JP4035786B2 - 防腐剤耐性を有する生体成分測定方法およびその試薬 - Google Patents
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Description
マグネシウムの測定試薬は、一般にマグネシウムにより活性化したグリセロールキナーゼ活性を生成するグリセロリン酸またはADPを測定して行う。
(1)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に濁りが発生しないことを特徴とする中性脂肪測定方法
(2)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に試薬ブランクの上昇がないことを特徴とする中性脂肪測定方法
(3)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的にグリセロール消去能が低下しないことを特徴とする中性脂肪測定方法
(4)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に高値測定限界が低下しないことを特徴とする中性脂肪測定方法
(5)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に濁りが発生しないことを特徴とするマグネシウム測定方法
(6)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に試薬ブランクの上昇がないことを特徴とするマグネシウム測定方法
(7)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に感度が低下しないことを特徴とするマグネシウム測定方法
(8)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に濁りが発生しないことを特徴とする中性脂肪測定試薬
(9)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に試薬ブランクの上昇がないことを特徴とする中性脂肪測定試薬
(10)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的にグリセロール消去能が低下しないことを特徴とする中性脂肪測定試薬
(11)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に高値測定限界が低下しないことを特徴とする中性脂肪測定試薬
(12)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に濁りが発生しないことを特徴とするマグネシウム測定試薬
(13)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に試薬ブランクの上昇がないことを特徴とするマグネシウム測定試薬
(14)防腐剤に対して高い耐性を有し、かつ保存中に実質的に感度が低下しないことを特徴とするマグネシウム測定試薬
[1]
防腐剤の存在下において、保存中に継続して、防腐性能効果と試薬性能低下の抑制が両立していることを特徴とする、中性脂肪測定方法
[2]
試薬性能低下の抑制が、次から選ばれる少なくとも1つである、[1]の方法
(1)実質的に濁りが発生しないこと
(2)実質的に試薬ブランクの上昇がないこと
(3)実質的にグリセロール消去能が低下しないこと
(4)実質的に高値測定限界が低下しないこと
(5)実質的に試薬に含まれる酵素活性が低下しないこと
[3]
防腐剤の存在下において、保存中に継続して、防腐性能効果と試薬性能低下の抑制が両立していることを特徴とする、マグネシウム測定方法
[4]
試薬性能低下の抑制が、次から選ばれる少なくとも1つである、[3]の方法
(1)実質的に試薬ブランクの上昇がないこと
(2)実質的に感度が低下しないこと
(3)実質的に試薬に含まれる酵素活性が低下しないこと
[5]
防腐剤が、蛋白質に直接作用する防腐剤である、[1]〜[4]のいずれか1に記載の方法
[6]
防腐剤の存在下において、保存中に継続して、防腐性能効果と試薬性能低下の抑制が両立していることを特徴とする、中性脂肪測定試薬
[7]
