JP4035295B2 - 紙製折込み箱の一次組立品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、段ボールからなって野菜や果物の梱包に用いられる紙製折込み箱の一次組立品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、野菜や果物の梱包には、段ボールからなる紙製折込み箱が用いられていた。作物の収穫前に紙製折込み箱を組み立てた状態で保管しておくと邪魔になるが、展開状態から組み立てるのは手間がかかる。このため、紙製折込み箱を平板状に折り畳んだ一次組立品の状態で保管しておき、必要なときに必要な数だけ組立てた組立完成品を使用していた。
例えば、図8に示すように、従来例に係る紙製折込み箱110は、矩形の箱底部111と、箱底部111の前後及び左右に第1の折り目112、113及び第2の折り目114、115を介してそれぞれ連接し、各々対向配置された第1の外壁部116、117及び第2の外壁部118、119と、第1、第2の外壁部116〜119の外側に幅狭の第1の二重折り目120、121及び第2の二重折り目122、123を介してそれぞれ連接する第1の内壁部124、125及び第2の内壁部126、127とを有し、隣接する第1、第2の外壁部116〜119を側板連結片132〜135で接続していた。
【0003】
側板連結片132〜135と第1の外壁部116、117の間には、第3の折り目128〜131が形成され、側板連結片132〜135と第2の外壁部118、119の間には、第4の折り目162〜165が形成されている。また、側板連結片132〜135は、箱底部111の角部を起点とする斜め折り目136〜139によって、斜め折り目136〜139より第1の外壁部116、117側に形成された折曲げ片140〜143と、斜め折り目136〜139より第2の外壁部118、119側に形成された接着片144〜147とをそれぞれ備えていた。また、第1の内壁部124の前側及び第1の内壁部125の後側には、矩形の接着部152a、153aが設けられ、第2の内壁部126の左側及び第2の内壁部127の右側には、箱底当接部154a、155aが設けられていた。さらに、第1の内壁部124、125のそれぞれ両側には、角部整形片150〜153が設けられ、さらに第1の内壁部124の両側端部の前側、及び第1の内壁部125の両側端部の後側には、切欠き154〜157がそれぞれ形成され、第2の内壁部126、127の両側には、切欠き154〜157に対応して掛合可能な掛止片158〜161がそれぞれ設けられている。
【0004】
一次組立品を製造するときには、まず、接着部152a、153a及び接着片144〜147に接着剤を塗布する。次いで、第1の内壁部124、125を第1の二重折り目120、121で折曲げて第1の外壁部116、117に重合させ、接着部152a、153aを箱底部111にそれぞれ接着する。次に、第1の外壁部116、117及び側板連結片132〜135を第1の折り目112、113及び第4の折り目162〜165から折り畳んで箱底部111に重合させ、また、接着片144〜147を第2の外壁部118、119にそれぞれ接着する。
紙製折込み箱110は、この状態で積層して梱包され、ユーザー宛に出荷されていた。
【0005】
一次組立品の紙製折込み箱110を組立完成品にするときには、図9に示すように、第2の外壁部118、119を第2の折り目114、115から折り曲げる。このとき、第2の外壁部118、119には接着片144〜147が接着されているので、斜め折り目136〜139、第3の折り目128〜131、及び第1の折り目112、113が屈曲しながら第1の外壁部116、117及び第1の内壁部124、125が立ち上がり、接着片144〜147と折曲げ片140〜143が重合する。次に、第2の内壁部126、127を第2の二重折り目122、123から折り畳んで、接着片144〜147、折曲げ片140〜143、及び角部整形片150〜153を、第2の外壁部118、119との間に挟んで配置する。そして、各掛止片158〜161を対応する各切欠き154〜157に掛合させる。このようにして組立完成品を組立て、使用することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の紙製折込み箱110には、以下のような問題があった。
