JP4041692B2 - 湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、浄水機能を持たない湯水混合水栓の吐水管を前記湯水混合水栓の胴から取り外した後、浄水カートリッジを吐水管本体に内蔵した吐水管を、前記胴に取り付けるために用いられる湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
湯水混合水栓として、図4に示すように、湯供給流路に連通する湯流路H、水供給流路に連通する水流路(図示せず)および湯水混合水が流れる環状の混合流路Mを有する胴2と、連通孔27を介して混合流路Mに連通する吐水流路Jを形成する吐水管本体3および胴2を着脱自在に被覆する円筒状胴カバー4を有する吐水管5とを備え、湯水混合栓取付面部6を上下に貫通して形成された一つの貫通孔7に湯流路Hを形成するフレキシブルホース8aと水流路を形成するフレキシブルホース8b(図1参照)が挿通されているシングルレバー9付きのワンホール混合水栓1があるけれども、同じワンホール混合水栓でも、図5に示したような湯流路(図示せず)、水流路Cおよび湯水混合水が流れる環状の混合流路mを有する胴2’と、浄水カートリッジ10を内蔵した吐水管本体3’および胴2’を着脱自在に被覆する円筒状胴カバー4’を有する吐水管5’とを備えた浄水機能付湯水混合水栓1’ではないことから、浄水機能が欲しいときは、湯水混合水栓1自体を浄水機能付湯水混合水栓1’に交換する必要があり、コストがかかるという問題があった。
【0003】
この発明はこのような実情を考慮に入れてなされたものであって、浄水カートリッジを内蔵した吐水管を、浄水機能を持たない湯水混合水栓の吐水管に代えて容易に後付け設置できる湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明の湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタは、湯供給流路に連通する湯流路、水供給流路に連通する水流路および湯水混合水の混合流路を有する胴と、前記混合流路に連通する吐水流路を形成する吐水管本体および前記胴を着脱自在に被覆する第1の円筒状胴カバーを有する吐水管とを備えた浄水機能を持たない湯水混合水栓の前記吐水管を前記胴から取り外し、浄水カートリッジを内蔵した吐水管本体および第2の円筒状胴カバーよりなる吐水管を、前記胴に取り付けるために用いられる第1部材および第2部材よりなるアダプタであって、前記第1部材は、前記湯流路、水流路および混合流路にそれぞれ連通可能な流路を有し、前記胴の上面に載置される一方、前記第2部材は、前記胴および前記第1部材が内嵌可能で、かつ、前記第2の円筒状胴カバーが外嵌可能な筒状形状を有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、この発明の一実施形態を示す。なお、図1〜図3において、図4、図5に示した符号と同一のものは同一または相当物である。
【0006】
以下、この発明の一実施形態を図4、図5も参照して説明する。
【0007】
まず、図1、図4において、浄水機能を持たない湯水混合水栓1は、胴2と、胴上面nに載置された弁機能を有するシングルレバー9用のカートリッジ11と、カートリッジ11内で混合された湯水混合水が流れる混合流路Mに連通する吐水流路Jを形成する吐水管本体3および胴2を着脱自在に被覆する第1の円筒状胴カバー4を有する吐水管5と、カートリッジ11に設けた弁棒12に連動連結され、吐水管5に供給される湯水の混合比と止水を含む吐水量の調整を行うシングルレバー9とから主としてなる。
【0008】
