JP4033418B2 - 自動壁紙糊付機用養生テープガイド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状壁装材に重ね切り用の養生部分を形成する養生テープを、糊付したシート状壁装材の縁に沿って積層する際に所定位置に位置決めするための自動壁紙糊付機用養生テープガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の内装仕上げとして、紙、布、樹脂、金属、タイル等、種々の材料を利用してなるシート状壁装材、所謂壁紙が壁面に貼り付けられる。この壁紙の施工は、通常、ロール状に巻かれた壁紙を現場の自動壁紙糊付機にて連続的に裏面に糊付を行いながら所定寸法に裁断し、順次、人手により壁面への張り込みを行うものである。
【0003】
一般的な自動壁紙糊付機は、図3の側面透視図に示すように、糊付機本体111を構成する上部構体12及び下部構体13内に、それぞれ複数のロール(15〜22)が互いにギアを介して配列されており、上下部構体間に壁紙を挟み込むことによって各ロールでの搬送可能状態が得られるものである。又、下部構体13内には、糊を収容している糊桶14が備えられている。
【0004】
上部構体12内には、ロール状の原反から引出された壁紙1を糊付機本体11内に後部側から取り込むためのピンチロールを構成する上側ピンチロール15と壁紙1に糊付機本体11の前部方向への送り出し張力を付与するためのドライブロール17と、これら2つのロール間で壁紙1を上から押さえて追従回転する押さえロール16とが、互いに所定間隔で平行に配列されるように、それぞれ上部構体12の側板に軸支されている。
【0005】
また、下部構体13内には、前記上側ピンチロール15と対になってピンチロールを構成する下側ピンチロール18と、糊上げロール20から転写された糊を壁紙1裏面に塗布する糊付ロール21と、糊付ロール21に接して糊量を調節するドクターロール19と、前記ドライブロール17と共に壁紙1に適度な張力を与えて前部方向へ送り出す均しロール22とが、互いに所定間隔を持って平行に配列されるように、下部構体13の側板に軸支されている。また糊上げロール20は、糊桶14の内部両側面に軸支されている。
【0006】
以上の如き構成を持つ自動壁紙糊付機において、後部側から取り込まれ、ピンチロール(15,18)によって前方の糊付ロール21上に搬送され、ここで裏面に糊が塗布された壁紙1は、さらにドライブロール17および均しロール22によって前面に送り出される。
【0007】
一方、壁面への壁紙貼り付け作業においては、一般的に「重ね切り」施工法が採用されている。「重ね切り」とは、壁面上で2枚の壁紙を継ぎ合わせる際に、縁を重ね合わせた状態で2枚の壁紙を壁面に隣接貼付し、糊が乾く前に重ね合わせ部分のほぼ中央に刃物を通して両方の壁紙の縁を一緒に切断し、下方の壁紙の重ね合わせ部分の切断された縁を剥がし、剥がされた縁部分があった壁面上に上方の壁紙を貼付して(このとき上方壁紙の切り離された縁部分も剥がす)隣り合った壁紙を連続的に継ぎ合わせる施工方法である。
【0008】
このような「重ね切り」を行う壁紙においては、下方の壁紙の縁部分の表面によけいな糊を付けず、切断後の上下の壁紙の縁部分の分離を容易にすると共に、壁面に貼付されるまで上方の壁紙の縁部の糊の接着能力を維持するために、壁紙の糊付面(裏面)の縁に沿って養生テープを積層した養生部分を形成しておくことが行われている。
【0009】
この養生テープの壁紙糊付面への積層も自動壁紙糊付機において行われている。例えば、図3にも示すように、糊桶14の下方に配置されたテープロールから引出された養生テープ2を、糊桶14の前面側から均しロール22の下方へ導入し、ドライブロール17と均しロール22との間に通すことにより、糊付ロール21から糊を塗布されて搬送されてきた壁紙1がドライブロール17と均しロール22との間を通過する際に、壁紙1裏面に積層された状態で一緒に送り出されてくる。
【0010】
なお、この養生テープ2が壁紙1の縁に沿って積層されるよう位置決めするために、従来より図4に示したようなテープガイド103が用いられている。これは、糊桶14前面側上端に壁紙1の左右片方あるいは両方の縁部に相当する位置に断面逆U字状の係止部104により掛止状態で装備されるものであり、養生テープ2の左右のエッジを、両側から抱えるように屈曲した把持片(105x,105y)で摺動状態で案内するガイド部105を備えたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