図10(A)、(B)に示すように、第2の外壁部118、119と第2の内壁部126、127との間には、接着片144〜147、折曲げ片140〜143、及び角部整形片150〜153が挟まれて配置されているが、各折曲げ片140〜143は、斜め折り目136〜139で屈曲して各接着片144〜147に折り畳まれて、すなわち180度回動して配置されている。紙製折込み箱110は厚みの厚い段ボールからなっているので、各折曲げ片140〜143には反発力が加わり、回動して各接着片144〜147から離反しようとする。このため、組立完成品となった紙製折込み箱110は、それぞれの角部に隙間166が発生し、切欠き154〜157と掛止片158〜161の掛合部分が外れ易くなり、また、外観性が損なわれていた。
さらに、一次組立品から組立完成品を組み立てるときには、ユーザー側が現場で手作業によって組み立てる場合が多いが、第2の内壁部126、127を第2の二重折り目122、123で折り畳むのには大きな力が必要で、多数の紙製折込み箱110を短時間で組み立てることが困難であった。
また、接着片144〜147は、第4の折り目162〜165で屈曲して折り畳まれて第2の外壁部118、119に接着されているので、それぞれの接着面には、剥がれようとする方向に力が加わっており、使用する接着剤の強度を必要以上に強くしなければならなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、角部を確実に接続できると共に、組立完成品を容易に組み立てることができ、接着部分に加わる力を小さくできる紙製折込み箱の一次組立品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る紙製折込み箱の一次組立品は、矩形の箱底部11と、箱底部11の前後及び左右に第1の折り目12、13及び第2の折り目14、15を介してそれぞれ連接し、各々対向配置された第1の外壁部16、17及び第2の外壁部18、19と、第1、第2の外壁部16〜19の外側に幅狭の第1の二重折り目20、21及び第2の二重折り目22、23を介してそれぞれ連接する第1の内壁部24、25及び第2の内壁部26、27とを有する紙製折込み箱の一次組立品であって、
第1の外壁部16、17の両側端部には、第3の折り目28〜31を介して側板連結片32〜35がそれぞれ設けられ、
側板連結片32〜35は、箱底部11の角部を起点とする斜め折り目36〜39によって、斜め折り目36〜39より基側に形成された折曲げ片40〜43と、斜め折り目36〜39より先側に形成された接着片44〜47とをそれぞれ備え、
第1の内壁部24、25は、第1の二重折り目20、21で折り畳まれてそれぞれ第1の外壁部16、17に重合し、さらに重合する第1の外壁部16、17及び第1の内壁部24、25からなる第1の側壁部48、49は、第1の折り目12、13で折り畳まれて箱底部11に重合し、しかも接着片44〜47は、斜め折り目36〜39で折り畳まれて折曲げ片40〜43と重合した状態で第2の外壁部18、19に接着され、第2の内壁部26、27は、第2の二重折り目22、23で折り畳まれて第2の外壁部18、19に重合して平板状とし、組立完成時には、接着片44〜47と折曲げ片40〜43は、実質的に同一平面を形成し、
しかも、該一次組立品にあっては、第2の折り目14、15及び第3の折り目28〜31には予め折ぐせが付与され、更に平板状となっている。
【0008】
折り畳むとは、折り目部分を中心にその両側部分を相対的に実質的に180度回動させることをいう。このとき、両側部分は重合する場合もあるが、少しの隙間を有して実質的に平行に配置される場合もある。二重折り目とは、少しの間隔をあけて平行に設けられた2本の折り目のことをいう。
一次組立時において、箱底部と第2の外壁部は、展開時と同じ同一平面上に配置され、第1の外壁部と折曲げ片は、折り畳まれて、すなわち展開時の裏返しの状態で配置される。接着片は、折り畳まれて、折曲げ片に重合するので、展開状態における裏側部を、第2の外壁部の表側部に接着する。
紙製折込み箱の組立完成時においては、第1、第2の外壁部を箱底部に対して立設するので、接着片と折曲げ片は、折り畳み状態から広げられて、同一平面上に配置される。従って、第1、第2の外壁部は、第1の外壁部との間が実質的に直角に折曲げられた折曲げ片、及び折曲げ片と同一面上に配置された接着片を介して接続されるので、組立完成時に第1、第2の外壁部を外側に広げようとする力が小さくなり、角部を確実に接続でき、接着部分に加わる力が小さくなり、組立が容易で、かつ使用時に変形しにくくなっている。
