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JP4034770B2 - パワードライブユニット - Google Patents
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Description

この発明はパワードライブユニットに関する。
近時、内燃機関、電動機、およびバッテリなどの蓄電装置などを搭載したハイブリッド車両が種々提案されている。かかるハイブリッド車両においては、車両の走行状態(高速時あるいは低速時など)に応じて内燃機関と電動機を制御し、走行するようにしている。
このようなハイブリッド車両における電動機は一般に、蓄電装置から出力される直流電流がパワードライブユニット(PDU(Power Drive Unit))、より正確にはパワードライブユニット内のパワーモジュールによって交流電流に変換され、その交流電流が電動機のステータに送られることで作動させられる。
前述のパワードライブユニットにあっては、パワーモジュール(3相インバータ回路モジュール)から延びるバスバーを流れる交流電流が、電流検出部、即ち、電流センサによって検出され、その電流センサは、前記検出された交流電流に応じた信号を制御回路基板に出力する。そして、制御回路基板は、前記出力された信号などに基づいてパワードライブユニットを制御するように構成される。
ところで、パワードライブユニット全体を小型化するという観点から、制御回路基板と電流センサとの間にあるクリアランス(間隙)は、できるだけ狭く構成されるのが望ましい。従って、制御回路基板と電流センサとのクリアランスが狭くなるように、制御回路基板と電流センサがハーネスを介して接続されるものが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に記載されるようなパワードライブユニットにあっては、ハーネスを用いているため、組立て工数および部品点数が増加してしまうという不都合が生じていた。
上記した不都合を解消するため、制御回路基板と電流センサをリードピンを介して接続させることが考えられる。この場合、前述のパワードライブユニットが配置される厳しい環境条件、具体的には、パワードライブユニットへの激しい振動や温度変化などを考慮する必要がある。
そこで、例えば、特許文献2に記載される技術のように、制御回路基板がリードピンを介して外部機器に接続されると共に、リードピンなどに発生する応力を緩和させるため、凸形状の湾曲部がリードピンの中間部付近に形成されるようにした技術が提案されている。
特開平9−47034号公報(図1および図4など) 特開平11−26955号公報(段落0016,0017および図1など)
しかしながら、特許文献2に記載される技術をパワードライブユニットに用いる場合、制御回路基板と電流センサとのクリアランスを、リードピンの湾曲部の大きさだけ増加させる必要があり、結果としてその増加分だけパワードライブユニット全体の大きさが増加してしまうといった不具合が生じる。
従って、この発明の目的は上記した課題を解消することにあり、制御回路基板が電流センサにリードピンを介して接続される際、制御回路基板と電流センサとのクリアランスを増加させることなく、接続できると共に、前記リードピンなどに発生する応力を緩和させることができ、よって小型でありながら厳しい環境条件にも適用可能なパワードライブユニットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1においては、電子回路基板、前記電子回路基板に接続されるパワーモジュール、前記パワーモジュールから延びるバスバー、および前記バスバーの付近に配置されて前記バスバーから出力される電流を検出するセンサを有する電流検出部から少なくとも構成されるパワードライブユニットにおいて、前記電流検出部は、前記センサが搭載されるセンサ基板、前記センサ基板と前記電子回路基板を接続するリードピン、および前記電流検出部と一体的に形成され、前記リードピンを案内しつつ固定する第1の案内部を備えると共に、前記リードピンは、一端が前記センサ基板に接続され、他端が前記電子回路基板に対して一旦離間する方向に延び、次いで反転して前記電子回路基板に向けて延びる湾曲形状を呈し、さらに、前記第1の案内部に形成される孔によって挟持されて固定される如く構成した。
請求項2にあっては、前第1の案内部に形成される孔は、前記リードピンと略同径に形成される如く構成した。
請求項3にあっては、前記電子回路基板は、前記リードピンを案内する第2の案内部を備える如く構成した。
