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JP4037808B2 - 髪止め具 - Google Patents
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JP4037808B2 - 髪止め具 - Google Patents

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この発明は、毛髪を挟みつける髪止め具、主としてヘアーセットや化粧時に一時的に毛髪を挟みつけて仮止めするために使用される髪止め具に関する。
従来の髪止め具としては、図6に示すものが公知である。この髪止め具(P)は、長さ方向一端の基端部に開閉操作部(10)(20)を有する一対の挟持片(1)(2)を有し、両挟持片(1)(2)の中間部における基端部側の内面に、対応する挟持片(2)(1)側に向かって突出する一対の軸受突片(12)(22)が突設され、これらの軸受突片(12)(22)が組み合わされた状態で枢軸(5)により回転自在に連結されるとともに、枢軸(5)に巻装された巻ばね(6)によって、両挟持片(1)(2)の先端部の挟着部(11)(21)側が互いに閉じる方向に付勢されている。
この髪止め具(P)は、開閉操作部(10)(20)を指で摘んで閉じ合わせると、先端挟着部(11)(21)の閉じ合わせが解除されて、両挟持片(1)(2)の挟着部(11)(21)が、巻ばね(6)の付勢力に抗して拡開するよう構成されている。
ところで、このような髪止め具は、毛髪にパーマをかけるときに利用されることがあるが、コールドパーマ液などで濡れた手指や保護用の手袋をした手指で操作部(10)(20)をつまんで挟着部(11)(21)を拡開しようとする場合に、手指から操作部(10)(20)が滑って落下してしまい、思うように髪止め具(P)を操作することが困難な場合があった。
特に、理容院や美容院では短い時間で大量の髪止め具を使用する場合があるが、前記手元から滑り落ちる様な髪止め具では手間がかかり、また、一度床に落ちた髪止め具を更に洗わずに使用することができないため不評であった。
そこで、操作部に滑り止めの方策が講じられた髪止め具が公知となっている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1に記載の髪止め具は、操作部にあたる部分の一方に貫通孔(4)を設けるとともに、当該貫通孔と同心円上に貫通孔を半分程度囲む態様で円弧状の突起(3)を設けることで、当該部分に手指を押しつけた場合に手指の肉を前記貫通孔に食い込ませるともに、円弧状の突起に指腹を引っかからせて滑り止め効果を発揮している。
特許文献2に記載の髪止め具は、操作部にあたる部分に比較的滑りにくい材質の樹脂部材を別途取り付けることで、操作者にソフトな使用感を与えながら滑り止め効果を発揮している。
意匠登録第569906号 実用新案登録第3035714号
しかしながら、上記特許文献1に示す従来の髪止め具(P)においては、滑り止め用の滑り止め突起(3)が設けられているものの、当該突起(3)の曲率半径はおよそ4.5mmであり、その高さは0.4mm程度しかないために操作部を手指でつまんだ時に指腹と前記突起がなじみにくく違和感があった。
このように滑り止め用の突起と指腹とのなじみが悪いと、髪止め具を操作する際に指腹に対して突起が変に食い込んで不快な痛みを伴ったり、所望する滑り止め効果を得ることができずに、髪止め具を操作中に手元から滑り落ちることがあった。
また、滑り止め用の突起に対し使用者が違和感を感じると、指腹と突起との関係をしっくりさせるように変な力をかけてしまい、逆に滑り落ちを誘発してしまうような場合があった。
上記の様に手元から滑り落ちやすい髪止め具は、当該髪止め具を大量に使用しなければならない理容院や美容院では、効率的ではなくまた非常に疲れやすいものとして不評であった。
特許文献2に記載の髪止め具においては、使用感は手指に対してソフトであるため問題はないが、滑り止め効果は未だ十分であるとは言い難いものであった。更に当該操作部に別部品を備えた髪止め具は、部品点数が増加してコスト高となるばかりでなく、滑り止め用の樹脂部材がコールドパーマ液などが原因で早期に劣化するため、製品の寿命が短かった。
特に、髪止め具を大量に購入し使用する理容院や美容院などは前記購入価格やその寿命において不評であった。