また、組立完成時には、4カ所の二重折り目はそれぞれ折り畳まれた状態で第1、第2の内壁部を第1、第2の外壁部に重合するが、第1、第2の内壁部を一次組立品の状態で折り畳んでいるので、組立完成時の作業を容易にして、短時間で確実に組み立てることができる。
なお、第1の内壁部と第1の外壁部は、接着して固定することが好ましい。接着は、第1の内壁部と第1の外壁部を直接接着することができ、また、第1の内壁部の外側に箱底当接片を連接しておき、該箱底当接片を箱底部に接着することも可能である。
【0009】
ここで、第1の内壁部24、25の両側端部に、組立完成時において折曲げ片40〜43と共に第2の外壁部18、19及び第2の内壁部26、27の間に配置される角部整形片50〜53を設けることも可能である。
組立完成時には、第2の外壁部と第2の内壁部は、側板連結片を挟んだ位置にそれぞれ配置されるが、二重折り目の幅が広い場合には、1枚の側板連結片だけでは第2の外壁部及び第2の内壁部の位置決めを同時に行うことができない。角部整形片を設けることによって、組立時に側板連結片と角部整形片を、第2の外壁部と第2の内壁部にそれぞれ内側から当接させて支持し、位置決めを確実に行って変形を防止することができる。
【0010】
また、第1の内壁部24、25の両側端部の外側に切欠き54〜57をそれぞれ形成し、第2の内壁部26、27に、組立完成時に切欠き54〜57に掛合する掛止片58〜61をそれぞれ形成することも可能である。外側とは、前側の第1の内壁部24の前側、及び後側の第1の内壁部25の後側をいう。かかる構成によって、組立完成時に隣接する第1、第2の内壁部を確実に固定することができ、紙製折込み箱の強度を増すと共に外観をよくすることができる。
なお、本発明に係る紙製折込み箱の一次組立品の前後及び左右の方向は逆に配置した場合にも当然適用される。
【0011】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る紙製折込み箱の一次組立品(以下、単に紙製折込み箱という)10は、例えば、段ボールからなって、平板状の一次組立品の状態で出荷され、ユーザーが使用時に組み立てて野菜や果物を収納し、出荷するときに用いることができる。
紙製折込み箱10は、横長矩形の箱底部11と、箱底部11の前後及び左右に第1の折り目12、13及び第2の折り目14、15を介してそれぞれ連接し、各々対向配置された第1の外壁部16、17及び第2の外壁部18、19と、第1、第2の外壁部16〜19の外側に幅狭の第1の二重折り目20、21及び第2の二重折り目22、23を介してそれぞれ連接する第1の内壁部24、25及び第2の内壁部26、27とを有している。以下、詳しく説明する。
【0012】
第1、第2の折り目12〜15は、通常1本に形成されるが、二重折り目にして折曲げ時の抵抗を小さくすることも可能である。
第1、第2の外壁部16〜19は矩形に形成され、第1の外壁部16、17の長手方向長さは箱底部11の左右長さと、第2の外壁部18、19の長手方向長さは箱底部11の前後長さと実質的に同じ長さに形成されている。
第1の外壁部16、17の両側端部には、第3の折り目28〜31を介して側板連結片32〜35がそれぞれ設けられている。側板連結片32〜35には、箱底部11の角部を起点として、第3の折り目28〜31に対して例えば、45度の方向に形成された斜め折り目36〜39が形成されている。そして、斜め折り目36〜39より基側に折曲げ片40〜43を形成し、斜め折り目36〜39より先側に接着片44〜47を形成している。
【0013】
次に、側板連結片32〜35の形状について説明するが、側板連結片32〜35は実質的に同一形状に形成されているため、ここでは、側板連結片32についてのみ説明する。側板連結片32に形成された斜め折り目36の長さは、第1の外壁部16及び第2の外壁部18に接続する仮想矩形66の対角線より短く形成され、側板連結片32の折曲げ片40は、斜め折り目36と、第3の折り目28と、斜め折り目36の外側端及び第3の折り目28の外側端を結ぶ直線とによって囲まれる三角形状に形成されている。また、接着片44は、仮想矩形66の左辺と、仮想矩形66の底辺(後側辺)と、斜め折り目36と、斜め折り目36の外側端から底辺に平行に左側に引いた直線で囲まれた台形状に形成されている。第2の外壁部18と接着片44は、カッターによる切れ目67によって分離されている。なお、他の接着片45〜47と第2の外壁部18、19との間も切れ目68〜70によって分離されている。
