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JP4031178B2 - 半導体高抵抗素子の製造方法 - Google Patents
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JP4031178B2 - 半導体高抵抗素子の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2層ゲート電極型トランジスタと同一基板上に形成される半導体高抵抗素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気的に書き込み、消去可能な不揮発性メモリ装置の需要は目覚しい。
特に、高密度化及び低価格を実現するNAND型フラッュメモリ装置に対する市場要求は、益々、強くなってきている。
【0003】
このような、高密度で低コストのNAND型フラッシュメモリ装置を実現するには、当然、浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の2層ゲート電極構造をとるメモリセルトランジスタの微細化に加えて、浮遊ゲート電極を持たない周辺トランジスタの微細化を低コストで実現する必要が有る。
【0004】
そこで、従来より、図6(a)、(b)に示すように、一部の周辺トランジスタへの応用例として、メモリセルトランジスタを構成する浮遊ゲートの電極材料を、前記周辺トランジスタのゲート電極材として利用した第1の例(第1の関連技術)が有る。
【0005】
これは、一部の周辺トランジスタを、次のようにして作ったものである。即ち、メモリセルトランジスタを構成する制御ゲートの電極材料の一部を剥離、除去し、浮遊ゲート電極を露出させる。この領域にコンタクトホール113を形成し、ここに電極材を充填する。つまり、メモリセルトランジスタを構成する浮遊ゲート電極材を、周辺トランジスタのゲート電極として利用したものである。
【0006】
この様に周辺トランジスタを構成すると、この周辺トランジスタを構成するゲートの電極材料がメモリセルトランジスタを構成する一部の材料で構成されていることから、製造工程ステップが短縮され、コストが低減される事は明らかである。しかしながら、以下の点で高密度化を阻害する要因が残るのが避けられない。
【0007】
即ち、周辺トランジスタを構成するゲート電極へのコンタクトホール113の形成には、ゲート電極配線層パターンとコンタクトホール113の間のあわせズレ余裕115と、露出した浮遊ゲート電極材料104と前記コンタクトホール113の間のあわせズレ余裕114と、露出した浮遊ゲート電極材104とトランジスタを構成するソース/ドレイン拡散層109の間の合わせ余裕116とが、それぞれ必要となる。これらの各余裕について説明する。まず、前記あわせ余裕114について見る。この余裕114が確保されない場合、コンタクトホール形成予定領域が小さくなる。このため、コンタクト抵抗にバラツキが発生するだけでなく、ゲート電極配線に必要なオーミック性が確保できない事になる。また、コンタクトホール加工時には、保護(BPSG)膜110をエッチング除去する事になるが、素子分離用に設けたフィールド酸化膜102は、前記BPSG膜110と同様にSiOで構成されている為に、エッチング選択性が無い。この為、コンタクトホール113と露出した浮遊ゲート電極材との間に合わせズレが生じると、コンタクトホール113直下にある前記フィールド酸化膜はエッチングされる事になる。この為、急峻な下地段差に起因する、コンタクトホールに埋め込まれる配線層の段切ればかりでなく、シリコン基盤101とゲート電極104とが電気的にショートする場合も有る。これらの観点によって歩留り低下や、信頼性低下が避けられない。
【0008】
また、合わせ余裕115について鑑みる。この余裕115が十分確保されない場合は、合わせ余裕114の場合と同様に、コンタクトホール形成予定領域が小さくなるために、コンタクト抵抗にバラツキが発生するばかりでなく、ゲート電極配線に必要なオーミック性が確保できない事になる。加えて、コンタクトホール直下の下地段差としての、メモリセルトランジスタを構成する制御ゲート電極材106の膜の厚さ、及び、前記制御ゲートの電極材のエッチング加工マスクに用いる窒化シリコン膜107の膜厚が下地段差を発生する為、コンタクトホールに埋め込む配線層の段切れが避けられない。
【0009】