請求項1に係るパワードライブユニットにあっては、電流検出部、具体的には電流センサは、バスバーに流れる電流を検出するセンサが搭載されるセンサ基板、センサ基板と電子回路基板を接続するリードピン、および電流センサと一体的に形成され、リードピンを案内しつつ固定する第1の案内部を備えると共に、リードピンは、一端がセンサ基板に接続され、他端が電子回路基板に対して一旦離間する方向に延び、次いで反転して電子回路基板に向けて延びる湾曲形状を呈し、さらに、第1の案内部に形成される孔によって挟持されて固定される如く構成したので、電子回路基板、具体的には制御回路基板と電流センサとのクリアランスを増加させることなく、制御回路基板が電流センサに接続できると共に、振動などによって前記リードピンなどに発生する応力を緩和させることができ、よって小型でありながら厳しい環境条件にも適用可能とすることができる。
また、電流検出部、具体的には電流センサは、電流センサと一体的に形成され、リードピンを案内しつつ固定する第1の案内部を備え、リードピンは、第1の案内部に形成される孔によって挟持されて固定される如く構成した、即ち、リードピンの一部を第1の案内部によって案内するようにしたので、上記した効果に加え、リードピンと、電流センサのセンサ基板を組付ける際、リードピンの挿入が容易になると共に、半田付け時におけるセンサ基板とリードピンとの位置決めも容易となり、よってリードピンをセンサ基板に容易に接続させることができる。さらに、リードピンの一部を案内することのみで、振動などによって前記リードピンなどに発生する上下左右方向の応力、特に電流センサとリードピンとの接続部分に発生する応力を抑制させることができ、よってより厳しい環境条件にも適用可能とすることができる。また、請求項2に係るパワードライブユニットにあっては、第1の案内部に形成される孔は、リードピンと略同径に形成される如く構成したので、上記した効果を同様に得ることができる。
また、請求項3に係るパワードライブユニットにあっては、さらに、電子回路基板、具体的には制御回路基板は、リードピンを案内する第2の案内部を備える如く構成したので、上記した効果に加え、制御回路基板と電流センサを組付ける際、リードピンを損傷させることなく、一層容易に接続させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係るパワードライブユニットを実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るパワードライブユニットなどを含む制御装置を備えたハイブリッド車両の制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符合10は内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10の出力は駆動軸12を介して変速機構14に入力される。エンジン10は、ガソリンを燃料とする噴射型火花点火式4気筒エンジンである。変速機構14は自動変速機からなり、エンジン10が搭載されるハイブリッド車両(図示せず)の駆動輪16に接続されてエンジン出力を変速し、駆動輪16に伝達してハイブリッド車両を走行させる。
駆動軸12には、エンジン10と変速機構14の間において、モータ(電動機)20が連結される。モータ20はエンジン10が回転するとき常に回転し、始動時には通電されてエンジン10をクランキングして始動させると共に、加速時などにも通電されてエンジン10の回転をアシスト(増速)する。モータ20は通電されないときはエンジン10の回転に伴って空転すると共に、エンジン10への燃料供給が停止(フューエルカット)される減速時には駆動軸12の回転によって生じた運動エネルギを電気エネルギに変換して出力する回生機能を有する、即ち、モータ20は発電機(ジェネレータ)として機能する。
モータ20は、パワードライブユニット(以下「PDU」という)22を介してバッテリ(蓄電装置)24に接続される。モータ20はDCブラシレスモータ、より具体的には交流同期電動機からなる。PDU22は、後述する如くパワーモジュール(3相インバータ回路)を備え、バッテリ24から供給(放電)される直流(電力)を交流に変換してモータ20に供給すると共に、モータ20の回生動作によって発電された交流を直流に変換してバッテリ24に供給する(バッテリ24を充電する)。このように、図示のハイブリッド車両にあっては、PDU22を介してモータ20の駆動・回生が制御される。尚、バッテリ24は、ニッケル水素(Ni−MH)電池を適宜個数直列接続してなる。
PDU22とモータ20の間には、電流センサ(電流検出部)26が配置される。電流センサ26は、PDU22からモータ20へ供給(出力)される電流に応じた信号を出力する。