【0014】
次に、第1、第2の二重折り目20〜23を介して第1、第2の外壁部16〜19の外側に連接された第1、第2の内壁部24〜27について説明する。
第1、第2の二重折り目20〜23のそれぞれ平行な2本の折り目の間には、壁部天板62〜65がそれぞれ形成され、各壁部天板62〜65の外側の両角部は丸く形成されている。各壁部天板62〜65の両端部は、組立完成時に重合する。
第1の内壁部24、25は、矩形に形成され、その長手方向長さは、第1の外壁部16、17の長手方向長さより短く形成されている。また、第1の内壁部24の両側端部の後側、及び第1の内壁部25の両側端部の前側には、先部を丸く形成した角部整形片50〜53が設けられている。角部整形片50〜53は、第1の内壁部24、25を第1の二重折り目20、21から折り畳んだときに折曲げ片40〜43にそれぞれ重合し、その先部は、折曲げ片40〜43の外側に突出しない大きさに形成されている。角部整形片50〜53は、組立完成時において折曲げ片40〜43と共に第2の外壁部18、19及び第2の内壁部26、27の間に配置される。また、第1の内壁部24の両側端部の前側及び第1の内壁部25の両側端部の後側、すなわちそれぞれ外側には、切欠き54〜57がそれぞれ形成されている。
【0015】
第2の内壁部26、27は、第2の二重折り目22、23に接続する部分を第2の外壁部18、19の長手方向長さよりそれぞれ短く形成し、その長手方向長さを外側端に向かってそれぞれ徐々に拡幅させて形成している。また、第2の内壁部26の両側端部の左側(外側)及び第2の内壁部27の両側端部の右側(外側)には、組立完成時に切欠き54〜57に掛合する掛止片58〜61がそれぞれ形成されている。掛止片58〜61を含めた第2の内壁部26、27の長手方向長さは、第2の外壁部18、19の長手方向長さと実質的に同じにしている。また、第2の内壁部26、27の外側には、それぞれ矩形の箱底当接板71、72が設けられている。
図2に示すように、第1の内壁部24、25は、第1の二重折り目20、21で折り畳まれてそれぞれ第1の外壁部16、17に重合して接着され、第1の側壁部48、49を構成する。
【0016】
図3に示すように、第1の側壁部48、49は、第1の折り目12、13で折り畳まれて箱底部11に重合する。また、接着片44〜47は、斜め折り目36〜39で折り畳まれて折曲げ片40〜43と重合した状態で第2の外壁部18、19に接着される。
また、図4に示すように、第2の内壁部26、27は、第2の二重折り目22、23で折り畳まれて第2の外壁部18、19に重合して第2の側壁部73、74を形成し、平板状の一次組立品が構成される。
図5、図7に示すように、第2の外壁部18、19と第1の側壁部48、49を立設させ、第2の内壁部26、27の各掛止片58〜61を対応する切欠き54〜57に掛合させ、組立完成品にする。
図6に示すように、紙製折込み箱10の組立完成時には、接着片44〜47と折曲げ片40〜43は、実質的に同一平面を形成する。折曲げ片40〜43は、第3の折り目28〜31を実質的に直角に曲げているが、斜め折り目36〜39を折曲げていないので、第2の外壁部18、19を外側に広げる方向に押す力は弱い。従って、組立完成後の紙製折込み箱10の角部に隙間が生じにくく、掛止片58〜61が切欠き54〜57から外れることを防止して強度を保持でき、また、紙製折込み箱10が壊れにくくなると共に、外観を向上させることができる。
【0017】
次いで、紙製折込み箱10の製造手順について説明する。
(外形形成工程)
紙製折込み箱10は、まず、所定の抜き型によって切断され、図1に示す展開状態に形成される。
(折ぐせ付与工程)
第2の折り目14、15及び第3の折り目28〜31は、一次組立品を製造するときには折曲げられず、ユーザーに出荷されて組立完成品が製作されるときにはじめて折曲げられる。従って、一次組立品を製造するときに予め折ぐせを付与しておくことにより、ユーザーの負担を減らし、組立作業を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0018】