また、合わせ余裕116について鑑みる。この余裕116が十分に確保されない場合は、合わせ余裕114によって十分に広く確保されたゲート電極材104が合わせズレによりトランジスタのチャネル部に達した場合、実行的なゲート幅の低下を招くだけでなく、合わせ方向によってトランジスタの特性にバラツキを生む事に繋がる。
【0010】
以上に説明した様に、図6に示した従来例では、3つの合わせズレ余裕114,115及び116を確保しなければならない。これが、素子を高密度化する上での弊害となり、チップ面積の肥大化させる要因になっている。
【0011】
そこで、本発明者らは、図7〜図9に示したものを提案した(特願平11−273466)。
【0012】
この第2の例(第2の関連技術)は、次の通りである。即ち、まず、シリコン基盤201上にフィールド酸化膜202を形成する。この後、図6に示したもの第1の従来例と同様に、メモリセルトランジスタを構成する材料と同じ第1のゲート絶縁膜203と、浮遊ゲート電極材となる第1の電極材料204と、第2のゲート絶縁膜205と第2のゲート電極材料となる206及び窒化シリコン膜207を形成する(図7(a))。
【0013】
次に、ゲート電極パターンにエッチング加工された窒化シリコン膜207をマスクとして、第2のゲート電極材料206及び第2のゲート絶縁膜材料205をそれぞれエッチング除去する(図7(b),(c))。
【0014】
次に、保護膜となるBPSG膜210を堆積する。この後、第1のゲート電極材料205への電極端子形成の為に、コンタクトホール形成予定パターンに開口されたレジストパターン211を形成する(図8(a))。次に、前記レジストパターン211をマスクとして、前記BPSG膜210と、前記窒化シリコン膜207と、第2のゲート電極材料206と、第2のゲート絶縁膜205とをエッチング加工する(図8(b))。これによって、コンタクトホール213を形成する。
【0015】
次に、コンタクトホールに配線材を埋め込んだ後、所望の配線層パターン214を形成する(図9(a))。
【0016】
この様にして形成された周辺トランジスタにおいては、メモリセルトランジスタを構成する材料である第1のゲート電極材を、前記周辺トランジスタのゲート電極として用い、かつ、メモリセルトランジスタを構成する第1のゲート絶縁膜を、前記周辺トランジスタのゲート絶縁膜として使用している。この為、第1の従来例と同様に、メモリセルトランジスタを構成する一部の材料だけで形成可能となる。
【0017】
第1の例の装置の欠点として上げた、ゲート電極の配線層パターン107とコンタクトホール113との間のあわせズレ余裕115と、露出した浮遊ゲート電極材料104と前記コンタクトホール113との間のあわせズレ余裕114と、露出した浮遊ゲート電極材104とトランジスタを構成するソース/ドレイン拡散層109との間の合わせ余裕116が消滅し、代わって、ゲート電極配線層パターン207とコンタクトホールとの合わせ余裕215と、ゲート電極配線層207とトランジスタを構成するソース/ドレイン拡散層209との間に合わせ余裕216になる。これらは、それぞれ図6(b)に示した、合わせ余裕114と合わせ余裕116とに比べ、十分に小さくなる。これは、以下の事からわかる。
【0018】
第1の例においては、コンタクトホール113の直下において、周辺トランジスタにおいてはゲート電極として機能する、メモリセルトランジスタにおける浮遊ゲートの電極材料としての、第1のゲート電極配線層パターンと、制御ゲートの電極材料となる第2のゲート電極配線パターンとが、それぞれ異なるパターンから構成される。このため、セルファラインでエッチング加工可能な第2の従来例として上げたものより、大きな合わせ余裕が必要となる事は、当然の結果となる。従って、第2の例は、第1の例に比べ、周辺トランジスタを高密度に組み入れる事ができる。
【0019】