この発明は、上記従来の技術的問題を解決し、コールドパーマ液などで濡れた手指や保護用の手袋で操作しても滑りにくい髪止め具の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、本願にかかる発明者は鋭意努力の結果、髪止め具を操作する際に手指になじんで滑りにくく、かつ、使用者に痛みなどの不快な感覚を抱かせにくい、滑り止めの構造を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の手段を提供する。
[1]先端部から中間部にかけての領域に毛髪挟着部が設けられるとともに、基端部に前記挟着部を開閉する操作部が設けられた一対の挟持片と、前記一対の挟持片を並行に配置した状態でそれらの基端部側同士を回動自在に連結し、前記一対の挟持片を開閉自在に構成する枢軸と、前記毛髪挟着部を閉じる方向に付勢するための付勢手段とを備えた髪止め具において、少なくとも一方の操作部の端部外面に、挟持片の長さ方向に対して交差する方向に長いビード状で、かつ、長さ方向に円弧状となされた滑り止め突起が設けられるとともに、当該滑り止め突起は挟持片の先端側に曲率中心を持ち、曲率半径が7mm〜15mmの範囲の緩やかな円弧状に設定されているものであることを特徴とする髪止め具。
[2]前記滑り止め突起の最大高さが0.8mm〜2mmである前項1に記載の髪止め具。
[3]前記滑り止め突起に稜線部を備えてなる前項1または前項2に記載の髪止め具。
[4]両挟持片は、樹脂からなる外側挟持片と、アルミニウムやその他の金属からなる内側挟持片との組み合わせからなり、内側挟持片の開閉操作部に滑り止め突起が設けられている前項1ないし前項3に記載の髪止め具。
[5]前記少なくとも一方の操作部が基端に向かって拡幅するとともに、基端縁が前記滑り止め突起に沿った円弧状である前項1ないし前項4に記載の髪止め具。
[6]前記滑り止め突起の内側近傍の操作部に穴または貫通孔が1ないし複数個設けられている前項1ないし前項5に記載の髪止め具。
[1]の発明にかかる髪止め具によれば、幅方向中央部の曲率半径が7mm〜15mmの範囲である滑り止め用の滑り止め突起であるため、操作部をつまむ際に接触する指腹の膨らみや曲線に滑り止め突起がフィットしてなじみ、突起全体で指腹と干渉するため、使用者が感じる不快な痛みを少なくしつつ高い滑り止め効果を得ることができる。
[2]の発明によれば、前記滑り止め突起の最大高さが0.8mm〜2mmであるため、髪止め具を操作する際に突起が十分に指腹に食い込んで高い滑り止め効果を発揮させることができる。しかも、指腹には十分に食い込むが、滑り止め突起が指腹の形状にフィットするため、使用者に不快な痛みを与えることを抑制することができる。
[3]の発明によれば、滑り止め突起に備えられた稜線部によって、髪止め具を操作する際に稜線部が鋭く指腹と干渉し、高い滑り止め効果を得ることができる。しかも、指腹と突起とが鋭く干渉するが、滑り止め突起が指腹の形状にフィットするため、使用者に不快な痛みを与えることを抑制することができる。
[4]の発明によれば、頭皮側に位置する内側挟持片は操作性の関係などその形状に制約があるが、その制約内でも使用者に不快な痛みを与えることを抑制しつつ十分に滑り止め効果を発揮することができる。また、外側挟持片を樹脂とすることで、金属に比べてデザイン的な自由度を向上させることができる。
[5]の発明によれば、操作部が基端方向に向かって拡幅しているため、拡幅しない場合に比べて、滑り止め突起をより長く操作部に設けることが可能となる。このように滑り止め突起が長くなると、髪止め具を操作する際により長く指腹と干渉するため、滑り止め効果を高めることができるとともに、指腹にかかる力が分散してより使用者に与える不快な痛みを抑制する効果を高めることができる。
また、基端縁を滑り止め突起に沿った円弧状にすれば、基端縁が丸みを帯びて鋭角部がなくなり、安全性を高めることができるとともに、デザイン的にも興趣性に富んだものとすることができる。
[6]の発明によれば、滑り止め突起が指に食い込むとともに、操作部に設けられた穴または貫通孔に手指の肉が食い込み、更に滑り止め効果を高めることができる。
図1ないし図5は、この発明の実施形態である髪止め具(A)を示す図である。これらの図に示すように、この実施形態の髪止め具(A)は、一対の挟持片(1)(2)と、枢軸(5)と、巻ばね(6)とを備えている。
一対の挟持片(1)(2)は、いずれも細長い帯板状部材であり、基端部に開閉操作部(10)(20)が設けられるとともに、基端部を除く領域、換言すれば先端部から中間部にかけての領域に毛髪挟着部(11)(21)が設けられている。両挟持片(1)(2)の挟着部(11)(21)は頭部に沿うように緩く反った形状となされている。