胴2は、上下方向におけるほぼ中間位置に混合流路Mを形成する環状溝20を円周方向に有し、また、この環状溝20の内周面Nに、弁機能を有するシングルレバー9用のカートリッジ11から導出する湯水混合水の導出流路Gと環状の混合流路Mとを連通するための導出孔21を有する。H’は、湯流路Hを形成するための穴、C’は、水流路を形成するための穴、G’は、導出流路Gを形成するための穴である。また、胴2は、環状溝20と胴上面n間に環状溝22を円周方向に有し、この環状溝22には合成ゴムのUパッキン23が嵌込まれている。更に、胴2は、最下端における中央位置から突出した状態で短円柱状のフランジ15を有し、このフランジ15の底面15aよりも長さZだけ高い位置に環状の当接面2dを有するとともに、このフランジ15と環状溝20間にも環状溝24を円周方向に有する。前記環状溝24にも合成ゴムのUパッキン25が嵌込まれている。また、胴2は、上端に外ねじ30を有する。
【0009】
前記短円柱状のフランジ15の周面15fには、Oリング16が嵌め込まれ、、このOリング16に座金13が嵌め込まれている。そして、座金13およびOリング16に跨がって両者13,16の直下に座パッキン14が設けられ、前記当接面2dおよび湯水混合栓取付面部6の上面6a間に挟まれた形でOリング16、座金13および座パッキン14が位置している。胴2の外周面2gからの座金13および座パッキン14の出っ張り幅Lは小さい。
【0010】
一方、前記第1の円筒状胴カバー4は、下端面4aが座金13の上端面13aに当接している。胴カバー4は、前記外ねじ30を露出する形で上下に位置するUパッキン23,25を介して取り外し可能に嵌め込まれる。Uパッキン23,25が胴カバー4の内周面4bに水密状態に摺接することにより、環状溝20の混合流路Mを流れる湯水混合水がリークするのを防止している。胴カバー4は、混合流路Mと吐水流路Jを連通させるための連通孔27を吐水管本体3に対応する位置に有し、連通孔27と環状溝20が対向しながら水密状態で胴カバー4の前記フランジ15を除く胴下部を被覆するとともに、内周面4bが環状溝20の上下にそれぞれ位置するUパッキン23および25を摺接しながら、吐水管本体3と共に胴下部のまわりを回動するよう構成されている。このとき、胴カバー4は、下端面4aが座金13の上端面13aに当接することで座金13によって支持されているので、胴2から胴カバー4、ひいては吐水管5がずれ落ちることはない。
【0011】
一方、胴2の外ねじ30を含む上部およびカートリッジ11は、上カバー29によって被覆されている。上カバー29は、胴2の上端に形成された前記外ねじ30に螺合する内ねじ31を下部に有する。すなわち、上カバー29は胴カバー4のように胴2のまわりを回動せずに固定された状態にある。また、シングルレバー9は、上下方向、左右方向に回動可能なように上カバー29に取り付けられている。
【0012】
したがって、図4で示す組付けられた状態の湯水混合水栓1において、上カバー29と胴2とのねじ結合を解除して胴2から、シングルレバー9と共に上カバー29を取り外し、続いて、胴カバー4を胴2から引き抜くことで胴2から吐水管5を取り外すことができる。図1の紙面左側には、胴2から上カバー29と吐水管5を取り外した状態が示されている。
【0013】
次に、図1、図5において、浄水機能付湯水混合水栓1’は、前記胴2よりも大径の胴2’と、胴上面n’に載置された弁機能を有するシングルレバー9’用のカートリッジ11’と、混合流路mに連通する吐水流路J’を形成する浄水カートリッジ10が内蔵されている吐水管本体3’および胴2’を着脱自在に被覆する第2の円筒状胴カバー4’を有する吐水管5’と、カートリッジ11’の弁棒12’に連動連結され、吐水管5’に供給される湯水の混合比と止水を含む吐水量の調整を行うシングルレバー9’とから主としてなる。胴カバー4’は、胴カバー4よりも大径である。カートリッジ11’は、セラミック製の固定ディスク47およびセラミック製の可動ディスク48を内蔵したカバー筒体49を有し、カートリッジ押さえ50によって胴上面n’に載置されている。すなわち、カートリッジ押さえ50は、最下端に内ねじ50aを有する一方、胴2’は、最上端に前記内ねじ50aに螺合する外ねじ50bを有する。また、胴2’の外ねじ50bを含む上部およびカートリッジ押さえ50は、上カバー29’によって被覆されている。上カバー29’は、胴2’の上端における外周面に形成されたピン穴52に嵌め込まれる平行ピン53により胴2’に係止される。
【0014】