(接着剤塗布工程)
接着剤は、例えば、感圧式のものを展開状態の紙製折込み箱10を送るローラに転写して塗布することができる。接着剤は、第1の内壁部24、25のそれぞれ外側に近い部分の表側の左右に長い矩形範囲と、第1の外壁部16、17のそれぞれ内側に近い部分の前記矩形範囲に対応する矩形範囲にそれぞれ塗布する。また、接着片44〜47の裏側の略全面の台形範囲と、該台形範囲を、箱底部11の近接する角部の頂点を中心にそれぞれ隣接する第2の外壁部18、19側にそれぞれ90度回動させたとき、該台形範囲に重合する第2の外壁部18、19の表側部分にも接着剤をそれぞれ塗布する。接着剤を展開状態の紙製折込み箱10の表裏の両面に塗布するので、使用する接着剤は、流れにくい合成糊を使用している。
【0019】
(第1の側壁部形成工程)
図2に示すように、第1の二重折り目20、21を折曲げて、第1の内壁部24、25を第1の外壁部16、17に重合させ、接着剤を塗布した矩形範囲を当接させ、押圧して接着させる。
(接着片接続工程)
図3に示すように、第1の折り目12、13を折曲げて第1の側壁部48、49を箱底部11に当接させる。また、側板連結片32〜35を斜め折り目36〜39で折り畳み、接着片44〜47を折曲げ片40〜43に重合させると共に、接着片44〜47を第2の外壁部18、19の接着剤を塗布した台形範囲に重合させ、接着片44〜47を第2の外壁部18、19に押圧して接着する。
【0020】
(第2の側壁部形成工程)
図4に示すように、第2の内壁部26、27を第2の二重折り目22、23から折曲げて、第2の外壁部18、19に隙間をあけた状態で重合させる。このようにして一次組立品を製造することができる。一次組立品は平板状に形成されるので、輸送時に嵩張らず、また、第2の内壁部26、27を折曲げているので、コンパクトに形成することができる。
【0021】
次いで、一次組立品を完成組立品を作製する手順について説明する。
(側壁立設工程)
図5、図7に示すように、第2の内壁部26、27を両側の壁部天板62、63に載せた状態で、第2の外壁部18、19を第2の折り目14、15から折曲げると、折曲げ片40〜43が斜め折り目36〜39を中心に回動して折り畳み状態から広がり、また、第1の側壁部48、49が、第3の折り目28〜31及び第1の折り目12、13を中心に回動して立設する。そして、壁部天板62、63に載った状態の第2の内壁部26、27を第2の二重折り目22、23から再度折り畳んで、各掛止片58〜61を対応する切欠き54〜57に掛合させ、組立完成品にする。第2の内壁部26、27は、外側に向かって徐々に拡幅しているので、組立完成時には、切欠き54〜57に確実に掛合してはずれにくくなっている。
以上、本発明に係る実施の形態について説明してきたが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、前記実施の形態においては、接着剤の塗布を両方の接着面に対して行っているが、片面でもよい。また、糊以外に両面テープ等の他の接着手段を用いることも可能である。
さらに、本実施の形態においては、厚みの厚い段ボールを用いた場合について説明したが、コートボール紙や厚みの薄いEフルート等の段ボールを用いた場合には、紙製折込み箱10を、以下のように変形して用いることもできる。
すなわち、前記実施の形態では、第1の内壁部24、25を第1の外壁部16、17にそれぞれ直接接着していたが、第1の内壁部のそれぞれ外側端に図示しない接着片を連接して形成し、この部分を箱底部に接着することも可能である。かかる構成によって、第1の外壁部及び第1の内壁部を平行に配置して形成することも可能になり、外観を向上させることができる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1〜3記載の紙製折込み箱の一次組立品においては、接着片を、斜め折り目で折り畳んで折曲げ片と重合した状態で、第2の外壁部に接着し、組立完成時に接着片と折曲げ片が同一平面を形成するので、第1、第2の外壁部を外側に広げようとする力を小さくでき、組立を容易にして使用時に変形しにくくすることが可能である。
また、第1、第2の内壁部を一次組立品の状態で折り畳んでいるので、組立完成時の作業を容易にして、短時間で確実に組み立てることができる。