一対の挟持片(1)(2)のうち、髪止め具(A)を頭髪(毛髪)に装着した状態において、外側に位置する挟持片(1)(以下、外側挟持片と称する)は、硬質ないしは半硬質の合成樹脂一体成型品により構成されると共に、内側に位置する挟持片(2)(以下、内側挟持片と称する)は、金属板のプレス成型品により構成されている。
内側挟持片(2)の操作部(20)の端部は外側に向かって拡幅し、端縁が円弧状となされた扇形をしている。そして、端縁近傍には扇形に沿った形状の滑り止め突起(3)が外向きに突出する状態で形成されている。当該滑り止め突起(3)は、幅方向中央部の曲率半径が8mm(図4のa)であり、内側端の曲率半径が7mm(図4のb)、外側端の曲率半径が9mm(図4のc)となされている。なお、本明細書及び特許請求の範囲において単に曲率半径と記した場合は、前記突起(3)の幅方向中央部の曲率半径を示している。
当該突起(3)の径方向中央部の曲率半径は7mm〜15mmであることが望ましい。当該範囲は、髪止め具(A)を操作する際に、親指や人差し指の指腹にしっくりと沿う範囲だからである。当該曲率半径が7mm未満であれば突起(3)の両端部が指腹に刺さる感じがするなど使用者が不快に感じるとともに、指腹との接触部分が少なくなって滑り止め効果が低下してしまう。一方、15mmより大きければ指腹とのなじみが悪くなり、接触部分が少なくなるため滑り防止機能が劣ることとなる。なお、滑り止め突起(3)の曲率半径は7.5mm〜10mmの範囲が好ましい。
突起(3)の径方向の断面形状は、図5に示すように略二等辺三角形となされている。従って、滑り止め突起(3)は曲率中心向き及び外向きの両面に斜面があり、かつ、断面三角形の頂点が稜線部(30)を形成している。
前記稜線部(30)が突起(3)の最大高さ部分であり、その高さは挟持片(2)の外面から1.1mmである。
なお、突起(3)の最大高さは0.8mm〜2mmであることが望ましい。当該突出量が0.8mm未満であれば、指腹との干渉状態が悪くなって滑り防止機能が劣ることとなる。一方、2mmより大きければ指腹に食い込みすぎて髪止め具(A)の操作時に使用者が不快に感じることとなる。なお、当該最大高さは1mm〜1.5mmの範囲が好ましい。
また、前記したように突起(3)に斜面が存在すると、斜面が指腹に沿うため、面状に指腹と干渉することができるため、使用者に対する不快な痛みを和らげることができる。また、稜線部(31)が存在すると指腹と鋭く干渉して滑り防止効果を向上させることができる。そして、これらの斜面と稜線部(31)が協働することで使用者に不快な痛みを与えることなく滑り止め効果を向上させることができる。
滑り止め突起(3)は、内側挟持片(2)が金属板からプレス成形される際に同時に一体に成型される。
前記滑り止め突起(3)の内側近傍には操作部(20)の外面から内面まで円形に貫通した貫通孔(4)が設けられている。当該貫通孔(4)は滑り止め突起(3)と同心上にはなく、滑り止め突起(3)の曲率中心から滑り止め突起(3)寄りに位置するものとなされている。なお、滑り止め突起(3)の曲率中心と貫通孔(4)の中心は、内側挟持片(2)の幅方向の中央線上に位置するものとなされている。
本実施形態において、内側の操作部(20)に上記滑り止め突起(3)及び貫通孔(4)を設けたのは、頭皮側に位置する内側挟持片(2)は、大きく外に反らすことができないなど形態的な制約があり、その制約の中で滑り止め効果を発揮するためである。
一方、外側挟持片(1)の操作部(10)は、その基端部が内側挟持片(2)から離れるように外向きに反った形状となされている。外側操作部(10)は、当該操作部(10)と接触する指腹の形状に沿った前記カーブにより滑り止め効果を発揮するものとなされている。
なお、外側操作部(10)にも前記曲線状突起や貫通孔を設けるのは任意であり。また、意匠性をも考慮した溝やキャラクターデザインなどを立体的に設けても構わない。
内側挟持片(2)は、その基端部側の両側縁部に、具体的には、挟着部(21)と操作部(20)との間における両側縁部に、外側挟持片(1)に向かって上向きに突出する一対の軸受突片(22)(22)が一体に形成されている。これら一対の軸受突片(22)(22)には、それぞれ中央部に軸挿通孔(23)(23)が形成されている。
外側挟持片(1)は、その基端部側の両側縁部に、具体的には、挟着部(11)と操作部(10)との間における両側縁部に、内側挟持片(2)に向かって下向きに突出する一対の軸受突片(12)(12)が一体に形成されている。これら一対の軸受突片(12)(12)には、それぞれ中央部に軸挿通孔(13)(13)が形成されている。