防腐剤の存在下において、保存中に継続して、防腐性能効果と試薬性能低下の抑制が両立していることを特徴とする、マグネシウム測定試薬
(1)グリセロール(ナカライテスク社製)を精製水で濃度が等間隔になるよう希釈し10水準以上の希釈系列を作製する。
(2)中性脂肪測定試薬を用いて上記の試料を各2回以上ずつ測定し平均値を算出する。測定は日立7170形自動分析機を用いる。試料2.1μLに第一試薬 180μL添加し37℃にて5分間インキュベーションし第一反応とする。その後第二試薬を90μL添加し5分間インキュベーションし第二反応とする。第一反応および第二反応の吸光度を液量補正した各吸光度の差をとり2ポイントエンド法で600nmにおける吸光度を測定する。吸光度測定結果は、精製水および200mg/dLトリオレイン水溶液の測定吸光度より算出し中性脂肪濃度として求める。
(3)完全に消去されていれば測定値はゼロになるはずである。各水準のトリオレインの測定値をプロットして、どこまでゼロを保っているかをみる。測定値が10mg/dLを超えた場合(200mg/dLトリオレインの5%)はこの濃度水準を含めそれ以上の濃度ではグリセロール消去能がないと判定し、1水準下の濃度をグリセロール消去能とする。
「実質的に高値測定限界が低下しない」とは、全く測定限界が低下しないか又はほとんど低下せず、一定のレベル以上に抑えられていることを意味する。「一定レベル」は当業者常識により適宜決定されるが、一般には、試薬の規格を満足するレベルであればよい。通常トリオレイン換算で1500mg/dLあれば十分だが、好ましくは2000mg/dL以上であり、更に好ましくは2500mg/dL以上である。この条件下で、本発明における高値測定限界の保存前に対する保存後の低下は30%以下である、好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下である。
(1)トリオレイン(ナカライテスク社製)を精製水で濃度が等間隔になるよう希釈し10水準以上の希釈系列を作製する。
(2)中性脂肪測定試薬を用いて上記の試料を各2回以上ずつ測定し平均値を算出する。測定は日立7170形自動分析機を用いる。試料2.1μLに第一試薬 180μL添加し37℃にて5分間インキュベーションし第一反応とする。その後第二試薬を90μL添加し5分間インキュベーションし第二反応とする。第一反応および第二反応の吸光度を液量補正した各吸光度の差をとり2ポイントエンド法で600nmにおける吸光度を測定する。吸光度測定結果は、精製水および200mg/dLトリオレイン水溶液の測定吸光度より算出し中性脂肪濃度として求める。
(3)各水準のトリオレインの測定値を第一水準の測定値で割った値をプロットして、どこまで比例関係を保っているかをみる。理論値の±5%を外れたときはこの濃度水準を含めそれ以上の濃度では直線性がないと判定し、1水準下の濃度を高値測定限界とする。
「実質的に感度が低下しない」とは、全く感度が低下しないか又はほとんど低下せず、一定のレベル以上に抑えられていることを意味する。「一定レベル」は当業者常識により適宜決定されるが、一般には、試薬の規格を満足するレベルであればよい。この条件下で、本発明における感度の保存前に対する保存後の低下は30%以下であるが、好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下である。
グリセロール+ATP+Mg→グリセロール−3−ホスフェート+ADP+Mg
本発明に用いるグリセロールキナーゼとして好ましいのは、防腐剤に対する耐性が防腐剤100mg/Lの濃度で25℃、1週間共存させた時のグリセロールキナーゼ活性残存率が70%以上100%以下、好ましくは80%以上100%以下、更に好ましくは90%以上100%以下のものである。
グリセロールを基質とし、グリセロール−3−リン酸の生成量によって酵素活性を測定した。0.5%4―アミノアンチピリン水溶液0.2ml、1.5%フェノール水溶液0.2ml、グリセロールー3―リン酸酸化酵素200U、ペルオキシダーゼ80U、ATP48.4mgに0.1M HEPES緩衝液(pH7.9)を加え、総量21mlとし、これを以下の測定のための原液とした。各反応は、この測定原液を3ml取り、0.3Mグリセロール水溶液50μl、酵素溶液100μlを添加し、混和後、37℃に制御された分光光度計で500nmの吸光度を3分間記録し、その初期直線部分から1分間当たりの吸光度変化を求めた(ΔODtest)。盲検は酵素溶液の代わりに酵素希釈液(0.2%牛血清アルブミンを含む20mMリン酸カリウム緩衝液,pH7.5)を100μl加え上記同様に操作を行って1分間当りの吸光度変化量を求めた(ΔODblank)。