而して、NAND型フラッシュメモリをはじめとする不揮発性メモリにおいては、読み出し時の電源電圧のほか、書き込み/消去動作時の比較的高電圧の電源といったように、複数の電源電圧を持つ。これらの電源をそれぞれ、所望の動作時のものとして選り分ける為に従来から抵抗分割が使われている。これを実現するためには、安定した電源を供給すべく1MΩ程度の高い抵抗素子が要求される。このような抵抗素子を形成する手法として、メモリセルトランジスタを構成する比較的高抵抗な浮遊ゲートの電極ゲート材を用いるのが一般的である。この他に、メモリセルトランジスタを構成する制御ゲート電極材や拡散層抵抗を用いる事も考えられる。前者の制御ゲート電極においては、ワード線の遅延を抑制するため、セル動作の必要性から、比較的低抵抗なものとして、高融点金属のポリサイド構造のものが使われる。このために、MΩ相当の抵抗素子を同一基盤上に設けねばならず、大きな形成領域が必要となる。一方、後者の拡散層抵抗を用いる場合、前述のメモリセルトランジスタを構成する制御ゲート電極材に比べ、比較的高抵抗なものを作り込める。しかしながら、顕著な温度特性を持つため、安定した抵抗素子として利用することはできない。従って、温度による抵抗値の変動が小さく、かつ、比較的シート抵抗が大きい浮遊ゲート電極材が広く使われている。
【0020】
周辺トランジスタの構造として第2の例として上げたものを用い、前述の高抵抗素子を作った例を図10に示す。コンタクトホール313が、メモリセルトランジスタにおける制御ゲート電極材料306を突き抜けて、浮遊ゲート電極材料304に当接している。この場合、抵抗素子として機能するものは、浮遊ゲート電極材料304で構成する抵抗値R2と、制御ゲート電極材料306で構成する抵抗値R1との並列接続になる。この場合、全抵抗値をRとすると、
R=R1×R2/(R1+R2)………(1)
となる。この抵抗Rは、比較的低シート抵抗である事が要求される制御ゲート電極材306で構成する抵抗値R1よりも小さい。この抵抗Rによって、MΩクラスの抵抗素子を形成するのは、実際上現実的でない。通常、制御ゲート電極材料306のシート抵抗は5Ω/□程度になり、浮遊ゲート電極材料304では500Ω/□が常識的な値である。以上の材料で1MΩの抵抗素子を幅1μmで形成した場合、図9に示した構造においては、全長0.202m程度の長さを有する事になり、チップ面積を膨大させる事になる。仮に、シート抵抗が500Ω/□程度である浮遊ゲート電極材料で形成した場合、幅1μmとした時で、僅か2mm程度と1/100の長さで実現できる事になる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図6に示した第1の例では、メモリセルトランジスタを構成する浮遊ゲート電極を周辺トランジスタのゲート電極として利用した場合、浮遊ゲート電極端子へのコンタクトホール形成に関する合わせ余裕を十分に確保する必要から、チップ面積膨大化を招く。一方、図7〜図10に示した第2の例では、浮遊ゲート電極端子へのコンタクトホール形成に関する合わせ余裕を最小限に留めることができる事から、周辺トランジスタ形成部の領域を前記第1の例に示したものより小さく出来る反面、同一基盤上に設ける高抵抗素子形成領域が膨大なものとなり、前記第1の例と同様にチップ面積の拡大を招くといった欠点が有る。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
第1のゲート絶縁膜、第1のゲート電極、第2のゲート絶縁膜及び第2のゲート電極の少なくとも4層を半導体基板上に順次形成することによって2層電極型トランジスタを構成してなる前記半導体基板上に形成される半導体高抵抗素子の製造方法であって、
前記半導体基板上の特定領域に絶縁膜を形成する工程と、
この絶縁膜上に、前記第1のゲート電極の材料層と、前記第2のゲート絶縁膜の材料層と、前記第2のゲート電極の材料層との3層を順次形成する工程と、
一対のコンタクトホール形成予定領域間における前記第2のゲート電極の材料層をエッチングにより除去して切断して切断部分を形成する工程と、
前記2層電極型トランジスタの製造方法過程における拡散層の形成と同時に、前記切断分部分から前記第1のゲート電極の材料層へ自己整合的に抵抗値を変えるために不純物を導入する工程と、
第2のゲート電極の材料層と第2のゲート絶縁膜の材料層とをエッチング加工して、抵抗素子材料として機能させる前記第1のゲート電極の材料層を露呈させるコンタクトホールを少なくとも一対形成する工程と、
このコンタクトホール内に、配線材料を、前記第1のゲート電極の材料層とは電気的に導通する状態に、埋設する工程と、
を備えることを特徴とするものとして構成される。
【0023】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明を適用する半導体装置(チップ)CHPの概略全体図を示す。
