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JP4036790B2 - 断熱容器 - Google Patents
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JP4036790B2 - 断熱容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積み重ね状態の安定化を図ることができる断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば上面開口を有する断熱二重構造の容器本体と、容器本体の上面開口を開閉する脱着可能な断面二重構造の蓋体とを備え、容器本体の底面部に4つの脚部およびクロス状の凸部をプレス成形により形成した断熱容器(金属製保温容器)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−238804号公報(第4頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の断熱容器では、例えば、蓋体にて容器本体の上面開口が閉じられた状態の断熱容器同士が積み重ねられる場合や、容器本体から取り外された状態の蓋体同士が積み重ねられる場合に、その積み重ね状態が不安定となるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、積み重ね状態の安定化を図ることができる断熱容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の断熱容器は、上面開口を有する断熱二重構造の容器本体と、この容器本体の前記上面開口を開閉する脱着可能な断熱二重構造の蓋体とを備え、前記容器本体の底面部には、環状凸部が形成され、前記蓋体の上面部には、前記容器本体の前記環状凸部の内側に嵌合可能な形状の環状凸部が形成され、前記蓋体の下面部には、前記蓋体の前記環状凸部の内側に嵌合可能な形状の凸部が形成され、前記蓋体にて前記容器本体の前記上面開口が閉じられた状態の断熱容器同士が積み重ねられる場合には、一の前記断熱容器の前記容器本体の前記環状凸部の内側に他の前記断熱容器の前記蓋体の前記環状凸部が嵌め合わされ、前記容器本体から取り外された状態の前記蓋体同士が積み重ねられる場合には、一の前記蓋体の前記環状凸部の内側に他の前記蓋体の前記凸部が嵌め合わされる断熱容器であって、前記容器本体の前記環状凸部および前記蓋体の前記環状凸部は、いずれも4つの直線状部分を有する略矩形環状に形成され、前記各直線状部分の略中央位置には、直線状の溝方向がその各直線状部分の直線方向に対して傾斜した水切溝が幅方向一端から他端にわたって形成され、前記各水切溝は、前記容器本体および前記蓋体を所定状態にして搬送する際にローラコンベヤのローラの上端がその各水切溝内に入り込まないように形成され、前記各環状凸部の直線状部分に対して直交する方向から前記水切溝をみた場合、前記各環状凸部における水切溝の一端に臨んだ部分と前記各環状凸部における水切溝の他端に臨んだ部分とが、前記水切溝の傾斜度合および前記水切溝の幅から互いに重なり合うようになっているものである。
【0007】
また、請求項2記載の断熱容器は、請求項1記載の断熱容器において、容器本体の環状凸部の4つの直線状部分および蓋体の環状凸部の4つの直線状部分は、いずれも相対する2つの長辺直線状部分および相対する2つの短辺直線状部分にて構成され、前記長辺直線状部分の水切溝の溝方向と前記短辺直線状部分の水切溝の溝方向とが、一直線上に位置せず、互いに平行状に位置するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の断熱容器の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0009】
図1において、1は断熱容器で、この断熱容器1は、例えば給食センターで調理された食品(焼物、揚物、サラダ等)を収容するステンレス製の角型二重食缶(断熱食缶)である。
【0010】
この断熱容器1は、上面開口2を有する断熱二重構造の容器本体3と、この容器本体3の上面開口2を開閉する脱着可能な断熱二重構造の蓋体4とを備えている。
【0011】
容器本体3は、図1ないし図3に示すように、ステンレス製の外容器6とステンレス製の内容器7との間に断熱材8が配設された断熱二重構造となっている。また、容器本体3の全体は、内部に食品が収容される上面開口状の有底四角筒形状(角型形状)に形成されている。
【0012】
