路Q21,Q22の第2の記憶ノードN21b,N22bに接続されたNMOSトランジスタNT25,NT26を介してビット線を放電させることにより、高速にビット線充電を行い、書き込み禁止電圧に接続されるビット線電圧を電源電圧VCCとすることにより、ドレイン側の選択ゲートのしきい値電圧Vthを下げるとともに、セルフ−ブーストに対して余裕を持たせ、なおかつ並列的に書き込みを行うことにより、これによりデータ書き込み前のビット線充電時間が短縮され、結果的に全体の書き込み時間を短縮でき、また、ベリファイ読み出しおよび通常読み出しを高速に行うことができる利点がある。
【0072】
第2実施形態
図6は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第2の実施形態を示す回路図である。
本第2の実施形態が第1の実施形態に係る図1に示す回路と異なる点は、NMOSトランジスタNT23とNT25との間にNMOSトランジスタNT44が接続され、NMOSトランジスタNT44のゲート電極がラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aに接続され、さらにNMOSトランジスタNT25のソースを接地ラインではなく、正のある電圧VB(0<VB<Vcc- VthDSG(B))の電圧源に接続されていることにある。
本第2の実施形態では、書き込み時のビット線電圧がこの部分で制御される。
その他の構成は図1の回路と同様である。
【0073】
このような構成において、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータが{Q22、Q21}={H、H}で書き込みデータが“11”の場合、ラッチ回路Q21,Q22の第2の記憶ノードN21b,N22bがともにローレベルであることから、NMOSトランジスタNT25,NT26がともに非導通状態に保持され、ビット線電圧は電源電圧VCCに保持される。
【0074】
ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータが{Q22、Q21}={H、L}で書き込みデータが“10”の場合、ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22bがローレベルで、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aおよびラッチ回路Q21の第2の記憶ノードN21bがハイレベルであることから、NMOSトランジスタNT26が非導通状態に保持され、NMOSトランジスタNT44,NT25が導通状態に保持され、ビット線電圧はVBとなる。
【0075】
ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータが{Q22、Q21}={L、H}、{L、L}で書き込みデータが“01”、“00”の場合、ラッチ回路Q22の第1の記憶ノードN22aがローレベルで,ラッチ回路Q22の第2の記憶ノードN22aがハイレベルであることから、NMOSトランジスタNT44が非導通状態に保持され、NMOSトランジスタNT26が導通状態に保持され、ビット線電圧は接地レベルとなる。
【0076】
そして、ビット線を上記電圧に設定した後でワード線を立ち上げると、チャネル電圧は、次のようになる。
すなわち、ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータが{Q22、Q21}={H、H}で書き込みデータが“11”の場合、セルフ−ブーストによりチャネルは書き込み禁止電圧(8V程度)にブーストされる。
ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータが{Q22、Q21}={H、L}で書き込みデータが“10”の場合、チャネル電圧はVBとなる。
ラッチ回路Q22,Q21のラッチデータが{Q22、Q21}={L、H}、{L、L}で書き込みデータが“01”、“00”の場合、チャネル電圧は接地レベルとなる。
【0077】
このとき、書き込み開始時のワード線電圧をVPGM+VBとした場合、書き込みデータが“10”のセルのゲート−チャネル間にかかる電圧はVPGMで従来と変わらない。
一方、書き込みデータが“01”または“00”のセルのゲート−チャネル間にかかる電圧はVPGM+VBとなり、従来より高い電界がフローティングゲート−チャネル間にかかる。
しかし、書き込みデータ“01”または“00”の場合、書き込みレベルが高いため、書き込みの速いメモリセルでも最初の書き込みでいきなり判定レベルを越えるような状況は考えにくい。
さらに、ISPPのステップ幅をΔVとすると、第1の実施形態に比べて書き込みデータ“01”、“00”の書き込みは図7でVB/ΔV発だけ先のISPP書き込みパルスから書き込みを開始することと等価になり、一方、全体の書き込み時間を規定しているのは書き込みデータ“00”のセルであるため、全体の書き込み時間は第1の実施形態に比べてさらに短縮される(図7参照)。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、セルフ−ブーストのマージンが大きくなり、データ書き込み前のビット線充電時間が短縮され、全体の書き込み時間を短縮でき、さらにはベリファイ読み出し、および通常読み出しを高速に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】図1の回路の書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】図1の回路の書き込みシーケンスを示す図である。
【図4】図1の回路のベリファイ読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図1の回路の読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第2の実施形態を示す回路図である。
【図7】図6の回路の書き込みシーケンスを示す図である。
【図8】NAND型フラッシュメモリにおいて、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデータ内容との関係を示す図である。
【図9】従来のNAND型フラッシュメモリの要部構成を示す回路図である。
【図10】図9の回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】従来の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
10…不揮発性半導体記憶装置、11…メモリアレイ、A0,A1…メモリストリング、WL0〜WL15…ワード線、BL0,BL1…ビット線、12…書込/読出制御回路、20…安定回路、NT21〜NT44…NMOSトランジスタ、PT21,PT22…PMOSトランジスタ、INV21…インバータ、Q21,Q22…ラッチ回路。
Claims (6)
- ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、上記しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルを有し、3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置であって、
書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージするプリチャージ手段と、
書き込みデータがラッチされるラッチ回路を有し、アドレスに応じて選択されたビット線をラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う書込制御回路と、を有し、
上記書込制御回路は、