また、外側挟持片(1)の挟着部(11)には、その長さ方向に沿って連続してスリット(14)が形成されている。
そして、外側挟持片(1)の各軸受突片(12)(12)が、内側挟持片(2)の各軸受突片(22)(22)の幅方向外側に位置する態様で、対応する軸受突片(12)(22)同士が沿うようにして配置される。更に、これらの軸受突片(12)(22)の軸挿通孔(13)(23)に枢軸(5)が回転自在に装着される。これにより、一対の挟持片(1)(2)が枢軸(5)を中心にして開閉自在に連結されて、対応する挟着部(11)(21)が離接自在に構成される。
また、枢軸(5)には、付勢手段として巻ばね(6)が巻き付けられている。この巻ばね(6)の両端延出部は、両挟持片(1)(2)の操作部(10)(20)の裏面に当接配置されている。そして、この巻ばね(6)の付勢力により、一対の挟持片(1)(2)は、その挟着部(11)(21)が常に閉じるように付勢されている。なお、本発明において付勢手段は巻ばね(6)を開示しているが、単に板ばねでも良い。またその材質も金属や樹脂などを選択しうる。
前記髪止め具(A)は、巻ばね(6)の付勢力により両挟着部(11)(21)が閉じられた状態が通常の状態である。そして、両操作部(10)(20)を親指と人差し指とでつまんで閉じ合わせると、巻ばね(6)の付勢力に抗して挟着部(11)(21)が拡開する。
この際、内側操作部(20)には親指または人差し指の指腹が配置される。そして、内側操作部(20)に設けられた滑り止め突起(3)が前記指腹の曲線に沿いつつ指腹にある程度食い込むとともに、稜線部(30)が指腹表面と干渉する。更に、操作部(20)の滑り止め突起(3)の内側に設けられた貫通孔(4)に指腹の肉が食い込む。これら、滑り止め突起(3)及びその稜線部(30)、更に貫通孔(4)によって、滑り止め効果が発揮されるとともに、滑り止め突起(3)の曲率や径方向の断面形状によって使用者に不快な痛みを与えることを緩和することができる。これは、コールドパーマ液から手指を保護するために手袋をはめた使用者であっても同様である。
以上のようにして拡開された挟着部(11)(21)のうち内側の挟着部(21)は形状の整えられた毛髪の頭皮側に挿入される。そして、操作部(10)(20)に加えられていた力を解除すると、巻ばね(6)によって挟着部(11)(21)が挟着方向に付勢され毛髪を挟み着ける。
以上により形状が整えられた毛髪を当該形状のまま維持することができる。
本発明は、理容院や美容院において業務用に使用される髪止め具を提供するのはもとより、家庭におけるヘアーセットの際にも使用できる髪止め具を提供する。
本願発明にかかる髪止め具の全体を示す斜視図である。 髪止め具を分解状態で示す斜視図である。 髪止め具を内側から示す斜視図である。 内側操作部を拡大して示す図である。 図4におけるI-I方向の断面図である。 従来の髪止め具を内側から示す斜視図である。
符号の説明
1:外側挟持片
2:内側挟持片
3:曲線状突起
4:貫通孔
10:外側操作部
20:内側操作部
30:稜線部

Claims (3)

  1. 先端部から中間部にかけての領域に毛髪挟着部が設けられるとともに、基端部に前記挟着部を開閉する操作部が設けられた一対の挟持片と、前記一対の挟持片を並行に配置した状態でそれらの基端部側同士を回動自在に連結し、前記一対の挟持片を開閉自在に構成する枢軸と、前記毛髪挟着部を閉じる方向に付勢するための付勢手段とを備えた髪止め具において、
    前記両挟持片は、樹脂からなる外側挟持片と、アルミニウムやその他の金属からなる内側挟持片との組み合わせからなり、
    前記内側挟持片の開閉操作部の端部外面に、挟持片の長さ方向に対して交差する方向に長いビード状で、かつ、長さ方向に円弧状となされた滑り止め突起が設けられるとともに、
    当該滑り止め突起は挟持片の先端側に曲率中心を持ち、該曲率中心からの曲率半径が7mm〜15mmの範囲の緩やかな円弧状であり、
    かつ、断面略三角形で、頂点が稜線部を形成しており、
    しかも、最大高さが0.8mm〜2mmに設定された、ものとなされていることを特徴とする髪止め具。
  2. 前記内側挟持片の開閉操作部が基端に向かって拡幅するとともに、基端縁が前記滑り止め突起に沿った円弧状である請求項1に記載の髪止め具。
  3. 前記滑り止め突起の内側近傍の操作部に穴または貫通孔が1ないし複数個設けられている請求項1または2に記載の髪止め具。
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