そして、容器本体3の底面部(下面部)の周縁位置には、比較的幅広の帯状で略矩形環状の環状凸部11がプレス成形により一体に形成されている。この環状凸部11は、容器本体3の補強のためのもので、容器本体3の脚部も兼ねている。
【0013】
また、この容器本体3の環状凸部11には、底面部を上にして容器本体3を洗浄装置(図示せず)で洗浄する際に環状凸部11の内側に水が溜まらないようにするための複数、例えば4つの比較的幅細(狭巾)の水切溝12が形成されている。
【0014】
すなわち、容器本体3の環状凸部11の4つの直線状部分(相対する2つの長辺直線状部分13aおよび相対する2つの短辺直線状部分13b)13の各々の略中央位置には、直線状の溝方向(図示イ方向)が直線状部分13の直線方向に対して傾斜した1本の水切溝12が、直線状部分13の幅方向一端から他端にわたって形成されている。なお、長辺直線状部分13aの水切溝12と、短辺直線状部分13bの水切溝12とは、互いに平行状であるが、一直線上に位置していない。
【0015】
また、これらの各水切溝12は、容器本体3を所定状態にして搬送方向(図示ロ方向)に搬送する際にローラコンベヤ16のローラ17の上端がその水切溝12内に入り込まないように形成されている。
【0016】
すなわち、容器本体3をその底面部を下にしかつその側面部(取手21のある側面部または取手21のない側面部)を搬送方向下流に向けた所定状態として搬送方向(図示ロ方向)に搬送する際に、直線型のローラコンベヤ16のローラ17の上端が水切溝12内に入り込まないように、各水切溝12は、所定の溝幅寸法をもって、環状凸部11の直線状部分13にこの直線状部分13の直線方向に対して傾斜状に形成されている。
【0017】
なお、環状凸部11の直線状部分13に対して直交する側面方向から水切溝12をみた場合、環状凸部11における水切溝12の一端に臨んだ部分18と環状凸部11における水切溝12の他端に臨んだ部分19とが、水切溝12の傾斜度合および水切溝12の幅から互いに重なり合うようになっている。
【0018】
また一方、容器本体3の側面部の上下方向略中央位置には、上面開口2が開いた状態の容器本体3同士の積み重ねを可能とするための段部20が折曲げにより一体に形成されている。
【0019】
また、容器本体3の相対する側面部外面の上部位置には、一対の取手21が設けられているとともに、蓋体4を容器本体3の上面開口2に臨んだ上端部に固定するための一対の引掛体22が設けられている。
【0020】
蓋体4は、容器本体3の上面開口2に臨んだ上端部に対して脱着可能なもので、図1、図4および図5に示すように、上記容器本体3と同様、ステンレス製の外蓋26とステンレス製の内蓋27との間に断熱材28が配設された断熱二重構造となっている。また、蓋体4の全体は、容器本体3の上面開口2に対応した略矩形の板形状に形成されている。
【0021】
そして、蓋体4の上面部の中央近傍位置には、蓋体4の補強のためのものであって、容器本体3の環状凸部11の内側に嵌合可能な形状の環状凸部31が形成されている。すなわち、蓋体4の上面部の中央近傍位置には、容器本体3の環状凸部11と略同じ幅寸法および高さ寸法を有する比較的幅広の帯状で略矩形環状の環状凸部31がプレス成形により一体に形成されている。
【0022】
また、この蓋体4の環状凸部31には、上記容器本体3の環状凸部11と同様、上面部を上にして蓋体4を洗浄装置(図示せず)で洗浄する際に環状凸部31の内側に水が溜まらないようにするための複数、例えば4つの比較的幅細(狭巾)の水切溝32が形成されている。
【0023】
すなわち、蓋体4の環状凸部31の4つの直線状部分(相対する2つの長辺直線状部分33aおよび相対する2つの短辺直線状部分33b)33の各々の略中央位置には、直線状の溝方向(図示イ方向)が直線状部分の直線方向に対して傾斜した1本の水切溝32が、直線状部分33の幅方向一端から他端にわたって形成されている。なお、長辺直線状部分33aの水切溝32と、短辺直線状部分33bの水切溝32とは、互いに平行状であるが、一直線上に位置していない。
【0024】
また、これらの各水切溝32は、蓋体4を所定状態にして搬送方向(図示ロ方向)に搬送する際にローラコンベヤ16のローラ17の上端がその水切溝32内に入り込まないように形成されている。
【0025】
すなわち、蓋体4をその上面部を下にしかつその側面部(引掛受け体42のある側面部または引掛受け体42のない側面部)を搬送方向下流に向けた所定状態として搬送方向(図示ロ方向)に搬送する際に、直線型のローラコンベヤ16のローラ17の上端が水切溝32内に入り込まないように、各水切溝32は、所定の溝幅寸法をもって、環状凸部31の直線状部分33にこの直線状部分33の直線方向に対して傾斜状に形成されている。