更に、浄水機能付湯水混合水栓1’は、胴2’から供給される湯水混合水、水、あるいは、湯よりなる原水や、その浄水を吐水するシャワヘッド33を有する。このシャワヘッド33は、円筒状の浄水カートリッジ10が取替自在に内蔵されている合成樹脂製のカートリッジ収容ケースを兼用するグリップ部34と、このグリップ部34の下流端に簡易な着脱手段で接続される合成樹脂製の吐水口本体35とよりなる。グリップ部34は、上部材34aと下部材34bよりなる。吐水口本体35は、グリップ部34および浄水カートリッジ10間に形成される環状の原水流路33aを流れる原水が通過する原水用開口37と、浄水流路33bを流れる浄水が通過する浄水用開口38とを、吐水口本体35の上流端の上下位置に有する。
【0015】
胴2’は、上下方向におけるほぼ中間位置に混合流路mを形成する環状溝20’を円周方向に有する。また、胴2’は、環状溝20’と胴上面n’間に環状溝22’を円周方向に有し、この環状溝22’には合成ゴムのUパッキン23’が嵌込まれている。更に、胴2’は、環状溝20’の下側における外周において、環状溝24’を円周方向に有し、この環状溝24’にも合成ゴムのUパッキン25’が嵌込まれている。
【0016】
そして、胴カバー4’は、混合流路mと原水流路33aを連通させるための連通孔27’を吐水管本体3’に対応する位置に有する。また、胴カバー4’は、Uパッキン23’および25’を摺接しながら、吐水管本体3’と共に胴下部のまわりを回動するよう構成されている。すなわち、胴カバー4’は、下端の内周面に環状溝200を有する一方、対応する胴2’の外周面に環状溝300を有し、両環状溝200,300間にOリング79が嵌め込まれている。そして、胴カバー4’は、胴カバー4’の直下に位置し、胴2’の外周面に嵌め込まれたリング状のフランジ78の上面と胴カバー4’の底面間に位置するリング状のスベリ部材78aによって回動できる。
【0017】
以下、この発明の特徴的構成について説明する。
図1〜図3において、60は、吐水管5を胴2から取り外す一方、吐水管5’を胴2に取り付けるために用いられる第1部材61および第2部材62よりなるアダプタである。
【0018】
前記第1部材61は、円柱状で、浄水機能を持たない湯水混合水栓1の胴2に形成された前記湯流路Hに連通可能な流路を有し、胴2に形成された前記水流路に連通可能な流路を有し、胴2に形成された前記導出流路Gを介して前記混合流路Mに連通可能な流路M’を有し、前記胴2の上面nに載置される。63は、胴2に形成された前記湯流路Hに連通可能な流路を形成する穴、64は、胴2に形成された前記水流路に連通可能な流路を形成する穴、65は、前記流路M’を形成する穴である。
【0019】
第1部材61は、外径rを有する上部小径部61aと、胴2の外径と等しい外径R(>r)を有する下部大径部61bよりなる。
【0020】
一方、前記第2部材62は、浄水機能を持たない湯水混合水栓1の前記胴2および第1部材61が内嵌可能で、かつ、前記浄水機能付湯水混合水栓1’の前記第2の円筒状胴カバー4’が外嵌可能な筒状形状を有し、また、前記胴2の上端に形成された前記外ねじ30に螺合する内ねじ66(接続部)を上下方向における中間位置に有する。そして、第2部材62は、内ねじ66(接続部)と外ねじ30との螺合によって接続された前記胴2と、前記第1部材61とを内嵌させながら、前記浄水機能付湯水混合水栓1’の前記第2の円筒状胴カバー4’を外嵌させた状態では、前記胴カバー4’がずれ落ちないよう、縦断面逆L型の外向きフランジ68を下端に有する。この外向きフランジ68は、図3に示した座金13および座パッキン14を覆うよう胴2が第2部材62によって嵌め込まれる。
【0021】
第2部材62は、上から順に、第1部材61が嵌まり込む第1部材収容部69と、胴2が嵌まり込む胴収容部80とよりなる。
【0022】
更に、この実施形態では、胴カバー4’が第2部材62の下部のまわりを回動できるよう、外向きフランジ68の上面部68cと胴カバー4’の下面4a’間に隙間が設けられている。