通常、裏面に糊が塗布され、養生テープ2が積層されて送り出されてくる壁紙1の裁断は、糊桶14前面に壁紙を当接させて仮止めした状態で、本体下部の糊桶ステー23の上面を定規としてカッターにより手でカットしている。
【0012】
しかしながら、上記の如き従来のテープガイド103では、糊桶14前面側にガイド部105がその厚み分で突出することとなるため、裁断時に糊桶14前面に壁紙1を当接すると、図3からも判るようにその部分が膨らんでしまう。このように部分的に膨らんだ状態で壁紙1を糊桶ステー23に沿ってカットすると、実際のカット縁は壁紙1の長手方向に対して直行した直線でなく、傾斜したり歪曲していたりし、得られた壁紙片は長さ寸法が幅方向で均一でないという問題が生じる。
【0013】
このような幅方向での長さ寸法の不均一は、裁断毎に生じるため、各壁紙1を壁面に貼付する際に、部分的に長さが足らなくなったり、はみ出してしまったりする。従って、場合によっては裁断済の壁紙1を改めて端部をカットし直さなければならなくなり、その分、余計に長さ寸法を予め増しておく必要が生じるなど、余分な手間や壁紙の無駄を増やして作業効率を悪化させている。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑み、壁紙の裁断寸法に悪影響を及ぼすことのない自動壁紙糊付機用養生テープガイドを得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る自動壁紙糊付機用養生テープガイドでは、シート状壁装材を本体後部から前方へ送り出しながら糊付ローラに接触させて前記シート状壁装材の裏面に連続的に糊付を行う自動壁紙糊付機内の、糊付ロールへ糊上げロールを介して転写される糊を収容するために前記糊付ロール下方に備えられた糊桶に装着され、糊付したシート状壁装材の縁に沿って積層されて重ね切り用の養生部分を形成する養生テープをシート状壁装材の幅方向に関して位置決めする自動壁紙糊付機用養生テープガイドにおいて、前記糊桶の前面側上端部を挟持する断面逆U時形状の係止部と、この係止部頭頂部から糊桶後部側へ延在し、その左右に前記養生テープの少なくとも一方のエッジを案内する屈曲した把持片を有するガイド部、とを備えたものである。
【0016】
本発明による養生テープガイドにおいては、糊桶前面側上端部へ装着される断面逆U字状の係止部の頭頂部から糊桶後部側へ延在するようにガイド部が形成されているものであるため、糊桶装着時に厚みのあるガイド部が前方へ突出することがない。
【0017】
従って、従来のテープガイドのように、裁断時に壁紙を膨らませて裁断寸法を不均一にすることなく、カットし直し等の手間や壁紙の無駄を省き、作業効率を向上させることができる。
【0018】
さらに、本発明の養生テープガイドの構成によれば、実際に養生テープをで案内するガイド部の出口端が均しロール22に近接するため、養生テープの位置決めから均しロール22までの距離が短縮されて、ガイドを通過した後の養生テープの蛇行も大幅に低減されるので、安定した養生テープの案内が実現する。
【0019】
なお、本発明における養生テープガイドは、養生テープの左右のエッジのうち一方のみを案内するようにガイド部の把持片を一つとしても良いが、左右一対の把持片を備えて養生テープの左右両エッジを案内するものである方が、より安定したガイドが行えるので望ましい。
【0020】
また、左右一対の把持片の相対距離を変化可能とし、使用する養生テープのサイズに応じて把持片間距離を選択する構成としても良い。例えば、テープガイドを左右2部材に分割し、装備される糊桶前面の上端縁上を摺動可能とすることによって把持片の相対距離を変化可能とできる。
【0021】
また、本発明の断面逆U字状の係止部は、テープガイド中に掛止位置がずれることのない程度にテープガイドを糊桶上端に固定できるほどの挟持力を備えておけば良く、例えば、挟み込み間隔を糊桶壁の厚みと同程度とし、糊桶壁の挟持状態においては両者の摩擦力によって位置ずれし難い構成とできる。また、係止部をばね式とすれば、より安定した固定状態が得られる。もちろん、両者を強固に固定する着脱可能な固定治具を利用しても良い。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態による自動壁紙糊付機用養生テープガイドとして、左右一対の把持片を備えたテープガイドを図1および図2に示す。図1は、本実施形態によるテープガイドを装着した状態の自動壁紙糊付機の概略構成を示す側面透視図であり、図2(a)はテープガイド装着部付近の部分拡大図であり(b)はテープガイドの斜視図である。