【0026】
なお、環状凸部31の直線状部分33に対して直交する側面方向から水切溝をみた場合、環状凸部31における水切溝32の一端に臨んだ部分38と環状凸部31における水切溝32の他端に臨んだ部分39とが、水切溝32の傾斜度合および水切溝32の幅から互いに重なり合うようになっている。
【0027】
また、蓋体4の下面部の中央位置には、蓋体4の補強のためのものであって、蓋体4の環状凸部31の内側に嵌合可能な形状、例えば略矩形状の凸部40がプレス成形により一体に形成されている。この凸部40の高さ寸法は、環状凸部11,31の高さ寸法と略同じである。
【0028】
さらに、蓋体4の下面部の周縁位置には、略矩形環状の脚凸部41がプレス成形により一体に形成されている。この脚凸部41の高さ寸法は、同じ面の中央側の凸部40の高さ寸法よりやや高くなっている。
【0029】
また一方、蓋体4の側面部には、容器本体3への蓋体4の取付け時に引掛体22を引掛ける一対の引掛受け体42が設けられている。
【0030】
そして、図6に示すように、蓋体4にて容器本体3の上面開口2が閉じられた状態の断熱容器1同士が例えば2つ積み重ねられる場合には、上段の断熱容器(一の断熱容器)1の容器本体3の底面部の環状凸部11の内側に下段の断熱容器(他の断熱容器)1の蓋体4の上面部の環状凸部31が嵌め合わされ、環状凸部11の下面が蓋体4のうち環状凸部31がない部分の上面に面接触しかつ環状凸部31の上面が容器本体3のうち環状凸部11がない部分の底面に面接触する。このため、断熱容器1同士の積み重ね状態は安定し、がたつきが生じるようなこともない。
【0031】
また、図7に示すように、容器本体3の上端部から取り外された状態の蓋体4同士が例えば2つ積み重ねられる場合には、下段の蓋体(一の蓋体)4の上面部の環状凸部31の内側に上段の蓋体(他の蓋体)4の下面部の凸部40が嵌め合わされ、下段の蓋体4の環状凸部31の上面が上段の蓋体4のうち凸部40および脚凸部41がない部分の下面に面接触しかつ上段の蓋体4の脚凸部41の下面が下段の蓋体4のうち環状凸部31がない部分の上面に面接触する。このため、蓋体4同士の積み重ね状態は安定し、がたつきが生じるようなこともない。
【0032】
さらに、図8に示すように、上面開口2が開いた状態の容器本体3同士を例えば2つ積み重ねる際には、下段の容器本体3の段部20近傍まで上段の容器本体3が入り込む。
【0033】
そして、43は、容器本体3の外側面の段部20に突出している突部(6ヶ所)で、容器本体3同士を積み重ねた時、上段の容器本体3の突部43が下段の容器本体3の上面開口2部分に載り、相方間に間隙を有して積み重ねられるようにしている。
【0034】
また、図1に示すように、蓋体4にて容器本体3の上面開口2が閉じられた状態の断熱容器1をローラコンベヤ16にて載置搬送する際には、例えば容器本体3の底面部を下にしかつ取手21のある側面部を搬送方向下流に向けた状態として容器本体3をローラ17上に載置し、環状凸部11とローラ17とを常に接触させたまま、断熱容器1をローラ17にて搬送方向に移動させる。
【0035】
このローラコンベヤ16による搬送の際に、ローラコンベヤ16のローラ17の上端が容器本体3の底面部の水切溝12内に入り込むようなことがなく、容器本体3はがたつきなくスムーズに搬送される。なお、上面部を下にしかつ引掛受け体42のある側面部を搬送方向下流に向けて蓋体4のみをローラコンベヤ16にて載置搬送する場合も同様で、ローラコンベヤ16のローラ17の上端が蓋体4の上面部の水切溝32内に入り込むようなことがなく、蓋体4ががたつきなくスムーズに搬送される。
【0036】
このように、上記断熱容器1によれば、蓋体4にて容器本体3の上面開口2が閉じられた状態の断熱容器1同士が積み重ねられる場合には、上段の断熱容器1の容器本体3の環状凸部11の内側に下段の断熱容器1の蓋体4の環状凸部31が嵌め合わされ、また、容器本体3から取り外された状態の蓋体4同士が積み重ねられる場合には、下段の蓋体4の環状凸部31の内側に上段の蓋体4の凸部40が嵌め合わされるため、それぞれの場合において積み重ね状態の安定化を図ることができる。すなわち、ストッキング性の向上を図れる。
【0037】
また、容器本体3の環状凸部11および蓋体4の環状凸部31の各々には、水切溝12,32が形成されているため、洗浄装置による洗浄時等に、環状凸部11,31の内側に水が溜まるようなことがない。
【0038】
