JP4031605B2 - サージ保護付き半導体レーザおよび光ピックアップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルビデオディスク)、LBP(レーザビームプリンタ)、DVD−ROMなどのピックアップ用光源に用いるのにとくに適した、半導体レーザおよびそれを用いた光ピックアップに関する。さらに詳しくは、レーザダイオードと並列にコンデンサが接続されることにより、レーザダイオードのサージに対する破壊耐量を向上させたサージ保護付き半導体レーザおよびそれを用いた光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体レーザをピックアップに装着する際、図5(a)に示されるように、可撓性基板30の表面に設けられた配線のアノード配線31とカソード配線(コモン)32との間に積層セラミックコンデンサ33が接続されており、半導体レーザ(図示せず)をマウントする際、またはその後の取扱い時に半導体レーザが静電気などのサージにより破壊されるのを防止する方策がとられている。なお、図5(a)で、21、22、23は、たとえばキャンシール型の半導体レーザのピンを挿入して半導体レーザ(以下、LDともいう)をマウントすることができるように形成されたスルーホールで、それぞれアノード用、コモン用、モニタ受光用である。
【0003】
従来のピックアップは、このようにフレキシブル基板30(ピックアップがスライド動作をするため、このようなフレキシブル基板が必要)に、図5(a)に示されるように保護コンデンサ33が取り付けられると共に、図5(b)に示されるように、その端部側にショート用ハンダ付け端子34が設けられ、そのハンダ付け端子34にハンダ付けをして、予め両配線31、32をショートさせている。このショート用端子34は、フレキシブル基板30にLDをハンダ付けする際に、予め取り付けられている保護コンデンサの帯電を除くため、および受光素子、レンズアクチュエータ端子のハンダ付け作業の際に、フレキシブル基板30が帯電物に触れ、LDが破壊するのを防ぐためである。このショート端子34のハンダ35は、ピックアップにフレキシブル基板30がハンダ付けされ、フレキシブル基板30のコネクタ端子36がコネクタに差し込まれた後に吸い取られ、ショートが解除される。
【0004】
ピックアップの駆動回路がオンにされ、ディスク再生信号を測定し、モニタ用ホトダイオードの位置調整が終了し、ピックアップが完成する。このピックアップの組立後、フレキシブル基板30のショート端子34に再度ハンダ付けがなされ、ショートされた後、メカデッキ組立ラインに送られる。メカデッキ組立ラインでは、メカデッキにピックアップを取り付け、フレキシブル基板30をコネクタに差し込んだ後、このショート用端子34のハンダを再度吸い取り、信号再生テストが行われる。前述のショート用ハンダ付け端子に代えて、図5(b)に示されるように、コネクタ端子36をショートピン37で挟んでショートする場合もある。
【0005】
一方、たとえば特開平3−283482号公報にも示され、図6に示されるように、LDチップ25のすぐ近くにチップコンデンサ26を配置して金線27などのワイヤボンディングによりLDチップ25と並列に接続したり、図示されていないが、LDチップおよびそれに直列に接続されたインダクタンス素子と並列にチップコンデンサを接続した半導体レーザが示されている。なお、28はヒートシンクである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフレキシブル基板に予めコンデンサを取り付けておく構造では、フレキシブル基板30の保護用コンデンサ33を取付ける場所と、実際のLDを取付ける場所とは、少なくともL=2〜6mm程度は離れている。このフレキシブル基板の配線のインダクタンスは、フラットワイヤインダクタと見なされ、幅200μm、厚さ10μmの一般的なフレキシブル基板配線では図7に示されるように、その長さが長くなるにつれてそのインダクタンスが大きくなる。そのため、保護用コンデンサ33が設けられた場所よりもLDと反対側からサージが入る場合は充分にLDを保護することができるが、LDに近い側からサージが入ったり、LDの取り付けの際に、直接LDのリードピンが静電気を帯電したものに触れたり、帯電した作業者がLDのリードピンに触れると、接触部に近いLDチップにサージが流れ込んで破壊するという問題がある。