得られた吸光度変化量より下記計算式に基づきグリセロールキナーゼの酵素活性を算出した。なお上記条件下で1分間に1マイクロモルのグリセロールをリン酸化する酵素量を1単位(1U)とする。
計算式
活性値(U/ml)={ΔOD/min(ΔODtest−ΔODblank)×3.15(ml)×希釈倍率}/{13.3×1/2×1.0(cm)×0.1(ml)}
3.15ml=反応混液液量
13.3=キノン色素の上記測定条件下でのミリモル吸光係数
1/2=酵素反応で生成した過酸化水素の1分子から形成するキノン色素が1/2分子であることによる係数
1.0cm=セルの光路長
0.1ml=酵素サンプル液量
(実施例1)
N−メチルイソチアゾロン(ロッシュ社製)、グリセロールキナーゼ(セルロモナス・エスピー由来 東洋紡績社製GYK−301)を添加した下記の中性脂肪測定試薬 第一試液を25℃で1週間保存し、残存活性(溶解直後の活性値に対する保存後の活性値の割合)を検討した。比較例ではグリセロールキナーゼをセルロモナス・エスピー由来にかえてサーマス・フラーバス由来(東洋紡績社製)を用いた。
下記組成からなる中性脂肪測定試薬の第一試薬を調製した。
第一試薬
PIPES−NaOH 50mM pH6.6
MgCl2 0.2g/L
アデノシン3リン酸2Na塩 0.9g/L
エマルゲンA60 2g/L
トリトンX−100 1g/L
4−アミノアンチピリン 0.1g/L
フラビンアデニンジヌクレオチド2Na塩 8μmol/L
グリセロールキナーゼ 3U/mL
グリセロリン酸オキシダーゼ(東洋紡社製G3O−311) 5U/mL
アスコルビン酸オキシダーゼ(東洋紡社製ASO−311) 3U/mL
カタラーゼ(東洋紡社製) 200U/mL
N−メチルイソチアゾロン 100mg/L
N−メチルイソチアゾロン(ロッシュ社製)、グリセロールキナーゼ(セルロモナス・エスピー由来 東洋紡績社製GYK−301)を添加した下記のマグネシウム測定試薬 第二試液を25℃で1週間保存し、残存活性(溶解直後の活性値に対する保存後の活性値の割合)を検討した。比較例ではグリセロールキナーゼをセルロモナス・エスピー由来にかえてサーマス・フラーバス由来(東洋紡績社製)を用いた。
下記組成からなるマグネシウム測定試薬の第二試薬を調製した。
第ニ試薬
PIPES−NaOH 50mM pH6.8
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 3g/L
アデノシン2リン酸2Na塩 0.5g/L
4−アミノアンチピリン 0.3g/L
グリセロールキナーゼ 6U/mL
グリセリン 0.4g/L
N−メチルイソチアゾロン 100mg/L
実施例1の中性脂肪測定試薬の第一試液に対し、第二試薬として下記試薬を組み合わせて下記測定法にて各々の試薬にてグリセロール5000mg/dL(トリオレイン換算値)の希釈10水準、および中性脂肪3000mg/dLの希釈10水準を測定し、グリセロール消去能および高値測定限界を算出し、25℃、1週間保存前に対する保存後の性能を相対値(%)で示した。尚、グリセロール消去能の判定は測定値として3mg/dL以下となるグリセロール希釈水準の最高濃度を消去能範囲と判定し、高値測定限界は測定値が真値に対し95〜105%の回収率の範囲となる濃度とした。
下記組成からなる中性脂肪測定試薬の第二試薬をそれぞれ調製した。
第ニ試薬
PIPES−NaOH 50mM pH7.0
塩化マグネシウム・6水和物 0.2g/L
塩化カルシウム 0.1g/L
ADPS 0.3g/L
ペルオキシダーゼ(東洋紡社製PEO−301) 2.9U/mL
リパーゼ(東洋紡社製LPL−314) 2U/mL
日立7170形自動分析機を用いた。試料2.1μLに第一試薬 180μL添加し37℃にて5分間インキュベーションし第一反応とした。その後第二試薬を90μL添加し5分間インキュベーションし第二反応とした。第一反応および第二反応の吸光度を液量補正した各吸光度の差をとる2ポイントエンド法で600nmにおける吸光度を測定した。