さらに、水切溝12,32が環状凸部11の数ヶ所において狭巾かつ斜めに横断するように形成されているため、ローラコンベヤ16による搬送の際のがたつきを適切に防止でき、容器本体3および蓋体4をスムーズに搬送でき、例えば容器本体3内から食品がこぼれるのを適切に防止できる。
【0039】
なお、断熱容器1は、有底四角筒形状の容器本体3を備えた角型のものには限定されず、例えば、図示しないが、有底円筒形状の容器本体を備えた円筒型のもの等でもよい
【0040】
さらに、水切溝12,32の深さ寸法は、環状凸部11,31の高さ寸法と略同じにしてもよく、環状凸部11,31の高さ寸法より小さくしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
発明によれば、蓋体にて容器本体の上面開口が閉じられた状態の断熱容器同士が積み重ねられる場合には、一の断熱容器の容器本体の環状凸部の内側に他の断熱容器の蓋体の環状凸部が嵌め合わされ、容器本体から取り外された状態の蓋体同士が積み重ねられる場合には、一の蓋体の環状凸部の内側に他の蓋体の凸部が嵌め合わされるため、積み重ね状態の安定化を図ることができ、また、洗浄時等に環状凸部の内側に水が溜まるようなことがなく、さらに、ローラコンベヤによる搬送の際のがたつきを適切に防止でき、容器本体および蓋体をスムーズに搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の断熱容器の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】 同上断熱容器の容器本体の上面図である。
【図3】 同上断熱容器の容器本体の底面図である。
【図4】 同上断熱容器の蓋体の上面図である。
【図5】 同上断熱容器の蓋体の底面図である。
【図6】 同上断熱容器同士を積み重ねた状態の断面図である。
【図7】 同上蓋体同士を積み重ねた状態の断面図である。
【図8】 同上容器本体同士を積み重ねた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 断熱容器
2 上面開口
3 容器本体
4 蓋体
11 環状凸部
12 水切溝
13 33 直線状部分
13a 33a 長辺直線状部分
13b 33b 短辺直線状部分
16 ローラコンベヤ
17 ローラ
31 環状凸部
32 水切溝
40 凸部

Claims (2)

  1. 上面開口を有する断熱二重構造の容器本体と、
    この容器本体の前記上面開口を開閉する脱着可能な断熱二重構造の蓋体とを備え、
    前記容器本体の底面部には、環状凸部が形成され、
    前記蓋体の上面部には、前記容器本体の前記環状凸部の内側に嵌合可能な形状の環状凸部が形成され、
    前記蓋体の下面部には、前記蓋体の前記環状凸部の内側に嵌合可能な形状の凸部が形成され、
    前記蓋体にて前記容器本体の前記上面開口が閉じられた状態の断熱容器同士が積み重ねられる場合には、一の前記断熱容器の前記容器本体の前記環状凸部の内側に他の前記断熱容器の前記蓋体の前記環状凸部が嵌め合わされ、
    前記容器本体から取り外された状態の前記蓋体同士が積み重ねられる場合には、一の前記蓋体の前記環状凸部の内側に他の前記蓋体の前記凸部が嵌め合わされる断熱容器であって、
    前記容器本体の前記環状凸部および前記蓋体の前記環状凸部は、いずれも4つの直線状部分を有する略矩形環状に形成され、
    前記各直線状部分の略中央位置には、直線状の溝方向がその各直線状部分の直線方向に対して傾斜した水切溝が幅方向一端から他端にわたって形成され、
    前記各水切溝は、前記容器本体および前記蓋体を所定状態にして搬送する際にローラコンベヤのローラの上端がその各水切溝内に入り込まないように形成され、
    前記各環状凸部の直線状部分に対して直交する方向から前記水切溝をみた場合、前記各環状凸部における水切溝の一端に臨んだ部分と前記各環状凸部における水切溝の他端に臨んだ部分とが、前記水切溝の傾斜度合および前記水切溝の幅から互いに重なり合うようになっている
    ことを特徴とする断熱容器。
  2. 容器本体の環状凸部の4つの直線状部分および蓋体の環状凸部の4つの直線状部分は、いずれも相対する2つの長辺直線状部分および相対する2つの短辺直線状部分にて構成され、
    前記長辺直線状部分の水切溝の溝方向と前記短辺直線状部分の水切溝の溝方向とが、一直線上に位置せず、互いに平行状に位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の断熱容器。
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