すなわち、図5において上述したように、胴カバー4’は、下端の内周面に環状溝200を有する。一方、胴カバー4’が外嵌する第2部材62は、外向きフランジ68の直上で、前記環状溝200に対応する位置に、環状のOリング溝82を有する。そして、この実施形態では、前記Oリング溝82と前記環状溝200間にOリング83が嵌め込まれる構成を採用している。これは、浄水機能付湯水混合水栓1’の吐水管5’は、胴カバー4よりも大径の胴カバー4’と、浄水カートリッジ10が内蔵されているシャワヘッド33を有するので、浄水機能を持たない湯水混合水栓1の吐水管5より重たく、よって、胴カバー4’の下面4a’が外向きフランジ68の上面部68cに直接座当たると、胴カバー4’が回動し難いからである。
【0023】
また、第2部材62は、第1部材収容部69の外周面に、環状溝92を円周方向に有し、この環状溝92には合成ゴムのUパッキン93が嵌込まれている。更に、第2部材62は、胴収容部80の外周面に環状溝94を円周方向に有し、この環状溝94にも合成ゴムのUパッキン95が嵌込まれている。
【0024】
また、第2部材62は、カートリッジ11’内で混合された湯水混合水が流れる流路M’、導出流路G、混合流路Mに連通可能な一対の連通孔100,100をUパッキン95直上の外周面に有する。そして、胴カバー4’に設けた前記連通孔27’から混合流路Mの湯水混合水が吐水管5’内に形成されている原水流路33aに至る。このとき、第2部材62の外周面の上下位置にそれぞれ設けた前記Uパッキン93およびUパッキン95によって胴カバー4’および第2部材62間がシールされており、湯水混合水が胴カバー4’および第2部材62間からリークするのを確実に防止できる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、浄水カートリッジを内蔵した吐水管を、浄水機能を持たない湯水混合水栓の吐水管に代えて容易に後付け設置できる湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態における吐水管取り替え動作を示すを示す分解斜視図である。
【図2】 上記実施形態における吐水管取り替え後の湯水混合水栓を示す全体構成説明図である。
【図3】 上記実施形態における取り付け状態を説明するための要部分解図である。
【図4】 浄水機能を持たない湯水混合水栓を示す全体構成説明図である。
【図5】 浄水機能付湯水混合水栓を示す全体構成説明図である。
【符号の説明】
1…浄水機能を持たない湯水混合栓、2…胴、4…第1の円筒状胴カバー、4’…第2の円筒状胴カバー、5,5’…吐水管、10…浄水カートリッジ、60…アダプタ、61…第1部材、62…第2部材、66…接続部、68…外向きフランジ、H…湯流路、M…混合流路、n…上面、J…吐水流路、M’…混合流路に連通可能な流路。
Claims (2)
- 湯供給流路に連通する湯流路、水供給流路に連通する水流路および湯水混合水の混合流路を有する胴と、前記混合流路に連通する吐水流路を形成する吐水管本体および前記胴を着脱自在に被覆する第1の円筒状胴カバーを有する吐水管とを備えた浄水機能を持たない湯水混合水栓の前記吐水管を前記胴から取り外し、浄水カートリッジを内蔵した吐水管本体および第2の円筒状胴カバーよりなる吐水管を、前記胴に取り付けるために用いられる第1部材および第2部材よりなるアダプタであって、前記第1部材は、前記湯流路、水流路および混合流路にそれぞれ連通可能な流路を有し、前記胴の上面に載置される一方、前記第2部材は、前記胴および前記第1部材が内嵌可能で、かつ、前記第2の円筒状胴カバーが外嵌可能な筒状形状を有することを特徴とする湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタ。
- 前記第2部材は、前記胴に接続可能な接続部を有し、この接続部に接続された前記胴および前記第1部材を内嵌させ、かつ、前記第2の円筒状胴カバーを外嵌させた状態で、前記第2の円筒状胴カバーがずれ落ちないよう外向きフランジを下端に有する請求項1に記載の湯水混合水栓における吐水管取り替え用アダプタ。
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