結果は、精製水および200mg/dLトリオレイン水溶液の測定吸光度より算出し中性脂肪濃度として求めた。
実施例2のマグネシウム測定試薬の第一試液に対し、第二試薬として下記試薬を組み合わせて下記測定法にて各々の試薬にてマグネシウム 5mg/dL水溶液を測定し、測定感度を算出し、25℃、1週間保存前に対する保存後の感度を相対値(%)で示した。
下記組成からなるマグネシウム測定試薬の第一試薬をそれぞれ調製した。
第一試薬
PIPES−NaOH 50mM pH6.8
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 3g/L
アデノシン3リン酸2Na塩 1.5g/L
トリトンX−100 1g/L
TODB 0.2g/L
フラビンアデニンジヌクレオチド2Na塩 5μmol/L
グリセロリン酸オキシダーゼ(東洋紡社製G3O−311) 10U/mL
アスコルビン酸オキシダーゼ(東洋紡社製ASO−311) 1U/mL
ペルオキシダーゼ(東洋紡社製PEO−301) 3U/mL
日立7170形自動分析機を用いた。試料5.8μLに第一試薬 180μL添加し37℃にて5分間インキュベーションし第一反応とした。その後第二試薬を90μL添加し5分間インキュベーションし第二反応とした。第一反応および第二反応の吸光度を液量補正した各吸光度の差をとる2ポイントエンド法で600nmにおける吸光度を測定した。
結果は、精製水および5mg/dLマグネシウム水溶液の測定吸光度より算出しコレステロール濃度として求めた。
実施例3の中性脂肪測定試薬の第一試液、第二試薬を組み合わせて、調製直後、10℃、12ヶ月保存後の管理血清値(LコンセーラNおよびLコンセーラAN)を測定し、保存後の血清値を調製直後の血清値に対する相対値(%)として求めた。
N−メチルイソチアゾロン(ロッシュ社製)、グリセロールキナーゼ(サーマス・フラバス由来 東洋紡績社製GYK−311、ストレプトマイセス・カヌス由来 Genzyme社、ジオトリカム・キャンディダム由来 Roche社、バチルス・ステアロサーモフィラス由来 Roche社)を添加した実施例1の中性脂肪測定試薬 第一試液を9℃および35℃で2週間保存し、残存活性(溶解直後の活性値に対する保存後の活性値の割合)を検討した。試薬に5g/Lのシュークロースを添加した場合と、そうでない場合の2通りで検討し、防腐剤無添加の場合と比較した。
下記組成からなる中性脂肪測定試薬の第一試薬を調製した。
第一試薬
PIPES−NaOH 50mM pH6.6
MgCl2 0.2g/L
アデノシン3リン酸2Na塩 0.9g/L
エマルゲンA60 2g/L
トリトンX−100 1g/L
4−アミノアンチピリン 0.1g/L
フラビンアデニンジヌクレオチド2Na塩 8μmol/L
グリセロールキナーゼ 3U/mL
グリセロリン酸オキシダーゼ(東洋紡社製G3O−311) 5U/mL
アスコルビン酸オキシダーゼ(東洋紡社製ASO−311) 3U/mL
カタラーゼ(東洋紡社製) 200U/mL
N−メチルイソチアゾロン 100mg/L
Claims (2)
- N−メチルイソチアゾロンの存在下において、保存中に継続して、防腐性能効果と試薬性能低下の抑制が両立しているマグネシウム測定試薬を用いるマグネシウム測定方法であって、
該マグネシウム測定試薬が、第二試薬に、N−メチルイソチアゾロン、セルロモナス属由来のグリセロールキナーゼを含む、2試薬系からなり、ならびに、
試薬性能低下の抑制が、次から選ばれる少なくとも1つである、マグネシウム測定方法。
(1)感度の低下が30%以下であること。
(2)試薬に含まれる酵素活性の低下が、濃度が0.1〜20U/mLのグリセロールキナーゼを、N−メチルイソチアゾロン100mg/Lの濃度で25℃、1週間共存させた時のグリセロールキナーゼ活性残存率が70%以上であること。 - N−メチルイソチアゾロンの存在下において、保存中に継続して、防腐性能効果と試薬性能低下の抑制が両立しているマグネシウム測定試薬であって、第二試薬に、N−メチルイソチアゾロン、セルロモナス属由来のグリセロールキナーゼを含む、2試薬系からなるマグネシウム測定試薬。
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