また、図示の如く、エンジン10の動作を制御するエンジン制御ユニット(「ENGECU」という)28、電流センサ26などの出力に基づいてモータ20の動作を制御するモータ制御ユニット(「MOTECU」という)30、およびバッテリ24の充電状態SOC(State Of Charge)を算出して充放電の管理などを行うバッテリ制御ユニット(「BATECU」という)32、ならびに変速機構14の動作を制御する変速制御ユニット(「T/MECU」という)34が設けられる。上記したENGECU28などのECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)は全てマイクロコンピュータからなり、バス36を介して相互に通信自在に接続される。
次いで、この第1実施例に係るPDU22について説明する。図2は、PDU22を全体的に示す分解斜視図である。
PDU22は、MOTECU30などを備える1枚の制御回路基板(電子回路基板)40と、制御回路基板40に接続される3相のパワーモジュール42と、パワーモジュール42から延びると共に、各パワーモジュール42と平行(図2において水平)となる向きに突設されるバスバー44と、制御回路基板40と各パワーモジュール42の間に介挿されるシールド板46と、各バスバー44の付近に配置されてバスバー44から出力される電流を検出するセンサを有する電流センサ26と、パワーモジュール42などが固定されてその放熱を促進するヒートシンク48と、平滑回路に使用される平滑コンデンサ50と、制御回路基板40、パワーモジュール42、シールド板46、ヒートシンク48、平滑コンデンサ50などを収容するPDUケース52とを備える。
制御回路基板40の上面40aには、外部のECUと接続されるコネクタ54が搭載される。尚、図2において、制御回路基板40などに搭載されるその他の電子部品は、図示の簡略化のため省略した。また、制御回路基板40に形成されるスルーホール(後述)なども省略する。
図3は制御回路基板40の下面(底面)、即ち、パワーモジュール42などに対向する面を示す底面図である。
制御回路基板40の適宜位置には、図3に示すように、パワーモジュール42に配置される位置決めピン(「第1の位置決めピン」という。後述)が挿通されるべき挿通孔(「第1の挿通孔」という)56、および電流センサ26に配置される位置決めピン(「第2の位置決めピン」という。後述)が挿通されるべき挿通孔(「第2の挿通孔」という)58が穿設される。また、パワーモジュール42の信号ピン(後述)が挿通されるべき複数のスルーホール(「第1のスルーホール」という)62、および電流センサ26のリードピン(後述)が挿通されるべき複数のスルーホール(「第2のスルーホール」という)64が形成される。
さらに、制御回路基板40には、後述するピンガイドのスナップフィットが係止されるべき係止孔68と、ピンガイドの位置決めピン(「第3の位置決めピン」という。後述)が挿入されるべき挿通孔(「第3の挿通孔」という)70が穿設される。
制御回路基板40の下面40bにおいて、前記した第1および第2のスルーホール62,64付近には、ピンガイド(第2の案内部)74が配置される。尚、ピンガイド74の形状は、図3に示すように、平面視において2種類(略I字状とL字状)あるが、その形状は適宜設定されるものであるから、ここでは平面視略I字状を呈するピンガイド74について詳説する。
図4は、図3に示すピンガイド74の拡大平面図であり、図5はその底面図であり、図6は図4のVI−VI線断面図である。
ピンガイド74は樹脂材から製作され、図4および図5に示す如く、その両端部には、制御回路基板40に形成された係止孔68に係止されるべき、弾性変形可能なスナップフィット74aがそれぞれ形成される。また、ピンガイド74の適宜位置には、パワーモジュール42の信号ピンが挿通されるべき挿通部74bが形成され、その挿通部74bの導入部(信号ピンの挿通方向(図6に矢印Aで示す)における入口部)は、信号ピンが挿入されやすいようにテーパ状に形成される。尚、平面視略L字状を呈するピンガイド74にも、挿通部74bと略同形状の挿通部が形成される。
さらに、ピンガイド74の上面(制御回路基板40の下面40bに対向する面)には、前述した第3の位置決めピン74cが複数箇所(具体的には2箇所)突設されると共に、第3の位置決めピン74cは、図6によく示す如く、先端に向けて縮径される、即ち、先端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。尚、平面視略L字状を呈するピンガイド74にあっては、第3の位置決めピンは1箇所だけ突設される。
次いでパワーモジュール42と電流センサ26について説明する。図7は、制御回路基板40と、ヒートシンク48にパワーモジュール42と電流センサ26を固定した状態を示す斜視図である。