【0023】
本実施形態によるテープガイド3は、自動壁紙糊付機装着時に糊桶14の前面側上端部を挟持するための断面逆U字状の係止部4と、その頭頂部から、係止部4の延在方向に対して約100度の傾斜角度で後方へ延在するガイド部5を備えたものである。
【0024】
ガイド部5の上面には、養生テープの左右両エッジを摺動状態で案内する屈曲した左右一対の把持片(5x,5y)が形成されている。係止部4で糊桶14前面側上端部の所定位置を挟持させることによりテープガイド3を糊桶14の糊付運転時における壁紙1の縁部走行位置に相当する位置に固定装備されると、ガイド部5の延在方向は、ちょうど均しロール22の下端部に向かい、ガイド部5の先端は均しロール22に非常に近い位置まで来る。
【0025】
糊付機による壁紙1への糊付運転を始める際には、壁紙1の糊付機本体11へのセッティングを行う初期設定の際に、上記の如き装着状態のテープガイド3を通して養生テープ2のセッティングも行う。
【0026】
即ち、初期設定において、下部構体13に対して上部構体12を開いた状態とし、まず、糊桶14下方に配置されたテープロールより養生テープ2の先端を引き出し、糊桶14前面側から、上端部に装備されたテープガイド3のガイド部4で一対の把持片(5x,5y)の内側に通した後、均しロール22の下側から本体内側へ挿入し、均しロール22の表面に沿わせて上面側へ引き上げて、本体前前面に垂れるように均しロール22上に載せる。
【0027】
次に、糊付機本体1の後部に取付けられたスリッタ10を通過して所定幅に調整される壁紙1の先端をロール原反から引き出して、その先端が本体前面側に垂れるように壁紙1を下側ピンチロール18,糊付ロール21,均しロール22の上に載せ、均しロール22上では養生テープ2上に壁紙1の縁が重なった状態で上部構体12を閉じ、壁紙1および養生テープ2の挟み込み状態を得る。
【0028】
次に糊付機の初期運転を行う。初期運転が開始されると各ロールの回転駆動により、糊上げロール20は糊桶14内の糊を載せ上げつつ、糊付ロール21へ糊を転写し、糊付ロール21の表面へ転写された糊は、ドクターロール19によって所定量に調整され、糊付ロール21表面には、安定した量の糊がまんべんなく付着されていく。
【0029】
一方、各ロールの回転駆動により壁紙1も前方へ搬送されるが、途中、糊付ロール21との接触において、当初のうちは糊付ロール21表面へ糊が付着されておらず、糊上げロール20からの転写によって徐々に糊付着量が増加するが、糊付ロール21表面に充分な量の糊が安定して転写されるまでは、壁紙1裏面への糊付も不十分である。従って、ドライブロール17と均しロール22を通過して送り出されてくる壁紙1と養生テープ2との間も先端から所定長さまでは不安定な接着状態である。
【0030】
壁紙1への糊付着が安定し、裏面に充分に糊付され、養生テープ2が安定な状態となった壁紙部が本体前面から送り出され始めたら、初期運転を停止し、先端部の糊付量が不充分で養生テープ2との接着状態も不安定な不要部分をカッタで切り落として初期設定を終了する。
【0031】
このとき、糊桶14前面に壁紙1を当接仮止めしてステー23上面を定規としてこれに沿ってカッタで切断するが、従来のように、テープガイド3が前面へ突出して壁紙1を部分的に膨らませることがないので、一枚目の壁紙1の先端の切り口は、直線状である。
【0032】
上記初期設定終了後、本運転を開始する。順次、糊が塗布され、ドライブロール17と均しロール22間を通過して本体11前面から送り出されてくる壁紙1は、その縁に沿って養生テープ2が重ねられている。連続的に糊付されて送り出されてくる養生テープ2付き壁紙1は、所望の長さ寸法でカッタで切断し、所望枚数の壁紙片が得られた時点で運転を停止する。
【0033】
また、壁紙片の各裁断の際には、初期設定時の裁断時と同様に、糊桶14前面に壁紙1を当接仮止めするときに、テープガイド3が前面へ突出して壁紙1を部分的に膨らませることがないので、各壁紙片の両端の切り口は、直線状であり、いずれも幅方向の長さ寸法が均一であるので、壁紙1の無駄がない。
【0034】
