JP4035755B2 - Icテスタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被試験対象、例えば、IC、LSI等を試験するICテスタに関し、高電圧を出力できるICテスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICテスタは、直流特性試験と機能特性試験とがある。直流特性試験は、IC、LSI等の被試験対象(以下DUTと略す)に直流電圧または直流電流を与え、DUTの直流電流または直流電圧を測定し、良否の判定を行っている。そして、機能特性試験は、DUTに試験パターンを与え、DUTからの出力と期待値パターンとを比較し、良否の判定を行っている。このような装置を図2に示し説明する。
【0003】
図において、DUT1は例えばIC,LSI等である。ドライバDは、試験パターンを入力し、増幅して、DUT1に出力する。コンパレータCは、DUT1からの出力を入力し、所定の電圧と比較し、比較結果を出力する。パラメトリックメジャーユニット(以下PMUと略す)2は、DUT1に直流電圧または直流電流出力を行い、電流または電圧測定を行う。なお、ここでは、DUT1の1ピンに対しての接続構成を説明したが、DUT1の各ピンにドライバD、コンパレータC、PMU2が設けられることは言うまでもない。また、PMU2は、DUT1の各ピンごとに設けられず、複数のPMU2をリレーにより切り替えてDUT1の各ピンに接続する構成もある。
【0004】
このような装置の動作を以下に説明する。直流特性試験を行う場合、PMU2から直流電圧または直流電流をDUT1に与え、電流または電圧の測定を行う。そして、所定の電圧または電流範囲に入っているかどうかで、DUT1の良否の判定を行う。
【0005】
また、機能特性試験を行う場合、試験パターンを、ドライバDを介して、DUT1に出力する。そして、DUT1が試験パターンに基づいた出力を行う。この出力をコンパレータCは入力し、所定の電圧と比較し、ハイレベルかロウレベルかの比較結果を出力する。この比較結果と期待値パターン(ハイレベル、ロウレベル)とを比較し、DUT1の良否の判定を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、被試験対象であるIC,LSI等は、消費電圧を下げ、高集積化のため、低電圧で、高速動作になっている。このため、ICテスタも低電圧、高速動作に対応している。そのため、PMU2は、例えば、±32V、±30mAの出力、測定が行えるように構成されている。
【0007】
しかし、例えば、蛍光表示制御ICは、制御部等の部分は低電圧、高速動作であるが、蛍光管を表示させる部分に、−40Vの電圧を必要としている。
【0008】
このため、−40Vに係る部分の蛍光表示制御ICを試験するために、PMU2と別に、−40Vの高電圧を出力できる高価なソース部を設けなければならなかった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、低電圧を出力するソース部を用いて、高電圧を出力できるICテスタを実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
被試験対象を試験するICテスタにおいて、
少なくとも直流電圧出力を行うソース部と、
直流電圧または交流電圧を出力する電圧発生部と、
この電圧発生部の電圧を入力し、所望の直流電圧に変換し、前記ソース部の出力電圧にオフセット電圧として加え、前記被試験対象に出力するコンバータと
を有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例を示した構成図である。
【0012】
図において、DUT1は、蛍光表示制御ICで、FETQ、抵抗Rを有する。FETQのドレインは、図示しない汎用電源により、+5Vが供給されている。抵抗Rの一端はFETQのソースに接続する。なお、ここでは、DUT1の要部だけ説明し、詳細な構成は省略する。PMU2はソース部で、少なくとも直流電圧出力を行い、直流電流測定を行う。汎用電源3は電圧発生部で、±32Vの直流電圧を出力する。DC/DCコンバータ4はコンバータで、汎用電源3の直流電圧を入力し、トランスにより、アイソレーションして、所望の直流電圧に変換し、プラス出力端をPMU2の出力端に接続し、PMU2の出力電圧にオフセット電圧として加え、DUT1に出力する。
【0013】
スイッチSW1は、一端をDC/DCコンバータ4のマイナス出力端に接続し、他端をDUT1の抵抗Rの他端に接続する。スイッチSW2は、一端をDC/DCコンバータ4のマイナス出力端に接続する。アッテネータ5は、スイッチSW2の他端に接続し、DC/DCコンバータ4の出力電圧を減衰する。PMU6は、アッテネータ5の出力を入力し、電圧を測定する。テストシステムコントローラ(以下TSCと略す)7は制御部で、PMU2,6、汎用電源3、スイッチSW1,SW2等に接続し、各部の制御を行う。実際には、図2に示すように、ドライバ、コンパレータ等も有しているが、本発明の主要部でないので、省略する。
【0014】
このような装置の動作を以下で説明する。機能特性試験は従来と同様なので説明を省略し、直流特性試験(電圧出力、電流測定)について説明する。
【0015】
TSC7は、スイッチSW1をオフし、スイッチSW2をオンし、PMU2、汎用電源3を制御し、それぞれ−25V、30Vの直流電圧を出力させる。そして、DC/DCコンバータ4は、汎用電源3からの30Vの直流電圧を15Vの直流電圧に変換し、出力する。このとき、DC/DCコンバータ4のプラス出力端にPMU2の出力が接続されているので、マイナス出力端から−40Vの直流電圧が出力される。この−40Vの直流電圧は、スイッチSW2を介して、アッテネータ5で減衰され、PMU6で測定される。この測定結果により、TSC7は、正確に、−40VがDUT1に与えられるように、PMU2の出力電圧を調整する。