【0007】
さらに、フレキシブル基板に保護用コンデンサが取り付けられていても、その配線の端部側でLDのアノード配線とカソード配線とをショートしておかないと完全な保護をすることができず、非常に作業が煩わしくなるという問題がある。
【0008】
また、図6に示されるように、保護用コンデンサをワイヤボンディングにより接続して内蔵した半導体レーザにすると、ワイヤによりインダクタンスが生じる。すなわち、リード付きコンデンサのインダクタンスをリードの長さを変えて測定した結果が、2MHzの場合A、10MHzの場合B、100MHzの場合Cのそれぞれについて図8に示されるように、リード長が長くなるにつれてそのインダクタンスLが大きくなる。後述するEIAJの200pF、0Ωの耐圧試験を行うと、5〜10nHのインダクタンスがあると、そのコンデンサへ流れる電流は30nsの時間遅れが生じることが知られている。そのため、サージが入った場合に、先にLDチップ側に流れ込み、インダクタンスの大きい保護用コンデンサによっては充分にサージを吸収することができず、LDチップを破壊するという問題がある。
【0009】
本発明はこのような問題を解決し、組立段階での煩わしい作業をすることなく、しかもサージが入った場合には、半導体レーザチップに達する前に必ず保護用コンデンサにより吸収することができるような構造のサージ保護付き半導体レーザを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的は、この半導体レーザを用いた光ピックアップおよび光ディスク再生装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるサージ保護付き半導体レーザは、複数本のリードがそれぞれ電気的に絶縁して上下に延びるように固定されるステムと、該ステムの一方側における前記複数のリードの2本に、そのアノードおよびカソードが少なくとも一方はワイヤを介して電気的に接続されるレーザチップと、該レーザチップのアノードおよびカソードの一方に接続されるリードの前記一方側に設けられ、該アノードまたはカソードとワイヤを介して接続されるインダクタンス素子と、前記レーザチップの周囲を被覆するキャップと、前記ステムの他方側の前記レーザチップのアノードおよびカソードが接続される2本のリード間にワイヤを介さないで直接導電剤により接着されるチップコンデンサとからなっている。
【0012】
ここに直接導電剤により接着とは、ハンダや導電性接着剤などのインダクタンスの生じにくい導電性材料により接着されることを意味する。
【0013】
この構造にすることにより、半導体レーザのリードに直接保護用のチップコンデンサがワイヤを介さないで直接接続されているため、そのインダクタンスは2nH以下と小さくなり、静電気などのサージが直接半導体レーザのリードに印加されても、時間遅れなくその電荷をコンデンサにより吸収することができる。しかも、レーザチップはステムのリードや金線などのワイヤを介して接続されているため、リードの外部端子からレーザチップまでの間にインダクタンスが形成され、サージなどの電荷はレーザチップ側には進みにくく(時間遅れが生じ)、保護用のチップコンデンサにより吸収されやすい。すなわち、保護用コンデンサが、サージが印加し得る場所の半導体レーザに一番近いと共に、レーザチップからは最も離れた場所に接続されているため、敢えてインダクタンス素子を接続しなくても、リードに印加し得るサージは保護用コンデンサによりすべて吸収され、レーザチップが保護される。
【0014】
前記チップコンデンサの容量が0 . 47μF以上で、前記インダクタンス素子のインダクタンスが5〜100nHであることにより、より一層レーザチップが保護される。
【0015】