このチップCHPの全体構成自体は公知のものであるので詳しい説明は省略するが、簡単には以下の通りである。即ち、ほぼ中央の左右に一対のセルアレイCAが形成されている。これらのセルアレイCAの間及び各外側に周辺回路PECがそれぞれ設けられている。これらの両外側の周辺回路PECのさらに外側にパッドPが形成されている。而して、上記周辺回路PECの領域には各種の回路及び回路素子等が形成される。その回路素子の1つとしてこの周辺回路PECの領域に本発明の実施形態に係る高抵抗素子が形成される。
【0024】
この高抵抗素子の例を、2層ゲート電極型トランジスタを有するNAND型フラッシュメモリ装置の周辺回路として構成する場合において第1〜第2実施形態として以下に説明する。
【0025】
(第1実施形態)
第1実施形態は、上記した2層ゲート電極型トランジスタアレイの周辺に高抵抗素子を作るに当り、2層ゲート、つまり、下側のフローティングゲート用のポリシリコン膜と上側のコントロールゲート用のポリサイド膜の2つの膜のうちの高抵抗のほうの下側のポリシリコン膜(FG)を用いる場合の第1例を示すものである。
【0026】
先ず、装置の構成を説明する前に、図1〜図3を参照して、製造工程を説明する。
【0027】
図1(a)からわかるように、P型シリコン基板401上に、この周辺回路部分においては、素子分離膜としてのシリコン酸化膜402を形成する。この膜402上に、メモリセルトランジスタのフローティングゲートとしてのN型ポリシリコン膜404を200nmだけ形成する。この膜404の上に、3つの膜の複合膜、つまり、シリコン酸化膜(10nm)と、窒化シリコン膜(15nm)と、シリコン酸化膜(5nm)の複合膜を絶縁膜405として形成する。この膜405の上に、N型ポリシリコン膜とWSi膜とのポリサイド膜406を400nmだけ形成する。次に、窒化シリコン膜407を200nmだけ形成した後、この膜407を、所望のゲート電極配線層及び抵抗素子のパターンに、エッチング加工してマスクを作る。このマスクを用いて、ポリサイド膜406、絶縁膜405、N型ポリシリコン膜404をエッチング加工する。
【0028】
次に、図1(b)からわかるように、周知のメモリセルトランジスタ及び周辺トランジスタの形成に必要な拡散層形成工程と後酸化形成工程等を施した後、保護膜となるBPSG膜410を500nmだけ形成する。次に、レジスト415を埋積し、これを所望のコンタクトホール形成パターンにパターニングしてマスクを作る。このマスクを用いて、BPSG膜410、窒化シリコン膜407、ポリサイド膜406、絶縁膜405をエッチング除去することによりコンタクトホール413を形成する。このとき、コンタクトホール413の内部についてみれば、ポリサイド膜406の側壁が露出すると共に、N型ポリシリコン404の表面が露出している。このN型ポリシリコン404は、高抵抗素子の材料として用いようとするものである。
【0029】
以上までの工程は、先に説明した図6及び図7と同様の工程である。即ち、コンタクトホール413の形成工程は、図示はしていないが、当業者にはわかるように、同一基板上に形成される周辺トランジスタのゲート電極としてのN型ポリシリコン膜へのコンタクトの形成工程と同時に行われることになる。
【0030】
次に、本発明のより大きな特徴部分の1つとしての工程の説明を行う。
【0031】
図2(a)からわかるように、マスクとして使用したレジスト415のパターンを剥離する。この後、BPSG膜410上及びコンタクトホール413内に、絶縁膜として厚さA(=15nm)だけ窒化シリコン膜416を周知のLPCVD法で堆積する。このとき、コンタクトホール413の径の大きさはB(=0.5μm)に設定されており、式(2)が成り立つように設定されている。
【0032】
B>2×A ………(2)
この式は、コンタクトホール413に埋め込まれる窒化シリコン膜416が、このコンタクトホール413を隙間なく埋め込んでしまうのを防ぐという意味で設定された条件式である。
【0033】
次に、図2(b)からわかるように、窒化シリコン膜416をエッチバックして、この膜416が図示のようにコンタクトホール413内にのみ残るようにする。これにより、この残存窒化シリコン膜416は前記ポリサイド膜406の露呈側壁を被っている。
【0034】
次に、図3からわかるように、バリアメタルとして、Ti膜とTiN膜の複合膜を40nmだけ形成した後、AlSiCu膜414を全体的に、コンタクトホール413の隙間も含めて、形成する。この膜414を所期の方法で、所望の配線パターンとなるようにパターニングする。これにより、図3に示す高抵抗素子が得られる。即ち、この素子においては、図示の左右のコンタクトホール413,413中のAlSiCu膜414,414間に、最下層のN型ポリシリコン膜404が接続されることになる。なお、ポリサイド膜406は、このN型ポリシリコン膜404とは電気的に切り離れており、それと並列に接続されることはなく、抵抗値を下げることにはならない。