特に、請求項2記載の紙製折込み箱の一次組立品においては、角部整形片を設けるので、組立時に側板連結片と角部整形片を第2の外壁部と第2の内壁部に内側からそれぞれ当接させて支持し、位置決めを確実に行って変形を防止することができる。
そして、請求項3記載の紙製折込み箱の一次組立品においては、第1、第2の内壁部の両側端部に互いに掛合する切欠き及び掛止片をそれぞれ形成するので、組立完成時に隣接する第1、第2の内壁部を確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る紙製折込み箱の一次組立品の展開図である。
【図2】同紙製折込み箱の一次組立品の組立状態を示す平面図である。
【図3】同紙製折込み箱の一次組立品の組立状態を示す平面図である。
【図4】同紙製折込み箱の一次組立品の平面図である。
【図5】同紙製折込み箱の一次組立品からの組立状態を示す斜視図である。
【図6】同紙製折込み箱の組立完成品の部分平断面図である。
【図7】同紙製折込み箱の組立完成品の斜視図である。
【図8】従来例に係る紙製折込み箱の展開図である。
【図9】同紙製折込み箱の組立状態を示す斜視図である。
【図10】(A)、(B)は、それぞれ同紙製折込み箱の組立完成品の部分平断面図である。
【符号の説明】
10:紙製折込み箱の一次組立品、11:箱底部、12、13:第1の折り目、14、15:第2の折り目、16、17:第1の外壁部、18、19:第2の外壁部、20、21:第1の二重折り目、22、23:第2の二重折り目、24、25:第1の内壁部、26、27:第2の内壁部、28〜31:第3の折り目、32〜35:側板連結片、36〜39:斜め折り目、40〜43:折曲げ片、44〜47:接着片、48、49:第1の側壁部、50〜53:角部整形片、54〜57:切欠き、58〜61:掛止片、62〜65:壁部天板、66:仮想矩形、67〜70:切れ目、71、72:箱底当接板、73、74:第2の側壁部
Claims (3)
- 矩形の箱底部11と、箱底部11の前後及び左右に第1の折り目12、13及び第2の折り目14、15を介してそれぞれ連接し、各々対向配置された第1の外壁部16、17及び第2の外壁部18、19と、第1、第2の外壁部16〜19の外側に幅狭の第1の二重折り目20、21及び第2の二重折り目22、23を介してそれぞれ連接する第1の内壁部24、25及び第2の内壁部26、27とを有する紙製折込み箱の一次組立品であって、
第1の外壁部16、17の両側端部には、第3の折り目28〜31を介して側板連結片32〜35がそれぞれ設けられ、
側板連結片32〜35は、箱底部11の角部を起点とする斜め折り目36〜39によって、斜め折り目36〜39より基側に形成された折曲げ片40〜43と、斜め折り目36〜39より先側に形成された接着片44〜47とをそれぞれ備え、
第1の内壁部24、25は、第1の二重折り目20、21で折り畳まれてそれぞれ第1の外壁部16、17に重合し、さらに重合する第1の外壁部16、17及び第1の内壁部24、25からなる第1の側壁部48、49は、第1の折り目12、13で折り畳まれて箱底部11に重合し、しかも接着片44〜47は、斜め折り目36〜39で折り畳まれて折曲げ片40〜43と重合した状態で第2の外壁部18、19に接着され、第2の内壁部26、27は、第2の二重折り目22、23で折り畳まれて第2の外壁部18、19に重合して平板状とし、組立完成時には、接着片44〜47と折曲げ片40〜43は、実質的に同一平面を形成し、
しかも、該一次組立品にあっては、第2の折り目14、15及び第3の折り目28〜31には予め折ぐせが付与されていることを特徴とする平板状となった紙製折込み箱の一次組立品。 - 請求項1記載の紙製折込み箱の一次組立品において、第1の内壁部24、25の両側端部には、組立完成時において折曲げ片40〜43と共に第2の外壁部18、19及び第2の内壁部26、27の間に配置される角部整形片50〜53が設けられていることを特徴とする紙製折込み箱の一次組立品。
- 請求項1又は2記載の紙製折込み箱の一次組立品において、第1の内壁部24、25の両側端部の外側には切欠き54〜57がそれぞれ形成され、第2の内壁部26、27には、組立完成時に切欠き54〜57に掛合する掛止片58〜61がそれぞれ形成されていることを特徴とする紙製折込み箱の一次組立品。
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