本発明による半導体レーザの他の形態は、少なくとも2本のリードと、該2本のリードの一端部側にそのアノードおよびカソードが電気的に接続されるレーザチップと、該レーザチップからの光を出射し得るように前記レーザチップの周囲を被覆し、前記少なくとも2本のリードの他端部側を露出させる被覆部とを有し、前記アノードおよびカソードの少なくとも一方と、該一方が接続される前記リードとの間にインダクタンス素子がワイヤを介して直列に接続され、かつ、前記レーザチップから前記インダクタンス素子よりも遠い位置で、前記被覆部内での前記アノードおよびカソードがそれぞれ接続されるリード間にチップコンデンサがワイヤを介しないで導電剤により直接接続されている。
【0016】
ここに被覆部とは、キャンシールのようにステム上に被せられるキャップや樹脂によりレーザチップなどの一部を被覆するようなパッケージなどを含む意味である。また、インダクタンス素子とは、通常のワイヤよりは単位長さあたりで大きなインダクタンスを生じる素子を意味する。
【0017】
このような構造にしても、保護用のチップコンデンサがワイヤを介して接続されていないため、2nH以下の非常に小さいインダクタンスにより接続され、僅かなインダクタンスを有する小さなインダクタンス素子をレーザチップ側に接続するだけで、保護用コンデンサとレーザチップ側へのインダクタンス差を充分に確保することができ、レーザチップをサージから保護することができる。
【0018】
前記チップコンデンサが、該コンデンサが接続される2本のリード間で、インダクタンスが2nH(ナノヘンリー)以下になるように形成されれば、サージによる電荷を殆どコンデンサにより吸収することができ、レーザチップを保護することができる。
【0019】
本発明による光ピックアップは、半導体レーザと、該半導体レーザから出射する光と反射して戻る光とを分離するビームスプリッタと、光ディスク上に前記半導体レーザからのビームの焦点を結ばせる対物レンズと、前記光ディスクからの反射光を前記ビームスプリッタにより分離して検出する光検出器とからなり、前記半導体レーザが請求項1または3記載の半導体レーザからなっている。
【0020】
本発明による光ディスク再生装置は、前記光ピックアップにディスク回転装置および該光ピックアップを移動するスライダ機構がさらに設けられることにより構成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明の半導体レーザについて説明をする。本発明の半導体レーザは、図1にその一実施形態の説明図が斜視図およびキャップを取り除いた状態の側面図で示されるように、複数本のリード11〜13がそれぞれ電気的に絶縁して上下に延びるように固定されてステム1が形成されている。そのステム1の一方側にレーザチップ2が設けられ、そのアノードおよびカソードが少なくとも一方はワイヤ8を介して2本のリード11、12に電気的に接続され、レーザチップ2の周囲がキャップ4により被覆されている。そして、ステム1の他方側(キャップ4により覆われないで露出する側)におけるレーザチップ2のアノードおよびカソードが接続される2本のリード11、12間にワイヤを介さないで、チップコンデンサ3が直接導電剤により接着されている。
【0022】
レーザチップ2は、従来と同様のたとえばAlGaAs系化合物半導体のダブルヘテロ構造からなり、図示されていないシリコンサブマウントなどを介して、ヒートシンクとなり、コモンリード12と電気的に接続される台座14にマウントされている。なお、図1(b)において、7はモニター用の受光素子である。この例では、レーザチップ2の一方のアノード電極が金線などのワイヤ8を介して、第1のリード11と電気的に接続されており、カソード電極は台座14を介してリード12と電気的に接続されている。なお、リード13には、モニター用受光素子7の一方の電極がワイヤ8により電気的に接続されている。
【0023】
図1(a)に示されるように、キャップ4が被されるのと反対側のリード11、12の間にチップ型積層セラミックコンデンサ3が、リードなどを介さないでハンダ付けなどにより直接接続されている。この積層セラミックコンデンサは、その容量が、後述するように、0.5μF以上のものが好ましく、また、リード付きではなく、チップ状のものを直接リードに接着するのが好ましい。チップコンデンサ3をキャップ4内に設けないで、外付けにする理由は、キャップ4内に直接サージが印加される虞れはなく、サージが印加されるのは、リード11、12を介してであり、サージが印加し得る一番レーザチップ2に近い側という点と、レーザチップ2からサージの印加側にできるだけ離れた位置という点からである。