パワーモジュール42は、3相のインバータ回路を形成するIGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)。図2に示す)76を備え、3相インバータ回路モジュールとして構成される。また、前記IGBT76の上方には、電磁波を遮断するシールド板46が配置される。パワーモジュール42の適宜位置には、制御回路基板40の第1のスルーホール62に挿通させられる、即ち、制御回路基板40に接続される信号ピン80が形成される。
パワーモジュール42、より正確にはIGBT76およびシールド板46の外側には、パワーモジュール42を収容する収容ケース82が配置される。各収容ケース82は樹脂材から製作され、その上面(制御回路基板40に対向する面)の長手方向における両端部には、前記した第1の位置決めピン84が一体的にそれぞれ突設、具体的には、各収容ケース82に2箇所ずつ、計6箇所突設される。尚、第1の位置決めピン84は先端に向けて縮径される、即ち、先端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。
また、パワーモジュール42から延びるバスバー44は、モータ20に接続されると共に、そのバスバー44には、モータ20と接続するための部材が組付けられるべき接続孔44aが穿設される。
電流センサ26は、バスバー44の付近にそれぞれ配置される。図8は電流センサ26の拡大正面図であり、図9はその拡大平面図、図10はその拡大側面図である。
電流センサ26は、ギャップ88を有する略C字状の磁性コアと、その磁性コアを被覆し、樹脂材から製作されるカバー90と、ギャップ88に介挿されるホール素子などの磁電変換素子92と、磁電変換素子92が接続され、その出力を増幅するアンプ(増幅器)などが搭載されるセンサ基板94とから構成される。これにより、磁性コアの中心に位置するバスバー挿入部90aに挿通させられたバスバー44に電流が流れると、電流センサ26にあっては、ギャップ88内に発生する磁界が磁電変換素子92によって電圧信号に変換されると共に、その電圧信号がアンプによって増幅されることでバスバー44の出力電流に応じた信号を出力する。
また、電流センサ26のセンサ基板94には、制御回路基板40の第2のスルーホール64に挿通させられると共に、前記信号を出力するリードピン98が配置される。
さらに、電流センサ26の上面(制御回路基板40に対向する面)、具体的には、センサ基板94の適宜位置には、前述の第2の位置決めピン100が突設される。尚、第2の位置決めピン100は先端に向けて縮径される、即ち、先端部(上端部)が円錐台状を呈するように形成される。
ここで、本願の特徴部のひとつであるリードピン98について詳しく説明する。図11は、制御回路基板40と、電流センサ26のリードピン98付近を示す部分拡大断面図である。
図11に示す如く、リードピン98は、断面視略逆J字状を呈するように形成される。尚、リードピン98の長辺(図11において「L」で示す)は、リードピン98が所定の位置に固定されたとき、センサ基板94に配置される第2の位置決めピン100の先端部100aより低くなるような長さに設定される。
電流センサ26のセンサ基板94には、リードピン98が挿通されるべきスルーホール102,104が形成される。尚、電流センサ26本体に近接して形成される、即ち、図11において右側のスルーホールを「第3のスルーホール102」とする一方、図11において左側のスルーホールを「第4のスルーホール104」とする。
また、センサ基板94の(図11において)下方位置であって、電流センサ26の適宜位置には、リードピン98を案内しつつ固定するリードピン固定ガイド部(第1の案内部)106が備えられる。リードピン固定ガイド部106は、カバー90の側面から水平方向に突出させられると共に、カバー90と同様に樹脂材から製作される。従って、リードピン固定ガイド部106と電流センサ26(具体的には、カバー90)は、一体的に形成される。
さらに、リードピン固定ガイド部106には、リードピン98が挿通されると共に、第3のスルーホール102の中心軸と同軸に位置するように挿通部106aが形成される。その挿通部106aの導入部(リードピン98の挿通方向(図11に矢印Bで示す)における入口部)は、リードピン98が挿入されやすいようにテーパ状に形成される。また、挿通部106aの出口部106bの孔径は、リードピン98と略同径、正確にはリードピン98の径に比して僅かに大きく設定される。
ここで、電流センサ26のカバー90、リードピン98、およびセンサ基板94の接続(組付け)について説明する。まず、リードピンの一端98aが、カバー90に形成されたリードピン固定ガイド部106の挿通部106aに、図11の矢印B方向から挿通される。挿通部106aの出口部106bの孔径は、上記したように、リードピン98と略同径となるように設定されているため、リードピン98は矢印B方向から押圧されて所期の位置まで移動させられる。そして、リードピン98は、リードピン固定ガイド部106の出口部106bによって挟持されて固定された状態となる。