【0016】
次に、TSC7は、スイッチSW1,SW2をオフし、PMU2に測定を行わせる。このとき、PMU2が測定した電流をオフセット電流とする。
【0017】
そして、TSC7は、スイッチSW1をオンし、スイッチSW2をオフして、DUT1に、PMU2の出力電圧とDC/DCコンバータ4の出力電圧とにより、−40Vを出力する。このとき、DUT1のFETQはオフ(何も接続されていない状態)で、PMU2は電流測定を行い、この電流からオフセット電流を引いて、FETQのドレイン−ソース間のリーク電流とする。このリーク電流が所定の電流範囲に入っているかどうかにより、TSC7はDUT1の良否の判定を行う。
【0018】
このように、PMU2の出力電圧に、DC/DCコンバータ4の出力電圧をオフセット電圧として加えて、DUT1に出力するので、PMU2の出力電圧以上の電圧を出力することができる。これにより、高電圧を出力できるソース部を設ける必要がなく、非常に安価なDC/DCコンバータ4を用いるだけでよく、安価にICテスタを構成することができる。
【0019】
また、PMU6により、DUT1に与える電圧を測定し、TSC7により、PMU2の出力電圧の調整を行うので、正確な電圧出力を行うことができ、正確な試験を行うことができる。
【0020】
そして、PMU2は、DUT1の接続前にオフセット電流を測定し、DUT1の接続時に測定結果からオフセット電流を引くので、DC/DCコンバータ4の影響がない正確な電流測定を行うことができる。
【0021】
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような構成でもよい。
【0022】
(1)アッテネータ5とPMU6とからなる測定部の構成を示したが、アッテネータ5を設けない測定部により測定する構成でもよい。
【0023】
(2)TSC7は、PMU6の測定結果により、PMU2を調整する構成を示したが、DC/DCコンバータ4や汎用電源3を調整して、DC/DCコンバータのオフセット電圧を調整し、DUT1に与える電圧の調整を行う構成でもよい。
【0024】
(3)電圧発生部として、汎用電源3を用いた例を示したが、PMUにしてもよい。
【0025】
(4)DC/DCコンバータ4の出力電圧を正電圧だけでなく、負電圧も出力させれば、DC/DCコンバータ4のプラス出力端、マイナス出力端の接続方向に制限されない。
【0026】
(5)ソース部が、電圧出力と電流測定を行うPMU2を示したが、少なくとも電圧出力する構成であればよい。
【0027】
(6)電圧発生部(汎用電源30)が直流電圧を出力し、コンバータ(DC/DCコンバータ4)で直流電圧を所望の直流電圧に変換する構成を示したが、電圧発生部が交流電圧を出力し、コンバータ(AC/DCコンバータ)で交流電圧を、トランスによりアイソレーションして、所望の直流電圧に変換する構成でもよい。
【0028】
(7)PMU2が、測定結果からオフセット電流を引く構成を示したが、TSC7で、オフセット電流を引いてもよいし、測定結果の良否の範囲にオフセット電流を加える構成でもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果がある。
請求項1,3によれば、ソース部の出力電圧に、コンバータの出力電圧をオフセット電圧として加えて、被試験対象に出力するので、ソース部の出力電圧以上の電圧を出力することができる。これにより、高電圧を出力できるソース部を設ける必要がなく、非常に安価なコンバータを用いるだけでよく、安価にICテスタを構成することができる。
【0030】
請求項2,3によれば、測定部により、被試験対象に与える電圧を測定し、制御部により、ソース部の出力電圧またはコンバータのオフセット電圧の調整を行うので、正確な電圧出力を行うことができ、正確な試験を行うことができる。
【0031】
請求項4によれば、ソース部は、被試験対象の接続前にオフセット電流を測定するので、被試験対象の測定時にオフセット電流を考慮すれば、コンバータの影響がない正確な電流測定または試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】従来のICテスタの概略構成を示した図である。
【符号の説明】
1 DUT
2,6 PMU
3 汎用電源
4 DC/DCコンバータ
5 アッテネータ
7 TSC
Claims (4)
- 被試験対象を試験するICテスタにおいて、
少なくとも直流電圧出力を行うソース部と、
直流電圧または交流電圧を出力する電圧発生部と、
この電圧発生部の電圧を入力し、所望の直流電圧に変換し、前記ソース部の出力電圧にオフセット電圧として加え、前記被試験対象に出力するコンバータと
を有することを特徴とするICテスタ。 - コンバータが被試験対象に出力する電圧を測定する測定部と、
この測定部の測定結果により、ソース部の電圧の調整またはコンバータが加えるオフセット電圧を調整する制御部と
を設けたことを特徴とする請求項1記載のICテスタ。 - ソース部が直流電流測定を行うことを特徴とする請求項1または2記載のICテスタ。
- ソース部は、被試験対象に接続する前に、オフセット電流を測定することを特徴とする請求項3記載のICテスタ。
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