【0024】
このように配置することにより、印加され得るサージは、必ず直ちに保護用のチップコンデンサ3に流れ込み、レーザチップ2には流れ込むのに時間遅れが生じる。その結果、レーザチップ2にはサージが流れ込まないで保護される。
【0025】
この構造で、コンデンサ3の容量、およびリード付きコンデンサおよびチップ型コンデンサの種類を変えて耐圧試験を行い、何Vまでのサージに絶えられるかを調べた。コンデンサの種類は、リード付き(リードの長さ5mm)0.01μF、リード付き0.1μF、チップ型0.1μF、チップ型0.47μF、チップ型1μF、チップ型2.2μFの6種類と、コンデンサを接続しないものとで調べた。耐圧試験の方法は、EIAJの200pF、0Ω法(200pFのコンデンサを検査する電圧で充電し、その充電されたコンデンサを、負荷抵抗のない(0Ω)LDのリード間に接続した場合に、動作電流がサージ印加前の値に比べ10mA上昇するサージ電圧値により、レーザチップの破壊を判定する方法)により調べた結果を、図2に平均値P、最大値Q、最小値Rにより示す。
【0026】
図2から明らかなように、コンデンサを接続しないものやリード付きコンデンサを装着したものでは、充分な耐圧の向上を図れないが、チップコンデンサを直付けしたものは、大幅に向上し、チップコンデンサの容量が0.47μF以上になると、平均で5000V以上に向上した。すなわち、0.47μF以上のチップ型コンデンサを半導体レーザのリードの外側に直付けすることにより、サージに対して非常に耐性が強くなることが分る。なお、従来のコンデンサなしでは250Vで破壊するものが、2.2μFのチップコンデンサを直付けしたものは、最大で6500Vまで耐圧が向上した。図2からも明らかなように、保護用コンデンサの容量は大きいほど好ましいが、容量が大きくなると外形も大きくなり、必要な耐性とスペースとの関係で選択される。図2から0.5μF以上あることが好ましいが、0.4μF以上あれば従来構造より遥かに耐圧が向上する。
【0027】
本発明によれば、半導体レーザのリードで、サージが入り得る露出部で本体に一番近いところ、かつ、レーザチップに一番遠いところに、しかも、インダクタンスが生じないようにワイヤを用いないで直付けにより保護用のチップコンデンサが取り付けられている。その結果、外部から半導体レーザのリードに直接、または他の配線を介してサージが印加しても、レーザチップは保護用のチップコンデンサが取り付けられた位置からさらにリードおよびワイヤなどを経て接続されているため、インダクタンスが5〜10nHはあり、前述の試験法では、30ns以上の時間遅れが生じ、チップコンデンサにサージが吸収されて、レーザチップが破壊することがない。そのため、半導体レーザのフレキシブル基板などへの取付け時や、組立工程の途中での運搬時などにおいても、フレキシブル基板などに帯電したサージによりレーザチップが破壊されることがなくなり、取扱いが非常に容易になると共に、信頼性が大幅に向上する。
【0028】
前述の例は、チップコンデンサの位置からレーザチップまでのリードやワイヤによるインダクタンスを利用しており、保護用のチップコンデンサを直付けすることにより、通常の半導体レーザではレーザチップを保護するインダクタンスを充分に確保することができるが、さらに安全を期するためにレーザチップとリードとの間にインダクタンス素子を直列に接続することもできる。インダクタンス素子としては、5〜100nH程度の僅かのインダクタンスを生じればよく、たとえばチップインダクタなどの小形素子を使用することができる。
【0029】