次いでセンサ基板94が、リードピン9およびカバー90に接続される。具体的には、センサ基板94が、リードピン98の図11における上方に配置された後、リードピン98に向けて移動させられる。次いで、センサ基板94の第4のスルーホール104は、リードピンの他端98bに到達させられ、その後リードピン98が挿通させられる。
リードピン98が第4のスルーホール104に挿通された状態において、センサ基板94はさらに下方へ移動させられる。次いで、センサ基板94の第3のスルーホール102は、リードピンの一端98aに到達させられ、その後リードピン98が挿通させられる。そして、リードピン98が、第3のスルーホール102から所定距離d1だけ突出させられたところで、センサ基板9の移動が停止させられるようにする。
その後、センサ基板9は、接続ピン108などによってカバー90に固定されると共に、リードピンの一端98aは、センサ基板94と半田付けされて固定される。尚、その接続部分(半田付け部)を符号110で示す。
従って、電流センサ26のリードピン98は、一端98aがセンサ基板94に接続され、他端98bが制御回路基板40に対して一旦離間する方向に延び、次いで反転して制御回路基板40に向けて延びる湾曲形状(断面視略逆J字状)を呈するように構成される。
次いで、ヒートシンク48と、パワーモジュール42および電流センサ26の組付けについて簡単に説明する。図12は、ヒートシンク48と電流センサ26の組付けを示す拡大斜視図である。
ヒートシンク48の上面(電流センサ26などが固定される面)48aの電流センサ26が固定されるべき箇所には、凹部112およびネジ穴114が複数個(図12で2個ずつ現れる)形成される。尚、ネジ穴114の内部にはそれぞれ雌ネジが螺刻される。一方、電流センサ26、より具体的にはカバー90の底面(ヒートシンク48と接触する面)には、前記凹部112と嵌合されるべき凸部116、およびネジが挿通されるべき挿通孔が穿設される挿通孔部118が形成される。従って、ヒートシンク48の凹部112と電流センサ26の凸部116とを嵌合させることで、電流センサ26は位置決めされると共に、ネジ120を挿通孔118の挿通孔およびネジ穴114に挿通させて締結固定され、よってヒートシンク48と電流センサ26が組付けられる。尚、ヒートシンク48とパワーモジュール42についても、同様の方法によって締結固定され、組付けられる。
図7に戻って、制御回路基板40と、パワーモジュール42および電流センサ26の組付けについて説明する。
まず、パワーモジュール42は、位置決めされた後、ネジによってヒートシンク48に締結されて固定される。次いで、パワーモジュール42から延びるバスバー44が、電流センサ26(具体的には、バスバー挿入部90a)に挿通させられると共に、電流センサ26は、上記の如く位置決めされた後、ネジによってヒートシンク48に締結されて固定される。
次いで制御回路基板40と、パワーモジュール42および電流センサ26が組付けられるが、その前に、制御回路基板40の下面40bにはピンガイド74が既に配置されているものとする。即ち、ピンガイド74の第3の位置決めピン74cが制御回路基板40の第3の挿通孔70に挿入されると共に、スナップフィット74aが係止孔68に係止させられているものとする。
図13(a)(b)は、制御回路基板40と電流センサ26のリードピン98付近の組付け状態を示す部分拡大斜視図である。
図13(a)に示す如く、電流センサ26の第2の位置決めピン100は制御回路基板40の第2の挿通孔58に挿入される。その後、図13(b)に示す如く、電流センサ26のリードピン98は、前記したピンガイド74の挿通部74bに挿入される。そして、制御回路基板40と、リードピン98が半田付けされることで、制御回路基板40が電流センサ26に組付けられる。尚、制御回路基板40とパワーモジュール42についても、同様の方法によって組付けられる。
制御回路基板40は、以上のようにして、パワーモジュール42および電流センサ26に対して位置決めされると共に、信号ピン80およびリードピン98を介してパワーモジュール42および電流センサ26に接続される。