【0035】
次に、このようにして得た図3の装置自体としての説明をする。即ち、図3において、この高抵抗素子は、上述のように、2層ゲート型メモリセルトランジスタにおける下側の高抵抗のフローティングゲート材としてのN型ポリシリコン膜404のみを、上側の低抵抗のコントロールゲート材としてのポリサイド膜406から切り離して使おうとするものである。このため、半導体基板1上の素子分離膜としてのシリコン酸化膜402上に、メモリセルトランジスタでのフローティングゲート材としてのN型ポリシリコン膜404が形成されている。この膜404の上方には、順次、絶縁膜405、コントロールゲート材としてのポリサイド膜406、ポリサイド膜407、BPSG膜410、が形成されている。これらの膜には、BPSG膜410からN型ポリシリコン膜404の表面に達してこれを露呈させるコンタクトホール413が穿けられている。このコンタクトホール413の内壁は、絶縁性の窒化シリコン膜416で被覆されている。このコンタクトホール413における窒化シリコン膜416の内側に、電極材料としてのAlSiCu膜414が充填されている。この膜414の下面は前記N型ポリシリコン膜404の露呈表面に電気的に導通状態に当接している。これにより、図中2つの電極(膜414)間に、N型ポリシリコン膜404が接続されて、高抵抗素子が形成されている。
【0036】
このような構成の高抵抗素子についてさらに説明すれば、以下の通りである。
【0037】
この素子においては、シート抵抗が比較的小さいポリサイド膜406と前記AlSiCu膜414との間には、絶縁膜としての窒化シリコン膜416がサイドウォールとして存在する。このために、ポリサイド膜406は電気的に分離されている。これにより、抵抗素子として機能するのは、シート抵抗が比較的大きいN型ポリシリコンだけとなる。このために、MΩクラスの大きな抵抗を作る場合においても、わずかな領域で形成可能となる。
【0038】
なお、前記ポリサイド膜406と前記AlSiCu膜414との間に設けた絶縁膜416は、窒化シリコン膜で有る必要はない。例えば、CVD−SiO膜であっても良い。前記CVD−SiO膜は、保護膜であるBPSG膜とのエッチング選択性が小さい。このため、サイドウォールエッチバック工程で、SiO膜のサイドウォール形成と同時に、BPSG膜がわずかながらエッチングにより膜厚が後退すると同時に、表面が平坦化される。この為、この後に設けられるAlSiCu膜の下地形状が滑らかになり、AlSiCu膜の段差切れの解消や、信頼性の確保に寄与する事が出来る。
【0039】
また、前記ポリサイドゲート電極406の代わりとして、ポリメタル膜やポリシリコン膜の様な導電性膜で有っても同様な効果があるのは、当然である。
【0040】
また、抵抗素子を構成するN型ポリシリコンは、同一基板上に設けたメモリセルトランジスタを構成する浮遊ゲート電極材の少なくとも一部と、周辺トランジスタを構成するゲート電極材料の少なくとも一部と同一材であるが、これがP型ポリシリコンで構成されている場合で有っても、同様に効果ある事は当然である。
【0041】
(第2実施形態)
この実施形態は、単にコンタクトホールを穿けてそこに配線材料を埋め込めば、一対の配線材料間に、フローティングゲート材料とコントロールゲート材料が並列に接続されるのを防ぐため、特に図4(b)からわかるように、上側のコントロールゲート材料(506)を除去してしまうようにしたところを1つの特徴とするものである。
【0042】
図4の素子の製造方法について、その要点のみを簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0043】
図4(a)からわかるように、図1(a)の工程の後、抵抗素子形成予定領域において、2つのコンタクトホール形成予定領域を挟む図中の中央部分に、レジスト519を図示の如くパターニングする。これをマスクとしてエッチングして、窒化シリコン膜507とポリサイド膜506を除去する。
【0044】
次に、図4(b)からわかるように、ポリサイド膜510を形成する。この後、周知の技術でコンタクトホール513,513を形成し、バリアメタルとして、Ti膜とTiN膜の複合膜を形成する。この後、AlSiSu膜514を形成し、所望の配線パターンにパターニングする。これにより、図4(b)の高抵抗素子が得られる。