図3は、他の実施形態である平面実装型の半導体レーザを示す平面説明図で、この例は、たとえばレーザチップからの光の透過部を除いて樹脂などにより保護する被覆部(図示せず)が設けられる構造であり、その被覆部で覆われる部分にチップ型コンデンサ3が設けられる例である。この場合、レーザチップ2とリード11とをワイヤ8で接続する部分にインダクタンス素子5を介在させることにより、チップコンデンサ3が前述のように、リード11、12と直付けされているため、レーザチップ2側でのインダクタンスを相対的に充分に稼ぐことができ、レーザチップ2を充分に保護することができる。この場合もインダクタンス素子5としては、せいぜい5〜100nH程度あればよく、たとえばチップインダクタなどを使用することができる。なお、図3で図1と同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0030】
チップコンデンサ3として、0.1μFの小型のものを使用し、100nHのインダクタンス素子5を用いた結果、前述の例の2.2μFのコンデンサを用いたのと同様の6500Vの耐サージ特性が得られた。また、この構造にすることにより、保護用コンデンサが被覆部内に内蔵されているため、外部で邪魔になることもなく、非常に取扱いやすく信頼性の向上する半導体レーザになる。なお、図3に示される例は、平面実装型の例で、被覆部を樹脂により被覆する例であったが、この例に限らず、前述のようなステムを使用するものにも同様に適用することができる。
【0031】
図4に、図1に示される半導体レーザを用いたピックアップの一例の構成説明図が示されている。すなわち、図4(a)に示されるように、ボディの一壁面に取り付けられたフレキシブル基板30のスルーホールに図1に示される半導体レーザ50のリード11、12、13が挿入されてハンダ付けされている。半導体レーザ50はボディ40内に入っており、そのリード11、12の根元にチップコンデンサ3が接続されている(図4(a)において、破線によりコンデンサ記号で示されている)。なお、38は半導体レーザの出力を一定に調整するためのボリュームを示しており、図示しない他の必要な部品が搭載されると共に、配線が設けられており、フレキシブル基板30の他端部にコネクタ端子36が形成されており、電源や信号などを供給できる構造になっている。
【0032】
ボディ40の中には、図4(b)に、たとえば3ビーム法の構成説明図が示されるように、半導体レーザ50が横向きに配置され、半導体レーザ50からの光を回折格子51により3分割し、出射光と反射光とを分離するビームスプリッタ52を介して、コリメータレンズ53により平行ビームとし、プリズムミラー(反射鏡)54により90°ビームを曲げて(z軸方向にして)対物レンズ55によりDVDやCDなどの光ディスク56の表面に焦点を結ばせる。そして、光ディスク56からの反射光を、ビームスプリッタ52を介して、凹レンズ57などを経て光検出器58により検出する構成になっている。なお、コリメータレンズと対物レンズを一体化し、1枚のレンズにした有限系対物レンズを用いた光ピックアップもある。この対物レンズはフォーカスサーボ機構、トラッキング機構を有するアクチュエータにより、ディスク上読出位置の最適位置が保たれる。
【0033】
このボディ40に取り付けられた金具41またはボディ40に直接設けられたガイド溝42、43によりスライドできるようにピックアップが保持され、図示しない光ディスクの載置台や回転機構、光ピックアップを移動するスライダ機構などが設けられることにより、光ディスク再生装置が構成され、フレキシブル基板の可撓性により光ピックアップをスライドさせ、トラッキングサーボやフォーカスサーボを行いながら信号の検出を行える構造になっている。このような光ピックアップや光ディスク再生装置を製造する段階においても、半導体レーザが静電気などにより破損することは解消され、取扱いが容易になると共に、非常に信頼性が向上する。
【0034】
図4に示される例では、半導体レーザが図1に示される構造の例であったが、図3に示される構造の半導体レーザでも同様に光ピックアップおよび光ディスク再生装置を構成することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、チップコンデンサをリードに直付けすることにより、保護用のコンデンサへのインダクタンスを小さくすることができ、また、レーザチップ側のワイヤボンディングによりコンデンサに対するインダクタンスの差を形成することができるため、非常に簡単な構成により、サージに対して非常に耐性の強い半導体レーザが得られる。また、半導体レーザ自身に保護用のコンデンサが装着されているため、フレキシブル基板などに予め保護用コンデンサを装着する必要がなく、フレキシブル基板などへの組立や、組立工程での運搬などにおいても、非常に取扱いが容易になり、作業の大幅な簡略化がなされると共に信頼性が非常に向上する。