また、養生テープ2が均しロール22表面に当接するのはガイド部4を通過すたほぼ直後であるので、その間の養生テープ2の蛇行がなく、養生テープ2のドライブロール17と均しロール22との間における壁紙1への重ね合わせは、常に安定した位置決めのもとに進むので、得られた壁紙片の養生テープ2の積層状態は常に縁に沿ったものである。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の養生テープガイドは、ガイド部が糊付機本体前面に突出することがないので、壁紙の裁断時に悪影響を及ぼすことなく、常に壁紙の長さ寸法が幅方向で均一であり、カットし直しの手間や壁紙の無駄が省かれ、作業効率を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテープガイドを装着した自動壁紙糊付機全体の状態を説明する概略側面透視図である。
【図2】図1のテープガイドの構成を示す説明図であり、(a)はテープガイド装着部分を示す部分拡大図、(b)はテープガイドの斜視図である。
【図3】従来のテープガイドを装着した自動壁紙糊付機全体の状態を説明する概略側面透視図である。
【図4】従来のテープガイドの構成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:壁紙
2:養生テープ
3,103:テープガイド
4,104:係止部
5,105:ガイド部
5x,5y,105x,105y:把持片
10:スリッタ
11:糊付機本体
12:上部構体
13:下部構体
14:糊桶
15:上側ピンチロール
16:押さえロール
17:ドライブロール
18:下側ピンチロール
19:ドクターロール
20:糊上げロール
21:糊付ロール
22:均しロール
23:糊桶ステー
Claims (1)
- シート状壁装材を本体後部から前方へ送り出しながら糊付ローラに接触させて前記シート状壁装材の裏面に連続的に糊付を行う自動壁紙糊付機内の、糊付ロールへ糊上げロールを介して転写される糊を収容するために前記糊付ロール下方に備えられた糊桶に装着され、糊付したシート状壁装材の縁に沿って積層されて重ね切り用の養生部分を形成する養生テープをシート状壁装材の幅方向に関して位置決めする自動壁紙糊付機用養生テープガイドにおいて、
前記糊桶の前面側上端部を挟持する断面逆U時形状の係止部と、
この係止部頭頂部から糊桶後部側へ延在し、その左右に前記養生テープの少なくとも一方のエッジを案内する屈曲した把持片を有するガイド部、
とを備えたことを特徴とする自動壁紙糊付機用養生テープガイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11472798A JP4033418B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 自動壁紙糊付機用養生テープガイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11472798A JP4033418B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 自動壁紙糊付機用養生テープガイド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11301197A JPH11301197A (ja) | 1999-11-02 |
| JP4033418B2 true JP4033418B2 (ja) | 2008-01-16 |
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Family Applications (1)
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| JP11472798A Expired - Fee Related JP4033418B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 自動壁紙糊付機用養生テープガイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4033418B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP11472798A patent/JP4033418B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11301197A (ja) | 1999-11-02 |
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