【0045】
なお、必要に応じて、図4(a)のように領域520の形成後にこれをマスクとして自己整合的に、メモリセルトランジスタの製造過程における拡散層の形成と同一の工程で、N型ポリシリコン膜504へこれの抵抗値を変えるための不純物を導入することもできる。
【0046】
即ち、図4(b)からわかるように、この高抵抗素子は以下のように構成される。基板501上の素子分離膜502上にN型ポリシリコン膜(フローティングゲート材料)504が形成されている。この膜504上に、絶縁膜505、ポリサイド膜(コントロールゲート材料)506、窒化シリコン膜507、BPSG膜510が形成されている。窒化シリコン膜507とポリサイド膜506は中央部分において除去されている。図中左右両側にコンタクトホール513が穿けられており、ここには電極配線層514が埋め込まれている。この層514の下面は前記N型ポリシリコン膜504の上面に電気的接続されている。これにより、一対の電極配線層514,514間に距離CだけのN型ポリシリコン膜404が接続されて、高抵抗素子が形成されている。
【0047】
この素子においては、第1の実施形態として上げたものと異なり、シート抵抗の比較的小さいポリサイド膜506は、抵抗素子への電極配線層514と電気的に導通していることになるが、図5(b)中の520として図示した領域で遮断されているために、もはや抵抗としてバイパスする経路は閉ざされており、抵抗素子として機能するのは、シート抵抗が比較的大きいN型ポリシリコンだけで構成される事になる。
【0048】
以上の説明では、ポリサイド膜506の1箇所を切断したが、複数箇所を切断してもよい。
【0049】
なお、図4(b)中の520として図示した領域(距離C)の制約として、2つの隣り合うポリサイド膜506の絶縁性が確保する事が下限とすれば良い。また、前記領域521の距離Dの値は、MΩクラスの高抵抗な素子形成の為、比較的大きな値となる。N型ポリシリコン膜504のシート抵抗が500Ω/□程度とかなり大きな値であっても、仮に1μmの幅で形成しても距離Cは2mmを要す。従って、領域520を形成するのにあたって、微細な加工技術を要する事は無い。
【0050】
また、図4(b)中の520として図示した領域(距離C)を、レジストパターン519を使って自由にコントロールする事が可能である。このことから、抵抗値を微妙に制御する事が可能となる効果がある。これは、同一基板上に形成するメモリセルトランジスタや周辺トランジスタを構成する拡散層形成の為のイオン注入を、レジストパターン519によってエッチング加工された窒化シリコン膜507をマスクにして、抵抗素子となるN型ポリシリコン膜への不純物導入領域を制御する事で、微妙に抵抗値を変化させる事が出来る。当然、より高抵抗な素子を造るために、同一基板上に形成するメモリセルトランジスタや周辺トランジスタを構成する拡散層形成の為のイオン注入工程時には、抵抗素子形成予定領域を前面にカバーしておいても良い。
【0051】
ます、図4(a)で示した工程において、レジストパターン519をマスクにして窒化シリコン膜507及びポリサイド膜506をエッチング除去し、これに続いて、絶縁膜(シリコン酸化膜/窒化シリコン膜/シリコン酸化膜の複合膜)505をエッチング除去しても構わないのは、当然である。
【0052】
また、第1の実施形態としても上げた様に、前記ポリサイドゲート電極(506)の代わりとして、ポリメタル膜やポリシリコン膜の様な導電性膜であっても同様な効果があるのは、当然である。
【0053】
また、抵抗素子を構成するN型ポリシリコンは、同一基板上に設けたメモリセルトランジスタを構成する浮遊ゲート電極材の少なくとも一部と、周辺トランジスタを構成するゲート電極材料の少なくとも一部と同一材で有るが、これがP型ポリシリコンで構成されている場合で有っても、同様に効果ある事は当然である。
【0054】
以上説明したところからわかるように、本発明の第1、第2実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0055】