ビット線毎に対応して1ビット分の上記ラッチ回路が複数設けられ、上記各ラッチ回路はラッチデータレベルを保持する第1の記憶ノードとその反転レベルを保持する第2の記憶ノードとを有し、さらに、
上記各ラッチ回路にそれぞれ対応して設けられ、書き込みデータに応じた上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのとき上記選択ビット線と接地電位とを接続しビット線を放電させる複数のスイッチ手段と、
ベリファイ読み出し時に、
ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
を行う回路と、
上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが同一の上記第2のレベルになったか否かにより書き込み動作時にメモリセルに書き込みが終了した否か判定することにより、再書込みを行うか行わないかを判定する判定回路と、を有する
不揮発性半導体記憶装置。 - 上記書き込み動作時に各書き込みビット毎に書き込み十分であるか否かの判定を、ワード線電圧を低いレベルから高いレベルに順次に上げて行うベリファイ読み出し回路
を有する請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルが複数個接続され、その一端および他端がゲート電圧に応じて導通状態が制御される選択トランジスタを介してビット線および接地線に接続されたメモリストリングがマトリクス状に配置され、同一行のメモリセルの制御ゲートが共通のワード線に接続され、セルフ−ブーストを用いて3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置であって、
書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージするプリチャージ手段と、
書き込みデータがラッチされるラッチ回路を有し、アドレスに応じて選択されたビット線をラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う書込制御回路と、を有し、
上記書込制御回路は、
上記各ラッチ回路にそれぞれ対応して設けられ、書き込みデータに応じた上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのとき上記選択ビット線と接地電位とを接続しビット線を放電させる複数のスイッチ手段と、
ベリファイ読み出し時に、
ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
を行う回路と、
上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが同一の上記第2のレベルになったか否かにより書き込み動作時にメモリセルに書き込みが終了した否か判定することにより、再書込みを行うか行わないかを判定する判定回路と、を有する
不揮発性半導体記憶装置。 - 上記書き込み動作時に各書き込みビット毎に書き込み十分であるか否かの判定を、ワード線電圧を低いレベルから高いレベルに順次に上げて行うベリファイ読み出し回路
を有する請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。 - ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルを有し、3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法であって、
書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージする第1ステップと、
書き込み時に、アドレスに応じて選択されたビット線を、ビット線毎に対応した第1の記憶ノードとその反転レベルを保持する第2の記憶ノードとを有する1ビット分の複数のラッチ回路のラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う第2ステップと、を含み、
上記第2ステップにおいては、
書き込みデータに応じた上記ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのときスイッチ手段により上記選択ビット線と接地電位とを接続してビット線を放電させ、
ベリファイ読み出し時に、
ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
を行い、
上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが上記第1のレベルまたは上記第2のレベルになったか否かにより再書込みを行うか行わないかを判定する
不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法。 - ワード線およびビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化し、しきい値電圧に応じた値のデータを記憶するメモリセルが複数個接続され、その一端および他端がゲート電圧に応じて導通状態が制御される選択トランジスタを介してビット線および接地線に接続されたメモリストリングがマトリクス状に配置され、同一行のメモリセルの制御ゲートが共通のワード線に接続され、セルフ−ブーストを用いて3値以上の多ビットデータをページ単位でメモリセルに書き込む不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法であって、
書き込み前に全ビット線を所定の電圧にプリチャージする第1ステップと、
書き込み時に、アドレスに応じて選択されたビット線を、ビット線毎に対応した第1の記憶ノードとその反転レベルを保持する第2の記憶ノードとを有する1ビット分の複数のラッチ回路のラッチデータに応じて放電させ、書き込みを並列に行う第2ステップと、を含み、
上記第2ステップにおいては、
書き込みデータに応じた上記ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが所定の第1のレベルのときスイッチ手段により上記選択ビット線と接地電位とを接続してビット線を放電させ、
ベリファイ読み出し時に、
ベリファイを行うしきい値レベルに応じて供給される第1の信号と、書き込み対象となったメモリセルが目標とするしきい値を上回った否かを示す第2の信号と、他のラッチ回路の上記第1の記憶ノードのレベルとに応じて、上記各ラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを、上記各スイッチ手段を導通させる上記第1のレベルか非導通とする第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて上記複数のラッチ回路のうちの一のラッチ回路の第2の記憶ノードを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定し、当該決定された上記第2の記憶ノードのレベルに応じて決定される当該一のラッチ回路の第1の記憶ノードのレベルと、上記第1の信号と、上記第2の信号とに応じて、上記複数のラッチ回路のうちの他のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルを上記第1のレベルか上記第2のレベルのいずれかに決定する処理と、
を行い、
上記複数のラッチ回路の第2の記憶ノードのレベルが上記第1のレベルまたは上記第2のレベルになったか否かにより再書込みを行うか行わないかを判定する
不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法。
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