上記の如く、この発明の第1実施例にあっては、電子回路基板(制御回路基板40)、前記電子回路基板(40)に接続されるパワーモジュール(42)、前記パワーモジュール(42)から延びるバスバー(44)、および前記バスバー(44)の付近に配置されて前記バスバー(44)から出力される電流を検出するセンサを有する電流検出部(電流センサ26)から少なくとも構成されるパワードライブユニット(PDU22)において、前記電流検出部(26)は、前記センサが搭載されるセンサ基板(94)、前記センサ基板(94)と前記電子回路基板(40)を接続するリードピン(98)、および前記電流検出部(26)と一体的に形成され、前記リードピン(98)を案内しつつ固定する第1の案内部(リードピン固定ガイド部106)を備えると共に、前記リードピン(98)は、一端(98a)が前記センサ基板(94)に接続され、他端(98b)が前記電子回路基板(40)に対して一旦離間する方向に延び、次いで反転して前記電子回路基板(40)に向けて延びる湾曲形状を呈し、さらに、前記第1の案内部(106)に形成される孔(出口部106b)によって挟持されて固定される如く構成した。また、前記第1の案内部(106)に形成される孔(106b)は、前記リードピン(98)と略同径に形成される如く構成した。
これにより、電子回路基板、具体的には制御回路基板40と電流センサ26とのクリアランスを増加させることなく、制御回路基板40が電流センサ26に接続できると共に、振動などによって前記リードピン98などに発生する応力、具体的には、リードピン98、あるいはリードピン98とセンサ基板94との接続部分(半田付け部110)やリードピン98と制御回路基板40との接続部分などに発生する応力を緩和させることができ、よって小型でありながら厳しい環境条件にも適用可能とすることができる。
また、リードピン98と、電流センサ26のセンサ基板94を組付ける際、リードピン98の挿入が容易になると共に、半田付け時におけるセンサ基板94とリードピン98との位置決めも容易となり、よってリードピン98をセンサ基板94に容易に接続させることができる。さらに、リードピン98の一部を案内することのみで、振動などによって前記リードピン98などに発生する上下左右方向の応力、特に電流センサ26とリードピン98との接続部分に発生する応力、特にリードピン98と電流センサのセンサ基板94との接続部分(半田付け部110)に発生する応力を抑制させることができ、よって小型でありながらより厳しい環境条件にも適用可能とすることができる。
また、さらに、前記電子回路基板(40)は、前記リードピン(98)を案内する第2の案内部(ピンガイド74)を備える如く構成した。
これにより、制御回路基板40と電流センサ26を組付ける際、リードピン98を損傷させることなく、一層容易に接続させることができる。
次いで、この発明の第2実施例に係るパワードライブユニット、特にパワードライブユニットの電流センサについて説明する。
図14は、この発明の第2実施例に係る電流センサがヒートシンク48に固定された状態を示す部分拡大平面図であり、図15は、その部分拡大側面図である。尚、パワーモジュール42などは、図示の簡略化のため省略した。
ところで、パワーモジュール42から延びるバスバー44には、前述したように、モータ20へ出力される交流電流が流れるが、その交流電流は比較的高圧であることが多い。
また、第1実施例にあっては、バスバー44が、ヒートシンク48の上面48aと平行(図面において水平)となる向きに突設されるため、バスバー44とヒートシンク48の上面48aとの間隙が比較的に狭く構成される。
このように構成されたバスバー44とヒートシンク48は、通常、その間隙にある気体などによって絶縁されているが、バスバー44に高圧の交流電流が流れたとき、前記した気体が絶縁破壊を起こして導電状態となり電流が流れる、いわゆる気体放電の状態となることがある。これにより、微弱な電流がヒートシンク48に流れることがある。
ヒートシンク48は、パワーモジュール42などの放熱を促進させるだけでなく、電子回路の一部に接続されると共に、図示しない車体に取り付けられることで接地(アース)としての役割も果たしている。従って、微弱な電流がヒートシンク48に流れると、その電子回路が影響を受けるおそれがある。
さらに、第1実施例にあっては、電流センサ26のバスバー挿通部90aにバスバーを挿入させるように構成されるため、電流センサ26のセンサ基板94に搭載されたアンプなどの電子部品が、上記した気体放電によって影響を受けるおそれがある。
そこで、第2実施例においては、電流センサ262のカバー902のバスバー挿入部902aを、水平方向かつ外方(パワーモジュール42から離間する方)に向けて所定の距離(図14および図15で「d2」で示す)だけ延長するようにした。
具体的に説明すると、図14および図15に示すように、バスバー44の接続孔44aを除いた部位が、バスバー挿入部902aによって覆われるようにした。換言すれば、バスバー44において、接続孔44aのみが露出されるようにした。
この発明の第2実施例は、上記の如く構成したので、バスバー44とヒートシンク48の上面48aとの間隙が、バスバー挿入部902aによって遮断(絶縁)されるため、気体放電が発生したとしても、電流がヒートシンク48に流れることがなく、よってヒートシンク48に接続された電子回路への影響を防ぐことができる。