高抵抗素子の拡大を招いていた、高抵抗な抵抗配線層(第1のゲート電極材料)と低抵抗な抵抗配線層(第2のゲート電極材料)との並列接続が、電気的に分離でき、かつ、高抵抗な抵抗配線層のみに電極端子をコンタクトホールパターンで自己整合的に形成出来る。これにより、安定して高抵抗な素子が、最小面積のものとして形成可能である。さらに、周辺トランジスタにおけるコンタクトホール周りの合わせ余裕の確保必要なく、周辺トランジスタを高密度に形成可能である。さらに、低抵抗素子を分断する事で、高抵抗な抵抗配線層(第1のゲート電極材料)と、低抵抗な抵抗配線層(第2のゲート電極材料)との並列接続による抵抗値悪化を防いでいるが、分断した領域に有る抵抗素子のみに自己整合的に不純物を導入することもでき、これにより所望の抵抗値に微調整することが出来る。また、前記不純物は、同一基板上に設けるメモリセルトランジスタもしくは周辺トランジスタを構成する不純物導入工程を利用する事で、微妙な抵抗値の調整が可能となり、回路設計や設計変更を容易に実施する事が出来る。
【0056】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、2層ゲート電極型トランジスタを有する半導体装置において、例えばその周辺回路の1つとして高抵抗素子を作る場合において、前記トランジスタにおける一般的に低抵抗のコントロールゲート材料を切り離し、高抵抗のフローティングゲート材料を用いて高抵抗素子を、2層ゲート電極型トランジスタを作るプロセスを兼用しつつ、容易に且つ小型なものとして得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の製造工程の一部を示す断面図。
【図2】 本発明の第1実施形態の製造工程の一部を示す断面図。
【図3】 本発明の第1実施形態の製造工程の一部を示す断面図。
【図4】 本発明の第2実施形態の製造工程の一部を示す断面図。
【図5】 本発明を適用する半導体装置(チップ)の全体構成図。
【図6】 第1の関連技術の製造工程を示す断面図及び平面図。
【図7】 第2の関連技術の製造工程の一部を示す断面図及び平面図。
【図8】 第2の関連技術の製造工程の一部を示す断面図及び平面図。
【図9】 第2の関連技術の製造工程の一部を示す断面図及び平面図。
【図10】 第2の関連技術の製造工程の一部を示す断面図及び平面図。
【符号の説明】
101,201,301,401,501 P型シリコン基板
102,202,302,402,502 フィールド酸化膜(シリコン酸化膜)
103,203 シリコン酸化膜
104,204,304,404,504 N型ポリシリコン膜
105,205,305,405,505 絶縁膜(シリコン酸化膜/窒化シリコン膜/シリコン酸化膜の複合膜)
106,206,306,406,506 ポリサイド膜(WSiのポリサイド膜)
107,207,307,407,507 窒化シリコン膜
109,209 N拡散層(ソース/ドレイン拡散層)
110,210,310,410,510 BPSG膜
113,213,313,413,513 コンタクトホール
211,415,519 レジストパターン
214,314,414,514 AlSiCu配線層
416 窒化シリコン膜

Claims (1)

  1. 第1のゲート絶縁膜、第1のゲート電極、第2のゲート絶縁膜及び第2のゲート電極の少なくとも4層を半導体基板上に順次形成することによって2層電極型トランジスタを構成してなる前記半導体基板上に形成される半導体高抵抗素子の製造方法であって、
    前記半導体基板上の特定領域に絶縁膜を形成する工程と、
    この絶縁膜上に、前記第1のゲート電極の材料層と、前記第2のゲート絶縁膜の材料層と、前記第2のゲート電極の材料層との3層を順次形成する工程と、
    一対のコンタクトホール形成予定領域間における前記第2のゲート電極の材料層をエッチングにより除去して切断して切断部分を形成する工程と、
    前記2層電極型トランジスタの製造方法過程における拡散層の形成と同時に、前記切断分部分から前記第1のゲート電極の材料層へ自己整合的に抵抗値を変えるために不純物を導入する工程と、
    第2のゲート電極の材料層と第2のゲート絶縁膜の材料層とをエッチング加工して、抵抗素子材料として機能させる前記第1のゲート電極の材料層を露呈させるコンタクトホールを少なくとも一対形成する工程と、
    このコンタクトホール内に、配線材料を、前記第1のゲート電極の材料層とは電気的に導通する状態に、埋設する工程と、
    を備えることを特徴とする、半導体高抵抗素子の製造方法。
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