【0036】
また、本発明によれば、光ピックアップや光ディスク再生装置の製造段階において、半導体レーザの破損に過剰な神経を使う必要がなくなり、製造コストを下げることができると共に、その信頼性が非常に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体レーザの一実施形態の構造を示す説明図である。
【図2】図1の半導体レーザにおいて、保護用コンデンサを種々変えたときの耐圧特性を示す図である。
【図3】本発明による半導体レーザの他の実施形態を示す説明図である。
【図4】図1に示される半導体レーザを用いて光ピックアップを構成した例の説明図である。
【図5】従来のCDなどに用いられるフレキシブル基板への半導体レーザの実装例を示す説明図である。
【図6】従来の半導体レーザに保護用コンデンサが設けらる構造の説明図である。
【図7】フレキシブル基板の配線の長さによるインダクタンスの変化を示す図である。
【図8】リード付きコンデンサのリード長によるインダクタンスの変化を示す図である。
【符号の説明】
1 ステム
2 レーザチップ
3 チップコンデンサ
5 インダクタンス素子
8 ワイヤ
11 リード
12 コモンリード
Claims (6)
- 複数本のリードがそれぞれ電気的に絶縁して上下に延びるように固定されるステムと、該ステムの一方側における前記複数のリードの2本に、そのアノードおよびカソードが少なくとも一方はワイヤを介して電気的に接続されるレーザチップと、該レーザチップのアノードおよびカソードの一方に接続されるリードの前記一方側に設けられ、該アノードまたはカソードとワイヤを介して接続されるインダクタンス素子と、前記レーザチップの周囲を被覆するキャップと、前記ステムの他方側の前記レーザチップのアノードおよびカソードが接続される2本のリード間にワイヤを介さないで直接導電剤により接着されるチップコンデンサとからなる半導体レーザ。
- 前記チップコンデンサの容量が0 . 47μF以上で、前記インダクタンス素子のインダクタンスが5〜100nHである請求項1記載の半導体レーザ。
- 少なくとも2本のリードと、該2本のリードの一端部側にそのアノードおよびカソードが電気的に接続されるレーザチップと、該レーザチップからの光を出射し得るように前記レーザチップの周囲を被覆し、前記少なくとも2本のリードの他端部側を露出させる被覆部とを有し、前記アノードおよびカソードの少なくとも一方と、該一方が接続される前記リードとの間にインダクタンス素子がワイヤを介して直列に接続され、かつ、前記レーザチップから前記インダクタンス素子よりも遠い位置で、前記被覆部内での前記アノードおよびカソードがそれぞれ接続されるリード間にチップコンデンサがワイヤを介しないで導電剤により直接接続されてなる半導体レーザ。
- 前記チップコンデンサが、該コンデンサが接続される2本のリード間で、インダクタンスが2nH以下になるように形成されてなる請求項1、2または3記載の半導体レーザ。
- 半導体レーザと、該半導体レーザから出射する光と反射して戻る光とを分離するビームスプリッタと、光ディスク上に前記半導体レーザからのビームの焦点を結ばせる対物レンズと、前記光ディスクからの反射光を前記ビームスプリッタにより分離して検出する光検出器とからなり、前記半導体レーザが請求項1または3記載の半導体レーザである光ピックアップ。
- 請求項5記載の光ピックアップにディスク回転装置および該光ピックアップを移動するスライダ機構がさらに設けられてなる光ディスク再生装置。
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|---|---|---|---|
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