また、バスバー44とセンサ基板94に搭載されたアンプなどの電子部品との間隙も、バスバー挿入部902aによって遮断(絶縁)されるため、気体放電が発生したとしても、電流センサ262の電子部品への影響を防ぐことができる。
また、バスバー44の接続孔44aのみが露出されるように構成したので、モータ20と接続するための部材をバスバー44の接続孔44aに組付ける際、その組付け作業が難しくなるといった不都合が生じることはない。
尚、残余の構成は第1実施例と異ならず、効果も同様である。
尚、上記において、パワーモジュール42は、IGBT76によって3相インバータ回路モジュールを構成するようにしたが、それに限られるものではなく、IGBTと、IGBTを駆動させるゲートドライブ回路とによって3相インバータ回路モジュールを構成するようにしても良い。
また、ピンガイド74を平面視略I字状またはL字状とするように構成したが、それに限られるものではなく、接続端子(リードピンおよび信号ピンなど)の配置(配列)によって適宜な形状に設定しても良いことはいうまでもない。
また、蓄電装置の例としてニッケル水素電池からなるバッテリを挙げたが、それに限られるものではなく、他の電池からなるバッテリでも良く、あるいはキャパシタであっても良い。
また、パワードライブユニットをハイブリッド車両を例にして説明をしたが、この発明に係るパワードライブユニットは、電気自動車にも適用可能である。
また、第2実施例において、電流センサ262のバスバー挿入部902aの全体を延長するように構成したが、バスバー挿入部902aの上半分の部位を延長して、電流センサ26の電子部品への影響のみを防止するようにしても良く、あるいはバスバー挿入部902aの下半分の部位を延長して、微弱な電流がヒートシンク48に流れることによる、ヒートシンク48に接続された電子回路への影響のみを防ぐようにしても良い。
この発明の第1実施例に係るパワードライブユニットなどを含む制御装置を備えたハイブリッド車両の制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示すパワードライブユニットを全体的に示す分解斜視図である。 図2に示す制御回路基板の下面(底面)を示す底面図である。 図3に示すピンガイドの拡大平面図である。 図3に示すピンガイドの拡大底面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図2に示す制御回路基板と、ヒートシンクにパワーモジュールと電流センサを固定した状態を示す斜視図である。 図2に示す電流センサの拡大正面図である。 図8に示す電流センサの拡大平面図である。 図8に示す電流センサの拡大側面図である。 図2に示す制御回路基板と、電流センサのリードピン付近の部分拡大断面図である。 図2に示すヒートシンクと電流センサの組付けを表す拡大斜視図である。 図2に示す制御回路基板と電流センサのリードピン付近の組付け状態を表す部分拡大斜視図である。 この発明の第2実施例に係る電流センサがヒートシンクに固定された状態を示す部分拡大平面図である。 図14に示す電流センサの部分拡大側面図である。
符号の説明
22 パワードライブユニット(PDU)
26 電流センサ(電流検出部)
40 制御回路基板(電子回路基板)
42 パワーモジュール
44 バスバー
74 ピンガイド(第2の案内部)
94 センサ基板
98 リードピン
98a (リードピンの)一端
98b (リードピンの)他端
106 リードピン固定ガイド部(第1の案内部)

Claims (3)

  1. 電子回路基板、前記電子回路基板に接続されるパワーモジュール、前記パワーモジュールから延びるバスバー、および前記バスバーの付近に配置されて前記バスバーから出力される電流を検出するセンサを有する電流検出部から少なくとも構成されるパワードライブユニットにおいて、前記電流検出部は、前記センサが搭載されるセンサ基板、前記センサ基板と前記電子回路基板を接続するリードピン、および前記電流検出部と一体的に形成され、前記リードピンを案内しつつ固定する第1の案内部を備えると共に、前記リードピンは、一端が前記センサ基板に接続され、他端が前記電子回路基板に対して一旦離間する方向に延び、次いで反転して前記電子回路基板に向けて延びる湾曲形状を呈し、さらに、前記第1の案内部に形成される孔によって挟持されて固定されることを特徴とするパワードライブユニット。
  2. 第1の案内部に形成される孔は、前記リードピンと略同径に形成されることを特徴とする請求項1記載のパワードライブユニット。
  3. さらに、前記電子回路基板は、前記リードピンを案内する第2の案内部を備えることを特徴とする請求項1または2記載のパワードライブユニット。
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